JP3631164B2 - 幼児用着座装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ベビーカーや幼児用椅子などの幼児用着座装置に関し、特に、座った幼児が足を乗せるためのステップの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、幼児用着座装置には種々のものが存在する。例えば、主に外出時に屋外で使用されるベビーカー、屋内で用いられる幼児用椅子と同様に脚部に設けられた車輪によって室内を移動できる幼児用椅子、あるいはテーブルなどで食事をする際に用いられるラックなどである。
【0003】
なお、この明細書中で、幼児とは一般にいう幼児よりも広い概念を有するものとし、育児用着座装置を必要とする者であれば新生児、乳児、児童を含むものとする。
【0004】
従来の幼児用着座装置は、座部の後方に背部が回動可能に設けられたものが一般的である。そして、着座した幼児が前方にずれてしまわなようにベルトが備えられている。また、下部の前方にステップが設けられるものも存在するが、このステップは固定式であり、幼児が寝た状態ではなく、起きて食事をする際の状態において足が乗せられる位置に固定して設けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ステップが設けられていない従来の幼児用着座装置においては、背部が立てられ幼児が起きた状態において足が不安定な状態で空中に投げ出されており、適性な着座姿勢が保持できにくいものであった。
【0006】
また、ステップが固定された従来の幼児用着座装置においては、座部に対する背部の傾斜角度が様々に変えられるにも拘らず、ステップの位置は1つに固定されており、幼児の様々な姿勢を快適な位置に保持することが難しかった。
【0007】
この発明は、以上の問題点を解決するために成されたもので、座部に対する背部の回動角度が種々に変化しても、常に幼児の姿勢を適性に保持することができる幼児用着座装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、座部と、座部の後方に対し回動可能に設けられた背部と、座部の前方に対し回動可能に設けられたステップと、背部の下方に一端側が回動可能に取り付けられステップの背面に他端側が回動可能に取り付けられた連動バーと、背部に回動自在に設けられたヘッドレストと、座部に対し背部が寝た状態で、ヘッドレストを起こすヘッドレスト連結機構とを備え、ヘッドレスト連結機構は、背部の背面に回動可能に取り付けられた回動覆体と、一端側に回動覆体の側面に設けられた長孔にスライド可能な回動軸が設けられ、他端側がヘッドレストに回動可能に取り付けられた連結部材と、一端側を座部に回動可能に取り付けられ他端側が背部に設けられた多段の係合凹部に係合するコの字状の支持バーとを有し、連動バーは、全体がコの字状を有し、背部の下方に回動可能に取り付けられる一端側は、コの字の両先端がL字状に屈曲して背部の回動孔に回動自在に嵌合しており、ステップの背面に回動可能に取り付けられる他端側は、コの字の中央辺がステップの背面に回動可能に保持されていることを特徴とする幼児用着座装置である。
【0009】
本発明は、座部と、座部の後方に対し回動可能に設けられた背部と、座部の前方に対し回動可能に設けられたステップと、背部の下方に一端側が回動可能に取り付けられステップの背面に他端側が回動可能に取り付けられた連動バーと、背部に回動自在に設けられたヘッドレストと、座部に対し背部が寝た状態で、ヘッドレストを起こすヘッドレスト連結機構とを備え、ヘッドレスト連結機構は、背部の背面に回動可能に取り付けられた回動覆体と、一端側に回動覆体の側面に設けられた長孔にスライド可能な回動軸が設けられ、他端側がヘッドレストに回動可能に取り付けられた連結部材と、一端側を座部に回動可能に取り付けられ他端側が背部に設けられた多段の係合凹部に係合するコの字状の支持バーとを有し、連動バーの一端側が回動可能に取り付けられる背部の下方は、左右が板状で凸の円弧状に形成され、この背部の下方を受ける座部の側は、左右が凹の円弧状に形成され、前記左右の凸の円弧状の部分は、互いに向かい合う内側の面が、座部から露出し、この露出した部分には突起部が形成されており、この突起部に連動バーの回動孔が形成されていることを特徴とする幼児用着座装置である。
