JP3159176B2 - 帯域分割適応フィルタによる未知システム同定方法及び装置 - Google Patents

帯域分割適応フィルタによる未知システム同定方法及び装置

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    • H03H21/00Adaptive networks
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    • H03H21/0025Particular filtering methods
    • H03H2021/0034Blind source separation

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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路や空間音響
結合経路などの未知システムを同定するための方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】適応フィルタによる未知システム同定の
応用として、エコー・キャンセラ、ノイズ・キャンセ
ラ、ハウリング・キャンセラ、適応等化器などが知られ
ている。ここでは、空間音響結合経路においてスピーカ
からマイクロホンへ漏れ込む音響エコーを除去する音響
エコー・キャンセラを例として、従来技術を説明する。
【0003】エコー・キャンセラはエコー経路のインパ
ルス応答長より多くのタップ係数を有する適応フィルタ
を用いて、送信信号に対応した疑似エコー(エコー・レ
プリカ)を生成することにより、空間音響結合経路にお
いてスピーカからマイクロホンへ漏れ込む音響エコーを
抑圧するように動作する。このとき、適応フィルタの各
タップ係数は、エコーと近端信号の混在する混在信号か
らエコー・レプリカを差引いて得られる誤差信号と遠端
信号との相関をとることにより修正される。
【0004】このような適応フィルタの係数修正アルゴ
リズムの代表的なものとして、LMSアルゴリズム「1
975年12月、プロシーディングス・オブ・アイ・イ
ー・イー・イー、第63巻、第12号、(PRO-CEEDINGS
OFIEEE,pp.1692-1716,DECEMBER1975)、1692-1716ペー
ジ」(文献1)と、Learning Identification Method,L
IM「1967年3月、アイ・イー・イー・イー・トラン
ザクションス・オン・オートマティック・コントロー
ル、第12巻、第3号、(IEEE TRANSACTIONS ONAUTOMA
TIC CONTROL,pp.282-287,MARCH 1967)、282-287ページ」
(文献2)が知られている。
【0005】実際に音響エコー・キャンセラが用いられ
る音響空間のインパルス応答長は、音響空間の物理的寸
法や壁などの反射率に依存する。例えば、テレビ会議な
どで使用される部屋を想定すると、インパルス応答長は
1000タップからときには数千タップにも及び、演算
量/ハードウェア規模の観点から実現が極めて困難な場
合が珍しくない。
【0006】このような主として演算量増大の問題を解
決するために、入力信号を帯域分割(サブバンド)しそ
れぞれに適応フィルタを用いる帯域分割型(サブバンド
型)の適応フィルタが、「1992年1月、アイ・イー
・イー・イー・シグナル・プロセシング・マガジン(IE
EE SIGNAL PROCESSING MAGAZINE,pp.14-37,JANUARY,199
2)14-37ページ」(文献3)で提案されている。
【0007】各サブバンドにおける適応フィルタの構造
については様々な形のものを取り得るが、最も一般的な
ものはFIR型と呼ばれるものであり、「1979年6
月、アイ・イー・イー・イー・トランザクションス・オ
ン・アクースティクス・スピーチ・アンド・シグナル・
プロセシング、第27巻、第6号、(IEEE TRANSACTION
S ON ACOUS-TICS, SPEECH AND SIGNAL PROCESSING,pp.7
68-781,JUNE1979)、768-781ページ」(文献4)に記載
されている。
【0008】各サブバンドに対応するFIR型適応フィ
ルタのタップ数Nは、対応するインパルス応答長に等し
いか、それよりも長くなければならない。一般に、音響
エコーを帯域分割すると低域のインパルス応答の方が高
域のインパルス応答よりも長い。これは、主として反射
によって音響エコーのインパルス応答長が決まること
と、高域成分の方が反射係数が小さく減衰しやすいこと
による。
【0009】図16に、音響エコーを4帯域に分割した
場合の各帯域の代表的なインパルス応答を示す。帯域1
から帯域4に対応するインパルス応答長をそれぞれM
1、M2、M3、M4とすると、M1≦M2≦M3≦M
4となる。これらの特徴を考慮して、各サブバンドの適
応フィルタタップ数を適応的に制御することにより、演
算量を削減し、収束時間を短縮することのできる帯域分
割適応フィルタが、「1995年4月、アイ・イー・イ
ー・イー・プロシーディングス・オブ・インターナショ
ナル・カンファレンス・オン・アクースティクス・スピ
ーチ・アンド・シグナル・プロセシング、第V巻(IEEE
PROCEEDINGS OF INTER-NATIONAL CONFERENCE ON ACOUS
TICS,SPEECH AND SIGNAL PRO-CESSING,vol.V,pp.3051-3
053,APRIL,1995)3051-3054ページ」(文献5)で提案
されている。
【0010】図17に、「文献5」に記述された帯域分
割適応フィルタのブロック図を示す。適応フィルタのタ
ップ数は、各適応フィルタから得られた係数値とサブバ
ンド入力信号の情報を評価し、その評価結果に応じて適
応的に決定される。
【0011】図17に示す「文献5」の方法は、まず入
力信号を分析フィルタバンク3で複数帯域に分割し、サ
ブバンド入力信号を生成する。各サブバンド入力信号
は、間引き回路50i(i=1,2,.....,K)
で1/Liに間引かれ、それぞれ独立の適応フィルタ6
i(i=1,2,.....,K)に供給される。通
常、Li=Kに設定される。一方、同定しようとする未
知系2の出力、すなわちエコー・キャンセラの場合のエ
コーも、分析フィルタバンク3と全く同一な特性を有し
た別の分析フィルタバンク4で複数帯域に分割されてサ
ブバンドエコーとなった後、間引き回路50i(i=
1,2,.....,K)で1/Liに間引かれる。
【0012】適応フィルタ60iでは、適応フィルタの
出力であるサブバンドエコー・レプリカと間引かれたサ
ブバンドエコーの差であるサブバンド誤差信号が生成さ
れる。適応フィルタ60iは、このサブバンド誤差信号
を用いて係数更新を行なう。このサブバンド誤差信号
は、補間回路70i(i=1,2,.....,K)で
i倍に補間されてから合成フィルタバンク8に供給さ
れ、帯域合成された後に出力端子9に伝達される。
【0013】従って、出力端子9において得られる信号
は、各サブバンド誤差信号が十分小さければ、すなわ
ち、各サブバンドでエコーが十分抑圧されていれば、全
帯域として見てもエコーが抑圧された信号になる。
【0014】タップ数制御回路10は、各サブバンドの
適応フィルタ60i(i=1,2,....,K)から
係数値100、時刻(m−1)UTにおけるタップ数1
01、及びサブバンド入力信号102を受けて、各帯域
のタップ数を表す信号103を計算し、各サブバンドの
適応フィルタ60iに伝達する。ここに、Tはサンプリ
ング周期である。
【0015】図18にタップ数制御回路10の構成例を
示す。係数2乗値評価回路110には、各サブバンドの
適応フィルタ60i(i=1,2,.....,K)か
ら係数値100が供給される。時刻kTにおける適応フ
ィルタ60iの係数ベクトルを、
【数1】 で各係数値が定義される。但し、[・]Tは[・]の転
置を表す。
【0016】係数2乗値評価回路110では、
【数2】 が各サブバンドに対応して計算される。ここに、Pは正
整数、Ni,kは時刻kTにおける第iサブバンドの適応
フィルタタップ数である。すなわち、各帯域とも、最後
尾Pタップ分の係数を評価に用いる。また、係数2乗値
評価回路110は、
【数3】 を計算し、サブバンドテール係数信号ベクトル111と
してタップ数算出回路130へ伝達する。タップ数算出
回路130には、係数2乗値評価回路110の出力11
1に加えて各適応フィルタの入力信号102が供給され
ている。
【0017】いま、第i番目サブバンドの入力信号x
i,k(i=1,2,.....,K)を用いて、時刻k
Tにおける入力信号電力ベクトルを、
