JP3152806B2 - 外筒側胴部回転式溶融炉 - Google Patents

外筒側胴部回転式溶融炉

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JP3152806B2
JP3152806B2 JP17192893A JP17192893A JP3152806B2 JP 3152806 B2 JP3152806 B2 JP 3152806B2 JP 17192893 A JP17192893 A JP 17192893A JP 17192893 A JP17192893 A JP 17192893A JP 3152806 B2 JP3152806 B2 JP 3152806B2
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melted
combustion chamber
melting furnace
inner cylinder
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清一 阿部
史朗 上林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却灰、飛灰、粗
大ごみ不燃分、都市ごみ、下水汚泥、産業破棄物等を溶
融する溶融炉に係り、外筒側胴部が回転する外筒側胴部
回転式溶融炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶融炉としては、例えば図2に示
すようなものがある。図2において、溶融炉1は同心状
に配置した外筒2と内筒3を有しており、外筒2と内筒
3の間には被溶融物4aを充填する供給筒4を形成して
いる。外筒2は本体フレーム5に設けた受ローラ5aで
軸心廻りに回転自在に支持しており、回転装置6が外筒
2を回転駆動する。また、内筒3は本体フレーム5に設
けた昇降装置7で昇降自在に支持している。さらに、内
筒3の下部には複数のバーナー8を有する炉天井部9を
設けており、炉天井部9の下方に主燃焼室10を形成し
ている。
【0003】外筒2の底部にはスラグポート12を設け
ており、スラグポート12の下部には二次燃焼室13を
形成する二次燃焼部14を設けている。さらに、二次燃
焼部14に二次燃焼バーナ15を設けるとともに、二次
燃焼室13に連通して煙道16を設けている。また、二
次燃焼室13の下方にはスラグピット17およびスラグ
コンベア18からなるスラグ排出装置を設けている。
【0004】そして、上述の構成では、バーナ8による
燃料の燃焼熱および被溶融物4aそれ自身の燃焼熱によ
り主燃焼室10に対面する表層の被溶融物4aが溶融
し、溶融した溶融スラグが二次燃焼室13を通ってスラ
グピット17に滴下し、スラグピット17に貯留した冷
却水によって冷却固化され、スラグコンベア18で排出
される。また、表層の被溶融物4aの溶融および内筒3
の回転によって内筒3の周囲に堆積する被溶融物4aが
新たに主燃焼室10内に切り出される。この被溶融物4
aの切り出しは、内筒3の下端に設けた切出羽根(図示
せず)による炉内への掻き込み作用と、外筒2と一体に
回転移動する被溶融物4aが固定した内筒3から受ける
摩擦剪断力によるくずれ作用とによって行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成においては、回転装置6によって回転させる重量
が外筒2および外筒2に投入した被溶融物4aの全体と
なる。このため、外筒2の回転駆動に要する駆動力およ
び受ローラ5aに加わる荷重が大きくなり、回転装置6
および受ローラ5aを含む回転支持機構が大型化する問
題があった。
【0006】また、被溶融物4aの切り出しに際し、切
出羽根(図示せず)による炉内への掻き込み作用のみな
らず、外筒2と一体に回転移動する被溶融物4aと固定
した内筒3との間の摩擦剪断力によるくずれ作用が起こ
るので、一度に多量の被溶融物4aが崩れ落ちて供給量
に乱れが生じ、炉内へ供給する被溶融物4aの供給量の
定量性が不安定となる問題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、被溶
融物の切り出しを小さな動力で、かつ定量的に行うこと
ができる外筒側胴部回転式溶融炉を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の外筒側胴部回転式溶融炉は、内筒と外
筒を同心状に配置するとともに、内筒と外筒の間に被溶
融物を充填し、内筒に設けた炉天井部の下方に被溶融物
によって囲まれた主燃焼室を形成する溶融炉において、
内筒の下端部に被被溶融物を主燃焼室に掻き込む複数の
切出羽根を設け、外筒を上部の外筒側胴部と下部の外筒
底部に分割形成し、外筒側胴部を軸心廻りに回転自在に
設け、外筒側胴部の内側面に外筒の径方向に突出して
溶融物を支持する支持板を設けた構成としたものであ
る。
【0009】
【作用】上記した構成により、回転装置によって外筒側
胴部を回転させると、外筒底部は回転しないので、支持
板上に載った被溶融物のみが外筒側胴部と一体に回転
し、支持板に支持されない被溶融物は外筒底部と共に回
転せずに固定した状態に留まる。このため、固定した内
筒は支持板上に載った被溶融物対してのみ相対的に移動
し、外筒底部に載った被溶融物に対して摩擦剪断力を及
ばさないので、支持板に支持されて外筒側胴部と一体に
回転する被溶融物のみが内筒に設けた切出羽根によって
主燃焼室に向けて切り出され、外筒底部に載った被溶融
物が不要に崩れないので、被溶融物の供給量の定量性を
確保することができる。また、回転装置および受ローラ
等の回転支持機構等に加わる負荷を軽減して回転装置お
よび回転支持機構の簡略化を図ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、溶融炉21は同心状に配置した
外筒22と内筒23を有しており、外筒22と内筒23
の間には被溶融物24aを充填する供給筒24を形成し
ている。内筒23は本体フレーム25に設けた昇降装置
26で高さ調整可能に支持しており、内筒23の下部に
は炉天井部27を設けている。炉天井部27は頂部もし
くは天井部に主燃焼バーナ28を有し、外筒22との間
に主燃焼室29を形成している。また、内筒23の下端
部には複数の切出羽根30を設けており、切出羽根30
は被溶融物24aを主燃焼室29に向けて掻き込むもの
である。
【0011】外筒22は上部の外筒側胴部22aと下部
の外筒底部22bに分割形成しており、外筒底部22b
を本体フレーム25で固定支持するとともに、外筒側胴
部22aを軸心廻りに回転自在に、かつ高さ調整可能に
設けている。
【0012】外筒側胴部22aは外周に環状の台座部3
1を有し、本体フレーム25に設けた受ローラ25aが
台座部31を介して外筒側胴部22aを回転自在に支持
しており、外筒側胴部22aの内周面には半径方向に突
出して被溶融物24aを支持する支持板32を設けてい
る。支持板32は一枚の円板状に形成しても良いし、複
数に分割して設けても良い。また、本体フレーム25に
は台座部31を介して外筒側胴部22aを回転駆動する
回転装置33を設けている。さらに、内筒23の上部外
周には外筒側胴部22aの上部開口を覆う蓋部34を設
けている。
【0013】外筒底部22bはスラグポート37を有
し、スラグポート37の周囲に冷却ジャケット38を備
えている。外筒底部22bの下方には二次燃焼部39を
設けており、二次燃焼部39にはスラグポート37に連
通する二次燃焼室40を形成している。また、二次燃焼
部39には二次燃焼バーナ41を設けており、二次燃焼
室40の下方にスラグ排出装置42を配置するととも
に、二次燃焼室40に連通して二次煙道43を形成して
いる。
【0014】以下、上記した構成における作用を説明す
る。主燃焼室29においては、主燃焼バーナ28による
燃料の燃焼熱および被溶融物の自燃焼熱によって、主燃
焼室29に対面する被溶融物24aの表層部が溶融し、
溶融した溶融スラグがスラグポート37および二次燃焼
室39を通ってスラグ排出装置42に落下する。また、
主燃焼室29の排ガスはスラグポート37を通って二次
燃焼室39に流入し、二次燃焼室39において排ガス中
の未燃ガスが二次燃焼バーナ41によって燃焼させられ
る。最終的に排ガスは二次煙道40を通って処理系に流
出する。
【0015】一方、回転装置33により台座部31を介
して外筒側胴部22aを軸心廻りに回転駆動し、被溶融
物24aの供給を行う。つまり、外筒側胴部22aを回
転させると、外筒底部24bは回転しないので、支持板
32上に載った被溶融物24aのみが外筒側胴部22a
と一体に回転し、支持板32に支持されない被溶融物2
4aは外筒底部22bと共に回転せずに固定した状態に
留まる。
【0016】このため、固定した内筒23は支持板32
上に載った被溶融物対24aしてのみ相対的に移動し、
外筒底部22bに載った被溶融物24aに対して摩擦剪
断力を及ばさないので、支持板32に支持されて外筒側
胴部22aと一体に回転する被溶融物24aのみが内筒
23に設けた切出羽根30によって主燃焼室29に向け
て切り出され、外筒底部22bに載った被溶融物24a
が不要に崩れないので、被溶融物24aの供給量の定量
性を確保することができ、外筒側胴部22aの回転数の
変更よる被溶融物24aの供給量の制御性が向上する。
【0017】また、台座部31および受ローラ25aに
よって構成する回転支持機構に加わる負荷は、外筒側胴
部22aの自重量および支持板32で支持する被溶融物
24aのみの重量となり、回転支持機構および回転装置
33に加わる負荷が小さくなるので、装置の簡略化を図
れる。また、逆に容量の大型化を容易に行うことができ
る。さらに、スラグポート37および冷却ジャケット3
8が回転しないので強制循環冷却方式とすることがで
き、冷却ジャケット38の構造の簡略化を図ることがで
きる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、内筒
は外筒底部に載った被溶融物に対して摩擦剪断力を及ぼ
さず、支持板に支持されて外筒側胴部と一体に回転する
被溶融物のみが内筒に設けた切出羽根によって主燃焼室
に向けて切り出され、外筒底部に載った被溶融物が不要
に崩れないので、被溶融物の供給量の定量性を確保する
ことができる。また、回転装置および受ローラ等の回転
支持機構等に加わる負荷を軽減して回転装置および回転
支持機構の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における溶融炉の全体断面図
である。
【図2】従来の溶融炉の全体断面図である。
【符号の説明】
22 外筒 22a 外筒側胴部 22b 外筒底部 23 内筒 24a 被溶融物 25a 受ローラ 30 切出羽根 31 台座部 32 支持板 33 回転装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/00 F23G 5/24 - 5/28 F23G 7/00 F23J 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒と外筒を同心状に配置するととも
    に、内筒と外筒の間に被溶融物を充填し、内筒に設けた
    炉天井部の下方に被溶融物によって囲まれた主燃焼室を
    形成する溶融炉において、内筒の下端部に被被溶融物を
    主燃焼室に掻き込む複数の切出羽根を設け、外筒を上部
    の外筒側胴部と下部の外筒底部に分割形成し、外筒側胴
    部を軸心廻りに回転自在に設け、外筒側胴部の内側面に
    外筒の径方向に突出して被溶融物を支持する支持板を設
    けたことを特徴とする外筒側胴部回転式溶融炉。
JP17192893A 1993-07-13 1993-07-13 外筒側胴部回転式溶融炉 Expired - Lifetime JP3152806B2 (ja)

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JP17192893A JP3152806B2 (ja) 1993-07-13 1993-07-13 外筒側胴部回転式溶融炉

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JPH0727308A JPH0727308A (ja) 1995-01-27
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101785652B1 (ko) * 2010-05-06 2017-10-16 엘지전자 주식회사 터치 패널 및 이를 포함하는 이동 단말기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101785652B1 (ko) * 2010-05-06 2017-10-16 엘지전자 주식회사 터치 패널 및 이를 포함하는 이동 단말기

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