JP3156612B2 - 内燃機関の供給燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の供給燃料制御装置

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の供給燃料
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】機関始動直後には機関シリンダ内および
吸気通路内の温度が低く、また機関シリンダ内がほぼ大
気圧に維持されるので燃料噴射弁から噴射された燃料の
うち気化する割合が少ない。その結果着火するのが困難
な状態になっている。したがって、着火するまでは多量
の噴射燃料が必要となる。そこで従来より、機関始動時
における燃料噴射量である始動時燃料噴射量を極めて多
くした内燃機関が知られている。
【0003】ところが、一旦着火した後にはこのような
多量の燃料を噴射する必要はない。むしろ、機関から多
量の未燃HCが排出されることになり、好ましくない。
一方、着火すると機関回転数が上昇し始めてクランク角
速度が上昇し始める。そこで、クランキングが開始され
た後クランク角速度の上昇率が設定上昇率を越えたか否
かにより着火したか否かを判断し、着火したと判断され
たときから始動時燃料噴射量の減量補正を開始するよう
にした内燃機関の供給燃料制御装置が公知である(実開
昭63−138476号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、この供給燃
料制御装置では検出されたクランク角速度上昇率が設定
上昇率よりも低いときには燃料噴射量が多くされ、クラ
ンク角速度上昇率が設定上昇率よりも高くなると燃料噴
射量が少なくされる。言い換えると、クランク角速度に
基づいて燃料噴射量が算出されることになる。
【0005】ところが、この燃料噴射量は実際に燃料噴
射が行われるよりも例えば設定クランク角だけ前のクラ
ンク角速度に基づいて算出される。したがって、検出さ
れたクランク角速度上昇率が設定上昇率よりも低いとき
であってもこのクランク角速度上昇率に基づいて算出さ
れた多量の燃料を実際に噴射するときに、すでに着火し
ている場合があり、この場合上述したように多量の未燃
HCが排出されるという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に1番目の発明によれば、機関始動時における燃料噴射
量である始動時燃料噴射量を算出する始動時燃料噴射量
算出手段と、燃料噴射回数から減量補正係数を算出する
減量補正係数算出手段と、該減量補正係数でもって燃料
噴射量を該始動時燃料噴射量から減量する減量手段と
具備し、該減量補正係数は燃料噴射回数が多くなるにつ
れて減量度合いが大きくなるように定められている。上
述したように、機関回転数が一旦上昇し始めると機関回
転数は急激に上昇する。この場合機関回転数を検出して
これに応じ減量補正係数を算出するようにすると実際に
燃料噴射が行われる時点における機関回転数は機関回転
数を検出した時点におけるよりもかなり高くなってお
り、その結果過剰の燃料が噴射されることになる。そこ
で1番目の発明では、燃料噴射回数から減量補正係数を
算出し、しかも燃料噴射回数が多くなるにつれて減量補
正度合いが大きくなるように減量補正係数を定めてい
る。
【0007】2番目の発明によれば1番目の発明におい
て、周囲環境またはクランキング時の機関運転状態に基
づいて、クランキングが開始されてから機関回転数が上
昇し始めるまでのクランキング期間を推定し、クランキ
ングが開始された後、推定されたクランキング期間が経
過したときから減量手段の減量作用を開始するように
し、減量補正係数は該推定されたクランキング期間が経
過したときからの燃料噴射回数が多くなるにつれて減量
度合いが大きくなるように定められている。すなわち2
番目の発明では、クランキングが開始された後推定クラ
ンキング期間が経過したときから燃料噴射量の減量作用
が開始されるので着火したときに多量の燃料が噴射され
るのが阻止され、したがって機関始動時に多量の未燃H
Cが排出されるのが阻止される。なお、推定クランキン
グ期間は周囲環境またはクランキング期間中の機関運転
状態、すなわち例えば機関冷却水温、筒内壁温、吸気
温、燃料温度、エンジンオイル温度、クランキング回転
数、大気圧などに基づいて推定される。
【0008】3番目の発明によれば2番目の発明におい
て、周囲環境またはクランキング期間中の機関運転状態
に基づいて上限積算燃料噴射量を算出し、クランキング
