JP3166606B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP3166606B2
JP3166606B2 JP9902596A JP9902596A JP3166606B2 JP 3166606 B2 JP3166606 B2 JP 3166606B2 JP 9902596 A JP9902596 A JP 9902596A JP 9902596 A JP9902596 A JP 9902596A JP 3166606 B2 JP3166606 B2 JP 3166606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
acceleration
print head
engaging
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9902596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09262976A (ja
Inventor
基人 村木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP9902596A priority Critical patent/JP3166606B2/ja
Publication of JPH09262976A publication Critical patent/JPH09262976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3166606B2 publication Critical patent/JP3166606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドに圧接
されるキャップにより、印字ヘッドが使用されないとき
に吐出面をキャップで覆って外気と遮断するキャップユ
ニットが備えられたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、印字ヘッド
の吐出面に開口する吐出口からインク滴を吐出飛翔させ
て、これを用紙等の印刷用紙に付着させて記録するよう
になっている。このようなインクジェット記録装置にお
いては、印字ヘッドが使用されない状態が続いたような
場合、前記吐出口からの水分蒸発等によりインクの粘度
が上昇して、インクの吐出速度が遅くなったり目詰まり
を起こしたりする場合がある。
【0003】このような不使用によるインクの吐出不良
を少なくするために、印字ヘッドが使用されない場合に
は、弾性体のキャップで印字ヘッドの吐出面を覆って外
気と遮断するキャップユニットが用いられる。
【0004】つぎに、キャップユニットが用いられたイ
ンクジェット記録装置の全体を図8により説明する。イ
ンクジェット記録装置1の本体フレーム2には、複数の
ノズル(吐出口)を有する印字ヘッド3や回復機構R
M、紙送り機構LMなどが内蔵されている。本体フレー
ム2の中央には円筒形状のプラテンローラ5が配置され
ている。プラテンローラ5は、給紙カセットまたは手差
し給紙部から供給された印刷用紙Pを印字ヘッド3に対
面させながら搬送するものであり、紙送り機構LMの一
部をなす。プラテンローラ5は、この上側に設けられた
図示しないプレッシャーローラで印刷用紙Pを密着させ
る。また、図示されないLFモータにより、プラテンロ
ーラ5が回転駆動されて印刷用紙Pを副走査させる。
【0005】プラテンローラ5の前方には、キャリッジ
7が設けられている。キャリッジ7は、インクジェット
式のカラー印字ヘッド3が搭載されるとともに、カラー
印字ヘッド3に供給するためのインク(ブラックB,イ
エローY,シアンC,マゼンダMのインク)を収容した
複数のインク収容器8A〜8Dをそれぞれ着脱可能に搭
載しており、プラテンローラ5と平行に設けられたキャ
リッジ軸9に沿って移動可能にされている。これにより
印字ヘッド3はプラテンローラ5に沿って主走査され
る。なお、カラー印字ヘッド3は、ブラックB、イエロ
ーY、シアンC、マゼンダMのインクを吐出する4つの
印字ヘッド3A〜3Dを主走査方向に列設したものであ
る。
【0006】本体フレーム2の下方には、キャリッジ7
を駆動するCRモータ10が配置されている。CRモー
タ10は、ベルト11を介してキャリッジ7を駆動する
ものであり、ステップモータまたはDCモータを使用す
る。プラテンローラ5の右側には、印字ヘッド3の回復
機構RMが配置されている。
