JP3167562U - 照明付き鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】眩しく感じる恐れがなく、鏡写りも改善することができ、光源の点検・交換作業が容易で、製造コストも低い照明付き鏡装置を提供する。【解決手段】鏡面の周辺部に透光領域11b、11d等を有する鏡11と、壁面31に固定可能として構成された、光源としてのLEDユニット22と、鏡11を壁面31に所定の隙間40をあけて着脱可能に係止するための係止手段としての鏡側支持体12と壁側支持体21とを備える。LEDユニット22は、LEDユニット22から放出された光が透光領域11b、11d等を介して鏡11の表側に送出されるように配置される。光散乱手段により、透光領域11b、11d等から送出される光は散乱光とされる。LEDユニット22から放出された光の一部は、鏡11の裏側から壁面31に沿って外向きに照射される。【選択図】図6

Description

本考案は、洗面所等に設置される鏡装置に関し、さらに言えば、鏡と光源とを備えてなると共に、鏡写りや照明状況を改善して使いやすくした鏡装置に関するものである。
この種の鏡装置については、従来、使いやすさ等を改善するために数多くの提案がなされている。その一例が、特許文献1(特開平8−117037号公報)に開示された「照明付き鏡台」である。
この照明付き鏡台は、裏面に光反射板を設け、左右の縁付近に透光領域を形成した鏡を、枠の前面に設けている。そして、前記枠の背後を内面に反射面を有するカバーで覆うと共に、前記鏡と前記カバーとの間に照明灯(例えば蛍光灯)を配置し、さらに、前記透光領域の各々と前記カバーとの間に反射板を配置して、それらの反射版によって前記照明灯からの光が前記透光領域の各々を通って、この照明付き鏡台の前方に座る使用者に向けて投射されるように構成している。こうすることで、その使用者に対して、その左右から演色性豊かな照明を十分に行うようにし、緻密な化粧が容易にできるようにしている(請求項1、図2、要約を参照)。
他の例としては、特許文献2(特開2008−135339号公報)に開示されている「照明付き鏡装置」がある。
この照明付き鏡装置は、反射部と透光領域を持つ透明基板と、前記透明基板の背面に対向して配置された発光基板と、それらの間に配置された中間膜を備えている。前記発光基板には、多数の発光素子(LEDチップ)と、それら発光素子に電流を供給するためのパターン化した透明導電膜とが内蔵されている。そして、前記発光素子から生じた光を、前記透明基板の透光領域を介してこの鏡装置の前方に照射する。こうすることで、この照明付き鏡装置の前方に向かって光を照射するようにしている。前記透光領域は、この鏡装置の左右両端部に帯状に設けられている(請求項1、図1〜図2、要約を参照)。
また、特許文献3(実開平6−19625号公報)には、鏡の背面に設けた第1金属板上にPTC発熱体(例えば正温度特性サーミスター)を配置し、そのPTC発熱体上に第2金属板を配置してなる防曇鏡が開示されている。
この防曇鏡では、前記両金属板の間に前記PTC発熱体を囲むように電気絶縁性の液体を充填し、前記両金属板の周囲をシール材で封止して、前記液体が漏れないようにしている。前記両金属板間に電圧を印加することで、前記PTC発熱体の自己温度制御機能により前記液体を一定温度に保持し、その熱で前記第1金属板を介して前記鏡をその裏側から加熱するようにしている。こうすることで、前記鏡に対する高い曇り止め効果を得ている(請求項1、図1〜図3、要約を参照)。
特開平8−117037号公報 特開2008−135339号公報 実開平6−19625号公報
しかし、上述した特許文献1に記載の照明付き鏡台では、前記反射板で反射された光が、前記透光領域から使用者の顔に向けて直接照射されるので、照射角度あるいは座る位置によっては使用者が眩しく感じる恐れがある、という問題がある。
上述した特許文献2に記載の照明付き鏡装置では、前記透光領域がこの鏡装置の左右両端部に帯状に設けられているので、使用者が眩しく感じる恐れは少ないが、前記発光基板の内部に前記発光素子と前記透明導電膜とが埋め込まれているので、前記発光素子の交換ができない、という問題がある。
本考案は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、使用者が眩しく感じる恐れがないだけでなく、使用者の鏡写りも改善することができ、しかも、光源の点検・交換作業が容易で、製造コストも低い照明付き鏡装置を提供することにある。
