JP3160091U - 近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルおよび近距離無線通信用部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナが設けられたタッチパネルにおいて、表示パネルによる表示の視認性をアンテナの性能を低下させることなく安価に向上させる。【解決手段】タッチパネル3の裏面側における有効タッチ領域3aの周囲の領域に、有効タッチ領域3aを取り囲むように、銅などの導電性に優れた安価な金属材料を用いて印刷やエッチング等によって複数のアンテナパターン5を直接形成する。あるいは、アンテナパターン5を形成した図示しない透明なフィルムをタッチパネル3の裏面に貼り付けてもよい。タッチパネル3の全体を小型化する観点から、上記のアンテナパターン5を、有効タッチ領域3aに極力近接して形成する。タッチパネル3の有効タッチ領域3a(表示パネル4の表示領域)にアンテナパターン5が形成されていないので、表示パネル4による表示がアンテナパターン5によって遮られることはない。また、アンテナを形成するためのスペースを小さくすることができる。【選択図】図1

Description

本考案は、RFID(Radio Frequency IDentification)のような近距離無線通信を用いて非接触にICカード等に対して情報を読み書きするためにデータを送受信する近距離無線通信用アンテナを備えたタッチパネルおよびタッチパネルに取り付け可能な近距離無線通信用アンテナを備えた近距離無線通信用部品に関するものである。
近年、RFID技術を用いて非接触にてデータ通信を行う研究開発が進んでおり、交通機関用の乗車カードや、電子決済のためのICカードだけではなく、データ通信用のICチップを搭載した携帯電話等も普及してきている。
また、上記のようなデータ通信技術とタッチパネルとの融合を図る試みが進められている(例えば特許文献1)。特許文献1には、タッチパネルに無線通信のためのアンテナが設けられ、ICカードをタッチパネルに近づけると、アンテナとICカードとの間で無線通信が行われることが記載されている(図4および図10参照)。これに対し、特許文献2には、アンテナをタッチパネルに設けた場合、タッチパネルを介したディスプレイによる表示の妨げになることから、フェライトコアにコイルを巻いて構成したアンテナを表示パネル(タッチパネル)の周囲に配置することにより、磁力線を表示パネル上に発生させることが記載されている。これにより、タッチパネルにアンテナを設けることなく、タッチパネル上でICカードと通信することができる。
特開2006−195925号公報(2006年7月27日公開) 特開2010−39704号公報(2010年2月18日公開)
特許文献1には、アンテナが透明配線であることが記載されているので(段落〔0033〕)、表示パネルの表示の妨げを回避することができる。しかしながら、透明配線材料(インジウム錫酸化物等)が一般に高価であることから、アンテナを含むタッチパネルシステムの低コスト化を図る上では不利であることと、透明配線材料がアンテナ利得の低下を招くことが問題となる。
また、特許文献2に記載されたアンテナは、フェライトコアにコイルを巻いて構成されるので、大型化している。このため、このようなアンテナを表示パネルの周囲に配置すると、これらを含む装置全体が大型化することになる。
本考案は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、アンテナが設けられたタッチパネルにおいて、表示パネルによる表示の視認性をアンテナの性能を低下させることなく安価に向上させることを目的としている。
本考案に係る近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルは、タッチパネルにアンテナが設けられている近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルにおいて、上記の課題を解決するために、前記タッチパネルにおける有効タッチ領域の周囲の領域に当該有効タッチ領域を取り囲むように前記アンテナを構成するアンテナパターンが形成されていることを特徴としている。
タッチパネルの有効タッチ領域は、一般にタッチパネルと組み合わされる表示パネルの表示領域とほぼ一致する。したがって、有効タッチ領域にアンテナパターンが形成されていないことにより、表示パネルによる表示がアンテナパターンによって遮られることはない。また、アンテナパターンが有効タッチ領域を取り囲むように形成されているので、特許文献2のように大きいアンテナを表示パネルの周囲に配置する構成と異なり、アンテナを形成するためのスペースを小さくすることができる。それゆえ、タッチパネルを組み込む装置を小型化することができる。また、アンテナパターンに高価な透明配線材料を用いる必要がない。