【0007】回復機構RMは、印字ヘッド3が使用され
ない場合に外気と遮断するためのキャップユニット13
と、使用中に内部に気泡が発生したり、吐出面上にイン
クの液滴が付着したり等の原因によりインクの噴出不良
を起こすのを防止するため、印字ヘッド3内のインクを
吸引するパージ機構18と、印字ヘッド3のノズル面を
ワイピングするワイピング装置15などからなってい
る。キャップユニット13はパージ機構18の更に外側
に配設されている。
【0008】キャップユニット13は、4つの印字ヘッ
ド3A〜3Dに対応する4つのキャップ部分51A〜5
1Dを有しており、共通のキャップホルダ52内に部分
51A〜51Dの全体を進退自在に保持している。キャ
ップホルダ52の下部に支持部53が突設されており、
支持部53が軸54に沿って移動可能に支持されてい
る。キャップホルダ52は通常は引っ張りバネ57によ
って図示のようにパージ機構18の側(印刷領域に近い
側)にある。支持部53の先端には係合突起部55が取
り付けられ、この係合突起部55がキャリッジ7の係合
部56と係合すると、キャリッジ9とともに移動する。
すると、キャップホルダ52の全体が軸54によって印
字ヘッド3に向かって移動し、図示されない傾斜ガイド
によってキャップホルダ52の全体が軸54を支点とし
て反時計回りに傾動し、キャップ51が印字ヘッド3A
〜3Dの吐出面4に圧接して吐出面4を外気と遮断して
覆うようになっている。なお、キャップホルダ52の全
体が傾動するものに代わり、軸54をキャリッジ軸9に
徐々に近づくように傾斜して配置し、キャップホルダ5
2の全体を印字ヘッド3A〜3Dの吐出面4と平行を保
ちながら徐々に近づけるものもある。
【0009】なお、パージ機構18の先端にもキャップ
17が設けられている。パージ機構18は、印字ヘッド
3がキャップ17に覆われているときに公知のポンプ1
4により負圧を発生させ印字ヘッド3A〜3Dのいずれ
かに対してノズル内部の不良インクを吸引して回復させ
るものである。パージ機構18とともにパージ機構32
を構成するポンプ14は、カムギア19を介して図示さ
れない紙送り用のLFモータにより駆動される。
【0010】上述したインクジェット記録装置における
キャップユニット13の作動を図8及び図9により説明
する。図9において、印字ヘッド3の印刷動作時使用領
域(A)の外方にキャッピング領域(B)が形成されて
いる。印刷動作時使用領域(A)は、印刷領域(A1)
の両側に加減速領域(A2)(A3)を配設してなって
いる。印字ヘッド3は、一定速度の印刷領域(A1)か
ら加減速領域(A2)(A3)に入ると徐々に減速さ
れ、端で反転した後徐々に増速され、逆方向の一定速度
となって印刷領域(A1)に戻る。印字ヘッドが使用さ
れないときには、印字ヘッド3は加減速領域(A3)の
端をオーバーランしてキャッピング領域(B)に入る。
すると、図8の係合突起部55がキャリッジ7の係合部
56と係合して、キャップホルダ52はキャリッジ9と
ともに移動する。そして、キャップホルダ52が軸54
を支点として反時計方向に傾動し、キャッピング領域
(B)の端で印字ヘッド3に対するキャッピングが行わ
れる。キャッピングを解消する場合には、キャリッジ9
がキャッピング領域(B)の端から、印刷動作時使用領
域(A)に戻るだけでよい。
【0011】
【発明を解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のインクジェット記録装置においては、印字ヘッド3
に対するキャップユニット13の作動が、印刷動作時使
用領域(A)をオーバーランしたキャッピング領域
(B)で行われるため、キャッピング領域(B)に相当
する分だけインクジェット記録装置の幅が広くなるとい
う問題点があった。
【0012】従って、本発明は、印字ヘッドが使用され
ない場合に使用され、印字ヘッドの吐出面を覆って外気
と遮断するキャップユニットが、印字ヘッドを印刷動作
時使用領域からオーバーランさせることなく作動可能と
したインクジェット記録装置を提供しようとするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、印字ヘッドが使用されないとき
に吐出面を覆って大気と遮断するようにしたインクジェ
ット記録装置であって、印字ヘッドが搭載されたキャリ
ッジの移動に連動して移動し前記印字ヘッドの吐出面に
向かうキャップユニットと、印字ヘッドが搭載されたキ
ャリッジの印刷領域の外側にある加減速領域の途中の反
転位置から前記加減速領域の端に向かって前記キャリッ
