JP3166566B2 - エポキシ樹脂によるシリコーンゴムの被覆方法及びエポキシ樹脂被覆シリコーンゴム製品 - Google Patents

エポキシ樹脂によるシリコーンゴムの被覆方法及びエポキシ樹脂被覆シリコーンゴム製品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコーンゴム表面を
エポキシ樹脂で被覆する方法及びエポキシ樹脂で被覆さ
れたシリコーンゴム製品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
シリコーンゴムは耐候性、耐久性、耐熱性、生理不活
性、着色性などに優れているため、事務器部品、電気電
子部品、自動車部品、医療器具、建築材料など様々な分
野で使用されている。なかでも事務器、電気部品として
のコンタクトラバーはコンピューター等のキーボードに
限らず、卓上計算機、電話機等に使用され、特に電話機
では自動車電話、移動電話等の軽量化、ファッショナブ
ル化にともない、近年、シリコーンゴム成型物上に直接
印刷を施し、そのまま使用されるケースが増えている。
しかしながら、コンタクトラバーをそのまま使用するこ
とは、コンタクトラバー材の触感が樹脂ライクのものが
好まれることから、触感上問題があり、また直接、人間
の指がシリコーンゴムに接触することにより人脂、化粧
品等に含まれる薬品がシリコーンゴム中に浸透し、変色
ならびに変性の原因となって問題となっている。
【0003】このような問題を防ぐ手段として、従来、
シリコーンゴム表面を被覆する方法、即ちアクリル樹
脂、ウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹
脂等の非シリコーン系樹脂により被覆する方法、あるい
はシリコーン系ワニスにより被覆する方法が知られてい
るが、非シリコーン系樹脂による被覆では、これら合成
樹脂とシリコーンゴムとに相溶性が全くないことから、
既存の接着剤ではシリコーンゴム成型物との接着に問題
があり、さらに被覆方法にも問題があった。また、シリ
コーン系ワニスによる被覆では、硬さ、強度が合成樹脂
におとり、さらにシリコーン系であることから人脂、化
粧品等の薬品の浸透が懸念される。
【0004】本発明は上記欠点を解決するためになされ
たもので、シリコーンゴムの特性を損うことなく、シリ
コーンゴムと強固に接着し、優れた被覆を長期にわたっ
て維持するエポキシ樹脂によるシリコーンゴムの被覆方
法ならびにエポキシ樹脂被覆シリコーンゴム製品を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは上
記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、シリコー
ンゴム硬化物表面にプライマー、特にエポキシ基含有ト
リアルコキシシラン、アミノ基含有トリアルコキシシラ
ン、縮合触媒からなるプライマーを塗布し、その上に、
エポキシ基含有化合物、アミノ系硬化剤及び界面活性
剤、特にフッ素系界面活性剤を含んだエポキシ樹脂組成
物を被覆させ、これを硬化させるによってシリコーンゴ
ム本来の特性を維持したまま、エポキシ樹脂によってシ
リコーンゴム表面を強固に被覆できることを見いだし、
本発明をなすに至ったものである。
【0006】従って、本発明は、シリコーンゴム硬化物
表面にプライマーを塗布し、次いでその上にエポキシ基
含有化合物とアミン系硬化剤と界面活性剤とを含むエポ
キシ樹脂組成物の層を形成した後、これを硬化させるこ
とを特徴とするエポキシ樹脂によるシリコーンゴムの被
覆方法、及び、シリコーンゴム硬化物表面にプライマー
層を介してエポキシ基含有化合物とアミン系硬化剤と界
面活性剤とを含むエポキシ樹脂組成物の硬化物層を形成
してなることを特徴とするエポキシ樹脂被覆シリコーン
ゴム製品を提供する。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明においては、シリコーンゴム硬化物表面にプ
ライマーを塗布し、その上にエポキシ樹脂組成物の硬化
物による被覆層を形成するものであるが、本発明で用い
るシリコーンゴム硬化物としては、付加反応硬化型、有
機過酸化物硬化型、縮合反応硬化型等のいずれの硬化型
のものでもよく、公知の組成のシリコーンゴム組成物を
硬化したいずれのものをも用いることができ、またその
形状等も限定されない。
【0008】また、このシリコーンゴムに塗布するプラ
イマーは、種々選定し得るが、特にエポキシ基含有トリ
