JP3161023U - 鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造 - Google Patents

鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成の接合金物により、鉄骨柱及び鉄骨梁にかかる引張力、圧縮力、剪断力に対する十分な耐力を得て、コストの低減や工期の短縮を図る鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造を提供する。【解決手段】ウェブ部11及びフランジ部12を有する鉄骨柱1と、ウェブ部21及びフランジ部22を有する鉄骨梁2とを接合金物3により接合する。接合金物3は、2枚1組のT型の鉄骨平板の組み合わせで構成し、鉄骨柱1のフランジ部12の外側左右面には、鉄骨梁2との接合部に鉄骨平板13が取り付けられ、鉄骨梁2のフランジ部22の外側上下面には、鉄骨柱1との接合部に鉄骨平板23が取り付けられ、鉄骨柱1と鉄骨梁2のフランジ部の外側に取り付けられた鉄骨平板23に、接合金物3を両側から対接した状態で固定する。【選択図】図1

Description

本考案は、H形鋼の鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造に関する。
従来、H形鋼の鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造としては、例えば、下記特許文献1に示すようなT字状の接合金物、いわゆるスプリットティーを用いたものが知られている。特許文献1において、接合金物のフランジ部は、複数のボルト挿通孔を設け、鉄骨柱に接する接合金物のボルト挿通孔からその端部にかけて傾斜面を形成し、鉄骨柱のフランジ部に当てた状態で、ボルト挿通孔に対して挿通した高力ボルトで締め付けて鉄骨柱に引張接合している。一方、接合金物のウェブ部は、複数のボルト挿通孔を設け、鉄骨梁のフランジ部に当てた状態で、ボルト挿通孔に対して挿通した高力ボルトで締め付けて鉄骨梁に接合している。特許文献1の接合金物によれば、接合金物に引張力が作用して接合金物のフランジ部に曲げ変形が生じた場合、鉄骨柱のフランジ部に接するボルト挿通孔を支点に回転するので、テコの反力が生じず、引張耐力をやわらげることができる。
また、下記特許文献2に示すような羽子板状の接合金物、いわゆるパドルボルトを用いたものも知られている。特許文献2において、接合金物は、一端にボルト部を設け、他端にボルト挿通孔を有した平板部を形成している。接合金物のボルト部は、鉄骨柱のフランジ部に設けたボルト挿通孔に対して挿通して締め付け、鉄骨柱に引張接合している。一方、接合金物の平板部は、鉄骨梁のフランジ部に当てた状態で、ボルト挿通孔に対して挿通した高力ボルトで締め付けて鉄骨梁に接合している。特許文献2の接合金物によれば、鉄骨柱の建入れ精度が少々悪くても、ボルト部に螺合した調整用ナットを回転させることにより、寸法調整を行うことができ、操作の容易性及び施工性の向上を図ることができる。
また、下記特許文献3に示すようなL字或いは底板部と、前記底板部に対して直角に立ち上がり、且つ前記底板部よりも先方が延びた挿通部位を有する側板部を有した接合金物による接合方法もある。この場合、鉄骨柱のフランジ部は、鉄骨梁のフランジ部と交差する部位にスリット孔を形成し、当該スリット孔に対して前記側板部の挿通部位を挿通し、当該側板部の挿通部位を前記鉄骨柱のウェブ部に対接した状態で固定し、前記接合金物の底板部を前記鉄骨梁のフランジ部に対接した状態で固定している。
また、下記特許文献4に示すような鉄骨平板の接合金物で対接した状態で固定するものがある。この事例において、前記接合金物は、2枚1組の鉄骨平板で形成し、且つ先方が延びた挿通部位を有し、鉄骨柱のフランジ部は、前記鉄骨梁のフランジ部と交差する部位にスリット孔を形成し、当該スリット孔に対して接合金物を挿通し、鉄骨柱のウェブ部に対接した状態で固定し、さらに、鉄骨梁のフランジ部の外側に固定した鉄骨平板部に対接した状態で固定している。
特開平07−102635号公報 特開昭59−85051号公報 特許第4203533号公報 実用新案登録第3153547号公報
しかしながら、従来の上記接合構造で用いる接合金物は、接合する対象物である鉄骨柱と鉄骨梁に固定するための複数のボルト挿通孔や接合金物挿通孔を設ける必要があるため、引張力や圧縮力、剪断力に対する耐力が弱いという問題がある。また、スプリットティーのウェブ部やパドルボルトは、鉄骨柱のフランジ部上において接合金物を接合しているため、鉄骨梁からの力の伝達は、常に鉄骨柱のフランジ部を介するという問題がある。すなわち、鉄骨柱のフランジ部は、その短手方向中心位置から離れるに従い、当該フランジ部に対して直角方向にかかる引張力や圧縮力に対する耐力が弱く、過度に大きい引張力や圧縮力が、接合金物を介して鉄骨柱のフランジ部に伝達された場合、この部位において接合金物だけでなく、鉄骨柱のフランジ部も破損する恐れがあるという問題がある。このような事情により、スプリットティーやパドルボルト等の接合金物や、ボルト、ナット等の緊締金具、鉄骨柱のフランジ部等の構成部材を高強度鋼、肉厚、太径等に設計することにより接合構造の耐力を得る対応をとる傾向があるが、ボルト挿通孔等により不足する耐力を補強する必要もあり、ガセットプレートや補強鉄骨等の複数の補強部材も用いなければならないという問題がある。また、底板部と、前記底板部に対して直角に立ち上がり、かつ前記底板部よりも先方が延びた挿通部位を有する側板部とを有した接合金物は、前記底板部と側板部での力の伝達が捩れる問題がある。ボルト及び接合金物の挿通孔等により不足する耐力を補強する必要もある。また、2枚1組の鉄骨平板による接合金物もボルト及び接合金物の挿通孔等により不足する耐力を補強する必要もあり、補強鋼板等の複数の補強部材も用いなければならないという問題がある。この結果、構成部材の製造コストや、構成部材の増大による作業コスト、搬送コスト等が高くなり、工期も遅延するという問題がある。
このような問題に着目し、本考案は、簡素な構成の接合金物により、鉄骨柱及び鉄骨梁にはボルト及び接合金物の挿通孔等による断面欠損をなくし、鉄骨柱及び鉄骨梁にかかる引張力、圧縮力、剪断力に対する十分な耐力を得ることができ、さらに、コストの低減や工期の短縮を図ることができる、鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造を提供することを目的とする。
本考案の鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造は、ウェブ部及びウェブ部の両側に設けられたフランジ部を有する鉄骨柱と、ウェブ部及びウェブ部の両側に設けられたフランジ部を有する鉄骨梁とを接合金物により接合する鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造において、接合金物は、2枚1組の鉄骨平板の組み合わせで構成し、鉄骨柱のフランジ部の外側左右面に有する鉄骨平板と鉄骨梁のフランジ部の外側上下面に有する鉄骨平板に対して、接合金物で対接した状態で固定し、さらに、鉄骨柱のフランジ部の外側左右面に有するガセットプレートと鉄骨梁のウェブを、対接した状態で固定したことを特徴とする。
また、鉄骨柱のフランジ部の外側左右面に有する鉄骨平板を、接合金物と対接した状態で固定するガセットプレートと鉄骨梁のウェブと対接した状態で固定するガセットプレートを一体とした1枚の鉄骨平板と鉄骨梁のフランジ部の外側上下面に有する鉄骨平板及び鉄骨梁のウェブを、対接した状態で固定したことを特徴とする。
これにより、接合金物と鉄骨柱のフランジ部の外側左右面に有する鉄骨平板と鉄骨梁のフランジ部の外側上下面に有する鉄骨平板以外は、ボルト及び接合金物の挿通孔による断面の欠損部分がなくなる。
本考案の鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造によれば、鉄骨柱及び鉄骨梁に断面欠損がない状態で使用することを可能にしているため、接合金物を介して鉄骨柱及び鉄骨梁にかかる引張力、圧縮力、剪断力を円滑に伝達することができ、これにより、これらの力に対する十分な耐力を得ることができる。この結果、接合構造の十分な耐力を得るために、接合金物及び構成部材等を高強度鋼、肉厚、太径等で設計したり、複数の補強部材を用いたりする必要がなく、さらにデッキプレート等床の敷き込みに必要な受材が不要となり現場が簡素化され、コストの低減や工期の短縮を図ることができる。
本考案の接合構造を構成する各部材を示す斜視図 本考案の接合構造に係る平板状の接合金物を示す斜視図 本考案の接合構造に係る平板状の接合金物を対向させた状態を示す斜視図 本考案の接合構造に係る接合手順を示す斜視図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す平面図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す平面図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す立面図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す側面図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す側面図 本考案の接合構造を構成する各部材を示す斜視図 本考案の接合構造に係る平板状の接合金物を対向させた状態を示す斜視図 本考案の接合構造に係る接合手順を示す斜視図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す平面図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す平面図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す立面図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す側面図 本考案の接合構造に係る接合金物を接合した状態を示す側面図
以下、本考案の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態1に係る接合構造を、当該接合構造を構成する各部材に分解して示す斜視図である。図1において、接合構造である。図1に示すように、接合構造は、H形鋼の鉄骨柱1及び鉄骨柱1と交差するH形鋼の鉄骨梁2を備え、これらを接合金物3と鉄骨梁2のウェブ部と鉄骨柱1のウェブガセットプレート15により接合するものである。鉄骨柱1は、ウェブ部11及びウェブ部11の両側に設けられたフランジ部12を有する。また、鉄骨梁2は、ウェブ部21及びウェブ部21の両側に設けられたフランジ部22を有する。
鉄骨柱1のフランジ部12の外側左右面には、鉄骨梁2のフランジ部22と交差する部位の上下面の2箇所に複数のボルト挿通孔14を有するフランジガセットプレート(鉄骨平板)13と、鉄骨梁2のウェブ部21と交差する部位に複数のボルト挿通孔16を有するウェブガセットプレート15を設けている。なお、ボルト挿通孔14、16の数量や大きさ、位置等は鉄骨柱1及び鉄骨梁2の大きさ等を基に決定される。
一方、鉄骨梁2のフランジ部22の外側上下面には複数のボルト挿通孔24を有するフランジガセットプレート(鉄骨平板)23が設けられている。なお、ボルト挿通孔24の数量や大きさ、位置等は鉄骨柱1及び鉄骨梁2の大きさ等を基に決定される。
接合金物3は、鉄骨平板を加工することにより形成されている。図2(a)及び(b)は本実施の形態の接合構造に係る接合金物3の斜視図を示す。接合金物3は、その構成が、図2(a)に示すように、鉄骨柱1のフランジ部12の外側左右面に固定取り付けされたフランジガセットプレート13と対接した状態で結合する縦部31と、鉄骨梁2のフランジ部22の外側上下面に固定取り付けられたフランジガセットプレート23と対接した状態で結合する横部32とを有するT型の鉄骨製の平板から成り、使用、すなわち、取り付け結合に当っては、図2(b)に示すように、2枚1組で用いられる。フランジガセットプレート13は、その長辺のエッジ端面を鉄骨柱1のフランジ部12の外側左右面に突き当てた状態で、溶接その他の方法で鉄骨柱1に固定取り付けされる。また、フランジガセットプレート23は、その長辺のエッジ端面を鉄骨梁2のフランジ部22の外側上下面に突き当てた状態で、溶接その他の方法で鉄骨梁2に固定取り付けされる。2枚1組の接合金物3は、鉄骨柱1のフランジ部12の外側左右面に固定取り付けされたフランジガセットプレート13と、鉄骨梁2のフランジ部22の外側上下面に固定取り付けられたフランジガセットプレート23とを間に挟み込む状態で設定される。さらに、T型の接合金物3において、縦部31には複数(この実施の形態では1行6列)のボルト挿通孔33が形成され、また横部32には複数(この実施の形態では1行6列)のボルト挿通孔34が形成されている。なお、ボルト挿通孔33,34の数量や大きさ、位置等は鉄骨柱1及び鉄骨梁2の大きさ等を基に決定される。
以上のように構成された本実施の形態の接合構造の接合手順について説明する。図3及び図4は本実施の形態の接合構造に係る接合手順を説明する斜視図である。まず図3に示すように、鉄骨梁2のウェブ部21に設けたボルト挿通孔25と鉄骨柱1のフランジ部12の外側左右面に固定されたガセットプレート15に設けたボルト挿通孔16を合わせ、複数の高力ボルトで締め付け接合する。接合金物3は、鉄骨建て方に際して鉄骨柱1に仮付けする接合金物と鉄骨梁2に仮付けする接合金物とに分ける。鉄骨柱1のフランジ部12の外側左右面には、鉄骨梁2のフランジ部22の下面に固定されたフランジガセットプレート23と接合するための接合金物3をフランジガセットプレート14に2枚1組で仮ボルトにより取り付ける。これにより、鉄骨梁2を鉄骨梁2のフランジ部22の下面に取り付ける接合金物3に落とし込むことで容易に取り付けることができる。
つづいて、接合金物3を、鉄骨梁2のフランジ部22の上面の外側に固定されたフランジガセットプレート23に2枚1組で仮ボルトにより取り付ける。これにより、鉄骨梁2のフランジ部22の下面を下方から支える接合金物3は、鉄骨梁2のフランジ部22の下面に取り付けられたフランジガセットプレート23と接合される。
その後、接合金物3を鉄骨柱1のフランジ部12の外側左右面に設けたフランジガセットプレート13と鉄骨梁2のフランジ部22の上面の外側に固定されたフランジガセットプレート23を相互に合わせ接合する。鉄骨柱1のフランジ部22の外側左右面に固定されたフランジガセットプレート13のボルト挿通孔16と接合金物3のボルト挿通孔33を相互に合わせ接合する。
鉄骨梁2のフランジ部22の外側上下面に固定されたフランジガセットプレート23のボルト挿通孔24と接合金物3のボルト挿通孔34を相互に合わせ接合する。図5は本実施の形態の鉄骨柱1及び鉄骨梁2に対して接合金物3を接合した状態を示す平面図、図6は鉄骨柱1のガセットプレート15に鉄骨梁2のウェブ部21を接合した状態を示す平面図、図7は図6に示された形態の立面図、図8は、本実施の形態の鉄骨柱1及び鉄骨梁2に対して接合金物3を接合した状態を示す側面図、図9は鉄骨柱1のガセットプレート15に鉄骨梁2のウェブ部21を接合した状態を示す側面図である。
図10から図17は図1から図9で示す、鉄骨柱1のフランジ部12の左右面に有する、鉄骨梁2のフランジ部22と交差する部位の上下面2箇所のフランジガセットプレート13と鉄骨梁2のウェブ部21と交差する部位のウェブガセットプレート15を一体のガセットプレート17にする場合の変形例を示す。ウェブガセットプレート15を一体のガセットプレート17にすること以外の構造、形態は図1から図9で示す構造、形態と同じであるから、同一の符号を付することにより、個々の重複説明は省略する。
図10は、フランジガセットプレート13とウェブガセットプレート15を一体のガセットプレート17にする場合の接合構造を構成する各部材の斜視図である。図11及び図12はフランジガセットプレート13とウェブガセットプレート15を一体のガセットプレート17にする場合の接合構造に係る接合手順を説明する斜視図である。図13は、フランジガセットプレート13とウェブガセットプレート15を一体のガセットプレート17にする場合の鉄骨柱1及び鉄骨梁2に対して接合金物3を接合した状態を示す平面図である。図14は、鉄骨柱1のフランジガセットプレート13とウェブガセットプレート15を一体のガセットプレート17にする場合の鉄骨梁2のウェブ部21との接合部をウェブスプライスプレート(添板)4及びフィラープレート41で固定した状態を示す平面図である。
なお、ボルト挿通孔42の数量や大きさ、位置等は、鉄骨柱1及び鉄骨梁2の大きさ等を基に決定される。図15は図14に示された形態の立面図、図16は本実施の形態の鉄骨柱1及び鉄骨梁2に対して接合金物3を接合した状態を示す側面図、図17は鉄骨柱1のウェブガセットプレート15に鉄骨梁2のウェブ部21を接合した状態を示す側面図である。
このような接合構造によれば、鉄骨柱のフランジ部12の外側左右面に設けたウェブガセットプレート15と鉄骨梁2のフランジ部22の外側上面に固体されたフランジガセットプレート23にボルト挿通孔を設けたことにより、鉄骨柱1及び鉄骨梁2は欠損がないので、この部位において鉄骨柱10のフランジ部12に対する直角方向の引張力や圧縮力の影響は受けない。また、鉄骨柱1及び鉄骨梁2にかかる引張力、圧縮力、剪断力は、接合金物3により、この部位に伝達されるそれぞれの力を直角方向に変化させて円滑に伝達することができる。すなわち、鉄骨梁2のフランジ部22上に伝達される引張力、圧縮力、剪断力は、鉄骨梁2のフランジ部22の上下面の外側に固定されたフランジガセットプレート23に伝達され、2枚1組の接合金物3から鉄骨柱1のフランジガセットプレート13またはガセットプレート17上に伝達される。一方、鉄骨柱1のフランジガセットプレート13、またはガセットプレート17から2枚1組の接合金物3に伝達される引張力、圧縮力、剪断力は、鉄骨梁2のフランジ部22の上下面の外側に固定されたフランジガセットプレート23に伝達され、鉄骨梁2のフランジ部22の上下面の外側に固定されたフランジガセットプレート23から鉄骨梁2のフランジ部22上に伝達される。
このように、本実施の形態の接合構造によれば、鉄骨柱1及び鉄骨梁2にかかった引張力、圧縮力、剪断力を、接合金物3を介して円滑に伝達することにより、十分な耐力を得ることができる。この結果、接合構造の十分な耐力を得るために、接合金物及び構成部材等を高強度鋼、肉厚、太径等に設計したり、複数の補強部材を用いたりする必要がなく、コストの低減や工期の短縮を図ることができる。
1 鉄骨柱
2 鉄骨梁
3 接合金物
4 ウェブスプライスプレート(添板)
11 鉄骨柱のウェブ部
12 鉄骨柱のフランジ部
13 鉄骨柱のフランジガセットプレート(鉄骨平板)
14 ボルト挿通孔
15 鉄骨柱のウェブガセットプレート
16 ウェブ補強版
17 ボルト挿通孔
18 ボルト挿通孔
21 鉄骨梁のウェブ部
22 鉄骨梁のフランジ部
23 鉄骨梁のフランジガセットプレート(鉄骨平板)
24 ボルト挿通孔
25 ボルト挿通孔
26 ボルト
31 鉄骨柱側部
32 鉄骨梁側部
33 鉄骨柱側部のボルト挿通孔
34 鉄骨梁側部のボルト挿通孔
35 鉄骨柱側部のボルト
36 鉄骨梁側部のボルト
41 フィラープレート
42 ボルト挿通孔
43 ボルト

Claims (5)

  1. ウェブ部及びウェブ部の両側に設けられたフランジ部を有する鉄骨柱と、ウェブ部及びウェブ部の両側に設けられたフランジ部を有する鉄骨梁とを接合金物により接合する鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造において、
    前記接合金物は、2枚1組のT型の鉄骨平板の組み合わせで構成し、
    前記鉄骨柱のフランジ部の外側左右面には、前記鉄骨梁との接合部に鉄骨平板が取り付けられ、
    前記鉄骨梁のフランジ部の外側上下面には、前記鉄骨柱との接合部に鉄骨平板が取り付けられ、
    前記鉄骨柱と前記鉄骨梁のフランジ部の外側に取り付けられた鉄骨平板に、前記接合金物を両側から対接した状態で固定したことを特徴とする鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造。
  2. 前記接合金物、前記鉄骨柱のフランジ部の外側左右面に取り付けた鉄骨平板、前記鉄骨梁のフランジ部の外側上下面に取り付けた鉄骨平板、及び前記鉄骨梁のウェブ部の、それぞれに対応する部分に複数のボルト挿通孔を形成し、
    前記接合金物、前記鉄骨柱のフランジ部の外側左右面に取り付けた鉄骨平板、前記鉄骨梁のフランジ部の外側上下面に取り付けた鉄骨平板、及び前記鉄骨梁のウェブ部の、それぞれに形成した前記複数のボルト挿通孔に対して緊締金具を用いて固定したことを特徴とする請求項1に記載の鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造。
  3. 前記接合金物は、2枚1組の鉄骨平板で形成することを特徴とする請求項1又は2記載の鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造。
  4. ウェブ部及びウェブ部の両側に設けられたフランジ部を有する鉄骨柱と、ウェブ部及びウェブ部の両側に設けられたフランジ部を有する鉄骨梁とを接合金物により接合する鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造において、
    前記接合金物は、2枚1組の鉄骨平板の組み合わせで構成し、
    前記鉄骨柱のフランジ部の外側左右面に有する鉄骨平板と前記鉄骨梁のフランジ部の外側上下面に有する鉄骨平板に対して、前記接合金物で対接した状態で固定し、さらに、
    前記鉄骨柱のフランジ部の外側左右面に有するガセットプレートと前記鉄骨梁のウェブを、対接した状態で固定したことを特徴とする鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造。
  5. 前記鉄骨柱のフランジ部の外側左右面に有する鉄骨平板を、前記接合金物と対接した状態で固定するガセットプレートと、前記鉄骨梁のウェブと対接した状態で固定するガセットプレートを一体とした1枚の鉄骨平板となし、
    前記鉄骨平板と、鉄骨梁のフランジ部の外側上下面に有する鉄骨平板及び鉄骨梁のウェブを、対接した状態で固定したことを特徴とする請求項4記載の鉄骨柱及び鉄骨梁の接合構造。
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