JP3157512B2 - ブレンド自動精米装置 - Google Patents

ブレンド自動精米装置

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JP3157512B2
JP3157512B2 JP16160090A JP16160090A JP3157512B2 JP 3157512 B2 JP3157512 B2 JP 3157512B2 JP 16160090 A JP16160090 A JP 16160090A JP 16160090 A JP16160090 A JP 16160090A JP 3157512 B2 JP3157512 B2 JP 3157512B2
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利彦 佐竹
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、複数の玄米タンクを備えて数種類の原料
玄米をブレンドして精米することのできるブレンド機能
を有する自動ブレンド精米装置に関する。
【従来の技術】
本発明に係る従来の技術としては、特開昭61−153147
で開示されるブレンド機能を有する自動精米機がある。
このものは、前もって複数の玄米タンクにそれぞれ異な
る銘柄の玄米を張込んでおき、需要者がこれらの銘柄米
の中から好みの銘柄、量及び混合比を選択して必要な料
金を投入することにより、指定された原料玄米が指定さ
れた混合比でブレンドされた後、精米されて指定重量で
取り出されるものである。これらのものは百貨店の食品
売場等に既に設置されている。
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術のブレンド機能を有する自動精米機は、そ
のブレンドの指定を銘柄ごとの混合比率の指定で行って
いる。この自動精米機の複数の玄米タンクにはそれぞれ
異なる銘柄の玄米が張り込んであり、玄米タンクが空に
なるか、それ以前に同一銘柄と玄米を補給する。しかし
ながら、同一銘柄であっても生産地や収穫時期により米
の食味が大きく異なることがあり、食味を重視する需要
者にとって銘柄ごとの混合比率だけに選択手段を限定さ
れることは、精米されて取り出される商品の食味にバラ
ツキを生じ、購入する度に味覚が違うことになる。 一方、あまり食味や銘柄にこだわらない需要者にとっ
て重要なことは、購入する商品の単価である。しかしな
がら、前記のように選択手段を銘柄ごとの混合比率だけ
に限定すると、需要者は、所望する単価となる混合比率
を見つけだして設定するか、所望する単価に近い銘柄だ
けに必要重量を指定することになる。この場合も前記と
同様の理由により、同一銘柄であっても商品の食味にバ
ラツキを生じ、購入する度に味覚が違うことになる。こ
のように、商品の食味にバラツキが生じていても食味は
購入後に食して初めて明らかになるものであり、従来の
ブレンド機能を有する自動精米機においては、原料と商
品の米の食味に対する品質保証はなかった。つまり、需
要者は食味で商品を選択するのではなく、米の銘柄で商
品を選択していたというのが実情であった。 ところで、精米された米は、需要者が自動精米機に備
え付けられた包装材で包装することになるが、この備え
付けられた包装材は、任意の量に合わせた複数種の包装
材であり、どの容量の包装材を使用するかは需要者が選
択していた。このため、需要者が誤って、指定した量よ
り少ない容量の包装材を使用することにより、精米した
米が溢(あふ)れたり、逆に、指定した量より大きい容
量の包装材を使用して包装材が無駄に使用されたり、と
いう問題点があった。また、この包装材で精米した米を
受ける場合、受ける包装材の容量の大小によってその包
装材の高さが異なるが、この包装材の受台部分が自動精
米機本体と一体となっている場合が多く、包装材の大き
さによっては需要者が包装材を保持する必要があった。
さらに、包装材は精米した米を投入し終わると、シール
機で包装材の袋口をシールすることになるが、これも需
要者の手に任せられており、手慣れない需要者によるシ
ール作業では、袋口のシールにしわがよるなどして完全
なシールができないことがあった。 次に、購入した米代金の支払方法は、自動精米機にコ
インメック等の現金取扱機を設置する場合と、伝票等の
発行により他の食料雑貨品と一緒に支払う方法などが考
えられるが、いずれにしても、自動精米機の操作後に代
金を支払うことになる。ここで、購入意思のない者、た
とえば、幼児などにより自動精米機が操作された場合、
その代金が回収できないばかりか、精米した米はそのま
ま放置される危険性がある。 また、最近は現金による商品の取引が減少しつつあ
り、ブレンド機能を有する自動精米機においても現金授
受のないことが望まれている。 以上のことから、米の銘柄にとらわれず、米の実質的
なおいしさに重点をおきながら、また、操作面において
も、所望するブレンド米の指定から代金の支払いまで、
取引の双方が安心できるとともにブレンド米の食味を保
証することのできる自動ブレンド精米装置を提供するこ
とを技術的課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
複数の玄米タンクと該玄米タンクの後行程に接続した
計量槽とからなるブレンドブロックと、玄米を精白する
精米機を有するとともに該精米機から得られる精白米と
糠との排出手段を備えた精米ブロックと、前記ブレンド
ブロックと精米ブロックとを連絡する搬送ブロック並び
に各ブロックに連絡して各種演算、制御及び操作を行う
操作ブロックとで構成される自動ブレンド精米装置にお
いて、 前記操作ブロックは、前記複数の玄米タンクそれぞれ
に投入する玄米単品の品種と食味評価値と単価とを入力
する入力手段と、 少なくとも所望重量を設定するとともに、所望の目標
食味評価値又は所望の目標単価を設定する設定手段と、 前記複数の玄米の食味評価値、単価及び所望重量か
ら、所望の目標食味評価値に対応する複数の玄米の混合
比率とその混合米単価及び所望重量価格又は所望の目標
単価に対応する複数の玄米の混合比率とその混合米食味
評価値及び所望重量価格を演算する演算手段と、 前記演算手段で演算された結果を可視表示又は印字表
示する表示手段と、 前記入力手段と設定手段と演算手段とで決定された値
を前記各ブロックに出力する出力手段と、 を有するという技術的手段を講じた。 更に、複数の玄米タンクに一時貯留するそれぞれの米
の、食味を左右する複数の主要成分の含有量を測定し、
前記複数の主要成分の測定値と前記主要成分ごとに設定
された食味判定係数とを演算して前記玄米タンクごとの
米の食味評価値を算出する食味評価ブロックと、前記複
数の玄米タンクと該玄米タンクの後行程に接続した計量
槽とからなるブレンドブロックと、玄米を精白する精米
機を有するとともに該精米機から得られる精白米と糠と
の排出手段を備えた精米ブロックと、前記ブレンドブロ
ックと精米ブロックとを連絡する搬送ブロック並びに各
ブロックに連絡して各種演算と制御及び操作を行う操作
ブロックとで構成される自動ブレンド精米装置におい
て、 前記操作ブロックは、前記複数の玄米タンクそれぞれ
に投入する玄米単品の品種と単価とを入力する入力手段
と、 少なくとも所望重量を設定するとともに、所望の目標
食味評価値又は所望の目標単価を設定する設定手段と、 前記複数の玄米の単価と前記食味評価ブロックから得
られる玄米単品の食味評価値と設定した所望重量とか
ら、所望の目標食味評価値に対応する複数の玄米の混合
比率、その混合米単価及び所望重量価格、又は所望の目
標単価に対応する複数の玄米の混合比率、その混合米食
味評価値及び所望重量価格を演算する演算手段と、 前記演算手段で演算された結果を可視表示あるいは印
字表示する表示手段と、 前記入力手段と設定手段と演算手段とで決定された値
を前記各ブロックに出力する出力手段と、 を有するという技術的手段を講じた。 また、前記出力手段からの出力を「可」とするか
「否」とするかの選択をする決定手段を設けるととも
に、該「否」を選択したときは再度前記設定手段におけ
る設定を要するようにし、更に、前記演算手段におい
て、 前記玄米単品の食味評価値と単価とから、あらかじめ
