JP3154187U - 産業車両のシート回転機構 - Google Patents

産業車両のシート回転機構 Download PDF

Info

Publication number
JP3154187U
JP3154187U JP2009005095U JP2009005095U JP3154187U JP 3154187 U JP3154187 U JP 3154187U JP 2009005095 U JP2009005095 U JP 2009005095U JP 2009005095 U JP2009005095 U JP 2009005095U JP 3154187 U JP3154187 U JP 3154187U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
base
rotating
industrial vehicle
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009005095U
Other languages
English (en)
Inventor
直之 松平
直之 松平
隆治 中野
隆治 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2009005095U priority Critical patent/JP3154187U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3154187U publication Critical patent/JP3154187U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】シートの回転ロック解除から回転までの作業をスムーズに行うことができる産業車両のシート回転機構を提供する。【解決手段】産業車両の車体5に固定された固定ベース6が設けられ、シート2下部には回転ベース4が設けられる。固定ベース6と回転ベース4の間には、回転ベース6を上方に付勢する圧縮コイルばね7が設けられている。回転ベース4には、外側に突出するアーム部14が設けられ、固定ベース6にはアーム部14を案内するための案内溝19が設けられている。案内溝19には、シート2をロックする規制溝部20と、シート2のロックを解除する傾斜溝部22と、シート2を回転させる水平溝部21が設けられている。運転者がシート2への荷重を軽減することにより、案内溝19の規制溝部20に規制されたアーム部14が、傾斜溝部22によって案内された後に水平溝部21へと案内される。【選択図】 図1

Description

本考案は、産業車両のシート回転機構に関する。
従来、産業車両のシートを回転させたりロックさせたりするための機構を有するものがある(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載のシートロック機構では、シートを固定するロック状態と、シートを回転することができるアンロック状態とを切り替える機構を有している。そして、ロック状態とアンロック状態との切り替えは、シートの下部に設けられた揺動レバーを操作することによって行われる。
また、特許文献2に記載の車両用シートでは、シートが車両正面を向いた回転位置や車両後方を向いた回転位置にあるときに、着座者(運転者)が座ることによってシートは回転不能な状態にロックされる。そして、着座者がシートから離れるとシートは回転移動することができる状態となる。
特開2008−44415号公報 特開2009−67351号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシートロック機構では、シートをロック状態からアンロック状態に切り替えるときには、シートの下部に設けられた揺動レバーを操作してシートを回転しなければならず、切り替えの作業が面倒である。
また、産業車両の一種であるフォークリフトにおいては、リフトレバーやティルトレバーなどレバーを操作する必要がある。そのため、リフトレバーやティルトレバーを操作しているときには、揺動レバーを操作することができず、ロック状態からアンロック状態への切り替えの作業ができないという問題点がある。
特許文献2に記載の車両用シートでは、シートのロックは着座者が座るだけでよいものの、シートを回転させるためには着座者は一度シートから離れてからシートを回転しなければならず、シートの回転の作業をスムーズに行うことができないという問題点がある。
