JP3167953B2 - プレカット木材の製造装置 - Google Patents

プレカット木材の製造装置

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JP3167953B2 JP04990997A JP4990997A JP3167953B2 JP 3167953 B2 JP3167953 B2 JP 3167953B2 JP 04990997 A JP04990997 A JP 04990997A JP 4990997 A JP4990997 A JP 4990997A JP 3167953 B2 JP3167953 B2 JP 3167953B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造建築用のプレカ
ット木材を自動的に製造する装置に関し、特に種々のサ
イズ及び形状の木材に対して種々の加工を自在にかつ効
率的に行うことができるプレカット木材の製造装置及び
それを含む製造ラインに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】木造建
築は、土台、柱、梁等種々の形状の木材を使用し、かつ
強度及び耐久性の観点から各木材を接合するのに仕口を
加工している。仕口には種々の形状があるので、その加
工には非常に手間が掛かるのが実情である。
【0003】近年、建築現場での木材の仕口加工を省略
して建築日数を短縮するために、いわゆるプレカット木
材が使用されるようになってきた。通常プレカット木材
の製造には仕口の形状ごとに専用の加工装置を用いるの
で、多種の加工装置を要し、加工コストがかさむという
問題があった。特に注文建築のように1棟ごとに異なる
木造建築の場合、それに要する少数のプレカット木材の
製造に多種の加工装置を用いるのは非現実的であった。
また木造建築1棟用のプレカット木材の場合、別々の加
工装置で製造したものを建築現場で使用し易いように組
合せて梱包しなければならず、その手間は大変であっ
た。
【0004】ところが、最近の人手不足、建築コスト削
減及び工期短縮の要請から、注文建築のように1棟ごと
に異なる木造建築に使用するプレカット木材を製造する
場合でも、工程を自動化してプレカット木材の製造を能
率良くしたいという要求が益々高まってきた。このよう
な事情から、本発明者は先に複数の加工工具及び木材把
持部材を交換自在に支持するアーム式ロボットを用いた
プレカット木材の製造装置を提案した(特開平6-285808
号)。
【0005】図19に概略的に示すように、このプレカッ
ト木材の製造装置は、アーム式ロボット1と、1対の加
工台(第1の加工台2a、第2の加工台2b)と、被加
工木材の供給台4と、プレカット木材の貯留台5と、ロ
ボット1の制御装置6とを有し、種々のサイズ及び仕口
形状の木材を自動的に加工できるという特徴を有する。
本発明者はこの装置をベースにしてさらに効率の良くプ
レカット木材を製造し得る装置について鋭意研究の結
果、加工すべき木材の固定及び位置決めを精確かつ効率
的にするのが望ましいことに着目した。
【0006】木材加工装置における木材の位置決め方法
としては、従来は例えば特開平5-154807号に開示されて
いるように、掴み装置を用いて行われている。この従来
の装置では、加工台上の被加工木材の一端を掴み装置に
より把持し、掴み装置に取り付けられたサーボモーター
によって木材を所定の位置まで移動させることにより位
置決めを行っている。
【0007】しかし、このような従来の位置決め方法で
は、掴み装置の移動距離が長い上、位置決めを行いなが
ら木材を移動させるため、木材の位置決めに要する時間
が長いという問題がある。そのためこの位置決め装置で
は、仮に特開平6-285808号に開示したロボットを使用し
たとしてもロボットの待ち時間が長くなり、ロボットの
使用による作業効率の向上効果が十分でなくなる。さら
に掴み装置は常に基準位置まで戻らなければならないの
で、位置決めストロークの短縮化が困難であるという問
題もある。
【0008】従って本発明の目的は、種々のサイズ及び
形状の被加工木材の位置決めを精確かつ効率的に行うこ
とができるプレカット木材の製造装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意研究の結果、本発明者は、木材の加工作業領域を
挟んで左右に延在する一対のコンベヤー台に複数の木材
位置決め用ストッパーを設けるとともに、両コンベヤー
台間に可動式の加工手段を設けることにより、木材の位
置決めを精確かつ効率的に行えるを発見し、本発明を完
成した。
【0010】
【0011】本発明の第一実施例によるプレカット木材
の製造装置は、木材の加工作業領域を挟んで左右に延在
する一対のコンベヤー台と、各コンベヤー台の内端から
前記加工作業領域に延在するとともに上下動可能な左右
一対の可動式加工台と、各コンベヤー台の内端付近に位
置する木材固定手段と、前記木材固定手段により固定さ
れた木材を加工する少なくとも1つの加工工具を交換自
在に支持するアームを有するロボットと、各木材の加工
データに基づいて前記ロボット及び前記可動式加工台に
指令を出す制御装置とを有し、前記コンベヤー台には複
数の突出自在な木材位置決め用ストッパーが配置されて
おり、前記加工データに基づいて所定のストッパーを突
出させることにより木材を停止させるとともに前記木材
固定手段により固定し、前記可動式加工台を前記加工工
具の作業範囲外に退避させるとともに、前記ロボットア
ームを補足的な距離だけ移動させた後で、木材の加工を
行うことを特徴とする。
【0012】また本発明の第二実施例によるプレカット
木材の製造装置は、木材の加工作業領域を挟んで左右に