【0010】
本発明は、座部に対し背部がほぼ同一面状態に寝た状態では、座部に対しステップの略L字状の縦断面の縦辺部分がほぼ同一面状態に持ち上がる位置に、連動バーの取り付けがなされ、よって座部、背部、およびステップの全体がほぼ水平状態になることを特徴とする幼児用着座装置である。
【0011】
本発明は、座部には左右に肘掛け部分が一体的に設けられ、背部には前記肘掛け部分に連続して左右に囲い部分が一体的に設けられ、ステップは略L字状の縦断面を有し、よって背部が寝た状態で、幼児の周囲が肘掛け部分、囲い部分、ヘッドレスト、およびステップのL字状の下辺部分により取り囲まれることを特徴とする幼児用着座装置である。
【0012】
本発明は、座部の前方に設けられたステップは、略L字状の縦断面を有し、略L字状の縦辺部分が寸法調節可能な構成になっていることを特徴とする幼児用着座装置である。
【0013】
本発明は、ステップは、座部に取り付けられ略L字状の上部を構成するステップ本体と、ステップ本体をガイドとして下方にスライドして伸びることができ略L字状の下部を構成するスライド部分とからなり、スライド部分には、ステップ本体に対し係合し前記スライドを阻止する係合機構、およびこの係合を解除する解除レバーが設けられたことを特徴とする幼児用着座装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態1を図1乃至図18において説明する。
(全体概略)
図1乃至図7において全体の概略を説明する。
この実施形態の幼児用着座装置1は、室内で使用される幼児用椅子である。脚部3は左右に設けられ、それぞれが連結部材5によって連結され(図2及び図3)、全体として自立できる構成となっている。そして、左右の脚部3には2つのスウイングバー7が渡されている。このスウイングバー7はコの字形状を有し、コの字の開いた方を上方にして配置される。このスウイングバー7に対し、椅子部9が配置される。椅子部9はスウイングバー7の働きにより前後方向にスウィング可能となっている。
【0015】
(椅子部9)
次に椅子部9を図1乃至図16において説明する。
座部11は、幼児が主に臀部を乗せる座面13(図3乃至図6)を有し、この座面13から左右に連続する肘掛け部15が一体的に設けられている。肘掛け部15にはテーブル16が着脱可能に設けられている(図2と図3を比較参照)。この座部11の後方に配置される背部17は、回動軸19回りに回動可能に設けられる。この背部17には、前記肘掛け部分15に連続した状態で配置され得る囲い部分21が、左右に一体的に設けられている。この囲い部分21の下方に前記回動軸19が設けられている。背部17の前面には安全ベルト22が設けられている(図7)。座部11の前方には、ステップ23が回動軸25回りに回動可能に設けられている。背部17の上方にはヘッドレスト27が、回動軸29回りに回動可能に設けられている。
【0016】
背部17の左右の囲い部分21の下方で前記回動軸19が設けられる部分31(図9及び図11)は、板状で凸の円弧状に形成されている。この円弧状の部分31は前記回動軸19の周りに形成されている。この凸の円弧状の部分31に対応して、座部11の側の左右には、凹の円弧状の部分33が形成され(図11)、前記凸の円弧状の部分31を受ける構成となっている。
【0017】
(連動機構45)
この凸の円弧状の部分31は、左右にそれぞれ存在し、互いに向かい合う内側の面が、座部から露出している(図8参照)。この露出した部分には突起部35(図11)が形成されており、この突起部35に回動孔37が形成されている。この回動孔37に対し連動バー39の一端側が回動可能に取り付けられる。
【0018】
すなわち連動バー39は、全体がコの字状を有し、コの字の両先端がL字状に屈曲し、前記回動孔37に回動自在に嵌合している。突起部35が回動する範囲で、凹の円弧状の部分33には、窪み41が形成される。窪み41の両端が、突起35に当接し座部11の回動を規制するストッパーになっている。
【0019】
連動バー39のコの字の中央辺は、ステップ23の背面に回動可能に保持されている。ステップ23の背面には回動可能に保持するための円形断面を有する溝43(図11)と、溝43に保持された連動バー39を脱落しないようにネジ止めされる保持部44(図8)とを有する。
