JP3158469B2 - 燃料蒸散防止装置用異常検出装置 - Google Patents

燃料蒸散防止装置用異常検出装置

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JP3158469B2
JP3158469B2 JP7000191A JP7000191A JP3158469B2 JP 3158469 B2 JP3158469 B2 JP 3158469B2 JP 7000191 A JP7000191 A JP 7000191A JP 7000191 A JP7000191 A JP 7000191A JP 3158469 B2 JP3158469 B2 JP 3158469B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の燃料供給系で発生
する燃料ガスの蒸散を防止する燃料蒸散防止装置に関
し、特に吸気管内へ供給される燃料ガスの供給異常を検
出する燃料蒸散防止装置用異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料タンク内で発生する燃料ガ
スの大気中への放出を防止するための燃料蒸散防止装置
が知られている。これは燃料タンク内で発生した燃料ガ
スをキャニスタ内に配設された吸着体に吸着させ、その
後吸気管内の負圧によってキャニスタの大気開放孔から
吸入する新気と共に、吸着した燃料ガスを運転状態に応
じて吸気管内に導入させるものである。
【0003】ところが、上記装置において、キャニスタ
と吸気管とを結ぶ供給通路が何らかの原因により閉塞し
た際には、キャニスタ内に燃料ガスが充満して、やがて
その圧力により大気開放孔から燃料ガスが放出される、
あるいは上記供給通路が何らかの原因により破損した際
には、燃料ガスがこの破損した部分から大気中に放出さ
れてしまう等の問題が生じる恐れがあった。
【0004】このような問題点を解決する目的で、キャ
ニスタと吸気管とを結ぶ吸気通路に圧力センサを配設
し、この圧力センサの検出結果に基づいて、燃料ガスが
吸気管内に導かれないという供給異常を検出する装置が
既に提案されている(例えば、特開平2ー130255
号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記装置は
キャニスタと吸気管とを結ぶ吸気通路に圧力センサを配
設し、この圧力センサの検出結果に基づいて供給異常を
検出するものであることから、キャニスタおよびキャニ
スタと吸気管とを結ぶ吸気通路における異常しか検出す
ることができず、燃料タンクとキャニスタとを結ぶ吸気
通路の破損や閉塞等の異常を検出することができない。
【0006】また、上記装置はキャニスタと吸気管とを
結ぶ吸気通路における圧力に基づいて供給異常を検出す
るものであるが、この吸気通路の圧力は吸着体に吸着さ
れている燃料ガスの量が多い程、その圧力値が大きくな
る等、吸気通路の圧力は吸着体に吸着されている燃料ガ
スの量によって大きく変動するため、正確に供給異常を
検出することができないという問題が生じる恐れがあっ
た。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、燃料タンクから吸気管までの圧力調整
弁を含む燃料蒸散防止装置の異常を検出することのでき
る燃料蒸散防止装置用異常検出装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明による燃料蒸散防止装置用異常検出装置は図1
に示す如く、液体の燃料を収納する燃料タンクと、前記
燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記燃
料タンク内で発生した燃料ガスを吸着する吸着体を収納
したキャニスタと、前記キャニスタ内に前記燃料ガスを
導く第1の供給通路と、前記キャニスタに設けられ、前
記キャニスタ内の圧力を所定の圧力に調整する圧力調整
弁と、前記吸着体に吸着された燃料ガスを内燃機関の吸
気管内に導く第2の供給通路と、前記第2の供給通路に
設けられ、前記内燃機関の運転状態に応じて開閉作動を
行う制御弁と、前記キャニスタを負圧状態にしたときの
前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記キャニス
タ、第1の供給通路、第2の供給通路、制御弁、燃料タ
ンク、圧力調整弁の少なくともいずれかの異常を検出す
る異常検出手段とを備えるという技術的手段を採用す
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、液体の燃料を収納する燃料タ
ンクと、燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出手段