が開始されてからの積算燃料噴射量を算出し、該積算燃
料噴射量が該上限積算燃料噴射量を越えるまでの期間を
クランキング期間であると推定するようにしている。冒
頭で述べたように機関始動直後の筒内壁温は低いのでこ
のとき筒内壁面に付着した燃料は気化しにくい。一方、
筒内壁面に付着した燃料量が或る程度多くなると気化燃
料量が多くなり、斯くして着火可能となる。そこで3番
目の発明では、クランキングが開始されてからの積算燃
料噴射量が上限積算燃料噴射量を越えたときに着火した
と判断するようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、1はシリンダ
ブロック、2はピストン、3はシリンダヘッド、4は燃
焼室、5は吸気弁、6は吸気ポート、7は排気弁、8は
排気ポート、9は点火栓をそれぞれ示す。吸気ポート6
はそれぞれ対応する吸気枝管10を介して共通のサージ
タンク11に接続され、サージタンク11は吸気ダクト
12を介してエアクリーナ13に接続される。吸気枝管
10内には吸気ポート6内に向けて燃料を噴射する燃料
噴射弁14が配置され、この燃料噴射弁14は電子制御
ユニット20からの出力信号に基づいて制御される。ま
た、吸気ダクト12内にはスロットル弁15が配置され
る。
【0010】さらに図1を参照すると、16はスタータ
モータ、17はイグニッションスイッチ17aおよびス
タータモータスイッチ17bを具備したキースイッチ、
18はバッテリをそれぞれ示す。イグニッションスイッ
チ17aがオンとされるとCPU24に電力が供給され
る。スタータモータスイッチ17bはイグニッションス
イッチ17aがオンであるときのみオンにすることがで
き、スタータモータスイッチ17bがオンとされるとス
タータモータ16に電力が供給され、斯くしてクランキ
ングが開始される。
【0011】電子制御ユニット(ECU)20はデジタ
ルコンピュータからなり、双方向性バス21を介して相
互に接続されたROM(リードオンリメモリ)22、R
AM(ランダムアクセスメモリ)23、CPU(マイク
ロプロセッサ)24、入力ポート25、および出力ポー
ト26を具備する。シリンダブロック1には機関冷却水
温THWに比例した出力電圧を発生する水温センサ27
が取り付けられ、この水温センサ27の出力電圧はAD
変換器28を介して入力ポート25に入力される。サー
ジタンク11にはサージタンク11内の圧力に比例した
出力電圧を発生する圧力センサ29が取り付けられ、こ
の圧力センサ29の出力電圧はAD変換器30を介して
入力ポート25に入力される。CPU24では圧力セン
サ29の出力電圧に基づいて吸入空気量Qが算出され
る。また、入力ポート25には機関回転数を検出するた
めの回転数センサ31が接続される。さらに入力ポート
25にはスタータモータスイッチ17bがオンであるこ
とを表す信号が入力される。一方、出力ポート26はそ
れぞれ対応する駆動回路32を介して各点火栓9および
各燃料噴射弁14に接続される。
【0012】図3には機関始動時における機関回転数N
の変化が示される。図3を参照すると、時間aにおいて
スタータモータスイッチ17bがオンにされてクランキ
ングが開始されると機関回転数Nがクランキング回転数
NCまで上昇し、次いでこのNCにおいてほぼ一定とな
る。次いで、時間bとなって着火すると機関回転数Nが
上昇し始め、次いで時間cとなると予め定められた設定
回転数N1(例えば400r.p.m)よりも高くな
る。したがって図3に示す例では時間aからbまでが実
際のクランキング期間ACPである。
【0013】ところで図1の内燃機関では、クランキン
グが開始されてから機関回転数Nが設定回転数N1より
も高くなるまでの間における燃料噴射時間TAUは次式
に基づいて算出される。 TAU=TAUSTA・KR・KK ここでTAUSTAは始動時基本燃料噴射時間を、KR
は減量補正係数を、KKは補正係数をそれぞれ表わして
いる。
【0014】始動時基本燃料噴射時間TAUSTAは機
関を速やかに始動させるために必要な燃料噴射時間であ
って、通常の機関運転時におけるよりも極めて大きくさ
れている。この始動時基本燃料噴射時間TAUSTAは
予め実験により求められており、図2に示されるように
機関冷却水温THWの関数として予めROM22内に記
憶されている。
【0015】補正係数KKは大気圧補正係数やバッテリ
電圧補正係数などを一まとめにして表したものであり、
補正する必要がないときには1とされる。減量補正係数
KRはクランキングが開始された後着火して機関回転数
Nが上昇し始めた後に始動時基本燃料噴射時間TAUS
TAを減量補正するためのものであり、減量補正を行わ
ないときには1とされる。
【0016】一方、N>N1となった後には燃料噴射時
間TAUは機関回転数Nおよび吸入空気量Qなどに基づ
いて算出される。次に、図3から図5を参照して減量補
正係数KRを用いた減量補正方法について説明する。冒
頭で述べたように、クランキングが開始された後着火し
て機関回転数Nが上昇し始めた後に多量の燃料を噴射す
ると機関から多量の未燃HCが排出される。したがっ
て、着火したときから正確に減量補正を開始する必要が
ある。一方、着火するタイミング、すなわちクランキン
グ期間は周囲環境またはクランキング期間中の機関運転
状態に応じて定まる。そこで本実施態様では、周囲環境
またはクランキング期間中の機関運転状態に基づいてク
ランキング期間を推定し、クランキングが開始された後
推定クランキング期間ECPだけ経過したときから減量
補正係数KRによる減量補正作用を開始するようにして
いる。このようにすると、着火したときから正確に減量
補正作用を開始することができ、したがって、機関始動
時に多量の未燃HCが排出されるのを阻止することがで
きることになる。また、一旦着火した後に過剰の噴射燃
料により失火するのも阻止することができ、斯くして良
好な機関始動性を確保することもできる。
【0017】ところで、機関冷却水温THWが低いとき
ほどクランキング期間が長くなる。一方、クランキング
期間が長いときほどクランキングが開始されてからの燃
料噴射回数が多くなる。そこで本実施態様では、図4に
示されるように機関冷却水温THWが低いときほど大き
くなる上限燃料噴射回数CCPを予め求めておき、クラ
ンキングが開始されてからの燃料噴射回数CINJがこ
の上限燃料噴射回数CCPよりも多くなるまでを推定ク
ランキング期間ECPとしている。言い換えると、燃料
噴射回数CINJが上限燃料噴射回数CCPよりも多く
なったときから減量補正係数KRによる減量補正作用が
開始される。したがって、上限燃料噴射回数CCPは推
定クランキング期間を表していることになる。この上限
燃料噴射回数CCPは図4に示されるように機関冷却水
温THWの関数として予めROM22内に記憶されてい
る。
【0018】再び図3を参照すると、時間aにおいてク
ランキングが開始されると燃料噴射回数CINJが徐々
に増大し、次いで上限燃料噴射回数CCPよりも大きく
なる。クランキングが開始されてからCINJ>CCP
となるまでが推定クランキング期間ECPであり、CI
NJ>CCPとなると減量補正係数KRが1よりも小さ
くされ、斯くして減量補正作用が開始される。このよう
にCINJ>CCPとなるのは時間bにおいてであり、
したがって着火したときから正確に減量補正作用を開始
することができることになる。なお、CINJ≦CCP
のときには減量補正係数KRは1に維持され、すなわち
減量補正作用が停止されている。
【0019】ところで、機関回転数Nが上昇し始めた
後、機関回転数Nが上昇するにつれて吸気充填効率が低
下し、したがって吸入空気量Qが減少する。したがっ
て、このときの吸入空気量Qに見合っただけの燃料を噴
射するためには機関回転数Nが上昇するにつれて減量補
正度合いを大きくする必要がある。そこで、図3に示さ
れるように推定クランキング期間ECPが経過して減量
補正作用が開始された後には減量補正係数KRを次第に
小さくし、それによって燃料噴射時間TAUが次第に短
くなるようにしている。
【0020】一方、上述したようにこのとき機関回転数
Nは急激に上昇するので機関回転数Nを検出してこの機
関回転数Nに応じ減量補正係数KRを算出するようにす
ると実際の燃料噴射量が最適な燃料噴射量よりも多くな
る。そこで、推定クランキング期間ECPが経過した後
の吸入空気量Qに対し最適な量補正係数KRを予め実験
により求めて記憶しておき、この記憶された減量補正係
数KRを用いて減量補正作用を行うようにしている。す
なわち、図5に示されるように、推定クランキング期間
ECPが経過した後の燃料噴射回数がCINJ−CCP
であるときの最適な減量補正係数KRを予め記憶してお
き、燃料噴射が行われる毎に減量補正係数KRを更新す
るようにしている。この減量補正係数KRは推定クラン
キング期間ECPが経過した後の燃料噴射回数CINJ
−CCPが大きくなるにつれて小さくなり、予めROM
22内に記憶されている。
【0021】このようにすると、推定クランキング期間
ECPが経過した後の吸入空気量Qに対し減量補正係数
KRを常に最適に維持することができ、したがって燃料
噴射量を最適に維持することができる。なお、時間cと
なってN>N1となった後には上述したように燃料噴射
時間TAUは機関回転数Nおよび吸入空気量Qなどに基
づいて算出され、すなわち減量補正係数KRによる減量
補正作用は停止される。
【0022】図6は本実施態様による燃料噴射時間を算
出するためのルーチンである。このルーチンはスタータ
モータスイッチ17bがオンとされてクランキングが開
始された後に設定噴射処理角毎の割り込みによって実行
される。図6を参照すると、まずステップ40では機関
回転数Nが設定回転数N1以下であるか否かが判別され
る。クランキング期間中はN≦N1であるので次いでス
テップ41に進み、燃料噴射回数CINJが1だけイン
クリメントされる。続くステップ42では始動時基本燃
料噴射時間TAUSTAが図2のマップから算出され
る。続くステップ43では図4のマップから上限燃料噴
射回数CCPが算出される。続くステップ44では現在
の燃料噴射回数CINJが上限燃料噴射回数CCPより
も多いか否かが判別される。CINJ≦CCPのときに
は未だ推定クランキング期間中であると判断して次いで
ステップ45に進み、減量補正係数KRを1とした後に
ステップ47に進む。これに対しCINJ>CCPとな
ったときには推定クランキング期間ECPが経過したと
判断して次いでステップ46に進み、図5のマップから
減量補正係数KRが算出される。続くステップ47では
補正係数KKが算出される。続くステップ48では次式
に基づいて燃料噴射時間TAUが算出される。
【0023】TAU=TAUSTA・KR・KK 次いで処理サイクルを終了する。燃料噴射弁14からは
燃料噴射時間TAUだけ燃料が噴射される。一方、ステ
ップ40においてN>N1となったときには次いでステ
ップ49に進んで燃料噴射カウント値CINJをクリア
し、次いでステップ50に進んで機関回転数Nおよび吸
入空気量Wなどに基づいて燃料噴射時間TAUが算出さ
れる。次いで処理サイクルを終了する。
【0024】ところで、機関が始動されてから停止され
るまでの機関運転時において機関から排出される未燃H
Cの大部分は機関始動時に排出される。したがって、こ
のように機関始動時に多量の未燃HC量が排出されるの
を阻止できれば機関運転時に多量の未燃HC量が排出さ
れるのを阻止できることになる。次に別の実施態様を説
明する。
【0025】図7は燃料噴射時間を算出するためのルー
チンである。このルーチンはクランキングが開始された
後に設定噴射処理角毎の割り込みによって実行される。
図7を参照すると、まずステップ60では機関回転数N
が設定回転数N1以下であるか否かが判別される。クラ
ンキング期間中はN≦N1であるので次いでステップ6
1に進み、燃料噴射回数CINJが1だけインクリメン
トされる。続くステップ62では始動時基本燃料噴射時
間TAUSTAが図2のマップから算出される。続くス
テップ63では図8のマップから上限積算燃料噴射時間
ULSが算出される。
【0026】機関始動直後の吸気ポート6または燃焼室
4の壁面温度は低いのでこのときこれら壁面に付着した
燃料は気化しにくい。一方、これら壁面に付着した燃料
量が或る程度多くなると気化燃料量が多くなり、斯くし
て着火可能となる。そこで、クランキングが開始されて
からの積算燃料噴射量が着火可能な燃料量となる積算燃
料噴射時間を上限積算燃料噴射時間ULSとして予め実
験により求めておき、クランキングが開始されてからの
積算燃料噴射時間STAUが上限積算燃料噴射時間UL
Sよりも長くなったときにクランキング期間が経過した
と判断するようにしている。したがって、上限積算燃料
噴射時間ULSは推定クランキング期間を表している。
この上限積算燃料噴射時間ULSは機関冷却水温THW
の関数として予めROM22内に記憶されている。
【0027】続くステップ64では現在の積算燃料噴射
時間STAUが上限燃料噴射時間ULSよりも長いか否
かが判別される。STAU≦ULSのときには未だ推定
クランキング期間中であると判断して次いでステップ6
5に進み、減量補正係数KRを1とし、続くステップ6
6において推定クランキング期間中における燃料噴射回
数CCQを1だけインクリメントした後にステップ68
に進む。これに対しSTAU>ULSとなったときには
推定クランキング期間ECPが経過したと判断して次い
でステップ67に進み、図9のマップから減量補正係数
KRが算出される。すなわち、STAU>ULSとなっ
たときから減量補正作用が開始される。この減量補正係
数KRは推定クランキング期間ECPが経過した後の燃
料噴射回数CINJ−CCQにおける最適な減量補正係
数である。この減量補正係数KRは予め実験により求め
られており、図9に示されるマップの形で予めROM2
2内に記憶されている。
【0028】続くステップ68では補正係数KKが算出
される。続くステップ69では次式に基づいて燃料噴射
時間TAUが算出される。 TAU=TAUSTA・KR・KK 燃料噴射弁14からは燃料噴射時間TAUだけ燃料が噴
射される。続くステップ70では積算燃料噴射時間ST
AUがTAUだけインクリメントされる。次いで処理サ
イクルを終了する。
【0029】一方、ステップ60においてN>N1とな
ったときには次いでステップ71に進んで燃料噴射カウ
ント値CINJをクリアし、続くステップ72において
積算燃料噴射時間STAUをクリアし、続くステップ7
3では燃料噴射回数CCQをクリアする。続くステップ
74において機関回転数Nおよび吸入空気量Wなどに基
づいて燃料噴射時間TAUが算出される。次いで処理サ
イクルを終了する。
【0030】これまで述べてきた実施態様では上限燃料
噴射回数CCPおよび上限積算燃料噴射時間ULSを機
関冷却水温THWの関数として算出している。しかしな
がら、これらCCPおよびULSを他の周囲環境または
クランキング期間中の機関運転状態、すなわち例えば筒
内壁温、吸気温、燃料温度、エンジンオイル温度、クラ
ンキング回転数、大気圧などに基づいて算出することも
できる。また、上述の実施態様では減量補正係数KRを
推定クランキング期間経過後の燃料噴射回数に応じて定
めている。しかしながら、減量補正係数KRを推定クラ
ンキング期間経過後の時間に応じて定めるようにしても
よい。
【0031】
【発明の効果】機関始動時に多量の未燃HCが排出され
るのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】始動時基本燃料噴射時間を示す線図である。
【図3】本発明を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図4】上限燃料噴射回数を示す線図である。
【図5】減量補正係数を示す線図である。
【図6】燃料噴射時間を算出するためのフローチャート
である。
【図7】別の実施態様において燃料噴射時間を算出する
ためのフローチャートである。
【図8】上限積算燃料噴射時間を示す線図である。
【図9】図7の実施態様において減量補正係数を示す線
図である。
【符号の説明】
4…燃焼室 10…吸気枝管 14…燃料噴射弁 16…スタータモータ 17b…スタータモータスイッチ 27…水温センサ N…機関回転数 CINJ…燃料噴射回数 ACP…実際のクランキング期間 ECP…推定クランキング期間 KR…減量補正係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/06 F02D 45/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関始動時における燃料噴射量である始
    動時燃料噴射量を算出する始動時燃料噴射量算出手段
    と、燃料噴射回数から減量補正係数を算出する減量補正
    係数算出手段と、該減量補正係数でもって燃料噴射量を
    該始動時燃料噴射量から減量する減量手段とを具備し、
    該減量補正係数は燃料噴射回数が多くなるにつれて減量
    度合いが大きくなるように定められている内燃機関の供
    給燃料制御装置。
  2. 【請求項2】 周囲環境またはクランキング時の機関運
    転状態に基づいて、クランキングが開始されてから機関
    回転数が上昇し始めるまでのクランキング期間を推定
    し、クランキングが開始された後、推定されたクランキ
    ング期間が経過したときから減量手段の減量作用を開始
    するようにし、減量補正係数は該推定されたクランキン
    グ期間が経過したときからの燃料噴射回数が多くなるに
    つれて減量度合いが大きくなるように定められている
    求項1に記載の内燃機関の供給燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 周囲環境またはクランキング期間中の機
    関運転状態に基づいて上限積算燃料噴射量を算出し、ク
    ランキングが開始されてからの積算燃料噴射量を算出
    し、該積算燃料噴射量が該上限積算燃料噴射量を越える
    までの期間をクランキング期間であると推定するように
    した請求項2に記載の内燃機関の供給燃料制御装置。
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