JP3164366U - カートン - Google Patents

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池田 民生
民生 池田
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ミードウエストベコ パッケージングシステムズ エル・エル・シー
ミードウエストベコ パッケージングシステムズ エル・エル・シー
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Abstract

【課題】頂壁や側壁等の壁パネルや、折り返しパネルや被覆パネル等の端部パネルから切取パネルを確実に切り離すことが可能なカートンを提供する。【解決手段】両断続切断線の各切込部は、両断続切断線の間においてそれぞれ対向して配置され、対向する一対の切込部は、それぞれ対向切込部とされており、壁パネル2と端部パネル22との境界部分には、対向境界切込部32bが壁パネル2と端部パネル22との境界線と交差して配置され、各対向壁切込部32aは、それぞれ隣位する各対向壁切込部32aと所定の間隙寸法Aをもって離間して配置されており、対向境界切込部32bと、この対向境界切込部32bに隣位する対向壁切込部32aとの間隙寸法Bが、間隙寸法Aと比較して短く設定されている。【選択図】図3

Description

本考案は、両端が開口された筒状体を有するカートンに係り、特に、頂壁、側壁あるいは底壁における開口側の端縁に、筒状体の内部側に折曲される折り返しパネルが設けられたカートンに関する。
従来より、複数の缶等の被収納物をまとめて収容するカートンが、複数の物品の保管・運搬の容易性等の観点から多用されている。
従来のカートンは、例えば特許文献1に示すように、頂壁と、この頂壁の両側縁にそれぞれ折曲自在に連設されて対向して配置される一対の側壁と、各側壁の下側縁にそれぞれ折曲自在に連設された底壁とを有し、両端が開口とされた筒状体を備えている。
また、従来のカートンは、頂壁、両側壁、底壁の端縁に連設される端部パネルとして、例えば、折り返しパネル、被覆パネル、あるいはウェブパネルを有している(例えば、特許文献1の図4、図5参照)。折り返しパネルは、各側壁の両端縁に折曲自在に連設され、被覆パネルは、頂壁の両端縁に折曲自在に連設されており、また、ウェブパネルの一端部は、折り返しパネルの端部に折曲自在に連設され、ウェブパネルの他端部は、被覆パネルおよび底壁の端縁における端部に折曲自在に連設されている。このようなカートンは、各折り返しパネルをカートンの内方に折曲することにより、被覆パネルおよびウェブパネルが折曲されて筒状体の両開口の一部を閉鎖するように配置されるようになっており、カートンの内部に収納され開口に臨んで配置された被収容物の周壁の一部分を被覆するようになっている。そして、カートンは、折り返しパネル、被覆パネルおよびウェブパネルによって、被収容物がカートンの内部から抜け落ちることを防止するようになっている。
さらに、従来のカートンには、カートンを開封するための切取パネル(ジッパー)が、頂壁、両側壁を構成する各壁パネルのうち少なくともいずれか1つの壁パネルに設けられている(例えば、特許文献2参照)。この切取パネルは、壁パネルの一端縁から他端縁に向かって伸びて対向して配置される相互に一部平行とされた一対の断続切断線によって形成されており、切取パネルの途中部分には、一方の断続切断線から他方の断続切断線に向かって伸びる切離線が形成されている。
そして、このようなカートンは、切離線を基端として切取パネルを壁パネルの端縁方向に引っ張ることにより切取パネルが壁パネルから切り離され、これにより開封可能とされている。
特許第3066111号公報 米国公開2008/0083820号公報
しかし、前述のような切取パネルが形成されているカートンにおいて、例えば特許文献1の図1および図2に示すように側壁の両端部に折り返しパネルが連設されていたり、また、図4および図5に示すように頂壁の両端部に被覆パネルが連設されていると、切取パネルを側壁と折り返しパネルの境界部分、あるいは頂壁と被覆パネルとの境界部分において、切断が困難となる場合があった。そして、このような場合には、切取パネルを、頂壁および被覆パネルや、側壁および折り返しパネルから容易に切り離せないことがあるという問題を有していた。