ここに明記しない本考案の他の目的は、以下の説明及び添付図面から明らかである。
(1) 本考案の照明付き鏡装置は、
鏡面の周辺部に透光領域を有する鏡と、
壁面に固定可能として構成された光源と、
前記光源から放出された光を散乱させて散乱(拡散)光を生成する光散乱(拡散)手段と、
前記鏡を前記壁面に所定の隙間をあけて着脱可能に係止するための係止手段とを備え、
設置時には、前記光源は前記壁面に固定され、前記鏡は、前記光散乱(拡散)手段により生成された散乱(拡散)光が前記透光領域を介して前記鏡の裏側からその表側に送出されるように、前記係止手段によって係止され、
前記光源から放出された光の一部は、前記鏡の裏側から前記壁面に沿って外向きに照射されることを特徴とするものである。
本考案の照明付き鏡装置では、以上のように構成されているので、前記光源から放出された光を前記光散乱(拡散)手段で散乱させることによって生成した散乱(拡散)光を、前記鏡面の周縁部に配置された前記透光領域を介して前記鏡の裏側からその表側に送出させることができる。このため、前記鏡の前方にいる使用者に対してその周囲から前記散乱(拡散)光が照射されることになる。また、それと同時に、前記光源から放出された光の一部は、前記鏡の裏側から前記壁面に沿って外向きに照射される。その結果、使用者が眩しく感じる恐れがないだけでなく、前記使用者の鏡写りも改善される。
また、前記光源は前記壁面に露出して固定すればよく、前記鏡に内蔵させたり、前記鏡の裏面に装着したりする必要がないと共に、前記鏡を前記壁面から取り外すだけで前記光源にアクセスできるので、前記光源の点検・交換作業が容易である。
さらに、前記鏡には、前記透光領域を形成するだけで足り、枠を装着したり、他の構成要素を付加したりする必要がないから、一般的な鏡を使用できる。前記光源は、前記壁面に露出して固定されればよいから、LEDユニットや蛍光灯などを用いて、低コストで実現できる。前記光散乱手段は、前記透光領域の裏面をサンドブラスト法等で粗面化したり、前記透光領域の裏面に光散乱シートを貼り付けたりすることで、低コストで実現できる。前記係止手段は、前記鏡を前記壁面に所定の隙間をあけて着脱可能に係止できるものであれば足りるので、金属、プラスチック、木材等からなる部材を適当に組み合わせることで、低コストで実現できる。よって、製造コストを低く抑えることができる。
(2) 本考案の好ましい例では、前記係止手段が、前記鏡の裏面に装着された、第1係合面を持つ第1支持体と、前記壁面に固定可能として構成された、第2係合面を持つ第2支持体とを備えており、前記壁面に固定された前記第2支持体の前記第2係合面に、前記第1支持体の第1係合面を係止させることで、前記鏡が前記壁面に着脱可能に係止される。
(3) 本考案の他の好ましい例では、前記光源が、前記透光領域に対応する形状で配置された複数のLEDチップとされ、前記光散乱手段が、前記透光領域の全体を覆う光散乱シートとされる。
(4) 本考案のさらに他の好ましい例では、前記透光領域が、前記鏡の鏡面の周辺部においてその少なくとも三つの辺に沿って配置されると共に、前記三つの辺に沿って延在する帯状に形成される。
(5) 本考案のさらに他の好ましい例では、前記透光領域が、前記鏡の鏡面の周辺部においてその四つの辺に沿って配置される。
本考案の照明付き鏡装置によれば、使用者が眩しく感じる恐れがないだけでなく、使用者の鏡写りも改善することができ、しかも、光源の点検・交換作業が容易で、製造コストも低い、という効果が得られる。
本考案の第1実施形態に係る照明付き鏡装置の、光源を除いた構成を示す分解斜視図である。 本考案の第1実施形態に係る照明付き鏡装置の構成を示す正面図である。 本考案の第1実施形態に係る照明付き鏡装置の鏡側支持体の構成を示す正面図である。 本考案の第1実施形態に係る照明付き鏡装置の壁側支持体の構成とLEDユニットの配置を示す正面図である。 本考案の第1実施形態の照明付き鏡装置において、鏡を壁面に装着する前の状態を示す、図2のX−X線に沿った断面図である。 本考案の第1実施形態の照明付き鏡装置を壁面に装着した状態を示す、図2のX−X線に沿った断面図である。 本考案の第1実施形態の照明付き鏡装置に使用された鏡の詳細構成を示す要部断面図で、(a)は銀皮膜を選択的に除去して開口を形成した場合を、(b)はその開口を介して鏡の裏面に微細凹凸形成領域を形成した場合を示す。 本考案の第1実施形態の照明付き鏡装置に使用された鏡の詳細構成を示す要部断面図で、(a)は銀皮膜を選択的に除去して形成した開口を光散乱層で覆った場合を、(b)は鏡の裏面の微細凹凸形成領域を光散乱層で覆った場合を示す。 本考案の第2実施形態の照明付き鏡装置を壁面に装着した状態を示す、図2のX−X線に沿った断面図である。