【数4】 と表わすことにする。タップ数算出回路130は、サブ
バンドテール係数信号のノルムcT i,ki,kと入力信号
i,kを用いて、適応フィルタの係数更新U回につき1
回、各適応フィルタのタップ数を計算する。但し、Uは
正整数を表わす。第iサブバンド適応フィルタの時刻m
UTにおけるタップ数Ni,mUは、時刻(m−1)UTに
おけるタップ数Ni,(m-1)Uを用いて、次式で与えられ
る。
【0018】
【数5】 ここに、mは正整数、trace{・}は行列のトレー
ス、INT[・]は整数化の演算子を表し、R(m-1)U
1回のタップ係数再配分に際してひとつのサブバンドか
ら削減されるタップ数である。また、時刻(m−1)U
Tにおけるタップ数Ni,(m-1)Uは、信号101として適
応フィルタ60i(i=1,2,....,K)からタ
ップ数算出回路130に供給されている。このとき、各
サブバンドのタップ数はサブバンド入力信号にも依存
し、より大きな信号電力があるサブバンドには多くのタ
ップが割り当てられることになる。また、R(m-1)Uを適
応的に制御することによって、1回のタップ係数再配分
における削減タップ数を時変とし、タップ配分における
最終誤差の削減と収束時間の短縮をはかっている。式
(5)において再配分可能なタップ数はKR(m-1)Uであ
り、式(6)による整数化の結果、式(7)に示すよう
に、再配分可能なタップ数と再配分されるタップ数が一
致するとは限らない。
【0019】
【数6】 すなわち、タップ数に過不足がある場合は、例えばΦ
i,mUの値に基づいて微調整することができる。以上の評
価で得られた各帯域のタップ数を表す信号103が、適
応フィルタ60i(i=1,2,.....,K)へ伝
達される。
【0020】タップ数算出回路130で使用される1回
の再配分タップ数R(m-1)Uは、信号106として入替え
数制御回路140から供給される。再配分タップ数RmU
は、入替え数制御回路140において、以下のとおり計
算される。
【0021】
【数7】 但し、γmUはmax[Φi,mU]を与えるサブバンド指標
iで定義される。ここに、max[・]は最大値を検出
する演算子を表す。すなわち、r回連続してΦ i,mUの最
大値を与えるサブバンドが等しければθmUは+1、等し
くなければ−1となる。また、R0は予め定められた定
数である。入替え数制御回路140には、信号104と
してR(m-1)Uが、信号105としてΦi,mUが供給され
て、式(8)、(9)の演算に使用される。
【0022】一方、入替え数制御回路140で計算され
たRmUは、Uサンプリング周期遅延されてR(m-1)Uとな
り、信号106としてタップ数算出回路130に帰還さ
れた後、式(5)の演算に使用される。
【0023】図19に適応フィルタ60i(i=1,
2,.....,K)のブロック図の一例を示す。入力
端子610には間引き回路50iからのサブバンド入力
信号が、入力端子620には間引き回路51iからのサ
ブバンド参照信号が供給され、出力端子630にはサブ
バンド誤差信号が出力されて補間回路70iに伝達され
る。また、入力端子640には、タップ数算出回路13
0からタップ数Ni,kが供給される。入力端子610
に供給された信号は1サンプリング周期の遅延を生じる
複数の遅延素子6111,.....,611N-1からな
るタップ付き遅延線に供給される。遅延素子6111
供給された入力信号サンプルは、1クロック毎に隣接す
る遅延素子に転送される。各遅延素子611i(i=
1,2,....,N−1)の出力信号は、それぞれス
イッチ6150,6151,.....,615N-1を介
して対応する乗算器613i+1に供給され、対応する係
数発生回路612i+1から供給される信号と乗算され
る。乗算器6131,.....,613Nの出力信号は
加算器614で全て加算され、減算器616に伝達され
る。減算器616には入力端子620を介してサブバン
ド参照信号が供給されており、加算器614の出力信号
が減算されて、出力端子630へ誤差信号として伝達さ
れる。
【0024】データ変換回路641はタップ数Ni,k
受けて、スイッチ6150,6151,...,615
N-1のための制御信号を発生する。例えば、Ni,kは、N
i,k=U(Uは正整数)という形で供給されるが、デー
タ変換回路641はこれを変換して、第u要素だけが0
で他の要素が全て1の数列を生成する。ここに、U≦u
≦N−1である。この数列の第j要素はスイッチ615
jに供給される。スイッチ6150,61
1,.....,615N-1は全て、1が供給された時
は回路を開き、0が供給された時は回路を閉じる。従っ
て、スイッチ615U,615U+1,....,615
N-1が全て切断され、乗算器613U+1,.....,6
13N-1には信号が伝達されない。これは、適応フィル
タがUタップで動作していることと等価である。
【0025】いま、係数更新アルゴリズムとして「文献
1」に示されたLMSアルゴリズムを仮定すれば、係数
発生回路612i(i=1,2,.....,N)の構
成を示すブロック図は図20のように表すことができ
る。図19の減算器616の出力が入力端子650に、
図19のスイッチ615i-1からの信号が入力端子66
0に供給され、出力端子670で得られた信号が図19
の乗算器613iに伝達される。入力端子650からの
信号と入力端子660からの信号は乗算器651で乗算
され、結果は乗算器652へ供給される。乗算器652
では、供給された信号に予め定められた定数を乗算し、
積を加算器653へ伝達する。一方、加算器653には
遅延素子654を経て1サンプリング周期遅延された加
算器653の加算出力も供給されており、遅延素子65
4と加算器653から構成されるループ回路で乗算器6
52から供給される値の累算演算が実行される。前記ル
ープ回路を1回まわることが、係数更新を1回実行した
ことに相当する。出力端子670には、加算器653の
出力が伝達される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】これまで説明してきた
従来例を実際にハードウェアとして実現する際には、各
サブバンドに割り当てられるタップ数に関して、適応フ
ィルタの動作開始直後と収束後で差が小さいことが望ま
しい。これは、複数のLSIチップを用いて実現する場
合に、一部のチップでは処理を担当するサブバンドが変
化するためである。その結果、ハードウェア構成が困難
になったり、制約が付加されたりする。
【0027】(発明の目的)本発明の目的は、各サブバ
ンドに割り当てられるタップ数に関して、適応フィルタ
の動作開始直後と収束後で差が小さい帯域分割適応フィ
ルタによる未知システム同定方法及び装置を提供するこ
とである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の帯域分割適応フ
ィルタによる未知システムの同定においては、複数の適
応フィルタがまずタップ数の初期値で動作し、次に近似
タップ数で動作し、続いて最適タップ数で動作すること
を特徴とする。より具体的には、最初に図1の記憶回路
25に記憶されたタップ数の初期値が、次に近似タップ
数計算回路20で計算された近似タップ数が、続いてタ
ップ数制御回路10で計算された最適タップ数が選択回
路26で選択されて、適応フィルタ60i(i=1,
2,..,K)に供給される。
【0029】(作用)本発明における適応フィルタのタ
ップ数は、近似割当てと最適割当ての二段階から構成さ
れる。このため、各サブバンドに割り当てられるタップ
数に関して、適応フィルタの動作開始直後と収束後で差
が小さい。
【0030】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の帯域分
割適応フィルタによる未知システム同定方法とその装置
の実施の形態について詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
ブロック図である。図1と従来例のブロック図である図
17の相違点は、近似タップ数計算回路20、記憶回路
25、選択回路26、制御回路27及び記憶回路28に
ある。本発明の第1の実施の形態においては、まず記憶
回路25に記憶された数のタップ係数を各サブバンドに
配分し、その後、近似タップ数計算回路20によって計
算される数のタップ係数を各サブバンドに配分し、最後
にタップ数制御回路10によって計算される数のタップ
係数を各サブバンドに配分する。これら3種類のタップ
係数の数は、選択回路26によって選択され、タップ係
数配分信号204として適応フィルタ60i(i=1,
2,.....,K)に供給される。選択回路26の制
御信号は、制御回路27が記憶回路28から供給される
