JP3154256U - テーブル付チェア - Google Patents

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昇伸 西川
昇伸 西川
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Abstract

【課題】左右の肘掛部に跨る大型の可動テーブルを装備する際に、安全性を確保して、この可動テーブルの使い勝手を向上させることができるテーブル付チェアを提供すること。【解決手段】可動テーブル3は、右側端部31Rが、スライド回動機構4によって右側肘掛部2Rに対して取り付けてあると共に、左側端部31Lが、左側肘掛部2Lの上に載置される。スライド回動機構4は、可動テーブル3を前後方向Dにスライドさせるスライド動作と、可動テーブル3の左側端部31Lをスライド回動機構4に設けた水平回動支点を中心に前方へ回動させる前方回動動作と、可動テーブル3を右側肘掛部2Rの前後方向Dの軸回りに起立させるよう回動させる上方回動動作とを行う。テーブル付チェア1は、上方回動動作によって可動テーブル3を起立させたときには、可動テーブル3が、前方側へは所定の角度以上回動しない一方、後方側へは上下反転するまで回動する。【選択図】図1

Description

本考案は、可動テーブルを備えたテーブル付チェアに関する。
オフィス等において会議を行う際に、軽量で移動、持ち運びが簡単なテーブル(メモ台)付チェアが用いられることがある。このテーブル付チェアは、各種資料、メモ紙、ノートパソコン等を載置することができるテーブル(メモ台)を備えており、会議用テーブルを別途準備する必要がなく、使い勝手に優れている。
例えば、特許文献1のテーブル付き椅子においては、座を支持する脚体の一側上部にテーブルを装着し、このテーブルを、座の前上方においてほぼ水平をなす使用位置と、後部が前部より外側方に偏るようにして垂下する折り畳み位置とに移動可能としている。これにより、テーブルを低い位置に折り畳んだ状態でネスティングすることができるようにしている。また、例えば、特許文献2のテーブル付き椅子においては、テーブルを前方位置だけでなく、肘掛けの外側方の位置にも移動させて使用できるようにしている。
特開2005−245867号公報 特開2002−58564号公報
しかしながら、上記特許文献1のテーブル付き椅子においては、移動可能にしたテーブルは、脚体の一側上部に装着した小型のものである。そのため、左右の肘掛部に跨る大きなテーブルを装備する際に生じる問題については何ら解決されない。
具体的には、左右の肘掛部に跨る大きなテーブルを装着する場合、テーブルを起立させた際(上方に持ち上げた際)、その自重が大きいために前方側へ倒れてしまうおそれがある。また、従来のテーブル付き椅子においては、テーブルを動作させる方向が限られており、より使い勝手を良くするためには、更なる工夫が必要とされる。
本考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、左右の肘掛部に跨る大型の可動テーブルを装備する際に、安全性を確保して、この可動テーブルの使い勝手を向上させることができるテーブル付チェアを提供しようとするものである。
本考案は、座部、背もたれ部、脚部、左右の肘掛部及び可動テーブルを備えたテーブル付チェアであって、
上記可動テーブルは、左右いずれか一方の端部が、スライド回動機構によって上記左右の肘掛部の一方に対して取り付けてあると共に、他方の端部が、上記左右の肘掛部の他方の上に載置されるよう構成してあり、
上記スライド回動機構は、上記可動テーブルを前後方向にスライドさせるスライド動作と、上記可動テーブルを上記肘掛部の一方の前後方向の軸回りに起立させるよう回動させる上方回動動作と、上記可動テーブルの上記他方の端部を当該スライド回動機構に設けた水平回動支点を中心に水平方向の前方へ回動させる前方回動動作とを行うよう構成してあり、
