JP3162916B2 - 自動洗髪機 - Google Patents

自動洗髪機

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JP3162916B2
JP3162916B2 JP23738194A JP23738194A JP3162916B2 JP 3162916 B2 JP3162916 B2 JP 3162916B2 JP 23738194 A JP23738194 A JP 23738194A JP 23738194 A JP23738194 A JP 23738194A JP 3162916 B2 JP3162916 B2 JP 3162916B2
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鐵男 坂根
英昭 松永
武成 結城
勝 野呂
充 長縄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、理髪店、美容院等で使
用される業務用の洗髪機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、業務用の洗髪機としては、水
槽内に被洗髪者の頭部を入れ、ポンプで加圧した温水
を、複数種類の噴射ノズルから、工程に合わせて選択的
に噴射して、毛髪を洗浄することが行なわれている。そ
して、噴射ノズルを切り換えるために、その噴射ノズル
への管路の途中に設けられたバルブが開閉されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
バルブの開閉は、ポンプを動作させた状態で行われてい
たので、バルブの開閉時に、高圧の温水が管路に流入し
たり、逆流したりする水撃作用により、バルブ及び管路
に与える負担が大きかった。そこで、本発明の目的は、
上記の技術的課題を解決し、バルブ及び管路に衝撃的な
力が掛からない自動洗髪機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る自動洗髪機は、被洗髪者の頭部を収
容する水槽と、水槽内へ温水を噴射するために設けられ
た少なくとも2種類の噴射口と、各種類の噴射口へ温水
を導くための少なくとも2本の管路と、各管路に共通に
連結され、各管路へ温水を供給するための温水供給手段
と、各管路にそれぞれ設けられ、管路を温水が通過可能
な状態または、温水が通過不能な状態に切り換える少な
くとも2つのバルブとを有し、前記バルブの切換によっ
て、所望の種類の噴射口から温水を噴射させて洗髪を行
う自動洗髪機において、切換え信号を出力する制御手段
と、切換え信号に応答して、温水供給手段の動作を制限
する制限手段と、切換え信号の出力から、前記管路内の
水圧が所定の水圧以下に低下するのに必要な第1の時間
遅れて、前記2つのバルブの少なくとも一方のバルブの
状態を、反対の状態に切り換える切換え手段と、切換え
手段の動作から、第2の時間遅れて、温水供給手段の動
作制限を解除する解除手段とを含むことを特徴とするも
のである。
【0005】また、請求項2に係る自動洗髪機は、請求
項1に記載の自動洗髪機において、解除手段は、動作制
限を解除する際に、温水供給手段の動作を徐々に立ち上
げることを特徴とするものである。また、請求項3に係
る自動洗髪機は、請求項1又は2に記載の自動洗髪機に
おいて、前記第2の時間は、前記切換え手段によるバル
ブの切換えが完了するのに必要十分な時間とされている
ことを特徴とするものである。
【0006】
【0007】
【作用】上記請求項1に係る発明の構成によれば、所望
の種類の噴射口を切り換えて、温水を噴射させる場合に
は、バルブの切換えを行う、それにあたり、制御手段
は、切換え信号を出力する。それに応答して、制御手段
は、温水供給手段の動作を制限するので、管路内の水圧
は低下する。そして、切換え手段により、切換え信号の
出力から第1の時間遅れて、切換えを行うバルブの状態
を、反対の状態に切り換えるので、水圧が低い状態で、
バルブは切換えられ、水撃作用の影響は少なく、バルブ
及び管路への負担は少ない。また、解除手段により、切
換え手段の動作から、第2の時間遅れて、温水供給手段
の動作制限は解除され、管路内へは温水が供給され、水
圧は上昇し、噴射口から温水が噴射されて、切り換えが
完了する。さらに、一旦噴射が弱まることにより、被洗
髪者は、工程の切り替わり時を確認でき、安心感をもっ
て洗髪できる。そして、切換え信号の出力から第1の時
間の後には、管路内の水圧は所定の水圧以下に低下す
る。従って、それから、バルブを切り換えれば、バルブ
及び管路に、水撃作用により、衝撃的な力が作用するこ
とを確実に防止できる。
【0008】上記請求項2に係る発明の構成によれば、
請求項1記載の作用に加えて、次の作用を奏する。すな
わち、温水供給手段の動作を徐々に立ち上げるので、温
水の圧力は徐々に高くなる。よって、温水供給手段の立
ち上げによる水撃作用も無くすることができ、バルブ及
び管路にかかる負担をより軽くできる。また、噴射切換
えにより、別の方向から噴射される温水は、徐々にその
噴射力が強まるので、急に頭部の異なる部分に、温水が
噴射されて驚くこともなく、快適に洗髪できる。
【0009】
【0010】上記請求項に係る発明の構成によれば、
請求項1又は2に記載の作用に加えて、次の作用を奏す
る。すなわち、切換え手段の動作から、第2の時間の後
には、バルブの切換えが完了している。従って、それか
ら温水を供給するので、バルブの切換え途中に、水圧が
上昇する虞はない。
【0011】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、この発明の一実施例に係る自動洗髪機
の外観構成を示す斜視図である。自動洗髪機は、キャビ
ネット1によってその外観形状が形成されており、キャ
ビネット1の上面中央には、被洗髪者の頭部を背面状態
で挿入するための入口2が形成されている。入口2の内
部には、頭部及び髪を収納する水槽51が配置されてい
る。
【0012】入口2の周囲には、開閉可能なフード3が
取り付けられ、入口2を大きく開き、又は小さく閉じる
ことができる。図1は、フード3の開成状態を示す。フ
ード3には、使用時に顔面を露出させつつ、顔面に弾力
的に接するフェイスシール5が配置されている。キャビ
ネット1の上面の例えば右手前には、種々の操作ボタン
73や表示器72が配列された操作パネル7が配置され
ている。また、キャビネット1の上面の左奥には、シャ
ンプー収納箱11及びトリートメント収納箱12が、備
えられており、これらの収納箱11、12内のシャンプ
ー液及び/又はトリートメント液は、後述するように、
自動的に温水に混入される。さらに、キャビネット1の
上面には、ハンドシャワー8及びその操作のためのノブ
9、10が備えられている。
【0013】水槽51は、頭部が挿入されたときに、頭
部から垂れ下がる髪が、自然に垂れ下がることができる
程度の深さ、例えば約50cmにされている。水槽51
の内部には、温水の通過を許容する管を、頭部に沿うよ
うに略半円弧状に形成された頭頂部用ノズルリンク55
が設けられている。頭頂部用ノズルリンク55は、揺動
自在に支持されている。このノズルリンク55には、複
数個のノズル57が頭部方向へ向けて配列されている。
そして使用時には、ノズル57から噴射される温水によ
り、頭部および髪の根元部分を洗うことができる。
【0014】水槽51には、また、襟足用ノズルリンク
58が揺動自在に設けられている。襟足用ノズルリンク
58は、温水の通過を許容する管であり、その表面には
複数個のノズル59が配列されている。ノズル59から
噴射される温水により、髪の根元部および襟足部を洗浄
できる仕組みになっている。水槽51の相対的に下方位
置の前後の内壁には複数個のノズル60が配列されてい
る。ノズル60は、固定式のノズルで、主として長い髪
の先端部分を洗浄するためのものである。
【0015】頭頂部用ノズルリンク55及び襟足用ノズ
ルリンク58は、リンクモータ71(図示せず)の回転
により駆動され、所定角度範囲内を揺動する。図2は、
この自動洗髪機の管路図である。図2を参照して説明す
ると、外部の給水管(図示せず)から供給される水はス
トップバルブ81C、ストレーナ82Cおよび逆止弁8
3Cを経てミキシングバルブ84へ与えられる。また、
外部の給湯管(図示せず)から供給される湯は、ストッ
プバルブ81H、ストレーナ82Hおよび逆止弁83H
を経てミキシングバルブ84へ与えられる。そしてミキ
シングバルブ84において水と湯が混合され、適当な温
度の温水にされる。この温水は、貯湯バルブ85が開か
れると、タンク87へ供給される。また、ミキシングバ
ルブ84の温水は、シャワーバルブ88が開かれると、
ハンドシャワー8から噴射される。
【0016】タンク87は、この実施例ではたとえば容
量40リットルのタンクである。タンク87内には、水
位センサ89が備えられていて、タンク87内の水量を
検出できる。また、タンク87の上方位置には、オーバ
フロー管92が備えられており、タンク87に貯留限界
以上の温水が供給されると、オーバフロー管92によっ
て過供給された温水は排水される。
【0017】タンク87には流出管93を経由してポン
プ94が接続されている。ポンプ94が駆動されると、
タンク87に貯留された温水は流出管93を通ってポン
プ94に吸い込まれる。ポンプ94の出力側には、管2
00が連結され、管200は分岐して、リンク上用バル
ブ951、管201を介して頭頂部用ノズルリンク5
5、リンク下用バルブ952、管202を介して襟足用
ノズルリンク58及び、ロング用バルブ96、管203
を介してノズル60が連結されている。また、排水バル
ブ97を介して排水管98が接続されている。
【0018】それゆえ、排水バルブ97が閉じ、リンク
上用バルブ951、リンク下用バルブ952及びロング
用バルブ96(以下ではまとめて「噴射用バルブ」とい
う。)が開いている場合には、ポンプ94に吸い込まれ
た温水は各噴射用バルブを介して、頭頂部用ノズルリン
ク55および襟足用ノズルリンク58へ与えられ、各ノ
ズルリンクに配列された複数個のノズル57およびノズ
ル59並びにノズル60(以下ではまとめて「噴射ノズ
ル」という。)から勢い良く噴射される。一方、排水バ
ルブ97が開いている場合には、ポンプ94に吸い込ま
れた温水は、排水管98を経て排水される。
【0019】なお、各噴射ノズルから噴射された温水
は、水槽51内に受け止められ、水槽51の底面下方に
接続された排水トラップ99を経て排水管98へ排水さ
れる。なお、排水トラップ99は、周知のように、水槽
51内の悪臭の発生を防止するとともに、水槽51内に
落下した髪が排水管98へ流れ出るのを阻止するための
ものである。
【0020】流出管93には、枝管100が形成されて
いて、枝管100にはシャンプーバルブ101およびシ
ャンプー圧送ポンプ102を介してシャンプー収納箱1
1が接続されている。また、流出管93には枝管103
が形成されていて、枝管103にはトリートメントバル
ブ104およびトリートメント圧送ポンプ105を介し
てトリートメント収納箱12が接続されている。それゆ
え、シャンプー収納箱11に収納されたシャンプー液
は、シャンプー圧送ポンプ102が作動すると、枝管1
00に圧送される。ポンプ94の作動中に、シャンプー
バルブ101が開かれると、枝管100から流出管93
内へ流れ込み、タンク87から取り出される温水にシャ
ンプー液が混入される。同様に、トリートメント収納箱
12に収納されたトリートメント液は、トリートメント
圧送ポンプ105により、枝管100に圧送される。ポ
ンプ94の作動中にトリートメントバルブ104が開か
れると、トリートメント収納箱12に収納されたトリー
トメント液が流出管93を流れる温水中に混入される。
【0021】したがって、シャンプーバルブ101また
はトリートメントバルブ104を操作し、かつ、シャン
プー圧送ポンプ102またはトリートメント圧送ポンプ
105の運転を調整することにより、各噴射ノズルから
噴射される温水中に所望量のシャンプー液またはトリー
トメント液を混入できる。なお、図2において、ポンプ
94はインバータ106にて駆動されるようにされてお
り、ポンプ94の仕事率はインバータ106により所望
の大きさに調整可能である。
【0022】図3は、この自動洗髪機の電気的な制御回
路の構成を示すブロック図である。制御回路には、制御
中枢としてのマイクロコンピュータ110が備えられて
いる。マイクロコンピュータ110には、予め設定され
た実行手順及び条件が、プログラムやデータテーブルと
して記憶されているROM(図示せず)、プログラムで
使用される変数及び各種センサの出力が記憶され、必要
に応じて読み出されるRAM(図示せず)及び、一定時
間毎にパルス信号を出力するタイマ(図示せず)が内蔵
されている。そしてマイクロコンピュータ110は、プ
ログラムに基づき、制御を実行する。
【0023】また、このマイクロコンピュータ110に
は、各種スイッチやセンサの信号が与えられ、その信号
に基づいてマイクロコンピュータ110から種々の素子
や装置へ制御信号が出力される。具体的には、操作パネ
ル7に備えられた操作ボタン73から信号がマイクロコ
ンピュータ110へ与えられる。また、水位センサ8
9、リンクモータ71の回転位置検出センサ113等の
検出出力がマイクロコンピュータ110へ与えられる。
【0024】また、マイクロコンピュータ110では、
上述の各入力信号やプログラムに基づいて、操作パネル
7に備えられた表示器72、貯湯バルブ85、リンク上
用バルブ951、リンク下用バルブ952、ロング用バ
ルブ96、シャンプーバルブ101、シャンプー圧送ポ
ンプ102、トリートメントバルブ104、トリートメ
ント圧送ポンプ105、排水バルブ97およびノズルリ
ンク用のモータ71へ制御信号を与え、これらの各機器
を制御する。
【0025】さらに、マイクロコンピュータ110は、
インバータ106を制御して、ポンプ94を所定の仕事
率で駆動させる。次に、この自動洗髪機におけるマイク
ロコンピュータ110の制御内容について、説明をす
る。以下の説明中では、バルブが開状態になることを
「オン(ON)」、閉状態になることを「オフ(OF
F)」という。また、ポンプ、モータ等の機器が動作状
態になることを「オン(ON)」、停止状態になること
を「オフ(OFF)」という。
【0026】先ず、運転の概要を説明する。自動洗髪機
は、予洗工程、本洗工程、すすぎ工程、トリートメント
工程、再すすぎ工程を順に行ってゆく。上記の各工程に
おいては、リンクモータ71が駆動され、頭頂部用ノズ
ルリンク55および襟足用ノズルリンク58が揺動す
る。そして、各噴射用バルブが選択的にオン/オフされ
ながら、ポンプ94がオンされ、選択された各噴射用バ
ルブに対応した各噴射ノズルを切り換えつつ、所定時間
の間、温水が噴射される。
【0027】例えば、予洗工程においては、予備洗い1
〜3の各副工程が行われる。予備洗い1では、リンク上
用バルブ951及びリンク下用バルブ952がオンさ
れ、ロング用バルブ96はオフされて、ノズルリンクに
設けられたノズル57,59から時間Y1の間、温水が
噴射される。次いで、予備洗い2では、リンク上用バル
ブ951及びリンク下用バルブ952がオフされ、ロン
グ用バルブ96がオンされて、固定されたノズル60か
ら温水が時間Y2の間噴射される。さらに、予備洗い3
では、リンク上用バルブ951、リンク下用バルブ95
2及びロング用バルブ96の各噴射用バルブがオンさ
れ、時間Y3の間、ノズル57,59,60から温水が
噴射される。
【0028】なお、本洗工程では、各噴射ノズルからの
温水の噴射と同時にシャンプーバルブ101がオンさ
れ、シャンプー収納箱11に収納されたシャンプー液が
温水中に混入される。また、トリートメント工程では、
各噴射ノズルからの温水の噴射と同時にトリートメント
バルブ104がオンされ、トリートメント収納箱12に
収納されたトリートメント液が温水中に混入される。こ
のようにして、各工程において、シャンプー液又はトリ
ートメント液の混じった温水、若しくはそれらの混じら
ない温水が、頭部に噴射されて、洗髪が行われることに
なる。
【0029】次に、上記の各工程間における、各噴射用
バルブの切換の動作について、図4を参照しながら説明
する。図4は、このときのマイクロコンピュータ110
の制御内容を表わすフローチャートである。先ず、前工
程における温水の噴射の終了時には、ポンプ94は、オ
フされる(ステップS1)(タイミングt1 とす
る。)。(制限手段として機能する。) 次に、タイミングt1 から、所定時間T1、例えば1秒
の経過後に、次工程に合わせて、次工程において噴射を
する噴射ノズルに対応した噴射用バルブをオンし、次工
程において噴射をしない噴射ノズルに対応した噴射用バ
ルブをオフする(ステップS2)(タイミングt2とす
る。)。(切換え手段として機能する。)ここで、所定
時間T1は、ポンプ94のオフに伴い、配管(例えば管
200)内の圧力が十分に低下するだけの時間に設定さ
れている。
【0030】次に、タイミングt2から、所定時間T
2、例えば1秒の経過を待つ(ステップS3)。ここ
で、所定時間T2は、マイクロコンピュータ110の指
令に応答して切り換えられる各噴射用バルブの切換動作
が、完了するのに十分な時間に設定されている。次に、
噴射ノズルからの噴射が徐々に強まるように、ポンプ9
4の加速時間が長く設定され(ステップS4)、ポンプ
94が、再度オンされる(ステップS5)(タイミング
t3とする。)。(解除手段として機能する。) 上記の各噴射用バルブの切り換え時の配管内の水圧につ
いて、図5を参照しながら説明する。図5は、ポンプ9
4及び各噴射用バルブの動作タイミングと、配管内の水
圧を示す説明図であり、横軸には、ポンプ94及び各噴
射用バルブの動作タイミングを示し、(a)の縦軸に
は、ポンプ94の吐出口近傍の配管内の水圧、(b)の
縦軸には、ポンプ94の動作能力、及び(c)の縦軸に
は、噴射用バルブの動作状態を示す。
【0031】図5において、タイミングt1 までは、ポ
ンプ94は所定の能力、例えば100%でオンされてお
り、水圧A(A1)は高い。タイミングt1 で、ポンプ
94はオフされ、その後、水圧Aは徐々に低下する。そ
して、水圧A(A2)が十分に低下したタイミングt2
で、噴射用バルブのオン/オフを切り換える。例えば、
上記の予備洗い1から予備洗い2においては、図5のバ
ルブAは、リンク上用バルブ951及びリンク下用バル
ブ952が相当し、バルブBは、ロング用バルブ96が
相当する。各噴射用バルブの動作は、タイミングt3ま
でに完了する。その後、ポンプ94はオンされ、所定の
能力、例えば100%まで徐々に加速して、それととも
に、水圧A(A3)も徐々に高くなる。
【0032】これに対して、従来は、ポンプ94はオン
の状態のままで、各噴射用バルブのオン/オフの切換動
作が行われていたので、同図の破線Bに示すように、配
管内の水圧は変動していた。すなわち、各噴射用バルブ
のオン/オフの切り換え時において、水圧が瞬間的に高
くなること(折れ線部C)があった。また、水圧が高い
状態で、各噴射用バルブのオン/オフの切り換えが行わ
れていた。
【0033】本実施例によれば、ポンプ94の停止の指
令後、所定時間T1の後に、各噴射用バルブを開閉させ
るので、温水の圧力は、確実に低下する。従って、各噴
射用バルブの開閉動作によって、配管(管200〜20
3)内の水圧の変化は少なく、水撃作用は発生しない。
よって、バルブ及び配管に、衝撃的な力が作用すること
を確実に防止できる。
【0034】また、各噴射用バルブの開閉動作の指令
後、所定時間T2遅れて、ポンプ94を動作させる。よ
って、ポンプ94の動作時には、各噴射用バルブは、確
実に切り換わっている。また、ポンプ94を停止させる
のは一時的であり、全体の工程に与える時間的な影響
は、実用上、問題はない。
【0035】さらに、一旦噴射が止むことにより、被洗
髪者は、工程の切り替わり時を確認でき、安心感をもっ
て洗髪できる。そのうえ、噴射切換えにより、別の方向
から噴射される温水は、徐々にその噴射力が強まるの
で、急に頭部の異なる部分に、温水が噴射されて驚くこ
ともなく、快適に洗髪できる。なお、本発明は、上記実
施例に限定されるものではない。例えば、本発明の実施
例では、噴射用バルブのオン/オフの切り換えに付いて
説明したが、それ以外のバルブ、例えば、排水バルブ9
7についても、同様に適用できる。
【0036】また本発明の実施例では、ポンプ94は、
各噴射用バルブの動作が完了するタイミングt3以降に
オンしていたが、タイミングt3以前にポンプ94はオ
ンしてもよい。この場合には、ポンプ94の能力は、タ
イミングt3時において、水撃作用の発生しない程度の
水圧となるように設定することが好ましい。こうするこ
とで、見かけ上のポンプ94の立ち上がり時間を短縮で
きる。
【0037】また本発明の実施例では、各噴射用バルブ
の開閉動作時には、ポンプ94は停止していたが、ポン
プ94の能力を調節することにより、前記管路内の水圧
を、水撃作用の発生しない程度に低下させて動作を続け
させていてもよい。また本発明の実施例では、各噴射用
ノズルは、可動式のノズルリンクに取り付けられたノズ
ル57、59と、水槽51内の固定式のノズル60のあ
る場合について説明したが、この限りではない。例え
ば、水槽51内に複数の固定ノズルを設け、それらに対
応する複数の噴射用バルブを切り換えて、噴射位置を変
えていく自動洗髪機に、適用してもよい。
【0038】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、バルブ開
閉に伴い、水撃作用の影響は少なく、バルブ及び管路へ
の負担は少ない。さらに、一旦噴射が弱まることによ
り、被洗髪者は、工程の切り替わり時を確認でき、安心
感をもって洗髪できる。請求項2に係る発明によれば、
請求項1に係る発明の効果に加えて、温水供給手段の立
ち上げによる水撃作用も無くすることができ、バルブ及
び管路にかかる負担をより軽くできる。また、急に頭部
の異なる部分に、温水が噴射されて驚くこともなく、快
適に洗髪できる。
【0040】求項に係る発明によれば、請求項1
は2に係る発明の効果に加えて、バルブの切換え途中
に、水圧が上昇する虞はなく、水撃作用を、より確実に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる自動洗髪機の外観
構成を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施例にかかる自動洗髪機の管路
図である。
【図3】この発明の一実施例にかかる自動洗髪機の電気
的な制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の一実施例にかかる自動洗髪機におけ
る洗髪運転の制御内容の概要を表わすフローチャートで
ある。
【図5】ポンプ94及び各噴射用バルブの動作状態と、
配管内の水圧を示す説明図である。横軸は、動作タイミ
ングを示す。(a)の縦軸には、ポンプ94の吐出口近
傍の配管内の水圧、(b)の縦軸には、ポンプ94の動
作能力、及び(c)の縦軸には、噴射用バルブの動作状
態を示す。
【符号の説明】
51 … 水槽 57、59、60 … 噴射ノズル(噴射口) 94 … ポンプ(加圧手段) 96 … ロング用バルブ 951 … リンク上用バルブ 952 … リンク下用バルブ 96、951、952 … 噴射用バルブ(バルブ) 200〜203 … 管(管路) 110 … マイクロコンピュータ(制御手段) ステップS1 … 制限手段 ステップS2 … 切換え手段 ステップS5 … 解除手段 T1 … 所定時間(第1の時間) T2 … 所定時間(第2の時間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野呂 勝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 長縄 充 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−217821(JP,A) 特開 平6−22813(JP,A) 特開 平6−46918(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 19/08 - 19/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被洗髪者の頭部を収容する水槽と、水槽内
    へ温水を噴射するために設けられた少なくとも2種類の
    噴射口と、各種類の噴射口へ温水を導くための少なくと
    も2本の管路と、各管路に共通に連結され、各管路へ温
    水を供給するための温水供給手段と、各管路にそれぞれ
    設けられ、管路を温水が通過可能な状態または、温水が
    通過不能な状態に切り換える少なくとも2つのバルブと
    を有し、前記バルブの切換によって、所望の種類の噴射
    口から温水を噴射させて洗髪を行う自動洗髪機におい
    て、 切換え信号を出力する制御手段と、 切換え信号に応答して、温水供給手段の動作を制限する
    制限手段と、 切換え信号の出力から、前記管路内の水圧が所定の水圧
    以下に低下するのに必要な第1の時間遅れて、前記2つ
    のバルブの少なくとも一方のバルブの状態を、反対の状
    態に切り換える切換え手段と、 切換え手段の動作から、第2の時間遅れて、温水供給手
    段の動作制限を解除する解除手段とを含むことを特徴と
    する自動洗髪機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の自動洗髪機において、 前記解除手段は、動作制限を解除する際に、温水供給手
    段の動作を徐々に立ち上げることを特徴とする自動洗髪
    機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の自動洗髪機におい
    て、 前記第2の時間は、前記切換え手段によるバルブの切換
    えが完了するのに必要十分な時間とされていることを特
    徴とする自動洗髪機。
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