【0020】
このようにして連動バー39を有した連動機構45が構成される。連動機構45の働きにより、座部11に対し背部17が回動ずると、背部17に取り付けられた連動バー39がステップ23の背面を押し、ステップ23が所定の回動角度となる。
【0021】
(傾動ロック機構53)
背部17の傾斜した状態は支持バー47によって支持される(図5、図8、図9、及び図10)。この支持バー47は全体がコの字形状をしており(図8)、コの字の両先端がL字に屈曲され、この屈曲された部分が座部11の穴49(図5)に回動可能に嵌合され、嵌合された先端は、プッシュナットで止められ抜け防止が図られている。このプッシュナットは、穴49の周囲に形成された凹部に嵌め込まれている。コ字の中央の辺は、背部17の背面に多段に設けられた係合凹部51に係合する(図10)。
【0022】
この係合を自動的に行うことで、背部17の傾斜する動き、すなわち傾動をロックする傾動ロック機構53が設けられる。
【0023】
すなわち図10に示すように、多段に設けられた前記係合凹部51を覆う回動覆体55が、背部17の背面に回動軸57周りに回動可能に取り付けられている。この回動覆体55は、図10中左の面が開放された箱状をしており、回動によって、係合凹部51を取り囲んで覆う状態、および係合凹部51から離れる状態を取り得る。この回動は、回動覆体55の上部に設けられたハンドル部58(図8、図10)に指をかけておこなう。この回動覆体55の左右の側面には、上下方向に長孔59が形成されている。この左右の長孔59に前記支持バー47のコの字の中央辺が貫通し、スライド自在に保持されている。
【0024】
そして、回動覆体55は、係合凹部51を覆う状態では、支持バー47は係合凹部51に嵌合し、離れる状態では係合凹部51から離脱し、この離脱によって長孔59内をスライド可能となる。
【0025】
(ロックレバー61)
図10に示すように、この回動覆体55が係合凹部51を覆う状態にロックするためのロックレバー61が、回動覆体55の上方において背部に設けられる。このロックレバー61は内筒63と外筒65からなり、外筒65が背部17に固定され、この外筒65に対して内筒63が回動可能となっている。内筒63の外側先端にはヘッド67が一体的に形成され、このヘッド67により前記回動覆体55の上端が押さえられ、ロックが行われる。このロック及びロックの解除は、前記ヘッド67を回動させることで行われる。
【0026】
(ヘッドレスト連結機構69)
図10に示すように、背部17の回動角度に対応してヘッドレスト27が最適の回動角度になるようにするためのヘッドレスト連結機構69が設けられる。
【0027】
すなわち、回動覆体55の長孔59にスライド可能に設けられた回動軸71に、連結部材73の一端が一体的に設けられている。この連結部材73の他端はヘッドレスト27の軸74(図8)に回動可能に取り付けられている。したがって、背部17の回動角度が大きくなり寝た状態になると、支持バー47は長孔59の上方にまで移動し前記連結部材73を押す。押された連結部材73はヘッドレスト27を図中反時計回りに回動させる。これによりヘッドレスト27は立った状態となり、寝た幼児の頭を外へ飛び出さないように支えることが可能となる(図7及び図9)。連結部材73はバネ75により長孔59に沿って下方へ付勢されており、支持バー47によって押されなくなると元の状態に復帰する。
【0028】
なお、傾動ロック機構53やヘッドレスト連結機構69は、出願人が既に出願している出願公告公報(実公平7−27887、実公平7−27888)に詳しく記載されている。
【0029】
また、座部11の底面には2つのスウイングバー7をそれぞれ受けるための下向きの溝77(図2、図3、図5、図8、図9、図11)が形成されている。受けられたスウイングバー7は図示しないクリップにより溝に保持される。
【0030】
(脚部3)
図17及び図18に示すように、脚部3は、上方の脚本対111と下方の二本の脚材113を有して構成される。各脚材113は、それぞれ下端に車輪115が設けられている。前側の車輪115は、キャスター117を介して設けられ走行方向を容易に変えられるようになっている。