上記上方回動動作を行い、上記可動テーブルを起立させたときには、該可動テーブルは、前方側へは所定の角度以上回動しない一方、後方側へは上下反転するまで回動するよう構成したことを特徴とするテーブル付チェアにある(請求項1)。
本考案のテーブル付チェアは、左右の肘掛部に跨って配置する大きな可動テーブルを備えており、この可動テーブルを、前後のスライド、前方への回動、上方への回動の3つの動作が可能にしたものである。
具体的には、可動テーブルは、左右いずれか一方の端部が、スライド回動機構によって左右の肘掛部の一方に対して取り付けてある。そして、スライド回動機構によって、可動テーブルの3つの動作を可能にしている。
可動テーブルは、その他方の端部が、左右の肘掛部の他方の上に載置されているときには、使用状態を形成することができる。この状態においては、着座する者の使い心地に応じて、スライド回動機構によるスライド動作として、可動テーブルを前後方向にスライドさせることができる。
また、着座する者は、座るとき又は立ち上がるときには、スライド回動機構による前方回動動作として、可動テーブルの他方の端部をスライド回動機構に設けた水平回動支点を中心に水平方向の前方へ回動させることができる。
さらに、着座する者は、可動テーブルを使用しないときには、スライド回動機構による上方回動動作として、可動テーブルを肘掛部の一方の前後方向の軸回りに起立させるよう回動させることができる。そして、可動テーブルを起立させたときには、可動テーブルは、前方側へは所定の角度以上回動しない一方、後方側へは上下反転するまで回動させることができる。これにより、可動テーブルが不意に前方へ倒れることを防止することができ、また、可動テーブルを脚部の側方に保管することができる。
それ故、本考案のテーブル付チェアによれば、左右の肘掛部に跨る大型の可動テーブルを装備する際に、安全性を確保して、この可動テーブルの使い勝手を向上させることができる。
実施例における、テーブル付チェアのスライド動作を示す斜視図。 実施例における、テーブル付チェアの前方回動動作を示す斜視図。 実施例における、テーブル付チェアの上方回動動作を示す斜視図。 実施例における、起立状態の可動テーブルを後方側へ回動させた状態を示す斜視図。 実施例における、スライド回動機構を分解して示す斜視図。 実施例における、回動ロックレバーが原位置にある状態のスライド回動機構における主要部品を同じ断面に配置して示す断面説明図。 実施例における、回動ロックレバーがロック位置に回動した状態のスライド回動機構における主要部品を同じ断面に配置して示す断面説明図。 実施例における、ロック爪が可動テーブルの倒れを防止する状態のスライド回動機構における主要部品を同じ断面に配置して示す断面説明図。 実施例における、スライド回動機構を側方から見た状態で示す説明図。 実施例における、可動テーブルを前方へ回動させた状態を上方から見た状態で示す説明図。 実施例における、可動テーブルを前方へ回動させた状態を示す斜視図。 実施例における、可動テーブルを起立状態から前方側へ傾倒させた状態を側方から見た状態で示す説明図。 実施例における、ロック爪が可動テーブルの倒れを防止する状態を示す斜視図。
本考案において、上記肘掛部の一方は、前後方向に設けた肘掛パイプを用いて構成してあり、該肘掛パイプの下方には、上記可動テーブルを起立させたときに上記スライド本体部の一部が係止される係止突起が設けてあり、上記スライド回動機構は、上記肘掛パイプに対してスライド可能なスライド本体部と、上記肘掛パイプの回りに上記スライド本体部が回動できるようにする原位置と、上記肘掛パイプの回りに上記スライド本体部が回動できないようにするロック位置とに変更可能な回動ロックレバーと、該回動ロックレバーを上記原位置へ付勢する付勢部材とを有しており、上記回動ロックレバーは、上記スライド本体部に取り付けたレバー回動支点部と、該レバー回動支点部に対する上方側に形成し上記可動テーブルの下面に対向する対向レバー部と、上記レバー回動支点部に対する下方側に形成