以下、添付図面を参照して、本考案の照明付き鏡装置の好適な実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本考案の第1実施形態の照明付き鏡装置の全体構成を図1〜図4に示す。
図1に示すように、本実施形態の照明付き鏡装置は、矩形薄板状の鏡11と、鏡側支持体12と、壁側支持体21と、光源としてのLEDユニット22(図4を参照)とを備えている。
図2に示すように、鏡11の前面(鏡面)は、そのほとんどが反射領域11aとされているが、その周辺部には、デザイン性を考慮して透光領域11b、11c、11dが形成されている。照明光は、各透光領域11bを通って鏡11の前面に送出される。これら透光領域11b、11c、11dの各々の面積は、各透光領域11b、11c、11dを通って鏡11の前面に送出される照明光の光量を考慮して設定されている。なお、透光領域11b、11c、11dは、鏡11の背面全体に形成された銀被膜13を選択的に除去することで形成されている(図7及び図8を参照)。
3個の透光領域11bは、いずれも細長い帯状で、鏡面の上辺と左右の側辺に沿ってそれらの近傍に、上辺または左右辺のほぼ全体にわたって、それぞれ形成されている。これら透光領域11bの形状と配置は、左右対称になっている。
4個の透光領域11cは、いずれも円形で、鏡11の鏡面の四つの角部にそれぞれ配置されている。これら透光領域11bの形状と配置も、左右対称になっている。
鏡面の下辺の近傍には、透光領域11dが形成されている。透光領域11dは、所定の文字の形状にパターン化されていて、これら文字の形状に従って鏡11の前面に照明光が送出される。したがって、透光領域11dは、本実施形態の鏡装置が設置されている施設の名称やスポンサーの会社名などを表示させるために使用することができる。
鏡側支持体12は、図3に示すように、全体形状が矩形の枠状とされており、棒状の上部材12a、棒状の下部材12b、そして左右の棒状の側部材12cから構成されている。鏡側支持体12の大きさは、鏡11よりもかなり小さく、壁側支持体21よりも小さい。鏡側支持体12は、例えば公知のミラーマットにより、鏡11の裏面の中央部に装着される。装着時には、鏡側支持体12は、その全体が透光領域11b、11c、11dのいずれよりも内側(中心寄り)に位置するため、鏡側支持体12が透光領域11b、11c、11dと重なって、それらを通じての光照射が影響を受けることはない。
上部材12aは、下面が斜めに切除されて係合面12aaとなっている。下部材12bも、同様に、下面が斜めに切除されて係合面12bbとなっている(図5を参照)。
壁側支持体21は、例えば洗面所の壁面(通常は垂直)に固定されるものであって、図4に示すように、棒状の上部材21a、棒状の下部材21b、そして左右の棒状の側部材21cとで矩形の枠を形成すると共に、その内側に補助部材21dを配置している。このため、壁側支持体21の全体形状は、漢字の「日」の形に似た形状になっていると言える。壁側支持体21の大きさは、鏡11より少し小さく、壁側支持体21より少し大きい。壁側支持体21は、公知の接着剤またはネジ等により、例えば洗面所の壁面に固定される。固定時には、壁側支持体21は、その全体が透光領域11b、11c、11dのいずれよりも内側(中心寄り)に位置するため、壁側支持体21が透光領域11b、11c、11dと重なって、それらを通じての光照射が影響を受けることはない。
図5と図6に明瞭に示すように、壁側支持体21の補助部材21dは、上面が斜めに切除されて係合面21ddとなっている。この係合面21ddの傾斜の形状と大きさは、鏡側支持体12の上部材12aの係合面12aaのそれと整合する。また、壁側支持体21の下部材21bも、同様に、上面が斜めに切除されて係合面21bbとなっている。この係合面21bbの傾斜の形状と大きさは、鏡側支持体12の下部材12bの係合面12bbのそれと整合する。