【0031】
後方の脚材113は脚本体111にヒンジ結合される。他方の脚材113はスライドバー119のヒンジ結合部121にヒンジ結合されている。ヒンジ結合部121に一体的に設けられたスライドバー119は、脚本体111内を前後方向にスライド可能に収納されている。
【0032】
すなわち、スライドバー119には前後方向すなわち長手方向に長孔123が形成されている。この長孔123はヒンジ結合部121の部分にも連続して形成されている。この長孔123に対し、脚本体111に設けられ所定の間隔を開けて配置された2つのピン125が貫通する。このスライドバー119は図示しないバネにより、図18中左方向、すなわち脚部3が伸びて高くなる方向に付勢されている。
【0033】
スライドバー119は四角形断面を有する。スライドバー119の上面には、長手方向に複数の調節孔127が並んで開けられている。これらの調節孔127に対し差し込まれるピン129が脚本体側に上下動可能に設けられる。すなわち、ピン129はバネ131によって差し込み方向すなわち下方向に付勢される。また、ピン129の途中に拡径された部分133に係止するレバー135が設けられ、このレバー135は脚本体111の外側(組み立てられた幼児用着座装置1の左右外側)に貫通して配置される。レバー135はピン129の長手方向に上下動可能に設けられる。
【0034】
これらの構成により、脚本体111の外側からレバー135を上方に引き上げると、バネ131の付勢力に抗してピン129が上方に移動し、調節孔127から外れる。ピン129が外れることでスライドバー119は図示しないバネの働きで図中左方向へ移動し、これによりX状に交差してヒンジ結合されている脚部3が伸び、高さが高くなる。
【0035】
また、スライドバー119がスライドする途中で、レバー135を離せば、ピン129はバネ131の付勢力によって再び調節孔127に差し込まれ、脚部3は所定の高さを維持する。調節孔127は5個開けられ、したがって幼児用着座装置1の使用時において5段階の高さに調節が行われる。5段目の調節孔127(図においてピン129が差し込まれている調節孔)は他の調節孔127よりも長い長孔となっており、後述する収納状態の調節孔127を兼ねるものとなっている。
【0036】
(ストッパー141)
脚本体111の底面部には脚材113に当接するストッパー141が設けられている。すなわち、脚部3のX状の形は強度上有利なものであるが、このXの交差角度が小さくなりすぎると、例えば0になってしまうと、強度上の有利さが失われてしまう。このためストッパー141が一方の脚材113の上側に当接し、脚材113がそれ以上折り畳まれず、したがって望ましい必要最小交差角度を確保できる構造となっている。
【0037】
本実施形態において、このストッパー141は、図17に示すように、回動軸143回りに回動可能な構成となっている。また、このストッパー141はバネ145により図中時計回り方向、すなわち脚本体111と脚材113との間に位置しようとする方向へ付勢される。また、ストッパー141の外側下方には窪み147が設けられ、この窪み147に指を引き掛けて反時計回り方向へ回動し、これにより脚材113から離すことが可能となっている。
【0038】
したがって通常の使用状態では、ストッパー141はバネ145の働きにより脚本体111と脚材113の間に位置し、よって脚材113に当接する。これにより、Xの交差角度が必要最小交差角度よりも小さくなることを阻止している。このようにして前述したように第一段から第五段までの高さ調節が行われる。
【0039】
そして、幼児用着座装置1を収納する際には、ストッパー141に指を引っ掛けて図中反時計回り方向に回動させ、よって外側へ移動し、脚材113から離す。これにより脚材はより上方へ移動でき、深く折り畳まれ、脚部の高さをより低くできる。これによって収納状態のスペースをより小さくできる。この時Xの交差角度は非常に小さくなり、あるいは0になるものの、幼児用着座装置を使用していない状態ではそれほど大きな力が脚部に加わることなく、不都合はない。
【0040】
この時、背部を座面に対し十分に寝かし、座部、背部、およびステップ全体がほぼ水平状態となるようにすることで、幼児用着座装置全体をより一層平でコンパクトにすることが可能である。