本考案はこれらの点に鑑みてなされたものであり、頂壁や側壁等の壁パネルや、折り返しパネルや被覆パネル等の端部パネルから切取パネルを容易かつ確実に切り離すことが可能なカートンを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本考案に係るカートンの特徴は、頂壁、一対の側壁および底壁を構成する各壁パネルが順次連結され、両端が開口された筒状体と、前記各壁パネルのうち少なくとも1つの壁パネルにおける前記開口側の端縁に連設された端部パネルと、前記端部パネルが連設された前記各壁パネルのうち少なくとも1つの前記壁パネルに、前記端部パネルから前記壁パネルの一端縁を介して他端縁に向かって伸びる一対の断続切断線の間に形成され、前記壁パネルの一端縁または他端縁側に引っ張られることにより前記壁パネルおよび前記端部パネルから切り離される切取パネルとを有するカートンにおいて、前記両断続切断線は、前記壁パネルの一端から他端の方向に並列配置される複数の切込部を有し、一方の前記断続切断線における前記切込部は、他方の前記断続切断線の前記切込部とそれぞれ対向して配置され、対向する一対の前記切込部は、それぞれ対向切込部とされており、前記壁パネルと前記端部パネルとの境界部分には、対応する前記対向切込部が前記壁パネルと前記端部パネルとの境界線と交差して配置されて、前記対向境界切込部とされており、前記各対向切込部のうち前記壁パネルに形成されている各対向切込部を、各対向壁切込部とし、前記各対向壁切込部は、それぞれ隣位する前記各対向壁切込部と前記切取パネルの長手方向において所定の間隙寸法をもって離間して配置されており、前記対向境界切込部と、この対向境界切込部に隣位する前記対向壁切込部との間隙寸法が、隣位する前記各対向壁切込部同士の間隙寸法と比較して短く設定されている点にある。
前述の構成を採用することにより、本考案に係るカートンによれば、壁パネルと端部パネルとの境界部分において、切取パネルを容易かつ確実に切断することができる。
また、本考案に係るカートンにおいて、前記各対向切込部のうち前記端部パネルに形成されている各対向切込部を各対向端部切込部とし、前記対向境界切込部とこの対向境界切込部に隣位する前記対向端部切込部との間隙寸法が、前記各対向壁切込部同士の間隙寸法と比較して短く設定されているとよい。
さらに、本考案に係るカートンにおいて、前記対向境界切込部は、前記壁パネルと前記端部パネルとの境界線に対して傾斜して配置される傾斜部を有し、前記傾斜部が、前記境界線と交差するとよい。
さらにまた、本考案に係るカートンにおいて、前記対向境界切込部における前記両傾斜部は、前記切取パネルの引っ張り方向に向かって相互に離間するように形成されており、前記両傾斜部における前記引っ張り方向の後端縁には、前記引っ張り方向に沿って直線状に配置される前記直線部が延設されているとよい。
このような構成を採用することにより、本考案に係るカートンによれば、壁パネルと端部パネルとの境界部分において、切取パネルをより容易かつ確実に切断することができる。
以上述べたように、本考案に係るカートンによれば、壁パネルと端部パネルとの境界部分において、切取パネルを容易に切断することができるので、切取パネルを、壁パネルおよび端部パネルから容易かつ確実に切り離すことができ、この結果、カートンの開封作業の容易化を図ることができる。
本考案に係るカートンの一実施形態を示す斜視図 図1のカートンの展開状態のカートンブランクを示す平面図 図2のカートンブランクの要部を示す拡大平面図
以下、本考案に係るカートンの一実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。なお、図1および図2において、符号2A、2B、2C、2Dの後に示される(2)は壁パネルを示し、符号22A、22Bの後に示される(22)は端部パネルを示す。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るカートン1は、頂壁2A、一対の側壁2B、2Cおよび底壁2Dを構成する各壁パネル2を備えた筒状体3を有し、底壁2Dは、一対の底板2Da、2Dbにより構成されている。
頂壁2Aの両側縁には、それぞれ折曲線5を介して側壁2B、2Cが連設され、両側壁2B、2Cにおける頂壁2Aが連設されている側縁と反対側の側縁(下側縁)には、それぞれ折曲線6を介して底板2Da、2Dbが連設されている。
このカートン1によれば、カートンブランク7を組み立てる際に各折曲線5、6を折曲するとともに、両底板2Da、2Dbにおける側壁2B、2Cが連設されている側縁と反対側の側縁を相互に接続することにより、筒状体3が構成されるようになっており、筒状体3の両端は、開口8とされている。
図1には、カートン1の内部に収納される被収納物Dが2点鎖線で記載されており、本実施形態のカートン1は、全体として円柱形状の6本の被収納物Dを3個ずつ2列に収納しうる寸法に形成されているが、本考案に係るカートン1はこれに限定されるものではなく、複数の被収納物Dをまとめて収納することができる寸法であればよい。また、本考案に係るカートン1においては、被収納物Dの形状により、例えば、頂壁2Aと両側壁2B、2Cとの間、および両側壁2B、2Cと底壁2Dとの間に、それぞれ折曲線を介して傾斜壁を介在させてもよい。
頂壁2Aには、一部がこの頂壁2Aと折曲線10を介して連設され、それぞれ指挿入開口11を形成する一対の折曲片12が設けられており、両折曲片12を押圧して両指挿入開口11に指を挿入することにより、各被収納物Dを収納したカートン1を容易に持ち運ぶことができるようになっている。
また、頂壁2Aにおける各指挿入開口11よりも両側縁側には、頂壁2Aの一端縁から他端縁に向かって伸びる一対の断続切断線15が、各指挿入開口11を間に挟んで位置するように形成されており、頂壁2Aにおける両断続切断線15の間に位置する部分は、頂壁切取パネル(頂壁用ジッパー)16とされている。そして、頂壁切取パネル16の一端縁を把持し、他端縁側に引っ張ることにより、両断続切断線15を介して頂壁切取パネル16を頂壁2Aから切り離して、カートン1を開封することができるようになっている。
両底板2Da、2Dbのうち一方の底板2Daにおける側壁2Bと反対側の側縁部分には、4個の「きのこ」状の連結タブ18が、幅方向に所定の間隔を隔ててそれぞれ切れ込み線により形成されており、各連結タブ18の側壁2B側の側縁部分は、折曲線19を介して底板2Daに連結されている。また、他方の底板2Dbにおける各連結タブ18に対応する位置には、略長方形状のタブ嵌合開口20がそれぞれ切れ込み線により形成されており、各タブ嵌合開口20の側壁2C側の側縁は、底板2Dbに連設されている。そして、カートンブランク7の組立時において、各連結タブ18を各タブ嵌合開口20に嵌合させることにより、両底板2Da、2Dbを接続してカートン1の底壁2Dを構成するようになっている。
なお、両底板2Da、2Dbの接続手段は、本実施形態の接続手段に限定されるものではなく、例えば、各底板2Da、2Dbの他側縁を接着材等により接着してもよい。また、本実施形態においては、底壁2Dが一対の底板2Da、2Dbにより構成されているが、本考案に係るカートン1はこれに限定されず、例えば、頂壁2Aを一対の頂板により構成するようにしてもよい。
両側壁2B、2Cにおける筒状体3の開口8側の両端縁には、それぞれ側壁2B、2Cの端縁に連設される端部パネル22として、折り返しパネル22Aが端部折曲線23を介して折曲自在に連設されている。各折り返しパネル22Aは、カートンブランク7を組み立てる際に端部折曲線23によってカートン1の内方に折曲されて隣位する側壁2B、2Cの内面に面接触するように重ねられるようになっている。
また、頂壁2A、両側壁2B、2C、および底壁2Dを構成する各壁パネル2のうち隣位する2つのパネルに跨る位置であって各折曲線5、6の両端部位には、端部パネル22としてそれぞれウェブパネル22Bが設けられている。各ウェブパネル22Bのうち頂壁2Aおよび両側壁2B、2Cを跨いで位置するウェブパネル22Baの一端部は、折曲線25を介して頂壁2Aの端縁の一部に連設されており、ウェブパネル22Baの他端部は、折曲線26を介して折り返しパネル22Aの端縁の一部に連設されている。
さらに、各ウェブパネル22Bのうち底壁2Dおよび両側壁2B、2Cを跨いで位置するウェブパネル22Bbの一端部は、折曲線27を介して底板2Da、2Dbの端縁の一部に連設されており、ウェブパネル22Bbの他端部は、折曲線28を介して折り返しパネル22Aの端縁の一部に連設されている。各ウェブパネル22Bは、カートンブランク7の組み立て時において各折り返しパネル22Aがカートン1の内方に折曲されると、各折り返しパネル22Aと各ウェブパネル22Bとの間の折曲線26、28が谷折りされるとともに、頂壁2Aおよび両底板2Da、2Dbと各ウェブパネル22Bとの間の折曲線25、27が山折りされて、筒状体3の開口8の4つの角部に跨った状態で配置されるようになっている。このようなカートン1によれば、カートン1の内部に収納された被収納物Dのうち開口8に臨んで配置された被収納物Dの周壁の一部を各ウェブパネル22Bによって被覆することができ、これにより、被収納物Dがカートン1の内部から抜け落ちてしまうことを防止することができるようになっている。
なお、端部パネル22の構成は本実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、端部パネル22として、筒状体3の開口8に臨んで配置される被収納物Dの周壁の一部を被覆する被覆パネルを、頂壁2Aや底壁2Dの端縁に端部折曲線を介して折曲自在に連設してもよい。
さらに、両側壁2B、2Cのうち一方の側壁2Cには、この側壁2Cの一端縁から他端縁に向かって伸びる一対の断続切断線30が相互に一部平行して位置するように形成されており、両断続切断線30は、側壁2Cに連設された各折り返しパネル22Aに延設されている。そして、側壁2Cおよび各折り返しパネル22Aにおける両断続切断線30の間に位置する部分は、切取パネルとしての側壁切取パネル(側壁用ジッパー)31とされている。
側壁切取パネル31を構成する両断続切断線30は、それぞれ側壁2Cの一端から他端の方向に並列して配置される複数の切込部32を有している。一方の断続切断線30の切込部32は、他方の断続切断線30の切込部32とそれぞれ対向して配置され、対向する一対の切込部32は、それぞれ対向切込部32とされている。側壁切取パネル31の途中部分には、対向切込部32のうち一方の切込部32から他方の切込部32に向かって伸びる切離線35が形成されており、側壁切取パネル31は、この切離線35によって2つに分断されて一対の切取片31a、31bとされている。
そして、側壁切取パネル31は、一方の切取片31aが切離線35の端部を基端として側壁2Cの一端縁の方向に引っ張られ、他方の切取片31bが切離線35の端部を基端として側壁2Cの他端縁の方向に引っ張られることにより、両断続切断線30を介して側壁2Cおよび折り返しパネル22Aから切り離し可能とされており、これにより、カートン1を開封することができるようになっている。
各切込部32のうち切離線35を介して対向して配置される対向切込部32およびこの両切込部32に隣位する各切込部32は、切取片31a、31bが切離線35の端部を基端として引っ張られる引っ張り方向に沿って直線状に配置される直線部33aのみにより構成されている。一方、図3に示すように、他の各対向各切込部32は、側壁2Cと両折り返しパネル22Aの境界線である端部折曲線23に対して傾斜して配置される傾斜部33bと、傾斜部33bの前記引っ張り方向における後端縁から延設され前記引っ張り方向に沿って直線状に配置される直線部33cとにより構成されている。また、本実施形態において、対向切込部32における両傾斜部33bは、前記引っ張り方向に向かって相互に離間するように形成されている。各対向切込部32における両直線部33cの間隙寸法や、直線部33cに対する傾斜部33bの傾斜角度等は、カートンブランク7を構成する材料の質や厚み、壁パネル2や端部パネル22の大きさ、各切取片31a、31bの切断の容易性や側壁2Cの強度等、種々の条件を考慮して設定される。
また、傾斜部33bおよび直線部33cを有する各対向切込部32のうち、全体が壁パネル2としての側壁2Cに形成されている各対向壁切込部32aは、それぞれ隣位する各対向壁切込部32aと所定の間隙寸法Aをもって離間して配置されており、この間隙寸法Aは、カートンブランク7を構成する材料の質や厚み、壁パネル2や端部パネル22の大きさ、各切取片31a、31bの切断の容易性や側壁2Cの強度等、種々の条件を考慮して設定される。
本実施形態においては、特に、側壁2Cと両折り返しパネル22Aとの境界部分には、対向切込部32が形成されて対向境界切込部32bとされており、この対向境界切込部32bは、傾斜部33bが側壁2Cと両折り返しパネル22Aの境界線である端部折曲線23と交差するように配置されている。この端部折曲線23と交差して配置された対向境界切込部32bと、この対向境界切込部32bに隣位する対向壁切込部32aとの各切断片31a、31bの長手方向における間隙寸法Bは、各対向壁切込部32a間の間隙寸法Aと比較して短く設定されている。さらに、各対向切込部32のうち折り返しパネル22Aに形成されている各対向切込部32は各対向端部切込部32cとされており、対向境界切込部32bと、この対向境界切込部32bに隣位する対向端部切込部32cとの間隙寸法Cは、前記間隙寸法Aと比較して短く設定されている。なお、間隙寸法Bと間隙寸法Cとは、同一寸法でも、異なる寸法でもよい。
ここで、間隙寸法Bおよび間隙寸法Cが、間隙寸法Aと比較して短く設定されるとは、間隙寸法Bおよび間隙寸法Cの数値がプラスであって間隙寸法Aよりも短い間隙がある場合の他、間隙寸法Bおよび間隙寸法Cの数値が0やマイナスの間隙がない場合も含まれる。このとき、間隙寸法Bおよび間隙寸法Cの数値が0の場合とは、対向境界切込部32bにおける傾斜部33bの前端および隣位する対向壁切込部32aにおける直線部33cの後端、また対向境界切込部32bにおける直線部33cの後端および隣位する対向端部切込部32cにおける傾斜部33bの前端が、前記引っ張り方向、すなわち各切取片31a、31bの長手方向に対して面一に配置される場合をいう。また、間隙寸法Bおよび間隙寸法Cの数値がマイナスの場合とは、対向境界切込部32bにおける傾斜部33bの前端および隣位する対向壁切込部32aにおける直線部33cの後端、また対向境界切込部32bにおける直線部33cの後端および隣位する対向端部切込部32cにおける傾斜部33bの前端が、前記引っ張り方向に対して重なって配置される場合をいう。本実施形態においては、間隙寸法Bおよび間隙寸法Cは、ともに0に設定されている。この間隙寸法Bおよび間隙寸法Cも、カートンブランク7を構成する材料の質や厚み、壁パネル2や端部パネル22の大きさ、各切取片31a、31bの切断の容易性や側壁2B、2Cおよび折り返しパネル22Aの強度等、種々の条件を考慮して設定される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態によれば、対向境界切込部32bが、側壁2Cと折り返しパネル22Aとの境界線と交差して配置されるように形成されているとともに、対向境界切込部32bと、この対向境界切込部32bに隣位する対向壁切込部32aとの間隙寸法Bが、各対向壁切込部32a同士の間隙寸法Aと比較して短く設定されている。このため、切取片31a、31bを切離線35の端部を基端として側壁2Cの端縁方向に引っ張ることにより、側壁2Cと折り返しパネル22Aとの境界部分において、側壁切取パネル31を容易かつ確実に切断することができる。
したがって、本実施形態に係るカートン1によれば、側壁切取パネル31を、側壁2Cおよび折り返しパネル22Aから容易かつ確実に切り離すことができ、カートン1の開封作業の容易化を図ることができる。また、各対向壁切込部32aは、隣位する各壁切込部32aと所定の間隙寸法Aをもって離間して配置されているので、カートン1の強度を維持することができる。
また、対向境界切込部32bと、この境界切込部32bに隣位する対向端部切込部32cとの間隙寸法Cを、各対向壁切込部32a同士の間隙寸法Aと比較して短く設定することにより、側壁2Cと折り返しパネル22Aとの境界部分において側壁切取パネル31をより容易かつ確実に切断することができるので、側壁切取パネル31を、側壁2Cおよび折り返しパネル22Aから一層容易かつ確実に切り離すことができる。
さらに、対向境界切込部32bの傾斜部33bを、側壁2Cと折り返しパネル22Aとの境界線と交差するように配置させることにより、側壁2Cと折り返しパネル22Aとの境界部分において側壁切取パネル31をより容易かつ確実に切断することができるので、側壁切取パネル31を、側壁2B、2Cおよび折り返しパネル22Aから一層容易かつ確実に切り離すことができる。
さらにまた、対向境界切込部32bの両傾斜部33bを、前記引っ張り方向に向かって相互に離間するように形成し、傾斜部33bにおける前記引っ張り方向の後端縁に、前記引っ張り方向に沿って直線状に配置される直線部33cを延設することにより、側壁2Cと折り返しパネル22Aとの境界部分において側壁切取パネル31をより容易かつ確実に切断することができるので、側壁切取パネル31を、側壁2B、2Cおよび折り返しパネル22Aから一層容易かつ確実に切り離すことができる。
なお、本考案は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
例えば、本実施形態に係るカートン1においては、端部パネル22としての折り返しパネル22Aおよび壁パネル2としての側壁2Cに切取パネルとしての側壁パネル31を設けているが、本考案はこれに限定されるものではない。
本考案に係るカートン1の他の例としては、壁パネル2としての頂壁2Aの両端縁に、被収納物の周壁における上部分を被覆するための端部パネル22としての被覆パネルを折曲線を介して連設してもよい。このようなカートン1によれば、頂壁2Aおよび被覆パネルに、対向して配置される一対の断続切断線を形成して切取パネルを設け、対向境界切込部を、頂壁2Aと被覆パネルとの間に位置する折曲線に交差するように配置するとよい。
また、壁パネル2としての底壁2Dの端縁に、端部パネル22を連設してもよい。このようなカートン1によれば、底壁2Dおよび端部パネル22に一対の断続切断線を形成して切取パネルを設け、対向境界切込部を、底壁2Dと端部パネル22との間に位置する境界線に交差するように配置してもよい。
1 カートン
2 壁パネル
2A 頂壁
2B、2C 側壁
2D 底壁
2Da、2Db 底板
3 筒状体
8 開口
22 端部パネル
22A 折り返しパネル
23 端部折曲線
30 断続切断線
31 側壁切取パネル
31a、31b 切取片
32 切込部
32a 壁切込部
32b 境界切込部
32c 端部切込部
33a 直線部
33b 傾斜部
33c 直線部

Claims (4)

  1. 頂壁、一対の側壁および底壁を構成する各壁パネルが順次連結され、両端が開口された筒状体と、
    前記各壁パネルのうち少なくとも1つの壁パネルにおける前記開口側の端縁に連設された端部パネルと、
    前記端部パネルが連設された前記各壁パネルのうち少なくとも1つの前記壁パネルに、前記端部パネルから前記壁パネルの一端縁を介して他端縁に向かって伸びる一対の断続切断線の間に形成され、前記壁パネルの一端縁または他端縁側に引っ張られることにより前記壁パネルおよび前記端部パネルから切り離される切取パネルとを有するカートンにおいて、
    前記両断続切断線は、前記壁パネルの一端から他端の方向に並列配置される複数の切込部を有し、
    一方の前記断続切断線における前記各切込部は、他方の前記断続切断線における前記切込部とそれぞれ対向して配置され、対向する一対の前記切込部は、それぞれ対向切込部とされており、
    前記壁パネルと前記端部パネルとの境界部分には、対応する前記対向切込部が前記壁パネルと前記端部パネルとの境界線と交差して配置されて、前記対向境界切込部とされており、
    前記各対向切込部のうち前記壁パネルに形成されている各対向切込部を、各対向壁切込部とし、前記各対向壁切込部は、それぞれ隣位する前記各対向壁切込部と前記切取パネルの長手方向において所定の間隙寸法をもって離間して配置されており、
    前記対向境界切込部と、この対向境界切込部に隣位する前記対向壁切込部との間隙寸法が、隣位する前記各対向壁切込部同士の間隙寸法と比較して短く設定されていることを特徴とするカートン。
  2. 前記各対向切込部のうち前記端部パネルに形成されている各対向切込部を各対向端部切込部とし、前記対向境界切込部とこの対向境界切込部に隣位する前記対向端部切込部との間隙寸法が、前記各対向壁切込部同士の間隙寸法と比較して短く設定されていることを特徴とする請求項1に記載のカートン。
  3. 前記対向境界切込部は、前記壁パネルと前記端部パネルとの境界線に対して傾斜して配置される傾斜部を有し、
    前記傾斜部が、前記境界線と交差することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカートン。
  4. 前記対向境界切込部における前記両傾斜部は、前記切取パネルの引っ張り方向に向かって相互に離間するように形成されており、
    前記両傾斜部における前記引っ張り方向の後端には、前記引っ張り方向に沿って直線状に配置される前記直線部が延設されていることを特徴とする請求項3に記載のカートン。
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