アルコキシシラン、アミノ基含有トリアルコキシシラン
及び縮合触媒を含有するものが好ましい。
【0009】この場合、エポキシ基含有トリアルコキシ
シランとしては、下記式で表されるものが好適に用いら
れる。
【0010】
【化1】
【0011】ここで、Rは炭素数1〜6、特に1〜3の
アルキル基を示し、mは0又は1以上の整数であり、特
に2〜5であることが好ましい。具体的には、γ−グリ
シドキシエチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
エチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリプ
ロポキシシランなどが挙げられる。
【0012】また、アミノ基含有トリアルコキシシラン
としては、下記式で示されるものが好適に用いられる。
【0013】
【化2】
【0014】ここで、R´は炭素数1〜6、特に1〜3
のアルキル基を示し、mは上記と同様の意味を示す。具
体的には、γ−アミノエチルトリメトキシシラン、γ−
アミノエチルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリプロポキ
シシランなどが挙げられる。
【0015】これらのアルコキシシランの配合比率は、
エポキシ基、アミノ基のモル比でエポキシ基:アミノ基
=1:0.5〜5であり、より好ましくは1:1.5〜
3である。
【0016】また、これらアルコキシシランの縮合触媒
としては、例えば湿分の存在下で硬化するシリコーン樹
脂組成物に使用されているものと同様のもの、具体的に
は、チタン系触媒、錫系触媒等を使用することができ
る。チタン系触媒としては、テトライソプロポキシチタ
ン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラビス(2−エ
チルヘキソキシ)チタン、ジプロポキシビス(アセチル
アセトナ)チタン、チタンイソプロポキシオクチレング
リコール等のチタンエステルやチタンキレート化合物を
挙げることができる。また、錫系触媒として、ナフテン
酸錫、カプリル酸錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブチ
ル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル
錫ジオレート、ジフェニル錫ジアセテート、ジブチル錫
オキサイド、ジブチル錫ジメトキサイド、ジブチルビス
(トリエトキシシロキシ)錫、ジブチル錫ベンジルマレ
ート等を挙げることができる。
【0017】これら縮合触媒の添加量は、触媒量である
が、通常プライマー有効成分(上記アルコキシシラン)
100重量部に対し0.1〜50重量部、特に5〜30
重量部の範囲で使用される。
【0018】また、プライマーは、その塗布方法に応じ
て一般にプライマー希釈に用いられる有機溶媒で希釈す
ることができる。塗布方法としては刷毛塗り、浸漬、噴
霧等の通常の方法によりシリコーンゴム表面に塗布さ
れ、乾燥される。
【0019】本発明のエポキシ樹脂によるシリコーンゴ
ム表面被覆方法は、上記方法によってプライマーを塗布
し、乾燥した後、エポキシ樹脂組成物層を滴下等の方法
で形成し、硬化させることによって一体化した構造を得
ることができる。
【0020】ここで、エポキシ樹脂組成物としては、エ
ポキシ基含有化合物、アミン系硬化剤、界面活性剤を含
有するものを使用する。
【0021】このエポキシ基含有化合物としては、ビス
フェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポ
キシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹
脂、複素環式エポキシ樹脂の何れでも良い。ビスフェノ
ール型エポキシ樹脂としては一般に下記式で表されるも
のが使用される。
【0022】
【化3】
【0023】式中、nは0または正の整数であり、繰り
返し単位を表す。Rは水素原子またはメチル基を表し、
メチル基の場合がビスフェノールA型であり、水素原子
の場合がビスフェノールF型となる。繰り返し単位は、
本発明の場合、0〜2のビスフェノール型エポキシ樹脂
が好適に用いられる。
【0024】脂肪族エポキシ樹脂としては、具体的にポ
リプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ペンタ