本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本考案の目的は、シートのロック解除から回転までの作業をスムーズに行うことができる産業車両のシート回転機構の提供にある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の考案は、産業車両のシートを回転するシート回転機構であって、前記産業車両の車体に固定された固定ベースと、前記シートの下部に備えられ、前記固定ベースに対して同心軸で回転する回転ベースと、前記回転ベースと前記固定ベースの間に設けられ、前記回転ベースを上方に付勢する弾性部材と、を備え、前記回転ベース又は前記固定ベースのいずれか一方に水平方向に突出するアーム部を有し、他方に前記アーム部を案内する案内溝を有し、前記案内溝は前記アーム部との係合により前記回転ベースの回転を規制する規制溝部と、前記アーム部を案内することにより、前記回転ベースを回転させる水平溝部と、前記規制溝部と前記水平溝部の間に設けられ、前記アーム部を前記規制溝部から前記水平溝部へと前記回転ベースを回転させながら案内する傾斜溝部と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の考案によれば、回転ベース又は固定ベースのいずれか一方に設けられたアーム部が他方に設けられた案内溝に案内され、アーム部は、案内溝内を移動する。そして、案内溝部の規制溝部におけるシートのロック、傾斜溝部でのシートのロックの解除、水平溝部によるシートの回転が行われる。
運転者がシートへの荷重を軽減させることによって、規制溝部に規制されたアーム部が、弾性部材の付勢力を受けて傾斜溝部によって案内された後に水平溝部へと案内される。
シートは傾斜溝部にて案内されるときに回転しながら水平溝部へと案内するので、運転者はシートの回転をスムーズに行うことができる。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案であって、前記弾性部材は圧縮コイルばねであり、前記圧縮コイルばねの下方には前記圧縮コイルばねを支持する支持ベースが設けられ、前記支持ベースには前記回転ベースに対する高さを調節する高さ調節部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の考案によれば、高さ調節部によって支持ベースの高さを調節することで、回転ベースと支持ベースの間に設けられた圧縮コイルばねの圧縮状態を変化させ、回転ベースに作用する上方の付勢力を調節することができる。これにより、回転ベースへ作用する上方への付勢力をシートに着座する運転者の体重に合わせて調節することができる。
請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の考案であって、前記高さ調節部は、前記固定ベースに対して螺合し前記支持ベースを上下動可能なねじ部を有し、前記支持ベースを前記固定ベースに対して回転させる調節ハンドルを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の考案によれば、支持ベースの高さの調節を固定ベースに螺合するねじ部で行い、調節ハンドルを使用して支持ベースを回転させることによって、支持ベースの高さを調節することができる。これにより、支持ベースの高さ調節を簡単にすることができる。
請求項4に記載の考案は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の考案であって、前記固定ベースは第1円筒部を備え、前記回転ベースは前記第1円筒部と同心円状の第2円筒部を備え、前記第1円筒部に第1貫通孔が設けられ、前記第2円筒部に第2貫通孔が設けられ、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔は前記シートが正面を向いた状態で重なるように構成されており、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔に対して出没可能な係合片を備えた電気式アクチュエータとを備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の考案によれば、シートが正面を向いた状態で重なる第1貫通孔と第2貫通孔に対して、電気式アクチュエータが係合片を突出させることによって、回転ベースの回転を規制することができる。これにより、シートが正面を向いた状態でロックし、シートの不必要な回転を防止することができる。
請求項5に記載の考案は、請求項4に記載の考案であって、前記電気式アクチュエータは、前記産業車両のキースイッチのオフを示すキースイッチオフ情報により前記係合片を突出させることを特徴とする。
請求項5に記載の考案によれば、産業車両のキースイッチをオフにしたことによりシートがロックされるので、産業車両のキースイッチオフ後における産業車両の乗り降りの際にシートが不必要に回転することを防止することができる。
請求項6に記載の考案は、請求項4に記載の考案であって、前記電気式アクチュエータは、前記産業車両の前進走行又は後進走行の切り替えを制御するディレクションレバーの後進走行への入力を示すレバー入力情報により前記係合片を没入することを特徴とする。
