JP3154972U - 段ボール箱 - Google Patents

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勝彦 寺岡
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Abstract

【課題】縦方向の圧縮に対する高い強度を保ちつつ、貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる段ボール箱を提供する。【解決手段】対向する前壁2及び後壁3並びに対向する左右一対の側壁4を有する四角筒状部と、上記前壁及び後壁の各上縁から延出する一対の上面側外フラップ5と、上記各側壁の各上縁から延出する一対の上面側内フラップと、前壁及び後壁の各下縁から延出する一対の下面側外フラップ7と、各側壁の各下縁から延出する一対の下面側内フラップ8とを備え、これらの四角筒状部及び各フラップが一枚の段ボール紙から組み立てられる段ボール箱であって、上記側壁の上部中央に、破断誘導線10で囲まれた舌片状の切離可能域11を設ける。【選択図】図1

Description

本考案は、段ボール紙から組み立てられる段ボール箱に関し、詳細には、OPPテープ等の粘着テープを容易に剥がすことができる段ボール箱に関するものである。
段ボール箱は、商品の輸送から陳列までの間、複数の商品をまとめて収容する容器として、あるいは家電製品、鉢植え等の重量物商品を販売する際の包装容器として用いられている。段ボール箱は、あらかじめ下面側のフラップを折り込み底部を形成した状態で、箱内部に商品等を収納した後、一対の上面側内フラップと一対の上面側外フラップとを順次折り込み、外フラップ同士の突き合わせ部分から左右の側壁にかけて粘着テープを貼着することによって封緘するのが一般的である。
しかし、従来の段ボール箱の場合、この封緘された段ボール箱を開封するには、粘着テープの端部に爪等をたてることによりテープの端部を起こしてテープを引きはがさなければならず、手間がかかるという不都合がある。特に、安価なため近年多用されているOPP(延伸ポリプロピレン)粘着テープは、強度に優れているため比較的薄く形成され、更にその接着力も高いことから、爪等を立てて粘着テープの端部を引き起こすことは極めて困難である。
また、従来より、カッターナイフ等を用いて粘着テープを切断して段ボール箱を開封することも行われている。しかし、この場合においては、カッターナイフの取扱い注意を要するほか、カッターナイフによって収納された商品等を傷つけてしまうおそれがあり、丁寧な作業を心がける必要がある。また、このようにカッターナイフ等を用いて開封した場合も、段ボール箱をリサイクルするために段ボール紙を再パルプ化する際には、段ボール箱に残った粘着テープを除去する必要があり、粘着テープを引き剥がす手間がかかることには変わりがない。
そこで、粘着テープを簡単に引き剥がすことができる段ボール箱として、貼着された粘着テープの端部が通常位置する側壁部分に切り込みを設けることで、段ボール箱の一部が切り離れる構造を有するものが提案されている(例えば、特開2007−8529号公報等参照)。この段ボール箱は、この切り離し部分と共に粘着テープを引き剥がすことによって、容易に粘着テープを引き剥がすことができるようにしたものである。しかし、このように段ボール箱の側壁に単に切り込みを入れた場合は、この切り込みが原因となって段ボール箱の縦方向の圧縮強度が低下するという不都合が発生する。段ボール箱は、重量物を大量に輸送する際に何段も積み重ねられることが多く、この縦方向の強度の低下は、商品物流においての大きな懸念事項である。そこで、切り込み領域を狭くした段ボール箱も提案されている(例えば、特開2004−175451号公報等参照)。しかし、この段ボール箱は、比較的この圧縮強度の低下を防ぐことはできるが、逆に切り離し部分を引っ張った場合においても、切り離し部分が容易に切り離されることが難しくなる。
特開2007−8529号公報 特開2004−175451号公報
本考案はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、縦方向の圧縮に対する高い強度を保ちつつ、貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる段ボール箱の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた考案は、