エリスリトールポリグリシジルエーテル、グリセリント
リグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグ
リシジルエーテルなどが挙げられる。環状脂肪族エポキ
シ樹脂としては、アリセリックジエポキシジアセター
ル、アリセリックジエポキシアジテート、アリセリック
ジエポキシカーボネート、ビニルシクロヘキサンジオー
ルなどが挙げられる。複素環式エポキシ樹脂としてはト
リグリシジルイソシアネート、ヒダントインエポキシ等
が挙げられる。
【0025】これらエポキシ基含有化合物はその作業
性、反応性に応じて反応性有機溶媒で希釈し、50〜2
00ポイズ溶液にして使用しても良い。その時、反応性
溶媒としては、具体的にアリルグリシジルエーテル、n
−ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエー
テル、t−ブチルグリシジルエーテル等が挙げられる。
【0026】第二成分としてのアミン系硬化剤として
は、脂肪族アミン、芳香族アミン、アミノ基含有ポリシ
ロキサン、変性アミン硬化剤などが用いられる。
【0027】脂肪族アミンとしては鎖状脂肪族アミン、
環状アミン、脂肪族芳香族アミンが挙げられる。鎖状脂
肪族アミンとしては、エチレンジアミン、ジエチレント
リアミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレン
ジアミン等が挙げられる。環状アミンとしては、メンセ
ンジアミン、イソフォロンジアミン、ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン、N−アミノエチルピペラジン、3,9
−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テ
トラオキサスピン(5,5)ウンデカン等が挙げられ
る。脂肪族芳香族アミンとしては、m−キシレンジアミ
ン等が挙げられる。
【0028】また、芳香族アミンとしては、メタフェニ
レンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジ
フェニルスルフォン、ジアミノジエチルジフェニルメタ
ン等が挙げられる。
【0029】アミノ基含有ポリシロキサンとしては、下
記式で表わされるものが好適に用いられ、これはシリコ
ーンゴム表面と親和性を高める目的で用いられる。 R1 a 2 b SiO(4-a-b)/2
【0030】ここで、R1 は脂肪族不飽和結合を有しな
い非置換または置換の一価炭化水素基で、好ましくは炭
素数1〜10のものである。具体的には、メチル基、エ
チル基、プロピル基等のアルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル
基、トリル基等のアリール基、あるいはこれらの基の水
素原子の一部又は全部がフッ素原子、塩素原子、クロロ
メチル基、γ−トリフロロプロピル基、パーフロロアル
キル基等の有機基で置換されたハロゲン化炭化水素基等
が例示され、また、R2 は第1級アミンを含有する有機
基で、具体的にはアミノメチル基、アミノエチル基、ア
ミノプロピル基、アミノメチルアミノプロピル基、2−
アミノエチルプロピル基等のアミノアルキル基、アミノ
フェノキシ基、p−アミノエチルフェノキシエチル基等
のアミノアリール基等が例示される。aは1.025〜
1.5375、bは0.5125〜1.025で、a+
bは1.95〜2.05である。このアミノ基含有オル
ガノポリシロキサンとしては、粘度1,000〜10,
000,000cs、特に10,000〜1,000,
000cs(25℃)のものが好適に用いられる。
【0031】更に、変性アミン硬化剤としては、ジエチ
レングリコールビスプロピルアミン、ポリオキシプロピ
レンポリアミンの様なポリエーテル変性アミン等が挙げ
られる。
【0032】上記アミン系硬化剤の配合量は、上記エポ
キシ基含有化合物の反応性エポキシ基に対しアミノ基が
モル比でエポキシ基:アミノ基=1:0.5〜1.5の
比率となるように混合するのが望ましい。
【0033】第三成分の界面活性剤としては、フッ素系
界面活性剤が用いられる。フッ素系界面活性剤として
は、市販されているフッ素系界面活性剤を用いることが
でき、具体的には住友スリーエム株式会社製フロラード
FC430が挙げられる。なお、界面活性剤の添加効果
としては消泡剤としての効果も挙げられる。これら界面
活性剤の添加量はエポキシ樹脂100重量部に対し0.