本考案に係る他の近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルは、タッチパネルにアンテナが設けられている近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルにおいて、上記の課題を解決するために、前記タッチパネルに前記アンテナを構成するアンテナパターンが形成され、当該アンテナパターンが、前記タッチパネルと組み合わされる表示パネルに表示される垂直方向の画素列に対して15°以上の角度をなすように傾斜していることを特徴としている。
上記の構成では、アンテナパターンがこのように傾斜することにより、アンテナパターンと垂直方向の画素列との間で干渉が生じにくくなるので、モアレの発生を抑制することができる。これに対し、引用文献1に記載されているようにアンテナが透明配線であっても、アンテナと垂直方向の画素列との間の角度が15°未満であれば、垂直方向の画素列との間で干渉が生じてモアレが発生しやすくなる。したがって、透明配線を用いなくても、表示パネルの表示品位の低下を抑制することができる。
前記近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルにおいて、前記アンテナパターンが、透明なフィルム基材上に形成され、当該フィルム基材が前記タッチパネルに貼り付けられるとともに、アンテナパターンの形状に沿った外形に形成されていることが好ましい。
このようにフィルム基材がアンテナパターンの形状に沿った外形に形成されていることにより、フィルム基材を極力小さく形成することができる。それゆえ、1つのフィルム材料から、より多くのフィルム基材を得ることができる。
本考案に係る前記近距離無線通信用部品は、上記の課題を解決するために、アンテナを構成するアンテナパターンが方形をなすループ部を含み、タッチパネルに貼り付けられるフィルム基材と、前記アンテナパターンと接続されて前記アンテナパターンを用いた送受信処理を行う送受信処理部品とを備えていることを特徴としている。
少なくとも、アンテナパターンの主要部分であるループ部が方形をなしていれば、フィルム基材をタッチパネルに貼り付けるときに、垂直方向の画素列に対して15°以上の角度をなすようにループ部の傾きを調整してアンテナパターンを配置することができる。これにより、上記のように、アンテナパターンと垂直方向の画素列との間で干渉を生じにくくして、モアレの発生を抑制することができる。
また、上記のような近距離無線通信用部品を予め製作しておくことにより、如何なるサイズのタッチパネルとでも近距離無線通信用部品を組み合わせることができる。これにより、電波法で規定された総務大臣による型式指定を近距離無線通信用部品に対して受けることにより、近距離無線通信用部品と組み合わされたタッチパネルについては型式指定を受ける必要がない。これにより、サイズの異なるタッチパネルを製品として出荷できるまでの期間を短縮することができる。
前記近距離無線通信用部品において、前記フィルム基材が前記アンテナパターンの形状に沿った外形に形成されていることが好ましい。
これにより、近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルと同様、フィルム基材を極力小さく形成することができる。それゆえ、1つのフィルム材料から、より多くのフィルム基材を得ることができる。
本考案に係る近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルは、以上のように構成されることにより、表示パネルによる表示の視認性をアンテナの性能を低下させることなく安価に向上させることができるという効果を奏する。
(a)は本考案の実施の形態1に係る表示入力装置の構造を示す平面図であり、(b)は当該表示入力装置の構造を示す側面図である。 (a)は本考案の実施の形態2に係る表示入力装置の構造を示す平面図であり、(b)は当該表示入力装置の構造を示す側面図である。 (a)および(b)は本考案の実施の形態2,3にも適用可能なアンテナパターンの他の構造を示す図である。 (a)は本考案の実施の形態3に係る表示入力装置の構造を示す平面図であり、(b)は当該表示入力装置の構造を示す側面図である。 本考案の実施の形態4に係るリーダ/ライタモジュールの構成を示す平面図である。
〔実施の形態1〕
本考案の実施形態について図1に基づいて説明すると以下の通りである。
図1(a)および(b)に示すように、表示入力装置1は、筐体2と、タッチパネル3と、表示パネル4とを備えている。