対向する前壁及び後壁並びに対向する左右一対の側壁を有する四角筒状部と、
上記前壁及び後壁の各上縁から延出する一対の上面側外フラップと、
上記各側壁の各上縁から延出する一対の上面側内フラップと、
前壁及び後壁の各下縁から延出する一対の下面側外フラップと、
各側壁の各下縁から延出する一対の下面側内フラップと
を備え、
これらの四角筒状部及び各フラップが一枚の段ボール紙から組み立てられる段ボール箱であって、
上記側壁の上部中央に、破断誘導線で囲まれた舌片状の切離可能域を有していることを特徴とする。
当該段ボール箱は、側壁の上部中央に、破断誘導線で囲まれた切離可能域を有しているため、この破断誘導線に沿って確実かつ容易に切離可能域を段ボール箱本体(側壁)から分離することができる。また、切離可能域が側壁の上部中央に形成されているため、通常一対の上面側外フラップの突き合わせ部分に粘着テープを貼着した際に、この粘着テープの端部が切離可能域上に位置させることができる。従って、当該段ボール箱によれば、この切離可能域上に粘着テープの端部が位置するように貼着されることで、切離可能域の分離と共に粘着テープの端部が段ボール箱から剥がれ、この粘着テープの端部を先頭として粘着テープ全体が容易に剥がれることとなる。よって、当該段ボール箱によれば、爪等を粘着テープの端部に立てて無理に引き剥がすことなく、容易に粘着テープを剥がすことができる。
上記破断誘導線が、側壁上縁と略平行に配設される上辺と、この上辺両端から下方に延出する湾曲線とを有していることが好ましい。当該段ボール箱によれば、切離可能域の一部を形成する上辺と側壁の上縁とが平行となるように形成されているため、この切離可能域の縦方向(上辺に垂直な方向)と段ボール箱の縦方向が一致し、側壁にこの切離可能域を設けることによる段ボール箱の圧縮強度の低下を防止することができる。また、当該段ボール箱によれば、破断誘導線の上辺が側壁上縁と略平行に設けられるため、この破断誘導線の上辺が、縦方向の圧縮強度に影響を与えることがない。そのため、当該段ボール箱によれば縦方向に対する圧縮強度を維持することができる。従って当該段ボール箱によれば、切離可能域が破断誘導線で囲まれた領域として形成されているにもかかわらず、縦方向の圧縮に対して強度が高く、例えば重量物商品を梱包した段ボール箱を数段重ねて使用・保管しても通常の段ボール箱と同様な強度を有するため、変形することなく形状を維持することができ、内容物を保護することができる。
上記段ボール紙が、波状の中芯と、この中芯の表面側に積層される表ライナと、この中芯の裏面側に積層される裏ライナとを有し、上記破断誘導線の上辺は中芯及び裏ライナが切断され、湾曲線の少なくとも一部はミシン目状に切断されていることが好ましい。
当該段ボール箱によれば、破断誘導線の上辺は中芯及び裏ライナが切断されている、すなわち表ライナのみが残された状態であるため、引き剥がしの際に、この切離可能域を上辺部分を中心に外側方向あるいは内側方向に容易に曲げることができ、その結果表ライナも引き剥がしの際に容易に裂けるため、容易かつ確実に切離可能域を側壁(段ボール箱本体)から切り離すことができる。
また、当該段ボール箱によれば、湾曲線の少なくとも一部はミシン目状に切断されているため、切離可能域を押し込み、又は掴んで引き剥がす際に、この湾曲線に沿って切り離れることで粘着テープの一部が確実に引き剥がれることができる。また、また当該段ボール箱によれば、湾曲線の少なくとも一部をこのようにミシン目状に設けることで一定の圧縮強度を保つことができるため、強度の低下を防ぐことができる。
上記破断誘導線の上辺と湾曲線との連結部が丸められているとよい。当該段ボール箱によれば、破断誘導線の上辺と湾曲線との連結部が丸められていることで、引き剥がしの際にこの連結部で、破断誘導線に沿わず直線状に切離可能域が分断されることを防止することができ、確実に切離可能域の形状に沿って引き剥がすことができる。更には、この連結部が丸められていることで、連結部において段ボール紙の垂直方向に対する圧縮に対し、圧力が集中することなく丸められたカーブに沿って分散されるため、破断誘導線で囲まれた切離可能域を設けているにもかかわらず強度の低下を防止することができる。
本考案において、「破断誘導線」とは、所定の形状に沿って破断されるように切れ目が設けられた線をいい、表面から裏面まで完全に切断されている線及び表面から裏面まで完全には切断されていない線の両方を含む。表面から裏面まで完全には切断されていない破断誘導線としては、例えば、ミシン目状の線(切断されている部分とされていない部分が交互に繰り返される線)や、ライナや中芯など層状構造段ボール紙において一部の層のみを切断した線等があげられる。