ジを反転させるための反転手段と、前記反転手段による
反転時に前記キャリッジの移動と前記キャップユニット
の移動とを連動させる係合手段とを備えてなるものであ
る。加減速領域の端で反転を繰り返す通常の印刷動作で
はありえない動作、即ち加減速領域の端から印刷領域に
向かう途中の反転位置で反転するという反転手段の動作
によって、例えば機械的な係合手段が作動して、キャリ
ッジの移動と前記キャップユニットの移動とを連動させ
る。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載のインク
ジェット記録装置であって、前記係合手段は、前記加減
速領域の端の通常の反転時には係合せず、前記加減速領
域の途中から前記加減速領域の端に向かう反転時に係合
するように選択的に係合可能になっているものである。
加減速領域の端における通常の反転時では、キャリッジ
は加減速領域の途中にある反転位置を左右に通過するだ
けであり、前記反転位置の通過という動作によって係合
手段が係合しないように退出させうる。加減速領域の途
中の反転位置での反転では係合手段が係合するように進
出したままとすることができる。
【0015】請求項3の発明は、請求項2記載のインク
ジェット記録装置であって、前記係合手段は、前記キリ
ャッジが前記加減速領域の端に向かう移動で係合可能に
係合部を突出させ、前記キリャッジが前記端から前記反
転位置を越えて前記印刷領域に向かう移動で係合しない
ように前記係合部退出させ、前記キリャッジが前記反転
位置で反転する移動では前記係合部を突出させたままと
する切換手段が設けられているものである。加減速領域
の端における通常の反転時では、キャリッジは加減速領
域の途中にある反転位置を左右に通過するだけであり、
前記反転位置を越えて加減速領域の端に向かう通常の反
転動作で例えば第1係合部が作動して第3係合部を突出
させるものの、加減速領域の端から前記反転位置を越え
て印刷領域に向かう通常の反転動作で例えば第2係合部
が作動して第3係合部を退出させ、加減速領域の端から
前記反転位置で反転する場合には第3係合部が退出した
ままとなって、キャリッジとキャップユニットとを一体
で移動させうる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録装置の要部を図1乃至図4により説明する。図1は、
本発明のインクジェット記録装置におけるキャップユニ
ットの側面図であり、図2は、図1のX−X断面図であ
り、図3は、本発明のインクジェット記録装置における
キャップユニットの正面図であり、図4は、図3のY−
Y断面図である。
【0017】図1及び図2において、7はキャリッジ、
9はキャリッジ軸、51はキャップ、52はキャップホ
ルダ、53は支持部、54は軸、57は引っ張りバネで
あり、図8で説明したものと同様に機能する。軸54は
枠体61によって支持され、支持部53は枠体61内の
端から端まで軸54に沿って移動可能になっている。通
常、引っ張りバネ27によって支持部53は図2の位置
にある。支持部53はL字型であり、L字の上腕53a
の印字ヘッド3の側にキャップホルダ52が取り付けら
れ、上腕53aの印字ヘッド3と反対側にカム板62が
突設されている。また枠体61の中央側背面から柱体6
3が立設され、この柱体63のカム板62に対面する部
分が斜めに駆け上がるカム座63aになっている。従っ
て、支持部53が紙面厚み方向手前に移動すると、カム
板62の先端がカム座63aで押され、キャップホルダ
52の全体が矢印aの反時計方向に傾動し、キャップ5
1が印字ヘッド3の吐出面に圧接される。
【0018】本実施形態で特に重要な点は、キャップユ
ニット13に、キャリッジ7が加減速領域の途中にある
反転位置で反転する場合だけキャリッジ7と支持部53
が係合するようにした係合手段70と、必要な係合部が
必要なときに突出したままとなるように選択的に係合手
段を70を作動させる切換手段71とが設けられている
点である。
【0019】この切換手段70と係合手段71と機械的
に一体に形成されており、それらは、上側の第1係合部
72と中側の第2係合部73と下側の第3係合部74を
突設させた回動部材75と、第1係合部72を作動可能
とする第1位置と第2及び第3係合部73,74を作動
可能とする第2位置とに回動部材75を切り換える位置
保持可能な引っ張りバネ76(第1位置と第2位置の切
換可能な位置保持手段)と、上側の第1係合部72に対
する上側の第1係合突起部77と、中側の第2係合部7
3に対する中側の第2係合突起部78と、下側の第3係
合部74に対する下側の第3係合突起部79とからな
る。ここで、第3係合部74と第3係合突起部79とが
係合手段71を構成しており、第1係合部72と第1係
合突起部77の組み合わせ、第2係合部73と第2係合
突起部78の組み合わせ、これらと引っ張りバネ76と
が選択的に係合手段70を作動させる切換手段70を構
成している。
【0020】回動部材75は保持部53の基部に設けら
れた台板80に突設された上向き軸81によって水平面
内で回動可能に保持されている。この回動部材75の上
から下へと第1係合部72と第2係合部73と第3係合
部74とを順に水平方向に突設させている。キャリッジ
7の上から下へと第1係合突起部77と第2係合突起部
78と第3係合突起部79とを順に水平方向に突設さ
せ、第1係合部72と第2係合部73と第3係合部74
と対面させている。
【0021】図2にこれら係合部72,73,74と係
合突起部77,78,79の水平面内の位置関係が図示
される。回動部材75の側面であって係合部74と反対
側には腕82が突設され、この腕82に対する第1スト
ッパー83と第2ストッパー84が台板80の上に立設
されている。引っ張りバネ76は台板80の側面に下向
きに突設された棒体85と第3係合部74の端から下向
きに突設された棒体86との間に引っかけて設けられ、
引っ張りバネ76は軸81より第2ストッパー84側に
あって、腕82が第1ストッパー83に当たって第1位
置(イ)を位置保持している。
【0022】この第1位置(イ)では、第1係合部72
が作動位置にあって、キャリッジ7が加減速領域の端に
向かう方向において、第1係合突起77と係合する。
引っ張りバネ76の力は、引っ張りバネ52の力に比べ
て小さく、支持部53が殆ど移動することなく、回動部
材75が反時計方向に回転して第2位置(ロ)(図6
(b)参照)に切り換わる。この第2位置(ロ)では、
第3係合部74が係合可能な位置に突出している。
【0023】この第2位置(ロ)では、第2係合部材7
3が作動位置にあって、キャリッジ7が加減速領域の端
から印字領域に向かう方向において、第2係合突起7
8と係合する。すると、回動部材75が時計方向に回転
して第1位置(イ)に切り換わる。この第1位置(イ)
では、第3係合部74が退出している。
【0024】このように、第1係合部72と第1係合突
起部77の組み合わせ、第2係合部73と第2係合突起
部78の組み合わせ、これらと引っ張りバネ76とが選
択的に第3係合部74(係合手段)を係合位置とする切
換を行っている。
【0025】上述したように第2位置(ロ)では、第3
係合部74は突出したままの作動位置になる。この第3
係合部74は乗り上がり部74aと当接部74bとを有
している。またキャリッジ7の側の第3係合突起部79
も傾斜部79aと当接部79bとを有している。
【0026】図6(a)から図6(b)に切り換わった
直後には、第3係合部74の乗り上がり部74aが第3
係合突起部79の傾斜部79aに当たるが、乗り上がり
部74aが傾斜部79aを滑り落ちるようにして図6
(b)の状態になる。また図6(c)に示されるよう
に、キャリッジ7が印刷領域に向かって方向に移動す
る場合には、第3係合部74と第3突出部79とが係合
せずに通りすぎる必要がある。まず、第3係合部74の
乗り上がり部74aが第3係合突起部79の傾斜部79
aに当たり、第3係合部74が押し上げられて二点鎖線
位置の位置まで回転し、第3係合部74が第3係合突起
部79を折り越える。このとき、引っ張りバネ76は第
2位置(ロ)を保持する位置にあって、再び第3係合部
74は実線位置に戻る。この図6(c)の状態からキャ
リッジ7が方向に移動すると、、第3係合部74の当
接部74bが第3係合突起部79の当接部79bに当た
って係合する。
【0027】さらに、図3と図4により、キャップ51
回りの構造を説明する。図4に示されるように、キャッ
プホルダ52の中にスライド板91が摺動自在に設けら
れ、スライド板91、このスライド板91にゴム等の弾
性体からなるキャップ51が張りつけられている。キャ
ップ51は、印字ヘッド3A,3B,3C,3Dに対応
するキャップ部分51A,52B,53C,54Dを一
体として有している。また、キャップホルダ52の背面
部とスライド板91との間には押しバネ92が配設さ
れ、キャップ51と印字ヘッド3の圧接時に押しバネ9
2が押し込まれて適切な付勢力を付与できる構造になっ
ている。
【0028】つぎに、上述した構造のキャップユニット
が組み込まれたインクジェット記録装置の機器構成を図
5により説明する。図5は、ウインドウシステムを搭載
したホスト22に駆動されるものを図示している。ホス
ト22のウインドウシステムには、各種のアプリケーシ
ョン(A)(B)・・・(n)が実行可能に設けられ、
また、フォントドライバ、CRTドライバ、キーボード
ドライバ、マウスドライバ、プリンタドライバ等が組み
込まれている。各種のアプリケーションプログラムの実
行中に、インクジェット記録装置1を使用して、カラー
画像等を印字する場合には、このプリンタドライバによ
ってインクジェット記録装置1の印字機能に適合した画
像に関する出力データが作成される。カラー画像である
と、シアン、マゼンダ、イエロー及び黒の4色の各ドッ
トイメージデータが作成されたのち、通信用のインター
フェース21を介してインクジェット記録装置1に出力
される。
【0029】このインクジェット記録装置1の制御系を
以下に説明する。CPU20には、操作パネル23、R
OM24、RAM25が接続されている。操作パネル2
3は、用紙サイズその他の種々のパラメータを設定し、
それらを表示するものである。ROM24は、インクジ
ェット記録装置1の制御上必要な種々のプログラム類を
格納するものである。ROM24に格納される代表的な
プログラムとして、キャリッジを加減速領域で反転させ
て印字ヘッド3のキャッピングを行うキャッピングプロ
グラム、パージ機構18により印字ヘッド3内のインク
を吸引して印字ヘッド3の回復を行う吸引プログラム等
がある。RAM25は、ホスト22から転送された印刷
データや、インクジェット記録装置1の制御上必要な種
々のデータの一時記憶を行うものである。
【0030】CPU20は、LF駆動回路26、CR駆
動回路27、ヘッド駆動回路28を介してLFモータ2
9、CRモータ10、印字ヘッド3を駆動制御する。L
Fモータ29は、切り換え機構30を介して、紙送り機
構LMのみ、又は、パージ機構32と紙送り機構LMの
両方を駆動する。即ち印字ヘッド3の吸引を行うパージ
は紙送り手段の駆動源であるLFモータ29を利用し、
その駆動力を切り換え機構30を介して伝達する構成に
なっている。このパージを行うパージ機構32は、吸引
キャップ17を有するパージ機構18、ポンプカム19
等により構成される。なお、紙送り機構LMは、プラテ
ンローラ5、プラテンギア6、図示しないプレッシャー
ローラ等により構成される。
【0031】CRモータ12は、キャリッジ機構31を
駆動する。キャリッジ機構31は、キャリッジ7の他、
ベルト11やそのプーリを含む。このキャリッジ機構3
1はCPU20に書き込まれたプログラムにより、加減
速領域の途中でキャリッジを反転させることができ、こ
の場合には切換手段71を介してキャップユニット13
を作動させることができる。パージ機構18、紙送り機
構LM、キャリッジ機構31は、それぞれセンサを備え
ており、その検知信号をCPU20に設けられたカウン
タ群36に報知する。
【0032】紙送り機構LMには、PEセンサ34が備
えられている。PEセンサ34は、新たに供給される印
刷用紙の先端により信号を発し、カウンタ群36のLF
位置カウンタに報知する。この信号が縦方向(副走査方
向)の記録位置制御の基準となる。キャリッジ機構31
には、CR位置センサ35が備えられている。CR位置
センサ35は、CRモータ12の駆動パルスをカウント
してキャリッジ9の位置を検知し、カウンタ群36のC
R位置カウンタに報知する。この位置情報は、横方向
(主走査方向)の印字位置制御の基準となる他、キャッ
ピング、パージ、ワイピング、フラッシング等の各種メ
ンテナンス制御の基準ともなる。例えば印字ヘッド3が
使用されず、キャッピングが必要な場合に、CR位置セ
ンサ35はキャリッジ7を加減速領域で反転させるべく
カウンタ群36のキャリッジ位置カウンタに報知する。
即ち、CPU20、CRモータ10、キャリッジ機構3
1、CR位置センサ35等がキャリッジの反転手段を構
成する。
【0033】以上説明した制御系を有するインクジェッ
ト記録装置1にあっては、印字ヘッドが使用されない状
況をCPU20が判断する。すると、キャップユニット
13を作動させるモードに入る。まずCRモータ12に
よるキャリッジ機構31の駆動によって、印字ヘッド3
を搭載したキャリッジを加減速領域の端で反転させ、加
減速領域の途中の反転位置から再び端に向かう反転動作
を行わせる。すると、切換手段71によってキャリッジ
とキャップホルダの支持部が係合し、印字ヘッドの吐出
面に対してキャップが圧接される。印字ヘッド3のキャ
ッピングを解消する場合には、キャリッジ7を加減領域
を経て印字領域に移動させると、キャップが印字ヘッド