本実施形態では、光源として、4個のLEDユニット22が使用されている。これらのLEDユニット22は、図4及び図6に示すように、壁側支持体21の外側において、矩形を構成する上部材12aと下部材12bと左右の側部材12cの近傍にそれぞれ配置されている。これらのLEDユニット22は、それぞれ、鏡11の四つの透光領域11b、11c、11dと重なる位置にある。つまり、上側のLEDユニット22は、上位にある帯状の透光領域11bに重なる位置にあり、下側のLEDユニット22は、下位にある文字状の透光領域11dに重なる位置にあり、左側のLEDユニット22は、左側にある帯状の透光領域11bと円形の透光領域11cの双方に重なる位置にある。右側のLEDユニット22は、右側にある帯状の透光領域11bと円形の透光領域11cの双方に重なる位置にある。
これらのLEDユニット22は、いずれも、複数の高照度LEDチップ22aを帯状の基板22b上に所定ピッチ(例えば20〜30mm程度のピッチ)で並列させたものである。電源スイッチ(図示せず)を操作することによって、各LEDユニット22上のLEDチップ22aには、所定の直流電流が供給されるようになっている。各LEDチップ22aとしては、色温度が6000K〜7000K程度の高照度のものを使用するのが好ましい。これは、蛍光灯昼光色に相当する。なお、22cはLEDユニット22の電源コードである。
鏡11の透光領域11b、11c、11dは、図7(a)に示すように、鏡11の裏面全体に形成された銀皮膜13を、公知のエッチング、サンドブラスト等によって選択的に除去することで形成されている。例えば、銀皮膜13を透光領域11bの形状に除去すると、銀皮膜13には帯状の開口13aが形成され、鏡11の裏面には同一形状の露出部11eが形成される。こうして、開口13aに対応する位置と形状を持つ透光領域11bが、鏡11に形成される。なお、サンドブラストによって開口13aを形成すると、図7(b)に示すように、鏡11の裏面の開口13aに対応する箇所に微細凹凸形成領域14を形成することができるので、これによって光を散乱(拡散)させることができる。この場合、透光領域11bから送出される光は、直接照射光よりソフトな散乱(拡散)光となる。
本実施形態では、光源として、複数のLEDチップ22aを基板22b上に所定ピッチで並列させてなるLEDユニット22を使用しているので、何も対策を取らなければ、透光領域11b、11c、11dから、点光源としてのLEDチップ22aの形態(光点の並列状態)が使用者に視認されてしまう。そこで、図8(a)に示すように、銀皮膜13の開口13aを光散乱(拡散)層15で覆っている。このため、各LEDチップ22aから放出された光は、光散乱層15で散乱(拡散)せしめられた後、透光領域11b、11c、11dを通って前方に照射されるので、LEDチップ22aによる光点の並列状態が見えるという難点が解消されるが、それと同時に、透光領域11b、11c、11dから送出される光がソフトになるという利点が得られる。
光散乱(拡散)層15としては、例えば公知の乳半シート(フィルム)が好適に使用できるが、光散乱(拡散)作用を持つものであれば、乳半シート以外のものも使用可能である。
なお、図8(b)に示すように、鏡11の裏面の開口13aに対応する箇所に微細凹凸形成領域14が形成されている場合も、同様に、微細凹凸形成領域14を光散乱層15で覆うことができる。この場合、各LEDチップ22aから放出された光を散乱(拡散)する度合いが増加するため、微細凹凸形成領域14がない図8(a)の場合に比べて、透光領域11b、11c、11dから送出される光がソフトになる光がいっそうソフトになる。
次に、図5及び図6を参照しながら、以上の構成を持つ第1実施形態の鏡装置の使用状態について説明する。ここでは、本実施形態の鏡装置を、洗面台34の前方にある壁30の壁面31の所定箇所に設置する場合について述べるが、これ以外の箇所にも設置可能であることは言うまでもない。
図5及び図6に示すように、洗面台34の上には、水返し32と水栓33が装備されている。水返し32は、壁面31の下端部(洗面台34の最奥部)に配置され、水栓33は水返し32の前方に配置されている。
まず、図5に示すように、例えばミラーマットを用いて、矩形の鏡側支持体12を鏡11の裏面の所定箇所に装着する。他方、例えば接着剤またはネジを用いて、略「日」形の壁側支持体21を、洗面台34の前方にある壁30の壁面31の所定箇所に固定する。
そこで、図5に示すように、壁面31の前方から、鏡側支持体12が裏面に固定された鏡11を、壁面31に固定された壁側支持体21に向けて近づけ、同図中の矢印Aで示したようにして、鏡側支持体12の上部材12aと下部材12bを、壁側支持体21の補助部材21dと下部材21bにそれらの上方から引っ掛ける。すると、図6に示すように、鏡側支持体12の上部材12aと下部材12bは、壁側支持体21の補助部材21dと下部材21bにそれぞれ係止され、両者は一体的に保持される。この時の状態は図6に示すとおりである。
上述したように、壁側支持体21の補助部材21dの係合面21ddの傾斜の形状と大きさは、鏡側支持体12の上部材12aの係合面12aaのそれと整合しており、壁側支持体21の下部材21bの係合面21bbの傾斜の形状と大きさは、鏡側支持体12の下部材12bの係合面12bbのそれと整合しているから、鏡11は図6に示した状態で、「がたつき」なしに壁面31に係止され、保持される。
鏡11は、壁側支持体21と鏡側支持体12を係止させることで壁面31に設置されているため、この係止状態では、壁面31と鏡11の裏面との間には、大きさ(距離)D(25mm程度が好ましい)の隙間40があいている。このため、鏡11がLEDユニット22に接触して問題が生じる恐れはない。
このようにして壁面31に係止された鏡11を使用する際には、使用者が図示しない電源スイッチを操作して、LEDユニット22に電流を供給すればよい。すると、LEDユニット22のLEDチップ22aから光が放出され、その光は、図6に矢印Bで示すように、鏡11の鏡面の周辺部に配置された透光領域11b、11c、11dを通って前方に送出される。この光は、鏡11の裏面で光散乱層15によって散乱(拡散)されてから送出されたものであるため、間接照明と同様のソフトな感じの照明光となる。また、透光領域11b、11c、11dが鏡面の周辺部に配置されていて通常状態では使用者に直接照射されることがなく、しかも発光する範囲が限定されているので、使用者が眩しく感じる恐れもない。
また、これと同時に、LEDチップ22aから放出された光の一部は、図2と図6に矢印Cで示すように、鏡11と壁面31の間の隙間40を通って、鏡11の周縁から外向きに四方に放射される。この光は、鏡11の周囲にある壁面や天井等で反射して使用者に間接的に照射されることになる。この光も、弱い間接照明光として機能する。この光も、直接的に使用者に照射されることがないので、使用者が眩しく感じる恐れはない。
さらに、図6に示すように、鏡11の周囲から照射される光により、洗面台34の最奥部が間接的に照明されるため、水栓33の近傍も明るくなるという利点もある。
このような二種類の照明光の作用により、鏡11の近傍に別個に照明器具を設けることが不要な程度の明るさが得られるだけでなく、使用者の鏡写りも良好となる。
メンテナンス時にLEDユニット22を点検したり交換したりする場合は、鏡11の係止時とは逆の過程を経て、壁面31から容易に鏡11を取り外すことができる。つまり、図6の状態から鏡11を少し持ち上げると、鏡側支持体12の上部材12aと下部材12bが、壁側支持体21の補助部材21dと下部材21bから外れるので、その状態で鏡11を手前に引けばよい。このような簡単な動作で、鏡11を容易に壁面31から取り外すことができる。
以上説明したように、本考案の第1実施形態の照明付き鏡装置では、光源としてのLEDユニット22から放出された光を光散乱(拡散)層15で散乱させることによって生成した散乱(拡散)光を、鏡面の周縁部に配置された透光領域11b、11c、11dを介して鏡11の裏側からその表側に送出させることができる。このため、鏡11の前方にいる使用者に対してその周囲から前記散乱(拡散)光が照射されることになる。また、それと同時に、LEDユニット22から放出された光の一部は、鏡11の裏側から壁面31に沿って外向きに照射される。その結果、使用者が眩しく感じる恐れがないだけでなく、使用者の鏡写りも改善される。
また、LEDユニット22は壁面31に露出して固定すればよく、鏡11に内蔵させたり、鏡11の裏面に装着したりする必要がないと共に、鏡11を壁面31から取り外すだけでLEDユニット22にアクセスできるので、LEDユニット22の点検・交換作業が容易である。
さらに、鏡11には、透光領域11b、11c、11dを形成するだけで足り、枠を装着したり、他の構成要素を付加したりする必要がないから、一般的な鏡を使用できる。LEDユニット22は、壁面31に露出して固定されればよいから、低コストで実現できる。光散乱(拡散)層15は、透光領域11b、11c、11dの裏面をサンドブラスト法等で粗面化したり、透光領域11b、11c、11dの裏面に光散乱(拡散)シート(フィルム)を貼り付けたりすることで、低コストで実現できる。さらに、係止手段としての鏡側支持体12と壁側支持体21は、鏡11を壁面31に所定の隙間40をあけて着脱可能に係止できるものであれば足りるので、金属、プラスチック、木材等からなる部材を適当に組み合わせることで、低コストで実現できる。よって、本実施形態の照明付き鏡装置の製造コストを低く抑えることができる。