筐体2は、額縁形状に形成されており、その開口部からタッチパネル3の有効タッチ領域3aが露出するように、タッチパネル3が取り付けられている。表示入力装置1は、筐体2によって表示入力装置1を搭載する装置に取り付けられることにより、当該装置に組み込まれる。
タッチパネル3の背後には、表示パネル4が配置されている。表示パネル4は、液晶パネルやELパネル等の平板型の表示パネルが好適に用いられる。
タッチパネル3は、抵抗膜式、静電容量方式、超音波方式、光学式等であり、その種類は限定されない。このタッチパネル3は、図示はしないが、一対の透明な基板が所定の間隔をおいて対向するように配置されており、有効タッチ領域3aにおける両基板の内側には、タッチ位置を電気信号として検出するための電極が形成されている。タッチパネル3の裏面側における有効タッチ領域3aの周囲の領域には、有効タッチ領域3aを取り囲むように、複数のアンテナパターン5が直接形成されている。また、タッチパネル3の全体を小型化する観点から、上記のアンテナパターン5は、有効タッチ領域3aに極力近接して形成されることが好ましい。アンテナパターン5は、銅などの導電性に優れた金属材料を用いて印刷やエッチング等によって形成されている。
なお、アンテナパターン5をタッチパネル3に直接形成する以外に、アンテナパターン5を形成した図示しない透明なフィルムをタッチパネル3の裏面に貼り付けてもよい。また、アンテナパターン5は、タッチパネル3の裏面側ではなく表面側に設けられてもよいし、タッチパネル3を構成するいずれかの基板の内側面に設けられてもよい。
上記のように構成される表示入力装置1においては、タッチパネル3の有効タッチ領域3a(表示パネル4の表示領域)にアンテナパターン5が形成されていないので、表示パネル4による表示がアンテナパターン5によって遮られることはない。また、アンテナパターン5がタッチパネル3の裏面側で有効タッチ領域3aを取り囲むように形成されているので、特許文献2のように大きいアンテナを表示パネルの周囲に配置する構成と異なり、アンテナを形成するためのスペースを小さくすることができる。それゆえ、表示入力装置1を小型化することができる。また、アンテナパターン5に高価でアンテナ利得を低下させる透明配線材料を用いる必要がないので、アンテナ性能を低下させることなくアンテナ付のタッチパネル3を安価に提供することができる。
上記の構成は、有効タッチ領域3aが3.5インチ以下の小型のタッチパネル3に向いている。このため、ICカード等を有効タッチ領域3aに当てても、正しくアンテナパターン5と通信を行うことができる。これに対し、有効タッチ領域3aが3.5インチを越える大きさとなる場合は、アンテナパターン5が大きくなりすぎて、アンテナ効率が低下する。このため、有効タッチ領域3a内ではアンテナの効力が弱まるので、有効タッチ領域3aにICカードを当てても、ICカードへの電力供給が正常にできなくなる。したがって、大型のタッチパネルに対しては、本実施形態の構成は不向きである。
〔実施の形態2〕
本考案の実施形態について図2および図3に基づいて説明すると以下の通りである。
図2(a)および(b)に示すように、表示入力装置11は、筐体12と、タッチパネル13と、表示パネル14とを備えている。
筐体12は、額縁形状に形成されており、その開口部からタッチパネル13が露出するように、前述のタッチパネル3と同様のタッチパネル13が取り付けられている。また、タッチパネル13の背後には、前述の表示パネル4と同様の表示パネル14が配置されている。
タッチパネル13の裏面側には、アンテナパターン15が形成された透明なフィルム基材16が貼り付けられている。このフィルム基材16は、タッチパネル13とほぼ同じ大きさに形成されている。上記のアンテナパターン15は、前述のアンテナパターン5と同様に、銅などの導電性に優れた金属材料を用いて印刷やエッチング等によってフィルム基材16上に形成されている。
なお、アンテナパターン15はタッチパネル13の裏面側に設けられているが、図2(a)では、便宜上、アンテナパターン15を実線にて描いている。また、アンテナパターン15は、タッチパネル13の裏面側ではなく表面側に設けられてもよいし、タッチパネル13を構成するいずれかの基板の内側面に設けられてもよい。
複数のアンテナパターン15は、ループ部15aと、引出部15bとを有している。ループ部15aは、アンテナの本体部分を形成するループ部分であり、方形をなしている。2つの引出部15bは、ループ15aに対する伝送経路となっており、ループ部15aの両端からタッチパネル13の端部にまで伸び、タッチパネル13の端部に向かうに連れて互いの間隔が広がるように形成されている。アンテナパターン15は、引出部15bの端部でコントロールモジュール(例えば図5に示すコントロールモジュール33)と接続される。
ここで、ループ部15aおよび引出部15bは、表示パネル14に表示されるマトリクス状の画素のうち、垂直方向に並ぶ画素列に対して15°以上の角度をなすように傾斜している。ループ部15aおよび引出部15bがこのように傾斜することにより、ループ部15aおよび引出部15bと画素列との間で干渉が生じにくくなるので、モアレの発生を抑制することができる。これにより、表示パネル14の表示品位の低下を抑制することができる。
これに対して、ループ部15aを円形または湾曲形状に形成すると、ループ部15aと垂直方向の画素列とのなす角度が15°未満となる箇所が存在するので、その箇所においてモアレが発生してしまう。このため、ループ部15aおよび引出部15bは、直線状に形成されて上記の角度の範囲で傾斜していることが好ましい。また、ループ部15aは、ICカードに対して電力の伝達が容易であるという観点からも、方形であることが好ましい。
引出部15bについては、15°以上で極力大きく傾斜していることがモアレの発生をより抑制する上で好ましい。しかしながら、アンテナの性能面では、両方の引出部15bの間隔を広げることは、2つの引出部15bによって、分離された電気的な領域が形成されることから、好ましくない。したがって、引出部15bは極力近づけて平行であることが好ましい。そこで、本実施形態では、垂直方向の画素列に対する引出部15bの傾斜角度を、モアレの発生を抑えながら、アンテナ性能の低下を極力抑えることができる15°に設定している。
アンテナパターン15が僅かにでも見えることを考慮すれば、アンテナパターン15を図示するように左右対称な形状に形成することが好ましい。しかしながら、外観上の形状を考慮する必要がない場合、アンテナパターン15の代わりに、図4(a)に示すようなアンテナパターン101や、図4(b)に示すアンテナパターン102を採用してもよい。図4(a)に示すアンテナパターン101は、ループ部15aと同様の形状をなすループ部101aと、引出部101bとを有している。引出部101bは、互いに平行となり、図中の右側斜め下方に延びるように形成されている。一方、図4(b)に示すアンテナパターン101は、ループ部15aと同様の形状をなすループ部102aと、引出部102bとを有している。引出部102bは、互いに平行となり、図中の左側斜め下方に延びるように形成されている。上記のような引出部101b,102bは、それぞれ平行かつ傾斜して形成されているので、電気的な特性を良好に維持しつつ、モアレの発生も回避できる。
なお、このアンテナパターン101,102は、後述する実施の形態3および4にも適用することができる。
アンテナパターン15は、それぞれ5μm〜40μmの範囲の幅を有している。5μmはアンテナパターン15のエッチングの限界値であり、40μmは視界に入っても気にならない最大の値である。また、アンテナパターン15同士の間隔は、150μm〜600μmの範囲に設定されている。逆に、アンテナパターン15同士の間隔が150μmより狭いと、アンテナパターン15の幅を上記の範囲に設定しても、混色作用により、濃く見えてしまう。また、アンテナパターン15同士の間隔が600μmより広いと、経験上アンテナ効率が下がるので好ましくない。
アンテナパターン15の幅とアンテナパターン15間の間隔を上記のように設定することにより、アンテナパターンが目立ちにくくなる。また、表示パネル14に表示される画像の彩度がある程度高いとアンテナパターン15が見えにくくなり、当該画像の明度が高くなるほどアンテナパターン15が見えやすくなる。そこで、アンテナパターン15が配置される部分に表示される画像の彩度を高くし、かつ明度を低くすることにより、アンテナパターン15をほとんど目立たなくすることができる。例えば、アンテナパターン15が配置される部分には、上記のような彩度および明度を有するICカードの画像を表示すれば、ユーザはアンテナを意識することなくICカードを当てる位置を容易に把握することができる。
このように、本実施の形態では、アンテナパターン15を金属材料で形成しても、アンテナパターン15を目立たなくすることができる。それゆえ、高価な透明配線材料を用いることなくアンテナ性能を低下させずに安価にアンテナパターン15を提供することができる。
本実施の形態は、タッチパネル13にアンテナパターン15が形成されることにより、3.5インチ以上のタッチパネルに適用してもアンテナパターン15を目立ちにくくすることができる。また、本実施の形態は、アンテナパターン15の大きさによってサイズは制限されるが、3.5インチ以下のタッチパネルにも適用が可能である。
〔実施の形態3〕
本考案の実施形態について図4に基づいて説明すると以下の通りである。
なお、本実施の形態において、前記の表示入力装置11における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記して、その説明を省略する。
図4(a)および(b)に示すように、表示入力装置21は、前述の表示入力装置11と同様、筐体12と、タッチパネル13と、表示パネル14とを備えている。
タッチパネル13の裏面側には、前述のフィルム基材16の代わりに、アンテナパターン15が形成された透明なフィルム基材17が貼り付けられている。このフィルム基材17は、アンテナパターン15の形状と同様な形状で、アンテナパターン15よりやや大きく形成されている。具体的には、フィルム基材17の切れ目が目立ちにくくするために、フィルム基材17は、最も外側に配置されるアンテナパターン15から150μm〜5mmの範囲で離れた位置が外周端部となるように形成されている。
このアンテナパターン15も、前述のフィルム上に形成されるのと同様に、導電性に優れた金属材料を用いて印刷やエッチング等によってフィルム基材17上に形成されている。フィルム基材17にアンテナパターン15を形成する場合、具体的には、大きなフィルム材料上にアンテナパターン15を多数組形成した後、各組のアンテナパターン15毎にフィルム基材17を型抜きすることで、アンテナパターン15が形成されたフィルム基材17を切り出していく。
このように、フィルム基材17をアンテナパターン15の形状に沿って小さく形成するので、前述のフィルム基材16と比べて、1つのフィルム材料からより多くの組のアンテナパターン15が形成されたフィルム基材17を効率的に得ることができる。これに対し、フィルム基材16のサイズを小さくすれば、1つのフィルム材料からより多くのフィルム基材16を得ることができる。しかしながら、フィルム基材16が方形である限り、フィルム基材16を極力小さくしても、フィルム基材17より小さくすることはできないので、1つのフィルム材料から得られるフィルム基材16の数はフィルム基材17に比べて少ない。
フィルム基材16のサイズを小さくした場合、表示パネル14のサイズよりも小さくなることから、表示パネル14の画面上にフィルム基材16の外周端部が位置することになる。この外周端部は表示される垂直方向の画素列と平行になる部分を含むことから、外周端部と画素列との干渉でモアレが生じてしまう。これに対して、フィルム基材17は、アンテナパターン15と同様に外周端部が、垂直方向の画素列に対して傾斜しているので、外周端部では上記のようなモアレを生じない。また、外周端部がアンテナパターン15に沿っているので、アンテナパターン15の一部のように見えることになり、アンテナパターン15とは別の部材が存在することをユーザに意識させない。
〔実施の形態4〕
本考案の実施形態について図5に基づいて説明すると以下の通りである。
図5に示すように、リーダ/ライタモジュール31(近距離無線通信用アンテナ部品)は、前述のアンテナパターン15が形成されたフィルム基材17と、テール部32と、コントロールモジュール33(送受信処理部品)とを有している。
テール部32は、アンテナパターン15とコントロールモジュール33とを電気的に接続する伝送用の配線がフレキシブル基板上に形成された接続部品である。このテール部32は、フィルム基材17に接続される接続部32aと、接続部32aからコントロールモジュール33側に細長く形成された延長部32bとを有している。
接続部32aは、両方の引出部15bの端部と接続部32aにおける配線パターンとが接続されるように、フィルム基材17と圧着接続されている。また、延長部32bは、端部に図示しない接続端子を有しており、この接続端子によってコントロールモジュール33のコネクタ33aと接続されている。
コントロールモジュール33は、ICカードに電力を供給するためにキャリア信号を出力し、データ送受信のためにキャリア信号を変調・復調する。コントロールモジュール33は、このような機能を実現するために、基板上に各種の電子部品が搭載されることによって構成されている。
上記のように構成されるリーダ/ライタモジュール31は、図5に示すように、フィルム基材17の部分でタッチパネル13に光学部品用の両面テープ等によって貼り付けられる。これにより、タッチパネル13におけるフィルム基材17の貼り付け部分にICカードを当てると、ICカードとアンテナパターン15との間で電波や電磁波による通信が行われる。
上記のようなリーダ/ライタモジュール31を予め製作しておくことにより、如何なるサイズのタッチパネル13とでもリーダ/ライタモジュール31を組み合わせることができる。これにより、電波法で規定された総務大臣による型式指定をリーダ/ライタモジュール31に対して受けることにより、リーダ/ライタモジュール31と組み合わされたタッチパネル13については型式指定を受ける必要がない。これにより、サイズの異なるタッチパネル13を製品として出荷できるまでの期間を短縮することができる。
実施の形態3の表示入力装置11,21では、アンテナパターン15がタッチパネル13に形成された状態(アンテナ付タッチパネル)で型式指定を受ける場合、サイズの異なるタッチパネル13に対してそれぞれ型式指定を受ける必要がある。このため、タッチパネル13を製品として出荷できるまでの期間が長引いてしまう。
上記の型式指定としては、電波法100条で規定される高周波利用設備(例えばRFIDで使用される13.56MHzの誘導式読み書き通信設備)に対して申請されるものがある。
なお、本実施の形態では、アンテナパターン15とコントロールモジュール33とを接続するためにフレキシブルなテール部32を用いている。これにより、テール部32を曲げて、コントロールモジュール33をタッチパネル13と重なるように配置すれば、省スペース化を図ることができる。ただ、そのような省スペース化を図る必要がなければ、テール部32を省略して、フィルム基材17に接続端子を設けることにより、アンテナパターン15をコントロールモジュール33に直接接続するようにしてもよい。これにより、テール部32を省略して、部品点数の削減を図ることができる。
また、本実施の形態で用いるアンテナパターン15は、その中心軸がタッチパネル13(前述の表示パネル14)の垂直方向と一致するように配置されるようにフィルム基材17が貼り付けられることにより、垂直方向の画素列に対して15°以上の角度をなすように位置する。しかしながら、そのような位置決めに関わらず、少なくともアンテナパターン15の主要部分であるループ部15aが方形をなしていれば、ループ部15aそのものが図5に示すように傾斜していなくても、フィルム基材17をタッチパネル13に貼り付けるときに、垂直方向の画素列に対して15°以上の角度をなすようにループ部15aの傾きを調整してアンテナパターン15を配置することができる。
本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本考案の技術的範囲に含まれる。
本考案の近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルは、表示パネルによる表示の視認性を安価に向上させることができるので、ICカード等との非接触通信に好適に利用することが可能である。
3,13 タッチパネル
3a 有効タッチ領域
4,14 表示パネル
5,15 アンテナパターン
16,17 フィルム基材
31 リーダ/ライタモジュール(近距離無線通信用アンテナ部品)
33 コントロールモジュール(送受信処理部品)
101,102 アンテナパターン

Claims (5)

  1. タッチパネルにアンテナが設けられている近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルにおいて、
    前記タッチパネルにおける有効タッチ領域の周囲の領域に当該有効タッチ領域を取り囲むように前記アンテナを構成するアンテナパターンが形成されていることを特徴とする近距離無線通信用アンテナ付タッチパネル。
  2. タッチパネルにアンテナが設けられている近距離無線通信用アンテナ付タッチパネルにおいて、
    前記タッチパネルに前記アンテナを構成するアンテナパターンが形成され、当該アンテナパターンが、前記タッチパネルと組み合わされる表示パネルに表示される垂直方向の画素列に対して15°以上の角度をなすように傾斜していることを特徴とする近距離無線通信用アンテナ付タッチパネル。
  3. 前記アンテナパターンが透明なフィルム基材上に形成され、
    当該フィルム基材が、前記タッチパネルに貼り付けられるとともに、アンテナパターンの形状に沿った外形に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の近距離無線通信用アンテナ付タッチパネル。
  4. アンテナを構成するアンテナパターンが方形をなすループ部を含み、タッチパネルに貼り付けられるフィルム基材と、
    前記アンテナパターンと接続されて前記アンテナパターンを用いた送受信処理を行う送受信処理部品とを備えていることを特徴とする近距離無線通信用部品。
  5. 前記フィルム基材が前記アンテナパターンの形状に沿った外形に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の近距離無線通信用部品。
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