したロック部とを有しており、上記可動テーブルの下面には、一般下面部と、該一般下面部から下方へ突出する突出下面部とが形成してあり、上記可動テーブルの上記他方の端部を上記肘掛部の他方の上に載置した使用状態においては、上記回動ロックレバーが上記原位置に維持されて、上記上方回動動作が可能である一方、上記可動テーブルの上記他方の端部を水平方向の前方へ回動させた状態においては、上記突出下面部によって上記対向レバー部が押し下げられ、上記回動ロックレバーが上記付勢部材の付勢力に抗して上記ロック位置へ回動して、上記ロック部が上記係止突起に係止されることにより、上記上方回動動作を不能にすることが好ましい(請求項2)。
この場合には、回動ロックバーを用いることにより、可動テーブルの前方回動動作を行う際に、不意に上方回動動作が行われてしまうことを防止することができる。
また、上記可動テーブルの下面側には、上記水平回動支点の回りに沿って円弧状の係止溝が設けてあり、上記スライド本体部内には、自重によって自由回動可能なロック爪が軸支してあり、上記スライド回動機構の上記上方回動動作を行って、上記可動テーブルを起立させたときには、該可動テーブルを前方側へ回動させると、上記ロック爪が上記係止溝に係止されることによって、所定の角度以上回動しない一方、該可動テーブルを後方側へ回動させると、上記ロック爪が上記係止溝に係止されないことによって、上下反転するまで回動可能であることが好ましい(請求項3)。
この場合には、ロック爪を用いた簡単な構造により、可動テーブルの前方側への倒れ防止及び後方側への回動を安定して行うことができる。
以下に、本考案のテーブル付チェアにかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
本例のテーブル付チェア1は、図1に示すごとく、座部11、背もたれ部12、脚部13、左右の肘掛部2及び可動テーブル3を備えている。可動テーブル3は、左右いずれか一方の端部(本例では右側端部31R)が、スライド回動機構4によって左右の肘掛部2の一方(本例では右側肘掛部2R)に対して取り付けてあると共に、他方の端部(本例では左側端部31L)が、左右の肘掛部2の他方(本例では左側肘掛部2L)の上に載置されるよう構成してある。
スライド回動機構4は、図1に示すごとく、可動テーブル3を前後方向Dにスライドさせるスライド動作A1と、図2に示すごとく、可動テーブル3の左側端部31Lをスライド回動機構4に設けた水平回動支点41を中心に水平方向の前方へ回動させる前方回動動作A2と、図3に示すごとく、可動テーブル3を肘掛部2の一方の前後方向Dの軸回りに起立させるよう回動させる上方回動動作A3とを行うよう構成してある。そして、テーブル付チェア1は、上方回動動作A3を行い、可動テーブル3を起立させたときには、図4に示すごとく、可動テーブル3が、前方側D1へは所定の角度以上回動しない一方、後方側D2へは上下反転するまで回動するよう構成してある。
以下に、本例のテーブル付チェア1につき、図1〜図13を参照して詳説する。
本例の各図においては、テーブル付チェア1の左右方向を矢印W、上方を矢印Uで示す。各図において、可動テーブル3の右側端部31R及び左側端部31L、右側肘掛部2R及び左側肘掛部2Lについては、括弧付きのR、Lで示す。
図1に示すごとく、本例のテーブル付チェア1は、金属製のフレームによって、脚部13、肘掛部2、座部11及び背もたれ部12の骨組を形成し、樹脂によって、座部11、背もたれ部12、左側肘掛部2Lの表面部、可動テーブル3及びスライド回動機構4の一部を形成している。
脚部13は、前後左右の4箇所に設けてあり、下方先端部には、樹脂製のキャスタ131が設けてある。スライド回動機構4を設けた側であって前側(本例では前方右側)に位置する脚部13Rは、反対側(本例では前方左側)に位置する脚部13Lよりも前方側D1へ長くなっている。これにより、可動テーブル3を前方へ回動させる際にテーブル付チェア1が倒れ難くすることができ、また、テーブル付チェア1に着座する者が立ち上がり易くすることができる。