(第2実施形態)
図9は、本考案の第2実施形態の照明付き鏡装置を示す。
本第2実施形態の照明付き鏡装置は、防曇用電熱パネル41が鏡11の裏面に装着されていることを除き、上述した第1実施形態の照明付き鏡装置と同じ構成である。よって、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、防曇用電熱パネル41が設けられているので、上述した第1実施形態の照明付き鏡装置と同じ効果に加え、鏡11が曇りにくいという効果がある。
本考案の鏡装置では、壁面31と鏡11の裏面との間に隙間40が設けられているので、防曇用電熱パネル41を装着することは容易である。また、鏡11の装着と取り外し作業が容易であるから、防曇用電熱パネル41のメンテナンスも容易に行える。
防曇用電熱パネル41に代えて、背景技術として上述した特許文献3に開示されたPTC発熱体や、他の防曇機構も使用可能である。
(変形例)
上述した実施形態は本考案を具体化した例を示すものである。したがって、本考案はこれら実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を外れることなく種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、光源としてLEDユニットが使用されているが、これに限定されるものではなく、LEDユニット以外の光源、例えば蛍光灯のような光源も使用可能である。
また、上述した実施形態では、透光領域が、鏡の鏡面の周辺部においてその四つの辺すべてに沿って配置されているが、本考案はこれに限定されるものではない。鏡の鏡面の周辺部においてその少なくとも三つの辺に沿って配置されていれば足りる。
11 鏡
11a、11b、11c、11d 透光領域
11e 露出部
12 鏡側支持体
12a 上部材
12aa 係合面
12b 下部材
12bb 係合面
12c 側部材
13 銀皮膜
13a 開口
14 微細凹凸形成領域
15 光散乱層
21 壁側支持体
21a 上部材
21b 下部材
21bb 係合面
21c 側部材
21d 補助部材
21dd 係合面
22 LEDユニット
22a LEDチップ
22b 基板
22c 電源コード
30 壁
31 壁面
33 水栓
34 洗面台
40 隙間
41 防曇用電熱パネル

Claims (5)

  1. 鏡面の周辺部に透光領域を有する鏡と、
    壁面に固定可能として構成された光源と、
    前記光源から放出された光を散乱させて散乱光を生成する光散乱手段と、
    前記鏡を前記壁面に所定の隙間をあけて着脱可能に係止するための係止手段とを備え、
    設置時には、前記光源は前記壁面に固定され、前記鏡は、前記光散乱手段により生成された散乱光が前記透光領域を介して前記鏡の裏側からその表側に送出されるように、前記係止手段によって係止され、
    前記光源から放出された光の一部は、前記鏡の裏側から前記壁面に沿って外向きに照射されることを特徴とする照明付き鏡装置。
  2. 前記係止手段が、前記鏡の裏面に装着された、第1係合面を持つ第1支持体と、前記壁面に固定可能として構成された、第2係合面を持つ第2支持体とを備えており、前記壁面に固定された前記第2支持体の前記第2係合面に、前記第1支持体の第1係合面を係止させることで、前記鏡が前記壁面に着脱可能に係止される請求項1に記載の照明付き鏡装置。
  3. 前記光源が、前記透光領域に対応する形状で配置された複数のLEDチップであり、前記光散乱手段が、前記透光領域の全体を覆う光散乱シートである請求項1または2に記載の照明付き鏡装置。
  4. 前記透光領域が、前記鏡の鏡面の周辺部においてその少なくとも三つの辺に沿って配置されていると共に、前記三つの辺に沿って延在する帯状に形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の照明付き鏡装置。
  5. 前記透光領域が、前記鏡の鏡面の周辺部においてその四つの辺に沿って配置されている請求項1〜3のいずれかに記載の照明付き鏡装置。
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