JP3169423B2 - 電子写真用緑色トナー - Google Patents

電子写真用緑色トナー

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JP3169423B2
JP3169423B2 JP05787692A JP5787692A JP3169423B2 JP 3169423 B2 JP3169423 B2 JP 3169423B2 JP 05787692 A JP05787692 A JP 05787692A JP 5787692 A JP5787692 A JP 5787692A JP 3169423 B2 JP3169423 B2 JP 3169423B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真用カラートナ
ーに関するもので、より詳しくは、特定の色素を含有せ
しめてなる電子写真用緑色トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、分光された光で露光した原稿の静
電潜像を形成せしめて、これを各色のカラートナーで現
像して色付きの複写画像を得、或いは各色の複写画像を
重ね合わせてフルカラーの複写画像を得るカラー複写の
方法が実用化され、これに用いるカラートナーとして、
バインダー樹脂中に各色の染料及び/又は顔料等からな
る着色剤を分散せしめてなる電子写真用カラートナー
(以下、単にカラートナーとも言う)が製造されてい
る。しかし、従来のカラートナーにおいては、カラート
ナーに要求される種々の性能を必ずしも充分に満足して
いなかった。即ち、従来のカラートナーにおいては、下
記のような問題点を有していた。 光透過性が不十分で多色重刷りをした場合、色再現が
困難となり、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)
用トランスペアレンシーの作成を行う際、良好な透過画
像が得られない。 分光反射特性が不良で、良好な色相、色彩が得られな
い。 耐光性、耐熱性が悪い。 染顔料が感光体等に移行する。 帯電特性が不良である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような従来のカラートナー、特に緑色のカラートナー
における問題点を解決し、カブリのない鮮明な、耐光性
の優れた画像を安定的に与える電子写真用緑色トナーを
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意検討した結果、特定の構造からな
る色素を着色剤として用いることにより、上記問題点が
解決された優れた電子写真用緑色トナーが得られる事を
知得し、本発明を完成するに到った。即ち、本発明は、
バインダー樹脂中に、少なくとも着色剤を含有してなる
電子写真用カラートナーにおいて、前記着色剤として、
下記一般式(I)(化3)で表されるフタロシアニン系
色素を含むことを特徴とする電子写真用緑色トナーに関
する。
【0005】
【化3】 (式中、Rは下記式(化4)を表し、
【0006】
【化4】 R基の置換位置は、1または4位、5または8位、9ま
たは12位、13または16位である。R’はそれぞれ
独立に、炭素数1〜20の無置換又は置換のアルキル
基、又は水素原子を表し、Xはそれぞれ独立に−CH2
CH2 −、−CH2 CH2 CH2 −、−CH(CH3
CH2 −、またはその異性体を表し、nは1〜10の整
を表し、Metは金属を表す。)本発明で着色剤とし
て用いられるのは、一般式(I)で表される色素であ
り、R' で表される炭素数1 〜20の無置換アルキル基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘキシル基、i−プロピル基、t−ブチル基、2−
メチルブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
などの直鎖、分岐又は環状のアルキル基が挙げられる。
また、炭素数1〜20の置換アルキル基としては、ヒド
ロキシメチル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシオク
チル基等のヒドロキシアルキル基、クロルメチル基、
2,2,2−トリクロルエチル基、トリフルオロメチル
基、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プ
ロピル基等のハロゲン化アルキル基が挙げられる。
【0007】Metで表される金属としては、Zn、M
g、Si、Sn、Rh、Pt、Pd、Mo、Mn、P
b、Cu、Ni、Co、Feなどが挙げられる他、Al
Cl、InCl、FeCl、TiCl2 、SnCl2
GeCl2 などの金属塩化物やTiO、VO、MnOな
どの金属酸化物も含まれる。
【0008】本発明においては、着色剤として上記一般
式(I)で表される色素を使用するが、これを2種以上
混合して用いることも可能であり、また色の改良の為、
他色の着色剤と混合して用いることも出来る。また、こ
のような着色剤の含有量は、バインダー樹脂100重量
部に対して、0.1〜40重量部が好ましい。含有量が
少な過ぎると、緑色としての着色効果に乏しくなり、
又、逆に多過ぎると定着性に劣るようになり好ましくな
い。
【0009】一般式(I)で示される色素の合成方法と
しては下記一般式(II)(化5)
【0010】
【化5】 (式中、R’、X及びnは、一般式(I)と同一の意味
を表わす。)で表わされるフタロニトリル誘導体と下記
一般式(III) Met−X2 (III) (式中、Metは一般式(I)のMetと同一の意味を
表し、Xはハロゲン原子、酢酸陰イオン、酸素などの1
価または2価の配位子を表す。)で示される金属化合物
をフタロニトリル誘導体1モルに対して、0.1〜1.
