JP3157692U - 鞍乗型車両 - Google Patents
鞍乗型車両 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3157692U JP3157692U JP2009008821U JP2009008821U JP3157692U JP 3157692 U JP3157692 U JP 3157692U JP 2009008821 U JP2009008821 U JP 2009008821U JP 2009008821 U JP2009008821 U JP 2009008821U JP 3157692 U JP3157692 U JP 3157692U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- bracket
- type vehicle
- radiator
- attached
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Abstract
【課題】ラジエータの支持剛性を高めることができる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】エンジンブラケット9は、上下方向に延び、その上部(フランジ部)9aが前記車体フレーム2の前端部2eに取り付けられ、その下部(連結部)9dがエンジン8の前壁部(ボス部)8iを懸架しており、アッパラジエータ30は、前記エンジンブラケット9の前面に沿うように配置され、該エンジンブラケット9に取り付けられている。【選択図】 図2
Description
本考案は、車体フレームにエンジンブラケットを介して取り付けられたエンジンと、該エンジンの前方に配置されたラジエータ装置とを備えた鞍乗型車両に関する。
例えば、水冷式エンジンを搭載した自動二輪車では、エンジン冷却水を冷却するラジエータ装置を走行風が当たりやすいエンジンの前方に配置するのが一般的である。このラジエータ装置の車体への取付構造として、従来、エンジンを車体フレームに取り付けるためのエンジンブラケットにパイプ部材を取り付け、該パイプ部材にラジエータ装置を取り付けるようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
ところで、前記従来の、ラジエータ装置をパイプ部材を介してエンジンブラケットに取り付ける構造では、エンジン振動等によりパイプ部材が共振する場合があり、ラジエータ装置の十分な支持剛性を確保し難いという問題がある。
本考案は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、ラジエータの支持剛性を高めることができる鞍乗型車両を提供することを課題としている。
本考案は、車体フレームと、該車体フレームにエンジンブラケットを介して取り付けられたエンジンと、該エンジンの前方に配置されたラジエータ装置とを備えた鞍乗型車両であって、前記車体フレームの前部下面には、後方かつ下方に傾斜する取付面が形成され、前記エンジンブラケットは、上下方向に延び、その上部が前記車体フレームの前記取付面に取り付けられ、その下部が前記エンジンの前壁部に取り付けられており、前記ラジエータ装置は、前記エンジンブラケットの前方に配置され、該エンジンブラケットに直接取り付けられていることを特徴としている。
本考案に係る鞍乗型車両によれば、ラジエータ装置は、エンジンブラケットに取り付けられている。そしてこのエンジンブラケットは、エンジンを車体フレームに懸架支持するための部材であり、高剛性に構成されている。本考案では、ラジエータ装置は、この高剛性のエンジンブラケットに、しかも直接取り付けられているので、パイプ部材等を介在させて取り付ける場合に比較してその支持剛性が高くなっている。
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図10は、本考案の一実施形態による自動二輪車(鞍乗型車両)を説明するための図である。なお、本実施形態の説明の中で前後,左右という場合は、特記なき限り、シートに着座した状態で見た場合の前後,左右を意味する。
図において、1は自動二輪車を示しており、該自動二輪車1は、以下の概略構造を有する。車体フレーム2の前端部に位置するヘッドパイプ2aによりフロントフォーク3の操向軸3aが左右に操向自在に軸支されている。
このフロントフォーク3の下端部には前輪4が軸支され、該前輪4の上方はフロントフェンダ5で覆われており、該フロントフェンダ5はフロントフォーク3の下部に取り付けられている。
また前記フロントフォーク3の、上部にはヘッドライト装置6が配設され、上端部には操向ハンドル7が固定されている。前記ヘッドライト装置6には、スピードメータ及びタコメータ等を有する円形状の計器11が操向ハンドル7の前方に位置するように取り付けられている。
また前記車体フレーム2には、エンジンユニット8が懸架支持されている。このエンジンユニット8には吸気装置12,及び排気装置13が接続されており、また該エンジンユニット8の前方にはラジエータ装置14が配設されている。