複数の目標食味評価値に対する混合比率及び混合米単価
と、複数の目標単価に対する混合比率及び混合米食味評
価値とを演算し、該演算した演算結果と前記複数の玄米
単品の品種、その食味評価値及び単価を記憶する記憶手
段と、 該記憶手段に記憶された玄米品種、目標食味評価値及
び目標単価の中から玄米品種を選択したときには前記複
数の玄米品種の中から少なくともいずれか1つを選択
し、前記目標食味評価値を選択したときには前記複数の
目標食味評価値の中からいずれか1つを選択し、そし
て、前記目標単価を選択したときには前記複数の目標単
価の中からいずれか1つを選択する選択手段と、 を有する、という技術的手段を講じた。 また、前記課題を解決するために、複数の玄米タンク
と該玄米タンクの後行程に接続した計量槽とからなるブ
レンドブロックと、玄米を精白する精米機を有するとと
もに該精米機から得られる精白米と糠との排出手段を備
えた精米ブロックと、該精米ブロックから得られる精白
米の、食味を左右する複数の主要成分の含有量を測定
し、前記複数の主要成分の測定値と前記主要成分ごとに
設定された食味判定係数とを演算して前記精白米の食味
評価値を算出する食味評価ブロックと、前記ブレンドブ
ロックと精米ブロックと更に精米ブロックと食味評価ブ
ロックとを連絡する搬送ブロックと、前記各ブロックに
連絡して各種演算、制御及び操作を行う操作ブロックと
で構成される自動ブレンド精米装置において、 前記操作ブロックは、前記複数の玄米タンクそれぞれ
に投入する玄米単品の品種と単価とを入力する入力手段
と、 少なくとも所望重量を設定するとともに、所望の目標
混合比率又は所望の目標混合米単価を設定する設定手段
と、 前記複数の玄米単品の単価と前記混合比率とから混合
比率に対応する所望重量価格を、又は、目標混合米単価
と混合米の所望重量とから所望の目標混合米単価に対応
する混合比率及び所望重量価格を演算する演算手段と、 該演算手段で演算された値を可視表示又は印字表示す
る表示手段と、 前記入力手段と設定手段と演算手段とで決定された値
を前記各ブロックに出力する出力手段とを有し、 前記表示手段は、前記出力手段から出力された値に基
づいて実行された、精白米の食味評価ブロックから得ら
れる食味評価値を表示する、 という技術的手段を講じた。 そして、前記出力手段からの出力を「可」とするか
「否」とするかの選択をする決定手段を設けるととも
に、該「否」を選択したときは再度前記設定手段におけ
る設定を要するようにするとよい。 さらに、前記演算手段において、前記玄米単品の単価
から、あらかじめ複数の目標混合米単価に対する混合比
率及び所望重量価格とを演算し、該演算した演算結果と
前記複数の玄米単品の品種とその単価を記憶する記憶手
段と、 該記憶手段に記憶された玄米品種と目標混合米単価の
中から玄米品種を選択したときには前記複数の玄米品種
の中から少なくともいずれか1つを選択し、前記目標混
合米単価を選択したときには前記複数の目標混合米単価
の中からいずれか1つを選択 する選択手段と、 を有する、という技術的手段を講じた。 また、前記操作ブロックに精算手段を設け、操作前に
前記精算手段に任意の金額を投入することで操作ブロッ
クを操作可能にするとともに所望重量価格の金額を投入
することで出力手段を出力可能に形成するとよく、そし
て、精米ブロックの次行程に、所望重量に応じて精白米
を投入するための複数の包装材を交換可能とした包装材
選択ブロックを設けること、さらに、精白米を投入する
包装材を受ける受板手段を設け、これを所望重量に応じ
て調整可能にすること、前記受板手段の調整と同時に包
装材を変換すること、加えて、前記包装材は密閉可能な
成型容器とすることも、有効な手段となる。
【作用】
本発明の自動ブレンド精米装置は、ブレンドブロッ
ク、精米ブロック、搬送ブロック及び操作ブロックで構
成され、前記操作ブロックにおいて次のように作用す
る。この操作ブロックは、入力手段、設定手段、演算手
段、表示手段及び出力手段を有している。 まず、入力手段においては、複数の玄米タンクにそれ
ぞれ投入する玄米単品の品種、食味評価値及びその単価
を入力する。ここでいう食味評価値とは、米の食味評価
装置等から得られる食味評価値であり(特公平1−4989
0号参照)、米の食味を客観的に数値化した値を指して
いる。ここで入力する値は、玄米単品が持つ特性値であ
る。次に、設定手段においては、少なくとも顧客が必要
とする米の所望重量を設定するとともに、所望の目標食
味評価値あるいは所望の目標単価を設定する。更に、演
算手段においては、前記入力手段と設定手段とで与えら
れた数値に基づき、前記設定手段で所望の目標食味評価
値を設定した場合は、それに対応する複数の玄米の混合
比率とその混合米単価と所望重量価格とを演算し、前記
設定手段で所望の目標単価を設定した場合は、それに対
応する複数の玄米の混合比率、混合米食味評価値及び所
望重量価格を演算する。また、表示手段は、前記演算手
段で演算された、複数の玄米の混合比率、所望重量価
格、混合米単価あるいは混合米食味評価値などを表示す
る。最後に、出力手段においては、顧客が所望する重量
の混合米を作るに必要な値、つまり、前記入力手段、設
定手段及び演算手段で決定された値を前記各ブロックに
出力するものである。 以上のように、顧客は所望のブレンド米の重量と、所
望する目標食味評価値又は目標単価とを入力するだけで
よく、食味を重視する場合でも価格を重視する場合で
も、演算によって適当な混合比率を求めることができ
る。ここで、前記演算で混合比率を求める際、目標食味
評価値を設定した場合、目標食味評価値となる混合比率
の組み合わせが何種類か発生したらその中から単価の安
い混合比率のものを表示するように、また、目標単価を
設定した場合、目標単価となる混合比率の組み合わせが
何種類か発生したら、その中から最も食味の良い混合比
率のものを表示するように演算処理するとよい。 本発明の第2の自動ブレンド精米装置は、食味評価ブ
ロック、精米ブロック、搬送ブロック及び操作ブロック
で構成される。前記操作ブロックは、入力手段、設定手
段、演算手段及び出力手段を有し、入力手段において
は、複数の玄米タンクにそれぞれ投入する玄米単品の品
種とその単価とを入力し、設定手段においては、少なく
とも顧客が必要とする米の所望重量を設定するととも
に、所望の目標食味評価値あるいは所望の目標単価を設
定する。そして、演算手段においては、前記入力手段及
び設定手段で与えられた数値と、食味評価ブロックから
得られる玄米単品の食味評価値とに基づき、前記設定手
段で所望の目標食味評価値を設定した場合は、それに対
応する複数の玄米の混合比率、その混合米単価及び所望
重量価格を演算し、前記設定手段で所望の目標単価を設
定した場合は、それに対応する複数の玄米の混合比率、
混合米食味評価値及び所望重量価格を演算する。 また、表示手段は、前記演算手段で演算された複数の
玄米の混合比率、所望重量価格、混合米単価あるいは混
合米食味評価値等を表示する。最後に、出力手段におい
ては、顧客の所望する重量の混合米を作るに必要な値、
つまり、前記食味評価ブロック、入力手段、設定手段及
び演算手段で決定された値を前記各ブロックに出力する
ものである。 以上のように、前述の第1の自動ブレンド精米装置と
第2の自動ブレンド精米装置との異なる点は、玄米単品
の食味評価値を、当該装置の食味評価ブロックから得る
ことにあり、入力手段から入力する必要がなく、玄米タ
ンクの米の補給に際し、その米の食味を前記食味評価ブ
ロックで食味評価しておくものである。 前記第1と第2の自動ブレンド精米装置の各出力手段
は、顧客の所望する重量の混合米を作るのに必要な値を
各ブロックに出力するものであるが、前記設定手段にお
ける、例えば、米の重量、目標食味評価値又は目標価格
などの設定に誤りを発見した場合、このままでは顧客の
望む混合米は得られないので、表示手段を確認して出力
手段から各ブロックへの出力を「可」とするか「否」と
するかの選択をする決定手段を設けるとともに、該
「否」を選択したときは再度前記設定手段における設定
を要するようにする。 前記操作ブロックにおいては、顧客が所望の目標食味
評価値又は所望の目標価格を設定手段によって入力する
