JP3164664U - 戸車及びその取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
レール突条(案内レール)に対して略平行に位置する回転軸で揺動自在に連結された支持板と、支持板に取り付けられ支持板に対して略直角な車軸により軸支されレール突条を走行する車輪を有する戸車(例えば下記特許文献1参照)やこれらの構造に加えて好適に起立状態に復帰させるべく付勢するスプリングを付設した戸車、
可動枠に設けられた一対の側板の揺動側端部に上下方向に長い軸挿入孔を設け、この軸挿入孔に挿入された車軸を中心として車輪を回転自在に支持し、前記固定枠には、上記車軸の傾動により外方向に押圧されて弾性変形し、その復元弾性によって車軸の両端面を押圧する弾性片を設けた戸車(例えば下記特許文献2参照)、
若しくは、ケースにおける車軸の軸孔が上下方向に長い楕円形に形成され、車軸が楕円軸孔の範囲で上下方向に傾斜可能に構成された戸車(例えば下記特許文献3参照)が挙げられる。
この戸車の内フレームは、滑車の車軸を案内レールの敷設方向に対して垂直に支持する軸承部を備え、外フレームは、下枠の下面を支持する半円弧状の突曲面と、下枠に掛かり突曲面を下枠の下面に向けて付勢する弾性フックを備える。
この戸車は、これらの構造によって、室外側へ揺動傾斜した外フレームは、弾性フックによる付勢を以って起立姿勢に復帰することを特徴とする。
尚、下枠は、表裏側板を単数又は複数の横板で連結し、その上下に、ガラス等の仕切り板を支持する空隙と、戸車を収める空隙を備え、縦枠と連結すべくビス孔等の連結部や、戸枠との接点における機密性を高めるシール部を適宜設けたものである(図3及び図4参照)。
また、外フレームに、下枠の内側面に当接し当該外フレームを起立姿勢又は傾斜姿勢に誘導する方向へ付勢する板ばねを備える構造としても良い。
当該戸車の取付構造の下枠は、下位空隙内の天面に前記戸車の突曲面が納まる半円弧状の凹曲面を備え、当該凹曲面に突曲面を装填し、弾性フックを下枠に引っ掛けてなることを特徴とする。
また、前記弾性フックが、その側縁が下枠の内側面に当接する突っ張り片を備える構造によって、前記円弧状の中心位置が安定する他、突っ張り片と下枠の内側面との接点を支点として弾性フックが戸車に対して起立姿勢への復元力を与えることができる。
図1に示す戸車は、引き戸障子(以下障子と記す)が嵌まる戸枠1の案内レール1aを走行する滑車2と、当該滑車2を支持する内フレーム(図6(C)(D)参照)3と、当該内フレーム3を支持高調整可能に支持し障子の下枠4の室内側に揺動可能に支持される外フレーム(図6(A)(B)参照)5とから構成される。
また、左右支持板3b,3bは、外フレーム5に対する内フレーム3の揺動の支点となる円筒状の支軸3dを対照的に備え、少なくとも一方の支持板3bは、外フレーム5に対する内フレーム3の揺動を規制するガイド3eを備える。支軸3dは、円形孔の周縁が外フレーム5の表面に略露出し得る程度だけ、外側へ円筒状に脱出したものであり、ガイド3eは、支持板3bの内側から表側へ墳状に膨出したものである(図6(C)(D)参照)。
弾性フック7は、ヘアピン状の弾性金属片であって、当該弾性フック7のUターン部を境とする一片を、背板5dの上方に設けた開口部から差し入れつつ両片で天板5cを挟む様に装着し、外フレーム5の内部(天板5cの下位)に存在する一片を当該天板5cに溶着することにより外フレーム5と接合する。
支軸受け5fは、内フレーム3の支軸3dを装脱するための切欠部を備え、ガイド受け5gは、内フレーム3のガイド3eの軌道を規制し、外フレーム5に対する内フレーム3の揺動角(滑車の出没)を規制する。
当該例における突っ張り片7aの存在意義は、障子の下枠4に位置決めされた戸車を定位置に支持し、その結果、戸車の揺動の中心を安定させること、及び突っ張り片7aと下枠4の内側面との接点を支点として戸車に対して下枠4の起立状態への復元力を与える弾性を確保することにある。
弾性フック7の弾性は、幅広な突っ張り片7aの範囲を長手方向へ広げることにより増加させることができる。
施錠時にあっては、戸車に許容された揺動を以て、障子が、施錠されていない時の案内位置より数mmから数cm程度、躯体の戸枠1側へ向けて水平方向へ移動し、その結果、戸枠1にシール部が密着することにより機密性が高められ(図3(B)及び図4(B)参照)ると共に、上下左右の振れを生じることなく安定して支持される。