前記吸気装置12は、前記車体フレーム2の前部に配置されたフレームカバー15で上方から覆われており、該フレームカバー15には、車両状態を表示する表示装置16が配設されている。
また前記エンジンユニット8の左側壁下部には、該自動二輪車1を左側に少し傾けた状態に起立させるサイドスタンド装置21が配設されている。
さらにまた、前記左,右のリヤアームブラケット部2bによりリヤアーム17が上下揺動可能に支持されており、該リヤアーム17の後端部により後輪18が軸支されている。この後輪18及び前記前輪4は、油圧式の制動装置22により制動される。
前記リヤアーム17と前記リヤアームブラケット部2bとの間には後輪懸架装置19が配設されており、該後輪懸架装置19は遠隔式の作動特性調整機構25を備えている。
前記後輪懸架装置19の上側には、燃料タンク20が配設されている。該燃料タンク20の斜め前方には、前記制動装置22の油圧制御ユニット22aが配設されている。
該油圧制御ユニット22a及び前記燃料タンク20の上方を覆うように鞍乗型のメインシート23aが配設され、該メインシート23aの後側に配置されたタンデムシート23bの下側には、前記後輪18を上方から覆うリヤフェンダ24が配設されている。
前記車体フレーム2は、前記ヘッドパイプ2aと、該ヘッドパイプ2aから車幅方向外側に拡開しつつ後斜め下方に延びる左,右のメインフレーム部2cと、該左,右のメインフレーム部2cの後端に続いて下方に延びる前記左,右のリヤアームブラケット部2bとを備えている。
そして前記左,右のメインフレーム部2c,2cの前記ヘッドパイプ2aに近接する前端部の下面には、取付面2eが形成されている。この取付面2eは後方かつ下方に傾斜する傾斜面をなしており、かつ前記ヘッドパイプ2aの下端面2a′と略同一面をなしている。
前記エンジンユニット8は、水冷式4サイクルV型4気筒エンジンである。該エンジンユニット8は、クランクケース8aの上部に前シリンダブロック8b,後シリンダブロック8cを前,後に所定のバンク角(約60度)をなすよう接続形成し、該前シリンダブロック8bに前シリンダヘッド8d,前ヘッドカバー8eを、前記後シリンダブロック8cに後シリンダヘッド8f,後ヘッドカバー8gをそれぞれ結合した構造を有する。また前記クランクケース8aの後端部には、変速機構(不図示)を内蔵する変速機ケース8hが接続されている。
前記前ヘッドカバー8e及び後ヘッドカバー8gの車幅方向中央部には、チェン室を構成する膨出部8i,8iが上方に膨出するよう形成され、該前,後の膨出部8i内にタイミングチェン(不図示)が巻回された前,後のカムスプロケット26,26が収容されている(図4参照)。
前記エンジンユニット8は、エンジンブラケット9,左,右の懸架ブラケット10,10及び前記左,右のリヤアームブラケット部2b,2bにより懸架支持されている。
前記エンジンブラケット9は、鋳造品の板状部材により構成されており、前記左,右のメインフレーム部2cの前端部下面に形成された取付面2eに取り付けられた幅広のフランジ部9aと、該フランジ部9aの車幅方向左側端部から下方に延びる第1ブラケット部9bと、右側端部から下方に延びる第2ブラケット部9cと、該第1ブラケット部9b及び第2ブラケット部9cの下端部同士を一体に連結する三角形状の連結部9dとを有する。該連結部9dは、前シリンダブロック8bの前方に位置している。
ここで前記エンジンブラケット9は、車両側方から見ると、前記フランジブラケット9aは、前記取付面2eに沿うよう後方かつ下方に傾斜しており、前記第1,第2ブラケット部9b,9cはくの字形に屈曲し、前記連結部9dは重のシリンダヘッド8d,シリンダブロック8bの前壁に沿うように下方に延びている。
前記エンジンブラケット9は、前記フランジ部9a,第1ブラケット部9b,第2ブラケット部9c及び連結部9dにより囲まれた開口9eを有し、該開口9e内には、前記前ヘッドカバー8eの膨出部8iの前壁部分8i′が位置している。該前壁部分8i′は、車両側方から見たとき、前記第1ブラケット部9b及び第2ブラケット部9cと重複している。
前記エンジンブラケット9のフランジ部9aには、車両正面から見て、車体中心線cより車幅方向左側に少し偏位させて形成された第1ボルト孔9fと、前記フランジ部9aの車幅方向左側端部に形成された第2ボルト孔9gと、前記フランジ部9aの右側縁から外側に突出する突出部9hに形成された第3ボルト孔9iとが形成されている。前端に位置する第1ボルト孔9fから第2ボルト孔9g,第3ボルト孔9iの順に後側に位置するよう配置されている(図10参照)。
前記エンジンブラケット9のフランジ部9aは、車両前方の斜め下方から第1ボルト9f,第2ボルト孔9g,第3ボルト孔9iに挿入された3本の結合ボルト27により前記車体フレーム2の取付面2eに取り付けられている(図2,図3,図10参照)。
前記前シリンダブロック8bの前壁部には、前方に突出するボス部8jが形成され、該ボス部8iに前記エンジンブラケット9の連結部9dの下端ボス部9jが車両前方から挿入された懸架ボルト28により取り付けられている。