と、燃料タンク内で発生した燃料ガスを吸着する吸着体
を収納したキャニスタと、キャニスタ内に燃料ガスを導
く第1の供給通路と、キャニスタに設けられ、キャニス
タ内の圧力を所定の圧力に調整する圧力調整弁と、吸着
体に吸着された燃料ガスを内燃機関の吸気管内に導く第
2の供給通路と、第2の供給通路に設けられ、内燃機関
の運転状態に応じて開閉作動を行う制御弁とを備え、異
常検出手段は、キャニスタを負圧状態にしたときの圧力
検出手段の検出結果に基づいてキャニスタ、第1の供給
通路、第2の供給通路、制御弁、燃料タンク、圧力調整
弁の少なくともいずれかの異常を検出する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説
明する。図2は本実施例における燃料蒸散防止装置用異
常検出装置の構成を示す全体構成図である。
【0011】空気を清浄するエアクリーナ1を介して吸
入された吸入空気は、エアクリーナ1に連続して配設さ
れている吸気管2を通って、内燃機関本体14とピスト
ン12とで囲まれてなる燃焼室16に供給される。ま
た、吸気管2内にはアクセルペダル6に連動して開閉
し、上記吸入空気の吸入量を制御するスロットルバルブ
8が配設され、さらに吸気管2と燃焼室16との境界に
は、図示しないカムシャフトの回転力により開閉動作を
行う吸気バルブ10が配設されている。
【0012】また、燃焼室16は排気管20に接続され
ており、内燃機関の爆発行程において燃焼室16内で発
生した燃焼ガスは排気管20を通って燃焼室16から排
出される。燃焼室16と排気管20との境界には、吸気
バルブ10と同様に図示しないカムシャフトの回転力に
より開閉動作を行う排気バルブ18が配設されている。
【0013】一方、燃料タンク22に貯蔵されている液
体の燃料は、燃料ポンプ24によりくみ上げられて、上
記吸気管2に配設されているインジェクタ26に圧送さ
れる。そして、インジェクタ26は後述する電子制御装
置50の演算結果に基づいて最適な燃料噴射量および噴
射タイミングで燃料を燃焼室16に供給する。
【0014】また、燃料タンク22には燃料タンク22
内の圧力を検出する圧力検出手段をなす圧力センサ44
が配設されていると共に、第1の供給通路をなす連通管
28が接続されている。この連通管28は、燃料タンク
22およびキャニスタ30との接続部分にゴムホースや
ナイロンホース等の可撓性を有するもので形成されてい
る燃料タンク接続管28aおよびキャニスタ接続管28
bを備えてなる。
【0015】そして、燃料タンク22内の燃料から発生
した燃料ガスは連通管28を通ってキャニスタ30に導
入される。キャニスタ30内には活性炭をその内部に収
納してなる吸着体34が設けられ、この吸着体34は上
記燃料ガス中の有害な成分を吸着するものである。ここ
で、上記連通管28は僅かに吸着体34に挿入されてい
る。
【0016】一方、キャニスタ30の一端には大気開放
孔36が設けられ、大気開放孔36にはキャニスタ30
内の圧力を一定に保持して、圧力センサ44において正
確に燃料タンク22内の圧力を検出するための圧力調整
弁を備えている。すなわち、大気開放孔36は大気方向
に開弁する圧力調整弁35a(第1の調整弁)を有する
第1の大気開放孔36aと吸着体34方向に開弁する圧
力調整弁35b(第2の調整弁)を有する第2の大気開
放孔36bとを有する。
【0017】圧力調整弁35aはキャニスタ30内およ
び燃料タンク22内の圧力が所定圧力Pa (例えば、1
5mmHg)以上になると、この圧力により圧力調整弁
35aの一部を押し下げて開弁状態にするものである。
また、圧力調整弁35bは、後述する制御弁40が開弁
状態にあり、キャニスタ30内および燃料タンク22内
の圧力が負圧となって、その圧力が所定圧力Pb (例え
ば、−15mmHg)以下になると大気圧により圧力調
整弁35bの一部を押し上げて開弁状態にするものであ
る。
【0018】一方、キャニスタ30の他端には吸着体3
4を介してホース接続部31が設けられ、ホース接続部
31には第2の供給通路の一部をなす供給管38が接続
されている。
【0019】供給管38の他端は制御弁40の一端に接
続され、また制御弁40の他端には上記吸気管2に連結
された第2の供給通路の一部をなす供給管42が接続さ
れており、よってキャニスタ30と吸気管2とは制御弁
40を介して連続している。
【0020】なお、供給管38および供給管42はゴム
ホースやナイロンホース等の可撓性を有するもので形成
されている。また、制御弁40は後述する電子制御装置
50からの制御信号に基づいて、開閉作動を実行し、キ
ャニスタ30と吸気管2とを連通または遮断させるもの
である。