データを用いて発生する。
【0032】タップ数制御回路10は、図17を参照し
て説明した従来例の場合と全く等しい動作で、各帯域の
タップ数を表す信号103を求め、選択回路26へ伝達
する。近似タップ数計算回路20では、未知系のサブバ
ンド出力電力と未知系のサブバンドインパルス応答の近
似計算に基づいて、近似的な各サブバンドへのタップ配
分を計算する。このため、適応フィルタ60i(i=
1,2,.....,K)から係数値100、サブバン
ド入力信号102、時刻(m−1)UTにおけるタップ
数101、及び未知系のサブバンド出力信号201が近
似タップ数計算回路20に供給されている。近似的な各
サブバンドへのタップ配分は、以下に示す手順で逐次的
に決定する。
【0033】フィルタ係数が収束した後には、次の式が
成立する。
【0034】
【数8】 但し、yi,mUは時刻mUT におけるi番目サブバンド
の未知系出力信号、E[・]は数学的期待値を表す演算
子である。入力信号が定常であると仮定し、i番目サブ
バンドにおけるその電力をσ2 xiとすると、
【数9】 が成立する。式(11)を用いると、式(10)は次の
ようになる。
【0035】
【数10】 式(12)のE[cT i,mUi,mU]は係数2乗値総和の
期待値を表す。従って、ci,mUを図2に示す三角形で近
似すると、E[cT i,mUi,mU]は三角形の面積として
求めることができる。
【0036】三角形の高さは係数の最大値Ci,mU、底辺
はインパルス応答長liとなるので、E[y2 i,mU]とσ
2 xiをそれぞれの平均電力Yi,mU、Xi,mUを用いて近似
すれば、図2と式(12)から、
【数11】 が成立する。但し、係数の最大値Ci,mUは、式(14)
に示すように、Nmaxi,mUを中心としたd個の係数の2
乗平均で近似する。
【0037】
【数12】 また、Yi,mUとXi,mUは、式(15)及び式(16)を
用いて、瞬時値に対する一次の漏れ積分操作によって得
る。
【0038】
【数13】 ここに、βは0<β<1の定数である。Yi,mUとXi,mU
は、それぞれy2 i,mUとx2i,mUの平均値であるから、
一次漏れ積分に限らず、任意の平均操作によって求める
ことができる。一次漏れ積分以外の例として、式(1
7)及び式(18)に移動平均による求め方を示す。
【0039】
【数14】 をli,mUに応じて配分した値にNmaxi,mUを加算した値
が、第iサブバンドの近似タップ数となることが、図2
からわかる。ここに、Nallは全サブバンドのタップ数
の総和、言い替えれば全サブバンドに対して許容される
総タップ数である。従って、li,mUに比例して各サブバ
ンドにタップを配分する場合には、第iサブバンドの近
似タップ数Ni,mUは、
【数15】 で求めることができる。また、サブバンド入力信号の平
均振幅で重み付けした後、li,mUに比例して各サブバン
ドにタップを配分する場合には、第iサブバンドの近似
タップ数Ni,mUは、
【数16】 で求めることができる。同様に、サブバンド入力信号の
平均電力で重み付けした後、li,mUに比例して各サブバ
ンドにタップを配分する場合には、第iサブバンドの近
似タップ数Ni,mUは、
【数17】 で求めることができる。サブバンド入力信号の瞬時振幅
又は瞬時電力で重み付けする場合には、式(20)に代
えて、
【数18】 を用いて求めることができる。これらの計算の詳細につ
いて、図3を参照して説明する。
【0040】図3は、近似タップ数計算回路20の第1
の構成例を表すブロック図である。入力信号として係数
値100、時刻(m−1)UTにおけるタップ数10
1、未知系のサブバンド出力信号201、サブバンド入
力信号102が適応フィルタ60i(i=1,
2,.....,K)から供給されており、出力信号2
02として各サブバンドのタップ数Ni,mUを適応フィル
タ60i(i=1,2,...,K)に伝達する。適応
フィルタ60iの係数値100は、2乗平均値計算回路
210と最大2乗値検出回路220に伝達される。最大
2乗値検出回路220は、式(1)で定義される、供給
されたi番目サブバンドにおける第j番目タップ係数の
時刻mUTにおける値ci,j,mUを用いてc2 i,j,mUを計
算し、K個のj=0,1,...,N−1に対するma
x[c2 i,j,mU](i=1,2,...,K)を検出す
る。検出されたc2 i,j,mUの最大値を与えるタップ係数
の番号をそれぞれNmaxi,mUとし、これを信号221と
して2乗平均値計算回路210へ伝達する。
【0041】2乗平均値計算回路210は、最大2乗値
検出回路220から供給されたNmaxi,mUと予め定めら
れた定数dを用いて、式(14)によって定義されるC
i,mUを計算する。計算されたCi,mU(信号211)は、
タップ数算出回路230へ供給される。
【0042】未知系のサブバンド出力信号yi,mU(信号
201)とサブバンド入力信号xi,mU(信号102)
は、それぞれ平均化回路240と平均化回路250で式
(15)と式(16)に従った平均化操作によってY
i,mU及びXi,mUとなり、タップ数算出回路230へ供給
される。また、平均化回路240と平均化回路250
は、式(15)と式(16)の代わりに、式(17)と
式(18)に従った平均化操作を行うこともできる。タ
ップ数算出回路230は、係数の最大値Ci,mU(信号2
11)、時刻(m−1)UTにおけるタップ数N
i,(m-1)U(信号101)、Yi,mU及びXi,mUを受けて、
式(13)と式(19)に従って各サブバンドのタップ
数を算出する。
【0043】また、タップ数算出回路230は、式(1
3)と式(19)の代わりに式(13)と式(20)、
式(13)と式(21)、式(13)と式(22)、式
(13)と式(23)又は式(13)と式(24)に従
って各サブバンドのタップ数を算出することもできる。
算出された各サブバンドのタップ数Ni,mUは、信号20
2として選択回路26に伝達される。
【0044】一方、選択回路26には記憶回路25の出
力が信号203として伝達されている。選択回路26
は、制御回路27が生成するタイミング信号によって、
信号103、202、又は203のうちいずれかを選択
して信号204とし、適応フィルタ60i(i=1,
2,.....,K)に供給する。制御回路27から供
給されるタイミング信号は、選択回路26がまず記憶回
路25の出力を、次に近似タップ数計算回路20の出力
を、最後にタップ数制御回路10の出力を選択し、信号
204として適応フィルタ60i(i=1,
2,.....,K)に供給するように生成し、記憶回
路28に記憶しておく。選択回路26の出力信号が、記
憶回路25の出力から近似タップ数計算回路20の出力
へ、さらに近似タップ数計算回路20の出力からタップ
数制御回路10の出力へ切り替わるタイミングも、記憶
回路28に記憶する。
【0045】図4は、近似タップ数計算回路20の第2
の構成例を表すブロック図である。第1の構成例を表す
図3と第2の構成例を表す図4との違いは、2乗平均値
計算回路210が平均絶対値計算回路215に、最大2
乗値検出回路220が最大絶対値検出回路225に置き
換えられている点である。最大絶対値検出回路225
は、供給されたi番目サブバンドにおける第j番目タッ
プ係数の時刻mUTにおける値ci,j,mUを用いて|c
i,j,mU|を計算し、K個のj=0,1,....,N−
1に対するmax[|ci,j,mU|](i=1,
2,...,K)を検出する。検出された|ci,j,mU
の最大値を与えるタップ係数の番号をそれぞれN
maxi,mUとし、これを信号221として平均絶対値計算
回路215へ伝達する。ここで、|ci,j,mU|の最大値
を与えるタップ係数の番号は、c2 i,j,mUの最大値を与
えるタップ係数の番号に等しくなることに注意された
い。平均絶対値計算回路215は、最大絶対値検出回路
225から供給されたNmaxi,mUと予め定められた定数
dを用いて、式(25)によって定義される係数の最大
値Ci,mUを計算する。
【0046】
【数19】 すなわち、係数の最大値Ci,mUは、式(25)に示すよ
うに、Nmaxi,mUを中心としたd個の係数の平均絶対値
で近似する。計算された係数の最大値Ci,mUは、信号2
11としてタップ数算出回路230へ供給される。これ
以外の動作は、第1の構成例と等しいので説明を省略す
る。
【0047】図5は、近似タップ数計算回路20の第3
の構成例を表すブロック図である。第1の構成例を表す
図3と第3の構成例を表す図5の違いは、最大2乗値検
出回路220が最大絶対値検出回路225に置き換えら
れている点である。最大絶対値検出回路225は、図4
において説明したように、|ci,j,mU|の最大値を与え