以上説明したように本考案の段ボール箱によれば、縦方向の高い圧縮強度を保ちつつ、貼着された粘着テープを容易に剥がすことができる。
本発明の一実施形態に係る段ボール箱を示す展開図 図1の段ボール箱を示す斜視図 図1の段ボール箱の段ボール紙を示す部分的断面図 図1の段ボール箱の切離可能域を示す部分的側面図 図1の段ボール箱の切離可能域を含む側壁を示す模式的断面図(a)、切離可能域が分離される途中の状態を示す模式的断面図(b)及び切離可能域が分離された状態を示す模式的断面図(c) 図1の段ボール箱の開封途中の状態を示す斜視図
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
図1及び図2の段ボール箱1は、対向する前壁2及び後壁3並びに対向する左右一対の側壁4を有する四角筒状部と、上記前壁2及び後壁3の各上縁から延出する一対の上面側外フラップ5と、上記各側壁4の各上縁から延出する一対の上面側内フラップ6と、前壁2及び後壁3の各下縁から延出する一対の下面側外フラップ7と、各側壁4の各下縁から延出する一対の下面側内フラップ8とを備えている。
この段ボール箱1は、封緘状態で直方体形状に形成され、均一な厚さの一枚の段ボール紙を用いて形成される。当該段ボール箱1のサイズとしては特に限定されず、内容物である商品の大きさ等を考慮して適宜設定される。なお、図1の段ボール箱1中の細線は折り目を示しており、これらの折り目には折り曲げを容易にする罫線加工が施されていることが好ましい。
前壁2及び後壁3は、同型及び同サイズの矩形形状を有している。一対の側壁4も同型及び同サイズの矩形形状を有している。また、前壁2、後壁3及び一組の側壁4は等しい高さに形成されており、これらによって、直方体形状を有する四角筒状部が形成される。
当該前壁2は、一対の側縁のうち側壁4と接していない側の側縁に糊代部9を備えている。当該糊代部9によれば、四角筒状部を形成する際に、当該糊代部9をもう一方の側壁4の側縁と前壁2の側縁が接するように側壁4の内面に接着させることにより、四角筒状部を筒状に固定することができる。
当該段ボール箱1は、四角筒状部を形成した後、下面側内フラップ8を四角筒状部の内側に直角に折り込み、続けて下面側外フラップ7を四角筒状部の内側に直角に折り込むことで底を完成させることができる。この際、下面側外フラップ7の先端縁同士が突き合わされ、この突き合わせ部分から両側壁4の下部にかけて粘着テープを貼着させることにより段ボール箱1の底が固定される。
段ボール箱1を形成する段ボール紙としては、強度の高さ及び加工成形の容易さの観点から、図3に示されるように、波形に形成された中芯1aの表面側に積層される表ライナ1b及び裏面側に積層される裏ライナ1cを備える両面段ボールが用いられている。この際、縦方向の圧力に対して特に高い強度を有するように、中芯1aの波の尾根方向が四角筒状部(前壁2、後壁3及び側壁4)の縦方向となるように設計される。
当該段ボール箱1は、一方の側壁4の上部中央に、図4で拡大して示すように、破断誘導線10(10a及び10b)で囲まれた舌片状の切離可能域11を有している。
当該段ボール箱1は、このように側壁4の上部中央に、破断誘導線10で囲まれた切離可能域11を有しているため、この破断誘導線10に沿って確実かつ容易に切離可能域11を段ボール箱1本体(側壁4)から分離することができる。また、切離可能域11が側壁4の上部中央に形成されているため、図2に示すように、通常一対の上面側外フラップ5の突き合わせ部分に粘着テープTを貼着した際に、この粘着テープTの端部が切離可能域11上に位置させることができる。従って、当該段ボール箱1によれば、この切離可能域11上に粘着テープTの端部が位置するように貼着されることで、切離可能域11の分離と共に粘着テープTの端部が段ボール箱1から剥がれ、この粘着テープTの端部を先頭として粘着テープT全体が容易に剥がれることとなる。よって、当該段ボール箱1によれば、爪等を粘着テープTの端部に立てて無理に引き剥がすことなく、容易に粘着テープTを剥がすことができる。
上記破断誘導線10は、側壁4上縁と略平行に配設される上辺10aと、この上辺10a両端から下方に延出する湾曲線10bとを有している。
当該段ボール箱1によれば、切離可能域11を形成する上辺10aと側壁4の上縁とが平行となるように形成されているため、この舌片状の切離可能域11の縦方向(上辺に垂直な方向)と段ボール箱1の縦方向が一致し、側壁4にこの切離可能域11を設けることによる段ボール箱1の圧縮強度の低下を防止することができる。また、当該段ボール箱1によれば、破断誘導線10の上辺10aが側壁4上縁と略平行に設けられるため、この破断誘導線の上辺10aが、縦方向の圧縮強度に影響を与えることがない。そのため、当該段ボール箱1によれば、縦方向に対する圧縮強度を維持することができる。従って、当該段ボール箱1によれば、切離可能域11が破断誘導線10で囲まれた領域として形成されているにもかかわらず、縦方向の圧縮に対して強度が高く、例えば重量物商品を梱包した段ボール箱を数段重ねて使用・保管しても通常の段ボール箱と同様な強度を有するため、変形することなく形状を維持することができ、内容物を保護することができる。
この切離可能域11は、把持部12と、この把持部12から下方向に延出する略半円形状の指挿入部13とからなる舌片状の形状を有している。
把持部12の形状としては、切離可能域11が舌片状であれば特に限定されないが、図4に示されるような略半円形状又は略等脚台形状であることが好ましい。把持部12のサイズとしては、手で摘むことができ、粘着テープTが十分に表面に貼着されるサイズであることが好ましく、例えば略半円形状である場合、半径が1.5cm以上4cm以下が好ましい。
指挿入部13のサイズとしては、中指等の指一本が入るサイズである必要があり、例えば半径として5mm以上3cm以下であることが好ましい。指挿入部13のサイズが上記下限より小さいと指を挿入することが困難である。逆に指挿入部13のサイズが上記上限より大きいと、段ボール箱1の強度が低下してしまう。
当該切離可能域11は、把持部12と、この把持部12から下方向に延出する略半円形状の指挿入部13とを有する舌片状であるため、この縦方向(上辺10aに対して垂直方向)への圧縮に対して強い構造となっている。従って当該段ボール箱1によれば、切離可能域11が破断誘導線10で囲まれた領域として形成されているにもかかわらず縦方向の圧縮に対して強く、例えば段ボール箱を数段重ねて使用・保管しても一定程度耐えることができる。また当該切離可能域11は、舌片状であるため、側壁4から引き裂く際も、破断誘導線10に沿って確実に引き裂かれることができる。
この切離可能域11全体のサイズとしては、特に限定はされず、通常段ボール箱の貼着に使用される粘着テープのサイズ等に応じて適宜設定される。例えば、切離可能域11の上辺10aの長さ(幅)としては、通常段ボール箱に使用される粘着テープTの幅と同等であることが好ましく、具体的には2cm以上10cm以下が好ましく、3cm以上8cm以下が特に好ましい。このように、切離可能域11の上辺10aの長さを通常段ボール箱に使用される粘着テープの幅と同等又は大きいサイズとすることで、粘着テープTの端部を確実に切離可能域11上に貼着させることができる。
また、切離可能域11の上辺長が、使用される粘着テープの幅より小さいものも好ましい。このような切離可能域11によれば、粘着テープが把持部12全面を覆うように貼着されるために、破断誘導線10が設けられることによる縦方向の押圧力に対する強度の低下を防ぐことができる。更には、このように切離可能域11の底辺長を小さくすることにより、切離可能域11の面積が小さくなるため、このことによっても、縦方向の圧縮強度の低下を抑えることができる。
また、切離可能域11の高さ(上辺10aに対して垂直方向の長さ)としては、例えば3cm以上10cm以下が好ましく、5cm以上8cm以下が特に好ましい。切離可能域11の高さが上記下限より小さいと粘着テープTの端部を切離可能域11上に貼着させることを意識的に行う必要が生じ、作業性が低下する。また、粘着テープtの端部を切離可能域11上に貼着させることができない場合が生じやすくなり、この際は、この切離可能域11が粘着テープTと共に切り剥がれなくなってしまう。一方、切離可能域11の高さが上記上限より大きいと、粘着テープTの剥がし易さは十分であるが、破断誘導線10で囲まれた領域が広くなるために、当該段ボール箱1の縦方向における圧縮強度が低下することとなる。
破断誘導線10は、上辺10aにおいては中芯1a及び裏ライナ1cが切断され(表ライナ1bが切断されずに残っている状態:図5(a)参照)、湾曲線10bの少なくとも一部においてはミシン目状に切断されている。さらには、破断誘導線10は、湾曲線10bの下方頂点部分10c(指挿入部13を形成する部分)においては完全に切断されている。
当該段ボール箱1によれば、破断誘導線10の上辺10aは中芯1a及び裏ライナ1cが切断されている、すなわち表ライナ1bのみが残された状態であるため、引き剥がしの際に、この切離可能域11を上辺10a部分を中心に外側方向あるいは内側方向に容易に曲げることができ、その結果表ライナ1bも引き剥がしの際に容易に裂けるため、容易かつ確実に切離可能域11を側壁4(段ボール箱1本体)から切り離すことができる。
また、当該段ボール箱1によれば、湾曲線10bの一部(下方頂点部分10c以外の部分)はミシン目状に切断されているため、切離可能域11を押し込み、又は掴んで引き剥がす際に、この湾曲線10bに沿って切り離れることで粘着テープTの一部が確実に引き剥がれることができる。また、また当該段ボール箱1によれば、湾曲線10bの少なくとも一部をこのようにミシン目状に設けることで一定の圧縮強度を保つことができるため、強度の低下を防ぐことができる。
さらには、当該段ボール箱1によれば、破断誘導線10は、湾曲線10bの下方頂点部分10c(指挿入部13を形成する部分)においては完全に切断されているため、指挿入部13に中指等の指を押し込むことで、指を容易に挿入することができる。この指挿入部13に指が挿入されることで、当該切離可能域11は、段ボール紙の表裏両面から摘まれることができ、一定程度の面積を有する把持部12を摘んで引き剥がすことで、切離可能域11及びこの切離可能域11と共に粘着テープTが段ボール箱1から剥がれ易くなる。
この湾曲線10bのミシン目状部分における切断線と非切断線の繰り返し長さ(ピッチ幅)としては、1mm以上5mm以下であることが好ましい。湾曲線10bにおけるピッチ幅が上記下限より小さいと縦方向の圧縮強度が低下する。逆に、湾曲線10bのピッチ幅が上記上限より大きいと、強度は強いものの、破れにくくなるため側壁4からの切離可能片11の切り離しが困難となる。
この破断誘導線10の上辺10aと湾曲線10bとの連結部10dは、図4に示されるように丸められている。当該切離可能域11によれば、このように連結部10dが丸められていることで、引き剥がしの際に切離可能域11それぞれの連結部10で、破断誘導線10に沿わず直線状に引き剥がれることを防止することができ、確実に切離可能域11の形状に沿って引き剥がすことができる。さらには、切離可能域11の連結部10dが丸められていることで、段ボール箱1の垂直方向に対する押圧力に対し、圧力が集中することなく丸められたカーブに沿って分散されるため、切離可能域11を設けているにもかかわらず強度の低下を防止することができる。
次に、本段ボール箱1の使用方法について説明する。
当該段ボール箱1は、図2に示されるように、通常の段ボール箱と同様に、あらかじめ底部を形成した状態で、箱内部に商品等を収納した後、一対の上面側内フラップ6と一対の上面側外フラップ5を順次折り込み、上面側外フラップ5同士の突き合わせ部分から側壁4の上部にかけて粘着テープTを貼着することによって封緘される。
切離可能域11は、側壁4の上部中央に設けられているため、図2及び図5(a)に示されるように、粘着テープTが切離可能域11の表面に位置するように貼着される。この際、切離可能域11の指挿入部13が粘着テープTの端部の外側に位置する(粘着テープTが切離可能域11の表面全面を覆わない状態)ように貼着される。なお、粘着テープTの高い貼着強度によれば、粘着テープTの一部が切離可能域11の表面に位置するように貼着されれば十分である。
この粘着テープTが貼着された段ボール箱1は、以下の手順により容易に開封することができる。まず、指挿入部13に中指等の指を押し当てることにより、指挿入部13が段ボール箱1内部方向に折れ曲がり、指を内部に挿入する。当該段ボール箱1は、指挿入部13の円弧を形成する湾曲線10bの下方頂点部分10cが完全に切断されているため、大きい力を要せず容易に指挿入部13を折り曲げ、内側に指を挿入することができる。なお、この際に、指挿入部13とともに把持部12を含む切離可能域11全体を、一旦段ボール箱1の内側に折り曲げてもよい。
続いて、指挿入部13を折り曲げて、指を段ボール箱1内部に挿入することで、切離可能域11の把持部12が両面から摘まれ、図5(b)に示されるように段ボール箱1の外側方向に裂かれ、切離可能域11の上辺10aを中心に折り曲げられる。この際、切離可能域11の把持部12の両辺を形成する湾曲線10bの一部(下方頂点部分10c以外の部分)はミシン目状に切断されているため、このミシン目に沿って容易に切離可能域11を裂くことができる。なお、この図5(b)の状態においては、切離可能域11と側壁4とは、表ライナ1b一枚によってつながった状態である。
この図5(b)の切離可能域11を折り曲げた状態から、更に切離可能域11を上部方向に引き上げることによって、表ライナ1bが引き裂かれ、切離可能域11が段ボール箱1本体と分離される(図5(c)。このように、切離可能域11の上辺10aは中芯1a及び裏ライナ1cが切断されているため、表ライナ1bのみを引き裂くことにより容易に分離される。この際、粘着テープTの端部は切離可能域11上にあるため、図6に示されるように切離可能域11と共に粘着テープTが段ボール箱1表面から剥がれる。
このように当該段ボール箱1によれば、接着力の強い粘着テープTを爪等を立てることにより端部を引き起こす必要が無く、容易に切離可能域11の分離とともに引き剥がすことができる。また、当該段ボール箱1によれば、切離可能域11を設けているにもかかわらず、この切離可能域11が上述の形状等を有しているため高い圧縮強度を有している。
なお、本考案の段ボール箱は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、切離可能域11を両側壁に設けることもよい。このような段ボール箱によれば、どちらの方向からも貼着された粘着テープを引き剥がすことができる。更には、当該段ボール箱によれば両方の切離可能域を切り離すことにより、この切離可能域を切り離した残りの孔部分を持ち手として活用することができる。
更には、切離可能域を形成する破断誘導線において、湾曲線を全てミシン目状の破断誘導線としてもよい。すなわち、当該段ボール箱によれば、指挿入部の円弧を形成する部分もミシン目状の破断誘導線とすることで、縦方向の圧縮強度を通常の段ボールと同程度にまで高く維持することができる。
以上のように、本発明の段ボール箱によれば、重量物商品等を収容・梱包し、粘着テープ、特に粘着力の高いOPPテープ等の貼着によって一組の上面側外フラップが封緘される段ボール箱として好適に用いられる。
1 段ボール箱
1a 中芯
1b 表ライナ
1c 裏ライナ
2 前壁
3 後壁
4 側壁
5 上面側外フラップ
6 上面側内フラップ
7 下面側外フラップ
8 下面側内フラップ
9 糊代部
10 破断誘導線
10a上辺
10b湾曲線
10c下方頂点部分
10d連結部
11 切離可能域
12 把持部
13 指挿入部
T 粘着テープ

Claims (4)

  1. 対向する前壁及び後壁並びに対向する左右一対の側壁を有する四角筒状部と、
    上記前壁及び後壁の各上縁から延出する一対の上面側外フラップと、
    上記各側壁の各上縁から延出する一対の上面側内フラップと、
    前壁及び後壁の各下縁から延出する一対の下面側外フラップと、
    各側壁の各下縁から延出する一対の下面側内フラップと
    を備え、
    これらの四角筒状部及び各フラップが一枚の段ボール紙から組み立てられる段ボール箱であって、
    上記側壁の上部中央に、破断誘導線で囲まれた舌片状の切離可能域を有していることを特徴とする段ボール箱。
  2. 上記破断誘導線が、側壁上縁と略平行に配設される上辺と、この上辺両端から下方に延出する湾曲線とを有している請求項1に記載の段ボール箱。
  3. 上記段ボール紙が、波状の中芯と、この中芯の表面側に積層される表ライナと、この中芯の裏面側に積層される裏ライナとを有し、
    上記破断誘導線の上辺は中芯及び裏ライナが切断され、湾曲線の少なくとも一部はミシン目状に切断されている請求項1又は請求項2に記載の段ボール箱。
  4. 上記破断誘導線の上辺と湾曲線との連結部が丸められている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の段ボール箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015229519A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 上六印刷株式会社 包装箱
JP2018065571A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 株式会社ディスコ 段ボール箱
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