JP3160488B2 - タービン昇降速時のストレス防止方法 - Google Patents

タービン昇降速時のストレス防止方法

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JP3160488B2
JP3160488B2 JP00255595A JP255595A JP3160488B2 JP 3160488 B2 JP3160488 B2 JP 3160488B2 JP 00255595 A JP00255595 A JP 00255595A JP 255595 A JP255595 A JP 255595A JP 3160488 B2 JP3160488 B2 JP 3160488B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は事業用及び自家発用ター
ビンに適用される無負荷時(回転数上昇/下降又は昇速
/減速時)の速度制限によるタービン昇降時のストレス
防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来タービン昇速、減速時のストレス
(熱応力)に着目して速度制限をする方法はなかった。
【0003】従来は、決められた速度変化率で昇降速
し、クリチカル速度域のみを避ける様運転されていた。
(従来はタービンの起動、停止の回数が少なく起動、停
止時にはストレスを無視してもタービンの全寿命から考
えると問題にされなかった。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近の発電所の負荷運
用の変化によるDSS(DAILY START/STOP)、WSS
(WEEKLY START/STOP )等の要求により、タービンの起
動停止回数が増え、併入前又は解列後の昇速、減速時の
ストレスが無視出来なくなってきた。
【0005】本発明は上記問題点を解決することを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
【0007】すなわち、主蒸気管ドレン温度及びタービ
ン実速度を入力し、同タービンの昇降速時には上記主蒸
気管ドレン温度にて第1段出口蒸気温度を推定してスト
レス演算を行なわせることによりストレスから決められ
る制限速度変化率を求め、これとあらかじめ設定した速
度変化率のどちらか低い値を実際の速度変化率として使
用することにより昇降速時の上記タービンのストレスを
自動的に低減させる。
【0008】
【作用】上記発明において、タービンの昇降速時には主
蒸気管ドレン温度およびタービン実速度を入力し、主蒸
気管ドレン温度から第1段出口蒸気温度が推定される。
そしてこの第1段出口蒸気温度からストレス演算により
熱応力が許容値以下になるようにストレスから決められ
る制限速度変化率が求められる。これとあらかじめ設定
された速度変化率のどちらか低い値が実際の速度変化率
として使用される。すなわちタービンはこの小さい方の
速度変化率で昇降速運転される。
【0009】従って、頻繁にタービンは昇降速運転され
ても、常に制限(許容)速度変化率以下で運転されるの
で、寿命の延長が図れる。
【0010】
【実施例】上記本発明の一実施例を図1〜図3により説
明する。
【0011】図1にて、主蒸気管ドレン温度検出器2の
出力は切換器11の一方の端子aへ送られる。また第1
段出口蒸気温度検出器3の出力は切換器11の他方の端
子bへ送られる。切換器11の出力は第1段出口蒸気温
度推定器5aを有するストレスによる制限速度変化率演
算器5へ送られる。
【0012】ストレスによる制限速度変化率演算器5の
出力はトランスファーリレー7を経て低値選択器6へ送
られる。またタービンの速度検出器1の出力はストレス
による制限速度変化率演算器5およびトランスファーリ
レー7へ送られる。さらに速度変化率設定器4の出力は
トランスファーリレー7および低値選択器6へ送られ
る。
【0013】以上において、タービンの昇速降速時(タ
ービンへの蒸気流入が非常に少ないとき)には、切換器
11はa端子の入力、すなわち主蒸気ドレン温度検出器
2の出力(主蒸気ドレン温度信号)を出力する。第1段
出口蒸気温度推定器5aはこの信号を入力し、タービン
の第1段出口蒸気温度を推定演算し出力する。
【0014】ストレスによる制限速度変化率演算器5で
は、予めストレス演算により求められた、図2,
(a),(b)に示すような、ストレスレベル対制限速
度変化率特性が入力記憶されている。ここでストレスレ
ベルΔTは式(1)で定義される。
【0015】 ΔT=(第1段出口蒸気温度)−(ロータメタル温度) ……… (1) ストレスによる制限速度変化率演算器5では入力からス
トレスレベルを求め、それに対応する制限速度変化率信
号を出力する。
【0016】なお図2,(a)は昇速時に対するもの
で、(b)は降速時に対するものである。例えば昇速時
ΔTがプラス(+)になったら(本図の場合+24℃以
上になったら)速度上昇率を100RPM/MINに制
限する制限速度変化率信号(100RPM/MIN)を
出力する。またマイナス(−)になったら(本図の場合
−16℃になったら)制限速度変化率信号(450RP
M/MIN)を出力し、速度上昇率を450RPM/M
INまで許容しようとするものである。
【0017】このように行う理由は、昇速時には、速度
上昇の為に流入蒸気が増加され、結果として第1段出口
蒸気温度が上昇する。この為ΔTはプラス(+)に増加
して、プラス(+)側のストレスが増加する為、速度上
昇率を下げ流入蒸気を絞る必要があるためである。
【0018】トランスファーリレー7は速度検出器1か
らの速度信号を受け、入力が予め定められたクリチカル
速度域ならば、速度変化率設定器4からの設定速度変化
率信号4sを低値選択器6へ送る。またクリチカル速度
域外ならばストレスによる制限速度変化率演算器5から
の制限速度変化率信号5sを低値選択器6へ送る。低値
選択器6は両入力の小さい方を速度変化率信号6sとし
て従来の速度変化抑制回路へ送る。
【0019】なおクリチカル速度域で設定速度変化率信
号4sが通されるのは、タービンがクリチカル速度域
(危険速度)に達した時は、高周波等により共振し、ロ
ータのブレードを破損する危険性が生じるので、これを
回避するためである。
【0020】このようにして、タービンは昇速降速時に
はその速度変化率がストレスによる許容値以下に抑えら
れた運転をする。したがってDSS、WSSにおいても
タービンの寿命が大幅に延びる。
【0021】またタービンが所定速度に達すると、切換
器11は、b端子側に切換り、第1段出口蒸気温度検出
器3の出力をストレスによる制限速度変化率演算器5に
送る。ストレスによる制限速度変化率演算器5は従来通
り作動し、制限変化率信号5sを出力する。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によればタ
ービンの昇速降速時に、タービンは速度変化率が、スト
レスによる許容値以下に抑えられる。したがって頻繁に
昇速降速する運転が行われても寿命が短縮する心配はな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図2】(a)及び(b)は同実施例の作用説明図であ
る。
【符号の説明】
1 速度検出器 2 主蒸気管ドレン温度検出器 3 第1段出口蒸気温度検出器 4 速度変化率設定器 5 ストレスによる速度変化率制限演算器 5a 第1段出口蒸気温度推定器 6 低値選択器 7 トランスファーリレー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主蒸気管ドレン温度及びタービン実速度
    を入力し、同タービンの昇降速時には上記主蒸気管ドレ
    ン温度にて第1段出口蒸気温度を推定してストレス演算
    を行なわせることによりストレスから決められる制限速
    度変化率を求め、これとあらかじめ設定した速度変化率
    のどちらか低い値を実際の速度変化率として使用するこ
    とにより昇降速時の上記タービンのストレスを自動的に
    低減させることを特徴としたタービン昇降速時のストレ
    ス防止方法。
JP00255595A 1995-01-11 1995-01-11 タービン昇降速時のストレス防止方法 Expired - Fee Related JP3160488B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6323596B1 (en) 1997-03-31 2001-11-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Planar display panel and panel manufacturing method
KR20160070134A (ko) 2013-10-15 2016-06-17 가부시키가이샤 나토믹스 열교환면의 보전 방법 및 습한 공기의 냉각 방법

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US6483249B2 (en) 1997-03-31 2002-11-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Planar display panel driving method
US6794823B2 (en) 1997-03-31 2004-09-21 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Planar display panel controller
KR20160070134A (ko) 2013-10-15 2016-06-17 가부시키가이샤 나토믹스 열교환면의 보전 방법 및 습한 공기의 냉각 방법

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