0モル倍量の金属化合物を用いて、アルコール、アルキ
ルアミン尿素、ハロゲン化炭化水素、キノリンなどの溶
媒中、80〜230℃の温度で、2〜20時間程度加熱
反応させる方法が挙げられる。
【0011】トナー用バインダー樹脂としては、公知の
ものを含めて広く使用する事が出来るが、無色透明なも
のが好ましく、例えばポリスチレン、クロロポリスチレ
ン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチ
レン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合
体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイ
ン酸共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アク
リル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェ
ニル共重合体等のスチレン−アクリル酸エステル、スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等
のスチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン
−α−クロルアクリル酸メチル共重合体及びスチレン−
アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のス
チレン系樹脂(スチレン及び/またはスチレン置換体を
含む単重合体又は共重合体)、塩化ビニル樹脂、スチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低
分子量ポイプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合体、キシレン樹脂及びポリビニル
ブチラール樹脂等が挙げられる。本発明を実施する上
で、特に好ましい樹脂としては、スチレン系樹脂、ポリ
エステル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂を挙げる
ことが出来る。また、上記樹脂は単独で使用するに限ら
ず、2種以上併用することも出来る。
【0012】トナーの帯電制御は、バインダー樹脂、染
顔料自体で行っても良いが、必要に応じて色再現上問題
の生じないような帯電性制御剤を併用しても良い。正帯
電性制御剤として、4級アンモニウム塩、塩基性・電子
供与性の有機物質、負帯電性制御剤として、金属キレー
ト類、含金染料、酸性もしくは電子求引性の有機物質等
を用いることができる。この他、金属酸化物等の無機粒
子や前記有機物質で表面処理した無機物質を用いても良
い。これら帯電制御剤は、バインダー樹脂中に混合添加
して用いても、トナー粒子表面に付着させた形で用いて
も良い。帯電制御剤の添加量は、バインダー樹脂の帯電
性、着色剤の含有量、製造方法、その他添加剤の帯電性
等の条件を考慮した上で決められるが、バインダー樹脂
に対して、0.1〜10重量部が適当である。
【0013】さらに、固体電解質、高分子電解質、電荷
移動錯体、酸化錫等の金属酸化物等の導電体、半導体及
び/又は強誘電体、磁性体等を添加しトナーの電気的性
質を制御する事が出来る。この他、トナー中には熱特
性、物理特性等を調整する目的で各種可塑剤、離型剤等
の助剤を添加する事も可能である。添加量は、0.1〜
10重量部が適当である。さらに、トナー粒子にたいし
て、TiO2 、Al2 3 及び/又はSiO2 等の微粒
子を添加し、トナー粒子表面を被覆する事により、トナ
ーの流動性、耐凝集性の向上を図ることが出来る。添加
量としては、0.1〜10重量部が好ましい。
【0014】本発明のトナーの製造方法には、従来から
用いられている各種トナーの製造法が適用出来るが、例
えば、一般的製造法として次の例が挙げられる。まず、
樹脂、着色剤(場合により帯電制御剤等)をボールミ
ル、V型混合機、ヘルシェルミキサー等で均一に分散す
る。次に、分散物を双腕ニーダー、加圧ニーダー等で溶
融混練する。該混合物をハンマーミル、ジェットミル、
ボールミル等の粉砕機で粉砕し、さらに得られた粉体を
風力分級機等で分級する。得られたカラートナーは、キ
ャリアと混合して電子写真用現像剤を形成させ、従来か
ら実施されている電子写真法により複写に用いる事が出
来る。尚、キャリアは、公知の鉄粉系、フェライト系キ
ャリア等の磁性物質またはそれらの表面にコーティング
を施したものをトナー1部に対して10〜100部用い
ることが好ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中「部」は「重量部」を表す。 実施例1 不飽和ポリエステル100部、銅テトラ−(α−ヒドロ
キシエトキシ)フタロシアニン3部及びサリチル酸亜鉛
錯化合物1部を熱ロールミルで溶融混練し、冷却後ハン
マーミルを用いて粗粉砕し、次いでエアージェット方式
による微粉砕機で微粉砕した。得られた微粉末を分級し
て、粒径5〜25μmを選別しトナーとした。このトナ
ーを鉄粉100部に対して4部加え、V型混合機で混合
した後、現像剤とした。この現像剤を用い、乾式普通紙
電子写真複写機で複写を行ったところ、カブリがなく、
分光反射特性が良好であり、且つ鮮明な画像が得られ
た。また、この現像剤を用いて連続 20000枚を複写した
が、複写画像の画質低下は無かった。なお、初期コピー
及び 20000枚コピー後の画像濃度は、それぞれ1.47及び
1.44であり、また、トナーの帯電量は複写初期及び 200
00枚コピー後で、それぞれ−15.8μc/g及び−16.9μ
c/gであり、帯電量は安定していた。得られた画像の
耐光性は6〜7級であった。 〔銅テトラ−(α−ヒドロキシエトキシ)フタロシアニ
ンの合成〕3−ヒドロキシエトキシフタロニトリル17
5部、酢酸銅45部、ジアザビシクロウンデセン10部
とN,N−ジメチルアミノエタノール1000部を還流下反
応し、得られた結晶をカラムにより精製し、目的化合物
100部を得た。
【0016】実施例2 着色剤として鉄テトラ−(α−メトキシエトキシ) フタ
ロシアニンを用い、実施例1と同様に現像剤を調整し、
乾式電子写真複写機でOHP用トランスペアレンシーに
複写を行ったところ、カブリのない鮮明な透過率特性の
優れた画像が得らえた。得られた画像の耐光性は6〜7
級であった。
【0017】実施例3〜10 着色剤として、一般式(I)中のMet、R’、及びn
が第1表(表1)のようなフタロシアニン系色素を用い
た。実施例3〜10は、実施例1と同様にして実施した
ところ、分光反射特性が良好で鮮明な画像が得られた。
【0018】実施例11 また実施例11は、実施例2と同様にして実施したとこ
ろ、透過率特性が良好で鮮明な画像が得られた。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明のフタロシアニン系色素を着色剤
として用いた、電子写真用緑色トナーは、色素と樹脂の
相溶性に優れており、これを用いて複写を行ったもの
は、カブリがなくかつ透過率特性が良好で鮮明な、耐光
性の優れた画像を安定的に与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー樹脂中に、少なくとも着色剤
    を含有してなる電子写真用カラートナーにおいて、前記
    着色剤として下記一般式(I)(化1)で表されるフタ
    ロシアニン系色素を含むことを特徴とする電子写真用緑
    色トナー。 【化1】 (式中、Rは下記式(化2)を表し、 【化2】 R基の置換位置は、1または4位、5または8位、9ま
    たは12位、13または16位である。R’はそれぞれ
    独立に、炭素数1〜20の無置換又は置換のアルキル
    基、又は水素原子を表し、Xはそれぞれ独立に−CH2
    CH2 −、 −CH2 CH2 CH2 −、−CH(CH3 )CH2 −、
    またはその異性体を表し、nは1〜10の整数を表し、
    Metは金属を表す。)
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