延在する一対のコンベヤー台と、両コンベヤー台間を水
平移動自在な可動式加工台、木材固定手段及び加工手段
を一体的に具備した可動式加工装置と、各木材の加工デ
ータに基づいて前記可動式加工装置に指令を出す制御装
置とを有し、前記コンベヤー台には複数の突出自在な木
材位置決め用ストッパーが配置されており、前記加工デ
ータに基づいて所定のストッパーを突出させることによ
り木材を停止させるとともに前記可動式加工装置を補足
的な距離だけ移動させ、前記木材の加工を行うことを特
徴とする。
【0013】本発明のプレカット木材の製造ラインは、
上記プレカット木材の製造装置を2つ以上有し、上流側
の製造装置は下流側の製造装置に連通するコンベヤー
と、下流側の製造装置をバイパスするコンベヤーとを有
し、前記バイパスコンベヤーは前記下流側の製造装置の
排出コンベヤーと合流してプレカット木材排出コンベヤ
ーに入ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面を参照して
詳細に説明する。 [1] 第一実施例 図1に示す第一実施例のプレカット木材の製造装置は、
アーム式ロボット1と、直線上に配置された左右1対の
コンベヤー台2a、2bと、各コンベヤー台2a、2b
の内端付近に位置する一対の可動式加工台3a、3b
と、コンベヤー台2aに連結した被加工木材の投入コン
ベヤー4と、コンベヤー台2bに連結したプレカット木
材の排出コンベヤー5と、制御装置6とを有する。な
お、図1には制御装置6と他の構成要素との接続を省略
した。
【0015】図2は本発明の装置により加工する仕口の
一例を示す部分斜視図である。図2において、木材51に
は突起53及び段部55を形成し、木材51と嵌め合わせる木
材52には突起53と相補的形状の凹部54及び段部55に対応
する段部56を形成する。従って、突起53を凹部54に嵌め
ることにより木材51と木材52をしっかり接合することが
できる。なお本発明の装置により加工する木材は図2に
示すような構造材に限らず、種々の仕口形状の羽柄材も
含まれる。
【0016】[A] 製造装置の構造 第一実施例のプレカット木材の製造装置の各構成部分に
ついて、以下詳細に説明する。
【0017】(1) コンベヤー台 図3に示すように、本発明の第一実施例の装置には1対
のコンベヤー台2a、2bが一直線上に配置されてい
る。各コンベヤー台2a、2b上に複数設けられた木材
搬送ローラ21は、木材が存在するときだけ回転するよう
になっており、被加工木材W及びプレカット木材の搬入
及び搬出を行う。制御装置6の指示により、ローラ21の
回転方向は逆転できるので、加工条件に応じて各木材W
を前進又は後退させることができる。
【0018】(2) 木材位置決めストッパー 少なくとも下流側のコンベヤー台2bには一定間隔に複
数の木材位置決め用ストッパー22が設けられている。図
4(a) に示すように、ストッパー22は上下動自在なロッ
ド24aを有するシリンダー24と、シリンダーロッド24a
の上端に固定された板状のストッパー部材25とからな
る。またストッパー22の突出部材として、図4に示す平
板状部材25の代わりに、図5に示すようなL字状の板状
部材25を用いても良い。
【0019】図4(a) に示すように木材位置決め用スト
ッパー22の板状部材25は通常コンベヤー台2bのローラ
21の上端を結ぶ面(包絡面)21aより下に位置するが、
制御装置6の指示によりエアシリンダー24のロッド24a
が上昇すると、図4(b) に示すように板状部材25は包絡
面21aより上方に突出し、木材Wの前進又は後退を停止
させる。なお好ましい実施例では、複数のストッパー22
は下流側のコンベヤー台2bのみならず上流側のコンベ
ヤー台2aにも、同様に一定間隔で設けられている。
【0020】ストッパー22の間隔は被加工木材Wのサイ
ズ及び種類に応じて設定できるが、通常の木造建築用プ
レカット木材の場合、20〜50cm程度に設定することがで
きる。制御装置6の指示によりどのストッパー22を突出
させるかは、被加工木材Wの長さ及び加工位置に応じて
定める。被加工木材Wの加工位置はロボットアーム11の
移動距離が最小になるように設定するのが好ましい。例
えば各ストッパー22の間隔が20cmで、ロボット1の加工
工具とコンベヤー台2bの端部との距離が70cmの場合
に、木材Wを先端から1.25mの位置で加工するために
は、コンベヤー台2bの端部から60cmの位置のストッパ
ー22を上昇させるとともに、ロボット1の加工工具の位
置を下流方向に5cmずらせば良い。ストッパー22により
停止した木材Wを加工するために移動するアーム11の最
大距離はストッパー22の間隔(20〜50cm)の半分以下で
あるので、位置決め作業が非常に効率的になる。
【0021】(3) 木材固定手段 木材の固定は、コンベヤー台2a、2bの内端付近に位
置する木材固定手段23a、23bにより行う。本発明の好
ましい実施例では、各木材固定手段は図6に示すように
三方向バイス手段を有する。具体的には、木材固定手段
23aは、平坦な固定台30と、固定台30上で木材Wを左右
から把持する一対の横バイス部材26、26及び上から把持
する1つの縦バイス部材27とを有する。各横バイス部材
26は、エアシリンダー26aと、エアシリンダー26aのロ
ッド26bと、ロッド26bの先端に固定された当接部材26
cとからなる。
【0022】両横バイス部材26、26のエアシリンダー26
a、26aが同時に駆動されてロッド26b、26bが突出す
ると、両当接部材26c、26cは木材Wの側面に当接す
る。ここで両当接部材26c、26cは木材Wの側面に軽く
当接すると後退し、また当接するまで前進する。両横バ
イス部材26、26はこの前後動を数回(2,3回)繰り返
