JP3160871B2 - 回転磁気ヘッド装置 - Google Patents

回転磁気ヘッド装置

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JP3160871B2 JP14280193A JP14280193A JP3160871B2 JP 3160871 B2 JP3160871 B2 JP 3160871B2 JP 14280193 A JP14280193 A JP 14280193A JP 14280193 A JP14280193 A JP 14280193A JP 3160871 B2 JP3160871 B2 JP 3160871B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明、たとえばVTR等に用い
られる回転磁気ヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転磁気ヘッド装置は、たとえばVT
R,DDS(デジタル・データ・ストリーマ),DAP
等に用いられる。この種の回転磁気ヘッド装置は、回転
ドラムとフランジを備えている。
【0003】この回転ドラムとフランジの嵌合部分はす
きまばめとして、これを調整することにより、回転ドラ
ムの外周の振れを保証していた。
【0004】あるいは、常温時に回転ドラムとフランジ
の嵌合部分をすきまばめとして、そしてフランジを高温
に加熱して、フランジの熱膨張により回転ドラムとフラ
ンジを締まりばめとして調整レスとして、回転ドラムの
外周振れを保証していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の方式
では、調整作業に高度なスキルを必要とし、また必ず外
周振れを測定する治工具が必要である。しかも作業工数
も多かった。
【0006】また後者の方式においては、フランジを高
温に加熱するための治工具が必要であり、リペア交換時
にも加熱治工具を作業者が携帯する必要があった。
【0007】本発明は上記問題を解消するためになされ
たものであって、回転ドラムの外周振れを高精度に保持
して、しかもリペア時に特別な治工具を必要とせずに交
換することができる、回転磁気ヘッド装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
部材とこの回転部材に固定される軸を備える回転磁気ヘ
ッド装置において、前記軸が固定される前記回転部材の
部位には、前記軸を圧入するためのテーパ部及び前記テ
ーパ部の下側にストレート部を有し、前記ストレート部
の内径は前記軸の外径より大きく設定され、前記テーパ
部の外側であり、前記回転部材の上部より前記テーパ部
と略同じ深さの溝が形成されていることを特徴とする、
回転磁気ヘッド装置である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の回転
磁気ヘッド装置において、前記回転部材は、磁気ヘッド
を備える回転ドラムと、前記回転ドラムに固定されたフ
ランジを有し、前記回転ドラム側に前記テーパ部と前記
ストレート部と前記溝が形成されている。
【0010】請求項3の発明は、請求項1に記載の回転
磁気ヘッド装置において、前記回転部材は、磁気ヘッド
を備える回転ドラムと、フランジを有し、前記フランジ
が固定される前記回転ドラムの部位に前記テーパ部と前
記ストレート部と前記溝が形成されている。
【0011】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2に記載の回転磁気ヘッド装置において、前記回転部材
は、磁気ヘッドを備える回転ドラムと、フランジを有
し、このフランジが固定される前記回転ドラムの部位に
前記テーパ部と前記ストレート部と前記溝が形成されて
いる。 さらに請求項5の発明は、請求項1または請求項
3に記載の回転磁気ヘッド装置において、前記溝と前記
フランジとで囲まれる部分は、薄肉円筒状になってい
る。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、回転部材の部位に
は、テーパ部とストレート部を有しており、このストレ
ート部はテーパ部の下側にある。ストレート部の内径は
軸の外径より大きく設定されている。これにより、軸は
ストレート部を通じてスムーズに案内することができ、
スムーズに案内された軸は圧入部として働くテーパ部に
確実に圧入することができる。 また圧入部となるテーパ
部とほぼ同じ深さの溝が回転部材の両面から設けられて
いることにより、回転部材の軸の嵌合部分が薄肉になる
ために、薄肉部分が変形しやすく軸の圧入力を軽減する
ことができる。
【0013】請求項2の発明では、回転部材は回転ドラ
ムを有しており、この回転ドラムにテーパ部とストレー
ト部と溝が形成されている。これにより回転ドラムのみ
にテーパ部とストレート部と溝を形成すれば良い。請求
項3の発明では、フランジが固定される回転ドラムに、
テーパ部とストレート部と軸を形成すれば良い。
【0014】請求項4の発明では、溝と軸とで囲まれる
部分が薄肉円筒状になっている。これによりテーパ部に
対して軸は圧入する際に軸の圧入力を薄肉円筒状の部分
で軽減することができる。請求項5の発明では、軸とフ
ランジとで囲まれる部分が薄肉円筒状になっているの
で、薄肉円筒状の部分が変形しやすく軸の圧入力を軽減
することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0016】図1は、本発明の回転磁気ヘッド装置の好
ましい実施例を示す断面図である。図1において、回転
磁気ヘッド装置の回転ドラム1が、固定ドラム12に対
して回転するようになっている。回転ドラム1には磁気
ヘッド2が搭載されている。この回転ドラム1の高さ方
向が、フランジ3によって固定されている。また、回転
ドラム1の回転方向が、軸4によって固定されている。
【0017】軸4は、ベアリング5,6の内輪を兼ねて
いる。軸4の外径と軸4の溝4aは高精度に加工されて
いる。従ってベアリング5,6の回転中心と、軸4の外
径中心はほぼ一致するように構成されている。
【0018】次に、図2は、回転ドラム1の一部分と、
軸4の上端の一部を拡大して示している。図1と図2に
おいて、外径1aと内径1b、テーパ部1cの最小径1
dとは、同軸になるように加工されている。また、回転
ドラム1の内径1bの径寸法は、軸4の外径寸法4aの
公差の最大径より数μm程度大きくなるように径公差を
設定しておく。
【0019】さらにテーパ部1cの下側の径は、内径1
bの径と一致させてある。また、テーパ部1cの上側の
最小径1dは、軸4の外径寸法4aの公差の最小径と一
致あるいは数μm程度小さくなるように径公差を設定し
ておく。
【0020】さらに回転ドラム1の軸嵌合部30におい
て、溝14を形成することにより、外側が薄肉円筒部分
15となっている。すなわち、この薄肉円筒部分15
は、溝14と軸4の間に回転ドラム1の上部よりテーパ
部1cと略同じ深さに形成されている。溝14は、たと
えばリング状の溝である。
【0021】このように、薄肉円筒部分15は、その高
さ方向寸法1gであり、しかも径寸法1eの薄肉円筒部
分となっている。これにより、テーパ部1cに対して軸
4を嵌合して圧入する場合に、薄肉円筒部分15が変形
しやすくなり、軸4の圧入力を軽減することができる。
【0022】また、回転ドラム1の高さ部分1fは、ス
トレート径として、圧入となる可能性を排除している。
このことにより、回転ドラム1は、軸4に対してストレ
ート部であるストレート内径部1bが案内となって高さ
部分1hまで進み、テーパ部1cのある部分で軸4の芯
出しが行われる。この芯出しがされた以降では、軸4は
テーパ部1cに対して圧入となり、回転ドラム1の外径
1aの外周振れを高精度に保持することが可能である。
【0023】回転ドラム1の内径は、ストレート内径部
1bを測定することにより径寸法が容易に測定できる。
また、テーパ部1cは、NC工作機械により高精度に加
工が可能であり、表面粗度計等により容易に測定が可能
である。
【0024】また軸4のテーパ部1cに対する圧入力
は、外径1eの寸法を変えることにより、適切な圧入力
を選択することが可能である。
【0025】このように軸4と回転ドラム1が圧入によ
り嵌合されている。
【0026】図1にもどると、回転ドラム1と一体とな
っているフランジ3と固定ドラム12の間には、ロータ
リートランス16が配置されている。このロータリート
ランス16の回転側コア17は、フランジ3の下面に固
定されていると共に、ロータリートランス16のステー
タ側のコア18は、固定ドラム12に固定されている。
ロータ側のコア17とステータ側のコア18との間で
は、磁気ヘッド2により得られた信号のやりとりを行う
ようになっている。
【0027】軸4を回転するためのモータ9は、マグネ
ット11とコイル10を備えている。コイル10は基板
7に固定されている。
【0028】これにより、モータ9を駆動すると、軸4
と回転ドラム1およびフランジ3が回転するようになっ
ている。
【0029】図3は、本発明の回転磁気ヘッド装置の別
の好ましい実施例を示している。
【0030】この実施例においては、軸104がフラン
ジ103に対して直接嵌合されていて、回転ドラム10
1とフランジ103が、圧入により固定されている。図
3の実施例の回転ドラム101とフランジ103におけ
る圧入による固定関係は、図1と図2に示す実施例の回
転ドラム1と軸4における圧入による固定関係と同じで
ある。
【0031】回転ドラム101は、フランジ103の外
側に位置する薄肉円筒状部分115とリング状の溝11
4を備えている。このリング状の溝114は、図2に示
した実施例1のリング状の溝14と同様のものである。
【0032】この実施例では、フランジ103は、ベア
リング105,106と軸104を介して、下ドラムと
もいう固定ドラム112に取り付けられている。フラン
ジ103の外径103aは、与圧リング58を高速で回
転させてフランジ103を回転することにより、ベアリ
ング105,106を組込んだ状態で切削されている。
【0033】このために、フランジ103の外径103
aの中心は、ベアリング5,6の回転中心とほぼ一致す
るように構成されている。つまり、軸104の回転中心
と一致するようにフランジ103の外径103aを軸受
けに組込んだのちに切削している。
【0034】ところで、本発明は、上記実施例に限定さ
れるものではない。たとえば、テーパ部の形状や溝の形
状は、図示の実施例に限定されない。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、回
転ドラムの外周振れを高精度に保証もしくは保持して、
しかも圧入に要する力を軽減して、リペア時に特別な治
工具を必要とせずに容易に交換することができる。請求
項1の発明によれば、回転部材の部位には、テーパ部と
ストレート部を有しており、このストレート部はテーパ
部の下側にある。ストレート部の内径は軸の外径より大
きく設定されている。これにより、軸はストレート部を
通じてスムーズに案内することができ、スムーズに案内
された軸は圧入部として働くテーパ部に確実に圧入する
ことができる。このことから回転部材の外形の外周振れ
を高精度に保持することができる。また圧入部となるテ
ーパ部とほぼ同じ深さの溝が回転部材の両面から設けら
ていることにより、回転部材の軸の嵌合部分が薄肉に
なるために、薄肉部分が変形しやすく軸の圧入力を軽減
することができる。 請求項2の発明では、回転部材は回
転ドラムを有しており、この回転ドラムにテーパ部とス
トレート部と溝が形成されている。これにより回転ドラ
ムのみにテーパ部とストレート部と溝を形成すれば良
い。請求項3の発明では、フランジが固定される回転ド
ラムに、テーパ部とストレート部と軸を形成すれば良
い。 請求項4の発明では、溝と軸とで囲まれる部分が薄
肉円筒状になっている。これによりテーパ部に対して軸
は圧入する際に軸の圧入力を薄肉円筒状の部分で軽減す
ることができる。請求項5の発明では、軸とフランジと
で囲まれる部分が薄肉円筒状になっているので、薄肉円
筒状の部分が変形しやすく軸の圧入力を軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転磁気ヘッド装置の好ましい実施例
1を示す断面図。
【図2】図1の実施例1の軸と回転ドラムの嵌合部を示
す拡大図。
【図3】本発明の回転磁気ヘッド装置の好ましい実施例
2を示す断面図。
【符号の説明】
1 回転ドラム(回転部材) 1c テーパ部 3 フランジ(回転部材) 4 軸 14 リング状の溝 15 薄肉円筒部分 30 嵌合部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材とこの回転部材に固定される軸
    を備える回転磁気ヘッド装置において、 前記軸が固定される前記回転部材の部位には、前記軸を
    圧入するためのテーパ部及び前記テーパ部の下側にスト
    レート部を有し、前記ストレート部の内径は前記軸の外
    径より大きく設定され、前記テーパ部の外側であり、前
    記回転部材の上部より前記テーパ部と略同じ深さの溝が
    形成されていることを特徴とする、回転磁気ヘッド装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転部材は、磁気ヘッドを備える回
    転ドラムと、記回転ドラムに固定されたフランジを有
    し、前記回転ドラム側に前記テーパ部と前記ストレート
    部と前記溝が形成されている、請求項1に記載の回転磁
    気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記回転部材は、磁気ヘッドを備える回
    転ドラムと、フランジを有し、前記フランジが固定され
    記回転ドラムの部位に前記テーパ部と前記ストレー
    ト部と前記溝が形成されている、請求項1に記載の回転
    磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記軸と前記軸とで囲まれる部分は、薄
    肉円筒状になっている、請求項1または請求項2に記載
    の回転磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記溝と前記フランジとで囲まれる部分
    は、薄肉円筒状になっている、請求項1または請求項
    に記載の回転磁気ヘッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084136A (ja) * 2016-02-17 2016-05-19 アスモ株式会社 ワイパブレード

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