前記ラジエータ装置14は、上側に位置するアッパラジエータ30と、該アッパラジエータ30の下側に配置されたロアラジエータ31とを有する。
前記アッパラジエータ30は、前記エンジンブラケット9の前方を覆うとともに、前シリンダヘッド8d及び前ヘッドカバー8eの前方を覆うように配置され、走行風が通過することによりエンジン冷却水を冷却する矩形状のアッパコア部32と、該アッパコア部32の左,右側面に接続されたアッパタンク部33,33とを有する。前記アッパコア部32は、これの外周面を囲むように配置された金属製のアッパフレーム部材36に取り付けられている。
前記アッパラジエータ30は、上方から見ると、左,右側部30a,30aが中央部30bより車両前側に位置するよう湾曲しており、車両側方から見ると、少し前傾している(図2,図4参照)。
前記ロアラジエータ31は、クランクケース8aの前方を覆うように配置された矩形状のロアコア部34と、該ロアコア部34の左,右側端面に接続されたロアタンク部35,35と、前記ロアコア部34の背面の左側下部に配置された電動ファン38とを有する。前記ロアコア部34は、これの外周面を囲むように配置された金属製のロアフレーム部材37に取り付けられている。
前記ロアラジエータ31は、平坦面をなし、かつ側方から見ると略垂直をなすよう配置されている。また、車両正面から見ると、ロアラジエータ31は、アッパラジエータ30より車幅寸法が小さく、かつ左,右のロアタンク部35の下部35aの車幅寸法が下側にいくほど小さくなるよう形成されている(図3,図7参照)。
前記左,右のアッパタンク部33と左,右のロアタンク部35同士は左,右のラジエータホース39,39により接続されている。前記アッパタンク部33及びロアタンク部35には、エンジンユニット8に接続された冷却水ホース43,43が接続されている。
前記アッパコア部32及びロアコア部34の前面には、走行風案内部材40,41が配置され、該上、下の走行風案内部材40,41は、それぞれ取付ボルト42により左,右のアッパタンク部33及びロアタンク部35に取り付けられている(図8,図9参照)。
前記アッパラジエータ30の走行風案内部材40は、樹脂製のものであり、左,右側部に車幅方向に所定間隔をあけて配置され、上下方向に延びる複数の縦ルーバー40aと、車幅方向中央部に上下方向に所定間隔をあけて配置され、車幅方向に延びる複数の横ルーバー40bとを有する。前記ロアラジエータ31の走行風案内部材41は、同様に樹脂製のものであり、複数の縦ルーバー41aと、複数の横ルーバー41bとを有する。
前記各縦ルーバー40a,41aは、前方左,右側方又は前輪側方からの走行風を効率良く捉えてラジエータコア部32,34に案内するよう前側ほど外側に位置するよう外向きに傾斜させて配置されている。また前記各横ルーバー40b,41bは、前方中央部又は前輪上方からの走行風を効率良くラジエータコア部32,34に案内するよう上向きに傾斜させて配置されている。
また前記左,右のアッパタンク部33及びロアタンク部35の前側には、それぞれアルミニューム合金製のタンクカバー45,46が固定ボルト47により取り付けられている。該各タンクカバー45,46は、走行風を各縦ルーバー40a,41aに案内する内側傾斜部45a,46aを有する。
これにより、アッパコア部32を通過した走行風は、前シリンダヘッド8d周りに集中的に供給され、ロアコア部34を通過した走行風は、クランクケース8aの下面に接続されたオイルパン8k周り及び該オイルパン8kの前側に配置されたオイルフィルタ48に集中的に供給される(図2参照)。
前記アッパラジエータ30は、前記エンジンブラケット9に取り付けられ、前記ロアラジエータ31は、前記エンジンブラケット9及びエンジンユニット8に取り付けられており、詳細には以下の構造を有する。
前記アッパラジエータ30のアッパフレーム部材36の上面には、上方に突出する左,右一対の上アッパステー50,50が取り付けられている。また、前記エンジンブラケット9のフランジ部9aには、前下方に延びる左,右一対の上ブラケット51,51が取り付けられている。該左,右の上ブラケット51と前記左,右の上アッパステー50とが上弾性部材52,52を介在させて上連結ボルト53,53により取り付けられている。
前記ロアラジエータ31のロアフレーム部材37の左,右下端部には、後方に突出する下ロアステー55,55が取り付けられている。また、前記エンジンユニット8のクランクケース8aの左,右側壁部には、前方に延びる左,右の取付ブラケット56,59が取り付けられている。該左,右の取付ブラケット56,59と前記左,右の下ロアステー55とが下弾性部材57,57を介在させて下連結ボルト58,58により取り付けられている。
前記左の取付ブラケット56は、上辺部56aと、該上辺部56aより前後方に長い下辺部56bとを有する概ねく字形状のものであり、上辺部56a及び下辺部56bの後端部がクランクケース8aにボルト締め固定され、前端部が左の下ロアステー55にボルト締め固定されている。