して木材Wの横方向の位置決めを精確に行う。また縦バ
イス部材27は同時に下降し、両横バイス部材26、26によ
り水平方向の位置決めが行われた後で木材Wの上面を押
圧することにより垂直方向の位置決めを行う(図7参
照)。このように水平方向及び垂直方向の三方向から同
時に木材Wに当接するので、木材Wの位置決めは精確で
ある。
【0023】本発明の好ましい実施例では、図8に示す
ように、各木材固定手段23はさらに搬送中の木材Wの上
面を押圧するローラ装置28を具備する。ローラ装置28
は、木材固定手段23aのフレームから突出する板に固定
された垂直エアシリンダー28aと、垂直エアシリンダー
28aのロッド28bの先端に回転自在に支持されたローラ
29とを有する。ローラ29は接触する木材Wの移動につれ
て回転するようになっているが、必要に応じて前進方向
のみ回転するように逆転防止機構を有していても良い。
垂直エアシリンダー28aのロッド28bは通常は後退した
位置にあるが、搬送されてきた木材Wをセンサー(図示
せず)で感知すると下降し、木材Wの上面に押圧するよ
うに接触する。これにより搬送中の木材Wが横方向にず
れるのが効果的に防止される。また逆転防止機構を設け
ることにより、木材Wがスリップしたり、ストッパー22
に当接した木材Wが逆方向へ移動するのを防ぐことがで
きる。
【0024】(4) 可動式加工台 本発明の第一実施例の装置は、一対のコンベヤー台2
a、2bの内端から加工作業領域に延在するとともに上
下動可能な左右一対の可動式加工台3a、3bを有す
る。図3の例では可動式加工台3a、3bはそれぞれエ
アシリンダー33a、33bの作用により各コンベヤー台2
a、2bの内端付近を軸として上下に枢動自在である
が、これに限定されず、例えば水平のまま移動する構造
としても良い。
【0025】各可動式加工台3a、3bには少なくとも
1つの木材搬送用ローラ31、及び少なくとも一方に1つ
以上の木材位置決め用ストッパー32が設けられている。
木材搬送用ローラ31は従動ローラとしてもよいが、制御
装置6の指示によりコンベヤー台に合わせて一斉に正転
又は逆転できるようにしても良い。これにより、木材W
を前進又は後退させることができる。また木材の切れ端
の排出を容易にするために、可動式加工台3a、3bが
下方へ旋回した時(図9参照)に下方向に回転させるの
が好ましい。
【0026】少なくとも上流側の可動式加工台3aには
少なくとも1つの突出自在なストッパー32が設けられて
いる。ストッパー32の構造自体はコンベヤー台2a、2
bのストッパー22と同一でよい。図3に示すように、特
に上流側の可動式加工台3aの先端に突出自在なストッ
パー32を設けるのが好ましい。先端に設けたストッパー
32による停止により、各木材Wの先端は加工作業領域の
ほぼ中心に位置し、加工工具を支持するロボットアーム
11の移動距離が最小になる。
【0027】木材Wの加工位置が異なる場合や木材Wの
後端の加工をする場合等に利用するために、可動式加工
台3aにさらに別のストッパー32を設けても良い。また
上流側の可動式加工台3aに限らず下流側の可動式加工
台3bにも同様に少なくとも1つの突出自在なストッパ
ー32が設けても良い。これは特に木材Wの後端部の加工
も行う必要がある場合等に役に立つ。
【0028】(5) 切れ端排出手段 一対の可動式加工台3a、3bの下には排出コンベア7
が直交方向に延在している。図9に示すように、排出コ
ンベア7は木材の切れ端W’を排出するのに役立つが、
比較的大きな木材の切れ端W’ができた場合には、下方
へ旋回した可動式加工台3a、3bから排出コンベア7
上に速やかに落下しないことがある。このような場合の
ために、可動式加工台3a、3bの少なくとも一方に切
れ端排出手段34を設けるのが好ましい。
【0029】図10は可動式加工台3a上に設けた切れ端
排出手段34の一例を示す。なお図10では見やすくするた
めに、搬送ローラ31とストッパー32を省略した。切れ端
排出手段34は、可動式加工台3aの一方の側端に固定さ
れて上方に突出する支持部材34aと、支持部材34aの中
央部に設けられた開口部を貫通するロッド34cを有する
エアシリンダー34dと、ロッド34cの先端に固定されて
いるとともにその両側に一対のガイドロッド34e、34e
を有する押し板34fとを有する。一対のガイドロッド34
e、34eは支持部材34aの開口部を貫通する。
【0030】切れ端排出手段34の押し板34fは通常は後
退位置(可動式加工台3aの一方の側端)にあるが、エ
アシリンダー34dのロッド34cが突出すると押し板34f
は可動式加工台3a上を横切るように移動する(図11参
照)。押し板34fの移動方向は、支持部材34aの開口部
を貫通する一対のガイドロッド34e、34eにより一定に
保たれている。ロッド34cが後退すると、押し板34fは
元の側端まで戻る。この切れ端排出手段34により、可動
式加工台3a上に大きな切れ端W’が引っ掛かっても容
易に除去し、下の排出コンベア7上に落下させることが
できる。
【0031】(6) アーム式ロボット ロボット1は加工作業領域に近接して配置され、加工作
業領域内で三次元的に自在に動くことができるアーム11
を有する。アーム式ロボット1の構造自体は特開平6-28
5808号に記載のものと同じでよい。また図12に示すよう
な構造のアーム式ロボット1でも良い。このロボット1
は、アーム11と、アーム11の先端部に取り付けられたモ
ータ装置12と、モータ装置12に取り付けられたアダプタ
ー装置13に着脱自在に取り付けられる加工工具14とを有
する。ロボット1のアーム11先端に取り付ける加工工具
14は、カッター、ルーター、ドリル等、いかなるもので
も良い。アーム11にはさらに木材把持部材(図示せず)
を取り付けても良い。