001〜1重量部、より好ましくは0.1〜0.5重量
部の添加量で使用される。
【0034】上記エポキシ樹脂組成物には、必要に応じ
て乾式シリカ、処理シリカ、球状シリカ等の補強性シリ
カを添加しても良い。
【0035】エポキシ樹脂組成物を調製するに際して
は、上記エポキシ基含有化合物とアミン系硬化剤、界面
活性剤を十分混合し、混合時に空気を巻き込んで泡が発
生する場合は、良く知られている減圧する方法により泡
を除くことができる。なお、エポキシ樹脂組成物(被覆
剤)の硬化条件としては、室温放置でも長時間かければ
硬化するが、生産性を考慮すると50〜150℃にて5
分〜2時間、好ましくは80〜120℃にて10〜30
分で硬化させることが好ましい。また、ラバーコンタク
トなどの被覆において、より好ましくは被覆剤を滴下し
た後、ホットプレート上にて60〜150℃程度で予備
加熱し、形を整え、予備硬化させることにより不良率を
低減することができる。
【0036】本発明のエポキシ樹脂被覆シリコーンゴム
製品は、上記のようにシリコーンゴムにプライマーを介
して上記エポキシ樹脂組成物の硬化物を被覆したもので
あるが、シリコーンゴムにエポキシ樹脂が強固に接着
し、しかもエポキシ樹脂による被覆が長期に亘って安定
して維持するため、ラバーコンタクト等の製品に好適に
採用される。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、シリコーンゴムにエポ
キシ樹脂が強固に接着一体化したエポキシ樹脂被覆シリ
コーンゴム製品を簡単に製造し得る。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。
【0039】試験法 シリコーンゴム成型物は、信越化学工業(株)製KE−
951U100重量部に2本ロールを用いて2,5−ジ
メチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)−ヘキ
サン25%含有ペースト2重量部添加してコンパウンド
を調製した後、これを175℃、100kgf/cm2
の条件で10分間加熱、加圧し、厚さ2mmのシートを
成形した。このシリコーンゴム成型物を用いて試験を行
った。試験方法は上記成型物上に樹脂を被覆させ、表面
状態は目視、接着力は指で剥したときの剥離状態、硬さ
は触感で評価した。結果を表に示す。
【0040】実施例1 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン10g、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン20g、テトラ
イソプロポキシチタン0.3gを三口フラスコ中窒素気
流下で十分混合し、プライマー1とした。このプライマ
ー1を上記シリコーンゴム成型物に刷毛塗りし、室温に
て30分乾燥させた。
【0041】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(粘度1
50ポイズ)を100g、3,9−ビス(3−アミノプ
ロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピン
(5,5)ウンデカンを100g、フッ素系界面活性剤
として住友スリーエム社製フロラートF−430を0.
5gはかり取り、容器中にて十分混合し、これを減圧下
に脱泡した。このエポキシ樹脂を上記プライマー1を塗
布風燥させたシリコーンゴム成型物上に滴下し、120
℃/10分にて硬化させた。
【0042】実施例2 γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン10g、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン20g、テトラ
イソプロポキシチタン0.3gを三口フラスコ中窒素気
流下で十分混合し、プライマー2とした。このプライマ
ー2を上記シリコーンゴム成型物に刷毛塗りし、室温に
て30分乾燥させた。
【0043】ビスフェノールF型エポキシ樹脂(粘度3
5ポイズ)を100g、ジアミノジエチルジフェニルメ
タンを85g、住友スリーエム社製フロラートF−43
0を0.5gはかり取り、容器中にて十分混合し、これ
を減圧下に脱泡した。このエポキシ樹脂を上記プライマ
ー2を塗布風燥させたシリコーンゴム成型物上に滴下
し、120℃/10分にて硬化させた。
【0044】実施例3 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン10g、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン20g、ジブチ
ル錫ジアセテート0.4gを三口フラスコ中窒素気流下
で十分混合し、プライマー3とした。このプライマー3
を上記シリコーンゴム成型物に刷毛塗りし、室温にて3
0分乾燥させた。
【0045】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(粘度1
50ポイズ)を100g、アミノプロピルメチルポリシ
ロキサン(粘度200ポイズ)を90g、住友スリーエ
ム社製フロラートF−430を0.5gはかり取り、容
器中にて十分混合し、これを減圧下に脱泡した。このエ
ポキシ樹脂を上記プライマー3を塗布風燥させたシリコ
ーンゴム成型物上に滴下し、120℃/10分にて硬化
させた。