本例の座部11の下部及び背もたれ部12は、樹脂によって一体成形してあり、座部11の表面には、クッションが設けてある。本例の右側肘掛部2Rは、前後方向Dに設けた肘掛パイプ21を、その前後の端部に設け、座部11の骨組及び脚部13に繋がる支柱部211によって支持してなる。
図5は、本例のスライド回動機構4の構造を分解した状態で示す。図6〜図8は、説明のため、スライド回動機構4における主要部品を同じ断面に配置して示す図である。
図5、図6に示すごとく、肘掛パイプ21の下方には、可動テーブル3を起立させたときにスライド本体部5の一部が係止される係止突起22が設けてある。また、肘掛パイプ21の側方には、後述する荷重受け23が設けてある。本例の係止突起22に係止されるスライド本体部5の一部は、後述するアッパーケース52の下部において肘掛パイプ21の形成方向(前後方向D)に沿って形成したリブ522である。
本例のスライド回動機構4は、肘掛パイプ21に対してスライド可能なスライド本体部5と、スライド本体部5が右側肘掛部2Rの回りに回動するかしないかを規制する回動ロックレバー6とを有している。回動ロックレバー6は、図6に示すごとく、肘掛パイプ21の回りにスライド本体部5が回動できるようにする原位置601と、図7に示すごとく、肘掛パイプ21の回りにスライド本体部5が回動できないようにするロック位置602とに変更可能である。回動ロックレバー6は、付勢部材(トーションバネ)64によって原位置601へ付勢されている。
回動ロックレバー6は、スライド本体部5に取り付けたレバー回動支点部61と、レバー回動支点部61に対する上方側に形成し可動テーブル3の下面に対向する対向レバー部62と、レバー回動支点部61に対する下方側に形成したロック部63とを有している。
図5に示すごとく、スライド本体部5は、樹脂製のロアケース51と樹脂製のアッパーケース52との間に肘掛パイプ21を挟み込んで前後方向Dにスライドさせるよう構成してある。ロアケース51には、肘掛パイプ21の摺動性を改善するためのブッシュリング512が配置してあり、このブッシュリング512が肘掛パイプ21に対して摺動することができる。
また、図6に示すごとく、ロアケース51内には、補強用の金具511が配置してあり、この金具511の上側の端部が、肘掛パイプ21の側方に設けた荷重受け23上に載置された状態で、スライド本体部5は肘掛パイプ21に対して前後方向Dにスライドすることができる。肘掛パイプ21は、前側部分と後側部分との間に係止突起22と荷重受け23とを配置して形成してある。
図5に示すごとく、可動テーブル3の下面側には、補強用のテーブル板金32が設けてある。テーブル板金32の上下両側に樹脂摺動リング53及び補強板54を配置し、アッパーケース52と可動テーブル3の間に、上から順に配置した補強板54、樹脂摺動リング53、テーブル板金32、樹脂摺動リング53、補強板54を挟持している。そして、アッパーケース52に設けた回動中心部を水平回動支点41として、アッパーケース52に対して可動テーブル3を回動させることができる。
また、テーブル板金32には、水平回動支点41の回りに沿って円弧状の摺動溝321が設けてある。この摺動溝321は、スライド本体部5に対する可動テーブル3の回動範囲を決定するものである。本例の可動テーブル3は、前方回動動作A2として前方側D1へ約70°回動し、起立状態から後方側D2へ約180°回動するため、摺動溝321は、約250°の角度の円弧として形成してある。また、テーブル板金32の摺動溝321には、補強板54に設けたピン(ボルト等)541が配置され、ピン541が摺動溝321の端部に当接することによって可動テーブル3の回動角度が規制される。
また、図5に示すごとく、テーブル板金32には、水平回動支点41の回りに沿って円弧状の係止溝322が設けてある。一方、図6に示すごとく、スライド本体部5のアッパーケース52内には、自重によって自由回動可能なロック爪7が軸支してある。ロック爪7は、可動テーブル3を前方側D1へ回動させるときに、係止溝322の端部を係止する係止部72を有している。ロック爪7は、アッパーケース52における収容凹部521内に配置してあり、可動テーブル3が水平方向に配置された状態において、係止部72を上方へ向けた状態で配置してある。係止部72は、ロック爪7を軸支する軸部71を設けた側と反対側の端部に設けてある。係止部72は、可動テーブル3を前方側D1へ回動させるときに係止溝322の一方端部を係止する係止面721を内側(軸部71側)に有し、係止面721に対して傾斜形成し、係止溝322の他方端部及びテーブル板金32の表面を滑らすことができる傾斜面722を外側に有している。
そして、図8に示すごとく、スライド回動機構4の上方回動動作A3を行って、可動テーブル3を起立させたときには、ロック爪7は、その自重によって係止部72が垂下する方向へ回動する。そして、ロック爪7の係止部72は、テーブル板金32の係止溝322内に挿入される。この状態において、可動テーブル3を前方側D1へ回動させると、図12、図13に示すごとく、ロック爪7の係止部72における係止面721が係止溝322の一方端部に係止されることによって、可動テーブル3が所定の角度以上(本例では約20°以上)回動することができなくなる。
一方、可動テーブル3を起立させた状態において、図12に示すごとく、この可動テーブル3を後方側D2へ回動させると、ロック爪7の係止部72における傾斜面722が係止溝322の他方端部からテーブル板金32の表面を滑ることによって、可動テーブル3が上下反転するまで(約180°)回動することができる。
図9、図11に示すごとく、可動テーブル3の下面には、一般下面部33と、一般下面部33から下方へ突出する突出下面部34とが形成してあり、回動ロックレバー6における対向レバー部62の上面には、第1一般上面部621と、第1一般上面部621から連続して緩傾斜状に下方へ形成した緩傾斜上面部622と、緩傾斜上面部622から連続して形成した第2一般上面部623とが形成してある。
図6、図7に示すごとく、回動ロックレバー6は、ロック部63を肘掛パイプ21の外周側へ進退させる(近づけるか遠ざける)よう回動するよう構成してある。
可動テーブル3が使用状態(左側端部31Lが左側肘掛部2Lの上に載置された状態)にあるときには、可動テーブル3における突出下面部34は、回動ロックレバー6における対向レバー部62の第2一般上面部623に対向している。そして、回動ロックレバー6が原位置601に維持され、可動テーブル3は上方回動動作A3が可能である。一方、図2、図7、図10に示すごとく、可動テーブル3の左側端部31Lを前方へ回動させたとき(前方回動動作A2を行ったとき)には、可動テーブル3における突出下面部34が、回動ロックレバー6における対向レバー部62の緩傾斜上面部622から第1一般上面部621へと当接する。これにより、突出下面部34によって対向レバー部62が押し下げられ、回動ロックレバー6が付勢部材64の付勢力に抗してロック位置602へ回動して、ロック部63が肘掛パイプ21における係止突起22に係止されることにより、回動ロックレバー6がロック位置602へ回動し、可動テーブル3を上方回動動作A3させることができなくなる。
本例のテーブル付チェア1は、左右の肘掛部2に跨って配置する大きな可動テーブル3を備えており、この可動テーブル3を、前後のスライド、前方への回動、上方への回動の3つの動作が可能にしたものである。本例の可動テーブル3は、右側端部31Rが、スライド回動機構4によって右側肘掛部2Rに対して取り付けてあり、スライド回動機構4によって、可動テーブル3の3つの動作を可能にしている。