【0032】ロボット1のアーム11は回転自在であると
ともに、角度の変更により伸縮自在であり、三次元的に
自由に動くことができる。アーム11の移動可能範囲は図
1中の破線15で示している。図1に示すように、ロボッ
ト1のアーム11の移動可能範囲15内に、ロボット1に着
脱自在に取り付ける複数の加工工具14を配置した加工工
具台16が設けられている。加工工具14の数は任意に設定
できる。
【0033】(7) 被加工木材の投入コンベヤー 被加工木材の投入コンベヤー4はコンベヤー台2aに連
結し、加工作業領域に被加工木材Wを供給する。作業者
は加工順序を印刷したリスト又はディスプレイ等で確認
しながら、必要な被加工木材Wを順番通りに投入コンベ
ヤー4にセットする。なお被加工木材Wの投入は制御装
置6により自動的に行っても良い。被加工木材Wは制御
装置6の指示によりコンベヤー台2aに搬送される。木
材投入コンベヤー4に鼻きりカットソー等の予備加工装
置を設けても良い。
【0034】(8) プレカット木材の排出コンベヤー プレカット木材の排出コンベヤー5は、仕口加工した木
材(プレカット木材)を制御装置6の指示によりコンベ
ヤー台2bより搬出する。作業者はプレカット木材を予
め設定した組合せ及び順序で堆積し、梱包する。
【0035】(9) 制御装置 本発明の装置に使用する制御装置6は、コンピュータ
ー、ライン制御盤、ロボット制御盤等、いかなる制御装
置でも良い。制御装置6は、各木材ごとの加工情報(加
工順序、サイズ、仕口の形状、加工手順等)を基に、ア
ーム式ロボット1のみならず、コンベヤー台2a、2
b、可動式加工台3a、3b、木材固定手段23a、23
b、ストッパー22、32等の動きを制御する。制御装置6
用の加工情報は手入力したものに限らず、CADソフト
によって制作された設計情報を変換したものでも良い。
【0036】上記構成要素以外にも、第一の実施例のプ
レカット木材の製造装置にはさらにインクジェットプリ
ンタ、ラベル貼付機等を設けることができる。また加工
能率を向上させるために、複数のロボット1を配備した
り、1台又は2台以上の専用機をライン上に配備しても
よい。
【0037】[B] 装置の作動 第一実施例のプレカット木材の製造装置の作動を以下に
説明する。まず、各被加工木材Wの加工情報データ(加
工順序、サイズ、仕口の形状、加工手順、排出コンベヤ
ーへの堆積順序等)を制御装置6に入力する。次に作業
者は木材投入コンベヤー4に被加工木材Wを投入し、制
御装置6の指令に基づいてコンベヤー台2aに搬送す
る。木材Wが加工作業領域に達したら、ストッパー22、
32のいずれか1つを突出させて被加工木材Wの進行方向
の位置決めを行う。次いで木材固定手段23a、23bを作
動させて被加工木材Wを三方からしっかり把持・固定す
る。
【0038】例えば、羽柄材等のように先端加工をする
場合、可動式加工台3aの先端のストッパー32を突出さ
せる。また被加工木材Wの末端を加工する場合、被加工
木材Wを前進させてコンベヤー台2b上の適当なストッ
パー22に当接させて停止させ、木材固定手段23bで固定
すれば良い。また可動式加工台3bの先端に設けたスト
ッパー22に当接させることにより被加工木材Wを停止・
固定しても、同様に精確な位置決めができる。さらに被
加工木材Wの中間位置を加工する場合、加工部位がロボ
ット1の加工作業領域内にあるように、コンベヤー台2
bの最適なストッパー22を突出させて被加工木材Wを停
止させ、固定装置23a及び/又は23bで被加工木材Wを
しっかり固定する。
【0039】被加工木材Wのデータ及び使用したストッ
パーの位置に基づき、木材Wの加工位置を計算し、ロボ
ット1のアーム11を加工位置まで移動させる。加工工具
14を変更する場合には、加工工具台16上で所定の加工工
具14への交換を自動的に行う。被加工木材Wの加工は、
制御装置6に入力された加工手順のデータに基づき自動
的に行う。木材Wを加工する際には、図9に示すように
両可動式加工台3a、3bを下降させ、ロボット1の工
具の動きを妨げないようにする。
【0040】被加工木材Wの加工が完了したら、得られ
たプレカット木材をコンベヤー台2bを経て排出コンベ
ヤー5へ搬送する。切れ端W’は、必要に応じ切れ端排
出手段34を使用して、下のコンベヤー7上に落下させ
る。このようにして予定した全ての木材の仕口加工を自
動的に行い、それぞれ排出コンベヤー5に搬出する。
【0041】[1] 第二実施例 [A] 製造装置の構造 第二実施例のプレカット木材の製造装置は、木材Wを所
定の長さに加工する一種の専用機であり、ここでは丸の
こを有する装置について具体的に説明する。図13に示す
ように、この装置は直線上に配置された左右1対のコン
ベヤー台102 a、102 bと、各コンベヤー台102 a、10
2 bの間に位置する可動式加工装置104と、必要に応じ
て各コンベヤー台102 a、102 bと可動式加工装置104
との間を埋める複数の昇降式ローラ 106、108 とを有す
る。各コンベヤー台102 a、102bは一定間隔に配置さ
れた複数のローラ121 を有する。その他の部分は基本的
に第一実施例と同じで良い。
【0042】可動式加工装置104 は、両コンベヤー台10
2 a、102 bの間の加工作業領域内を木材Wの進行方向
に一体的に前後動する。明確化のために図13及び図14に
おいて、一体的に前後動する可動式加工装置104 全体を
破線で囲ってある。可動式加工装置104 は、両コンベヤ
ー台102 a、102 b間を移動する可動式加工台103 と、
一対の垂直板(本実施例ではそれぞれ押し板として作用
する)110 a、110 bと、一対のサイドクランプ板112
a、112 bと、木材押圧用駆動ローラ114 と、木材押圧
用従動ローラ116 と、丸のこ118 とを有する。