のであるが、自動ブレンド精米装置の玄米タンクの設定
数はその数が限定されるため、玄米単品の種類と玄米単
価とによる混合米の最良の組み合わせも限定されること
になる。そこで、目標食味評価値あるいは目標単価をそ
の上下限値内にあらかじめ複数設定し、この複数の目標
食味評価値若しくは複数の目標単価となる混合比率と、
混合米単価又は混合食味評価値を前記演算手段で演算
し、前記複数の目標食味評価値とそれに対する混合比率
及び混合米単価、複数の目標単価とそれに対する混合比
率及び混合米食味評価値、更に、玄米単品の品種とその
食味評価値と単価とをそれぞれ記憶手段にメモリしてお
く。そして、記憶手段からのメモリを選択する選択手段
を設けておくと、顧客は目標食味評価値及び目標単価を
設定することなく、玄米品種、目標食味評価値又は目標
単価のいずれか一つを選択することができる(これは、
品種で選択する顧客と、米の食味又は米の単価で選択す
る顧客とに対応するためである。)。そして、前記選択
手段で玄米品種を選択したときには、記憶手段の複数の
玄米単品の品種の中から少なくともいずれか一つを選択
する。目標食味評価値を選択したときには、記憶手段の
複数の目標食味評価値の中からいずれか一つを選択す
る。また、目標単価を選択したときには、記憶手段の複
数の目標単価の中からいずれか一つを選択する。このよ
うに、顧客は選択手段の中から所望するものを選択すれ
ばよく、顧客が自ら操作して所望の目標食味評価値や所
望の目標単価等の数値を入力する必要はない。したがっ
て、設定手段により所望重量の設定をするとともに、選
択記手段により複数の目標食味評価値及び目標単価の中
から顧客の所望するものを選択する操作のみとなる。 次に、本発明の第3の自動ブレンド精米装置は、ブレ
ンドブロック、精米ブロック、食味評価ブロック、搬送
ブロック及び操作ブロックで構成され、この操作ブロッ
クは、入力手段、設定手段、演算手段、表示手段及び出
力手段を有している。まず、入力手段においては、複数
の玄米タンクにそれぞれ投入する玄米単品の品種と単価
とを入力する。次に、設定手段においては、所望の目標
混合比率又は所望の目標混合米単価とその混合米の所望
重量とを設定する。演算手段においては、前記設定手段
で所望の目標混合比率を設定した場合は、該目標混合比
率と入力手段による玄米単品の単価とから混合比率に対
応する混合米単価と所望価格重量とを演算し、前記設定
手段で所望の目標混合米単価を設定した場合は、該目標
混合米単価と入力手段によるそれに対応する混合比率と
所望重量価格とを演算する。また、表示手段は、前記演
算手段で演算された複数の玄米所望重量価格、混合米単
価、混合比率などを表示する。出力手段においては、顧
客の所望する混合米を作るに必要な値、つまり、前記入
力手段、設定手段及び演算手段で決定された値を前記各
ブロックに出力するものである。 以上のように、前述した第1及び第2の自動ブレンド
精米装置と第3の自動ブレンド精米装置との異なる点
は、入力手段、設定手段のいずれにも食味に関するデー
タが無いことであり、従来技術のブレンド機能を有する
自動精米機のブレンド指定を自動化したものが第3の自
動ブレンド精米装置となる。 前記第3の自動ブレンド精米装置の出力手段は、顧客
の所望する重量の混合米を作るのに必要な値を各ブロッ
クに出力するものであり、前記第1及び第2の自動ブレ
ンド精米装置と作用は同様であり、その詳細については
説明を省略する。 前記操作ブロックにおいては、顧客が所望の目標混合
米比率又は目標混合米単価を設定手段によって入力する
のであるが、自動ブレンド精米装置の玄米タンクの設置
数はその数が限定されるため、玄米単品の種類と玄米単
価とによる混合米の最良の組み合わせも限定されること
になる。そこで、目標混合米単価をその上・下限値内に
あらかじめ複数設定し、この複数の目標混合米単価とな
る混合比率を前記演算手段で演算し、別に記憶手段を設
けて前記複数の目標混合米単価とそれに対する混合比率
並びに玄米単品の品種とその単価をそれぞれ記憶手段に
メモリしておく。そして、記憶手段からのメモリを選択
する選択手段を設けておくと、顧客は目標混合米単価を
設定することなく、設定手段により所望の目標混合比率
とその混合米の所望重量の設定をするとともに、選択手
段により玄米品種の選択をするか、混合米単価を選択す
る操作のみとなり、顧客が自ら操作して所望の目標混合
米単価等の数値を入力する必要はない。 ところで、目標混合米単価をその上・下限値内にあら
かじめ複数設定し、この複数の目標混合米単価となるそ
れぞれの混合比率を前記演算手段で求めた場合、1つの
目標混合米単価に対する混合比率の組み合わせは多数求
められので、他の条件として、複数の玄米単品の混合比
率が最も平均した組合わせを記憶するようにすると、複
数の玄米タンクから平均して玄米を排出させることがで
きる。 以上のような操作ブロックの操作は、購入意思のある
顧客によって操作されることになるが、万一、購入意思
のない者によって操作された場合(いたずらなど)、精
米された商品はそのまま放置され、その代金も回収され
ない。そこで、本発明の自動ブレンド精米装置の精算手
段は、まず操作前に精算手段、例えば一般に使用される
コインメックにいくらかの金額を投入すると操作ブロッ
クが操作可能になるようにして、金額を投入するまでは
操作ブロックの設定手段又は出力手段は操作不可能とし
た。更に、操作ブロックの入力手段、設定手段及び演算
手段で決定された混合比率を出力手段から出力する際に
は、所望重量価格の金額を前記精算手段に投入すること
で出力することを可能にしたので、購入意思のない者に
よる操作は受け付けられない。 精米後の商品は何らかの包装材に投入し包装するが、
本発明は、精米ブロックの次工程に複数の包装材を有す
る包装材選択ブロックを設け、設定手段での所望重量の
設定に応じて前記包装材を交換して取り出せるようにし
たので、所望の精白米に対して包装材が大きすぎたり小
さすぎたりすることなく、所望重量に応じた包装材を使
用することが可能となった。また、包装材を受ける受板
手段を設けて所望重量に応じて上下調整可能にしたの
で、包装材は受板手段により、所望重量の変化に応じて
常に適正な位置に保持されることになる。さらに、包装
材を所望重量に応じて常に適正な位置で受けるため、包
装材の大きさによって受板手段を上下動することにより
所望重量の変化で包装材、例えば袋状の包装材の長さが
変化しても、適正な位置で精白米が充てんされる。 前記受板手段の上下方向の可動に伴って、適当な包装
材を取り出せるように同時に包装材を交換する。 包装材に成型容器を使用すると、固定手段は成型容器
を簡単に受けるだけでよく、袋状の包装材に不可欠なシ
ール機を不要とし、成型容器を密封可能にすればそのま
ま持ち帰るにも便利である。
【実施例】
本発明に係る自動ブレンド精米装置の機械構成の一例
を第1図から第4図により説明する。第1図において、
符号1で示される自動ブレンド精米装置は、ブレンドブ
ロック、精米ブロツク、搬送ブロック及び操作ブロック
からなり、それぞれブレンドブロックケース2、精米ブ
ロックケース3及び操作ブロックケース4内に収納され
る。ところで、搬送ブロックは、玄米搬送と精白米搬送
と別個にその都度説明している。 ブレンドブロックを収納するブレンドブロックケース
2は、精米ブロックケース3と隣合せに設けられ、ブレ
ンドブロックケース2内上部には玄米タンク5A〜5Cが連
設される。すなわち、玄米タンク5A〜5Cは一体的にブレ
ンドブロックケース2上部に垂設されるとともに、前面
壁上端付近には原料玄米供給口6A〜6Cを、下端には排出
口7A〜7Cを各々設ける。また、各玄米タンク5A〜5C内の
前面壁には透明窓8A〜8Cを設けるとともに、これらの透
明窓8A〜8Cに対応するブレンドブロックケース2の前面
壁に透明窓9A〜9Cを設け、各玄米タンク5A〜5Cの原料玄
米が外部から観察できるように形成される。さらに、前
記排出口7A〜7Cには各々ロータリーソレノイド11A〜11C
によって作動する一対のシャッタ10A〜10Cを装着するこ
とにより、いわゆる自動シャッタを形成する。 前記玄米タンク5A〜5Cの下方に、ロードセル12,12を
介してブレンドブロックケース2本体に支持される計量