【0021】電子制御装置(以下、ECUという)50
は図示しない各センサからの検出信号に基づいて燃料系
および点火系の適切な制御量を設定し、インジェクタ2
6、制御弁40、および図示しない点火装置等を的確に
制御するための制御信号を出力する公知の制御装置であ
る。
【0022】また、ECU50は演算処理を行う公知の
CPU52、制御プログラムおよび演算に必要な制御定
数を記憶しておくための読み出し専用のROM54、上
記CPU52動作中に演算データを一時記憶するための
RAM56、およびECU50外部からの信号を入出力
するための入出力回路58を有する。
【0023】また、ECU50は圧力センサ44からの
検出信号と制御弁40の開閉状態とから、燃料ガスが大
気中に蒸散することなく正常に吸気管2に導入されてい
るか否かを判別する供給異常検出手段をなし、異常が生
じた際には表示ランプ60を点灯させるための制御信号
を出力する。
【0024】次に、燃料ガスを大気中に蒸散することを
防ぐ燃料蒸散防止装置の作動について説明する。燃料タ
ンク22内で発生した燃料ガスは、連通管28を通って
キャニスタ30内に導入され、燃料ガス中の有害な成分
(燃料蒸気)はキャニスタ30内の吸着体34に吸着さ
れる。
【0025】その後、燃料ガスを吸気管2内に導入して
もよい内燃機関状態(例えば、スロットルバルブ8が所
定開度以上開かれている状態)であるとECU50が判
断すると制御弁40は開弁状態となる。そして、制御弁
40が開弁状態であるときには、吸気管2内の負圧によ
って圧力調整弁35bが開弁されて新気がキャニスタ3
0内に吸入される。このように新気がキャニスタ30内
に吸入されることにより、吸着体34に吸着された燃料
ガス中の有害な成分はこの新気と共に吸気管2内に導入
され、これにより吸着体34は反復使用が可能となる。
【0026】そして、吸気管2内に導入された燃料ガス
はインジェクタ26から噴射された燃料と共に、燃焼室
16での燃焼に使用される。一方、燃料ガスを吸気管2
内に導入してはいけない内燃機関状態(例えば、内燃機
関がアイドル運転している状態)であるとECU50が
判断すると制御弁40は閉弁状態となる。このように制
御弁40が閉弁状態にあり、燃料タンク22内において
燃料ガスが発生していると、キャニスタ30内および燃
料タンク22内の圧力が上昇する。そして、燃料タンク
22内の圧力が所定圧力Pa 以上になると圧力調整弁3
5aが開放されて、燃料ガス中の有害な成分が吸着体3
4に吸着された後に圧力調整弁35aを介して大気中に
放出される。
【0027】したがって、2つの圧力調整弁35a、3
5bを設けることにより、キャニスタ30および燃料タ
ンク22内の圧力を所定範囲内に保持することができ
る。図3は上記ECU50内で実行される燃料蒸散防止
装置の異常を検出するための作動を示すフローチャート
であり、図示しないキースイッチが投入されると、所定
時間毎(例えば、60ms毎)に実行されるルーチンで
ある。
【0028】ステップ100では圧力センサ44におい
て検出した燃料タンク22内の圧力P(以下、タンク内
圧力Pという)を読み込み、ステップ110では制御弁
40が現在開弁状態にあるか否かを判別して、開弁状態
にあるならステップ120に進み、開弁状態にないなら
ステップ130に進む。
【0029】ステップ120ではタンク内圧力Pが所定
値L1 より大きいか否かを判別し、タンク内圧力Pが所
定値L1 より大きいならステップ140に進み、タンク
内圧力Pが所定値L1 より小さいなら、圧力調整弁35
bが正常に作動していない、つまりキャニスタ内が負圧
になり、この負圧が所定圧力Pb 以下になったにも拘か
わらず開弁状態になっていないと判断してステップ15
0に進む。なお、所定値L1 は圧力調整弁35bが開弁
状態となる所定圧力Pb より若干小さい値(例えば、−
20mmHg)に設定する。
【0030】ステップ140ではタンク内圧力Pが所定
値L2 より小さいか否かを判別し、タンク内圧力Pが所
定値L2 より小さいならステップ160に進み、タンク
内圧力Pが所定値L2 より大きいなら、供給管38とキ
ャニスタ30との接続が外れている、あるいは連通管2
8、キャニスタ30、または燃料タンク22等の一部が
何らかの原因により破損して、その部分から大気が流入
している等の異常が生じていると判断してステップ15
0に進む。なお、所定値L2 は圧力調整弁35bが開弁
状態となる所定圧力Pb より若干大きな値(例えば、−
10mmHg)に設定する。
【0031】したがって、制御弁40の開弁状態時にお
いて、燃料蒸散防止装置が正常に作動している場合には
タンク内圧力Pの値は、圧力調整弁35bが開弁状態と
なる所定圧力Pb にほぼ等しくならなくてはならない。