請求項6に記載の考案によれば、ディレクションレバーの後進走行への入力を示すレバー入力情報によって、シートの電気式アクチュエータによるシートのロックを解除する。これにより、シートのロックの解除を可能とするので、シートを回転させることが必要となる後進走行時以外にはシートの回転不可能とすることができる。
本考案によれば、シートのロックの解除から回転までの作業をスムーズに行うことができる。
本考案の実施形態に係る産業車両のシート回転機構の構成を示す側面図である。 本考案の実施形態に係る産業車両のシートの構成を示す分解斜視図である。 本考案の実施形態に係る産業車両のシートの作用を示す概略図である。 本考案の別の実施形態に係る産業車両のシート回転機構の構成を示す側面図である。
以下、本考案の実施形態に係る産業車両のシート回転機構について、図1〜3を用いて説明する。
この実施形態では、産業車両としてのフォークリフトに適用した一例である。
以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」は、フォークリフトの運転者がフォークリフトの前方(前進方向)を向いた状態を基準とした場合の「前」「後」「左」「右」「上」「下」を示すものとする。
まず、フォークリフトのシート回転機構1(以下、単に「シート回転機構1」という)の構成について、図1、2を用いて説明する。
シート回転機構1は、シート2の下部に備えられブラケット3を介してシート2に固定される回転ベース4と、フォークリフトの車体5に固定される固定ベース6と、固定ベース6と回転ベース4の間に設けられ、回転ベース4を支持する弾性部材としての圧縮コイルばね7が備えられている。圧縮コイルばね7の下部には、圧縮コイルばね7を支持する支持ベース8が設けられている。
シート2は、フォークリフトの運転席(図示せず)に設けられており、座部9と背もたれ部10が設けられている。そして、シート2は、シート回転機構1によって運転者が前方に向くようにシート2が正面を向いた状態である正面位置から、右側へ17度回転した回転位置に対して回転が可能である。
回転ベース4は、図1に示すように、プレート状の上板部11と、上板部11の下面に設けられ下方に開口した第2円筒部としての回転円筒部12とから構成されている。
回転円筒部12の外周面13には、外周面13から外側へ水平に突出するアーム部14(図1、2において右側のみ図示)が設けられている。アーム部14は、横長の四角柱形状であり、回転円筒部12を挟んで左右に設けられている。
また、回転円筒部12には、回転円筒部12を貫通する回転円筒部側貫通孔15(以下、単に「回転側貫通孔15」という)が設けられており、回転側貫通孔15は、シート2が正面位置のときに回転円筒部12の後方に位置するように設けられている。ここで、回転側貫通孔15が本考案の第2貫通孔に対応する。
固定ベース6は、車体5のエンジンフード16に固定されるプレート状の下板部17と、下板部17の上面に設けられ、上方部に開口した第1円筒部としての固定円筒部18とから構成されている。
固定円筒部18は、回転円筒部12と同心円状であり、固定円筒部18の内径は、回転円筒部12の外径よりも少し大きく構成されている。そして、回転円筒部12が、固定円筒部18の内側に同心円状に配置され、固定円筒部18の内周面と回転円筒部12の外周面13との間で摺動し、回転円筒部12が固定円筒部18に対して同一の回転軸、つまり同心軸で回転する。
また、固定円筒部18には、回転ベース4のアーム部14を案内するための案内溝19が設けられており、案内溝19はアーム部14の位置に合わせて左右に設けられている。
案内溝19は、アーム部14に対して係合し、移動を不能とすることにより回転ベース4の回転を規制する規制溝部20と、アーム部14を水平方向に移動可能に案内する水平溝部21と、規制溝部20から水平溝部21へとつながる傾斜溝部22とから構成されている。
規制溝部20は、水平溝部21より一段低く、アーム部14の四角柱の断面形状に合わせた矩形溝である。
アーム部14が規制溝部20に入ることによってアーム部14と係合し、規制溝部20とアーム部14との係合は、アーム部14の水平方向への移動を不能とし、回転ベース4の回転を規制する。したがって、規制溝部20によってシート2の回転がロックされる。
また、アーム部14が規制溝部20に位置しているときには、シート2は正面位置となる。
傾斜溝部22は、規制溝部20の上方に設けられており、図1に示すように水平溝部21に向かって前側に向かって上がる緩やかな傾斜面23を有している。
水平溝部21は、傾斜溝部22の前側に設けられ、アーム部14を上下一対の水平面24によって水平方向に移動可能に案内する。そして、水平溝部21の傾斜溝部22側の反対側となる水平溝部21には、端面壁25が設けられ、端面壁25にアーム部14が当接することによって、シート2の回転が規制される。ここで、アーム部14が端面壁25に当接した状態におけるシート2の位置が回転位置となる。
また、固定円筒部18は、固定円筒部18を貫通する固定円筒部側貫通孔26(以下、単に「固定側貫通孔26」という)が設けられており、固定側貫通孔26は固定円筒部18の後方の位置に設けられている。ここで、固定側貫通孔26が本考案の第1貫通孔に対応する。
そして、固定側貫通孔26は、回転ベース4のアーム部14が規制溝部20に位置しているとき、つまり、シート2が正面位置のときに回転側貫通孔15と孔が一致するように設けられている。
一方、下板部17の中央には、支持ベース8と螺合するねじ孔27が設けられている。
また、圧縮コイルばね7は、回転ベース4を上方へと付勢するコイルばねであり、圧縮コイルばね7の上端部28は、回転ベース4の上板部11の下面との間で回転ベース4を回転可能に支持しており、下端部29は、支持ベース8の支持部30に固定されている。
圧縮コイルばね7は、シート2にかかる荷重によって弾性変形することにより回転ベース4を上下動させる。
支持ベース8には、圧縮コイルばね7を支持する支持部30と、支持部30の下面中央に設けられた円柱形状の支柱31が設けられている。
支持部30は円盤状のプレートであり、支持部30には圧縮コイルばね7を固定するための固定手段(図示せず)が設けられている。
支柱31には、外周面にねじ山が螺刻された高さ調節部としてのねじ部32が形成されており、ねじ部32は、固定ベース6の下板部17に設けられたねじ孔27と螺合される。ねじ部32とねじ孔27が螺合することによって支持ベース8を上下動可能に支持している。
また、支柱31の下面部33には、調節ハンドル34を取り付けるための取り付け部35が設けられている。取り付け部35には、雌ねじが螺刻されており、調節ハンドル34に螺刻された雄ねじと螺合することによって、支持ベース8に対して調節ハンドル34が取り付けられる。
そして、調節ハンドル34を支持ベース8に取り付け、支持ベース8を調節ハンドル34によって回転させることにより、ねじ部32のねじ孔27に対してねじ込まれる量を変更し、支持ベース8の回転ベース4に対する高さを変更することができる。
このように、回転ベース4に対する支持ベース8の高さを変更することにより、回転ベース4と支持部30の間の距離Hを調節することができる。
これにより、回転ベース4と支持部30との間の圧縮コイルばね7の圧縮状態を変更し、回転ベース4に作用する圧縮コイルばね7による上方への付勢力を変更することができる。
したがって、支持部30の高さを高くする(距離Hを短くする)と、圧縮コイルばね7は圧縮され、回転ベース4に作用する上方への付勢力は強くなり、逆に支持部30の高さを低くする(距離Hを長くする)と圧縮コイルばね7の上方への付勢力は弱くなる。
このように、圧縮コイルばね7の上方への付勢力を変更可能にすることにより、着座する運転者の体重の個人差によるシート2への荷重の変化に対して、圧縮コイルばね7が適切な付勢力になるように調節することができる。
一方、シート2の回転機構1は、シート2の下方の固定ベース6上にシート2をロックするための電磁ソレノイド36を有している。電磁ソレノイド36は、非通電時には自律的に突出され、通電時には没入をする可動鉄心37を備えている。
この可動鉄心37が回転側貫通孔15及び固定側貫通孔26に対して突出する。そして、シート2が正面位置で回転側貫通孔15と固定側貫通孔26が一致した状態で、可動鉄心37が挿入されることによって、回転ベース4は可動鉄心37によって固定ベース6に対して回転及び上下動が規制される。これにより、シート2がロックされる。
ここで、可動鉄心37が本考案の係合片に対応し、電磁ソレノイド36が本考案の電気式アクチュエータに対応する。
電磁ソレノイド36は、図1に示すように、フォークリフトを制御するCPU39に接続されている。
そして、CPU39には、キースイッチ40からキースイッチオン及びキースイッチオフを示す情報が送信される。CPU39は、その情報により、電磁ソレノイド36に対して、通電、非通電の信号を送信する。電磁ソレノイド36は、通電、非通電の信号によって、可動鉄心37の出没をさせる。
次に、本考案の実施形態における作用について説明する。
まず、シート2が正面位置で、運転者がシート2に着座した状態である通常運転の状態(以下、単に「通常状態」という)の場合について説明する。
通常状態では、運転者がシート2に着座しているので、運転者の体重による荷重がシート2から回転ベース4へとかかる。この荷重により回転ベース4は、圧縮コイルばね7の付勢力に抗して下がり、また、シート2が正面位置であるので、アーム部14は規制溝部20に入った状態である。
アーム部14は規制溝部20に入っているので、アーム部14が規制溝部20と係合し、アーム部14の移動が規制されることによって回転ベース4の回転が規制される。これよって、シート2が正面位置でロックされる。