槽13を配設する。計量槽13はホッパ形状となし、下端の
排出口14にはモータ15によって開閉するゲート16を装着
する。排出口14の下方はホッパ状の連絡樋17を介し、モ
ータ18Aによって駆動するロータリバルブ18に接続され
る。また、連絡樋17には張込ホッパ19を接続し、ブレン
ドブロックケース2の前面壁に設けた張込用ドア20を開
放して張込ホッパ19内に原料玄米を投入できるように形
成する。 次に、玄米搬送について説明する。ブレンドブロック
ケース2底部に、防音壁21で包囲された高圧ブロア22を
配置し、該高圧ブロア22の吐出管23は、精米ブロックケ
ース3上部に設けた玄米サイクロン24の入口に連結され
る(第3図参照)。そして、吐出管23の中途に前記ロー
タリーバルブ18の下端部が接続される。一方、高圧ブロ
ア22の吸引管25は、精米ブロックケース3内の糠サイク
ロン26の内筒出口に連結してあり、その中途にはエアフ
ィルタ27が介設され、これにより、循環風路が形成され
る。また、前記吐出管23の、ロータリーバルブ18接続部
よりも下流側に分岐管28を設け、この分岐部にはレバー
29で切換わる切換弁30を装着する。そして、分岐管28と
玄米タンク5A〜5Cのいずれかの供給口6A〜6Cとを張込用
ジャ腹管31によって連結するよう形成される。 精米ブロックケース3内上部の玄米サイクロン24の下
端は二方へ分岐し、その一方は玄米取出し管32として、
精米ブロックケース3内下部に配置した玄米取出し箱60
内に垂下させ、他方は原料供給管33として原料ホッパ34
内に臨ませ、分岐部にはモータ57によって作動する切換
弁58を装備する。原料ホッパ34の下端にはモータ35で作
動する開閉弁36を設ける。また、モータ(図示せず)に
よって開度が変更可能な流量調節弁を設けてもよい。前
記モータ35等は直進往復作動する軸を備えたステッピン
グモータ等がよい。さらに、原料ホッパ34の下端は、供
給ホッパ38を介して供給用スクリューコンベア37に連絡
する。供給用スクリューコンベア37はモータ39によって
駆動する。 前記供給用スクリューコンベア37は、立設した精米機
40の供給口45に連結される。すなわち、本精米機40はい
わゆる竪軸型精米機であり、図外のモータによって円筒
46内に回転可能に立設した竪軸41に精白転子42を軸着す
るとともに、該精白転子42の下方には上送用回転翼43
を、同上方には排出用回転翼44を、各々軸着し、上送用
回転翼43の下端部に前記供給口45を開口し、排出用回転
翼44の上端に排出口47を設ける。精白転子42の周囲には
多孔壁からなる精白筒48を設け、更にその周囲には除糠
筒49をほぼ気密に設けるとともに、この除糠筒49はジャ
腹管50によって除糠ファン51の入口に連絡してある。ま
た、精白転子42の上部にはモータ52によって上下動可能
な抵抗体53を設け、供給口45近傍に残米排出口54を開口
するとともに、残米排出口54にはモータ55によって作動
する開閉弁56を設ける。 精米機40上端部の排出口47には排出樋59が装着され、
排出樋59の下端は二方に分岐して一方を、精白米取出し
箱61に連絡する精白米排出管62となし、他方を、循環ホ
ッパ63に連絡する戻し管64となすとともに、その分岐部
にはモータ65で作動する切換弁66を装着する。前記循環
ホッパ63は原料ホッパ34に併設され、その下端にはモー
タ(図示せず)によって作動する開閉弁67を設けて供給
ホッパ38内に臨ませてある。なお、開閉弁67と共に、原
料ホッパ34と同様に流量調節弁を設ける場合もある。ま
た、残米排出口54には残米排出樋68を装着し、残米排出
樋68に連絡する残米受箱69を、玄米取出し箱60及び精白
米取出し箱61に近接して設置する。そして、これらの各
取出し箱60,61,69を出入するための製品取出し蓋70を精
米ブロックケース3前面壁に設ける。 精米ブロックケース3内底部付近に配設された除糠フ
ァン51の吐出口は、同ケース3内上部付近に設けた糠サ
イクロン26の入口に除糠管71によって連結され、糠サイ
クロン26の下端は糠取出し管72によって糠箱73に接続さ
れる。精米ブロックケース3前面壁には前記糠箱73を出
入する糠取出し蓋74を設け、また、同ケース3には糠箱
73内に装着する糠袋並びに製品袋を収納する収納庫75を
設けるとよい。 次に、操作ブロックケース4について説明する。操作
ブロックケース4の前面壁にはコイン、紙幣又は各種磁
気カードを投入する貨幣投入部76、銘柄別に設けた購入
量入力部77A〜77C並びにスタートボタン78等からなる操
作盤79を設け、その内部にはこの操作盤79と、前述した
ブレンドブロックケース2及び精米ブロックケース3内
の各モータ、ロードセル、ソレノイド及び表示部(ラン
プ)とを電気的に接続する演算制御部(図示せず)が設
けられる。 次に、本発明の第1の実施例を説明するが、機械構成
については前述の例により、以後は省略して必要な部分
において説明を加える。 なお、前述の操作ブロックにおいては玄米タンクの銘
柄別に購入量入力部77A〜77Cを設けた例を示したが、本
実施例においてはそれを必要としない。 まず、第5図により説明する。第5図は、複数の玄米
タンクと該玄米タンクの後行程に接続した計量槽等を主
構成とするブレンドブロック92と、玄米を精白する精米
機を有し、該精米機から得られる精白米と糠とを排出す
る精米ブロック94と、前記ブレンドブロック92と精米ブ
ロック94とを連絡する搬送ブロック93及び前記各ブロッ
クに連絡して演算と制御と操作とを行う操作ブロック91
とにより構成される自動ブレンド精米装置90のブロック
図を示すものである。 さらに、操作ブロックについて第6図により説明す
る。第6図は、複数の玄米タンクそれぞれに投入する玄
米単品の品種名と食味評価値と単価とを入力する入力手
段91Aと、顧客の所望する重量(いわゆる所望重量)と
顧客の望む目標食味評価値あるいは顧客の望む目標単価
とを設定する設定手段91Bと、前記入力手段91Aで入力し
た複数の玄米の単価と食味評価値と前記設定手段91Bで
設定した所望重量とから、前記設定手段91Bで設定した
所望の目標食味評価値に対応する複数の玄米の混合比率
とその混合米単価及び所望重量価格、又は所望の目標単
価に対応する複数の玄米の混合比率とその混合米食味評
価値及び所望重量価格を演算する演算制御部95の演算手
段91Cと、該演算手段で演算された結果を可視表示ある
いは印字表示する表示手段91D並びに前記入力手段91Aと
設定手段91Bと演算手段91Cとで決定された値を前記各ブ
ロックに出力する入出力部の出力手段91Eとを有する操
作ブロック91を示すブロック図である。 ここで、入力手段91Aから入力する食味評価値は玄米
単品の食味を客観的に数値化した値を指している。ま
た、操作ブロック91の入力手段91Aと設定手段91Bは別個
に示しているが、キーボード等の入力装置を利用して1
つの入力部としてもよい。 さらに、具体的に説明する。まず、所望の目標食味評
価値を設定する場合について説明する。前記入力手段91
Aから入力した玄米単品の品種名と食味評価値と単価を
第1表に示す。ただし、食味評価値は100点満点表示、
単価は1kg当りの単価とする。 次に、設定手段91Bから所望重量10kgと所望の目標食
味評価値60を設定したとすると、前記入力手段91Aから
入力した第1表に示す値と、前記設定手段で設定した所
望重量10kgと目標食味評価値60とから演算手段91Cは、
複数の玄米、この場合4種の玄米A,B,C,Dの混合比率と
混合米単価及び所望重量価格を演算する。この演算され
た結果は、第2表に示すように品種Cを67%、品種Dを
33%ずつの混合比率で混合し、その混合米単価は358円
で所望重量価格3,580円となり、表示手段91D、例えばデ
ィスプレイ表示あるいはプリンターによる印字表示を行
う。 このように、表示手段91Dで表示された値は、出力手
段91Eにより各ブロックに出力される。この出力された
値により、ブレンドブロック92では玄米タンクから品種
Cの玄米を6.7kg、品種Dの玄米を3.3kgずつ排出し、こ
の混合米を搬送手段93を介して精米ブロック94に搬送す
る。一方、精米ブロック94は、先の出力手段91Eの出力