【0046】実施例4 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン10g、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン20g、テトラ
イソプロポキシチタン0.3gを三口フラスコ中窒素気
流下で十分混合し、プライマー4とした。このプライマ
ー4を上記シリコーンゴム成型物に刷毛塗りし、室温に
て30分乾燥させた。
【0047】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(粘度3
20ポイズ)を100g、ポリオキシプロピレンポリア
ミンを80g、住友スリーエム社製フロラートF−43
0を0.5g、n−ブチルグリシジルエーテル50gを
はかり取り、容器中にて十分混合し、これを減圧下に脱
泡した。このエポキシ樹脂を上記プライマー4を塗布風
燥させたシリコーンゴム成型物上に滴下し、120℃/
10分にて硬化させた。
【0048】実施例5 γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン10g、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン20g、テトラ
イソプロポキシチタン0.3gを三口フラスコ中窒素気
流下で十分混合し、プライマー5とした。このプライマ
ー5を上記シリコーンゴム成型物に刷毛塗りし、室温に
て30分乾燥させた。
【0049】ビスフェノールA型エポキシ樹脂(粘度1
50ポイズ)を100g、アミノプロピルメチルポリシ
ロキサン(粘度200ポイズ)を90g、住友スリーエ
ム社製フロラートF−430を0.5g、n−ブチルグ
リシジルエーテルを80g、日本アエロジル社製アエロ
ジルR972を10gはかり取り、容器中にて十分混合
し、これを減圧下に脱泡した。このエポキシ樹脂を上記
プライマー5を塗布風燥させたシリコーンゴム成型物上
に滴下し、120℃/10分にて硬化させた。
【0050】比較例1 実施例1において、プライマー1を用いずにシリコーン
ゴム成型物上に直接被覆剤を滴下し、硬化させた。
【0051】比較例2 シリコーン系ワニス被覆剤(信越化学工業(株)商品名
シルコートS)をシリコーンゴム成型物上に塗布し、2
00℃/10分にて硬化させ、被覆させた。
【0052】比較例3 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン50g、テトラ
イソプロポキシチタン0.3gを三口フラスコ中窒素気
流下で十分混合し、プライマーとした。このプライマー
を上記シリコーンゴム成型物に刷毛塗りし、室温にて3
0分乾燥させた。この上にウレタンアクリレート(デソ
ット社製950Y042)を滴下し、120℃/10分
にて硬化させた。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
フロントページの続き (72)発明者 竹内 義雄 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 高橋 政晴 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 平8−151452(JP,A) 特開 平5−255614(JP,A) 特開 平4−96942(JP,A) 特開 昭64−40572(JP,A) 特開 昭63−69871(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 7/00 - 7/18 C09D 163/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴム硬化物表面にプライマー
    を塗布し、次いでその上にエポキシ基含有化合物とアミ
    ン系硬化剤と界面活性剤とを含むエポキシ樹脂組成物の
    層を形成した後、これを硬化させることを特徴とするエ
    ポキシ樹脂によるシリコーンゴムの被覆方法。
  2. 【請求項2】 プライマーが、エポキシ基含有トリアル
    コキシシラン、アミノ基含有トリアルコキシシラン及び
    縮合触媒を含有するものである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 界面活性剤としてフッ素系界面活性剤を
    用いた請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 シリコーンゴム硬化物表面にプライマー
    層を介してエポキシ基含有化合物とアミン系硬化剤と界
    面活性剤とを含むエポキシ樹脂組成物の硬化物層を形成
    してなることを特徴とするエポキシ樹脂被覆シリコーン
    ゴム製品。
  5. 【請求項5】 プライマーが、エポキシ基含有トリアル
    コキシシラン、アミノ基含有トリアルコキシシラン及び
    縮合触媒を含有するものである請求項4記載の製品。
  6. 【請求項6】 界面活性剤としてフッ素系界面活性剤を
    用いた請求項4又は5記載の製品。
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JP4838903B1 (ja) * 2011-01-28 2011-12-14 マルツ工業有限会社 金属光沢を有するシリコンゴム製品とその製造方法

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