3から離れる。印字領域の両側にある加減速領域の端で
の通常の反転では、切換手段71が作動せず、キャップ
が印字ヘッド3に向かうことがない。
【0034】つぎに、上述したインクジェット記録装置
1のキャップユニットの作動を図6及び図7により説明
する。図6において、加減速領域における通常の反転
(通常印刷時)が図6の(a)→(b)→(c)→
(d)に示され、加減速領域の途中の反転位置から端に
向かう反転によるキャッピング時が図6の(a)→
(b)→(c)→(e)に示される。また加減速領域の
途中の反転位置Zにある状態が図6(a)(c)に示さ
れる。
【0035】図6(a)は、キャリッジ7が加減速領域
(A3)(図7参照)に入って端(D)(図7参照)に
向かい、所定の反転位置(C)に至った状態を示してい
る。このとき、第3係合部74(係合手段)は第1位置
(イ)にあって退出している。この第1位置(イ)は位
置保持のための引っ張りバネ80で保持される。したが
って、キャリッジ7の第3係合突出部79は第3係合部
74と係合しない。しかし、切換手段としての第1係合
部72が突出位置にあり、キャリッジ7の第1係合突出
部78と係合可能である。
【0036】キャリッジ7が図6(a)の状態から図6
(b)の状態まで、更に方向に移動すると、第1係合
部72と第1係合突出部78とが係合して、各係合部7
2,73,74の全体を第2位置(ロ)に切り換え、図
6(b)の状態になる。この状態では、第3係合部74
(係合手段)は突出しているが、キャリッジ7の第3係
合突起部79は僅かに先行しており、これらが係合する
ことがない。そして、図7の加減速領域(A3)の端
(D)まで進んで普通の反転を行う。
【0037】そして、加減速領域の端(D)から印刷領
域(A1)に向かう途中に再び反転位置(C)に至る。
この状態が図6(c)に示される。まず図6(c)の状
態に至る迄に、第3係合部74の乗り上がり部74aが
第3係合突起部79の傾斜部79aに乗り上げ、第3係
合部74と第2係合部73が二点鎖線の位置まで時計方
向に回転するが、引っ張りバネ76によって第2位置
(ロ)が保持されようとするので、元の実線位置に戻っ
て図6(c)の状態になる。この状態では、第2係合部
73が突出位置となって第2係合突起部78と対面して
いる。
【0038】図6(c)の状態から図6(d)の状態へ
とキャリッジ7が方向へと普通に移動する状態では、
図6(c)のように、第2係合部73と第2係合突起部
78とが係合し、係合部72,73,74の全体を第1
位置(イ)の状態に切り換える。この図6の(a)→
(b)→(c)→(d)→(a)が普通の反転状態を示
す。
【0039】図6(c)の反転位置Cの状態から図6
(e)の状態へとキャリッジ7が方向へと反転する状
態では(図7のキャッピング領域におけるCからDへの
移動)、第3係合部74の当接部74bと第2係合突起
部79の当接部79bとが係合し、キャップユニットの
支持部53は引っ張りバネ52の引っ張り力に抗してキ
ャリッジ7と連動して移動する。すると、キャッピング
が行われるのは図1乃至図4で説明した通りである。こ
の図6の(a)→(b)→(c)→(e)→(a)がキ
ャッピングのための加減速領域での逆方向への反転状態
を示す。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、印字ヘッドが搭載されたキャリッジの移動に連動し
て移動し前記印字ヘッドの吐出面に向かうキャップユニ
ットと、印字ヘッドが搭載されたキャリッジの印刷領域
の外側にある加減速領域の途中の反転位置から前記加減
速領域の端に向かって前記キャリッジを反転させるため
の反転手段と、前記反転手段による反転時に前記キャリ
ッジの移動と前記キャップユニットの移動とを連動させ
る係合手段とを備えてなるものである。これにより、キ
ャリッジの移動の為に本来的に必要な加減速領域の移動
で印字ヘッドのキャッピングが可能になり、キャリッジ
の移動距離が短くなり、印字ヘッドの往復動機構を簡単
且つ小型化することができ、インクジェット記録装置の
小型化を可能にするという効果を奏する。
【0041】請求項2の発明は、前記係合手段が、加減
速領域の端の通常の反転時には係合せず、前記加減速領
域の途中から前記加減速領域の端に向かう反転時に係合
するように選択的に係合可能になっているものである。
これにより、請求項1の効果に加えて、選択的な係合す
る係合手段によって、反転に伴う係合を実現できるとい
う効果を奏する。
【0042】請求項3の発明は、前記係合手段が、前記