図3及び図4に示す例は、戸車が起立姿勢にある状態において障子の開閉が行われ、戸車が傾斜姿勢にある状態において障子の施錠を行う構成である。
前者の構成(図3参照)によって、障子の開閉状態における起立姿勢の安定性が高まり、後者(図4参照)の構成によって、施錠する際における戸枠1への障子の密着力が、板ばね8の作用により高められることになる。
2 滑車,2a 凹溝,
3 内フレーム,3a 軸承部,3b 支持板,3c 受圧板,3d 支軸,
3e ガイド,
4 下枠,4a 凹曲面,4b 横板,4c 縦枠,
5 外フレーム,5a 突曲面,5b 側板,5c 天板,5d 背板,
5e かみ合わせ部,5f 支軸受け,5g ガイド受け,5h ねじ孔,
5i ストッパー,
6 車軸,
7 弾性フック,7a 突っ張り片,
8 板ばね,9 ネジ,
Claims (4)
- 引き戸障子が嵌まる戸枠(1)の案内レール(1a)を走行する滑車(2)と、
当該滑車(2)を支持する内フレーム(3)と、
引き戸障子の下枠(4)に弾性的に支持され内フレーム(3)を支持高調整可能に内装する外フレーム(5)とから構成され、
内フレーム(3)は、滑車(2)の車軸(6)を案内レール(1a)の敷設方向に対して垂直に支持する軸承部(3a)を備え、
外フレーム(5)は、下枠(4)の下面を支持する半円弧状の突曲面(5a)と、下枠(4)に掛かり突曲面(5a)を下枠(4)の下面に向けて付勢する弾性フック(7)を備え、
室外側へ揺動傾斜した外フレーム(5)は、弾性フック(7)による付勢を以って起立姿勢に復帰することを特徴とする戸車。 - 弾性フック(7)は、下枠(4)に掛かった際にその側縁が下枠(4)の内側面に当接する突っ張り片(7a)を備えた前記請求項1に記載の戸車。
- 外フレーム(5)は、下枠(4)の内側面に当接し当該外フレーム(5)を起立姿勢又は傾斜姿勢に誘導する方向へ付勢する板ばね(8)を備える前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の戸車。
- 引き戸障子の下枠(4)と、当該下枠(4)における下位空隙に揺動可能に支持される前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の戸車とから構成され、
下枠(4)は、下位空隙内の天面に前記戸車の突曲面(5a)が納まる半円弧状の凹曲面(4a)を備え、
当該凹曲面(4a)に突曲面(5a)を装填し、弾性フック(7)を下枠(4)に引っ掛けてなることを特徴とする戸車の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010006463U JP3164664U (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | 戸車及びその取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010006463U JP3164664U (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | 戸車及びその取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3164664U true JP3164664U (ja) | 2010-12-09 |
Family
ID=54876035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010006463U Expired - Lifetime JP3164664U (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | 戸車及びその取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3164664U (ja) |
-
2010
- 2010-09-29 JP JP2010006463U patent/JP3164664U/ja not_active Expired - Lifetime
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