【0032】一方、ステップ130ではタンク内圧力P
が所定値H1 より大きいか否かを判別して、タンク内圧
力Pが所定値H1 より大きいなら連通管28または供給
管38等が閉塞している、あるいは圧力調整弁35aが
何らかの原因により開弁状態にならない等の異常が生じ
たものと判断してステップ150に進む。
【0033】また、タンク内圧力Pが所定値H1 より小
さいなら、燃料ガスの発生が少ないためにタンク内圧力
Pが上昇しないということも考えられるため正常設定を
実行せずに、そのままメインルーチンにリターンする。
なお、所定値H1 は圧力調整弁35aが開弁状態とな圧
力値Pa より充分に大きい値(例えば、30mmHg)
に設定する。
【0034】ステップ150では上述した各原因により
燃料蒸散防止装置に異常が生じていると判断され異常設
定を実行し、メインルーチンにリターンする。なお、異
常設定は例えば異常が生じたという情報をRAM56に
記憶することであり、そして、例えば図示しない他のル
チーンにおいて、RAM56の情報を読み込んで累計演
算し、所定回(例えば、5回)以上連続して異常設定し
たと判断すると、例えば表示ランプ60を点灯させて異
常が生じているということを車両ユーザ等に知らせると
いった公知のフェイルセイフ作動を実行する。
【0035】ステップ150では燃料蒸散防止装置は正
常に作動していると判断して正常設定を実行し、メイン
ルーチンにリターンする。ここで、正常設定は例えば燃
料蒸散防止装置が正常に作動しているという情報をRA
M56に記憶することであり、そして、他のルーチンお
いてこの情報を読み込むことにより、これまで累計演算
した値をリセットするものである。
【0036】なお、上述した実施例では圧力検出手段と
して、圧力値に比例した出力を発生する圧力センサ44
を用いて燃料タンク22内の圧力を検出し、この検出結
果に基づいて燃料ガスの吸気管2への供給異常を判別し
たが、図4に示す如く所定圧力値になると例えば高レベ
ル信号を出力するような圧力スイッチを2つ燃料タンク
22内に設けて、圧力スイッチの出力に基づいて燃料ガ
スの吸気管2への供給異常を判別してもよい。
【0037】ここで、2つの圧力スイッチは、その一方
が所定圧力(例えば、30mmHg)以上になると高レ
ベル信号を出力する圧力スイッチ45であり、他方が燃
料タンク22内が負圧となり、所定圧力以下(例えば、
−10mmHg)以下になると高レベル信号を出力する
圧力スイッチ46である。
【0038】次に、このときの供給異常を判別する作動
を図5に示すフローチャートに基づいて、以下に他の実
施例として説明する。図5に示したルーチンは、図3と
同様に図示しないキースイッチが投入されると、所定時
間毎(例えば、60ms毎)に実行される。
【0039】ステップ200では制御弁40が現在開弁
状態にあるか否かを判別して、開弁状態にあるならステ
ップ210に進み、開弁状態にないならステップ220
に進む。
【0040】ステップ210では圧力スイッチ46から
の出力信号が高レベルとなっているか否かを判別し、高
レベルとなっているなら正常に燃料ガスを吸気管2内に
導入していると判断して、ステップ160に進む。一
方、高レベルとなっていないなら例えば連通管28が外
れている等の異常が生じていると判断してステップ15
0に進む。
【0041】また、ステップ220では圧力スイッチ4
5からの出力信号が高レベルとなっているか否かを判別
し、高レベルとなっているなら例えば連通管28が閉塞
している等の異常が生じていると判断してステップ15
0に進む。一方、高レベルとなっていないなら燃料ガス
の発生が少ないために燃料タンク22内の圧力が上昇し
ていないということも考えられるため正常設定を実行せ
ずに、そのままメインルーチンにリターンする。
【0042】なお、ステップ150およびステップ16
0は図3のルーチンにおいて同符合を付してある処理と
同様な処理を実行するものであり、すでにこの処理につ
いて説明したので、ここでの説明は省略する。
【0043】このように圧力センサ44を用いずに2つ
の圧力スイッチ45、46を設けても供給異常を検出す
ることができると共に、圧力スイッチ45、46は圧力
センサ44と比較して構造が簡単なものであることか
ら、安価で実施することができる。
【0044】したがって、上述した本発明の装置では、
燃料タンク22内の圧力を検出して燃料蒸散防止装置が
正常に作動しているかを判定しているため、燃料タンク
22から吸気管2までの全ての燃料ガスの供給経路にお
ける供給異常を判定することができると共に、吸着体3
4に吸着された燃料ガスの量により圧力値が変動するこ
とはなく、正確に供給異常判定をすることができる。
【0045】また、本実施例ではキャニスタ30の大気
開放孔36に配設した圧力制御弁35a、35bはキャ
ニスタ30内の圧力に応じて機械的に開閉する制御弁で
あり、この構造は比較的簡単であるために容易に実施で
きる。
【0046】さらに、この圧力制御弁35a、35bは
電気的に開閉作動を制御するものではないということか
ら、イグニッシヨンスイッチがオフ状態にある、つまり
内燃機関が始動していない状態下でも、燃料ガスが発生
してキャニスタ30内の圧力が所定圧力以上になると圧
力制御弁35aが開弁状態となり、キャニスタ30また
は燃料タンク22が高圧力となることを防止すると共
に、高圧力となることにより供給管38等が外れてしま
うということを防止することができるという優れた効果
を得る。
【0047】なお、上述した理由から本実施例ではキャ
ニスタ30内の圧力に応じて機械的に開閉する圧力制御
弁を用いたが、もちろんキャニスタ30内の圧力に応じ
て電気的に開閉作動する電磁弁を使用してもよい。
【0048】また、本実施例では圧力制御弁をキャニス
タ30の下部に設置したが、図6に示す如く、連通管2
8を吸着体34に貫通させ、キャニスタ30の下部を密
閉した構造として圧力制御弁をキャニスタ30の上部に
配設してもよく、このような構造にすることにより、何
らかの原因により発生したごみ等がキャニスタ30の下
部に蓄積しても圧力制御弁の開閉作動に悪影響を及ぼす
ことはない。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、燃
料タンク内の圧力を検出する圧力検出手段を設け、キャ
ニスタを負圧状態にしたときの圧力検出手段の検出結果
に基づいて燃料蒸散防止装置の異常を検出することによ
り、第1の供給通路、キャニスタ、第2の供給通路、制
御弁、燃料タンク、圧力調整弁の少なくともいずれかの
異常を検出することができるという優れた効果を奏す
る。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明における実施例の装置の構成を示す全体
構成図である。
【図3】図2に示す装置の作動説明に供するフローチャ
ートである。
【図4】本発明における他の実施例の装置を示す図であ
る。
【図5】図4に示した装置を用いたときの作動説明に供
するフローチャートである。
【図6】本発明における他の実施例の装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 吸気管 22 燃料タンク 28 連通管(第1の供給通路) 30 キャニスタ 34 吸着体 35 圧力調整弁 38 供給管(第2の供給通路) 42 供給管(第2の供給通路) 40 制御弁 44 圧力センサ(圧力検出手段) 45 圧力スイッチ(圧力検出手段) 46 圧力スイッチ(圧力検出手段) 50 電子制御装置(ECU) 60 表示ランプ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体の燃料を収納する燃料タンクと、 前記燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記燃料タンク内で発生した燃料ガスを吸着する吸着体
    を収納したキャニスタと、 前記キャニスタ内に前記燃料ガスを導く第1の供給通路
    と、 前記キャニスタに設けられ、前記キャニスタ内の圧力を
    所定の圧力に調整する圧力調整弁と、 前記吸着体に吸着された燃料ガスを内燃機関の吸気管内
    に導く第2の供給通路と、 前記第2の供給通路に設けられ、前記内燃機関の運転状
    態に応じて開閉作動を行う制御弁と、前記キャニスタを負圧状態にしたときの 前記圧力検出手
    段の検出結果に基づいて前記キャニスタ、第1の供給通
    路、第2の供給通路、制御弁、燃料タンク、圧力調整弁
    の少なくともいずれかの異常を検出する異常検出手段と
    を備えることを特徴とする燃料蒸散防止装置用異常検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記異常検出手段は、前記キャニスタを
    負圧状態にしたときに前記圧力検出手段により検出され
    た圧力が前記圧力調整弁により調整されている所定の圧
    力範囲から外れているとき、前記キャニスタ、第1の供
    給通路、第2の供給通路、制御弁、燃料タンク、圧力調
    整弁の少なくともいずれかが異常であると判断すること
    を特徴とする請求項1に記載の燃料蒸散防止装置用異常
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検出装置は、前記キャニスタを
    負圧状態にしたときに前記圧力検出手段により検出され