るタップ係数の番号をそれぞれNmaxi,mUとし、これを
信号221として平均絶対値計算回路215へ伝達す
る。さらに、|ci,j,mU|の最大値を与えるタップ係数
の番号は、c2 i,j,mUの最大値を与えるタップ係数の番
号に等しい。従って、これ以外の動作は、第1の構成例
と等しいので説明を省略する。
【0048】図6は、近似タップ数計算回路20の第4
の構成例を表すブロック図である。第1の構成例を表す
図3と第4の構成例を表す図6の違いは、2乗平均値計
算回路210が平均絶対値計算回路215に置き換えら
れている点である。平均絶対値計算回路215は、図4
において説明したように、最大絶対値検出回路225か
ら供給されたNmaxi,mUと予め定められた定数dを用い
て、式(25)によって定義される係数の最大値Ci,mU
を計算する。従って、これ以外の動作は、第1の構成例
と等しいので説明を省略する。
【0049】これまでは、タップ数制御回路10が従来
例と等しいと仮定して説明してきたが、従来例とは異な
った構成とすることもできる。
【0050】図7は、タップ数制御回路10の第2の構
成例である。図18に示した第1の構成例との違いは、
係数2乗値評価回路110が係数絶対値評価回路120
で置き換えられている点である。係数2乗値評価回路1
10は、式(2)で定義されるci,kの代わりに式(2
6)で定義されるci,kを用いて式(3)を計算し、サ
ブバンドテール係数信号ベクトル111としてタップ数
算出回路130へ伝達する。
【0051】
【数20】 なお、いずれの場合も式(3)によるサブバンドテール
係数信号ベクトル111は同じものが得られる。従っ
て、これ以外の動作は、第1の構成例と等しいので説明
を省略する。
【0052】図8は本発明の第2の実施の形態を示すブ
ロック図である。図8と本発明の第1の実施の形態を示
すブロック図である図1の相違点は、記憶回路28が計
算回路29で置き換えられていることである。本発明の
第1の実施の形態においては、選択回路26の出力とし
て、記憶回路25の出力、近似タップ数計算回路20の
出力、及びタップ数制御回路10の出力を切り替える
が、切替えタイミングは固定されていた。これに対し
て、第2の実施の形態においては、この切替えタイミン
グを計算回路29で計算し、計算結果を用いて選択回路
26を制御する。計算回路29には、タップ数制御回路
10から各サブバンドのタップ数が信号103として、
近似タップ数計算回路20から各サブバンドの近似タッ
プ数が信号202として供給されている。計算回路29
は、各サブバンドに割り当てられるべきタップ数がそれ
ぞれ対応するサブバンドの近似タップ数に対して予め定
められた割合以上になったときに、制御回路27に制御
信号を伝達する。
【0053】制御回路27が、計算回路29からこの制
御信号を受けたときに選択回路26が近似タップ数計算
回路20の出力信号202を出力していれば選択回路2
6に制御信号を伝達し、選択回路26はその出力をタッ
プ数制御回路10の出力信号103に切り替える。この
ように切替えタイミングを計算回路29で計算すること
により、各サブバンドに割り当てられるタップ数に関し
て、適応フィルタの動作開始直後と収束後で差を小さく
することができる。これは、近似タップ数計算回路20
の出力信号202を出力する時点では一部のフィルタ係
数が十分に収束しておらず、この未熟な係数値の影響が
含まれたタップ係数割当てがタップ数制御回路10から
信号103として選択回路26に供給されるからであ
る。計算回路29で制御回路27から選択回路26へ制
御信号を伝達するタイミングを係数が成長するまで遅延
させることにより、タップ数制御回路10から供給され
る信号103に対する未熟な係数値の影響を除去し、割
り当てられるタップ数の変化量を少なくすることができ
る。
【0054】また、計算回路29の別の実施の形態とし
て、計算回路29は、各サブバンドにおけるテール係数
信号ベクトルのノルムの偏差が予め定められた範囲に収
まるようになったときに、制御回路27に制御信号を伝
達するように構成することもできる。この場合は、各サ
ブバンドにおけるテール係数信号ベクトルのノルムの平
均を求め、その平均値と各サブバンドにおけるテール係
数信号ベクトルのノルムの差がすべて前記予め定められ
た範囲として与えられたしきい値よりも小さいことを確
認する。このとき計算回路29には、現在の各サブバン
ドのタップ数(信号103)と各サブバンドの近似タッ
プ数(信号202)に替えて、タップ制御回路10から
テール係数信号ベクトル111が供給されなければなら
ない。
【0055】計算回路29のさらに別の実施の形態とし
て、計算回路29は、各サブバンドにおける誤差信号の
偏差が予め定められた範囲に収まるようになったとき
に、制御回路27に制御信号を伝達するように構成する
こともできる。この場合は、各サブバンドにおける誤差
信号電力の平均を求め、その平均値と各サブバンドにお
ける誤差信号電力の差がすべて前記予め定められた範囲
として与えられたしきい値よりも小さいことを確認す
る。このとき計算回路29には、各サブバンドのタップ
数(信号103)と各サブバンドの近似タップ数(信号
202)に替えて、適応フィルタ群60からサブバンド
誤差信号107が供給されなければならない。
【0056】図9は本発明の第3の実施の形態を示すブ
ロック図である。図9と本発明の第1の実施の形態を示
すブロック図である図1の相違点は、タップ数制御回路
10がタップ数制御回路11で置き換えられていること
である。タップ数制御回路11は、タップ数制御回路1
0とは異なり、係数値100の代わりに各サブバンドの
誤差107を受ける。
【0057】タップ数制御回路11の第1の構成例を、
図10に示す。誤差2乗値評価回路112には、各サブ
バンドの適応フィルタ60i(i=1,
2,.....,K)から信号107として誤差ei,mU
が供給される。
【0058】誤差2乗値評価回路112では、各サブバ
ンドに対して、
【数21】 を計算し、誤差2乗値信号ベクトル113としてタップ
数算出回路131へ伝達する。
【0059】タップ数算出回路131は、誤差2乗値信
号ベクトル113を用いて、適応フィルタの係数更新U
回につき1回、各適応フィルタのタップ数を計算する。
第iサブバンド適応フィルタの時刻mUTにおけるタッ
プ数Ni,mUは、式(5)と(6)の代わりに式(5)と
(28)を用いて、計算することができる。
【0060】
【数22】 時刻(m−1)UTにおけるタップ数Ni,(m-1)Uは、信
号101として適応フィルタ60i(i=1,
2,...,K)からタップ数算出回路131に供給さ
れている。また、R(m-1)Uを適応的に制御することによ
って、タップ配分における最終誤差の削減と収束時間の
短縮を図っている点は、図18で説明したタップ数算出
回路130の場合と同様である。
【0061】なお、各サブバンドのタップ数はサブバン
ド入力信号の電力にも依存し、より大きな信号電力があ
るサブバンドには多くのタップが割り当てられるように
することも可能である。そのためには、式(28)の代
わりに式(29)を用いて各サブバンドに配分するタッ
プ数を計算すれば良い。
【0062】
【数23】 また、サブバンド入力信号絶対値に依存したタップ数配
分も可能であり、式(29)の代わりに式(30)を用
いる。
【0063】
【数24】 その他の図10に示すタップ数制御回路11に関する動
作は、図18で説明したタップ数制御回路10の動作に
等しいので、詳細な説明を省略する。
【0064】図11は本発明の第4の実施の形態を示す
ブロック図である。図11と本発明の第2の実施の形態
を示すブロック図である図8の相違点は、タップ数制御
回路10がタップ数制御回路11で置き換えられている
ことである。タップ数制御回路11は、タップ数制御回
路10とは異なり、係数値100の代わりに各サブバン
ドの誤差107を受ける。タップ数制御回路11につい
ては、既に図10を参照して説明したので、詳細な説明
は省略する。
【0065】図12は、タップ数制御回路11の第2の
構成例を表すブロックである。タップ数制御回路11の
第1の構成例を表すブロックである図10との相違点
は、誤差2乗値評価回路112が誤差絶対値評価回路1
16で、タップ数算出回路131がタップ数算出回路1
32で置き換えられていることである。誤差絶対値評価
回路116には、各サブバンドの適応フィルタ60
i(i=1,2,...,K)から信号107として誤
差ei,mUが供給される。
【0066】誤差絶対値評価回路116では、各サブバ
ンドに対して、
【数25】 を計算し、誤差絶対値信号ベクトル117としてタップ
数算出回路132へ伝達する。
【0067】タップ数算出回路132は、誤差絶対値信