図1に示すごとく、可動テーブル3は、その左側端部31Lが、左側肘掛部2Lの上に載置されているときには、テーブル付チェア1に着座する者は、テーブルとしての使用状態を形成することができる。この状態においては、着座する者の使い心地に応じて、スライド回動機構4によるスライド動作A1として、可動テーブル3を前後方向Dにスライドさせることができる。このとき、スライド本体部5が肘掛パイプ21の前後方向Dにスライドすることにより、可動テーブル3をスライドさせることができ、スライド本体部5における前後方向Dの内側端面が肘掛パイプ21の荷重受け23又は係止突起22に当接することにより、スライド可能範囲が規制される。
また、図2に示すごとく、着座する者は、座るとき又は立ち上がるときには、スライド回動機構4による前方回動動作A2として、可動テーブル3の左側端部31Lをスライド回動機構4に設けた水平回動支点41を中心に水平方向の前方へ回動させることができる。このとき、可動テーブル3は、スライド本体部5における補強板54に設けたピン541が、テーブル板金32に設けた摺動溝321内に沿って移動し、摺動溝321の端部で係止されることにより、前方回動動作A2として前方側D1へ約70°回動することができる。
このとき、図7に示すごとく、スライド本体部5が荷重受け23によって支持されることにより、可動テーブル3は、肘掛パイプ21に対して下方へ回動することが阻止される。また、図11に示すごとく、回動ロックレバー6がロック位置602に回動し、回動ロックレバー6のロック部63が係止突起22に係止されることによって、可動テーブル3は、肘掛パイプ21に対して上方へ回動すること(上方回動動作A3)が阻止される。
また、図3に示すごとく、テーブル付チェア1に着座する者は、可動テーブル3を使用しないときには、可動テーブル3の左側端部31Lが左側肘掛部2Lの上に載置され、可動テーブル3が左右に略平行に配置された使用状態から、スライド回動機構4による上方回動動作A3として、可動テーブル3を肘掛パイプ21の前後方向Dの軸回りに起立させるよう回動させる。このとき、回動ロックレバー6は原位置601に位置しており、スライド本体部5(アッパーケース52)におけるリブ522が肘掛パイプ21における係止突起22に係止されることによって、可動テーブル3は上方へ略90°回動したときに回動が停止される。
そして、図12に示すごとく、可動テーブル3を起立させたときにこの可動テーブル3が前方側D1へ回動すると、約20°回動したところで、スライド本体部5(アッパーケース52)内に設けたロック爪7の係止部72が可動テーブル3のテーブル板金32における係止溝322の端部に係止される。これにより、可動テーブル3が所定の角度(約20°)以上回動することがなく、可動テーブル3の回動操作中に可動テーブル3が不意に前方へ倒れることを防止することができる。
一方、図4、図12に示すごとく、可動テーブル3を起立させたときにこの可動テーブル3を後方側D2へ回動させると、ロック爪7の係止部72が係止溝322の端部に係止されないことによって、上下反転するまで(約180°)可動テーブル3を回動させることができる。これにより、可動テーブル3を使用しないときには、不意に前方側D1へ倒れることを防止して、可動テーブル3を脚部13の側方に保管することができる。
また、本例の可動テーブル3は、左右の肘掛部2に跨る大型のテーブルであるが、上記前方側D1への倒れ防止を行ったことにより、可動テーブル3を保管する際の安全を十分に確保することができる。
なお、可動テーブル3の上方回動動作A3としての回動角度は、90°未満(例えば、85°以上90°未満)とすることにより、上下反転させたときに可動テーブル3の下端部をテーブル付チェア1の左右方向Wにおける外側へ向けることができる。この可動テーブル3の上方回動動作A3としての回動角度の調整は、図5に示すごとく、係止突起22に埋栓221等を設けることによって容易に行うことができる。これにより、脚部13等との干渉を避けて、容易に可動テーブル3を脚部13の側方に保管することができる。
それ故、本例のテーブル付チェア1によれば、左右の肘掛部2に跨る大型の可動テーブル3を装備する際に、安全性を確保して、この可動テーブル3の使い勝手を向上させることができる。
1 テーブル付チェア
11 座部
12 背もたれ部
13 脚部
2 肘掛部
21 肘掛パイプ
22 係止突起
23 荷重受け
3 可動テーブル
32 テーブル板金
321 摺動溝
322 係止溝
33 一般下面部
34 突出下面部
4 スライド回動機構
41 水平回動支点
5 スライド本体部
6 回動ロックレバー
601 原位置
602 ロック位置
61 レバー回動支点部
62 対向レバー部
63 ロック部
64 付勢部材
7 ロック爪
71 軸部
72 係止部
D 前後方向D
A1 スライド動作
A2 前方回動動作
A3 上方回動動作

Claims (3)

  1. 座部、背もたれ部、脚部、左右の肘掛部及び可動テーブルを備えたテーブル付チェアであって、
    上記可動テーブルは、左右いずれか一方の端部が、スライド回動機構によって上記左右の肘掛部の一方に対して取り付けてあると共に、他方の端部が、上記左右の肘掛部の他方の上に載置されるよう構成してあり、
    上記スライド回動機構は、上記可動テーブルを前後方向にスライドさせるスライド動作と、上記可動テーブルの上記他方の端部を当該スライド回動機構に設けた水平回動支点を中心に水平方向の前方へ回動させる前方回動動作と、上記可動テーブルを上記肘掛部の一方の前後方向の軸回りに起立させるよう回動させる上方回動動作とを行うよう構成してあり、
    該上方回動動作を行い、上記可動テーブルを起立させたときには、該可動テーブルは、前方側へは所定の角度以上回動しない一方、後方側へは上下反転するまで回動するよう構成したことを特徴とするテーブル付チェア。
  2. 請求項1において、上記肘掛部の一方は、前後方向に設けた肘掛パイプを用いて構成してあり、該肘掛パイプの下方には、上記可動テーブルを起立させたときに上記スライド本体部の一部が係止される係止突起が設けてあり、
    上記スライド回動機構は、上記肘掛パイプに対してスライド可能なスライド本体部と、上記肘掛パイプの回りに上記スライド本体部が回動できるようにする原位置と、上記肘掛パイプの回りに上記スライド本体部が回動できないようにするロック位置とに変更可能な回動ロックレバーと、該回動ロックレバーを上記原位置へ付勢する付勢部材とを有しており、
    上記回動ロックレバーは、上記スライド本体部に取り付けたレバー回動支点部と、該レバー回動支点部に対する上方側に形成し上記可動テーブルの下面に対向する対向レバー部と、上記レバー回動支点部に対する下方側に形成したロック部とを有しており、
    上記可動テーブルの下面には、一般下面部と、該一般下面部から下方へ突出する突出下面部とが形成してあり、
    上記可動テーブルの上記他方の端部を上記肘掛部の他方の上に載置した使用状態においては、上記回動ロックレバーが上記原位置に維持されて、上記上方回動動作が可能である一方、上記可動テーブルの上記他方の端部を水平方向の前方へ回動させた状態においては、上記突出下面部によって上記対向レバー部が押し下げられ、上記回動ロックレバーが上記付勢部材の付勢力に抗して上記ロック位置へ回動して、上記ロック部が上記係止突起に係止されることにより、上記上方回動動作を不能にしたことを特徴とするテーブル付チェア。
  3. 請求項1又は2において、上記可動テーブルの下面側には、上記水平回動支点の回りに沿って円弧状の係止溝が設けてあり、
    上記スライド本体部内には、自重によって自由回動可能なロック爪が軸支してあり、
    上記スライド回動機構の上記上方回動動作を行って、上記可動テーブルを起立させたときには、該可動テーブルを前方側へ回動させると、上記ロック爪が上記係止溝に係止されることによって、所定の角度以上回動しない一方、該可動テーブルを後方側へ回動させると、上記ロック爪が上記係止溝に係止されないことによって、上下反転するまで回動可能であることを特徴とするテーブル付チェア。
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