により稼動を始め、搬送手段93により搬送された前記混
合米を精米する。その後、精白米は精白米取出し箱61
に、糠粉は糠箱73に排出される。 次に、所望の目標単価を設定する場合について説明す
る。入力手段91Aからの入力は前述同様に第1表に示す
とおりである。設定手段91Bから所望重量10kgと所望の
目標単価380円を設定したとすると、前記入力手段91Aか
ら入力した第1表に示す値と、前記設定手段91Bで設定
した所望重量10kgと目標単価380円とから演算手段91C
は、複数の玄米、この場合4種の玄米A,B,C,Dの混合比
率、混合米食味評価値及び所望重量価格を演算する。こ
の演算された結果は第3表に示すように品種B と品種Cとそれぞれ52%と48%の混合比率で混合し、そ
の混合米食味評価値は67点で、所望重量価格は3,800円
となり、表示手段91D、例えばディスプレイ表示あるい
はプリンターによる印字表示を行う。表示手段91Dで表
示された値は、出力手段91Eにより各ブロックに出力さ
れる。この出力された値により、ブレンドブロック92は
品種BとCの玄米をそれぞれ5.2kgと4.8kgずつ排出し、
搬送手段93を介して精米ブロック94に搬送する。精米ブ
ロック94は、先の出力手段91Eの出力により稼動を始
め、搬送手段93により搬送された混合米を精米する。そ
の後、精米は精白米取出し箱61に、糠粉は糠箱83に各々
排出される。 ところで、前述の演算手段91Cの演算は、前述のとお
り、複数の玄米の中から顧客が所望する食味あるいは単
価となる混合米の組み合わせとその混合比率等を演算す
るものであるが、演算により組み合わせが複数組発生す
る場合は、例えば顧客の所望するものが目標食味評価値
であれば、複数の組み合わせの中から最も単価の低いも
のを最適として表示する。他方、顧客の所望するものが
目標単価であれば、複数の組み合わせの中から最も食味
の高いものを最適として表示するよう、演算手段91Cを
機能させるとよい。 以上のように、顧客は所望する目標食味評価値又は目
標単価と所望重量とを指定するだけでよく、所望の玄米
品種とその重量との煩わしい選択をする必要がないばか
りか、精米された商品は食味評価値により品質が保証さ
れている。 次に、本発明の第2の実施例について、第7図及び第
8図により説明するが、本実施例の説明は、前記第1の
実施例と異なる部分についてのみ行うこととする。 前記第1の実施例と異なる点は、第1の実施例に食味
評価ブロック97を加え、入力手段91Aで入力していた玄
米単品の食味評価値を、食味評価ブロック97から得るよ
うにしたものである。つまり、玄米単品を各玄米タンク
に貯留する際、各玄米単品をサンプリングして前記食味
評価ブロック97に送り、食味評価値を算出して演算ブロ
ックに連絡するものである。したがって、入力手段91A
では玄米単品の品種と単価とを入力するだけでよく、常
に同じ品種の原料玄米を購入する場合は、米の流通制度
において品種により流通価格が決定されているので、玄
米単品の品種と単価は一度入力すればよいことになる。 また、前記食味評価ブロック97は、米の食味を左右す
る複数の主要成分、例えばアミロース又はアミロペクチ
ンと水分とのそれぞれの含有率を測定し、前記それぞれ
の測定値と、前記主要成分ごとに設定された食味判定係
数とを演算して食味評価値を算出するものであり、食味
を客観的に測定して具体的数値で表現するものである。
さらに、前記主要成分は前記のものに限定されず、米の
食味を表現するために必要な主要成分を多く取り入れる
ことにより食味評価値の精度とその信頼性・再現性が向
上することは明らかである。 ところで、前記第1及び第2の実施例においては、所
望重量と目標食味評価値あるいは目標単価を設定手段91
Bで設定すると、演算手段91Cで演算後、その結果を直ち
に出力手段91Eで各ブロックに出力する旨の説明をした
が、顧客によっては設定ミスもあり得るし、設定値の変
更を所望する場合もあり得るから、出力手段91Eからの
出力を「可」とするか「否」とするかの選択をする決定
手段91Fを設け、顧客が表示手段91Dで演算手段91Cの演
算結果を確認し、所望するものと一致すれば出力「可」
を、一致しなければ出力「否」を前記決定手段91Fで選
択して出力する。この出力「否」を選択した場合は、出
力手段91Eから各ブロックに演算結果を出力せず、再度
前記設定手段91Bにおける設定を要するようにする。 これまでの第1と第2の実施例においては、顧客に目
標食味評価値あるいは目標単価を具体的な数値で入力す
る例を示したが、第3の実施例として、複数の目標食味
評価値あるいは複数の目標価格を玄米単品の食味評価値
あるいは単価の上・下限値内で任意に設定し、顧客は前
記複数の目標食味評価値あるいは目標価格の中から選択
するものを第8図により示す。 本実施例は、前記第1と第2の実施例に玄米単品の品
種とその食味評価値及び単価と、前記複数の目標食味評
価値又は複数の目標価格とそれに基づいて演算して得ら
れる混合米単価又は混合米食味評価値と混合比率とを記
憶する記憶手段91Gを設けるとともに、複数の目標食味
評価値又は複数の目標単価の中から一つを選択する選択
手段91Hを設けている。 更に具体的に説明すると、複数の目標食味評価値を例
えば70、69、68、67、65、62、60、58、55、50として、
設定手段91Bで設定する。この設定した値と、前記記憶
手段91Gに記憶した玄米単品の食味評価値及び単価とに
より、演算手段91Cは前記複数の目標食味評価値のそれ
ぞれに対する混合比率と混合米単価とを演算し、該演算
した結果を前記記憶手段に記憶する。この演算結果の一
例を第4表に示す。 次に、複数の目標単価を例えば、426円、410円、389
円、380円、370円、340円、333円として設定手段91Bで
設定する。この設定した値と前記記憶手段91Gに記憶し
た玄米単品の食味評価値及び単価とにより、演算手段91
Cは前記複数の目標単価のそれぞれに対する混合比率と
混合米食味評価値とを演算し、該演算した結果を前記記
憶手段91Gに記憶する。この演算結果の一例を第5表に
示す。 この場合、前記第4表及び第5表に示すとおり玄米を
単品で精米する場合も、目標食味評価値と目標単価の中
に含めている。例えば第4表の目標食味評価値70点のも
のは玄米品種Aの単品であり、第5表の目標単価426円
は玄米品種Aの単品である。 さて、このように設定記憶しておくと、顧客が設定手
段91Bで所望重量を設定すると、表示手段91Dには目標食
味評価値と目標単価の選択を表示する。顧客は、選択手
段91Hで目標食味評価値と目標単価とのいずれか一つ、
つまり、第4表又は第5表のテーブルのいずれか一つを
まず選択する。例えば、目標食味評価値を選択した場合
は、第4表の目標食味評価値の中から食味評価値、単価
及び品種の組み合わせ等を考慮し、所望する目標食味評
価値、例えば69点を選択する。選択すると、前記所望重
量と前記目標食味評価値69点に係る玄米単品の混合米単
価とから演算手段91Cにより所望重量価格4,070円を演算
表示(第6表)するとともに、出力手段91Gの出力可否
を決定する決定手段91Fの決定を促す表示をする。 この表示によって顧客は、前記決定手段91Fから出力
可否の決定を下す。出力「可」の場合、前記記憶手段91
Gの混合比率と所望重量とから各ブロックに必要な値を
出力する。ブレンドブロック92には玄米単品の排出量を
出力し、精米ブロック94と搬送ブロック93とには稼動信
号を出力する。 出力「否」の場合、設定手段91Bの所望重量の設定に
戻り、最初から設定手段、選択手段、そして、決定手段
を操作する。 前記選択手段において目標単価を選択した場合の説明
は、前記目標食味評価値と同様の流れとなるので省略す
る。 以上のように、顧客は必要とする重量、つまり所望重
量を設定して、表示手段に表示される内容から所望のも
のを選択し、出力するだけの簡単な操作で自動ブレンド
精米装置を操作できるだけでなく、できあがった精白米
は食味の保証された商品となり、安心して購入すること
ができる。 次に、第4の実施例を第9図及び第10図により説明す
る。第9図は、複数の玄米タンクと該玄米タンクの後行
程に接続した計量槽等を主構成とするブレンドブロック
92と、玄米を精白する精米機を有し、該精米機から得ら
れる精白米と糠とを排出する精米ブロック94と、該精米
ブロックの後行程に、前記精米ブロック94から得らる精
白米の、食味を左右する複数の主要成分の含有量を測定
し、前記複数の主要成分の測定値と前記主要成分ごとに
設定された食味判定係数とを演算して、前記精白米の食
味評価値を算出する食味評価ブロック102と、前記ブレ
ンドブロック92と精米ブロック94と、さらに精米ブロッ
ク94と食味評価ブロック102とを連絡する搬送ブロック9
3と、前記各ブロックに連絡して各種演算、制御及び操
作を行う操作ブロック101とで構成される自動ブレンド
精米装置100のブロック図を示すものである。 この操作ブロック101について第10図により説明す
る。第10図は、前記複数の玄米タンクそれぞれに投入す
る玄米単品の品種名と単価とを入力する入力手段91A
と、少なくとも所望重量を設定するとともに、所望の目
標混合比率又は所望の目標混合米単価を設定する設定手
段91Bと、前記複数の玄米単品の単価と前記目標混合比
率とから目標混合比率に対応する所望重量価格を演算す
るか、又は、前記混合米の所望重量と前記所望の目標混
合米単価とから所望の目標混合米単価に対応する混合比
率と所望重量価格とを演算する演算手段91Cと、該演算
手段91Cで演算された値を可視表示又は印字表示する表
示手段91Dと、前記入力手段91Aと設定手段91Bと演算手
段91Cとで決定された値を前記各ブロックに出力する出
力手段91Eとを有する操作ブロック101を示すブロック図
である。 ここで、入力手段91Aと設定手段19Bは別個に示してい
るが、キーボード等の入力装置として1つの入力部にし
てもよい。また、食味評価ブロック102から得られる値
は、精米した精白米の食味を客観的に数値化した値を指
している。 更に具体的に説明する。まず、混合比率を設定するこ
とは、顧客が所望の品種の重量を指定することで、混合
米を作ることと同様であり、重量で設定するか、混合比
率と所望重量とで設定するかの違いであるが、混合比率
と所望重量とで設定した場合、混合比率と所望重量とに
より品種ごとの重量を演算手段91Cで演算し、その結果
を表示手段91Dに表示し、出力手段91Eから各ブロックに
出力するものである。 次に、所望の目標混合米単価を設定する場合について
説明する。前記入力手段91Aから入力した玄米単品の品
種名と単価とを第7表に示す。ただし、単価は 1kg当たりの単価とする。 設定手段91Bから所望重量10kgと所望の目標混合米単
価410円とを設定したとすると、前記入力手段91Aから入
力した、第7表に示す値と、前記設定手段で設定した所
望重量10kgと目標混合米単価410円とから、演算手段91C
は複数の玄米A,B,C,Dの混合比率と所望重量価格とを演
算する。 演算した結果は第8表に示すように、品種Aと品種B
をそれぞれ57%,43%の混合比率で混合し、所望重量価
格4,100円となり、表示手段91Dとしてのディスプレイ表
示あるいはプリンターによる印字表示を行う。 このように、表示手段91Dで表示された値は、出力手
段91Eにより各ブロックに出力される。この出力された
値により、ブレンドブロック92は品種AとBの玄米をそ
れぞれ5.7kgと4.3kgずつ排出し、搬送手段93を介して精
米ブロック94に搬送する。 また、精米ブロック94は先の出力手段91Eの出力によ
り稼動を始め、搬送手段93により搬送された混合米を精
米する。その後、精米は精白米取出し箱61に、糠粉は糠
箱73にそれぞれ排出される。 精白米は、精白米取出し箱61に排出されるとともに、
搬送手段93により食味評価ブロック102に搬送される。
この食味評価ブロック102では精白米の食味を左右する
複数の主要成分、例えばアミロース又はアミロペクチン
と水分とのそれぞれの含有率を測定し、前記それぞれの
測定値と前記主要成分ごとに設定された食味判定係数と
を演算して食味評価値を算出するものであり、精白米の
食味を客観的に測定し具体的数値で表現するとともに精
白米の食味保証を行うものである。 こうして測定した精白米の食味評価値は表示ブロック
91Dに表示され、顧客はこれを確認することができる。 ところで、前記出力手段91Eの出力に関し、出力手段9
1Eからの出力を「可」とするか「否」とするかの選択を
する決定手段91Fを設け、表示手段91Dによって演算手段
91Cの演算結果を確認して誤りがなければ出力「可」
を、誤りがあれば出力「否」を出力し、この場合は、出
力手段91Eから各ブロックに演算結果を出力せず、設定
手段91Bで再度設定を行うようにする。 これまで本実施例において、顧客が目標混合米単価を
入力する例を示したが、混合米単価を玄米単品の単価の
上・下限値内で任意に複数設定し、客は前記複数の目標
混合米単価の中から所望の単価を選択する場合を第10図
を参照して説明する。 第10図は、玄米単品の品種とその単価及び所望重量
と、複数の混合米単価と、演算手段で演算して得られる
混合比率と所望重量価格とを記憶する記憶手段91Gを設
けるとともに、前記複数の目標単価の中から一つを選択
する選択手段91Hを設けている。 更に具体的に説明する。複数の混合米単価を、例え
ば、426円、410円、389円、380円、370円、340円、333
円として設定手段91Bで設定する。玄米単品の品種と単
価は第7表とする。以上の入力手段91Aの入力値と設定
手段91Bの値は記憶手段91Gに記憶するとともに、演算手
段91Cは前記複数の混合米単価のそれぞれに対する混合
比率を演算し、該演算した結果を前記記憶手段91Gに記
憶する。この演算結果の一例を第9表に示す。 この場合、前記第9表に示すとおり、玄米を単品で精
米する場合も含めている。 このように記憶手段91Gに記憶しておくと、顧客が設
定手段91Bで所望重量を設定した後、混合比率か又は混
合米単価のいずれかを選択手段91Gで選択し、混合比率
を選択した場合は、玄米単品それぞれの混合比率を設定
し前述の演算がなされる。一方、混合米単価を選択した
場合は、記憶手段91Gの第9表に示す混合米単価が表示
され、この中からいずれかを選択するようになる。この
場合、顧客は数値を入力することなく、選択手段91Hで
選択操作のみ行えばよいことになる。 例えば、混合米単価410円を選択すると、第10表のよ
うに表示するとともに、出力手段91Gの出力を「可」と
するか「否」とするかの選択をする決定手段91Fの決定
を促す表示をする。 この表示によって、顧客は前記決定手段91Fから出力
可否の決定を下す。出力「可」の場合、前記記憶手段91
Gの混合比率と所望重量とに基づき、ブレンドブロック9
2には玄米単品の排出量を出力し、精米ブロック94と搬
送ブロック93には稼動信号を出力する。出力「否」の場
合、設定手段91Bの所望重量の設定に戻り、最初から設
定手段、選択手段、決定手段を操作する。 精米ブロックで精米して得られる精白米は、その一部
をサンプルとして、別の搬送手段93により食味評価ブロ
ック102に搬送し、精米後の混合米の食味評価値を測定
する。この測定した食味評価値は、表示手段91Dに表示
するとともに印字表示することもある。 以上のように、顧客は、必要とする重量、つまり所望
重量を設定して、表示手段に表示される内容から所望の
ものを選択し、出力するだけの簡単な操作で自動ブレン
ド精米機を操作できるだけでなく、できあがった精白米
は食味の保証された商品となり、安心して購入すること
ができる。 第1の実施例から第4の実施例までの操作ブロックの
操作は、精白米を購入する意思のある顧客によって操作
されるが、万一、購入意思のない者によって操作された
場合、精米された商品はそのまま放置され、その代金も
回収することができない。したがって、第11図のように
操作ブロックの前後に精算手段103を設けることによ
り、まず、精算手段103−1で任意の金額を投入しない
と次の設定手段に進めない。また精算手段103−2によ
り、所望重量価格と同額となる金額を投入しないと、決
定手段91Fで決定しても出力手段91Eからの出力は各ブロ
ックに出力されないこととし、二重のセキュリティーと
なる。 この精算手段103−1,103−2は一つのコインメックな
どの装置でよく、別個のものを設ける必要はない。ま
た、精算も貨幣や紙幣が使用可能であり、プリペイドカ
ード、例えば、自動ブレンド精米機を設置した百貨店の
共通のカードなどを使用可能にしておけば、購入意思の
ない者に操作されることもなく、小銭を準備したりする
煩(わずら)わしさもない。 以上の自動ブレンド精米装置の精米ブロックで精米し
て得られる精白米は包装材に充填することになるが、所
望重量が顧客により異なるので包装材の充填容量も複数
種のものが必要となる。 ここで、包装材選択ブロックの実施例を示す。第12図
は精米ブロックの後行程の精白米排出側に設けた包装材
選択ブロック110であって、次のような構成となる。 ブロックケース111は複数の包装材を収納するため、
上下方向に複数段の収納箱117に形成した包装材収納部1
12と、該包装材収納部112をブロックケース111内で上下
方向に移動可能とする移動レール113と、前記包装材収
納部112と一体に形成し、かつ精白米排出口62の下方に
支承し、かつ、包装材115の下方にあって前記包装材115
を受ける受板114と、により構成する。前記包装材収納
部112の開口側116側面のブロックケース111には、前記
包装材収納部112の収納箱117A〜Dのいずれか一つに対
面する部分に、包装材取出し口118を開口し、さらに、
精白米排出口62の下方に支承した包装材115を出し入れ
する精品取出し口119を開設してある。 前記包装材115は、精白米排出口62部分に関連的に設
けた支承部120により支承され、前記支承部120は、前記
包装材収納部112とは独立してブロックケース111の底面
に垂下したアーム121により固定されている。 なお、包装材収納部112の上下動に係る駆動手段につ
いては具体的に説明せず、周知技術により実現可能なも
のとする。 以上の構成における作用を説明する。第12図の収納箱
117A〜Dにはそれぞれ大小異なる包装材が収納されてい
るが、最上段の収納箱117Aから順に下に向かって収容量
が小さい包装材となるように収納してあるものとする。
したがって、第12図においては収納箱117Aが包装材取出
口118に臨んでいる状態であり、包装材は収容量の最大
のものが取出し可能となっている。 次に、包装材収納部112をレール113に添って上方向に
移動させ、収納箱117Dが包装材取出口118に臨む位置で
固定すると、前記受板114も包装材収納部112と一体に上
方向に移動してくる。 したがって、包装材収納部112の収納箱117Dの包装材1
15を前記支承部120で支承したとき、包装材115は少容量
で小さいため受板114も上方に移動させることになる
が、受板114付包装材収納部112と一体に移動するよう形
成しているので、包装材収納部112を移動して包装材115
を交換すると同時に受板114も移動することになる。 前記第1から第4の実施例によって精米された精白米
は、精白米排出口62より排出されることになるが、前記
設定手段91Bによって所望重量を設定したとき、その所
望重量に応じて、この場合収納箱117A〜Dの包装材のど
れが最適であるかを演算手段91Cで演算し包装材選択ブ
ロックに連絡するようにすると、設定から包装材の選択
まで自動化が可能となる。 前記包装材として袋状のものを記述説明したが、この
包装材は、例えば、紙製の立設可能な折りたたみ式の
袋、又は樹脂などによる成型品を使用することもあり、
特に、立設可能な包装材は、受板に載置するだけでよ
く、成型品であるため持ち帰りにも大変便利である。
【効果】
以上のように、本発明の自動ブレンド精米装置によれ
ば、単品指定・混合米指定のいずれの場合にも対応で
き、しかも、混合米の場合、混合米の単価指定でも混合
米の食味評価値指定でも対応可能となった。更に、精品
はすべて食味評価値の保証があるから安心して購入でき
るようになった。 特に、単価指定及び食味評価指定の場合、顧客がその
数値を設定するのではなく、原料玄米の食味評価値又は
原料玄米の単価から、あらかじめ複数の目標食味評価値
・目標単価を演算しておくことで、演算された複数の目
標食味評価値・目標単価の中から所望のものを選択すれ
ばよく、簡単に操作できるようになった。 更に、精算手段を操作ブロック中に二段階に設けるこ
とで購入意思のない者による操作を防止できる。 また、包装材を所望重量に応じて選択する包装材選択
ブロックを設けたので、包装材の使用に無駄がない。 以上のことから、本発明の自動ブレンド精米装置は、
その設定から精品の包装まで自動化が可能となり、専任
のオペレータをおくまでもなく、無人の自動ブレンド精
米装置とすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の全体正面図、第2図及び第3図
は第1図の一部拡大断面図、第4図は第3図のA−A線
断面図、第5図は第1の実施例のブロック図、第6図は
第1の実施例の操作ブロックのブロック図、第7図は第
2と第3の実施例のブロック図、第8図は第2と第3の
実施例の操作ブロックのブロック図、第9図は第4の実
施例のブロック図、第10図は第4の実施例の操作ブロッ
クのブロック図、第11図は精算手段を設た場合のブロッ
ク図、第12図は包装材選択ブロックを示す斜視図であ
る。 1……自動ブレンド精米装置、2……ブレンドブロック
ケース、3……精米ブロックケース、4……操作ブロッ
クケース、5A〜5C……玄米タンク、6A〜6C……原料玄米
供給口、7A〜7C……排出口、8A〜8C……透明窓、9A〜9C
……透明窓、10A〜10C……シャッタ、11A〜11C……ロー
タリソレノイド、12……ロードセル、16……ゲート、18
……ロータリーバルブ、19……張込ホッパ、20……張込
用ドア、21……防音壁、22……高圧ブロア、23……吐出
管、24……玄米サイクロン、25……吸引管、26……糠サ
イクロン、27……エアフィルタ、28……分岐管、29……
レバー、30……切換弁、31……張込用ジャ腹管、32……
玄米取出し管、33……原料供給管、34……原料ホッパ
ー、35……モータ、36……開閉弁、37……供給用スクリ
ューコンベア、38……供給ホッパー、39……モータ、40
……精米機、41……竪軸、42……精白転子、43……上送
用回転翼、44……排出用回転翼、45……供給口、46……
円筒、47……排出口、48……精白筒、49……除糠筒、50
……ジャ腹管、51……除糠ファン、52……モータ、53…
…開閉弁、57……モータ、58……切換弁、59……排出
樋、60……玄米取出し箱、61……精白米取出し箱、62…
…精白米排出管、63……循環ホッパー、64……戻し管、
65……モータ、66……残米受箱、70……製品取出し蓋、
71……除糠管、72……糠取出し管、73……糠箱、74……
糠取出し蓋、75……収納庫、76……貨幣投入部、77A〜7
7C……購入量入力部、78……スタートホタン、79……操
作盤、80……演算制御部、90……自動ブレンド精米装
置、91……操作ブロック、91A……入力手段、91B……設
定手段、91C……演算手段、91D……表示手段、91E……
出力手段、91F……決定手段、91G……記憶手段、91H…
…選択手段、92……ブレンドブロック、93……搬送ブロ
ック、94……精米ブロック、95……演算制御部、97……
食味評価ブロック、100……自動ブレンド精米装置、101
……操作ブロック、102……食味評価ブロック、103……
精算手段、110……包装材選択ブロック、111……ブロッ
クケース、112……包装材収納部、113……移動レール、
114……受板、115……包装材、116……包装材収納部開
口側、117……収納箱、118……包装材取出し口、119…
…精品取出し口、120……支承部、121……アーム。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の玄米タンクと該玄米タンクの後行程
    に接続した計量槽とからなるブレンドブロックと、玄米
    を精白する精米機を有するとともに該精米機から得られ
    る精白米と糠との排出手段を備えた精米ブロックと、前
    記ブレンドブロックと精米ブロックとを連絡する搬送ブ
    ロック並びに各ブロックに連絡して各種演算、制御及び
    操作を行う操作ブロックとで構成される自動ブレンド精
    米装置において、 前記操作ブロックは、前記複数の玄米タンクそれぞれに
    投入する玄米単品の品種と食味評価値と単価とを入力す
    る入力手段と、 少なくとも所望重量を設定するとともに、所望の目標食
    味評価値又は所望の目標単価を設定する設定手段と、 前記複数の玄米の食味評価値、単価及び所望重量から、
    所望の目標食味評価値に対応する複数の玄米の混合比率
    とその混合米単価及び所望重量価格又は所望の目標単価
    に対応する複数の玄米の混合比率とその混合米食味評価
    値及び所望重量価格を演算する演算手段と、 前記演算手段で演算された結果を可視表示又は印字表示
    する表示手段と、 前記入力手段と設定手段と演算手段とで決定された値を
    前記各ブロックに出力する出力手段と、 を有することを特徴とする自動ブレンド精米装置。
  2. 【請求項2】複数の玄米タンクに一時貯留するそれぞれ
    の米の、食味を左右する複数の主要成分の含有量を測定
    し、前記複数の主要成分の測定値と前記主要成分ごとに
    設定された食味判定係数とを演算して前記玄米タンクご
    との米の食味評価値を算出する食味評価ブロックと、前
    記複数の玄米タンクと該玄米タンクの後行程に接続した
    計量槽とからなるブレンドブロックと、玄米を精白する
    精米機を有するとともに該精米機から得られる精白米と
    糠との排出手段を備えた精米ブロックと、前記ブレンド
    ブロックと精米ブロックとを連絡する搬送ブロック並び
    に各ブロックに連絡して各種演算と制御及び操作を行う
    操作ブロックとで構成される自動ブレンド精米装置にお
    いて、 前記操作ブロックは、前記複数の玄米タンクそれぞれに
    投入する玄米単品の品種と単価とを入力する入力手段
    と、 少なくとも所望重量を設定するとともに、所望の目標食
    味評価値又は所望の目標単価を設定する設定手段と、 前記複数の玄米の単価と前記食味評価ブロックから得ら
    れる玄米単品の食味評価値と設定した所望重量とから、
    所望の目標食味評価値に対応する複数の玄米の混合比
    率、その混合米単価及び所望重量価格、又は所望の目標
    単価に対応する複数の玄米の混合比率、その混合米食味
    評価値及び所望重量価格を演算する演算手段と、 前記演算手段で演算された結果を可視表示あるいは印字
    表示する表示手段と、 前記入力手段と設定手段と演算手段とで決定された値を
    前記各ブロックに出力する出力手段と、 を有することを特徴とする自動ブレンド精米装置。
  3. 【請求項3】前記出力手段からの出力を「可」とするか
    「否」とするかの選択をする決定手段を設けるととも
    に、該「否」を選択したときは再度前記設定手段におけ
    る設定を要するようにしてなる請求項(1)又は(2)
    の自動ブレンド精米装置。
  4. 【請求項4】前記演算手段において、 前記玄米単品の食味評価値と単価とから、あらかじめ複
    数の目標食味評価値に対する混合比率及び混合米単価
    と、複数の目標単価に対する混合比率及び混合米食味評
    価値とを演算し、該演算した演算結果と前記複数の玄米
    単品の品種、その食味評価値及び単価を記憶する記憶手
    段と、 該記憶手段に記憶された玄米品種、目標食味評価値及び
    目標単価の中から玄米品種を選択したときには前記複数
    の玄米品種の中から少なくともいずれか1つを選択し、
    前記目標食味評価値を選択したときには前記複数の目標
    食味評価値の中からいずれか1つを選択し、そして、前
    記目標単価を選択したときには前記複数の目標単価の中
    からいずれか1つを選択する選択手段と、 を有してなる請求項(1)、(2)又は請求項(3)の
    自動ブレンド精米装置。
  5. 【請求項5】複数の玄米タンクと該玄米タンクの後行程
    に接続した計量槽とからなるブレンドブロックと、玄米
    を精白する精米機を有するとともに該精米機から得られ
    る精白米と糠との排出手段を備えた精米ブロックと、該
    精米ブロックから得られる精白米の、食味を左右する複
    数の主要成分の含有量を測定し、前記複数の主要成分の
    測定値と前記主要成分ごとに設定された食味判定係数と
    を演算して前記精白米の食味評価値を算出する食味評価
    ブロックと、前記ブレンドブロックと精米ブロックと更
    に精米ブロックと食味評価ブロックとを連絡する搬送ブ
    ロックと、前記各ブロックに連絡して各種演算、制御及
    び操作を行う操作ブロックとで構成される自動ブレンド
    精米装置において、 前記操作ブロックは、前記複数の玄米タンクそれぞれに
    投入する玄米単品の品種と単価とを入力する入力手段
    と、 少なくとも所望重量を設定するとともに、所望の目標混
    合比率又は所望の目標混合米単価を設定する設定手段
    と、 前記複数の玄米単品の単価と前記目標混合比率とから目
    標混合比率に対応する所望重量価格を演算するか、又
    は、前記混合米の所望重量と前記所望の目標混合米単価
    とから所望の目標混合米単価に対応する混合比率と所望
    重量価格とを演算する演算手段と、 該演算手段で演算された値を可視表示又は印字表示する
    表示手段と、 前記入力手段と設定手段と演算手段とで決定された値を
    前記各ブロックに出力する出力手段とを有し、 前記表示手段は、前記出力手段から出力された値に基づ
    いて実行された、精白米の食味評価ブロックから得られ
    る食味評価値を表示することを特徴とする自動ブレンド
    精米装置。
  6. 【請求項6】前記出力手段からの出力を「可」とするか
    「否」とするかの選択をする決定手段を設けるととも
    に、該「否」を選択したときは再度前記設定手段におけ
    る設定を要するようにしてなる請求項(5)の自動ブレ
    ンド精米装置。
  7. 【請求項7】前記演算手段において、 前記玄米単品の単価から、あらかじめ複数の目標混合米
    単価に対する混合比率及び所望重量価格とを演算し、該
    演算した演算結果と前記複数の玄米単品の品種とその単
    価を記憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された玄米品種と目標混合米単価の中
    から玄米品種を選択したときには前記複数の玄米品種の
    中から少なくともいずれか1つを選択し、前記目標混合
    米単価を選択したときには前記複数の目標混合米単価の
    中からいずれか1つを選択する選択手段と、 を有してなる請求項(5)又は(6)の自動ブレンド精
    米装置。
  8. 【請求項8】前記操作ブロックに精算手段を設け、操作
    前に前記精算手段に任意の金額を投入することで操作ブ
    ロックを操作可能にするとともに所望重量価格の金額を
    投入することで出力手段を出力可能にしてなる請求項
    (1)〜(7)いずれかの自動ブレンド精米装置。
  9. 【請求項9】前記精米ブロックの次行程に、所望重量に
    応じて精白米を投入するための複数の包装材を交換可能
    とした包装材選択ブロックを設けてなる請求項(1)〜
    (8)いずれかの自動ブレンド精米装置。
  10. 【請求項10】精白米を投入する包装材を受ける受板手
    段を所望重量に応じて調整可能にしてなる請求項(9)
    の自動ブレンド精米装置。
  11. 【請求項11】前記包装材選択ブロックは、所望重量に
    応じて上下動可能な包装材の受板手段を有すると共に前
    記受板手段の調整と同時に包装材を交換してなる請求項
    (9)の自動ブレンド精米装置。
  12. 【請求項12】前記包装材は密閉可能な成型容器となし
    た請求項(9),(10)又は(11)の自動ブレンド精米
    装置。
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