前記右の取付ブラケット59は、ブラケット本体59aと、該ブラケット本体59aから上方に延びる上辺部59b及び後方に延びる下辺部59cとを有し、該上辺部59b及び下辺部59cの後端部がクランクケース8aにボルト締め固定され、前端部が右の下ロアステー55にボルト締め固定されている(図6)。
前記右の取付ブラケット59には、リカバリタンク60が取り付けられている。該リカバリタンク60は、取付ブラケット59の車幅方向内側に配置され、これの後壁に形成された取付片60aが下辺部59cにボルト締め固定され、外側壁にインサート成形されたナット60bにブラケット本体59aがボルト締め固定されている。
前記アッパフレーム部材36の下面の車幅方向中央部には、下方に突出する下アッパステー62が取り付けられている。また、前記ロアフレーム部材37の上面の車幅方向中央部には、上方に突出する上ロアステー63が取り付けられている。前記下アッパステー62と上ロアステー63とが中間弾性部材64を介在させて中間連結ボルト65により取り付けられている。
前記中間連結ボルト65と前記エンジンブラケット9とは連結ブラケット67により連結されている。該連結ブラケット67は、上下方向に延びる縦ブラケット部67aと、該縦ブラケット部67aの後端から車幅方向に延びる左,右の横ブラケット部67b,67bとを有する。前記縦ブラケット部67aの下端部が中間連結ボルト65に取り付けられ、前記左,右の横ブラケット部67bがエンジンブラケット9の連結部9dに取り付けられている。これによりアッパラジエータ30とロアラジエータ31とは互いに中間連結ボルト65により連結され、該連結ボルト65が連結ブラケット67を介してエンジンブラケット9に取り付けられている。
本実施形態によれば、上下方向に延びるエンジンブラケット9のフランジ部9aを左,右のメインフレーム部2cの前端部2eの下面に取り付け、連結部9dをエンジンユニット8に取り付け、前記エンジンブラケット9の前面にアッパラジエータ30を配置し、該エンジンブラケット9に取り付けたので、アッパラジエータ30を剛性の高いエンジンブラケット9により直接支持することができ、該アッパラジエータ30の支持剛性を向上できる。
本実施形態では、ロアラジエータ31を、前記エンジンブラケット9及びエンジンユニット8に取り付けたので、ロアラジエータ31を剛性の高いエンジンブラケット9及びエンジンユニット8により直接支持することができ、ロアラジエータ31の支持剛性を向上できる。
また、取付面2eを後方かつ下方に傾斜させるとともに、ヘッドパイプ2aの下端面2a′と略同一面をなすように形成したので、該車体フレーム2の取付面2e部分に十分な縦方向長さをとることができ、前記エンジンブラケット9自体の支持剛性を高めることができ、ひいてはこの点からもラジエータ装置14の支持剛性を高めることができる。
本実施形態では、前記エンジンブラケット9のフランジ部9aを車両前方から挿入した3本の結合ボルト27により左,右のメインフレーム部2cに取り付け、連結部9dを車両前方から挿入した懸架ボルト28によりエンジンユニット8に取り付けたので、車両前方からエンジンブラケット9を取り付けることができ、組み付け作業を容易に行うことができる。
前記エンジンブラケット9を、車幅方向左側に位置する第1ブラケット部9bと、右側に位置する第2ブラケット部9cとを有するものとし、該第1ブラケット部9b,第2ブラケット部9cをフランジ部9a及び連結部9dにより一体化したので、エンジンブラケット9の軽量化を図りつつ、必要な剛性を確保することができる。
本実施形態では、エンジンブラケット9の開口9e内に、エンジンユニット8のチェン室を構成する膨出部8iの前壁部分8i′を位置させ、該前壁部分8i′と第1ブラケット部9b及び第2ブラケット部9cとを車幅方向に見たとき重複するように構成したので、該重複させた分だけエンジンブラケット9,ひいてはアッパラジエータ30を後方に位置させることができる。これによりフロントフォーク3,フロントフェンダ5,前輪4等との干渉を回避しつつ、アッパラジエータ30の冷却容量を大きくすることができる。
また、前記重複の分だけ、車両の軸間寸法を小さくでき、ひいてはエンジンユニット8を相対的に前方に位置させることが可能となり、前輪荷重を増やすことができ、車体全体の重量バランスを良好にできる。
本実施形態では、アッパラジエータ30と、該アッパラジエータ30の下側に配置したロアラジエータ31とに分割したので、必要な冷却容量を確保しつつ車体への組み付け性を向上できる。
また、下側に配置したロアラジエータ31に電動ファン38を配置したので、電動ファン38をロアラジエータ31とエンジンユニット8との間の空きスペースに配置でき、ひいてはアッパラジエータ30をさらに後方に位置させることができる。即ち、アッパラジエータ30に電動ファンを配置すると、該電動ファンの分だけアッパラジエータ30が前方に位置することとなり、フロントフェンダ5との干渉を回避するために冷却容量を縮小する必要がある。
本実施形態では、アッパラジエータ30とロアラジエータ31とを互いに中間連結ボルト65により連結し、該中間連結ボルトを連結ブラケット67を介してエンジンブラケット9に取り付けたので、アッパラジエータ30及びロアラジエータ31の連結部の強度を高めることができるとともに、連結部の構造を簡素化できる。