    た圧力が前記所定範囲から所定時間継続して外れている
    とき、前記キャニスタ、第1の供給通路、第2の供給通
    路、制御弁、燃料タンク、圧力調整弁の少なくともいず
    れかが異常であると判断することを特徴とする請求項2
    に記載の燃料蒸散防止装置用異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記異常検出手段は、所定回数連続して
    異常を検出したとき前記圧力検出手段により検出された
    圧力が所定時間継続して前記所定範囲から外れていると
    判断することを特徴とする請求項に記載の燃料蒸散防
    止装置用異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記異常検出手段は、前記キャニスタを
    負圧状態にしたときに前記圧力検出手段により検出され
    た圧力が前記圧力調整弁により調整されている所定の圧
    力範囲内にあるとき、前記キャニスタ、第1の供給通
    路、第2の供給通路、制御弁、燃料タンク、圧力調整弁
    が正常であると判断する正常判断手段を含むことを特徴
    とする請求項1乃至に記載の燃料蒸散防止装置用異常
    検出装置。
  6. 【請求項6】 液体の燃料を収納する燃料タンクと、 前記燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記燃料タンク内で発生した燃料ガスを吸着する吸着体
    を収納したキャニスタと、 前記キャニスタ内に前記燃料ガスを導く第1の供給通路
    と、 前記キャニスタに設けられ、前記キャニスタ内の圧力を
    所定の圧力に調整する圧力調整弁と、 前記吸着体に吸着された燃料ガスを内燃機関の吸気管内
    に導く第2の供給通路と、 前記第2の供給通路に設けられ、前記内燃機関の運転状
    態に応じて開閉作動を行う制御弁と、 前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記キャニス
    タ、第1の供給通路、第2の供給通路、制御弁、燃料タ
    ンク、圧力調整弁の少なくともいずれかの異常を検出す
    る異常検出手段とを備え、 前記圧力調整弁は、前記キャニスタ内の圧力が所定圧力
    以下のとき前記キャニスタと大気とを連通し、前記キャ
    ニスタ内の圧力が所定圧力より大きいとき前記キャニス
    タと大気とを遮断する圧力調整弁であり、 前記異常検出手段は、前記キャニスタを負圧状態にした
    ときに前記圧力検出手段により検出された圧力が前記所
    定圧力に基づいて設定される第1の所定値より小さいと
    き、前記キャニスタ、第1の供給通路、第2の供給通
    路、制御弁、燃料タンク、圧力調整弁の少なくともいず
    れかが異常であると判断することを特徴と する燃料蒸散
    防止装置用異常検出装置。
  7. 【請求項7】 液体の燃料を収納する燃料タンクと、 前記燃料タンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記燃料タンク内で発生した燃料ガスを吸着する吸着体
    を収納したキャニスタと、 前記キャニスタ内に前記燃料ガスを導く第1の供給通路
    と、 前記キャニスタに設けられ、前記キャニスタ内の圧力を
    所定の圧力に調整する圧力調整弁と、 前記吸着体に吸着された燃料ガスを内燃機関の吸気管内
    に導く第2の供給通路と、 前記第2の供給通路に設けられ、前記内燃機関の運転状
    態に応じて開閉作動を行う制御弁と、 前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記キャニス
    タ、第1の供給通路、第2の供給通路、制御弁、燃料タ
    ンク、圧力調整弁の少なくともいずれかの異常を検出す
    る異常検出手段とを備え、 前記圧力調整弁は、前記キャニスタ内の圧力が所定圧力
    以下のとき前記キャニスタと大気とを連通し、前記キャ
    ニスタ内の圧力が所定圧力より大きいとき前記キャニス
    タと大気とを遮断する圧力調整弁であり、 前記異常検出手段は、前記キャニスタを負圧状態にした
    ときに前記圧力検出手段により検出された圧力が前記所
    定圧力に基づいて設定される第2の所定値より大きいと
    き、前記キャニスタ、第1の供給通路、第2の供給通
    路、制御弁、燃料タンク、圧力調整弁の少なくともいず
    れかが異常であると判断することを特徴とする燃料蒸散
    防止装置用異常検出装置。
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