【0043】加工台103 は、複数のローラ120 を有する
とともに、丸のこ118 の位置において木材Wの進行方向
に直交するスリット122 を有する。加工台103 は可動式
加工装置104 と一体的に移動できるように、可動式加工
装置104 のフレームに固定されている。各ローラ120 は
駆動式でも従動式でも良い。
【0044】各押し板110 a、110 bは、図14及び図15
に示すように、各ローラ台102 a、102 b及び可動式加
工台103 の一方の側端に近接するローラ上の位置に配置
されており、それぞれエアシリンダー130 a、130 bの
ロッド132 a、132 bに固定されている。木材Wが加工
作業領域に搬入される際には木材Wの側面が押し板110
a、110 bの前面に摺接するので、押し板110 a、110
bは木材Wのガイドの役割を果たす。また押し板110
a、110 bはサイドクランプ板112 a、112 bとの間に
木材Wを挟んで固定するので、木材固定手段としての役
割も有する。木材Wの切断後は、図14に示すようにエア
シリンダー130 a、130 bの作動により押し板110 a、
110 bはローラ台102 a、102 b及び加工台103 を横切
って前進し、プレカット木材及び切れ端W’を排出す
る。
【0045】各サイドクランプ板112 a、112 bは、垂
直エアシリンダー140 a、140 bのロッド142 a、142
bの下端に固定されており、また各垂直エアシリンダー
140a、140 bは各垂直ガイドロッド144 a、144 bに
より垂直移動するように保たれている。垂直エアシリン
ダー140 a、140 b及び垂直ガイドロッド144 a、144
bを支持する固定部材146 a、146 bは水平エアシリン
ダー(図15中に148 aのみ図示)の水平ロッド(図15中
に150 aのみ図示)の先端に固定されており、一対の水
平ガイドロッド(図示せず)にガイドされて水平方向に
移動自在である。
【0046】図14及び図15に示すように、木材押圧用駆
動ローラ114 は、駆動モーター160に連結しており、駆
動モーター160 は垂直エアシリンダー162 の垂直ロッド
164の下端に固定されている。センサー(図示せず)に
より木材Wを感知すると、垂直エアシリンダー162 が作
動し、駆動ローラ114 は下降して木材Wの上面に接触
し、木材Wを前進させるとともにその上面を押圧するよ
うになっている。また木材押圧用従動ローラ116 は、垂
直エアシリンダー166 の垂直ロッド168 の下端に回転自
在に固定されており、垂直エアシリンダー166 はセンサ
ー(図示せず)により木材Wを感知すると、垂直エアシ
リンダー162 と同時に作動する。すると従動ローラ116
は下降し、前進する木材Wの上面を押圧する。
【0047】図15に示すように、丸のこ118 はレバー部
材170 の先端部に回転自在に支持されており、レバー部
材170 は垂直部材172 に枢動自在に支持されている。レ
バー部材170 の後端部にはエアシリンダー174 のロッド
176 の先端部が回転自在に連結している。レバー部材17
0 にはまた駆動モーター180 が固定されており、駆動モ
ーター180 に懸架されたベルト182 により丸のこ118 は
回転する。図15に示すように、木材Wが移動中はエアシ
リンダー174 のロッド176 は引っ込んだ状態であるの
で、丸のこ118 は上方位置にあり、木材Wに接しない。
【0048】可動式加工装置104 の下部フレーム板190
の下方に位置する土台板192 には、駆動モーター194 、
駆動モーター194 にベルト196 を介して連結されたボー
ルネジ部材198 、及びコンベヤー台102 a、102 bに平
行な一対のガイドレール200a、200 bとが設けられて
いる。また下部フレーム板190 の下面には、ボールネジ
部材198 と螺合する雌ネジ部材202 と、各ガイドレール
200 a、200 b上を移動するガイド部材204 a、204 b
とが設けられている。制御装置(図示せず)の指令によ
り駆動モーター194 を作動させると、ボールネジ部材19
8 の回転により可動式加工装置104 全体がコンベヤー台
102 a、102 bと平行に移動する。
【0049】両コンベヤー台102 a、102 b間を移動す
る可動式加工装置104 の位置によっては、コンベヤー台
102 a、102 bの一方と可動式加工台103 との間隔が大
きくなりすぎる場合がある。そのため、隙間を埋めるよ
うに昇降式ローラ 106、108が設けられている。図示の
実施例では、上流側の昇降式ローラ106 は1つで、下流
側の昇降式ローラ108 は3つであるが、これに限定され
ない。
【0050】[B] 装置の作動 図13及び図15に示すように、コンベヤー台102 a、102
bの一方の側部に位置する一対の押し板110 a、110 b
に沿って木材Wが移動する際、一対のサイドクランプ板
112 a、112 b及び丸のこ118 は上昇した位置(後退位
置)にある。駆動ローラ114 及び従動ローラ116 は下降
して、移動中の木材Wを押圧し、木材Wの位置ずれを防
止する。
【0051】木材Wの加工データに基づく制御装置(図
示せず)の指令により、所定のストッパー210 が上昇
し、木材Wは停止する。ここで、例えば図16に示すよう
に各ストッパー210 の間隔を50cmとし、かつ丸のこ118
と最も近いストッパー210 との間隔を70cmとすると、木
材Wのカット長Lが130 cmの場合には、最も近いストッ
パー210 を上昇させるのではなく、その次のストッパー
210 を上昇させる。すると丸のこ118 と上昇したストッ
パー210 との距離は120 cmであるので、可動式加工装置
104 は10cmだけ上流方向に移動すれば良い。このように
最適なストッパー210 を上昇させることにより、可動式
加工装置104 が移動すべき距離を最少にすることができ
る。可動式加工装置104 の移動は図14及び図15に示すボ
ールネジ部材198 の回転により行う。
【0052】ストッパー210 により木材Wが停止する
と、一対のサイドクランプ板112 a、112 bはコンベヤ
ー台102 a、102 b上まで下降するとともに、一対の押
し板110 a、110 bの方向に移動し、図17に示すように
一対の押し板110 a、110 bと一対のサイドクランプ板
112 a、112 bとで木材Wを両側から固定する。次いで
図17に示すようにレバー部材170 が回動し、丸のこ118
により木材Wをカットする。
【0053】木材Wのカットが完了すると、一対のサイ
ドクランプ板112 a、112 b、駆動ローラ114 、従動ロ
ーラ116 及び丸のこ118 は上昇し、ストッパー210 は下
降する。次いで一対の押し板110 a、110 bが前進して
コンベヤー台102 a、102 b及び可動式加工台103 を横
切る。押し板110 bはカットされた木材Wのうちプレカ
ット木材として使用するものを隣のライン300 に送り、
押し板110 aは切れ端W’を排出ライン(図示せず)に
排出する。カットした木材の排出が完了すると、一対の
押し板110 a、110 bはコンベヤー台側部の位置まで後
退し、次の木材Wを待つ。
【0054】[3] 製造ライン 図18は第一及び第二の実施例のプレカット木材の製造装
置を含むラインの例を示す。この製造ラインは、被加工
木材Wの投入コンベヤー4と、投入コンベヤー4に連結
し直線上に配置された一対のコンベヤー台102 a、102
bと、両コンベヤー台102 a、102 b間に配置された可
動式加工装置104 (第二実施例のプレカット木材の製造
装置を構成する)と、可動式加工装置104 に隣接してコ
ンベヤー台102 a、102 bと平行に配置されたコンベヤ
ー台300 と、コンベヤー台300 に直交するバッファコン
ベヤー(チェーンコンベヤー)302 と、バッファコンベ
ヤー302 に直交し直線上に配置された一対のコンベヤー
台304 a、304 bと、両コンベヤー台304 a、304 b間
に配置されたアーム式ロボット1(第一実施例のプレカ
ット木材の製造装置を構成する)と、コンベヤー台 30
0、304 bに直交する排出コンベヤー5とを有する。投
入コンベヤー4には鼻きりカットソー4aが設けられて
いる。
【0055】この製造ラインでは、アーム式ロボット1
を有する第一実施例の装置の上流側に、丸のこ118 を有
する第二実施例の装置が配置されているとともに、第一
実施例の装置をバイパスするラインが設けられている。
通常の木造建築物では複雑な仕口加工を施さない木材も
多く使用するが、そのような木材は第二実施例の装置で
迅速に加工する方が望ましい。また所定の長さにカット
した木材をアーム式ロボット1に供給すれば、仕口加工
の際の位置決めが簡単になり、その結果仕口加工速度が
向上する。また仕口加工を施さない木材はアーム式ロボ
ット1をバイパスすることにより、アーム式ロボット1
にかかる負荷を低減することができる。このような構成
により、一棟分の木造建築物に必要な全ての木材の加工
に要する時間を著しく短縮することができる。なお、排
出コンベヤー5はバッファ機能を有するので、加工木材
を所望の順序に排出することができる。
【0056】
【発明の効果】上記構造を有する本発明のプレカット木
材の製造装置では、加工工具を支持する装置の移動が最
少になるように、木材の加工データに基づき最適なスト
ッパーを上昇させるので、被加工木材の位置決めを迅速
かつ精確に行うことができる。また、各種の加工装置を
組合せた製造ラインとすることにより、全木材の仕口加
工に要する時間を著しく短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例によるプレカット木材の製
造装置を含むライン全体を概略的に示す平面図である。
【図2】本発明の装置により加工する仕口の一例を示す
斜視図である。
【図3】本発明の第一実施例によるプレカット木材の製
造装置の加工作業領域付近を概略的に示す部分断面側面
図であり、可動式加工台は水平位置にある。
【図4】本発明のプレカット木材の製造装置に用いるス
トッパーの一例を概略的に示す部分断面側面図であり、
(a) はストッパーが後退した状態を示し、(b) はストッ
パーが上昇した状態を示す。
【図5】本発明のプレカット木材の製造装置に用いるス
トッパーのもう1つの例を概略的に示す部分断面側面図
である。
【図6】図3のA−A断面図であって、本発明の第一実
施例によるプレカット木材の製造装置に用いる木材固定
装置の一例を示し、バイス部材は後退位置にある。
【図7】図3のA−A断面図であって、本発明の第一実
施例によるプレカット木材の製造装置に用いる木材固定
装置の一例を示し、バイス部材は木材を固定した状態に
ある。
【図8】本発明のプレカット木材の製造装置に用いる木
材固定装置のローラ装置を示す側面図である。
【図9】本発明の第一実施例によるプレカット木材の製
造装置の加工作業領域付近を概略的に示す部分断面側面
図であり、可動式加工台は下降位置にある。
【図10】本発明の装置に用いる切れ端排出手段の一例を
示す平面図であり、押し板は後退位置にある。
【図11】本発明の装置に用いる切れ端排出手段の一例を
示す平面図であり、押し板は前進位置にある。
【図12】本発明の第一実施例によるプレカット木材の製
造装置に用いるアーム式ロボットの一例を示す側面図で
ある。
【図13】本発明の第二実施例によるプレカット木材の製
造装置の加工作業領域付近を概略的に示す部分断面側面
図であり、木材が移動中の状態を示す。
【図14】図13のB−Bから見た平面図であって、本発明
の第二実施例によるプレカット木材の製造装置における
可動式加工装置の下部フレーム板を示す。
【図15】図13の線分C−Cに沿って得られた概略部分断
面図である。
【図16】本発明の第二実施例によるプレカット木材の製
造装置の加工作業領域付近を概略的に示す部分断面側面
図であり、木材をカットしている状態を示す。
【図17】図16の線分D−Dに沿って得られた概略部分断
面図である。
【図18】本発明の第一実施例及び第二実施例の装置を含
むプレカット木材の製造ラインの一例を示す概略平面図
である。
【図19】従来のプレカット木材の製造装置を概略的に示
す平面図である。
【符号の説明】
1・・・アーム式ロボット 2a、2b、102 a、102 b・・・コンベヤー台 3a、3b、103 ・・・可動式加工台 4・・・被加工木材の投入コンベヤー 5・・・プレカット木材の排出コンベヤー 6・・・制御装置 11・・・ロボットのアーム 21、31、 120、121 ・・・木材搬送ローラ 22、32、210 ・・・位置決めストッパー 23a、23b・・・木材固定装置 34・・・切れ端排出手段 104 ・・可動式加工装置 106 、 108・・・昇降式ローラ 110 a、110 b・・・押し板 112 a、112 b・・・サイドクランプ板 114 ・・・駆動ローラ 116 ・・・従動ローラ 118 ・・・丸のこ W・・・木材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−118311(JP,A) 実開 昭57−177703(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27F 1/00 B27B 5/00 B27C 9/00

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材の加工作業領域を挟んで左右に延在
    する一対のコンベヤー台と、各コンベヤー台の内端から
    前記加工作業領域に延在するとともに上下動可能な左右
    一対の可動式加工台と、各コンベヤー台の内端付近に位
    置する木材固定手段と、前記木材固定手段により固定さ
    れた木材を加工する少なくとも1つの加工工具を交換自
    在に支持するアームを有するロボットと、各木材の加工
    データに基づいて前記ロボット及び前記可動式加工台に
    指令を出す制御装置とを有し、前記コンベヤー台には複
    数の突出自在な木材位置決め用ストッパーが配置されて
    おり、前記加工データに基づいて所定のストッパーを突
    出させることにより木材を停止させるとともに前記木材
    固定手段により固定し、前記可動式加工台を前記加工工
    具の作業範囲外に退避させるとともに、前記ロボットア
    ームを補足的な距離だけ移動させた後で、木材の加工を
    行うことを特徴とするプレカット木材の製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項に記載のプレカット木材の製造
    装置において、少なくとも下流側のコンベヤー台に突出
    自在な複数の木材位置決め用ストッパーが一定間隔に配
    置されており、かつ少なくとも上流側の加工台に少なく
    とも1つの突出自在な木材位置決め用ストッパーが配置
    されていることを特徴とするプレカット木材の製造装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項又はに記載のプレカット木材
    の製造装置において、前記可動式加工台は各コンベヤー
    台の内端付近を軸として上下に枢動自在であることを特
    徴とするプレカット木材の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項のいずれかに記載のプレカ
    ット木材の製造装置において、各可動式加工台は複数の
    ローラーを有することを特徴とするプレカット木材の製
    造装置。
  5. 【請求項5】 請求項のいずれかに記載のプレカ
    ット木材の製造装置において、前記可動式加工台が退避
    位置にある時には、前記可動式加工台のローラーは木材
    の切れ端を下方へ落とす方向に回転することを特徴とす
    るプレカット木材の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項のいずれかに記載のプレカ
    ット木材の製造装置において、さらに前記可動式加工台
    上を移動自在な木材排出手段を有し、前記可動式加工台
    が退避位置にある時に落下してきた木材の切れ端を前記
    可動式加工台上から確実に排出することを特徴とするプ
    レカット木材の製造装置。
  7. 【請求項7】請求項に記載のプレカット木材の製造装
    置において、前記木材排出手段は、前記可動式加工台上
    を横方向に移動自在な押し板と、前記押し板に連結して
    突出・後退するシリンダーとを有することを特徴とする
    プレカット木材の製造装置。
  8. 【請求項8】請求項のいずれかに記載のプレカッ
    ト木材の製造装置において、前記木材固定手段は、平坦
    な固定台と、前記固定台上で木材を左右から把持する一
    対の横バイス部材及び上から把持する1つの縦バイス部
    材とを有し、前記木材が所定のストッパーに当接した後
    で、前記横バイス部材は前後動しながら前記木材の側面
    への当接を繰り返すとともに、前記縦バイス部材が下降
    して前記木材の上面を押圧し、もって前記木材の位置決
    めを精確に行うことを特徴とするプレカット木材の製造
    装置。
  9. 【請求項9】請求項に記載のプレカット木材の製造装
    置において、前記木材固定手段はさらに垂直シリンダー
    と、前記垂直シリンダーの先端に回転自在に固定された
    ローラとを有し、前記ローラは回転しながら搬送中の木
    材の上面を押圧し、木材の位置決めを精確にすることを
    特徴とするプレカット木材の製造装置。
  10. 【請求項10】 木材の加工作業領域を挟んで左右に延
    在する一対のコンベヤー台と、両コンベヤー台間を水平
    移動自在な可動式加工台、木材固定手段及び加工手段を
    一体的に具備した可動式加工装置と、各木材の加工デー
    タに基づいて前記可動式加工装置に指令を出す制御装置
    とを有し、前記コンベヤー台には複数の突出自在な木材
    位置決め用ストッパーが配置されており、前記加工デー
    タに基づいて所定のストッパーを突出させることにより
    木材を停止させるとともに前記可動式加工装置を補足的
    な距離だけ移動させ、前記木材の加工を行うことを特徴
    とするプレカット木材の製造装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のプレカット木材の製
    造装置において、前記木材固定手段は、コンベヤー台及
    び可動式加工台の側部に位置するとともに前記木材の移
    動時にガイドとして作用する一対の垂直板と、前記垂直
    板と協動して前記木材を両側から固定する一対のサイド
    クランプ板と、前記木材を上から押圧するローラとから
    なることを特徴とするプレカット木材の製造装置。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11に記載のプレカット木
    材の製造装置において、前記加工手段は枢動自在なレバ
    ー部材に支持された丸のこであることを特徴とするプレ
    カット木材の製造装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のプレカット木材の製
    造装置において、前記可動式加工台には前記丸のこに対
    応する位置にスリットが設けられていることを特徴とす
    るプレカット木材の製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項1013のいずれかに記載のプレ
    カット木材の製造装置において、下流側のコンベヤー台
    に突出自在な複数の木材位置決め用ストッパーが一定間
    隔に配置されていることを特徴とするプレカット木材の
    製造装置。
  15. 【請求項15】 請求項1014のいずれかに記載のプレ
    カット木材の製造装置において、前記木材押圧用ローラ
    は、上流側に位置する昇降自在な駆動ローラと、下流側
    に位置する昇降自在な従動ローラとからなることを特徴
    とするプレカット木材の製造装置。
  16. 【請求項16】 請求項1115のいずれかに記載のプレ
    カット木材の製造装置において、前記サイドクランプ板
    は垂直シリンダー及び水平シリンダーにより昇降自在で
    あるとともに、水平方向に移動可能であり、上方の退避
    位置から下降するとともに垂直板方向に水平移動するこ
    とにより、前記垂直板と協動して前記木材を両側から固
    定することを特徴とするプレカット木材の製造装置。
  17. 【請求項17】 請求項1116のいずれかに記載のプレ
    カット木材の製造装置において、前記木材の加工が完了
    した後で前記垂直板は横方向に前進し、加工済み木材を
    前記コンベヤー台の側の別のコンベヤー台上に排出する
    ことを特徴とするプレカット木材の製造装置。
  18. 【請求項18】 請求項1117のいずれかに記載のプレ
    カット木材の製造装置において、前記可動式加工台は複
    数のローラーを有することを特徴とするプレカット木材
    の製造装置。
  19. 【請求項19】 請求項1118のいずれかに記載のプレ
    カット木材の製造装置において、両コンベヤー台の間に
    は複数の昇降式ローラが配置されており、前記可動式加
    工台の移動により一方のコンベヤー台と前記可動式加工
    台との間隔が大きくなりすぎた場合には、必要な数の昇
    降式ローラが上昇し、前記間隔を埋めることを特徴とす
    るプレカット木材の製造装置。
  20. 【請求項20】 請求項1〜19のいずれかに記載のプレ
    カット木材の製造装置を2つ以上有するプレカット木材
    の製造ラインにおいて、上流側の製造装置は下流側の製
    造装置に連通するコンベヤーと、下流側の製造装置をバ
    イパスするコンベヤーとを有し、前記バイパスコンベヤ
    ーは前記下流側の製造装置の排出コンベヤーと合流して
    プレカット木材排出コンベヤーに入ることを特徴とする
    プレカット木材の製造ライン。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のプレカット木材の製
    造ラインにおいて、前記上流側の製造装置には請求項10
    19のいずれかに記載のプレカット木材の製造装置を使
    用し、前記下流側の製造装置に請求項のいずれか
    に記載のプレカット木材の製造装置を使用することを特
    徴とするプレカット木材の製造ライン。
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