次に、通常状態からシート2を回転位置へと回転させた後進走行の状態(以下、単に「後進走行状態」という)にする場合について、図3を用いて説明する。図3には、説明の便宜上、図1に示された構成のうち、回転ベース4のアーム部14と固定ベース6の案内溝19のみを示している。
運転者は、フォークリフトを後進走行させるときにシート2を右回転し、後進走行状態にする。後進走行状態では、運転者の体が右前側方を向くので、運転者がフォークリフト後方を視認し易くなり、フォークリフトの後進走行を容易にする。
まず、運転者は、シート2に着座した状態から、シート2から少し腰を浮かせることによってシート2に対する荷重を軽減させる。
すると、圧縮コイルばね7の付勢力により回転ベース4が上昇する。これにより、アーム部14は、規制溝部20に入った状態から上方向へ移動する(図3(A)の点線)。そして、傾斜溝部22では、規制溝部20によるアーム部14に対する規制がなくなるため、シート2のロックが解除される。そして、図3(B)の実線にて示すように、アーム部14の一部が傾斜面23に対して当接する。アーム部14が傾斜面23に当接すると、アーム部14は、圧縮コイルばね7の付勢力によって傾斜溝部22の傾斜面23に案内されながら右方向かつ前方向に回転しつつ斜め上方向へ移動する。
したがって、アーム部14が傾斜溝部22に当接した時点から右方向かつ前方向に回転しつつ斜め上方向へ移動するので、回転ベース4は、自動的に右回転をしながら上昇する。したがって、シート2は右回転をしながら上昇する。
そして、シート2が右回転をした時点で、運転者はシート2に着座し(図3(C)の点線)、そして、腰をひねることにより、シート2を右回転させる。これにより、回転ベース4は右回転し、アーム部14が水平溝部21の水平面24に案内されて、右方向かつ前方向に回転しながら移動する。したがって、シート2は運転者によって、アーム部14が水平溝部21に案内されながら、水平に右回転する。
そして、図3(C)の実線で示すように、アーム部14が水平溝部21の端面壁25と当接すると、アーム部14の移動が規制され、回転ベース4のこれ以上の右回転が規制される。これにより、シート2の回転が規制され、シート2がこの回転を規制された位置となることにより、後進走行状態となる。
このようにして、運転者はシート2を通常状態から後進走行状態へと回転させた後、フォークリフトの後進走行を行う。
次に、後進走行状態から通常状態へとシート2を戻す場合について説明する。
運転者は、フォークリフトの後進走行が終了すると、シート2を通常状態へと回転させる。
このとき、運転者はシート2に着座した状態のまま腰をひねりシート2を左回転させる。シート2は左回転し、回転ベース4が左回転するので、アーム部14は案内溝19の水平溝部21に案内されながら左方向かつ後ろ方向に回転しつつ水平に移動する。
そして、アーム部14が規制溝部20の上方に到達した段階で、アーム部14は規制溝部20へ落ちるように入り込む。
これにより、アーム部14が規制溝部20に入り、通常状態と同様にアーム部14が規制溝部20と係合するので、シート2がロックされる。
このように、運転者は後進走行状態からシート2を左回転させることにより自動的にシート2をロックした状態とすることができる。
次に、シート2の電磁ソレノイド36による固定について説明する。
まず、通常状態においてキースイッチ40をオフにした場合について説明する。
運転者がキースイッチ40をオフにすると、キースイッチオフ情報がCPU39へと送られる。そして、CPU39は、電磁ソレノイド36に対して非電通状態とする信号を送信する。
電磁ソレノイド36は、CPU39からの信号により電磁ソレノイド36を非電通状態とし、可動鉄心37が突出する。ここで、通常状態では、回転側貫通孔15と固定側貫通孔26は通常状態で一致しているため、可動鉄心37は、回転側貫通孔15と固定側貫通孔26に挿入される。したがって、回転ベース4は、可動鉄心37が挿入されることにより、固定ベース6に固定される。そして、回転ベース4は回転及び上下動が規制され、シート2は通常状態でロックされる。
これにより、運転者が、シート2から離れてもシート2が回転することがなく固定された状態のままとなる。
次に、シート2が後進走行状態のとき、即ち、固定側貫通孔26と回転側貫通孔15が一致していない状態のときに、キースイッチ40をオフにした場合について説明する。
後進走行状態で運転者はキースイッチ40をオフにすると、通常状態のときと同様に電磁ソレノイド36が非電通状態となり、可動鉄心37が固定側貫通孔26へと突出する。このとき、固定側貫通孔26へは可動鉄心37が挿入されるものの、回転側貫通孔15と固定側貫通孔26の位置が一致していないため、可動鉄心37の先端38は回転ベース4の外周面13に当接する。