号ベクトル117を用いて、適応フィルタの係数更新U
回につき1回、各適応フィルタのタップ数を計算する。
第iサブバンド適応フィルタの時刻mUTにおけるタッ
プ数Ni,mUは、式(5)と(28)の代わりに式(5)
と(32)を用いて、計算することができる。
【0068】
【数26】 時刻(m−1)UTにおけるタップ数Ni,(m-1)Uは、信
号101として適応フィルタ60i(i=1,
2,...,K)からタップ数算出回路132に供給さ
れている。また、R(m-1)Uを適応的に制御することによ
って、タップ配分における最終誤差の削減と収束時間の
短縮をはかっている点は、図18で説明したタップ数制
御回路10の場合と同様である。
【0069】なお、各サブバンドのタップ数はサブバン
ド入力信号の電力にも依存し、より大きな信号電力があ
るサブバンドには多くのタップが割り当てられるように
することも可能である。そのためには、式(32)の代
わりに式(33)を用いて各サブバンドに配分するタッ
プ数を計算すれば良い。
【0070】
【数27】 また、サブバンド入力信号絶対値に依存したタップ数配
分も可能であり、式(33)の代わりに式(34)を用
いる。
【0071】
【数28】 その他の図12に示すタップ数制御回路11に関する動
作は、図18で説明したタップ数制御回路10の動作に
等しいので、詳細な説明を省略する。
【0072】これまで、タップ数制御回路10及びタッ
プ数制御回路11における入替え数制御回路140は、
式(8)に従って再配分タップ数RmUの計算を行うもの
としてきたが、式(35)に従ってRmUの計算を行うこ
ともできる。
【0073】
【数29】 すなわち、Φi,mUの最大値と最小値の比に基づいて再配
分タップ数RmUが決定される。再配分タップ数RmUの計
算以外は、式(8)を用いる場合と等しい動作なので、
詳細な説明は省略する。
【0074】以上の説明では分析フィルタバンク3、
4、及び合成フィルタバンク5の構成については触れな
かった。これらのフィルタバンクの構成と設計について
は、「1990年1月、プロシーディングス・オブ・ア
イ・イー・イー・イー、第78巻、第1号、(PROCEEDI
NGS OF IEEE, pp.56-93, JANUARY 1990)、56-93ペー
ジ」(文献8)に詳細に述べられている。代表的な構成
は、図13に示すQMF(クアドラチャミラーフィル
タ)に基づいた木構造フィルタバンクとポリフェーズフ
ィルタバンクである。木構造フィルタバンクは、入力信
号帯域の2分割を反復することで、サブバンド信号を得
る。ポリフェーズフィルタバンクは、最終的に得たいサ
ブバンドに対応した帯域通過フィルタをサブバンドの数
だけ用い、1回の分割でサブバンド信号を得る。
【0075】サブバンドの分割帯域幅についてもこれま
で論じなかったが、これも複数の方式がある。最も一般
的なものは、最終的なサブバンドの帯域幅が全て等しく
なる等分割である(文献8)。図14に、2分割と4分
割の例を示す。帯域幅FBの入力信号が図14(a)
に、図14(a)を2分割したものが図14(b)に、
図14(a)を4分割したものが図14(c)に示され
ている。すなわち、図14(b)のサブバンド帯域はF
B/2、図14(c)のサブバンド帯域はFB/4であ
る。サブバンド帯域が全て等しくなる等分割に対して、
最終的なサブバンドの帯域幅が等しくならない不等分割
の方式もある。
【0076】図15(b)は、低域2帯域の帯域幅がF
B/4、高域1帯域の帯域幅が低域の2倍であるFB/
2となっている不等分割の例である。このような不等分
割は、オクターブ構造をなす分割と呼ばれ、低域ほど狭
い帯域に分割され、高域サブバンドの帯域は低域サブバ
ンドの帯域の整数倍であるという特徴がある。自然界に
存在する音響信号の多くは低域により強力なスペクトラ
ム成分を含む。また、高域ではスペクトラムの変化が少
なく、かつパワーも小さい。さらに、帯域分割によって
サブバンド内のスペクトラム分布が一様になり、サブバ
ンド適応フィルタは収束も早いが、オクターブ構造の分
割では、同じ分割数で効率良くスペクトラム分布の一様
化をはかることができる。
【0077】図15(c)は低域1帯域の帯域幅がFB
/4、中域2帯域の帯域幅がFB/8、高域1帯域の帯
域幅がFB/2となっている不等分割の例である。これ
らの不規則な不等分割も、QMFの組合せやポリフェー
ズフィルタバンクで容易に実現できる。
【0078】また、任意の帯域幅比率の不等分割フィル
タバンクの設計法「1991年11月、電子情報通信学
会第6回ディジタル信号処理シンポジウム講演論文集、
269−274ページ」(文献9)も、さらに、「文献
3」にはサブバンドの帯域と分割前の信号の帯域との比
の値よりも小さな割合で間引きを行なうオーバサンプリ
ング方式も記載されている。本発明は、分析フィルタバ
ンク3、4、及び合成フィルタバンク5の構成について
何等制約を課していないので、これらの全ての構成に対
応できる。
【0079】本発明の第5の実施の形態として、各サブ
バンド適応フィルタ係数値を平均化してから第1〜4の
実施の形態と同様に処理することができる。
【0080】
【数30】 が得られる。ここに、Ave[・]は[・]の平均を表
し、式(15)、式(16)、式(17)、式(18)
で説明した漏れ積分や移動平均で求めることができる。
また、サブバンド誤差に対しても平均化処理を適用する
ことができ、式(28)、式(29)、式(32)、式
(33)に対して、
【数31】 を用いれば良い。
【0081】本発明の第6の実施の形態として、図1、
8、9、11において、各サブバンド適応フィルタに対
するタップ数を表す信号204を平均化してから、適応
フィルタ60i(i=1,2,.....,K)に供給
することもできる。
【0082】以上第1から第6の実施の形態を用いて本
発明について説明してきたが、詳細な構成等はそれぞれ
の実施の形態で相互に交換して新たな構成とすることも
容易である。例えば、2乗値の絶対値による置換や平均
化操作の適用などは、その最たる例である。以上、エコ
ー・キャンセラを例として本発明の実施の形態について
詳細に説明してきたが、同様の原理で本発明は、ノイズ
・キャンセラ、ハウリング・キャンセラ、適応等化器等
にも適用できる。さらに、タップ係数更新アルゴリズム
に関しても、例として用いたアルゴリズム以外の数々の
アルゴリズムが適用できる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によって、
各サブバンドの適応フィルタのタップ数を適応的に制御
する際に、まず近似的な数を割り当て、続いて詳細に評
価して得た数を割り当てることができ、適応フィルタの
動作開始直後と収束後で各サブバンドに割り当てられる
タップ数の差が小さい帯域分割適応フィルタによる未知
システムの同定が可能となる。
【0084】本発明によれば、各サブバンドに割り当て
られるタップ数に関して適応フィルタの動作開始直後と
収束後とで差を小さくすることができるから、未知シス
テムの同定装置を複数のLSIチップを用いて実現する
場合にハードウェア構成を簡略化することが可能であ
る。
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】本実施の形態のタップ係数ベクトルの要素c
i,j,mUを示すブロック図である。
【図3】近似タップ数計算回路20の第1の構成例を示
すブロック図である。
【図4】近似タップ数計算回路20の第2の構成例を示
すブロック図である。
【図5】近似タップ数計算回路20の第3の構成例を示
すブロック図である。
【図6】近似タップ数計算回路20の第4の構成例を示
すブロック図である。
【図7】タップ数制御回路10の第2の構成例を示すブ
ロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図10】タップ数制御回路11の第1の構成例を示す
ブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図
である。
【図12】タップ数制御回路11の第2の構成例を示す
ブロック図である。
【図13】木構造フィルタバンクとポリフェーズフィル
タバンクのブロック図である。
【図14】等帯域分割を説明する図である。
【図15】不等帯域分割を説明する図である。
【図16】サブバンド毎のインパルス応答の代表例を示
す図である。
【図17】従来例を示すブロック図である。
【図18】従来例及び本発明で適用されるタップ数制御
回路10の構成例を示すブロック図である。
【図19】従来例及び本発明で適用される適応フィルタ
を示すブロック図である。
【図20】従来例及び本発明で適用される適応フィルタ