キリャッジが前記加減速領域の端に向かう移動で係合可
能に係合部を突出させ、前記キリャッジが前記端から前
記反転位置を越えて前記印刷領域に向かう移動で係合し
ないように前記係合部退出させ、前記キリャッジが前記
反転位置で反転する移動では前記係合部を突出させたま
まとする切換手段が設けられているものである。これに
より、請求項2の効果と同様に、機械的な切換手段で反
転に伴う係合を簡単な機構で実現できるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置におけるキャ
ップユニットの側面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】本発明のインクジェット記録装置におけるキャ
ップユニットの正面図である。
【図4】図3のY−Y断面図である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置の機器ブロッ
ク図である。
【図6】本発明のインクジェット記録装置におけるキャ
ップユニットの作動図である。
【図7】本発明のインクジェット記録装置におけるキャ
ップユニットの作動領域を示す図である。
【図8】インクジェット記録装置の斜視図である。
【図9】従来のインクジェット記録装置におけるキャッ
プユニットの作動領域を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェッ記録装置 3 印字ヘッド 4 吐出面 7 キャリッジ 13 キャップユニット 20 CPU(反転手段) 31 キャリッジ手段(反転手段) 51 キャップ 52 キャップホルダ 53 支持部 57 引っ張りバネ 72 第1係合部(切換手段) 73 第3係合部(切換手段) 74 第3係合部(選択的に係合する係合手段) 76 引っ張りバネ(切換手段) 77 第1係合突起部(切換手段) 78 第2係合突起部(切換手段) 79 第3係合突起部(係合手段) A 印刷動作時使用領域 A1 印刷領域 A3 加減速領域 B キャッピング領域 C 反転位置 D 加減速領域の端

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドが使用されないときに吐出面
    を覆って大気と遮断するようにしたインクジェット記録
    装置であって、 印字ヘッドが搭載されたキャリッジの移動に連動して移
    動し前記印字ヘッドの吐出面に向かうキャップユニット
    と、 印字ヘッドが搭載されたキャリッジの印刷領域の外側に
    ある加減速領域の途中の反転位置から前記加減速領域の
    端に向かって前記キャリッジを反転させるための反転手
    段と、 前記反転手段による反転時に前記キャリッジの移動と前
    記キャップユニットの移動とを連動させる係合手段とを
    備えてなることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記係合手段は、前記加減速領域の端の
    通常の反転時には係合せず、前記加減速領域の途中から
    前記加減速領域の端に向かう反転時に係合するように選
    択的に係合可能になっている請求項1記載のインクジェ
    ット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記係合手段は、前記キリャッジが前記
    加減速領域の端に向かう移動で係合可能に係合部を突出
    させ、前記キリャッジが前記端から前記反転位置を越え
    て前記印刷領域に向かう移動で係合しないように前記係
    合部退出させ、前記キリャッジが前記反転位置で反転す
    る移動では前記係合部を突出させたままとする切換手段
    が設けられている請求項2記載のインクジェット記録装
    置。
JP9902596A 1996-03-27 1996-03-27 インクジェット記録装置 Expired - Lifetime JP3166606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9902596A JP3166606B2 (ja) 1996-03-27 1996-03-27 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9902596A JP3166606B2 (ja) 1996-03-27 1996-03-27 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09262976A JPH09262976A (ja) 1997-10-07
