JP3169206U - 帽子用衝撃緩和インナー - Google Patents

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良伸 岩田
良伸 岩田
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Abstract

【課題】頭部に対する衝撃を緩和することができ、裁断、縫製の少ない工程により製作でき、通気性に優れ、ムレにくく、軽量かつ柔軟で使用しやすく、着用感に優れ、繰り返しの洗濯が可能な帽子用衝撃緩和インナーを提供する。【解決手段】頭部を覆う本体部2と、該本体部2の下部周縁に設けられた縁取りテープ部3とを備え、本体部2は、柔軟性を有する立体ハニカム構造のメッシュ素材からなるとともに、立体縫製によって縫い合わせ部及びギャザーのない平滑な内外面に形成されたドーム状をなし、本体部2の後方下部に略半円状の切欠部5が形成され、縁取りテープ部3が帽子のスベリの内側に挿入されることにより帽子に装着される。【選択図】図1

Description

本考案は、帽子、特に作業用帽子の内側に着脱自在に装着されて使用される、頭部に対する衝撃を緩和することができる帽子用インナーに関する。
作業用帽子において、頭部を保護するために、プラスチック製の緩衝材を帽子の内側に装着したものが知られている。しかし、重量が重くなり、折りたためない等、使い勝手がよくない。
特許文献1には、「帽子本体の内側に保護部材を着脱自在に嵌合した保護帽子であって、
前記保護部材は、全体としてキャップ状であり、その内外の表面を生地によって覆われた所要厚さの衝撃吸収用の発泡樹脂エラストマーを芯材とすることを特徴とする保護帽子。」が記載されている。
同文献に記載の保護帽子は、寒冷地での防寒性には優れるが、通気性が良好とはいえず、ムレやすく、発汗の多い作業には不向きである。また、保護部材は、同文献の図面に示されているように、複数の扇形片を繋ぎ合わせて半球形状に形成されており、複数の扇形片の裁断及び繋ぎ合わせ(縫い合わせ)の縫製を要する。
特開2005−163228号公報
本考案は、頭部に対する衝撃を緩和することができ、裁断、縫製の少ない工程により製作でき、通気性に優れ、ムレにくく、軽量かつ柔軟で使用しやすく、着用感に優れ、繰り返しの洗濯が可能な帽子用衝撃緩和インナーを提供することを課題とする。
(1)帽子の内側に着脱自在に装着されて使用される帽子用衝撃緩和インナーであって、
頭部を覆う本体部と、該本体部の下部周縁に設けられた縁取りテープ部とを備え、
前記本体部は、柔軟性を有する立体ハニカム構造のメッシュ素材からなるとともに、立体縫製によって縫い合わせ部及びギャザーのない平滑な内外面に形成されたドーム状をなし、
前記本体部の後方下部に略半円状の切欠部が形成され、
前記縁取りテープ部が帽子のスベリの内側に挿入されることにより帽子に装着される、帽子用衝撃緩和インナーである。
(2)前記帽子用衝撃緩和インナーの左右方向又は前後方向において、前記本体部に、前記縁取りテープ部の直径よりも大きい直径を有するように形成された一対のなだらかな膨らみ部を備えたものである。
(1)本考案によれば、頭部に対する衝撃を適切に緩和することができ、また、通気性に優れ、ムレにくく、軽量かつ柔軟で使用しやすく、さらに、立体縫製によって縫い合わせ部及びギャザーのない平滑な内外面に形成されているため、製作のための裁断及び縫製加工が最小限に抑えられるとともに、着用感も優れる。経済性も優れる。そして、保形性に優れ、型崩れしにくく、良好な着用感を維持することができる。本体部の後方下部に略半円状の切欠部が形成されているため、そのままで帽子(本体)のサイズ調節に追随して柔軟に対応することができる。帽子への着脱も容易であり、繰り返しの洗濯にも耐え得る。
(2)一対のなだらかな膨らみ部によって、帽子へ装着したとき、該膨らみ部が帽子の内面に密着することにより、帽子への装着が確実となりで外れにくい。
帽子用衝撃緩和インナー1の、(a)は正面図、(b)は背面図である。 帽子用衝撃緩和インナー1の側面図である。 帽子用衝撃緩和インナー1の帽子10への装着状態を示す断面図である。
実施例を挙げ、図面を参照して説明するが、本考案は以下の形態に限定されるものではない。
帽子用衝撃緩和インナー1は、装着される帽子の内面に適合し、頭部を覆う本体部2と、該本体部2の下部周縁に設けられた縁取りテープ部3とを備えている。
本体部2は、柔軟性を有する立体ハニカム構造のメッシュ素材により形成されている。このメッシュ素材は、ポリエステル、ナイロン等により形成され、1.5〜4mm程度の大きさの各通気部(孔)を有する立体的なハニカム構造をなし、軽量で復元性、衝撃吸収性、伸縮性、柔軟性、弾力性に優れるものである。例えば、ナイロン・モノフィラメントファイバーが6角形の蜂の巣状に編まれたポリエステルメッシュに挟まれて一体化されているものがある。その厚さは3〜6mmが、柔軟性、屈曲性等ともに通気性を良好に発揮する上で好ましい。複数枚重ねて用いてもよい。なお、図においてメッシュ素材のハニカム形状は模式的に示しているものである。
また、本体部2は、立体縫製によって縫い合わせ部及びギャザーのない平滑な内外面に形成された、ドーム状(半球状)をなしている。このため、製作のための裁断及び縫製加工が最小限に抑えられるとともに、着用感も優れたものとなっている。ここで、立体縫製とは、本来平坦なメッシュ素材をドーム形状とした状態で縁取りテープ3を取着し、縫い付けることをいう。
本体部2は、図1に示すとおり、帽子用衝撃緩和インナー1の左右方向において、縁取りテープ部3の直径よりも大きい直径を有するように形成された、対向する一対のなだらかな膨らみ部2a,2aを備えている。換言すると、本体部2の最大直径より絞り込まれて縁取りテープ部3が形成されている。この膨らみ部は、帽子用衝撃緩和インナー1の前後方向に設けることもできる。このような膨らみ部によって、帽子へ装着したとき、該膨らみ部が帽子の内面に密着することにより、帽子への装着が確実となりで外れにくい。
本体部2の後方下部には略半円状の切欠部5が形成されており、これにより、帽子10に装着した際、そのままで帽子10のサイズ調節に追随して柔軟に対応することができる。
縁取りテープ部3は、バイアステープ等を用いて、本体部2の開口縁を覆って本体部2に縫い付けられている。略半円状の切欠部5は縁取りテープ部3よりも幅の狭いテープで縁取り処理されている。
図3に示すとおり、縁取りテープ部3が、帽子10のスベリ11の内側に挿入されることにより、帽子10に対し着脱自在に装着されるようになっている。帽子10は、前鍔部12を有する周知の野球帽子型のものが好ましい一例として挙げられる。帽子用衝撃緩和インナー1は、このような既存の帽子をそのまま利用して適用することができる。
1 帽子用衝撃緩和インナー
2 本体部
2a 膨らみ部
3 縁取りテープ部
5 切欠部

Claims (2)

  1. 帽子の内側に着脱自在に装着されて使用される帽子用衝撃緩和インナーであって、
    頭部を覆う本体部と、該本体部の下部周縁に設けられた縁取りテープ部とを備え、
    前記本体部は、柔軟性を有する立体ハニカム構造のメッシュ素材からなるとともに、立体縫製によって縫い合わせ部及びギャザーのない平滑な内外面に形成されたドーム状をなし、
    前記本体部の後方下部に略半円状の切欠部が形成され、
    前記縁取りテープ部が帽子のスベリの内側に挿入されることにより帽子に装着される、帽子用衝撃緩和インナー。
  2. 前記帽子用衝撃緩和インナーの左右方向又は前後方向において、前記本体部に、前記縁取りテープ部の直径よりも大きい直径を有するように形成された一対のなだらかな膨らみ部を備えた、請求項1に記載の帽子用衝撃緩和インナー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016132850A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社シオジリ製帽 帽子

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