の係数発生回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、610、620、640 入力端子 2 未知系 3、4 分析フィルタバンク 8 合成フィルタバンク 9、630 出力端子 10、11 タップ数制御回路 20 近似タップ数計算回路 25、 28 記憶回路 26 選択回路 27 制御回路 29 計算回路 50 間引き回路 60 適応フィルタ群 70 補間回路 100 各適応フィルタの係数 110 係数2乗値評価回路 112 誤差2乗値評価回路 116 誤差絶対値評価回路 120 係数絶対値評価回路 130、131、132、230 タップ数算出回路 140 入替え数制御回路 210 2乗平均値計算回路 215 平均絶対値計算回路 220 最大2乗値検出回路 225 最大絶対値検出回路 240、250 平均化回路 6111〜611N-1、654 遅延素子 6121〜612N 係数発生回路 6131〜613N、651、652 乗算器 6150〜615N-1 スイッチ 614、616、653 加算器

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を未知システムに供給すると同
    時に帯域分割して複数のサブバンド信号を生成し、前記
    複数のサブバンド信号を独立の適応フィルタに入力信号
    として供給し、前記未知システムの出力信号を帯域分割
    して複数のサブバンド参照信号を生成し、前記複数のサ
    ブバンド参照信号と前記適応フィルタの出力信号との差
    分をサブバンド誤差信号とし、前記サブバンド誤差信号
    を最小化するようにLMSアルゴリズムまたはRLSア
    ルゴリズムなどに代表される適応フィルタの係数更新ア
    ルゴリズムを用いて前記適応フィルタの係数を更新し、
    更新された係数を未知システムのインパルス応答とみな
    す未知システム同定方法において、 前記独立の適応フィルタの係数値と前記独立の適応フィ
    ルタのタップ数と前記帯域分割した未知システムの出力
    信号と前記複数のサブバンド入力信号を受けて前記独立
    の適応フィルタの近似タップ数を計算し、前記独立の適
    応フィルタの係数値と前記複数のサブバンド入力信号と
    前記独立の適応フィルタのタップ数を受けて前記独立の
    適応フィルタの最適タップ数を計算し、前記独立の適応
    フィルタは、まず最適タップ数初期値で動作し、次に予
    め定められた第1の時間が経過した後に近似タップ数で
    動作し、さらに予め定められた第2の時間が経過した後
    に最適タップ数で動作し、前記独立の適応フィルタ間で
    1回の操作によって増減するタップ数を各適応フィルタ
    において増減するタップ数の継続的変化によって適応制
    御することを特徴とする帯域分割適応フィルタによる未
    知システム同定方法。
  2. 【請求項2】 入力信号を未知システムに供給すると同
    時に帯域分割して複数のサブバンド信号を生成し、前記
    複数のサブバンド信号を独立の適応フィルタに入力信号
    として供給し、前記未知システムの出力信号を帯域分割
    して複数のサブバンド参照信号を生成し、前記複数のサ
    ブバンド参照信号と前記適応フィルタの出力信号との差
    分をサブバンド誤差信号とし、前記サブバンド誤差信号
    を最小化するようにLMSアルゴリズムまたはRLSア
    ルゴリズムなどに代表される適応フィルタの係数更新ア
    ルゴリズムを用いて前記適応フィルタの係数を更新し、
    更新された係数を未知システムのインパルス応答とみな
    す未知システム同定方法において、 前記独立の適応フィルタの係数値と前記独立の適応フィ
    ルタのタップ数と前記帯域分割した未知システムの出力
    信号と前記複数のサブバンド入力信号を受けて前記独立
    の適応フィルタの近似タップ数を計算し、前記独立の適
    応フィルタの係数値と前記複数のサブバンド入力信号と
    前記独立の適応フィルタのタップ数を受けて前記独立の
    適応フィルタの最適タップ数を計算し、前記独立の適応
    フィルタはまず最適タップ数初期値で動作し、次に予め
    定められた第1の時間が経過した後に近似タップ数で動
    作し、次に最適タップ数が近似タップ数に対して予め定
    められた第1の割合になったときから最適タップ数で動
    作し、前記独立の適応フィルタ間で1回の操作によって
    増減するタップ数を各適応フィルタにおいて増減するタ
    ップ数の継続的変化によって適応制御することを特徴と
    する帯域分割適応フィルタによる未知システム同定方
    法。
  3. 【請求項3】 入力信号を未知システムに供給すると同
    時に帯域分割して複数のサブバンド信号を生成し、前記
    複数のサブバンド信号を独立の適応フィルタに入力信号
    として供給し、前記未知システムの出力信号を帯域分割
    して複数のサブバンド参照信号を生成し、前記複数のサ
    ブバンド参照信号と前記適応フィルタの出力信号との差
    分をサブバンド誤差信号とし、前記サブバンド誤差信号
    を最小化するようにLMSアルゴリズムまたはRLSア
    ルゴリズムなどに代表される適応フィルタの係数更新ア
    ルゴリズムを用いて前記適応フィルタの係数を更新し、
    更新された係数を未知システムのインパルス応答とみな
    す未知システム同定方法において、 前記独立の適応フィルタの係数値と前記独立の適応フィ
    ルタのタップ数と前記帯域分割した未知システムの出力
    信号と前記複数のサブバンド入力信号を受けて前記独立
    の適応フィルタの近似タップ数を計算し、前記独立の適
    応フィルタの誤差と前記複数のサブバンド入力信号と前
    記独立の適応フィルタのタップ数を受けて前記独立の適
    応フィルタの最適タップ数を計算し、前記独立の適応フ
    ィルタはまず最適タップ数初期値で動作し、次に予め定
    められた第1の時間が経過した後に近似タップ数で動作
    し、さらに予め定められた第2の時間が経過した後に最
    適タップ数で動作し、前記独立の適応フィルタ間で1回
    の操作によって増減するタップ数を各適応フィルタにお
    いて増減するタップ数の継続的変化によって適応制御す
    ることを特徴とする帯域分割適応フィルタによる未知シ
    ステム同定方法。
  4. 【請求項4】 入力信号を未知システムに供給すると同
    時に帯域分割して複数のサブバンド信号を生成し、前記
    複数のサブバンド信号を独立の適応フィルタに入力信号
    として供給し、前記未知システムの出力信号を帯域分割
    して複数のサブバンド参照信号を生成し、前記複数のサ
    ブバンド参照信号と前記適応フィルタの出力信号との差
    分をサブバンド誤差信号とし、前記サブバンド誤差信号
    を最小化するようにLMSアルゴリズムまたはRLSア
    ルゴリズムなどに代表される適応フィルタの係数更新ア
    ルゴリズムを用いて前記適応フィルタの係数を更新し、
    更新された係数を未知システムのインパルス応答とみな
    す未知システム同定方法において、 前記独立の適応フィルタの係数値と前記独立の適応フィ
    ルタのタップ数と前記帯域分割した未知システムの出力
    信号と前記複数のサブバンド入力信号を受けて前記独立
    の適応フィルタの近似タップ数を計算し、前記独立の適
    応フィルタの誤差と前記複数のサブバンド入力信号と前
    記独立の適応フィルタのタップ数を受けて前記独立の適
    応フィルタの最適タップ数を計算し、前記独立の適応フ
    ィルタはまず最適タップ数初期値で動作し、次に予め定
    められた第1の時間が経過した後に近似タップ数で動作
    し、次に最適タップ数が近似タップ数に対して予め定め
    られた第1の割合になったときから最適タップ数で動作
    し、前記独立の適応フィルタ間で1回の操作によって増
    減するタップ数を各適応フィルタにおいて増減するタッ
    プ数の継続的変化によって適応制御することを特徴とす
    る帯域分割適応フィルタによる未知システム同定方法。
  5. 【請求項5】 増減するタップ数の最大値に対応するサ
    ブバンドが予め定められた回数だけ連続するときに、サ
    ブバンド間で1回の操作によって増減するタップ数を増
    加させ、それ以外の場合は減少させることを特徴とする
    請求項1、2、3又は4に記載の帯域分割適応フィルタ
    による未知システム同定方法。
  6. 【請求項6】 入力信号を未知システムに供給すると同