JP3166606B2 true JP3166606B2 (ja) 2001-05-14

Family

ID=14235734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9902596A Expired - Lifetime JP3166606B2 (ja) 1996-03-27 1996-03-27 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3166606B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101561672B (zh) * 2008-04-14 2012-12-19 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 手摇轮

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101561672B (zh) * 2008-04-14 2012-12-19 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 手摇轮

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09262976A (ja) 1997-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6106098A (en) Ink jet recording apparatus having respective capping members for plural recording heads
JP2003276212A (ja) 印字ヘッドメンテナンス機構
US6830311B2 (en) Ink jet recording apparatus, moving position control method of capping device therein, and flushing control method therefor
JP3209075B2 (ja) インクジェットプリンタ
US20190143700A1 (en) Inkjet printing apparatus
US6000779A (en) Triple-cartridge inkjet service station
JP3767568B2 (ja) 画像形成装置
JP3166606B2 (ja) インクジェット記録装置
US6086183A (en) Recovery device of an ink jet printer
JP2003175654A (ja) 画像形成装置
JPH01195048A (ja) インクジェット記録装置
JP3473697B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3178495B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP3536958B2 (ja) インクジェット記録装置
GB2315710A (en) Controlled suction of ink jet recording head
JP3487151B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH1134347A (ja) インクジェット記録装置
JP3456203B2 (ja) インクジェット式記録装置およびそのヘッドクリーニング方法
JPH07125225A (ja) インクジェットプリンタ
JPH11314374A (ja) インクジェット式記録装置
JP2005119035A (ja) 液体噴射装置
JPH10230613A (ja) インクジェットプリンタのワイパ機構
JP2002154214A (ja) インクジェット式記録装置
JP3582167B2 (ja) インクジェット型プリンタ
JP3844189B2 (ja) インクジェット式記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080309

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140309

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term