この状態から、運転者がシート2を回転させると、回転ベース4の回転に対して可動鉄心37の先端38は回転ベース4の回転円筒部12の外周面13との間で摺動する。そして、シート2が通常状態に戻り、固定側貫通孔26と回転側貫通孔15が一致した時点で可動鉄心37が回転側貫通孔15へと挿入される。これにより、シート2が通常状態でロックされる。
このように、シート2が回転した状態で、キースイッチ40をオフにしたとしても、シート2を通常状態に戻すことによりシート2がロックされる。
そして、再度フォークリフトを走行させる場合には、運転者は、キースイッチ40をオンにする。キースイッチオンの情報は、CPU39に送信され、CPU39は電磁ソレノイド36に対して通電状態とする信号を送信する。電磁ソレノイド36はその情報によって可動鉄心37を没入させる。これにより、回転ベース4の規制が解除され、シート2はロックを解除可能な状態となる。
上記実施例によれば、以下のような効果を奏する。
(1)アーム部14が案内溝19に案内されることにより、規制溝部20におけるシート2のロック、傾斜溝部22でのシート2のロックの解除、水平溝部21によるシート2の回転が行われる。
そして、運転者がシート2への荷重を軽減させることによって、案内溝19の規制溝部20に規制されたアーム部14が、傾斜溝部22に案内された後に水平溝部21へと案内される。したがって、揺動レバーなどのレバーを操作する必要がなく、運転者が腰を浮かせてシート2への荷重を変化させることによって、シート2の回転をすることができる。
また、傾斜溝部22によってシート2の回転が促がされるため、シート2のロック解除からシート2の回転の作業までをスムーズに行うことができる。
(2)シート2を回転した後進走行状態から通常状態に戻す場合には、運転者がシート2を左回転させるだけで、自動的にシート2がロックされる。これにより、シート2を回転した位置から通常状態に戻す場合にも、レバーを操作する必要がなく、作業をスムーズに行うことができる。
(3)回転ベース4と支持ベース8との距離はねじ部32によって変更可能である。そして、回転ベース4と支持ベース8の距離を変更させることで、圧縮コイルばね7の圧縮状態を変更することができる。これにより、着座する運転者の体重の個人差によるシート2への荷重の変化に対して、適切な圧縮コイルばね7の付勢力となるように調節することができ、確実にシートロック機構を作動することができる。
(4)支持ベース8の高さ調節は、支持ベース8の支柱31に備えられたねじ部32と固定ベース6のねじ孔27とによってなされる。これにより、支持ベース8を調節ハンドル34を用いて回転させるだけで、支持ベース8の高さを調節することができるので、簡単に高さを調節をすることができる。
(5)電磁ソレノイド36によって、キースイッチ40をオフにしたときには、シート2をロックする。これにより、キースイッチ40をオフにした後にはシート2が不必要に回転することがなく、フォークリフトの乗り降りの邪魔となったりすることがない。
本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、キースイッチ40のオフの情報によって、電磁ソレノイド36を非電通の状態としていたが、図4に示すように、CPU39は、フォークリフトの前進走行と後進走行の切り替えを行うディレクションレバー41の情報を使用してもよい。この場合には、ディレクションレバー41の後進走行への入力を示す後進レバー入力情報をCPU39が受けると、電磁ソレノイド36に対して、電通状態とする信号を送信する。これにより、電磁ソレノイド36は、ディレクションレバー41が後進走行に入力された場合のみ、可動鉄心37を没入させる。したがって、後進走行時以外では、シート2はロックされている。
これにより、シート2を回転させる必要がある後進走行時のみにおいて、シート2のロックの解除が可能となる。
上記実施形態では、回転ベース4にアーム部14が備えられ、固定ベース6に案内溝19が形成された構成で説明したが、回転ベース4に案内溝が形成され、固定ベースにアーム部が備えられた構成であってもよい。
上記実施形態では、支持ベース8の高さ調節機構が、支持ベース8の支柱31に備えられたねじ部32と固定ベース6のねじ孔27によって構成されていたが、支持ベース8の高さを調節することが出来れば、前記構成に限定されることはなく、モータや油圧や空気圧を使用して高さ調節を可能とした高さ調節機構であってもよい。
上記実施形態では、電気式アクチュエータの例として、電磁ソレノイド36で説明をしたが、係合片を出没可能と出来れば、前記構成に限定されることはなく、ステッピングモータなどの電気式アクチュエータであってもよい。
上記実施形態では、産業車両の例としてフォークリフトで説明したが、搬送台車などのシート2を回転させる必要がある産業車両であれば特に限定はされない。
1 シート回転機構
2 シート
4 回転ベース
5 車体
6 固定ベース
7 圧縮コイルばね
8 支持ベース
12 回転円筒部
14 アーム部
15 回転貫通孔
18 固定円筒部
19 案内溝
20 規制溝部
21 水平溝部
22 傾斜溝部
26 固定側貫通孔
32 ねじ部
34 調節ハンドル
37 可動鉄心
40 キースイッチ
41 ディレクションレバー

Claims (6)

  1. 産業車両のシートを回転するシート回転機構であって、
    前記産業車両の車体に固定された固定ベースと、
    前記シートの下部に備えられ、前記固定ベースに対して同心軸で回転する回転ベースと、
    前記回転ベースと前記固定ベースの間に設けられ、前記回転ベースを上方に付勢する弾性部材と、を備え、
    前記回転ベース又は前記固定ベースのいずれか一方に水平方向に突出するアーム部を有し、他方に前記アーム部を案内する案内溝を有し、
    前記案内溝は前記アーム部との係合により前記回転ベースの回転を規制する規制溝部と、
    前記アーム部を案内することにより、前記回転ベースを回転させる水平溝部と、
    前記規制溝部と前記水平溝部の間に設けられ、前記アーム部を前記規制溝部から前記水平溝部へと前記回転ベースを回転させながら案内する傾斜溝部と、を備えたことを特徴とする産業車両のシート回転機構。
  2. 前記弾性部材は圧縮コイルばねであり、
    前記圧縮コイルばねの下方には前記圧縮コイルばねを支持する支持ベースが設けられ、
    前記支持ベースには前記回転ベースに対する高さを調節する高さ調節部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の産業車両のシート回転機構。
  3. 前記高さ調節部は、前記固定ベースに対して螺合し前記支持ベースを上下動可能なねじ部を有し、
    前記支持ベースを前記固定ベースに対して回転させる調節ハンドルを備えたことを特徴とする請求項2に記載の産業車両のシート回転機構。
  4. 前記固定ベースは第1円筒部を備え、
    前記回転ベースは前記第1円筒部と同心円状の第2円筒部を備え、
    前記第1円筒部に第1貫通孔が設けられ、
    前記第2円筒部に第2貫通孔が設けられ、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔は前記シートが正面を向いた状態で重なるように構成されており、
    前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔に対して出没可能な係合片を備えた電気式アクチュエータとを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の産業車両のシート回転機構。
  5. 前記電気式アクチュエータは、
    前記産業車両のキースイッチのオフを示すキースイッチオフ情報により前記係合片を突出させることを特徴とする請求項4に記載の産業車両のシート回転機構。
  6. 前記電気式アクチュエータは、
    前記産業車両の前進走行又は後進走行の切り替えを制御するディレクションレバーの後進走行への入力を示すレバー入力情報により前記係合片を没入することを特徴とする請求項4に記載の産業車両のシート回転機構。
JP2009005095U 2009-07-22 2009-07-22 産業車両のシート回転機構 Expired - Fee Related JP3154187U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009005095U JP3154187U (ja) 2009-07-22 2009-07-22 産業車両のシート回転機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009005095U JP3154187U (ja) 2009-07-22 2009-07-22 産業車両のシート回転機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3154187U true JP3154187U (ja) 2009-10-08

Family

ID=54858350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009005095U Expired - Fee Related JP3154187U (ja) 2009-07-22 2009-07-22 産業車両のシート回転機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3154187U (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017065344A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 三菱マヒンドラ農機株式会社 シート位置操作装置