なお、前記実施形態では、自動二輪車を例に説明したが、本考案は、鞍乗型シートを搭載した自動三,四輪車や不整地走行用鞍乗型車両にも適用可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 車体フレーム
2a ヘッドパイプ
2a′下端面
2e 取付部
3a 操向軸
8 エンジンユニット
8j ボス部(前壁部)
8i′チェン室の前壁部分
9 エンジンブラケット
9a フランジ部(上部)
9b 第1ブラケット部
9c 第2ブラケット部
9d 連結部(下部)
9e 開口
14 ラジエータ装置
27 結合ボルト
28 懸架ボルト
30 アッパラジエータ
31 ロアラジエータ
65 中間連結ボルト(連結部)
a エンジンブラケットの前面
2 車体フレーム
2a ヘッドパイプ
2a′下端面
2e 取付部
3a 操向軸
8 エンジンユニット
8j ボス部(前壁部)
8i′チェン室の前壁部分
9 エンジンブラケット
9a フランジ部(上部)
9b 第1ブラケット部
9c 第2ブラケット部
9d 連結部(下部)
9e 開口
14 ラジエータ装置
27 結合ボルト
28 懸架ボルト
30 アッパラジエータ
31 ロアラジエータ
65 中間連結ボルト(連結部)
a エンジンブラケットの前面
Claims (11)
- 車体フレームと、
該車体フレームにエンジンブラケットを介して取り付けられたエンジンと、
該エンジンの前方に配置されたラジエータ装置とを備えた鞍乗型車両であって、
前記車体フレームの前部下面には、後方かつ下方に傾斜する取付面が形成され、
前記エンジンブラケットは、上下方向に延び、その上部が前記車体フレームの前記取付面に取り付けられ、その下部が前記エンジンの前壁部に取り付けられており、
前記ラジエータ装置は、前記エンジンブラケットの前方に配置され、該エンジンブラケットに直接取り付けられていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記車体フレームは、その前部に配置され、操向軸を支持するヘッドパイプを含み、
前記取付面は、前記ヘッドパイプの下端面と略同一面をなしていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記ラジエータ装置は、前記エンジンブラケットの前面に沿うように配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記エンジンブラケットは、車両前方から挿入された締結部材により前記車体フレーム及びエンジンに取り付けられていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項4に記載の鞍乗型車両において、
前記車体フレームは、その前部に配置され、操向軸を支持するヘッドパイプを含み、
前記エンジンブラケットの上部を前記取付面に取り付ける締結部材は、前記操向軸と略平行に向けられていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記エンジンブラケットは、車幅方向一側に位置する第1ブラケット部と、他側に位置する第2ブラケット部とを含み、
該第1ブラケット部及び第2ブラケット部は一体化されていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項6に記載の鞍乗型車両において、
前記エンジンブラケットは、開口を有する板状部材で構成されており、
該開口の左縁部が前記第1ブラケット部を、右縁部が前記第2ブラケット部をそれぞれ構成していることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項7に記載の鞍乗型車両において、
前記エンジンは、前方に突出するように形成されたチェン室の前壁部分を有し、
前記開口内に、前記エンジンの前壁部分が位置しており、該前壁部分は、車両側方から見たとき、前記エンジンブラケットと重複していることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項1に記載の鞍乗型車両において、
前記ラジエータ装置は、上側に配置されたアッパラジエータと、下側に配置されたロアラジエータとを含むことを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項9に記載の鞍乗型車両において、
前記アッパラジエータは、前記エンジンブラケットに取り付けられ、
前記ロアラジエータは、前記エンジンブラケット及びエンジンに取り付けられていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 請求項10に記載の鞍乗型車両において、
前記アッパラジエータとロアラジエータとは互いに連結部により連結されており、
