JP3153629B2 - 折曲げ加工機の加工制御装置 - Google Patents

折曲げ加工機の加工制御装置

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JP3153629B2 JP14269292A JP14269292A JP3153629B2 JP 3153629 B2 JP3153629 B2 JP 3153629B2 JP 14269292 A JP14269292 A JP 14269292A JP 14269292 A JP14269292 A JP 14269292A JP 3153629 B2 JP3153629 B2 JP 3153629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上部テーブルに取付
けられた上型と下部テーブルに取付けられた下型とで板
材を挟むようにして、板材をその曲げ幅方向にわたり均
一な断面形状に折り曲げるように構成された折曲げ加工
機の加工制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】板材をV字状の断面形状に折り曲げるに
は、V字状溝を有する下型に板材を載置し、鋭角の先端
部を有する上型が下型のV字状溝に所定量だけ突込まれ
ることにより行われる。すなわち、板材の下面が下型の
V字状溝の左右の肩部に当接して板材の中央部が上型の
先端部によって下型のV字状溝内へ折り曲げられること
になる。曲げ角度は、この左右の肩部に対する上型の先
端部の突込み量に応じて定まる。そしてこの折り曲げ動
作の際、上型、下型間に介在する板材を介して、上部テ
ーブルと下部テーブルは互いに加圧反力を受けるので、
上部テーブル自体と下部テーブル自体とに上下方向に僅
かではあるが撓みが発生する。
【0003】この上,下テーブル自体の撓み量は、板材
の曲げ幅方向に対して均一でなく、板材が介在する付近
では、板材の無い付近に比して大きいため、正面視で上
部テーブルと上型では下面が凹状に変形し、下部テーブ
ルと下型では上面が凹状に変形する。
【0004】そしてこの撓みは下型に対する上型の上記
突込み量を減少させるので、曲げ角度は所望値よりも過
大となって、曲げ角度は板材の曲げ幅方向にわたり均一
な断面形状とならない。そこで、上,下テーブル自体の
撓みによる凹状変形を解消して上部テーブルと上型の下
面と、下部テーブルと下型の上面を板材の曲げ幅方向で
直線に維持する必要が生じている。
【0005】このため、例えば下部テーブルの左右部を
左右夫々のテーブル昇降シリンダによって昇降させる折
曲げ加工機では、下部テーブルの左右中央線を挟んでこ
の中央線の付近に左右の撓み補正用シリンダを配置した
撓み補正機構を付設している。これによれば、左右の撓
み補正用シリンダは下部テーブルの中央部付近を上方へ
凸状に曲げるように作用しているため、下部テーブルと
下型の上面の前記凹状の変形は、下部テーブルのこの凸
状変形により相殺されて下部テーブルと下型の上面の直
線が維持されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】板材の曲げ幅方向中心
が上部テーブル、下部テーブルの左右中央線に一致して
いる折曲げ加工の場合は、上,下テーブル自体の撓みは
左右対称となっているので、左右の撓み補正用シリンダ
に供給すべき補正用シリンダ圧力は、略同一値とすれば
よく、撓み補正に関して問題は無い。しかし、板材の曲
げ幅方向中心を上部テーブル、下部テーブルの左右中央
線に対してずらせて板材がこの左右中央線から外れてい
るオフセットベンディングの場合には、上,下テーブル
自体の撓み量は、板材の曲げ幅方向に対して左右対称で
なく、板材が介在する付近では、板材の無い付近に比し
て大きいため、オフセット量に応じて左右の撓み補正用
シリンダに供給すべき補正用シリンダ圧力の調整に一層
多くの手数を要している。
【0007】従来では作業者は板材を試し曲げしてその
曲げ角度を測定し、補正用シリンダ圧力を調整している
が、試し曲げして一旦、加圧解除した後、曲げ角度を測
定し、補正用シリンダ圧力を調整して再び試し曲げを行
うという一連の操作を多数回、繰り返すことになるた
め、実作業で、正確な折曲げ加工を遂行するには、多大
の手数が必要となっている。
【0008】この発明の目的は、上記従来技術のかかる
問題に鑑みて提案されたもので、上部テーブル、下部テ
ーブルの左右中央線に対して板材をずらせて行うオフセ
ットベンディングの場合、板材の曲げ幅、上,下型に対
する板材の曲げ幅方向での偏り量などの加工仕様や、こ
の加工仕様に要求される曲げ加圧力、撓み補正用シリン
ダに供給すべき補正用シリンダ圧力などの加工条件を自
動的に算出、設定して折曲げ加工機に指令することがで
きるように工夫した折曲げ加工機の加工制御装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、上型を取付けた上部テーブル、下型を
取付けた下部テーブルのいずれか一方が左右のテーブル
昇降シリンダによって昇降動作して、これにより下型に
対する上型の突込み量が制御されて板材をその曲げ幅方
向にわたり均一な断面形状に折り曲げるように構成さ
れ、折り曲げ動作の際、上部テーブル、下部テーブルの
上下方向における撓みを補正するための撓み補正用シリ
ンダを、上部テーブル、下部テーブルのいずれか一方に
複数個、上記曲げ幅方向に沿って配設している折曲げ加
工機において、左右のテーブル昇降シリンダ内の流体圧
を検出する流体圧検出器と、折曲げ加工途中で上記検出
されたそれぞれの流体圧に基づき、板材の曲げ幅、上,
下型に対する板材の曲げ幅方向での偏り量などの加工仕
様や、この加工仕様に要求される曲げ加圧力、撓み補正
用シリンダに供給すべき補正用シリンダ圧力などの加工
条件を算出する演算部と、上記演算部により算出された
加工仕様、加工条件に基づき、折曲げ加工機の加工を制
御する制御部とを有している折曲げ加工機の加工制御装
置である。
【0010】
【作用】折り曲げ動作の際、左右のテーブル昇降シリン
ダを動作して折曲げ加工を開始すると、左右のテーブル
昇降シリンダ内の流体圧が流体圧検出器により検出され
る。演算部では、この検出された左右のテーブル昇降シ
リンダ内の流体圧の差の値から、板材の曲げ幅、上,下
型に対する板材の曲げ幅方向での偏り量などの加工仕様
を算出し、この加工仕様に要求される曲げ加圧力や、上
部テーブル、上型の下面及び、下部テーブル、下型の上
面を直線状に維持するために必要な補正用シリンダ圧力
を算出する。
【0011】上記算出された曲げ加圧力、補正用シリン
ダ圧力に基づいて制御部の指令によりテーブル昇降シリ
ンダはこの適正な曲げ加圧力により板材を折曲げ加工
し、上部テーブル、上型の下面及び、下部テーブル、下
型の上面の直線性が維持され、板材はその曲げ幅方向に
わたり均一な断面形状に折り曲げられる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。図2は、折曲げ加工機であるプレスブレーキの正
面図を、図3は、その側面図を、図4は、図1のIII −
III 線矢視断面図を、図1は、制御構成図を、夫々示し
ている。
【0013】図2〜図4を参照するに、例示したプレス
ブレーキの加工機フレームである左右の側板1,3に
は、上部に上部テーブル5が固定され、下部に下部テー
ブル7が設けられている。この下部テーブル7は、側板
1,3に結合された左右のテーブル昇降シリンダ9,1
1によって昇降可能としている。上部テーブル5には、
上型13である例えばパンチが上型取付金具15を介し
て取外し自在に固定され、下部テーブル7には、下型1
7である例えばダイが下型取付金具19を介して取外し
自在に固定される。
【0014】折り曲げ動作の際、上型13、下型17間
に介在する板材Wを介して受ける加圧反力による上部テ
ーブル5と上型13の下面の凹状変形及び、下部テーブ
ル7と下型17の上面の凹状変形を解消してこれら下面
と上面を板材Wの曲げ幅方向(図2の左右方向)で直線
に維持するための撓み補正機構として、図示例では、撓
み補正用シリンダ構造を採用している。
【0015】すなわち、下部テーブル7には、図2で前
後に補正用シリンダ支持板21,21を配置して、左右
の連結ピン23,25によって下部テーブル7と補正用
シリンダ支持板21、21とを連結している。図2で下
部テーブル7の左右方向(板材Wの曲げ幅方向)での中
心線を挟んで対称な位置に、補正用シリンダ支持板2
1,21に切欠き27,29を設け、撓み補正用シリン
ダ31,33がこの切欠き27,29にまたがるように
して、撓み補正用シリンダ31,33を補正用シリンダ
支持板21,21に固定し、下部テーブル7の下端縁部
7aを、撓み補正用シリンダ31,33のピストンロッ
ド35,37が下から支えるようにしている。
【0016】テーブル昇降シリンダ9,11へは、例え
ばポンプと蓄圧タンクからなる流体圧生成器39から調
整弁41,43と配管45,47を介して圧力流体が供
給され、撓み補正用シリンダ31,33には、図1に示
されているように流体圧生成器39の圧力流体を圧力制
御弁49,51により例えば一定の比率で減圧(或いは
増圧)調整して、配管53,55を介して供給されるよ
うにしている。
【0017】調整弁41,43と圧力制御弁49,51
は、図1に示されているように、何れも例えば電磁ソレ
ノイド又はモータなどの電磁作動部41a,43a,4
9a,51aにより開閉動作が制御され、テーブル昇降
シリンダ9,11、撓み補正用シリンダ31,33に供
給される流体圧が調整できる構造としている。
【0018】テーブル昇降シリンダ9,11のピストン
ロッド57,59には、球面凹部57a,59aが上端
に形成してあり、下部テーブル7の左右の下部に支持座
61,63を取付け、この支持座61,63の下端に形
成した球面凸部61a,63aを、ピストンロッド5
7,59の球面凹部57a,59aによって支承し、ピ
ストンロッド57,59と支持座61,63を、ボルト
65,67によって結合している。これにより、テーブ
ル昇降シリンダ9,11に対し、下部テーブル7の若干
の傾斜が許容されることになる。
【0019】上記構成により、撓み補正用シリンダ3
1,33のピストンロッド35,37を例えば突出する
と、下部テーブル7の図2で左右方向(板材Wの曲げ幅
方向)中央部付近での上縁は上方へ凸状に突出変形する
ことになり、突出変形量はピストンロッド35,37と
の結合部付近で最も大きい値となる。テーブル昇降シリ
ンダ9,11の作動による折り曲げ動作の際、介在する
板材Wから上部テーブル5と下部テーブル7が受ける加
圧反力により、上部テーブル5と上型13の下面と、下
部テーブル7、下型17の下面は凹状に変形するが、下
部テーブル7の凸状変形により、相殺できることにな
る。
【0020】上記折曲げ加工機は、図1にブロック図で
例示した構成によって制御される。
【0021】図1の構成では、折曲げ加工における曲げ
角度、板材の板厚、板材の材質などの加工データを例え
ば作業者により手動で入力するデータ入力手段Iと、入
力された加工データを記憶する記憶部Mと、入力された
上記加工データに基づき、曲げ幅w、上,下型に対する
板材の曲げ幅方向での偏り量lなどの加工仕様や、この
加工仕様が達成されるのに必要な曲げ加圧力、撓み補正
用シリンダ31,33に供給すべき補正用シリンダ圧力
などの加工条件を算出する演算部Aと、上記演算部Aに
より算出された加工仕様、加工条件に基づき、折曲げ加
工機の加工を制御する制御部Cとを、設けている。
【0022】また、入力されたデータや演算されたデー
タなどを画面で表示するデータ表示手段Dを、この構成
に設けている。
【0023】記憶部M、演算部A、制御部Cは、例えば
マイクロコンピュータ61によって構成でき、データ入
力手段Iは、例えばキーボードで、データ表示手段Dは
例えばCRTによって構成できる。テーブル昇降シリン
ダ9,11に供給されている流体圧は、流体圧検出器で
ある圧力センサ71,73によって検出されて制御部C
に入力される。
【0024】下部テーブル7の左右部での上下方向位置
は、例えばリニヤスケールの如き位置検出器75,77
によって検出されて、ピストンロッド57,59の突出
量として制御部Cに入力される。
【0025】次に演算部Aの機能を説明する。図2に例
示のように、曲げ幅wの板材Wを、上型13、下型17
の左右方向中心P−Pに対して曲げ幅方向で例えば偏り
量lだけ偏らせて折曲げ加工を行うにあたり、曲げ角
度、板材の板厚、板材の材質などの加工データを作業者
により手動でデータ入力手段Iにより記憶部Mへ記憶
し、下部テーブル7を上部テーブル5に対し平行に保っ
て下型17上に板材Wを載置し、左右のテーブル昇降シ
リンダ9,11に圧力流体を供給して下部テーブル7を
上昇すると、上型13と下型17とにより板材Wが次第
に折曲げられる。
【0026】折り曲げ動作の際、上型13と下型17間
に介在する板材Wを介して上部テーブル5と下部テーブ
ル17は互いに加圧反力を受けるが、この加圧反力は板
材Wの曲げ幅方向に対して均一でなく、板材Wが介在す
る左側では、板材Wの無い右側に比して大きいため、圧
力センサ71,73によって検出される左右のテーブル
昇降シリンダ9,11内の流体圧P9 ,P11は、常にP
9 >P11を保って図5の例示のように経過する。そし
て、下部テーブル7の上下方向位置(これは曲げ角度に
比例している)と流体圧P9 ,P11は直線的比例関係で
なく、最終位置H0 に至る途中位置H1 で一旦ピーク値
を示してから減少し、次に下部テーブル7の上下方向位
置が増すにつれて再び増加している。
【0027】そこで、演算部Aでは、この左右のテーブ
ル昇降シリンダ9,11内の流体圧P9 ,P11に基づい
て板材Wの曲げ幅w、上,下型に対する板材Wの曲げ幅
方向での偏り量lなどの加工仕様を算出する。偏り量l
の算出は、例えばあらかじめ実験的に種々の偏り量l毎
に図5の如き流体圧P9 ,P11を計測して、流体圧
9 ,P11と偏り量lとの関係を記憶部Mに記憶してお
き、そして、折曲げ加工の際圧力センサ71,73によ
って検出された流体圧P9 ,P11に基づいて偏り量lを
記憶部Mから呼び出すことでもよく、或いは、力学計算
により偏り量lと流体圧P9 ,P11との関係式を求めて
この関係式を記憶部Mに記憶しておくことでもよい。曲
げ幅wの算出も偏り量lの算出と同様な方法が採用でき
る。
【0028】上記加工仕様の場合の最終の曲げ加圧力
9 11 や、上部テーブル5、上型13の下面及び、下
部テーブル7、下型17の上面を直線状に維持するため
に必要な補正用シリンダ圧力についても、偏り量lの算
出と同様に、例えば実験的にあらかじめ算出しておい
て、記憶部Mに記憶しておく。
【0029】上記算出された曲げ加圧力9 11 や補
正用シリンダ圧力に基づいて制御部Cは、調整弁41,
43により流体圧生成器39からの流体圧を上記曲げ加
圧力に調整してテーブル昇降シリンダ9,11へ供給
し、流体圧生成器39からの流体圧を供給圧力制御弁4
9,51により例えば一定の比率で減圧(或いは増圧)
して上記補正用シリンダ圧力に調整して、撓み補正用シ
リンダ31,33に供給する。
【0030】このとき、データ入力手段Iから入力され
ている曲げ角度、板材の板厚、板材の材質などの加工デ
ータや、算出された板材Wの曲げ幅w、上,下型に対す
る板材Wの曲げ幅方向での偏り量lなどの加工仕様、曲
げ加圧力9 11 などは、データ表示手段Dに表示さ
れる。
【0031】次に上記実施例の作用を説明する。曲げ角
度、板材の板厚、板材の材質などの加工データを、作業
者がデータ入力手段Iから入力し、下部テーブル7を上
部テーブル5に対し平行に保って下型17上に板材Wを
載置し、左右のテーブル昇降シリンダ9,11に圧力流
体を供給して下部テーブル7を上昇する。
【0032】圧力センサ71,73によって左右のテー
ブル昇降シリンダ9,11内の流体圧P9 ,P11が検出
され、演算部Aは、この検出された流体圧P9 ,P11
基づいて板材Wの曲げ幅w、上,下型に対する板材Wの
曲げ幅方向での偏り量lなどの加工仕様を算出し、この
加工仕様に要求される最終の曲げ加圧力9 11 や、
上部テーブル5、上型13の下面及び、下部テーブル
7、下型17の上面を直線状に維持するために必要な補
正用シリンダ圧力を算出する。
【0033】制御部Cは、調整弁41,43により流体
圧生成器39からの流体圧を上記曲げ加圧力に調整して
テーブル昇降シリンダ9,11へ供給し、流体圧生成器
39からの流体圧を供給圧力制御弁49,51により例
えば一定の比率で減圧(或いは増圧)して上記補正用シ
リンダ圧力に調整して、撓み補正用シリンダ31,33
に供給する。データ入力手段Iから入力されている曲げ
角度、板材の板厚、板材の材質などの加工データや、算
出された板材Wの曲げ幅w、上,下型に対する板材Wの
曲げ幅方向での偏り量lなどの加工仕様、曲げ加圧力
9 11 などは、データ表示手段Dに表示される。
【0034】テーブル昇降シリンダ9,11に導入され
た流体圧は、圧力センサ71,73によって検出されて
制御部Cに入力され、下部テーブル7の左右部での上下
方向位置は、例えばリニヤスケールの如き位置検出器7
5,77によって検出されて、ピストンロッド57,5
9の突出量として制御部Cに入力され、データ表示手段
Dにも表示される。
【0035】上型13が下型17のV字状溝に所定寸法
だけ突入して、板材Wの下面が下型17のV字状溝の左
右の肩部に当接し、板材Wの中央部が上型13の先端部
によって下型17のV字状溝内へ折り曲げられる。左右
の撓み補正用シリンダ31,33に上記補正用シリンダ
圧力の圧力流体が供給されて、そのピストンロッド3
5,37は突出作動して、下部テーブル7の左右方向
(板材Wの曲げ幅方向)中央部付近での上縁は上方へ突
出変形する。
【0036】この折り曲げ動作の際、介在する板材Wか
ら上部テーブル5、下部テーブル7が受ける加圧反力に
より上下方向に撓みが発生して上部テーブル5と上型1
3では下面が凹状に変形し、下部テーブル7と下型17
では上面が凹状に変形するが、左右の撓み補正用シリン
ダ9,11の上記動作による下部テーブル7、下型17
の上面の凸状変形によって上記加圧反力による凹状変形
は相殺され、上部テーブル7、上型13の下面及び、下
部テーブル7、下型17の上面の直線性は維持される。
これにより板材Wの折り曲げ角度は、その曲げ幅方向全
幅にわたって均一となる。
【0037】従来では作業者は板材を試し曲げしてその
曲げ角度を測定し、補正用シリンダ圧力を調整している
が、試し曲げして一旦、加圧解除した後、曲げ角度を測
定し、補正用シリンダ圧力を調整して再び試し曲げを行
うという一連の操作を多数回、繰り返すことになるた
め、オフセットベンディングの場合は、正確な折曲げ加
工を遂行するには、特別に多大の手数が必要となる不具
合があったが、上記実施例では、演算部Aにより算出さ
れた曲げ加圧力、撓み補正用シリンダに供給すべき補正
用シリンダ圧力などの加工条件が自動的に算出、設定し
て折曲げ加工機が制御されるため、板材Wはその曲げ幅
方向にわたり均一な断面形状に折り曲げられ、特別の経
験と熟練を要せずに、正確な折曲げ加工を容易に達成さ
せることができる。
【0038】尚、この発明は上述した実施例に限定され
ることは無く、適宜な変更を行うことにより、その他の
態様で実施し得るものである。例えば、図2の折曲げ加
工機においては、上部テーブル5は固定され、下部テー
ブル7が昇降する構造であるが、下部テーブル7は固定
され、上部テーブル5をテーブル昇降シリンダにより昇
降させると共に、撓み補正用シリンダを上部テーブル5
の側に設けている構造の折曲げ加工機についても、支障
無く適用できるものである。また、制御構成について
も、図1の具体例のほか、曲げ角度や、上型の突込み量
などを自動検出し制御部に入力するための種々の公知の
検出機などを折曲げ加工機に付設できるものである。
【0039】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、折り曲
げ動作の際、左右のテーブル昇降シリンダ内の流体圧が
流体圧検出器により検出され、演算部では、この検出さ
れた左右のテーブル昇降シリンダ内の流体圧の差の値か
ら、板材の曲げ幅、上,下型に対する板材の曲げ幅方向
での偏り量などの加工仕様を算出し、この加工仕様に要
求される曲げ加圧力や、上部テーブル、上型の下面及
び、下部テーブル、下型の上面を直線状に維持するため
に必要な補正用シリンダ圧力などの加工条件が自動的に
算出、設定して、制御部が折曲げ加工機を制御するた
め、板材はその曲げ幅方向にわたり均一な断面形状に折
り曲げられ、特別の経験と熟練を要せずに、正確な折曲
げ加工を容易に達成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】上記実施例を適用したプレスブレーキの正面図
である。
【図3】図2のプレスブレーキの側面図である。
【図4】図2のIII −III 線矢視断面図である。
【図5】図2の折曲げ加工における曲げ加圧力の特性図
である。
【符号の説明】
5 上部テーブル 7 下部テーブル 9,11 テーブル昇降シリンダ 13 上型 17 下型 31,33 撓み補正用シリンダ 71,73 圧力センサ(流体圧検出器) W 板材 I データ入力手段 A 演算部 C 制御部 w 曲げ幅 l 偏り量9 11 曲げ加圧力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−220216(JP,A) 特開 平4−361831(JP,A) 実開 平4−70207(JP,U) 実開 昭60−186915(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 5/00 - 9/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型を取付けた上部テーブル、下型を取
    付けた下部テーブルのいずれか一方が左右のテーブル昇
    降シリンダによって昇降動作して、これにより下型に対
    する上型の突込み量が制御されて板材をその曲げ幅方向
    にわたり均一な断面形状に折り曲げるように構成され、
    折り曲げ動作の際、上部テーブル、下部テーブルの上下
    方向における撓みを補正するための撓み補正用シリンダ
    を、上部テーブル、下部テーブルのいずれか一方に複数
    個、上記曲げ幅方向に沿って配設している折曲げ加工機
    において、左右のテーブル昇降シリンダ内の流体圧を検
    出する流体圧検出器と、折曲げ加工途中で上記検出され
    たそれぞれの流体圧に基づき、板材の曲げ幅、上,下型
    に対する板材の曲げ幅方向での偏り量などの加工仕様
    や、この加工仕様に要求される曲げ加圧力、撓み補正用
    シリンダに供給すべき補正用シリンダ圧力などの加工条
    件を算出する演算部と、上記演算部により算出された加
    工仕様、加工条件に基づき、折曲げ加工機の加工を制御
    する制御部とを有していることを特徴とする折曲げ加工
    機の加工制御装置。
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