CN110621535A (zh) * 2017-05-18 2019-12-27 大众汽车有限公司 车辆设备***
CN113733999A (zh) * 2021-08-24 2021-12-03 盐城同环机电科技有限公司 一种可旋转式汽车座椅
US11772517B2 (en) 2020-11-09 2023-10-03 Ford Global Technologies, Llc Vehicular system capable of adjusting a passenger compartment from a child seat arrangement to a second arrangement
US11904732B2 (en) 2020-11-09 2024-02-20 Ford Global Technologies, Llc Vehicular system capable of adjusting a passenger compartment from a first arrangement to a child care arrangement

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017065344A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 三菱マヒンドラ農機株式会社 シート位置操作装置
CN110621535A (zh) * 2017-05-18 2019-12-27 大众汽车有限公司 车辆设备***
CN110621535B (zh) * 2017-05-18 2022-08-02 大众汽车有限公司 车辆设备***
US11772517B2 (en) 2020-11-09 2023-10-03 Ford Global Technologies, Llc Vehicular system capable of adjusting a passenger compartment from a child seat arrangement to a second arrangement
US11904732B2 (en) 2020-11-09 2024-02-20 Ford Global Technologies, Llc Vehicular system capable of adjusting a passenger compartment from a first arrangement to a child care arrangement
CN113733999A (zh) * 2021-08-24 2021-12-03 盐城同环机电科技有限公司 一种可旋转式汽车座椅

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3154187U (ja) 産業車両のシート回転機構
US11148569B2 (en) Turnover mechanism
CN102159490B (zh) 具有可调节的转动阻力的转动座椅
JP4845911B2 (ja) ヒンジ機構およびその機構を有する乗物シート
US20110148164A1 (en) Vehicle seat
CN108725280A (zh) 用于汽车座椅的扶手模块
JP2002240598A (ja) 乗物用電動シートおよびその調整方法
EP2777984A1 (en) Vehicle head restraint with electromagnetic latch release
JP2013086551A (ja) シフト装置
JP2006298257A (ja) バックル装置
US6755275B2 (en) Controller positioning structure for vehicle
JP2005212596A (ja) 車両用シート
CN110150890B (zh) 多档位支撑调节机构以及可调式坐具
KR20040041479A (ko) 차량용 착좌 검출 장치
JP2013123606A (ja) ミシンの上糸張力調整装置
CN112714716A (zh) 一种用于座椅的纵向调节器以及座椅
KR20220036204A (ko) 차량의 슬라이딩 유닛
JP2009214667A (ja) シフトロック装置
JP5130760B2 (ja) 車両用シート装置
US10486555B2 (en) Seat driving device
JP6370262B2 (ja) 車両用座席のエアサスペンション装置
JP2015150954A (ja) 車両用回転シート
KR20030029457A (ko) 차량용 도어의 로킹제어방법 및 로킹장치
JP2021091246A (ja) スライド装置
KR100513589B1 (ko) 자동차의 경사조절용 시트구조

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees