JP3162073B2 - ホリニン酸の立体異性体を分離する方法 - Google Patents

ホリニン酸の立体異性体を分離する方法

Info

Publication number
JP3162073B2
JP3162073B2 JP51450793A JP51450793A JP3162073B2 JP 3162073 B2 JP3162073 B2 JP 3162073B2 JP 51450793 A JP51450793 A JP 51450793A JP 51450793 A JP51450793 A JP 51450793A JP 3162073 B2 JP3162073 B2 JP 3162073B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diamino
water
salt
organic solvent
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP51450793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07506813A (ja
Inventor
ジオルジオ リパ
ロドルフォ ピヴァ
アーンスト フェルダー
Original Assignee
ブラッコ エッセ.ピ.ア.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ブラッコ エッセ.ピ.ア. filed Critical ブラッコ エッセ.ピ.ア.
Publication of JPH07506813A publication Critical patent/JPH07506813A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3162073B2 publication Critical patent/JP3162073B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D475/00Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems
    • C07D475/02Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems with an oxygen atom directly attached in position 4
    • C07D475/04Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems with an oxygen atom directly attached in position 4 with a nitrogen atom directly attached in position 2

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ホリニン酸(folinic acid)の立体異性
体を分離する方法に関する。
ホリニン酸、すなわちN−(5−ホルミル−(6R,S)
−5,6,7,8−テトラヒドロプテロイル)−L−グルタミ
ン酸は、化学合成によって得たときは、その2つの(6
R)および(6S)ジアステレオマー形の等モル混合物に
よって形成されている。
(6S)異性体のみがカルシウム塩として生成物の周知
の薬理学的活性を有し、一方もう1つのものはそれが全
くない。このため、光学的に純粋な(6S)形の製造を可
能にする方法が強く求められている。
不斉合成により(6S)異性体を合成するために種々の
試みがなされたが、これらは工業的見地から完全には好
結果をもたらさなかった。
その等モルの混合物からの両ジアステレオマーの分解
に関する限り、たとえこれらがまだこの問題に対する理
想的な解決を与えなかったとしても、US特許2688018お
よび特許出願WO 88/03844を挙げることが価値がある。
今や、葉酸から出発して化学合成によって生成された
等モルジアステレオマー混合物から、遊離およびアルカ
リ土類金属イオンとの塩の両方の、2つの光学的に純粋
な(6R)および(6S)形のホリニン酸を好収率で分離お
よび単離することを可能にする方法が発見された。
本発明のもう一つの顕著な具体化は、上記のジアステ
レオマー等モル混合物から、各々優れた光学純度(O.
P.)によって特徴づけられる(6R)−ホリニン酸、(6
S)−ホリニン酸の適当な少なくとも二塩基有機アミン
類(これらは脂肪族、直鎖、環式および/または複素環
式である)との塩誘導体を製造および単離する方法に関
する。
本発明のもう一つの顕著な具体化は、新規な(6R)−
ホリニン酸および/または(6S)−ホリニン酸の上記ア
ミン類との塩によって表される。
ホリニン酸は通常、葉酸から出発する合成によって製
造されるが、この葉酸は分子の(S)−グルタミン酸に
相当する部分に(S)キラル中心を含んでいる。プテリ
ン残基の5−および6−位間の二重結合を水素化するこ
とにより、6−位における新キラル中心が(6R,S)配置
で生じる。続く5−窒素原子のホルミル化段階により
(6R,S)−ホリニン酸が生成される。
今、驚べきことに、(6R,S)−ホリニン酸の少なくと
も二塩基有機アミン類との塩を適当な溶媒または好まし
くは溶媒の二元または三元混合物から結晶化させること
により、使用するアミンに従ってその(6R)または(6
S)形に富む上記の塩の混合物を得ることができること
がわかった。
上記の光学的に富む混合物は、1回以上の再結晶によ
って優勢な異性体形にさらに富ませて、相当する各々
(6R)−ホリニン酸、(6S)−ホリニン酸の上記アミン
との塩を、少なくとも99%、通常は99%よりも高い光学
純度で得ることができる。
これらの塩から、同じ光学度をもつ相当するアルカリ
土類金属イオンとの塩への変換は、非常に容易である。
例えば、その(6S)−形に富む混合物から、(6S)−
ホリニン酸のカルシウム塩(または相当するアルカリ土
類金属イオンとの塩)は、99%より高い光学度で製造す
ることができる。この結果は好ましくは、下記の方法の
1つに従って達成することができる。
a) (6S)に富むジアミノホリネートの水溶液から、
中性pHでそして場合により沈殿溶媒の存在においてアル
カリ土類金属塩化物で処理することにより(6S)に富む
ホリニン酸のアルカリ土類金属塩を分離する。さらに適
当な溶媒または溶媒混合物から結晶化させることによ
り、光学的に純粋な(6S)形の所望のアルカリ土類金属
のホリニン酸塩となる。
b) 光学的に純粋な(6S)形を得るために、(6S)に
富むジアミノホリネートを適当な溶媒混合物から再結晶
させる。相当するアルカリ土類金属イオンとの塩を、次
にa)に記載した通りの交換によって得る。
同じ方法を(6R)に富む混合物に適用して、99%より
も高い光学純度をもつ相当する(6R)異性体を得ること
ができる。
(6R,S)−ホリニン酸およびその光学的に純粋なジア
ステレオマー形を塩化するのに好ましい金属陽イオン
は、アルカリ土類金属、特にCa,Mg,Sr,Ba,の陽イオンで
ある。Ca2+イオンが特に好ましい。
(6R,S)−ホリニン酸の塩化に適する少なくとも二塩
基有機アミンは、少なくとも1つ置換されているかまた
は非置換の少なくとも2または3個のC原子より成る炭
化水素鎖によって相互に結合している少なくとも2個の
アミノ基を含有する。直鎖、環式または複素環式、置換
または非置換、ラセミまたはキラル、脂肪族ジ−または
ポリアミン類から選択することができる。
特に好ましいアミンは、一般式IないしIII: (式中、 R1ないしR8は、同一であるかまたは異なっていて、Hで
あるか、または、1−4個のOH基および/または1−4
個のアルコキシまたはヒドロキシアルコキシ基によって
置換されていてもよい、直鎖または分枝鎖状C1-6アルキ
ル基であり; R9ないしR10は、同一であるかまたは異なっていて、R1
またはOHであり; nは、0−6であり; mは、2−8である) のジアミンである。
非限定例として、特に好ましいジアミンは:エチレン
ジアミン、1,2−ジアミノ−プロパン、1,3−ジアミノ−
プロパン、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパ
ン、(シス)−1,2−ジアミノ−シクロヘキサン、(ト
ランス)−1,2−ジアミノ−シクロヘキサン、ピペラジ
ン、1,4−ジメチル−ピペラジン、2−メチル−ピペラ
ジン、2,5−ジメチル−ピペラジンから選択することが
できる。
同等に好ましいアミンはまた、3ないし6個のN原子
を含有するポリアミノ直鎖誘導体またはマクロ環状化合
物であることもできる。
例としてこれらの最後のもののなかでは、1,4,7,10−
テトラアザ−シクロドデカンおよび、そのエチレン橋上
および窒素原子上の両方で置換された誘導体類を挙げる
ことができる。
ホリニン酸の上記アミンとの酸のジアステレオマー混
合物の結晶化に適する溶媒は好ましくは、二元または三
元の水/双極性非プロトン性有機溶媒混合物および/ま
たは水/双極性中性(aprotic)有機溶媒/プロトン性
有機溶媒の混合物である。
好ましいプロトン性有機溶媒は、すなわちメタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、ホルムアミド、N−
メチル−ホルムアミドである。
好ましい双極性中性有機溶媒は、すなわちジメチル−
ホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA
C)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチル−ピ
ロリドン(NMP)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMP
T)である。
本発明の方法を、非限定例として出発物質として(6
R,S)−ホリニン酸のカルシウム塩を用いて本明細書中
にこの後に説明するが、この方法は下記の段階に従って
行われる: 段階1 0ないし25℃の範囲の温度で鉱酸を用いてpHを1と3
との間に調整することによる、そのカルシウム塩の水溶
液からの(6R,S)−ホリニン酸の沈殿。
段階2 双極性中性(aprotic)有機溶媒、好ましくはDMAC中
での(6R,S)−ホリニン酸のジアミン/ポリアミンとの
塩の形成。上記の塩は: a)重量/体積比1:5ないし1:20(w/v)での(6R,S)−
ホリニン酸の双極性中性溶媒中への溶解; b)温度5ないし35℃での、1:5ないし1:50(w/v)の範
囲の比率で同じ双極性中性溶媒中に、または1:5(w/v)
ないし1:15(w/v)の範囲の比率でプロトン性有機溶媒
中に、溶解させた化学量論理または20%以下のモル過剰
の所望のアミンとの反応; c)25℃ないし5℃の範囲の温度の反応媒質を、所望の
塩が完全に沈殿するまで徐冷すること。沈殿は、双極性
中性溶媒に比較して0.1:1ないし2:1(v/v)の範囲の体
積比のプロトン性有機溶媒を加えることによって容易に
することができる; によって固体として得られる。
上記の塩化反応はまた、水中で懸濁液双で実施するこ
ともでき、続いて得られる水溶液を、沈殿剤として作用
する水溶性プロトン性有機溶媒を用いるかまたはこの溶
媒中で希釈することができる。
段階3 その上記アミンとの塩の、場合により有機プロトン性
溶媒を添加した、水/双極性中性水溶性溶媒からの結晶
化または不溶化によるホリニン酸ジアステレオマーの部
分分離。
塩/溶媒混合物の重量/体積(w/v)比は1:2ないし1:
60、好ましくは1:4ないし1:45、の範囲であることがで
きる。
混合物 水/双極性中性溶媒の組成(v/v)は、1:0.5
ないし1:20、好ましくは1:1ないし1:15、の範囲である
ことができ;このような混合物はまた、上記のプロント
性有機溶媒が必要な場合には体積で70%まで、好ましく
は50%までの量のプロトン性有機溶媒を含有することも
できる。
(6R,S)−ホリニン酸の上述のアミンとの塩は、温度
25℃ないし70℃、好ましくは30℃ないし50℃、の所望の
溶媒の混合物に直接溶解させることができる。
他方で、これらは水に溶解させることもできる。続い
て所望の量の双極性中性溶媒を、場合により必要な追加
量のプロトン性有機溶媒とともに、上記の水溶液に加え
る。
その後、これらの溶液をほぼ0℃まで徐冷すると、こ
の間に結晶化が起こる。
得られる固体成分はアミノ−ホリネートの(6R)およ
び(6S)異性体の混合物より成り、この混合物は溶解度
の小さい方の形(すなわち、塩化剤として使用したアミ
ノ化合物によりRまたはS)に富んでいる。
例えば、エチレンジアミノ(6R,S)−ホリネートの結
晶化では、(6R)異性体塩に富む混合物となる。
これに反して、ピペラジン(6R,S)−ホリネートから
は、(6R)形が優先的に結晶化する。
通常、上記の一つの異性体形に富む固体混合物は、65
ないし98%の範囲の光学純度を示す。
結晶母液は明らかに、他方の異性体形に富んでおり、
通常は65ないし80%の範囲の光学純度値を示す。
段階4 部分的に光学的に精製した段階3から得たアミノホリ
ネートを、組成が1:1(v/v)から1:20(v/v)までの範
囲の水/双極性中性溶媒の混合物から上記塩を1回以上
再結晶させることによってさらに精製する。この結晶用
混合物は場合により、体積で50%までの量のプロトン性
有機溶媒をも含有することができる。所望の光学的に純
粋なアミノホリネートは、99%より高い光学純度をもっ
て得られる。
次に上記の光学的に純粋なアミノホリネートを、相当
する各々(6R)、(6S)ホリニン酸カルシウムに変更す
ることができる。
好ましい方法の1つは、0.2ないし5、好ましくは2
ないし4部(w/w)の水溶性カルシウム塩、好ましくは
塩化物または硝酸塩、の存在における水(pH=7、温度
0−25℃)からの上記アミノホリネートの結晶化であ
る。
別法として、所望の光学的に純粋なホリニン酸カルシ
ウムを、大過剰のプロトン性水溶性有機溶媒を添加する
ことにより、上述のCa2+含有水溶液から沈殿させること
ができる。
段階5 段階3に記載した結晶化の結果得られる母液中に含ま
れるホリニン酸の立体異性体もまた、99%よりも高い光
学純度で上記母液から回収される。
これらは、好ましくは本明細書中でこの後に記載する
手順の1つに従って、アミノまたはカルシウム塩として
得ることができる。
a)上述の母液から、もし存在するならば有機プロトン
性溶媒を、25ないし50℃の温度で減圧蒸留して除去し、
続いて水溶性双極性中性溶媒を、混合物を水に不溶性の
有機溶媒、好ましくは塩化メチレン(CH2Cl2)、で抽出
することによって除去する。得られる水溶液に、アミノ
(6R,S)−ホリネートの出発量に関して0.2ないし5、
好ましくは2ないし4重量部(w/w)に相当する量のCaC
l2を添加する。次にpHを、1N NaOHによって6と7との
間の範囲の値に調整し、そしてエタノールを加えること
によって温度0−25℃、好ましくは5−25℃、で操作し
て所望のカルシウム塩の沈殿を得る。
65ないし85%の範囲の光学純度をもつその優勢なジア
ステレオマーに富むホリニン酸カルシウムは、濾過によ
って回収される。光学的に純粋なホリニン酸カルシウム
(99%より高い光学純度は最終的に、pH6ないし7で温
度0ないし28℃の10ないし100容の水からの1回以上の
結晶化によって得られる。
b)段階3から得た母液に、適当な沈殿溶媒、双極性中
性またはプロトン性有機溶媒のどちらか、を母液体積に
関して等量ないし0.05−5容で加える。0−20℃に冷却
することにより、ジアミノホリネートの優勢な光学異性
体を70%より高い光学純度で選択的に結晶させることが
できる。
99%より高い光学純度をもつ所望のアミノホリネート
は次に、場合により体積で50%までの量のプロトン性有
機溶媒を加えることにより、1:1ないし1:20(v/v)の範
囲の比率をもつ水/双極性中性溶媒混合物から1回以上
結晶化させることによって得られる。
段階1および2に記載したようにして得られるアミノ
(6R,S)−ホリネートは、別法として直接(6R,S)−ホ
リニン酸カルシウム水溶液から製造することができる。
この溶液に、出発物質のホリニン酸塩と比較して化学量
論量の、アルカリ土類金属陽イオンと不溶性塩を形成す
る鉱酸または有機酸(好ましくは硫酸または蓚酸の陰イ
オン)で塩化した所望のアミンを含有する別の水溶液を
添加することができる。この沈殿する不溶性塩、すなわ
ち蓚酸カルシウム、を濾去し、得られる所望のジアミノ
(6R,S)−ホリネートを含む水溶液に、次に適当な量の
双極性中性溶媒を加えるが、場合により先に記載したよ
うなプロトン性有機溶媒とともに添加する。
結晶化は、0ないし25℃の範囲の温度で実施すること
ができ、中性またはややアルカリ性のpHで操作すること
により1時間から5日まで続く。
段階1に記載した手順はまた、段階4および5に従っ
て得られるその相当する光学的に純粋な塩から出発し
て、99%より高い光学純度をもつ遊離のホリニン酸(6R
または6S)の光学的に純粋な異性体を得るために採用す
ることもできる。
下記の実施例は、本発明の最も顕著な特徴をよりよく
説明することを目的としており、習熟した技術者に対し
てこのものに限定するものではない。
実施例1 純粋な(6R,S)−ホリニン酸の製造 水750mlに溶解させた(6R,S)−ホリニン酸カルシウ
ム五水和物100g、および0.5N塩酸670mlを、かくはんし
ながら5−20℃で、水300mlに同時に滴加する。次に、
得られる(6R,S)−ホリニン酸を含有する懸濁液を、か
くはんしながら1時間5−25℃に保つ。その後、沈殿を
濾過し、水で洗浄し、乾燥させる。76gの(6R,S)−ホ
リニン酸が得られる。
HPLCタイマー(titre):>99% 下記のクロマトグラ
フィー条件下で実施: カラム:ハイバー(HibarR)リヒロスフェアー(Lichro
sphere)RP18−5μm[メルク(Merck)]:長さ250m
m;直径4mm 移動相:A=リン酸塩緩衝液pH7.8; B=25% リン酸塩緩衝液pH7.8中のメタノール
(v/v) 流量 :1.2ml/分;カラム温度:35℃;UV254nm検出器 勾配 :0ないし2分 B=12%,2ないし20分 B=80%
までの直線勾配次に3分間保持、その後23ないし35分
B=12%までの逆勾配 同じ手順に従って下記の遊離酸化合物を得た: −実施例6の(6S)−ホリニン酸カルシウムから出発し
て、99%より高い光学純度をもつ(6S)−ホリニン酸 −実施例6のエチレンジアミノ(6R)−ホリネートから
出発して、99%より高い光学純度をもつ(6R)−ホリニ
ン酸 実施例2 エチレンジアミノ(6R,S)−ホリネートの製造 (6R,S)−ホリニン酸75gをジメチルアセトアミド(D
MAC)750mlに溶解させる。同じ溶媒400mlに溶解させた
エチレンジアミン10.5gを温度5−35℃で添加する。沈
殿した塩の懸濁液を約1時間かくはんしながら5−25℃
に保った後、濾過する。乾燥後に、82gのエチレンジア
ミノ(6R,S)−ホリネートを得る。
HPLCタイマー:298.5% 実施例1のクロマトグラフィー
法に従う。
実施例3 エチレンジアミノ(6R,S)−ホリネートのジアステレオ
マー分離 エチレンジアミノ(6R,S)−ホリネート80gを水740ml
に溶解させる。温度25−40℃でかくはんしながら、DMAC
920mlを添加する。次に温度を5℃まで下げ、24時間か
くはんすると生成物が結晶化する。その後、沈殿を濾去
して、エタノール洗浄する。乾燥後に、80%の(6R)ジ
アステレオマーを含むエチレンジアミノホリネート40.2
gを得る。(6R)形の含量は下記の条件下でキラルHPLC
を行うことにより測定する: カラム:長さ250mm;直径4mm;キラル(chiral)Si 300
BSA(SERVA)を手で供給する、5μm固定相。
移動相:0.25M NaH2PO4水溶液 流量:1.0ml/分;カラム温度40℃;検出器:UV280nm(310
nm) 濾過後の母液は60%ジアステレオマー過剰のエチレン
ジアミノ(6S)−ホリネートを含有する(上述の条件下
でキラルHPLCで測定した)。
実施例1および3に記載したクロマトグラフィー条件
を残りの実施例における操作および測定にも使用する。
実施例4 エチレンジアミノ(6S)−ホリネートの単離および精製 実施例3に記載した結晶化から得た、60%ジアステレ
オマー過剰のエチレンジアミノ(6S)−ホリネートを主
として含有する母液に170mlのDMACを添加する。この溶
液をかくはんしながら48時間10℃に保つ。得られる沈殿
を濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥させる。15gのエ
チレンジアミノ(6S)−ホリネートが、99%より高い光
学純度で得られる(キラルHPLC操作は実施例3に従って
実施した)。
HPLCタイター:>98.5;▲[α]20 D▼=−14.8゜(c=
2.1%H2O) 実施例5 エチレンジアミノ(6S)−ホリネートからの(6S)−ホ
リニン酸カルシウムの製造 水100mlに溶解させたエチレンジアミノ(6S)−ホリ
ネート(実施例4に記載したようにして得た)10gに、
塩化カルシウム10gおよびエタノール400mlを、5−25℃
でかくはんしながら添加する。分離する沈殿を濾過し、
エタノール水溶液(95%)で洗浄し、乾燥させる。次に
生成物を50−60℃でpH6−6.5の水に再溶解させる。1/2
の重量の塩化カルシウムを加え、1NのNaOHでpHを7に調
整する。所望の化合物は0−25℃で16時間で結晶する。
沈殿した結晶生成物を濾過し、冷水およびエタノール
水溶液で洗浄し、乾燥させる。約20%の結晶水を含む
(6S)−ホリニン酸カルシウム11gを、99%より高い光
学純度(キラルHPLCによる)で得る。
HPLCタイマー:>99%;▲[α]20 D▼=−15゜(c=
1%H2O) 実施例6 エチレンジアミノ(6R)−ホリネートの精製 光学純度80%のエチレンジアミノ(6R)−ホリネート
(実施例3に記載したようにして得た)35gを、体積比1
/1.25の水/DMAC 500mlから再結晶させる。温度および
結晶時間は次の通りである:0−25℃および48時間。結晶
した生成物を濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥させ
る。光学純度が99%より高い(キラルHPLC)エチレンジ
アミノ(6R)−ホリネート25gが得られる。▲[α]20 D
▼=+44.4゜(c=2.1%H2O) 実施例7 (6S)−異性体に富むエチレンジアミノホリネート混合
物からの(6S)−ホリニン酸カルシウム単離および精製 実施例3に記載した結晶化から得られる、60%ジアス
テレオマー過剰のエチレンジアミノ(6S)−ホリネート
を主として含有する母液を、塩化メチレン5×400mlで
抽出する。得られる水溶液に、0−25℃でかくはんしな
がら塩化カルシウム50gを加え、次に1N NaOHでpHを7
に調整し、エタノール250mlを加える。固体の分離生成
物を濾過し、エタノール水溶液で洗浄し、乾燥させる。
得られる生成物を、pH7、0−25℃で、重量3/4の塩化カ
ルシウムの存在において水から2回再結晶させるが、こ
のとき各回毎に、濾過した生成物を最初は冷水で、そし
て次にはエタノールで、洗浄する。
光学純度が99%より高く(キラルHPLCによる)、約20
%の結晶水含量の(6S)−ホリニン酸カルシウムが17g
得られる。
HPLCタイター:>99%;▲[α]20 D▼=−15゜(c=
1%H2O) 実施例8 ピペラジノ(6R,S)−ホリネートの製造 実施例1に記載したようにして製造した(6R,S)−ホ
リニン酸80gを、DMAC950mlに溶解させる。エタノール20
00mlに溶解させたピペラジン17.5gを、温度5−30℃で
かくはんしながらこれに添加する。得られる懸濁液をか
くはんしながら3時間室温に保った後、濾過する。湿っ
た生成物をエタノールで洗浄してから、乾燥させる。9
0.5gのピペラジノ(6R,S)−ホリネートを得る。
HPLCタイマー:>99% 実施例9 ピペラジノ(6R,S)−ホリネートのジアステレオマー分
離 ピペラジノ(6R,S)−ホリネート85gを3600mlの混合
物 水/DMAC(1:10.5v/v)に懸濁させる。固体化合物が
完全に溶解するまで、温度を35℃に上げる。結晶化に
は、かくはんしながら5℃で3日を要する。得られる沈
殿を濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥させる。光学純
度97%のピペラジノ(6S)−ホリネート35gが回収さ
れる。
実施例10 ピペラジノ(6S)−ホリネートの精製 実施例9に記載したようにして得られるピペラジノ
(6S)−ホリネート10gを、実施例6の手順に従って混
合物 水/DMAC(1:10.5v/v)から再結晶させる。結晶精
製物を濾過し、洗浄し、乾燥させた後、99%より高い光
学純度(キラルHPLC操作)をもつピペラジノ(6S)−ホ
リネート8gが得られる。
実施例11 ピペラジノ(6R)−ホリネートの単離および精製 実施例9に記載した結晶化から得た、ピペラジノ(6
R)−ホリネートを主として含有する母液に、エタノー
ル1800mlを加える。結晶化は5℃で64時間でおこる。次
に沈殿を濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥させる。光
学純度94%(キラルHPLC操作)のピペラジノ(6R)−
ホリネート30gが得られる。
次に上記の塩を、実施例6の手順に従って、混合物
水/DMAC/エタノール(1:10:5v/v/v)から再結晶させ
て、99%より高い光学純度をもつ所望の生成物を得る。
実施例12 ピペラジノ(6S)−ホリネートからの(6S)−ホリニン
酸カルシウムの製造 実施例5に記載した手順に従って、実施例10から得ら
れるピペラジノ(6S)−ホリネートから、99%より高い
光学純度をもつ(6S)−ホリニン酸カルシウムを80%の
収率で得る。
実施例13 1,4−ジメチルピペラジノ(6R,S)−ホリネートの製造 実施例1に記載したようにして製造した(6R,S)−ホ
リニン酸80gを、DMAC800mlに溶解させる。DMAC460に溶
解させた1,4−ジメチル−ピペラジン21gを、温度5−25
℃でかくはんしながら添加した後、エタノール700mlを
加える。この溶液をかくはんしながら5日間5℃に保つ
と沈殿が得られるので、これを濾過し、エタノールで洗
浄し、乾燥させる。
90gの1,4−ジメチルピペラジン(6R,S)−ホリネート
が得られる。(HPLCタイター:>99%) 実施例14 1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン(6R,S)−
ホリネートの製造 実施例1に記載したようにして製造した(6R,S)−ホ
リニン酸80gを、DMAC800mlに溶解させる。DMAC420mlに
溶解させた1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン1
6.8gを温度5−25℃でかくはんしながら加える。溶液を
かはんしながら1.5時間、同じ温度に保って、沈殿を得
て、これを濾過し、最初にDMACで、そして次にエタノー
ルで洗浄した後、乾燥させる。1,3−ジアミノ−2−ヒ
ドロキシ−プロパン(6R,S)−ホリネートが89g得られ
る(HPLCタイター>99%)。
実施例15 1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン(6R,S)−
ホリネートジアステレオマーの部分分離 1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン(6R,S)
−ホリネート87gを、水600mlに溶解させる。DMAC780ml
を、温度25−40℃でかくはんしながら加える。生成物は
2日間かくはんを続けた溶液から5℃で結晶するので、
これを濾過する。湿った生成物をエタノールで洗浄す
る。乾燥させた後、約70%のジアステレオマー(6R)
(キラルHPLC)を含む1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ
−プロパン−ホリネート50gを得る。残りの結晶母液中
には、(6S)ジアステレオマーが約55%ジアステレオマ
ー過剰に存在する。
実施例16 1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン(6S)−ホ
リネートの単離および精製 実施例15に記載した分別結果から得られる、1,3−ジ
アミノ−2−ヒドロキシ−プロパン(6S)−ホリネート
を55%ジアステレオマー過剰に含有する母液に、DMAC16
0mlを加える。この溶液をかくはんしながら30時間5℃
に保持すると、沈殿が得られるので、これを濾過し、エ
タノールで洗浄する。乾燥後に、1,3−ジアミノ−2−
ヒドロキシ−プロパン(6S)−ホリネート20gが95%光
学純度で得られる。この生成物を、体積比1/1.5の水/DM
AC混合物300mlから0−25℃の温度で再結晶させる。得
られる沈殿を濾過し、エタノールで洗浄する。乾燥後
に、1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン(6S)
−ホリネート16gを99%より高い光学純度(キラルHPLC
で測定)で得る、タイター98.5%。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−178284(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 475/04 CA(STN) CAOLD(STN) CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の段階: a)双極性中性有機溶媒、水および水溶性プロトン性有
    機溶媒から選択される少なくとも1つの成分を含有する
    液体媒質中で ラセミ体のホリニン酸を、少なくとも1つ置換されてい
    るかまたは非置換のC2−C3炭化水素鎖により結合した少
    なくとも2個のアミノ基を有する脂肪族直鎖または環式
    アミンと反応させて、相当するラセミ体のホリニン酸ジ
    アミノ塩を得る; b)上記ジアミノ塩を、場合により有機水溶性プロトン
    性有機溶媒を含有する、水と水溶性双極性中性有機溶媒
    との混合物中の溶液から結晶化させると、冷却により分
    離する最初の固体が下記(6R)または(6S)ジアステレ
    オマーの第一異性体の大部分を含有し、他方の第二異性
    体の大部分が結晶化母液に残留する; c)段階(b)からの異性体に富む固体を、この段階で
    使用した同じ溶媒混合物から、第一ジアステレオマーの
    ジアミノ塩が所望の光学純度で得られるまで1回以上再
    結晶させることによって精製し; d)段階(b)からの母液中に溶解して残留する固体
    を、この溶液を双極性中性溶媒および/またはプロトン
    性有機溶媒で希釈することにより沈殿させて単離する
    と、得られる固体が主として第二異性体を含有し、そし
    てこの固体を段階(c)に記載したように再結晶させる
    か、または上記母液を有機溶媒の蒸発後に過剰の水溶性
    アルカリ土類金属鉱酸塩で処理して、得られる上記ホリ
    ニン酸の第二異性体のアルカリ土類金属塩を所望の光学
    純度に到達するまで水で1回以上再結晶させる; を含む、ホリニン酸の(6R)および(6S)ジアステレオ
    マーを分離し、所望の高光学純度の遊離または塩の形体
    でこれらを回収する方法。
  2. 【請求項2】段階(a)で使用するアミンが、光学的に
    活性であるかまたは活性でなくそしてその窒素原子が有
    機基によって置換されていないかまたは置換されてい
    る、直鎖、脂環式または複素環式ジ−またはポリアミン
    から選択される、請求の範囲第1項の方法。
  3. 【請求項3】段階(a)においてラセミ体ホリニン酸の
    アルカリ土類金属塩を使用し、ここで上記アルカリ土類
    金属陽イオンは適当な陰イオンとの反応によって不活性
    化されて濾去される、請求の範囲第1項の方法。
  4. 【請求項4】反応混合物を水溶性プロトン性有機溶媒で
    処理して、ラセミ体のホリニン酸のジアミノ酸を段階
    (a)で沈殿または結晶化することによって単離する。
    請求の範囲第1項の方法。
  5. 【請求項5】段階(c)または(d)において結晶化に
    より得られる両異性体に対する所望の光学純度が99%以
    上である、請求の範囲第1項の方法。
  6. 【請求項6】下記の段階: a)双極性中性有機溶媒中または該溶媒とプロトン性有
    機溶媒との混合物中に溶解させるか、または水中に懸濁
    させた、ラセミ体の遊離ホリニン酸を、少なくとも1つ
    置換されているかまたは非置換の少なくとも2または3
    個のC原子の炭化水素鎖によって互いに結合されている
    少なくとも2個のアミノ基を含む直鎖、環式または複素
    環式の置換または非置換の、ラセミまたはキラルの、脂
    肪族ジ−またはポリアミンと反応させることによって、
    下記ラセミ混合物のジアミノ塩を製造する、 ここで得られる上記ジアミノ塩のラセミ混合物は、反応
    媒質から結晶してくるか、または水溶性プロトン性有機
    溶媒の添加によりまたは上記反応媒質を上記水溶性プロ
    トン性有機溶媒中で希釈することにより、この反応媒質
    から沈殿する、 b)上記の沈殿したラセミ混合物を、場合によりプロト
    ン性有機溶媒を含有する、水および水溶性双極性中性有
    機溶媒からできた溶媒中の溶液から結晶化させる;ここ
    で結晶化により分離する固体はジアミノ塩の2つの(6
    R)または(6S)ジアステレオマー形の一方(この形体
    は結晶母液中に大部分が溶解して残っている他方の形態
    よりも溶解性が小さい)の大部分を含有する、 c)段階b)で得た異性体に富む固体を、この段階で使
    用した同種の溶媒から1回以上再結晶させて、99%より
    高い光学純度をもつ所望のジアミノ(6R)または(6S)
    −ホリネートを得る;ここで、この光学的に純粋なジア
    ミノホリネートを、引続き水性媒質中の過剰の水溶性ア
    ルカリ土類金属鉱酸塩との反応により、同じ光学純度の
    相当するアルカリ土類金属塩に変換することができる、 d)双極性中性溶媒および/またはプロトン性有機溶媒
    で希釈することによって、段階b)で得た結晶母液から
    他方の異性体に富むジアミノ塩を沈殿させ、その固体を
    集めそしてこれを段階c)と同じ条件下で1回以上再結
    晶させて、ジアミノホリネートの他方の立体異性体形を
    99%より高い光学純度で得て、次に場合により相当する
    アルカリ土類金属塩を、過剰の水溶性アルカリ土類金属
    鉱酸塩との反応によって同一光学純度で得るか、 または上記の段階b)の母液を、すべての有機溶媒の除
    去後に過剰の水溶性アルカリ土類金属鉱酸塩で直接処理
    して、得られる異性体に富むアルカリ土類金属ホリニン
    酸塩を水から1回以上再結晶させて99%より高い光学純
    度の相当する金属ホリニン酸塩を得る、 を含む、ホリニン酸および/または少なくとも二塩基の
    有機アミンとの塩の2つのジアステレオマー形、(6R)
    および(6S)を、そのラセミ混合物から出発して、99%
    より高い光学純度(O.P.)水準まで分離および精製する
    ための請求の範囲第1項の方法。
  7. 【請求項7】段階a)中、ラセミ体のホリニン酸とアミ
    ン類との反応を、双極性中性有機溶媒中またはこの溶媒
    とプロトン性有機溶媒との混合物中、または水中懸濁液
    相で実施し、次に得られる溶液を水溶性有機プロトン性
    溶媒でまたはこの溶媒中で希釈する、請求の範囲第6項
    の方法。
  8. 【請求項8】段階a)中、ラセミ体のアルカリ土類金属
    ホリニン酸塩とアミン類との反応を水中で、無機または
    有機陰イオン、このものは上記アルカリ土類金属陽イオ
    ンと水に不溶性の誘導体を形成する請求の範囲第6項の
    方法。
  9. 【請求項9】得られる不溶性化合物は好ましくは硫酸塩
    または蓚酸塩である請求の範囲第8項の方法。
  10. 【請求項10】段階b)およびc)での結晶化を、各成
    分範囲が体積比で1:0.5(v/v)ないし1:20(v/v)の水
    および水溶性双極性中性有機溶媒より成る溶媒混合物中
    で実施するか、またはこの結晶化をさらに体積で70%ま
    での量のプロトン性有機溶媒を加えた上記の水/水溶性
    双極性中性有機溶媒混合物を含む溶媒中で実施する、請
    求の範囲第6項の方法。
  11. 【請求項11】段階b)に従う、ラセミ体ジアミノホリ
    ネート塩およびその塩の結晶化に使用する溶媒混合物の
    間の重量/体積比が1:2(w/v)ないし1:60(w/v)の範
    囲である、請求の範囲第6項の方法。
  12. 【請求項12】ホリニン酸の塩の結晶化を、これらの塩
    を25ないし70℃の範囲の温度で溶媒混合物に溶解させ、
    次に得られる溶液を25−0℃まで徐冷することによっ
    て、段階b)またはc)に従って実施する、請求の範囲
    第6項の方法。
  13. 【請求項13】段階c)で得られる光学的に純粋な(6
    R)または(6S)ジアミノホリネートを、0ないし35℃
    の範囲の温度で、好ましくは1N水酸化ナトリウムを添加
    してpHを6と7との間に保持することにより、金属塩対
    ジアミノ塩の重量比(w/w)で0.2ないし5のアルカリ土
    類金属の水溶性鉱酸塩の存在において、水中で同じ光学
    純度の相当するアルカリ土類金属塩に変換する、請求の
    範囲第6項の方法。
  14. 【請求項14】好ましいアルカリ土類金属の陽イオン
    が、Ca2+、Mg2+、Sr2+、Ba2+から選択される、請求の範
    囲第6項の方法。
  15. 【請求項15】好ましい金属イオンがCa2+である、請求
    の範囲第13項の方法。
  16. 【請求項16】化学量論量または20%以下のモル過剰で
    使用される好ましいアミン類が、一般式IないしIII: (式中: R1ないしR8は、同一であるかまたは異なっていて、H、
    または1−4個のOH基および/または1−4個のアルコ
    キシまたはヒドロキシアルコキシ基によって置換されて
    いてもよい直鎖または分枝鎖状C1-6アルキル基であり、 R9ないしR10は、同一であるかまたは異なっていて、R1
    またはOHであり、nは、0−1であり、 mは、2−8である) のアミンの中から選択されるか、 またはアミンが3ないし6個のN原子より成る直鎖のま
    たはマクロ環式のポリアミンから選択される、請求の範
    囲第1項の方法。
  17. 【請求項17】好ましいアミンが:エチレンジアミン、
    1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノプロパン、1,3
    −ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン、(シス)−1,
    2−ジアミノ−シクロヘキサン、(トランス)−1,2−ジ
    アミノ−シクロヘキサン、ピペラジン、2−メチル−ピ
    ペラジン、1,4−ジメチル−ピペラジン、2,5−ジメチル
    −ピペラジン、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンか
    ら選択される、請求の範囲第16項の方法。
  18. 【請求項18】好ましい双極性中性溶媒が:ジメチルホ
    ルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキ
    シド、N−メチル−ピロリドン、ヘキサメチルホスホル
    アミド、から選択される、請求の範囲第6項の方法。
  19. 【請求項19】好ましいプロトン性有機溶媒が:メタノ
    ール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
    ル、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
    ル、1,3−プロピレングリコール、ホルムアミド、N−
    メチル−ホルムアミド、から選択される、請求の範囲第
    6項の方法。
  20. 【請求項20】段階c)またはd)で得られる光学的に
    純粋なホリニン酸の塩を水に溶解させ、得られる水溶液
    を0ないし25℃の範囲の温度で鉱酸を加えることによっ
    てpH値1−3まで酸性化して、99%より高い光学純度の
    相当する遊離ホリニン酸の(6R)または(6S)異性体を
    沈殿させる、請求の範囲第6項の方法。
  21. 【請求項21】水溶性のアルカリ土類金属の鉱酸塩が塩
    化物および硝酸塩から選択される、請求の範囲第13項の
    方法。
  22. 【請求項22】塩化用ジアミンが:エチレンジアミン、
    1,2−ジアミノ−プロパン、1,3−ジアミノ−プロパン、
    1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン、(シス)
    −1,2−ジアミノ−シクロヘキサン、(トランス)−1,2
    −ジアミノ−シクロヘキサン、ピペラジン、2−メチル
    −ピペラジン、1,4−ジメチル−ピペラジン、2,5−ジメ
    チル−ピペラジン、から選択される、ジアミノ(6R,S)
    −ホリネート。
  23. 【請求項23】塩化用ジアミンが:エチレンジアミン、
    1,2−ジアミノ−プロパン、1,3−ジアミノ−プロパン、
    1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン、(シス)
    −1,2−ジアミノ−シクロヘキサン、(トランス)−1,2
    −ジアミノ−シクロヘキサン、ピペラジン、2−メチル
    −ピペラジン、1,4−ジメチル−ピペラジン、2,5−ジメ
    チル−ピペラジン、から選択される、99%より高い光学
    純度をもつジアミノ(6R)−ホリネート。
  24. 【請求項24】塩化用ジアミンが:エチレンジアミン、
    1,2−ジアミノ−プロパン、1,3−ジアミノ−プロパン、
    1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロパン、(シス)
    −1,2−ジアミノ−シクロヘキサン、(トランス)−1,2
    −ジアミノ−シクロヘキサン、ピペラジン、2−メチル
    −ピペラジン、1,4−ジメチル−ピペラジン、2,5−ジメ
    チル−ピペラジン、から選択される、99%より高い光学
    純度をもつジアミノ(6S)−ホリネート。
  25. 【請求項25】エチレンジアミノ(6R,S)−ホリネー
    ト; ピペラジノ(6R,S)−ホリネート; 1,4−ジメチル−ピペラジノ(6R,S)−ホリネート; 1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロピル(6R,S)−
    ホリネート; エチレンジアミノ(6R)−ホリネート; エチレンジアミノ(6S)−ホリネート; ピペラジノ(6R)−ホリネート; ピペラジノ(6S)−ホリネート; 1,4−ジメチル−ピペラジノ(6R)−ホリネート; 1,4−ジメチル−ピペラジノ(6S)−ホリネート; 1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロピル(6R)−ホ
    リネート; 1,3−ジアミノ−2−ヒドロキシ−プロピル(6S)−ホ
    リネート; から選択されるジアミノホリネート。
JP51450793A 1992-02-20 1993-02-16 ホリニン酸の立体異性体を分離する方法 Expired - Lifetime JP3162073B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ITMI920367A IT1254635B (it) 1992-02-20 1992-02-20 Processo per la separazione degli stereoisomeri dell'acido folinico
IT92A000367 1992-02-20
PCT/EP1993/000361 WO1993017022A1 (en) 1992-02-20 1993-02-16 Process for separating stereoisomers of folinic acid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07506813A JPH07506813A (ja) 1995-07-27
JP3162073B2 true JP3162073B2 (ja) 2001-04-25

Family

ID=11362053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51450793A Expired - Lifetime JP3162073B2 (ja) 1992-02-20 1993-02-16 ホリニン酸の立体異性体を分離する方法

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0626965B1 (ja)
JP (1) JP3162073B2 (ja)
KR (1) KR100256929B1 (ja)
AT (1) ATE167864T1 (ja)
DE (2) DE69319420T2 (ja)
ES (1) ES2065299T1 (ja)
GR (1) GR940300096T1 (ja)
IT (1) IT1254635B (ja)
WO (1) WO1993017022A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5599931A (en) * 1992-02-20 1997-02-04 Bracco S.P.A. Process for separating stereoisomers of folinic acid
IT1270185B (it) * 1994-06-08 1997-04-29 Bracco Spa Processo per l'ottenimento e la separazione dei sali diastereoisomeri dell'acido folinico
US5710271A (en) * 1994-06-08 1998-01-20 Dibra S.P.A. Process for the preparation and separation of diastereomeric salts of folinic acid
CH696717A5 (de) * 2004-02-20 2007-10-31 Cerbios Pharma Sa Konzentrierte, stabile Losung, insbesondere eine Injektionslosung oder Infusionslosung, welche nebst Wasser entweder (6S)-Natrium-Folinat oder (6S)-Kalium-Folinat entholt
EP2502625A1 (en) * 2011-03-21 2012-09-26 GMT Fine Chemicals SA Process for the preparation of crystalline levofolinic acid
EP3461826A1 (en) 2017-09-29 2019-04-03 Aprofol AG Multifunctional folate salts
EP3646873A1 (en) * 2018-10-31 2020-05-06 Aprofol AG Folate salts
KR102339433B1 (ko) * 2018-11-29 2021-12-15 주식회사 경보제약 고순도 팔로노세트론 중간체 제조 방법
CN113666931B (zh) * 2021-09-07 2023-11-03 浙江大为药业有限公司 一种高纯左亚叶酸钙的制备方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2688018A (en) * 1952-06-28 1954-08-31 American Cyanamid Co Method of preparing alkaline earth metal salts of 1-leucovorin
GB8621268D0 (en) * 1986-09-03 1986-10-08 Univ Strathclyde Separation of substances
CH673459A5 (ja) * 1987-05-15 1990-03-15 Eprova Ag
DE3821875C1 (ja) * 1988-06-29 1990-02-15 Eprova Ag, Forschungsinstitut, Schaffhausen, Ch
JPH0265787A (ja) * 1988-08-30 1990-03-06 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd L(‐)‐テトラヒドロ葉酸の製造法
CH676981A5 (ja) * 1988-11-11 1991-03-28 Eprova Ag
ATE139799T1 (de) * 1989-12-11 1996-07-15 American Cyanamid Co Verfahren zur herstellung von optisch reinen diastereoisomeren von tetrahydrofolatverbindungen
FR2659330B1 (fr) * 1990-03-09 1994-02-11 Sapec Sa Composes diastereoisomeres derivant de l'acide tetrahydrofolique, procede de preparation et utilisation dans la synthese de diastereomeres 6s et 6r de folates reduits.
CH680731A5 (ja) * 1990-04-12 1992-10-30 Sapec Fine Chemicals
CH681303A5 (ja) * 1991-01-16 1993-02-26 Eprova Ag

Also Published As

Publication number Publication date
DE626965T1 (de) 1995-07-06
WO1993017022A1 (en) 1993-09-02
ITMI920367A0 (it) 1992-02-20
EP0626965A1 (en) 1994-12-07
ITMI920367A1 (it) 1993-08-20
EP0626965B1 (en) 1998-07-01
ES2065299T1 (es) 1995-02-16
DE69319420T2 (de) 1998-11-05
DE69319420D1 (de) 1998-08-06
KR100256929B1 (ko) 2000-05-15
ATE167864T1 (de) 1998-07-15
GR940300096T1 (en) 1995-01-31
KR950700300A (ko) 1995-01-16
IT1254635B (it) 1995-09-28
JPH07506813A (ja) 1995-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7097467B2 (ja) ブリバラセタム中間体、その製造方法及びブリバラセタムの製造方法
JP3162073B2 (ja) ホリニン酸の立体異性体を分離する方法
NZ231193A (en) Method for the resolution of (6r,s) folinates
PL176373B1 (pl) Sposób wytwarzania 7,7-ditlenku 5,6-dihydro-(S)-4-(etyloamino)-(S)-6-metylo-4H-tieno[2,3-b]tiopirano-2-sulfonamidu i jego analogów oraz sposób wytwarzania pochodnych 7,7-ditlenku 5,6-dihydro-(S)-4-(alkanoiloamino)-(S)-6-alkilo-4H-tieno[2,3-b]tiopirano-2-sulfonamidu
HU196796B (en) Process for producing 2-alkoxy-n-/1-azabicyclo/2.2.2/-oktan-3-yl/-amino-banzamide derivatives
JP2003502325A (ja) シス−8−ベンジル−7、9−ジオキソ−2、8−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン対掌体の分離法
JP4257573B2 (ja) R(+)α−リポ酸の製造方法
US3936495A (en) Purification process
US5599931A (en) Process for separating stereoisomers of folinic acid
HUE026535T2 (en) Method for separating 5-methyltetrahydrofolic acid diastereoisomers
JPS63135372A (ja) 光活性ジヤイレース阻害剤およびその製造法
US5710271A (en) Process for the preparation and separation of diastereomeric salts of folinic acid
KR100262684B1 (ko) 폴린산의부분입체이성질체염의제조및분리방법
AU764154B2 (en) Method for producing (-)-alpha-(difluoromethyl)ornithine-monohydrochloride monohydrate
US6008413A (en) Process for recrystallizing 1,3-bis(aminophenoxy benzene)
JPH05502027A (ja) R(+) ―テロジリン及びそれらの塩の製造方法
JPS61501704A (ja) 光学的活性フェニルアラニンおよびそれらのn−アシル誘導体並びにそれらの化合物の新規なジアステレオマ−塩の製造方法
JPH021429A (ja) 光学活性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの製造方法
JPH1087636A (ja) 光学活性なN−t−ブチル−2−ピペラジンアミドの製造方法
JPS6299376A (ja) オキシイミノ酢酸誘導体の光学分割法
JPH04108766A (ja) 光学活性1―メチル―3―フェニルプロピルアミンの製法
JPH0225455A (ja) 光学活性1−メチル−3−フェニルプロピルアミンの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090223

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term