    時に帯域分割して複数のサブバンド信号を生成し、前記
    複数のサブバンド信号を独立の適応フィルタに入力信号
    として供給し、前記未知システムの出力信号を帯域分割
    して複数のサブバンド参照信号を生成し、前記複数のサ
    ブバンド参照信号と前記適応フィルタの出力信号との差
    分をサブバンド誤差信号とし、前記サブバンド誤差信号
    を最小化するようにLMSアルゴリズムまたはRLSア
    ルゴリズムなどに代表される適応フィルタの係数更新ア
    ルゴリズムを用いて前記適応フィルタの係数を更新し、
    更新された係数を未知システムのインパルス応答とみな
    す未知システム同定方法において、 前記独立の適応フィルタの係数値と前記独立の適応フィ
    ルタのタップ数と前記帯域分割した未知システムの出力
    信号と前記複数のサブバンド入力信号を受けて前記独立
    の適応フィルタの近似タップ数を計算し、前記独立の適
    応フィルタの係数値と前記複数のサブバンド入力信号と
    前記独立の適応フィルタのタップ数を受けて前記独立の
    適応フィルタの最適タップ数を計算し、前記独立の適応
    フィルタはまず最適タップ数初期値で動作し、次に予め
    定められた第1の時間が経過した後に近似タップ数で動
    作し、さらに予め定められた第2の時間が経過した後に
    最適タップ数で動作し、前記独立の適応フィルタ間で1
    回の操作によって増減するタップ数を各適応フィルタに
    おいて増減するタップ数の相対的関係によって適応制御
    することを特徴とする帯域分割適応フィルタによる未知
    システム同定方法。
  7. 【請求項7】 入力信号を未知システムに供給すると同
    時に帯域分割して複数のサブバンド信号を生成し、前記
    複数のサブバンド信号を独立の適応フィルタに入力信号
    として供給し、前記未知システムの出力信号を帯域分割
    して複数のサブバンド参照信号を生成し、前記複数のサ
    ブバンド参照信号と前記適応フィルタの出力信号との差
    分をサブバンド誤差信号とし、前記サブバンド誤差信号
    を最小化するようにLMSアルゴリズムまたはRLSア
    ルゴリズムなどに代表される適応フィルタの係数更新ア
    ルゴリズムを用いて前記適応フィルタの係数を更新し、
    更新された係数を未知システムのインパルス応答とみな
    す未知システム同定方法において、 前記独立の適応フィルタの係数値と前記独立の適応フィ
    ルタのタップ数と前記帯域分割した未知システムの出力
    信号と前記複数のサブバンド入力信号を受けて前記独立
    の適応フィルタの近似タップ数を計算し、前記独立の適
    応フィルタの係数値と前記複数のサブバンド入力信号と
    前記独立の適応フィルタのタップ数を受けて前記独立の
    適応フィルタの最適タップ数を計算し、前記独立の適応
    フィルタはまず最適タップ数初期値で動作し、次に予め
    定められた第1の時間が経過した後に近似タップ数で動
    作し、次に最適タップ数が近似タップ数に対して予め定
    められた第1の割合になったときから最適タップ数で動
    作し、前記独立の適応フィルタ間で1回の操作によって
    増減するタップ数を各適応フィルタにおいて増減するタ
    ップ数の相対的関係によって適応制御することを特徴と
    する帯域分割適応フィルタによる未知システム同定方
    法。
  8. 【請求項8】 入力信号を未知システムに供給すると同
    時に帯域分割して複数のサブバンド信号を生成し、前記
    複数のサブバンド信号を独立の適応フィルタに入力信号
    として供給し、前記未知システムの出力信号を帯域分割
    して複数のサブバンド参照信号を生成し、前記複数のサ
    ブバンド参照信号と前記適応フィルタの出力信号との差
    分をサブバンド誤差信号とし、前記サブバンド誤差信号
    を最小化するようにLMSアルゴリズムまたはRLSア
    ルゴリズムなどに代表される適応フィルタの係数更新ア
    ルゴリズムを用いて前記適応フィルタの係数を更新し、
    更新された係数を未知システムのインパルス応答とみな
    す未知システム同定方法において、 前記独立の適応フィルタの係数値と前記独立の適応フィ
    ルタのタップ数と前記帯域分割した未知システムの出力
    信号と前記複数のサブバンド入力信号を受けて前記独立
    の適応フィルタの近似タップ数を計算し、前記独立の適
    応フィルタの誤差と前記複数のサブバンド入力信号と前
    記独立の適応フィルタのタップ数を受けて前記独立の適
    応フィルタの最適タップ数を計算し、前記独立の適応フ
    ィルタはまず最適タップ数初期値で動作し、次に予め定
    められた第1の時間が経過した後に近似タップ数で動作
    し、さらに予め定められた第2の時間が経過した後に最
    適タップ数で動作し、前記独立の適応フィルタ間で1回
    の操作によって増減するタップ数を各適応フィルタにお
    いて増減するタップ数の相対的関係によって適応制御す
    ることを特徴とする帯域分割適応フィルタによる未知シ
    ステム同定方法。
  9. 【請求項9】 入力信号を未知システムに供給すると同
    時に帯域分割して複数のサブバンド信号を生成し、前記
    複数のサブバンド信号を独立の適応フィルタに入力信号
    として供給し、前記未知システムの出力信号を帯域分割
    して複数のサブバンド参照信号を生成し、前記複数のサ
    ブバンド参照信号と前記適応フィルタの出力信号との差
    分をサブバンド誤差信号とし、前記サブバンド誤差信号
    を最小化するようにLMSアルゴリズムまたはRLSア
    ルゴリズムなどに代表される適応フィルタの係数更新ア
    ルゴリズムを用いて前記適応フィルタの係数を更新し、
    更新された係数を未知システムのインパルス応答とみな
    す未知システム同定方法において、 前記独立の適応フィルタの係数値と前記独立の適応フィ
    ルタのタップ数と前記帯域分割した未知システムの出力
    信号と前記複数のサブバンド入力信号を受けて前記独立
    の適応フィルタの近似タップ数を計算し、前記独立の適
    応フィルタの誤差と前記複数のサブバンド入力信号と前
    記独立の適応フィルタのタップ数を受けて前記独立の適
    応フィルタの最適タップ数を計算し、前記独立の適応フ
    ィルタはまず最適タップ数初期値で動作し、次に予め定
    められた第1の時間が経過した後に近似タップ数で動作
    し、次に最適タップ数が近似タップ数に対して予め定め
    られた第1の割合になったときから最適タップ数で動作
    し、前記独立の適応フィルタ間で1回の操作によって増
    減するタップ数を各適応フィルタにおいて増減するタッ
    プ数の相対的関係によって適応制御することを特徴とす
    る帯域分割適応フィルタによる未知システム同定方法。
  10. 【請求項10】 各サブバンドの係数値に関する情報と
    サブバンド入力信号に関する情報の積を求め、各サブバ
    ンドに対応した積の、前記積の総和に値する割合の最大
    値と最小値を求め、これら最大値と最小値の比を用いて
    サブバンド間で1回の操作によって増減するタップ数を
    制御することを特徴とする請求項6、7、8又は9に記
    載の帯域分割適応フィルタによる未知システム同定方
    法。
  11. 【請求項11】 未知システムの入力信号を帯域分割フ
    ィルタバンクに供給して複数のサブバンド信号を生成
    し、前記複数のサブバンド信号を複数の独立の適応フィ
    ルタに入力信号として供給し、前記未知システムの出力
    信号を帯域分割フィルタバンクに供給して複数のサブバ
    ンド参照信号を生成し、前記複数のサブバンド参照信号
    と前記適応フィルタの出力信号を複数の減算器に供給し
    て差分を求め、前記差分を最小化するようにLMSアル
    ゴリズムまたはRLSアルゴリズムなどに代表される適
    応フィルタの係数更新アルゴリズムを用いて更新された
    前記適応フィルタの係数を未知システムのインパルス応
    答とみなす未知システム同定装置において、 前記複数の適応フィルタに対するタップ数の初期値を格
    納する第1の記憶回路と、前記複数の適応フィルタから
    係数値とタップ数と入力信号と前記複数のサブバンド参
    照信号を受けて前記複数の適応フィルタに対する近似タ
    ップ数を計算してタップ数制御信号に変換する近似タッ
    プ数計算回路と、前記複数の適応フィルタから係数値と
    タップ数と入力信号を受けて前記複数の適応フィルタに
    対する最適タップ数を計算してタップ数制御信号に変換
    するタップ数制御回路と、前記タップ数の初期値と前記
    近似タップ数と前記最適タップ数とを受けていずれかを
    選択して出力する選択回路と、前記選択回路を制御する
    ための信号を発生する制御回路と、前記制御回路で使用
    するデータを記憶する第2の記憶回路とを具備すること
    を特徴とする帯域分割適応フィルタによる未知システム
    同定装置。
  12. 【請求項12】 未知システムの入力信号を帯域分割フ
    ィルタバンクに供給して複数のサブバンド信号を生成
    し、前記複数のサブバンド信号を複数の独立の適応フィ
    ルタに入力信号として供給し、前記未知システムの出力
    信号を帯域分割フィルタバンクに供給して複数のサブバ
    ンド参照信号を生成し、前記複数のサブバンド参照信号
    と前記適応フィルタの出力信号を複数の減算器に供給し
    て差分を求め、前記差分を最小化するようにLMSアル
    ゴリズムまたはRLSアルゴリズムなどに代表される適
    応フィルタの係数更新アルゴリズムを用いて更新された
    前記適応フィルタの係数を未知システムのインパルス応
    答とみなす未知システム同定装置において、 前記複数の適応フィルタに対するタップ数の初期値を格
    納する第1の記憶回路と、前記複数の適応フィルタから
    係数値とタップ数と入力信号と前記複数のサブバンド参
    照信号を受けて前記複数の適応フィルタに対する近似タ
    ップ数を計算してタップ数制御信号に変換する近似タッ
    プ数計算回路と、前記複数の適応フィルタから係数値と
    タップ数と入力信号を受けて前記複数の適応フィルタに
    対する最適タップ数を計算してタップ数制御信号に変換
    するタップ数制御回路と、前記タップ数の初期値と前記
    近似タップ数と前記最適タップ数とを受けていずれかを
    選択して出力する選択回路と、前記選択回路を制御する
    ための信号を発生する制御回路と、前記近似タップ数と
    前記最適タップ数とを受けて前記制御回路で使用するデ
    ータを生成する計算回路とを具備することを特徴とする
    帯域分割適応フィルタによる未知システム同定装置。
  13. 【請求項13】 未知システムの入力信号を帯域分割フ
    ィルタバンクに供給して複数のサブバンド信号を生成
    し、前記複数のサブバンド信号を複数の独立の適応フィ
    ルタに入力信号として供給し、前記未知システムの出力
    信号を帯域分割フィルタバンクに供給して複数のサブバ
    ンド参照信号を生成し、前記複数のサブバンド参照信号
    と前記適応フィルタの出力信号を複数の減算器に供給し
    て差分を求め、前記差分を最小化するようにLMSアル
    ゴリズムまたはRLSアルゴリズムなどに代表される適
    応フィルタの係数更新アルゴリズムを用いて更新された
    前記適応フィルタの係数を未知システムのインパルス応
    答とみなす未知システム同定装置において、 前記複数の適応フィルタに対するタップ数の初期値を格
    納する第1の記憶回路と、前記複数の適応フィルタから
    係数値とタップ数と入力信号と前記複数のサブバンド参
    照信号を受けて前記複数の適応フィルタに対する近似タ
    ップ数を計算してタップ数制御信号に変換する近似タッ
    プ数計算回路と、前記複数の適応フィルタから前記差分
    とタップ数と入力信号を受けて前記複数の適応フィルタ
    に対する最適タップ数を計算してタップ数制御信号に変
    換するタップ数制御回路と、前記タップ数の初期値と前
    記近似タップ数と前記最適タップ数とを受けていずれか
    を選択して出力する選択回路と、前記選択回路を制御す
    るための信号を発生する制御回路と、前記制御回路で使
    用するデータを記憶する第2の記憶回路とを具備するこ
    とを特徴とする帯域分割適応フィルタによる未知システ
    ム同定装置。
  14. 【請求項14】 未知システムの入力信号を帯域分割フ
    ィルタバンクに供給して複数のサブバンド信号を生成
    し、前記複数のサブバンド信号を複数の独立の適応フィ
    ルタに入力信号として供給し、前記未知システムの出力
    信号を帯域分割フィルタバンクに供給して複数のサブバ
    ンド参照信号を生成し、前記複数のサブバンド参照信号
    と前記適応フィルタの出力信号を複数の減算器に供給し
    て差分を求め、前記差分を最小化するようにLMSアル
    ゴリズムまたはRLSアルゴリズムなどに代表される適
    応フィルタの係数更新アルゴリズムを用いて更新された
    前記適応フィルタの係数を未知システムのインパルス応
    答とみなす未知システム同定装置において、 前記複数の適応フィルタに対するタップ数の初期値を格
    納する第1の記憶回路と、前記複数の適応フィルタから
    係数値とタップ数と入力信号と前記複数のサブバンド参
    照信号を受けて前記複数の適応フィルタに対する近似タ
    ップ数を計算してタップ数制御信号に変換する近似タッ
    プ数計算回路と、前記複数の適応フィルタから前記差分
    とタップ数と入力信号を受けて前記複数の適応フィルタ
    に対する最適タップ数を計算してタップ数制御信号に変
    換するタップ数制御回路と、前記タップ数の初期値と前
    記近似タップ数と前記最適タップ数とを受けていずれか
    を選択して出力する選択回路と、前記選択回路を制御す
    るための信号を発生する制御回路と、前記近似タップ数
    と前記最適タップ数とを受けて前記制御回路で使用する
    データを生成する計算回路とを具備することを特徴とす
    る帯域分割適応フィルタによる未知システム同定装置。
  15. 【請求項15】 前記最適タップ数の計算において、増
    減する最適タップ数の最大値に対応するサブバンドが予
    め定められた回数だけ不変のときに一回の操作で増減す
    る最適タップ数を増加し、そうでないときは削減して、
    新たなタップ入替え数を算出することによって最適タッ
    プ数を計算するタップ数制御回路を具備することを特徴
    とする請求項11、12、13又は14に記載の帯域分
    割適応フィルタによる未知システム同定装置。
  16. 【請求項16】 各サブバンドで増減する最適タップ数
    の最大値と最小値の比によって各サブバンドで最適タッ
    プ数を増減するための新たなタップ入替え数を算出する
    ことによって最適タップ数を計算するタップ数制御回路
    を具備することを特徴とする請求項11、12、13又
    は14に記載の帯域分割適応フィルタによる未知システ
    ム同定装置。
  17. 【請求項17】 前記複数の適応フィルタから供給され
    た係数値又は差分を、平均化する第1の平均化回路と、
    前記複数の適応フィルタから供給された入力信号を、平
    均化する第2の平均化回路とを具備し、これらの平均化
    された信号を用いて最適タップ数の計算を行うタップ数
    制御回路を具備することを特徴とする請求項11、1
    2、13又は14に記載の帯域分割適応フィルタによる
    未知システム同定装置。
  18. 【請求項18】 前記複数の適応フィルタから供給され
    た係数値又は差分を、平均化する第1の平均化回路と、
    前記複数の適応フィルタから供給された入力信号を、平
    均化する第2の平均化回路とを具備し、前記複数の適応
    フィルタから供給されたサブバンド参照信号を、平均化
    する第3の平均化回路とを具備し、これらの平均化され
    た信号を用いて近似タップ数の計算を行う近似タップ数
    計算回路を具備することを特徴とする請求項11、1
    2、13、14又は17に記載の帯域分割適応フィルタ
    による未知システム同定装置。
  19. 【請求項19】 複数のサブバンド信号を間引いてから
    複数の適応フィルタに伝達する複数の間引き回路と、複
    数のサブバンド参照信号を間引いてから複数の減算器に
    伝達する複数の間引き回路とを具備することを特徴とす
    る、請求項11、12、13、14、15、16、17
    又は18に記載の帯域分割適応フィルタによる未知シス
    テム同定装置。
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