該連結部が前記エンジンブラケットに取り付けられていることを特徴とする鞍乗型車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009008821U JP3157692U (ja) | 2009-12-11 | 2009-12-11 | 鞍乗型車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009008821U JP3157692U (ja) | 2009-12-11 | 2009-12-11 | 鞍乗型車両 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007264956A Continuation JP2009090893A (ja) | 2007-10-10 | 2007-10-10 | 鞍乗型車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3157692U true JP3157692U (ja) | 2010-02-25 |
Family
ID=54861331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009008821U Expired - Lifetime JP3157692U (ja) | 2009-12-11 | 2009-12-11 | 鞍乗型車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157692U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016030531A (ja) * | 2014-07-29 | 2016-03-07 | スズキ株式会社 | 自動二輪車のエンジン懸架構造 |
-
2009
- 2009-12-11 JP JP2009008821U patent/JP3157692U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016030531A (ja) * | 2014-07-29 | 2016-03-07 | スズキ株式会社 | 自動二輪車のエンジン懸架構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009090893A (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP6008920B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP6151987B2 (ja) | 鞍乗り型車両のエンジン支持構造 | |
JP6476224B2 (ja) | 鞍乗型車両のリアフェンダ支持構造 | |
JP2007230351A (ja) | 自動二輪車 | |
JP4130395B2 (ja) | スイングアーム式懸架装置 | |
TW201620762A (zh) | 跨坐型車輛之電氣零件安裝構造 | |
JP5323533B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
EP0952076B1 (en) | Scooter type vehicle | |
JP5478182B2 (ja) | 鞍乗型車両のシートカウル構造 | |
JP5401335B2 (ja) | 自動二輪車のガードパイプ構造 | |
JP3157692U (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5292512B2 (ja) | 鞍乗り型車両の吸気系の配置構造 | |
JP5295688B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP6704300B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP5442137B2 (ja) | 鞍乗型車両の車体フレーム | |
JP2015016746A (ja) | 自動二輪車の車体フレーム | |
EP2711277B1 (en) | Frame structure for saddle-riding type automotive vehicle | |
JP3157691U (ja) | 鞍乗型車両 | |
US8905181B2 (en) | Motorcycle internal combustion engine | |
JP6191249B2 (ja) | 自動二輪車のエアクリーナ構造 | |
JP6448692B2 (ja) | 空冷式内燃機関の車載構造 | |
JP2009090891A (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP2016065503A (ja) | 鞍乗型車両の排気装置 | |
JP2019151148A (ja) | エンジンハンガ構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140203 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |