JP3154373U - 角度設定構造を有する電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電子機器を卓上で使用するときに設置角度を急な傾斜角度（ハイアングル）に設定した場合、電子機器の卓面への投影面積よりもベース部材が小さくなる構造を実現し、省スペース化を図ることができるようにする。【解決手段】 リンク機構を構成する複数のベース部材から成る電子機器の角度設定構造であって、それぞれのベース部材は回転自在に係合し、電子機器の設置角度を急な傾斜角度（ハイアングル）に設定した時に回転して折りたためるようにする。【選択図】 図１
Description
本考案は、卓上で使用するときに設置角度を設定できる角度設定構造を有する電子機器に関するものである。
従来の電子機器の角度設定構造として、筐体底部とベース部材の片側が回転できるように係合し、筐体底部と回転できるように係合しているスタンドが筐体を支持することにより、電子機器の設置角度を設定するものがある（例えば、特許文献１）。
上述した従来の電子機器の角度設定構造においては、筐体底部と同一サイズのベース部材が単一部品で構成されているため、いかなる角度においても卓面に占める面積が一定となっていた。
このため、急な傾斜角度（ハイアングル）に設定した場合、電子機器の卓面への投影面積がベース部材よりも小さくなっておりそこに無駄な面積が生じていた。図１１は、上述した従来の電子機器１の設置角度を急な傾斜角度に設定した場合を示している。ベース部材３の卓面に占める寸法をＡ、電子機器１の投影寸法をＢとする。その際、Ａ−Ｂ＝Ｃの領域が無駄となっている。
上述した従来の電子機器の角度設定構造においては、筐体底部と同一サイズのベース部材が単一部品で構成されているため、いかなる角度においても卓面に占める面積が一定となっていた。
このため、急な傾斜角度（ハイアングル）に設定した場合、電子機器の卓面への投影面積がベース部材よりも小さくなっておりそこに無駄な面積が生じていた。図１１は、上述した従来の電子機器１の設置角度を急な傾斜角度に設定した場合を示している。ベース部材３の卓面に占める寸法をＡ、電子機器１の投影寸法をＢとする。その際、Ａ−Ｂ＝Ｃの領域が無駄となっている。
本考案の課題は、上記の問題点を解決するために、電子機器の卓面に占める面積を小さくしハイアングル時であっても電子機器の卓面への投影面積よりもベース部材が小さくなる構造を実現することにある。
本考案は、リンク機構を構成する複数のベース部材から成る電子機器の角度設定構造であって、前記電子機器と回転自在に係合される第１のベース部材と、前記第１のベース部材と回転自在に係合される第２のベース部材と、前記第２のベース部材と回転自在に係合される第３のベース部材から成り、前記第１のベース部材の長さは、前記電子機器の筺体底部の長さＬとハイアングル時の前記電子機器の筺体底部と当該第１のベース部材のなす角θmaxに対してＬ×cosθmax以下とし、前記第２のベース部材と前記第３のベース部材は、回転自在に係合されると共に、ハイアングル時に前記第３のベース部材の非係合部位を前記電子機器に挿入し、ミドルアングル時に当該係合部位を前記電子機器に挿入することを特徴とする。
本考案によれば、電子機器をハイアングルに設置した場合に省スペース化を図れる効果がある。
以下、本考案の実施形態について、図面を用いて説明する。
図３に示すようにベース部材をベースＬ１０、ベースＭ２０、ベースＨ３０の３部品の構成とする。図１に示すようにベースＬ１０とベースＭ２０をリンク機構５０で係合し、ベースＭ２０とベースＨ３０をリンク機構６０で係合している。また、ベースＬ１０と筐体底部８０をリンク機構４０で係合し、ベースＨ３０と筐体底部８０をリンク機構７０で係合している。ベースＭ２０−ベースＨ３０間のリンク機構６０にはスライド移動を可能にするために長円形状にしている。ベースＭ２０には、倒れ防止のためのストッパーとなるリブ２１を設けている。ベースＨ３０には、ローポジション時に角度を持たせるための突起３１を設けている。壁掛け時に用いるネジ穴１１、ネジ穴３２、ネジ穴３３、ネジ穴３４としてベースＬ１０に１箇所、ベースＨ３０に３箇所設けている。筐体底部８０にはミドルアングル用凹部８１、ハイアングル用凹部８２、平置き／壁掛け時に突起３１の逃げとなる凹部８３を設けている。
下記にて各角度時の説明をする。尚、電子機器１と卓面のなす角度をθとし、ローアングル時をθＬ、ミドルアングル時をθＭ、ハイアングル時をθＨとした場合、θＬ＜θＭ＜θＨの関係となる。
下記にて各角度時の説明をする。尚、電子機器１と卓面のなす角度をθとし、ローアングル時をθＬ、ミドルアングル時をθＭ、ハイアングル時をθＨとした場合、θＬ＜θＭ＜θＨの関係となる。
図１、２、３にて平置き／壁掛け時の説明をする。ベースＬ１０、ベースＭ２０、ベースＨ３０を設置面に水平になるように展開する。その際、リンク機構６０はベースＭ２０側に係合した状態にする。突起３１は、凹部８３に遊挿される状態になり電子機器を設置面と水平にすることができる。
図４、５、６にてローアングル時の説明をする。平置き／壁掛け時の状態からリンク機構７０を外す。次にリンク機構６０はベースＨ３０側に係合した状態にする。突起３１は、筐体底部８０に当接し保持することにより電子機器を設置面から立てた状態にすることができる。本図例は、電子機器に設置面から３°の傾斜を持たせることができる。
図７、８にてミドルアングル時の説明をする。図６のローアングル時の状態からベースＨ３０をＡ方向に回転させベースＭ２０内に収納する。ベースＭ２０及びベースＨ３０をＢ方向に回転させ凹部８１に挿入し保持することにより電子機器を図４よりも立てた状態にすることができる。本図例は、電子機器に設置面から３０°の傾斜を持たせることができる。
図９、１０にてハイアングル時の説明をする。ローアングル時の状態からリンク機構６０はベースＭ２０側に係合した状態にする。ベースＭ２０及びベースＨ３０をＣ方向に回転させ凹部８２に挿入し保持することにより電子機器を図７よりも立てた状態にすることができる。本図例は、電子機器に設置面から６０°の傾斜を持たせることができる。
１…電子機器、２…スタンド、３…ベース部材、４…卓面、１０…ベースＬ、１１…壁掛け時に用いるネジ穴、２０…ベースＭ、２１…倒れ防止のためのストッパーとなるリブ、３０…ベースＨ、３１…ローポジション時に角度を持たせるための突起、３２…壁掛け時に用いるネジ穴、３３…壁掛け時に用いるネジ穴、３４…壁掛け時に用いるネジ穴、４０…リンク機構、５０…リンク機構、６０…リンク機構、７０…リンク機構、８０…筐体底部、８１…ミドルアングル用凹部、８２…ハイアングル用凹部、８３…平置き／壁掛け時に突起３１の逃げとなる凹部
Claims (1)
- リンク機構を構成する複数のベース部材から成る電子機器の角度設定構造であって、
前記電子機器と回転自在に係合される第１のベース部材と、前記第１のベース部材と回転自在に係合される第２のベース部材と、
前記第２のベース部材と回転自在に係合される第３のベース部材から成り、前記第１のベース部材の長さは、前記電子機器の筺体底部の長さＬとハイアングル時の前記電子機器の筺体底部と当該第１のベース部材のなす角θmaxに対してＬ×cosθmax以下とし、
前記第２のベース部材と前記第３のベース部材は、回転自在に係合されると共に、ハイアングル時に前記第３のベース部材の非係合部位を前記電子機器に挿入し、ミドルアングル時に当該係合部位を前記電子機器に挿入することを特徴とする角度設定構造を有する電子機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2009005307U JP3154373U (ja) | 2009-07-29 | 2009-07-29 | 角度設定構造を有する電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2009005307U JP3154373U (ja) | 2009-07-29 | 2009-07-29 | 角度設定構造を有する電子機器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3154373U true JP3154373U (ja) | 2009-10-15 |
Family
ID=54858522
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2009005307U Expired - Fee Related JP3154373U (ja) | 2009-07-29 | 2009-07-29 | 角度設定構造を有する電子機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3154373U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014183113A (ja) * | 2013-03-18 | 2014-09-29 | Wacom Co Ltd | 電子機器用のスタンド |
| JP2017092495A (ja) * | 2017-01-27 | 2017-05-25 | 株式会社ワコム | 電子機器用のスタンド |
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2009
- 2009-07-29 JP JP2009005307U patent/JP3154373U/ja not_active Expired - Fee Related
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