JP3172200B2 - 断熱構造体 - Google Patents

断熱構造体

Info

Publication number
JP3172200B2
JP3172200B2 JP08677991A JP8677991A JP3172200B2 JP 3172200 B2 JP3172200 B2 JP 3172200B2 JP 08677991 A JP08677991 A JP 08677991A JP 8677991 A JP8677991 A JP 8677991A JP 3172200 B2 JP3172200 B2 JP 3172200B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulating material
accumulator
low
foaming agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08677991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04320784A (ja
Inventor
韶浩 森田
勉 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP08677991A priority Critical patent/JP3172200B2/ja
Publication of JPH04320784A publication Critical patent/JPH04320784A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3172200B2 publication Critical patent/JP3172200B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Refrigerator Housings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡断熱材を内部
に充填して構成される断熱構造体であって、特に発泡断
熱材原液に混入する発泡剤としてHCFC−22若しく
HFC−134aを用いた断熱構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種断熱構造体は、ポリオ−
ル、イソシアネ−ト、水、トリクロロフルオロメタン
(CCl3F、以下CFC−11と略す)発泡剤などを
原料とし、例えば特公平2−6434号公報に示される
ような方法で構成されていた。
【0003】ここで近年、前記発泡剤のCFC−11が
成層圏のオゾン層を破壊することが発見され、特定フロ
ンとしてその生産、使用の規制が開始されるに至ってい
る。従って、係る特定フロンに代わる代替物の使用が重
要になってきている。
【0004】オゾン層を破壊しないという点において
は、HCFC−123が最も有力な代替物としてあげら
れるが、毒性及び有機材料に対する作用の点で使用が難
しい。
【0005】また一方では、CFC−11の沸点が約+
23.8℃であるため、CFC−11を発泡剤として使
用した断熱体を、例えば−30℃〜−40℃の環境下で
断熱材として使用した場合、独立気泡中のCFC−11
は液化してしまい、そのため断熱材の熱伝導率が大きく
なり断熱効果が損なわれるので、このような低温下でも
液化することなく低い熱伝導率を維持できるような発泡
剤を用いた断熱体の製造が望まれている。
【0006】これらの問題を解決する手段として、成層
圏のオゾン層の破壊や地球温暖化の問題が少ないクロロ
ジフルオロメタン(CHClF2、以下HCFC−22
と略す)や1,1,1,2−テトラフルオロエタン(C
2FCF3、以下HFC−134aと略す)を断熱材の
発泡剤として用いることが考えられる。
【0007】これらの発泡剤は毒性及び有機材料に対す
る作用の点で問題なく、その沸点も、HCFC−22で
は−40℃、HFC−134aでは−26℃と常温より
きわめて低いため、前述のような−30℃〜−40℃の
低温環境下のて用いる場合には、独立気泡中の発泡剤の
凝縮が少なく、断熱材として低い熱伝導率を維持でき
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、発泡剤のC
FC−11からHCFC−22或いはHFC−134a
に変更すると断熱材の熱伝導率(K−Factor)が
大きくなる。例えば、CFC−11を全体の10%程度
入れた場合の断熱材の熱伝導率は0.015Kcal/mhr
℃であるものがHCFC−22或いはHFC−134a
では全体の5%程度入れた場合で0.018Kcal/mhr
℃となり、常温域では断熱特性が20%程悪くなる。
【0009】そのため、断熱構造体に冷凍サイクルを取
り付けて冷却貯蔵庫として用いると、表面に結露が発生
し易くなる。即ち、この種断熱構造体は必要最小限の厚
いで設計されるため、同じ断熱厚みで発泡剤を前述のC
FC−11からHCFC−22或いはHFC−134a
に置き換えた場合、湿度及び温度が高い等の雰囲気条件
が悪い時に、特に冷凍サイクルの低温部品が存在するよ
うな一部断熱効果の悪い部分に結露が生じる問題があっ
た。
【0010】本発明は、係る課題を解決し、熱伝導率の
大きい発泡剤を用いた場合にも、断熱構造体表面の結露
を防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に空間を
構成した殻体と、前記空間内に配置した冷凍サイクルの
アキュームレータと冷却器等の低温部品と、空間内に発
泡充填された断熱材とから成る断熱構造体において、前
記断熱材には発泡剤としてHCFC−22若しくはHF
C−134aを混入すると共に、前記低温部品のアキュ
ームレータに対応する位置の前記断熱材の厚みを冷却器
のみの部分よりも厚くしたものである。
【0012】また、同様の断熱構造体において、低温部
のアキュームレータの周囲に発泡剤としてCFC−1
1を用いて形成した断熱材を配置したものである。
【0013】更に、同様の断熱構造体において、低温部
のアキュームレータの周囲に真空断熱材を配置したも
のである。
【0014】
【作用】本発明によれば、断熱構造体において特に低温
となり、結露の生じ易い部分の断熱効果を高く維持でき
る。また、この時断熱構造体全体の断熱厚みの拡大は回
避することができる。特に、発泡剤として、HCFC−
22若しくはHFC−134aを用いているので、成層
圏のオゾン層破壊の危険も少ない。
【0015】
【実施例】次に、図1〜図4に基づき本発明を詳述す
る。
【0016】図1は断熱構造体1の縦断面図であり、図
2は断熱構造体1の後方斜視図を示している。図2にお
いて断熱構造体1の下部には、冷凍サイクルを構成する
圧縮機や凝縮器等の機械部品が収納された機械室2が形
成されている。
【0017】図1において殻体3は金属或るいは合成樹
脂にて成形された上方に開放する外箱4と、これと耐フ
ロン性樹脂からなる化粧枠5によって間隔を存して接続
された上方に開放する内箱6から構成され、これによっ
て殻体1内部には断熱材充填空間10、及び内箱6内に
貯蔵室14が構成されている。
【0018】内箱6の垂直壁6a外面には前記冷凍サイ
クルの蒸発器を構成する蛇行状の冷媒管7が熱伝導関係
に取り付けられており、更にそれに連続する低温部品と
しての冷凍サイクルのアキュムレ−タ−8が、外箱4の
後壁4aと内箱6の垂直壁6a間の空間10内に配置さ
れている。一方、外箱4の後壁4aのアキュムレ−タ−
8に対応する部分は、座押し加工により外方に膨出され
て、突出部9が形成されている。
【0019】断熱材充填空間10に発泡充填される断熱
材11は、ポリオール及びイソシアネートを主体とした
ポリウレタン断熱材であり、整泡剤、難燃剤及び発泡剤
が混入され、特に発泡剤としてHCFC−22若しくは
HFC−134aが混入されている。
【0020】前記突出部9の存在により、空間10内に
充填された断熱材11の厚みは突出部9の部分で他の部
分よりも厚くなる。即ち、アキュムレ−タ−8部分の断
熱材11の断熱特性は他の部分より高くなっている。
【0021】ここで、アキュムレ−タ−8には冷媒管7
を通過した後の低温の気液冷媒が溜っているため、極め
て温度が低い。また、冷媒管7よりも外箱4の後壁4a
側に存在することになるので、それに対応する外箱4は
他の部分よりも冷却作用を強く受け、結露しやすくな
る。然し乍ら、前述の如くアキュムレ−タ−8部分の断
熱材を厚くして断熱特性を高くしているので、外箱4を
アキュムレ−タ−8の冷却から断熱し、後壁4aへの結
露を防止できる。
【0022】次に、図3は他の断熱構造体1の縦断面図
であり、図4は他の断熱構造体1の前方斜視図を示して
いる。図1〜図2と同符号は同一のものを示している。
図3においては、アキュムレ−タ−8の周囲に発泡剤と
してCFC−11を用いてあらかじめ成形した発泡ポリ
ウレタン断熱材12が配置されている。断熱材12は断
熱材11の発泡充填以前にアキュムレ−タ−8周囲に取
り付けられ、その後断熱材11が充填される。断熱材1
2はブロック状に成形したものの中にアキュムレ−タ−
8を収納する空間を形成したものでも良く、薄板状に成
形してそれをアキュムレ−タ−8周囲に巻回しても良
い。
【0023】いずれにしても断熱材12は従来の断熱性
能を有する断熱材であるから、アキュムレ−タ−8部分
の断熱性能の低下を来さない。従って、外箱4をアキュ
ムレ−タ−8の冷却から断熱し、後壁4aへの結露を防
止できる。また、断熱材12は全体からみればわずかで
あるから、オゾン層破壊作用も従来に比して極めて小さ
くなる。
【0024】ここで、断熱材12としては上記の如く発
泡剤としてCFC−11を用いた発泡ポリウレタン断熱
材を用いることなく、例えばパ−ライト等の粉末石をシ
−ト内に真空封入した所謂真空断熱材を用いても良い。
係る真空断熱材は発泡ポリウレタン断熱材よりも熱伝導
率が低く、アキュムレ−タ−8部分の断熱性能を高くす
ることができる。但し、この場合は板状の断熱材12を
アキュムレ−タ−8と外箱4の後壁4a間に配置するこ
とになるが、成形が可能であれば前述同様アキュムレ−
タ−8周囲に配設しても良い。
【0025】尚、本発明は実施例に示したものに限られ
ず、特に断熱構造体の形状や、低温部品は本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、発泡剤としてHCFC
−22若しくはHFC−134aを用いた断熱構造体の
断熱性能が低下しても、断熱構造体の特に低温となり、
結露の生じ易い部分の断熱効果を高く維持でき、断熱構
造体全体の断熱厚みの拡大を回避しつつ、結露を防止で
きる。
【0027】特に、オゾン層破壊の危険性を解消若しく
は低くすることができるので、環境保全及び地球温暖化
回避に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱構造体の縦断面図。
【図2】断熱構造体の後方斜視図。
【図3】他の断熱構造体の縦断面図。
【図4】他の断熱構造体の前方斜視図。
【符号の説明】
1 断熱構造体 3 殻体 4 外箱 6 内箱 8 アキュムレ−タ− 9 突出部 10 断熱材充填空間 11 断熱材 12 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−261434(JP,A) 特開 昭59−215575(JP,A) 特開 昭64−49878(JP,A) 実開 昭64−5086(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空間を構成した殻体と、前記空間
    内に配置した冷凍サイクルのアキュームレータと冷却器
    等の低温部品と、前記空間内に発泡充填された断熱材と
    から成り、該断熱材は発泡剤としてHCFC−22若し
    くはHFC−134aが混入されていると共に、前記低
    温部品のアキュームレータに対応する位置の前記断熱材
    の厚みを冷却器のみの部分よりも厚くしたことを特徴と
    する断熱構造体。
  2. 【請求項2】 内部に空間を構成した殻体と、前記空間
    内に配置した冷凍サイクルのアキュームレータと冷却器
    等の低温部品と、前記空間内に発泡充填された断熱材と
    から成り、該断熱材は発泡剤としてHCFC−22若し
    くはHFC−134aが混入されていると共に、前記低
    温部品のアキュームレータの周囲には発泡剤としてCF
    C−11を用いて形成した断熱材を配置したことを特徴
    とする断熱構造体。
  3. 【請求項3】 内部に空間を構成した殻体と、前記空間
    内に配置した冷凍サイクルのアキュームレータと冷却器
    等の低温部品と、前記空間内に発泡充填された断熱材と
    から成り、該断熱材は発泡剤としてHCFC−22若し
    くはHFC−134aが混入されていると共に、前記低
    温部品のアキュームレータの周囲には真空断熱材を配置
    したことを特徴とする断熱構造体。
JP08677991A 1991-04-18 1991-04-18 断熱構造体 Expired - Fee Related JP3172200B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08677991A JP3172200B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 断熱構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08677991A JP3172200B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 断熱構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04320784A JPH04320784A (ja) 1992-11-11
JP3172200B2 true JP3172200B2 (ja) 2001-06-04

Family

ID=13896244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08677991A Expired - Fee Related JP3172200B2 (ja) 1991-04-18 1991-04-18 断熱構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3172200B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104291774A (zh) * 2013-07-15 2015-01-21 飞龙家电集团有限公司 一种冰箱、冰柜的复合隔热层结构
CN104295858A (zh) * 2013-07-15 2015-01-21 慈溪市飞龙电器有限公司 一种冰箱、冰柜的隔热层结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04320784A (ja) 1992-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5182040A (en) Azeotropic and azeotrope-like compositions of 1,1,2,2-tetrafluoroethane
US5648017A (en) Azeotropic and azeotrope-like compositions of 1,1,2,2-tetrafluoroethane and (iso) butane
JP2017197768A5 (ja)
KR100224545B1 (ko) 발포제 및 폴리우레탄 발포체의 제조 방법
EP1951795A2 (en) Foam comprising unsaturated fluorocarbons
RU98113145A (ru) Теплоизолирующее устройство
US5800729A (en) Mixtures of pentafluoropropane and a hydrofluorocarbon having 3 to 6 carbon atoms
EP0519948B1 (en) Composition of 1,1,1,2-tetrafluoroethane and dimethyl ether
JP3172200B2 (ja) 断熱構造体
JPH02284912A (ja) 硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法と断熱材並びにそれを用いた冷蔵庫
JPH0536473B2 (ja)
JP2875087B2 (ja) 冷蔵庫
JPH08504872A (ja) 新規なクラスレート生成媒体及び熱エネルギー貯蔵装置内でのその利用並びに熱エネルギーの貯蔵及び転移の方法
US5093377A (en) Blowing agent and process for preparing polyurethane foam
JPH04359988A (ja) オゾン安全性冷媒及び発泡剤
JP3213454B2 (ja) 断熱箱体
US5725791A (en) Azeotropic and azeotrope-like compositions of 1,1,2,2-tetrafluoroethane
US5061394A (en) Azeotropic composition of 1-chloro-1,2,2,2-tetrafluoroethane and dimethyl ether
US6486114B2 (en) Azeotrope-like composition of pentafluoropropane and a perfluorinated fluorocarbon having 5 to 7 carbon atoms or N-methylperfluoromoropholine or N-ethylperfluoromorpholine
US4997589A (en) Azeotrope-like compositions of 1,2-difluoroethane and dichlorotrifluoroethane
JPH03137138A (ja) 発泡断熱材
Tao et al. An energy-efficiency, performance study of, vacuum insulation panels
JPH05186629A (ja) ウレタンフォーム
JP2004272587A (ja) 自動販売機
JPH0611294A (ja) 硬質ウレタンフォームに接触する熱交換体の防食方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees