JP3160710U - 段ボール箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦方向の圧縮に対する優れた強度を保ちつつ、貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる段ボール箱の提供を目的とするものである。【解決手段】本考案は、それぞれ対向する二対の側壁2、3、4及び5を有する四角筒状部と、上記いずれか一対の側壁の各上縁から延出する略方形状の一対の上側外フラップ6及び7とを備える段ボール箱であって、上記一対の上側外フラップが、先端縁側の対向する一対の各頂点を含む領域に、破断誘導線で区切られた切離可能域6A及び7Aを有していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、段ボール箱に関し、詳細には、OPPテープ等の粘着テープを容易に剥がすことができる段ボール箱に関するものである。
段ボール箱は、商品の梱包、出荷、輸送等から陳列までの間、複数の商品をまとめて収容する容器として、あるいは家電製品、鉢植え等の重量物商品を販売する際の包装容器として用いられている。段ボール箱は、あらかじめ下側のフラップを折り込み底部を形成した状態で、箱内部に商品等を収納した後、一対の上側内フラップと一対の上側外フラップとを順次折り込み、外側フラップ同士の突き合わせ部分から左右の側壁にかけて直線状に粘着テープ等を貼着することによって封緘するのが一般的である。
しかし、従来の段ボール箱の場合、この封緘された段ボール箱を開封するには、粘着テープの端部に爪をかけることなどによりテープの端部を起こしてテープを引きはがさなければならず、手間がかかる。特に、安価なため近年多用されているOPP(延伸ポリプロピレン)粘着テープは、強度に優れているため比較的薄く形成され、更にその接着力も高いことから、爪等をかけて粘着テープの端部を引き起こすことは容易ではない。
また、従来より、カッターナイフ等を用いて粘着テープを切断して段ボール箱を開封することも行われている。しかし、例えば、封緘状態の段ボール箱において、突き合わせ部分の外フラップと側壁との間の粘着テープを切っても、粘着テープの粘着力が強いと、結局、この部分から引き剥がすことは容易ではない。また、外フラップ同士の突き合わせ部分に沿って粘着テープを切る場合は、内容物を傷付けるおそれがあるため慎重な作業が必要となり、また、箱が大型化するほど切り剥がすのに時間がかかるなど、やはり不都合が伴う。
そこで、粘着テープを簡単に引き剥がすことができる段ボール箱として、貼着された粘着テープの端部が通常位置する側壁部分に切り込みを設けることで、段ボール箱の一部が切り離れる構造を有するものが提案されている(例えば特開2007−8529号公報等参照)。この段ボール箱は、この切り離し部分と共に粘着テープを引き剥がすことによって、容易に粘着テープを引き剥がすことができるようにしたものである。しかし、このように段ボール箱の側壁に単に切り込みを入れた場合は、この切り込みが原因となって段ボール箱の縦方向の圧縮強度が低下するという不都合が発生する。段ボール箱は、重量物を大量に輸送する際に何段も積み重ねられることが多く、この縦方向の強度の低下は、商品物流においての大きな懸念事項である。そこで、切り込み部分を短くた段ボール箱も提案されている(例えば、特開2004−175451号公報等参照)。しかし、この段ボール箱は、比較的この圧縮強度の低下を防ぐことはできるが、逆に切り込み部分から形成される切り離し部分を引っ張った場合においても、切り離し部分が容易に切り離されることが難しくなる。
特開2007−8529号公報 特開2004−175451号公報
本考案はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、縦方向の圧縮に対する優れた強度を保ちつつ、貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる段ボール箱の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた考案は、
それぞれ対向する二対の側壁を有する四角筒状部と、
上記いずれか一対の側壁の各上縁から延出する略方形状の一対の上側外フラップと
を備える段ボール箱であって、
上記一対の上側外フラップが、先端縁側の対向する一対の各頂点を含む領域に、破断誘導線で区切られた切離可能域を有していることを特徴とする。
通常、段ボール箱は、組み立てた状態における上側外フラップ同士の突き合わせ部分から左右の側壁にかけて粘着テープ等を貼着することによって封緘されている。そこで、当該段ボール箱は、通常粘着テープが貼着される部分である両上側外フラップの端部に、破断誘導線で区切られた切離可能域を設けている。従って、当該段ボール箱によれば、開封する際に、粘着テープにおける両上側外フラップ突き合わせ部分と側壁との間に貼着された部分を、カッターナイフ等で切断することのみで、後は容易に切離可能域と共に貼着された粘着テープを剥がすことができる。また、当該段ボール箱は、四角筒状部を形成する前後壁及び側壁には特段の切り込み等を設けていないため、縦方向の圧縮に対する高い強度を保つことができる。
上記破断誘導線が、先端縁と平行に側縁から設けられる第1破断誘導線、及び先端縁からこの第1破断誘導線と連結するように設けられる第2破断誘導線を有するとよい。当該段ボール箱によれば、先端縁と平行に側縁から設けられる第1破断誘導線を有することで通常の状態で貼られた粘着テープの引き剥がし方向と、この第1破断誘導線方向とが一致するため、切離可能域の切り離しに力を要せず、粘着テープをさらに容易に剥がすことができる。
上記第1破断誘導線が、切込線分と非切込線分との繰り返しで形成されるミシン目線であり、この切込線分の平均長さと非切込線分の平均長さとの比が、3:2以上19:1以下であるとよい。第1破断誘導線を上述のような特定のミシン目線で形成することで、切離可能域の切り離しやすさと、段ボール箱の強度維持との両立を高いレベルで図ることができる。
上記第2破断誘導線も、切込線分と非切込線分との繰り返しで形成されるミシン目線であるとよい。当該段ボール箱によれば、第2破断誘導線もミシン目線で形成することで、さらに切離可能域の切り離しやすさと、強度維持とのより高いレベルでの両立を図ることができる。
当該段ボール箱は、上記各上側外フラップにおける切離可能域を有する側の側縁部分が先端縁側から切離可能域の延出方向長さ以上の範囲まで切り欠かれているとよい。当該段ボール箱が、切離可能域側の側縁部分にこのような切り欠きを有すると、段ボール箱に貼られた粘着テープにおける外フラップの突き合わせ部分と側壁との間を切りやすくなり、かつ、切った際に切離可能域を掴みやすくなるため、より容易に粘着テープを剥がすことができる。
本考案において、「破断誘導線」とは、所定の形状に沿って破断されるように切れ目が設けられた線をいう。
以上説明したように本考案の段ボール箱によれば、縦方向への優れた圧縮強度を保ちつつ、貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる。
本考案の一実施形態に係る段ボール箱を示す展開図 図1の段ボール箱の段ボール紙を示す部分的断面図 図1の段ボール箱の上側外フラップの一部を示す部分的展開図 図1の段ボール箱の使用状態を示す斜視図 図1の段ボール箱の開封途中の第1の状態を示す斜視図 図1の段ボール箱の開封途中の第2の状態を示す斜視図 図1の段ボール箱とは異なる実施形態に係る段ボール箱の上側外フラップの一部を示す部分的展開図 図1及び図7の段ボール箱とは異なる実施形態に係る段ボール箱の上側外フラップの一部を示す部分的展開図 図1、図7及び図8の段ボール箱とは異なる実施形態に係る段ボール箱の上側外フラップの一部を示す部分的展開図
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
図1の展開図で示される段ボール箱1は、一枚の段ボール紙から組み立てられ、それぞれ対向する二対の側壁2、3、4及び5(段ボール箱1においてこの二対の側壁を、対向する前壁2及び後壁3と、対向する左右一対の側壁4及び5とする。)を有する四角筒状部と、上記前壁2及び後壁3の各上縁から延出する一対の上側外フラップ(上側外フラップ6及び上側外フラップ7)と、上記各側壁4及び5の各上縁から延出する一対の上側内フラップ(上側内フラップ8及び上側内フラップ9)と、上記前壁2及び後壁3の各下縁から延出する一対の下側外フラップ(下側外フラップ10及び下側外フラップ11)と、各側壁4及び5の各下縁から延出する一対の下側内フラップ(下側内フラップ12及び下側内フラップ13)とを備えている。
この段ボール箱1は、封緘状態で直方体形状に形成される。当該段ボール箱1のサイズとしては特に限定されず内容物である商品の大きさ等を考慮して適宜設定される。例えば段ボール箱1のサイズは、前壁2及び後壁3の幅40cm、側壁4及び5の幅25cm、これらの壁の高さ35cm程度である。なお、図1の展開図中の細線は組み立ての際の折目線を示しており、これらの折目線には折り曲げを容易にするための罫線加工が施されていることが好ましい。
対向する前壁2と後壁3及び対向する一対の側壁4と側壁5とは、それぞれ同型及び同サイズの矩形形状を有し、これら4つの壁(前壁2、後壁3及び2つの側壁4、5)全てが等しい高さに形成されている。これらの4つの壁によって、直方体形状を有する四角筒状部が形成される。
展開図である図1において端に位置する前壁2は、側縁に糊代部14を備えている。このように糊代部14を備えていることで、当該段ボール箱箱1は、四角筒状部を形成する際に、前壁2の側縁と側壁5の側縁とが接するように糊代部14を側壁5の内面に接着させることにより、四角筒状部を筒状に固定することができる。
当該段ボール箱1は、四角筒状部を形成した後、下側内フラップ12及び13を四角筒状部の内側に直角に折り込み、続けて下側外フラップ10及び11を四角筒状部の内側に直角に折り込むことで底を完成させることができる。この際、下側外フラップ10及び11の先端縁同士が突き合わされ、この突き合わせ部分から両側壁4及び5の下部にかけて粘着テープを貼着させることにより段ボール箱1の底が固定される。
段ボール箱1を形成する段ボール紙としては、強度の高さ及び加工成形の容易さの観点から、図2に示されるように、波形に形成された中芯1aの表面側に積層される表ライナ1b及び裏面側に積層される裏ライナ1cを備える両面段ボールが用いられている。この際、縦方向の圧力に対して特に高い強度を有するように、中芯1aの波の尾根方向が四角筒状部(前壁2、後壁3及び側壁4、5)の縦方向となるように設計される。
また、両面段ボール紙としては、段の種類がA段、B段又はC段であり、ライナがJIS−P3902−1995に規定されるAA級、A級、B級又はC級であり、中しんがJIS−P3904−1994に規定されるA級、B級又はC級である両面段ボール紙が、反発力が強く、内容物の衝撃吸収性に優れる点で好ましい。
上側外フラップ6、7は、略矩形状を有している。また、一対の上側外フラップは、先端縁側の対向する一対の各頂点を含む領域に、破断誘導線で区切られた切離可能域を有している。具体的には、上側外フラップ6は、先端縁側の一頂点部分に破断誘導線6Lで囲まれた切離可能域6Aを有している。また、上側外フラップ7は、先端縁側の2つの頂点部分のうち、組み立てた際に切離可能域6Aと対向する側の頂点部分に、破断誘導線7Lで囲まれた切離可能域7Aを有している。
当該段ボール箱1は、一般的な段ボール箱と同様、組み立てた際に、上側外フラップ6及び7同士の突き合わせ部分から左右の側壁4及び5にかけて粘着テープT等を貼着することによって封緘される(図4参照)。当該段ボール箱1は、このように、通常粘着テープTが貼着される部分である両上側外フラップ6及び7の端部に、破断誘導線6L又は7Lで区切られた切離可能域6A及び7Aを設けている。従って、当該段ボール箱1によれば、後に詳述するように、開封する際に、粘着テープTにおける両上側外フラップ6及び7の突き合わせ部分と側壁4との間に貼着された一部分Tを、カッターナイフ等で切断することのみで、後は容易に切離可能域6A及び7Aと共に貼着された粘着テープTを剥がすことができる。また、当該段ボール箱1は、四角筒状部を形成する前壁2、後壁3並びに側壁4及び5には特段の切り込み等を設けていないため縦方向の圧縮に対する高い強度を保つことができる。
以下に、上記切離可能域について、具体的に説明する。なお、切離可能域6Aと切離可能域7Aとは、左右対称な形状であるため、切離可能域7Aについて代表的に説明する。
図1及び詳細には図3に示されるように、切離可能域7Aは、上側外フラップ7の先端縁側の頂点を含む領域に、破断誘導線7Lで区切られて形成されている。この破断誘導線7Lは、先端縁と平行に側縁から設けられる第1破断誘導線7L、及び先端縁からこの第1誘導線7Lと連結するように設けられる第2破断誘導線7Lを有している。
当該段ボール箱1によれば、破断誘導線として先端縁と平行に設けられる第1破断誘導線7Lを有することで、通常の状態で貼られた粘着テープTの引き剥がし方向と、この第1破断誘導線方向とが一致するため、切離可能域7Aの切り離しに力を要せず、粘着テープTをさらに容易に剥がすことができる。
切離可能域7Aにおける上側外フラップ7の延出方向(X方向)の長さとしては、貼られる粘着テープT等の幅の1/2以上であることが好ましく、具体的には、1.5cm以上5cm以下が好ましく、2cm以上4cm以下がさらに好ましい。切離可能域7Aの延出方向(X方向)の長さをこのように設けることで、切離可能域7Aの切り離しとともに容易に粘着テープTを引き剥がすことができる。
切離可能域7Aにおける上側外フラップ7の延出方向と垂直方向(Y方向)の長さとしては、1cm以上8cm以下が好ましく、2cm以上5cm以下がさらに好ましい。切離可能域7AのこのY方向の長さをこの範囲とすることで、切離可能域7Aを粘着テープTとともにより容易に切り離すことができる。切離可能域7AのY方向の長さが1cm未満の場合は、切離可能域7Aを摘みにくくなるため、粘着テープをはがしにくくなるおそれがある。逆に、切離可能域7AのY方向の長さが8cmを超えると、切離可能域7Aの長さ及び面積が大きすぎるために、この切離可能域7A及びこれとともに剥がされるべき粘着テープTをはがしにくくなるおそれがある。ここで、切離可能域の延出方向と垂直方向(Y方向)の長さは、上側外フラップが切り欠かれている場合は、切り欠かかれた状態の端からの長さをいう。
第1破断誘導線7Lは、切込線分Laと非切込線分Lbとの繰り返しで形成されるミシン目線である。この切込線分Laの平均長さと、非切込線分Lbの平均長さとの比としては特に限定されないが、3:2以上19:1以下が好ましく、7:3以上9:1以下がさらに好ましい。第1破断誘導線7Lをこのような特定のミシン目線で形成することで、切離可能域7Aの切り離しやすさと、段ボール箱1の強度維持との高いレベルでの両立を図ることができる。切込線分Laの平均長さと非切込線分Lbの平均長さとの比が3:2未満の場合は、第1破断誘導線7Lにおいて非切込線分Lbの占める割合が高まり、切離可能域7Aの切り離しに、ある程度の力が必要となるため、切離可能域7Aを切り離しにくくなる場合がある。逆に、切込線分Laの平均長さと非切込線分Lbの平均長さとの比が19:1を超える場合は、切離可能域7Aの強度が低下し、例えば、組み立て前の状態や、組み立て中において、切離可能域7Aの一部が切り離れてしまうおそれがある。
ここで、切込線分及び非切込線分の長さが表側と裏側とで異なる場合は、各切込線分又は非切込線分の一本ずつにおける表側の長さと裏側の長さとの平均を切込線分又は非切込線分の長さとする。
第2破断誘導線7Lも、切込線分と非切込線分との繰り返しで形成されるミシン目線である。この切込線分の平均長さと、非切込線分の平均長さとの比としては特に限定されないが、第1破断誘導線7Lと同様に、3:2以上19:1以下が好ましく、7:3以上9:1以下がさらに好ましい。第2破断誘導線7Lをこのようなミシン目線で形成することで、切離可能域7Aの切り離しやすさと、段ボール箱1の強度維持との高いレベルでの両立を図ることができる。切込線分の平均長さと非切込線分の平均長さとの比が3:2未満の場合は、第2破断誘導線7Lにおいて非切込線分の占める割合が高まり、切離可能域7Aの切り離しに、ある程度の力が必要となるため、切離可能域7Aを切り離しにくくなる場合がある。逆に、切込線分の平均長さと非切込線分の平均長さとの比が19:1を超える場合は、切離可能域7Aの強度が低下し、例えば、組み立て前の状態や、組み立て中において、切離可能域7Aの一部が切り離れてしまうおそれがある。
上側外フラップ6及び7において、切離可能域6A及び7Aを有する側の側縁部分は、先端縁側から切離可能域の延出方向長さ(X方向)以上の範囲まで切り欠かれている。当該段ボール箱1が、切離可能域側の側縁部分にこのような切り欠き6B及び7Bを有すると、段ボール箱1に貼られた粘着テープTにおける外フラップの突き合わせ部分と側壁との間を切りやすくなり、かつ、切った際に切離可能域を掴みやすくなるため、より容易に粘着テープを剥がすことができる。
この切り欠き6B及び7Bも対称形状であるため、切り欠き7Bについて代表的に図3に基づいて詳説する。
切り欠き7Bは略帯状形状を有している。この切り欠き7Bの幅(上側外フラップ7における延出方向と垂直方向(Y方向)の長さ)としては、特に限定されないが、5mm以上2cm以下程度である。切り欠き7Bの幅が5mm未満の場合は、貼られた粘着テープTの切りやすさの向上及び切離可能域の掴みやすさの向上という効果が十分に現れない場合がある。逆に、切り欠き7Bの幅が2cmを超えると、この切り欠き7Bによって上側外フラップ7に大きな隙間が生じることとなり、段ボール箱1の包装・梱包性が低下したり、強度が低下するおそれがある。
切り欠き7Bの長さ(上側外フラップ7における延出方向(X方向)の長さ)は、切離可能域7Aの上下方向(X方向)の長さ以上、上側外フラップ7の上下方向(X方向)の長さ未満であるが、具体的には、5cm以上10cm以下程度である。
次に、本段ボール箱1の使用方法について説明する。
当該段ボール箱1は、図4に示されるように、通常の段ボール箱と同様に、あらかじめ底部を形成した状態で、箱内部に商品等を収納した後、一対の上側内フラップ8及び9と一対の上側外フラップ6及び7を順次折り込み、上側外フラップ6及び7の突き合わせ部分から側壁4及び5の上部にかけて粘着テープTを貼着することによって封緘される。
切離可能域6A及び7Aは、一対の上側外フラップ6及び7の上縁側の対向する一対の各頂点を含む領域に設けられているため、図4に示されるように、粘着テープTが切離可能域6A及び7Aの上に貼着される。この際、切離可能域6A及び7Aの延出方向の長さが、一般的な粘着テープの幅の半分以上となるように設けられていることで、第1破断誘導線6L及び7Lは、粘着テープTに覆われず、露出することとになる。
この粘着テープTが貼着された段ボール箱1は、以下の手順により容易に開封することができる。まず、粘着テープTにおける両上側外フラップ6及び7の突き合わせ部分と側壁4との間に貼着された一部分Tを、カッターナイフ等で切断する。なお、当該段ボール箱1は、上側外フラップ6及び7における切離可能域側の側縁に切り欠き6B及び7Bを有するため、粘着テープTにおける一部分Tを切りやすい構造となっている。
図5に示されるように、段ボール箱1に貼られた粘着テープTにおける一部分Tを切ると、切られた粘着テープT側の上側外フラップ6及び7が若干浮き上がることとなる。この浮き上がった隙間に手を差し込んで、切離可能域6A及び7Aをこれらの上に貼られた粘着テープTと共に摘むことで粘着テープを引き剥がすことができる(図6参照)。
この際、段ボール箱1によれば、第1破断誘導線6L及び7L並びに第2破断誘導線6L及び7Lが、ミシン目線で形成されているため、このミシン目線に沿って極めて容易に切離可能域を切り離すことができる。
なお、本考案の段ボール箱は上記実施形態に限定されず、例えば、用途等に応じて切離可能域を他の形状とすることができる。
例えば、図7に示す段ボール箱の上側外フラップ17は、台形状の切離可能域17Aを有している。切離可能域17Aを形成する第1破断誘導線17Lはミシン目線で、第2破断誘導線17Lもミシン目線で形成されている。この段ボール箱によれば、切離可能域17Aが台形状を有していること、すなわち、第2破断誘導線17Lを第1破断誘導線17Lに対して斜めに設けることで、切離可能域17Aの切り離しやすさをより高めている。
図8に示す段ボール箱の上側外フラップ27は、上述の各段ボール箱とは異なる切離可能域27Aを有している。この切離可能域27Aは、完全に切断された切断線からなる第1破断誘導線27L及びミシン目線からなる第2破断誘導線27Lによって区切られている。この上側外フラップ27を備える段ボール箱によれば、切離可能域を区切る第1破断誘導線を完全に切断された切断線とすることにより、上側外フラップの強度低下を若干犠牲にしつつ、切離可能域の切り離し容易性、ひいては、粘着テープの引き剥がし容易性をさらに高めることができる。
また、図9に示す段ボール箱の上側外フラップ37は、上述の各段ボール箱とはさらに異なる切離可能域37Aを有している。この切離可能域37Aは、ミシン目線からなる第1破断誘導線37L及び中芯及び裏ライナが切断されて形成されるハーフカット線からなる第2破断誘導線37Lによって区切られている。このように、破断誘導線をハーフカット線とすることによっても、本発明の目的を好適に達成することができる。
本考案のさらに異なる実施形態の段ボール箱として、切離可能域を上側外フラップの両端に2対設けたものもよい。このような段ボール箱によれば、上側外フラップのどちら側からも、容易に粘着テープを引き剥がすことが可能となる。さらには、切離可能域可能域を有する上側外フラップを底板として、すなわち上下を逆にして用いることもできる。
また、本発明の段ボール箱に用いられる段ボール紙としては、両面段ボール紙に限定されず、その他、波形状に形成された中しん原紙を1枚のライナに貼り合わせた片面段ボール紙、両面段ボール紙の片側に片面段ボール紙の段頂を貼り合わせた複両面段ボール紙、複両面段ボール紙の片側に片面段ボール紙の段頂を貼り合わせた複々両面段ボール紙等を用いてもよい。
以上のように、本考案の段ボール箱によれば、軽重量物商品等を収容・梱包し、粘着テープ、特に粘着力の高いOPPテープ等の貼着によって一組の上面側外フラップが封緘される場合であっても開封しやすい段ボール箱として好適に用いられる。
1 段ボール箱
1a 中芯
1b 表ライナ
1c 裏ライナ
2 前壁
3 後壁
4、5 側壁
6、7、17、27、37 上側外フラップ
6A、7A、17A、27A、37A 切離可能域
6B、7B 切り欠き
6L、7L 破断誘導線
6L、7L、17L、27L、37L 第1破断誘導線
6L、7L、17L、27L、37L 第2破断誘導線
8、9 上側内フラップ
10、11 下側外フラップ
12、13 下側内フラップ
14 糊代部
T 粘着テープ

Claims (5)

  1. それぞれ対向する二対の側壁を有する四角筒状部と、
    上記いずれか一対の側壁の各上縁から延出する略方形状の一対の上側外フラップと
    を備える段ボール箱であって、
    上記一対の上側外フラップが、先端縁側の対向する一対の各頂点を含む領域に、破断誘導線で区切られた切離可能域を有していることを特徴とする段ボール箱。
  2. 上記破断誘導線が、先端縁と平行に側縁から設けられる第1破断誘導線、及び先端縁からこの第1破断誘導線と連結するように設けられる第2破断誘導線を有する請求項1に記載の段ボール箱。
  3. 上記第1破断誘導線が、切込線分と非切込線分との繰り返しで形成されるミシン目線であり、
    この切込線分の平均長さと非切込線分の平均長さとの比が、3:2以上19:1以下である請求項2に記載の段ボール箱。
  4. 上記第2破断誘導線が、切込線分と非切込線分との繰り返しで形成されるミシン目線である請求項2又は請求項3に記載の段ボール箱。
  5. 上記各上側外フラップにおける切離可能域を有する側の側縁部分が、先端縁側から切離可能域の延出方向長さ以上の範囲まで切り欠かれている請求項2、請求項3又は請求項4に記載の段ボール箱。
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