【0041】
(実施形態2)
以上の実施形態1においてはステップは寸法が固定されたものであるが、図12乃至図16に示す実施形態2のように寸法調節可能なステップ23を設けることも可能である。
【0042】
このステップ23は略L字状の縦断面を有する。そして、ステップ本体81と、ステップ本体81から下方にスライドして伸びることができるスライド部分83とからなる。ステップ本体81は、前記略L字状の上部を構成する。スライド部分83は、ステップ本体81をガイドとして下方に伸びることができ、略L字状の下部を構成する。スライド部分83には、ステップ本体81に対し係合し、スライド部分83を支持する係合機構85(図14)、及びこの係合を解除する解除レバー87が設けられる。以下詳しく説明する。
【0043】
すなわち、ステップ本体81は、略L字状の縦部分を構成する2枚の部材81A、81Bを有する(図14、図15、及び図16)。これら2枚の部材81A、81Bは前後から組み合わされ、下方を開口した箱状を成す。後ろの部材81Bは、複数のネジ82(図16)によって前の部材81Aに取り付けられる。スライド部分83は、ステップ本体81の部材81Aに設けられた案内ピン89がスライド部分83に形成された長孔91に嵌合することで上下方向に案内される(図14、及び図16)。この案内ピン89は、前記ネジ82の一部によって固定される。後ろの部材81Bの上端には、回動軸25を取り付けるための軸受け84が設けられる。
【0044】
スライド部分83の下方中央の背面には、上下動可能な解除レバー87が設けられている。解除レバー87の操作部87Aは、スライド部分83の背面に取り付けられる背面部材83Cに形成された窓83D(図16)から、後方に突出している。この解除レバー87の左右には係合孔93が形成され、この係合孔93に対しL字状の係合アーム95の一端97が係止される。係合アーム95はL字状の角部の回動軸99回りに回動可能となっており、図中(図14)時計回りにバネ101によって付勢されている。係合アーム95のL字状の他端は、ステップ本体81側に設けられたパイプ103に形成された係合孔105に係合する構成となっている。
【0045】
このパイプ103はステップ本体81内部に上下方向に配置されて固定され、長手方向に複数の係合孔105が設けられる。スライド部分83にはこのパイプ103を抱持する筒状のホルダー部107が形成され、このホルダー部107がパイプ103の長手方向にスライドして、スライド部分83がステップ本体81から下方に伸びることができる。
【0046】
このステップ23の寸法の調節の動作を図14及び図16を中心に説明する。解除レバー87を下方に引くと、この解除レバー87に引っ張られて係合アーム95が図中(図14)反時計回りに回動し、係合アーム95の他端がステップ本体81のパイプ103の係合孔105から外れる。この状態でスライド部分83はステップ本体81から下方にスライドして伸びることができる。このスライドによりステップ23の縦辺部分の寸法が所望の長さになった際に、前記解除レバー87を離すと、バネ101の働きにより係合アーム95は再び元の位置に戻り、パイプ103の係合孔105に係合する。これによってステップ23の寸法は調節される。
【0047】
(他の実施形態)
以上の実施形態2においては寸法調節可能なステップ23は、ステップ本体81に係合孔105を有するパイプ103が設けられ、スライド部分83にこの係合孔105に係合する係合アーム95が設けられたが、他の実施形態においては、このパイプ103と係合アーム95との関係を逆にすることができる。すなわちスライド部分83にパイプ103を設け、ステップ本体81に係合アーム95を設けることも可能である。
【0048】
また、ステップ本体81に対するスライド部分83を支持する係合機構は、パイプ103と係合アーム95によるもの以外にも種々のものが考えられる。
【0049】
たとえば、解除レバー87自体に爪(図示せず)を設け、この爪に係合する複数の係合溝をステップ本体81側に上下方向に並べて形成することが可能である。解除レバー87はバネ(図示せず)により係合溝に係合する方向に付勢されるものとする。そして、この付勢力に抗して解除レバー87を解除させ係合溝から外すことでスライドを可能なものにできる。
【0050】
また、以上の実施形態1においては、連動バー39の一端側が回動可能に取り付けられる背部17の下方は凸の円弧状に形成され、同様に凹の円弧状に形成された座部11の側に受けられるものであったが、他の実施形態においては必ずしもこのような形態にする必要はなく、いずれか一方の短円筒状のボス部が、他方に形成された短円筒状の凹部に嵌合して回動可能となるものであっても良い。この場合には回動穴37は、短円筒状のボス部付近の別の部分に設けられることとなる。
【0051】
また、以上の実施形態1においては連動バー39は全体がコの字状を有するものであったが、他の実施形態においては連動バー39はコの字状ではなく、直線状のものが2本左右に設けられるものとしても良い。
【0052】
また、以上の実施形態1においては、ヘッドレスト27が背部17の回動角度にしたがって回動するものであったが、他の実施形態においてはヘッドレスト27は背部17に対し所定の角度で傾斜して固定状態で設けられるものとしても良い。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、背部が回動すると、背部の下方に取り付けられた連動バーが、ステップの背面を押しステップを回動させるので、座部に対する背部の回動角度に対応して座部に対するステップの回動角度をもっとも適したものにすることができうる。よって、幼児の姿勢を常に快適な状態に保持することが可能となる。
本発明では、更に、連動バーをより簡単な構造で強固に構成することが可能である。
【0054】
本発明では、更に、連動バーが取り付けられる背部の下方が円弧状に形成されることで、十分な強度を有し、各座部の凹の円弧状に形成された部分に受けられることにより、背部の回動に伴う大きな力を十分に受けることが可能である。
【0055】
また本発明では、更に、座部、背部、及びステップの全体がほぼ水平状態になることで幼児用着座装置にベットの機能を持たせることが可能となる。
ステップを含めて全体がほぼ水平状態になることで、従来のように幼児を寝かせるために座部の前方から補助スライド部分をスライドさせる必要がない。
【0056】
本発明では、更に、背部が寝た状態で、幼児の周囲が肘掛け部分、囲い部分、ヘッドレスト及びステップのL字状の可変部分により取り囲まれることになり、より安全性を高めることが可能となる。
【0057】
本発明では、更に、幼児の身体の発育に合わせてステップの寸法を調整することが可能となり、幼児の姿勢をより適した状態に保持することが可能となる。
【0058】
本発明では、更に、解除レバーの操作によりステップ本体からスライド部分をスライドさせることができ、寸法調節を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる幼児用着座装置の全体斜視図である。
【図2】図1において脚部と椅子部を分離した状態を示す図である。
【図3】図2において椅子部からテーブルを取り外した状態を示す図である。
【図4】図3において脚部と椅子部を組み合わせた状態を示す図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4の正面図である。
【図7】図4において背部を寝かせた状態を示す図である。
【図8】図3の椅子部を後方下側からみた斜視図である。
【図9】図7の椅子部の側面図である。
【図10】図5の椅子部の上部の要部を示す拡大図である。
【図11】図5の椅子部の下部の要部を示す拡大図である。
【図12】図1のステップの他の実施形態を示す斜視図である。
【図13】図12の動作を示す図である。
【図14】図12の縦断面正面図である。
【図15】図14の縦断面側面図である。
【図16】図14を後方から見た分解斜視図である。
【図17】図2または図3の左右の脚部のうち一方の脚部を示し、脚部の高さが5段目の状態になった図である。
【図18】図17の要部拡大側面図である。
【符号の説明】
3 脚部
7 スウイングバー
9 椅子部
11 座部
15 肘掛け部
17 背部
19、25、29 回動軸
21 囲い部分
23 ステップ
27 ヘッドレスト
39 連動バー
45 連動機構
47 支持バー
51 係合凹部
53 傾動ロック機構
55 回動覆体
59 長孔
61 ロックレバー
69 ヘッドレスト連結機構
73 連結部材
81 ステップ本体
85 係合機構
87 解除レバー
113 脚材
115 車輪
119 スライドバー
121 ヒンジ結合部分
127 調節孔
129 ピン
131 バネ
135 レバー
141 ストッパー

Claims (6)

  1. 座部と、
    座部の後方に対し回動可能に設けられた背部と、
    座部の前方に対し回動可能に設けられたステップと、
    背部の下方に一端側が回動可能に取り付けられステップの背面に他端側が回動可能に取り付けられた連動バーと、
    背部に回動自在に設けられたヘッドレストと、
    座部に対し背部が寝た状態で、ヘッドレストを起こすヘッドレスト連結機構とを備え、
    ヘッドレスト連結機構は、
    背部の背面に回動可能に取り付けられた回動覆体と、一端側に回動覆体の側面に設けられた長孔にスライド可能な回動軸が設けられ、他端側がヘッドレストに回動可能に取り付けられた連結部材と、一端側を座部に回動可能に取り付けられ他端側が背部に設けられた多段の係合凹部に係合するコの字状の支持バーとを有し、
    連動バーは、全体がコの字状を有し、背部の下方に回動可能に取り付けられる一端側は、コの字の両先端がL字状に屈曲して背部の回動孔に回動自在に嵌合しており、ステップの背面に回動可能に取り付けられる他端側は、コの字の中央辺がステップの背面に回動可能に保持されていることを特徴とする幼児用着座装置。
  2. 座部と、
    座部の後方に対し回動可能に設けられた背部と、
    座部の前方に対し回動可能に設けられたステップと、
    背部の下方に一端側が回動可能に取り付けられステップの背面に他端側が回動可能に取り付けられた連動バーと、
    背部に回動自在に設けられたヘッドレストと、
    座部に対し背部が寝た状態で、ヘッドレストを起こすヘッドレスト連結機構とを備え、
    ヘッドレスト連結機構は、
    背部の背面に回動可能に取り付けられた回動覆体と、一端側に回動覆体の側面に設けられた長孔にスライド可能な回動軸が設けられ、他端側がヘッドレストに回動可能に取り付けられた連結部材と、一端側を座部に回動可能に取り付けられ他端側が背部に設けられた多段の係合凹部に係合するコの字状の支持バーとを有し、
    連動バーの一端側が回動可能に取り付けられる背部の下方は、左右が板状で凸の円弧状に形成され、この背部の下方を受ける座部の側は、左右が凹の円弧状に形成され、前記左右の凸の円弧状の部分は、互いに向かい合う内側の面が、座部から露出し、この露出した部分には突起部が形成されており、この突起部に連動バーの回動孔が形成されていることを特徴とする幼児用着座装置。
  3. 座部に対し背部がほぼ同一面状態に寝た状態では、座部に対しステップの略L字状の縦断面の縦辺部分がほぼ同一面状態に持ち上がる位置に、連動バーの取り付けがなされ、よって座部、背部、およびステップの全体がほぼ水平状態になることを特徴とする請求項1または2のいずれか記載の幼児用着座装置。
  4. 座部には左右に肘掛け部分が一体的に設けられ、背部には前記肘掛け部分に連続して左右に囲い部分が一体的に設けられ、ステップは略L字状の縦断面を有し、よって背部が寝た状態で、幼児の周囲が肘掛け部分、囲い部分、ヘッドレスト、およびステップのL字状の下辺部分により取り囲まれることを特徴とする請求項1または2のいずれか記載の幼児用着座装置。
  5. 座部の前方に設けられたステップは、略L字状の縦断面を有し、略L字状の縦辺部分が寸法調節可能な構成になっていることを特徴とする請求項1または2のいずれか記載の幼児用着座装置。
  6. ステップは、座部に取り付けられ略L字状の上部を構成するステップ本体と、ステップ本体をガイドとして下方にスライドして伸びることができ略L字状の下部を構成するスライド部分とからなり、スライド部分には、ステップ本体に対し係合し前記スライドを阻止する係合機構、およびこの係合を解除する解除レバーが設けられたことを特徴とする請求項1または2のいずれか記載の幼児用着座装置。
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