JP3163853B2 - ノイズフィルター - Google Patents

ノイズフィルター

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JP3163853B2
JP3163853B2 JP18678593A JP18678593A JP3163853B2 JP 3163853 B2 JP3163853 B2 JP 3163853B2 JP 18678593 A JP18678593 A JP 18678593A JP 18678593 A JP18678593 A JP 18678593A JP 3163853 B2 JP3163853 B2 JP 3163853B2
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    • H01F3/10Composite arrangements of magnetic circuits
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  • Noise Elimination (AREA)
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流電源と電子機器
との間に挿入するノイズフィルターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のノイズフィルター100の
一例を示すものである。図において、入力端子1、2、
3の相互間にはコンデンサC1、C2、C3が接続され
ている。この入力端子には交流電源16が接続される。
出力端子4、5、6の相互間にはコンデンサC4、C
5、C6が、またアース端子Eと各出力端子間にはコン
デンサC7、C8、C9が接続される。入力端子と出力
端子間にはフェライト等の材料の磁性体コア10に同一
方向に巻いたコイル7、8、9で構成されるコモンモー
ドチョークコイル11を接続する。出力端子4、5、6
は電子機器12の電源端子13、14、15に接続す
る。従来のノイズフィルター100は以上のように構成
されている。
【0003】次に、従来のノイズフィルター100の動
作について説明する。コモンモードチョークコイル11
は入力端子1、2、3と出力端子4、5、6間にコモン
モードのインダクタンスとしては1mH以上の大きなイ
ンダクタンスとなり、交流電源16から入力端子1、
2、3に入るコモンモードノイズをコモンモードチョー
クコイル11とコンデンサC7、C8、C9により減衰
させ、電子機器12に対しノイズが侵入するのを防止す
る。また、コイル7、8、9は部分的に巻かれているの
で、相互間の結合は完全ではなく漏れインダクタンスが
ある。この漏れインダクタンスと入力端子1、2、3の
相互間に接続したコンデンサC1、C2、C3と、出力
端子4、5、6の相互間に接続したコンデンサC4、C
5、C6により、交流電源16から入力端子1、2、3
に入るノーマルモードノイズを減衰させ、電子機器12
に対しノイズが侵入するのを防止し、また逆に電子機器
12からノーマルモードノイズが交流電源16に出るの
を防止する。
【0004】従来のノイズフィルター100に接続する
電子機器12はその入力端子にダイオードを使用してい
るものが多い。電子機器12の入力端子13、14、1
5には一般的にダイオード74、75、76、77、7
8、79が接続されコンデンサC16に直流電圧を充電
する整流回路がある。3相交流電圧のR−S相の電圧す
なわち入力端子13と14間の電圧が高くなると、電流
80が流れ込み、電流81が流れ出る。次にR−S相の
電圧がコンデンサC16の電圧より低くなるとダイオー
ド74はオフするが、この時ダイオードの逆回復特性に
よりダイオード74にリカバリ電流が流れ、電子機器1
2の内部回路の発生するノイズに比べ高い電圧のノイズ
を発生し、かなり高い周波数成分を含む。図5(a)は
電子機器12の入力端子13と14間の電圧であり、
(b)は(a)の電圧に含まれるノイズ成分である。ダ
イオード74がオフするタイミング90では91のノイ
ズが発生する。他のノイズは他のダイオードが発生する
ノイズである。例えばタイミング92ではダイオード7
7がオフし93のノイズが発生する。このノイズ91は
拡大すると(d)のようになり、高い周波数成分を含
み、高い電圧のノイズを発生する。
【0005】従来のノイズフィルターの製造方法は、コ
ア10にコイル7、8、9を作るために電線を巻きコモ
ンモードチョークコイル11を作り、金属ケースに絶縁
して取り付けられた端子にコンデンサと固定されていな
いコモンモードチョークコイル11の線を接続し、ハン
ダ付けした後にプラスチック等の樹脂を流し込み固定す
ることにより製造していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のノイズフィルタ
ーは以上のように構成されているので、次に述べるよう
な問題点が存在する。電子機器12は半導体を使用した
ものが多く、入力はダイオードと電解コンデンサによる
コンデンサインプット式整流回路で構成されている場合
が多い。このような整流回路の場合入力電流の力率は非
常に悪く、図6のような電流になる。つまり電流の実行
値に比べピーク値が高く、1.5〜2倍にもなる。ま
た、インバータ等の電子機器12の入力電流は瞬間的に
大きな突入電流が流れることが多い。例えばインバータ
等の負荷として接続したモータを急加速するときや、モ
ータに急激に負荷が加わった時など定常時に比べ大きな
電流が流れる。従って、前記した整流回路の力率と合わ
せるとノイズフィルターのコモンモードチョークコイル
11に流れる電流のピーク値は2〜3倍になる。このよ
うな大きな電流が図7に示すようなフェライトコア等の
磁性材料で構成されるコア10とコイル7、8、9によ
り構成されるコモンモードチョークコイル11に流れる
と漏れ磁束20、21が増加し、コイル7、8、9の2
2、23の部分のコア10の磁束密度が増加し、飽和磁
束密度に近くなる。コア10が飽和磁束密度に近くなる
と透磁率が小さくなり、インダクタンスが下がる。その
ため入力端子1、2、3と出力端子4、5、6間のコモ
ンモードのインダクタンスは小さくなり、ノイズフィル
ターとしてのコモンモードノイズの減衰性能は低くなっ
てしまう。また、同様にノーマルモードノイズの減衰性
能も低くなってしまう。
【0007】また、磁性体としてアモルファスをコア1
0に使用しコイル7、8、9を巻いたコモンモードチョ
ークコイル11を使用してノイズフィルターを構成する
と、図8の24に示すように、アモルファスコアは周波
数が高くなると透磁率が低下するためコイル7、8、9
のインダクタンスも小さくなる。例えば100KHzで
は1KHzの時のインダクタンスの4分の1に小さくな
り、100KHz以上の高周波においてノイズフィルタ
ーとしてのノイズの減衰性能が低いという問題点があっ
た。
【0008】従来のノイズフィルターでは低い周波数の
ノイズを減衰するためにコンデンサC7、C8、C9に
大きな静電容量のものを使用していたが、漏れ電流が大
きくなるという問題点があった。
【0009】従来のノイズフィルターに接続する電子機
器12はその入力端子にダイオードを使用しているもの
が多く、その電子機器12のダイオードから発生するノ
イズ電圧が高く、このノイズ電圧を小さくするには、ノ
イズフィルターのノイズ減衰性能を高くしなければなら
ないという問題点があった。
【0010】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、ノイズフィルターにピーク値の
高い電流が流れてもノイズ減衰性能が低下することが少
なく、10KHz〜100KHzの間の低い周波数にお
いてもノイズ減衰性能が高く、100KHz以上の高い
周波数においてもノイズ減衰性能が低下しないノイズフ
ィルターを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるノイズ
フィルターは、コモンモードチョークコイルの線間にそ
れぞれ接続されるコンデンサ及び各線とアース間に接続
されるコンデンサにより構成され、交流電源と電子機器
との間に挿入するノイズフィルターにおいて、コモンモ
ードチョークコイルのコアを、フェライトコアと、パー
マロイ、鉄系アモルファス、ケイ素鋼板等の鉄系高透磁
率磁性体のコアにより構成し、フェライトコアを内側に
鉄系高透磁率磁性体のコアを外側にして、両者を同一の
コアとしてコイルを巻いたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1はこの発明の実施の形態1に係るノイズフィルター
の構成を示す図である。図において、1〜6、7〜9、
C1〜C9は、図4と同様であり、その説明を省略す
る。また、17は鉄系高透磁率磁性体のコア、18はフ
ェライトコア、26aは鉄系高透磁率磁性体のコア17
とフェライトコア18を同一のコアとしてコイル7、
8、9を巻いたコモンモードチョークコイル、101は
ノイズフィルターである。
【0013】ノイズフィルター101は、入力端子1、
2、3の相互間に接続されるコンデンサC1、C2、C
3と、出力端子4、5、6の相互間に接続されるコンデ
ンサC4、C5、C6と、アース端子Eと各出力端子間
に接続されるコンデンサC7、C8、C9と、入力端子
と出力端子間に接続されるコモンモードチョークコイル
26aとから構成される。また、入力端子1、2、3に
は交流電源16が接続される。
【0014】鉄系高透磁率磁性体としてはパーマロイ、
鉄系アモルファス、ケイ素鋼板等がある。鉄系高透磁率
磁性体のコア17は10KHz以下の周波数では高い透
磁率と高い飽和磁束密度を有する。例えば、パーマロイ
の飽和磁束密度は1.5T(テスラ)、透磁率は500
00〜200000である。鉄系のアモルファスコアの
飽和磁束密度は1.5T、透磁率は約50000であ
る。ケイ素鋼板の飽和磁束密度は2.0T、透磁率は約
20000である。この鉄系高透磁率磁性体の単体のコ
ア17にコイルを10〜20回巻くと低い周波数では5
mH程度の大きなインダクタンスになる。図8の24に
示すように周波数が高くなると、透磁率が低下するので
インダクタンスも小さくなる。例えば100KHzでは
1KHzの時のインダクタンスに比べて4分の1になっ
てしまう。
【0015】一方、ノイズフィルターに使用されるフェ
ライトコアは一般にMn−Zn系のフェライトである。
飽和磁束密度は0.5T、透磁率は2500〜5000
程度である。このフェライトコアを18に使用する。こ
の単体のフェライトコア18にコイルを10〜20回巻
くと1mH程度のインダクタンスになる。このフェライ
トコア18に巻いたコイルのインダクタンスの周波数特
性は、図8の25のように低い周波数から1MHz以上
の高い周波数までインダクタンスはほぼ一定である。従
って100KHz以下の周波数では鉄系高透磁率磁性体
のインダクタンスがフェライトコア18のインダクタン
スより高く、100KHz以上の高い周波数になるとフ
ェライトコア18のインダクタンスが鉄系高透磁率磁性
体のインダクタンスより高くなる。コイル7、8、9
は、鉄系高透磁率磁性体のコア17とフェライトコア1
8を同一のコアとして巻いているので、上記の単体のコ
アにコイルを巻いたときの合成のインダクタンスが得ら
れる。従って、図8の特性のコア18と17を使用した
時は27に示すように、100Hzで6mH、1KHz
で5mH、10KHzで3.5mH、100KHzで2
mH、1MHzで1mHの特性のコモンモードチョーク
コイル26aが得られる。
【0016】実施の形態2. 図2はこの発明の実施の形態2に係るコモンモードチョ
ークコイルの構成を示す図である。図において、1〜
6、7〜9は、図4と同様であり、その説明を省略す
る。また、17は鉄系高透磁率磁性体のコア、18はフ
ェライトコア、26bは鉄系高透磁率磁性体のコア17
とフェライトコア18を同一のコアとしてコイル7、
8、9を巻いたコモンモードチョークコイル、101は
ノイズフィルターである。また、28,29は電流、3
0,31は磁束である。実施の形態1においては、鉄系
高透磁率磁性体のコア17とフェライトコア18とを重
ねて同一のコアとして使用する例を示したが、実施の形
態2は、フェライトコア18を内側に、鉄系高透磁率磁
性体のコア17を外側に配置して同一のコアとして使用
するものである。
【0017】コモンモードチョークコイル26bは、内
側にフェライトコア18、外側に鉄系高透磁率磁性体の
コア17を同一のコアとしてコイル7、8、9を巻いた
ものである。フェライトコア18はフェライトを高温で
焼いて製造するので大きなコアは製造しにくく、高価に
なる。そのため、内側の小さい側はフェライトコア18
が良い。外側の鉄系高透磁率磁性体のコア17は、リボ
ン状の磁性材料を巻いて製造する場合が多いので、大き
なものでも製造上は問題がない。従って、外側の大きい
側のコアは鉄系高透磁率磁性体のコア17が良い。
【0018】交流電源16から電子機器12に流れる電
流が、コイル7に電流28が流れ、同時にコイル8に電
流29が流れた場合を考えると、この電流の周波数は1
KHz以下の低い周波数であるから、鉄系高透磁率磁性
体のコア17の方がフェライトコア18に比べ透磁率が
高く、磁束はほとんどこの鉄系高透磁率磁性体のコア1
7を通る。そして、空気の透磁率に比べてはるかに透磁
率が高いので漏れ磁束は非常に少ない。従ってコイル8
に流れる電流29による磁束30は、コイル7に流れる
電流28による磁束31とほぼ同じ強度で相互に反対の
向きであるため打ち消し合って、従来例の図7の22ま
たは23に示す部分的な飽和は発生しにくい。また、鉄
系高透磁率磁性体は飽和磁束密度がフェライトコアの3
倍以上あるので、さらに飽和しにくく、また、たとえ飽
和に近くなるような大きな電流がコイル7、8、9に流
れたとしても、フェライトコア18はまだ飽和していな
いため、100KHz以上の高い周波数ではインダクタ
ンスの低下もなく、ノイズ減衰性能は低下しない。
【0019】さらに、図8の27に示すコモンモードチ
ョークコイル26のインダクタンスの周波数特性は、1
00KHz以下が高くなっており、ノイズフィルター1
01の100KHz以下のノイズ減衰性能を良くするこ
とができる。例えば,10KHzではフェライトコア単
体の時の3.5倍のインダクタンスになるので従来のフ
ェライトコア単体のノイズフィルターに比べこの発明の
ノイズフィルター101によればノイズ減衰性能は3.
5倍、すなわち10db(デシベル)以上の性能が改善
される。とくに、電子機器12はIGBTやMOSFE
Tなどのスイッチング素子で可聴周波数以上の周波数1
6〜20KHzでスイッチングするものが多くなってき
ているので、このような電子機器12に対し100KH
z以下のノイズ減衰性能が高いこの発明によるノイズフ
ィルターは優れた効果を奏する。
【0020】また、一般に内側は巻線が接近しているの
で漏れ磁束が少なく、外側は巻線の開放部分が多いので
漏れ磁束が多くなる。しかしながら、外側に透磁率の高
い鉄系高透磁率磁性体のコアがあると、フェライトコア
からの漏れ磁束を鉄系高透磁率磁性体のコアが吸収し、
鉄系高透磁率磁性体のコア自身の漏れ磁束は低いので、
コア全体の漏れ磁束を少なくすることができ、大電流で
もフェライトコアが飽和しないコモンモードチョークコ
イルが得られる。
【0021】実施の形態3. 図3はこの発明の実施の形態3に係るコモンモードチョ
ークコイルの構成を示す図である。図において、1〜
6、7〜9は、図4と同様であり、その説明を省略す
る。また、32,33はフェライトコア、34,35は
鉄系高透磁率磁性体のコア、36はコイル7、8、9を
巻くボビンである。
【0022】コモンモードチョークコイル26cは、ボ
ビン36にコイル7、8、9を巻き、U字型のフェライ
トコア32,33と、U字型の鉄系高透磁率磁性体のコ
ア34,35とを同一のコアとしたものである。ボビン
36を使用しているので自動巻線が可能であり、コイル
7、8、9を巻いたボビン36にコア32、33、3
4、35を後から入れて、コモンモードチョークコイル
26cを組立てることができるので、組立が容易にな
り、安価なノイズフィルターを提供できる。
【0023】従来のノイズフィルターのようにフェライ
トコア32、33だけでこの図3のコモンモードチョー
クコイルを構成すると、コイル7、8、9を巻いていな
い部分の磁路長が長く、漏れ磁束が多くなり、その結果
フェライトコアがすぐ飽和して大きな電流においてノイ
ズ減衰性能が低下し易かったが、この発明のノイズフィ
ルター101のように鉄系高透磁率磁性体のコア34,
35とフェライトコア32,33とを同一のコアとして
コイル7、8、9を巻いたので磁路長が長くなっても鉄
系高透磁率磁性体のコア34,35の透磁率が高く、漏
れ磁束が少なく、コアが飽和しにくいので、大きな電流
においてもノイズ減衰性能が低下することが少ないノイ
ズフィルターを構成できる効果を奏する。
【0024】ところで、上記説明では、三相交流用のノ
イズフィルターで示したが、単相交流用または単相3線
式交流用等のノイズフィルターであっても同等の効果を
奏する。
【0025】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0026】コモンモードチョークコイルの線間にそれ
ぞれ接続されるコンデンサ及び各線とアース間に接続さ
れるコンデンサにより構成され、交流電源と電子機器と
の間に挿入するノイズフィルターにおいて、コモンモー
ドチョークコイルのコアを、フェライトコアと、パーマ
ロイ、鉄系アモルファス、ケイ素鋼板等の鉄系高透磁率
磁性体のコアにより構成し、フェライトコアを内側に鉄
系高透磁率磁性体のコアを外側にして、両者を同一のコ
アとしてコイルを巻いたので、ピーク値の高い電流が流
れてもノイズ減衰性能が低下することが少なく、10K
Hz〜100KHzの間の低い周波数においてもノイズ
減衰性能が高く、100KHz以上の高い周波数におい
てもノイズ減衰性能が低下しないノイズフィルターが得
られる。さらに、フェライトコアを内側に鉄系高透磁率
磁性体のコアを外側にして、両者を同一のコアとしてコ
イルを巻いたので、コア全体の漏れ磁束を少なくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るノイズフィル
ターの構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係るノイズフィル
ターのコモンモードチョークコイルの構成を示す図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態3に係るノイズフィル
ターのコモンモードチョークコイルの構成を示す図であ
る。
【図4】 従来のノイズフィルター100の一例を示す
ものである。
【図5】 従来のノイズフィルターの動作を説明するた
めの波形図である。
【図6】 入力がダイオードと電解コンデンサによるコ
ンデンサインプット式整流回路で構成されている電子機
器12の入力電流の波形を示す図である。
【図7】 従来のノイズフィルターの動作を説明するた
めの構成図である。
【図8】 従来のノイズフィルターの動作を説明するた
めの波形図である。
【符号の説明】
1,2,3 入力端子、 4,5,6 出力端子、
7、8、9 コイル、10 磁性体コア、 11 コモ
ンモードチョークコイル、 12 電子機器、13、1
4、15 電源端子、 16 交流電源、 17 鉄系
高透磁率磁性体のコア、 18 フェライトコア、 2
6a,26b,26c コモンモードチョークコイル、
28,29 電流、 30,31 磁束、 32、3
3 フェライトコア、 34、35 鉄系高透磁率磁性
体のコア、 36 ボビン、74、75、76 ダイオ
ード、 77、78、79 ダイオード、 100ノイ
ズフィルター、 101 ノイズフィルター、 C1、
C2、C3 コンデンサ、 C4、C5、C6 コンデ
ンサ、 C7、C8、C9 コンデンサ、C16 コン
デンサ、 E アース端子。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモンモードチョークコイルの線間にそ
    れぞれ接続されるコンデンサ及び各線とアース間に接続
    されるコンデンサにより構成され、交流電源と電子機器
    との間に挿入するノイズフィルターにおいて、 前記コモンモードチョークコイルのコアを、フェライト
    コアと、パーマロイ、鉄系アモルファス、ケイ素鋼板等
    の鉄系高透磁率磁性体のコアにより構成し、前記フェラ
    イトコアを内側に前記鉄系高透磁率磁性体のコアを外側
    にして、両者を同一のコアとしてコイルを巻いたことを
    特徴とするノイズフィルター。
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