JP3152118B2 - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JP3152118B2 JP21262995A JP21262995A JP3152118B2 JP 3152118 B2 JP3152118 B2 JP 3152118B2 JP 21262995 A JP21262995 A JP 21262995A JP 21262995 A JP21262995 A JP 21262995A JP 3152118 B2 JP3152118 B2 JP 3152118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として車載用に
適用されるスイッチ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば、車載用のパワーウインド
を操作するためのスイッチ装置は、運転席又は助手席等
のドアに搭載され、このスイッチ装置とこれにより操作
されるモータ等の負荷との電気的接続を、スイッチ装置
に設けられるコネクタ端子により行うものが知られてい
る。このようなスイッチ装置は、通常、狭いスペースに
取り付けられる関係で小形化が要求されるが、スイッチ
の数が複数個になると、コネクタ端子数も増加する。そ
の場合、スイッチ装置の全体寸法が大きくなるのを抑え
るため、コネクタ端子を２段（列）に分けて下方又は前
後方向から取り出す構成とすることが提案されている。
そして、このコネクタ端子は、金属板をプレス成形する
ことにより構成され、このプレス部品がインサート成形
されることにより、スイッチ装置のケース内に内装され
るインサート成形品が構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の２列コネクタ端子を用いたスイッチ装置に
おいては、コネクタ端子自体としてプレス成形品を用
い、これをインサート成形するために、次のような問題
がある。 プレス部品の曲げ工程が多く、プレス金型が複雑とな
る。 プレス部品の曲げ工程が多く、展開時の材料の無駄が
多い。 ２列コネクタ端子をインサートするため、成形金型が
複雑になり、また、成形サイクルが長くなる。 コネクタ端子として１列のものと２列のものがある場
合に、それぞれ別個のモールド品を用意する必要があ
り、コスト高となる。
【０００４】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、複数列のコネクタ端子を構成す
る場合に、その内の一方の列のコネクタ端子群を一枚の
金属プレス部品から構成し、他方の列のコネクタ端子群
を別部品で構成することにより、プレス部品形状が簡素
化され、簡素なプレス金型でよく、また、展開時の材料
の無駄が少なく、また、コネクタ端子として１列のもの
と２列のものがある場合であってもプレス部品がインサ
ート成形されるモールド品を共用化でき、低コスト化が
図れるスイッチ装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１の発明のスイッチ装置は、複数の外部負荷の
各々を制御するためのスイッチが１つのケース内に収納
されると共に、スイッチの各々を操作するための操作部
材がケースの上面に露出されており、さらに、スイッチ
と外部負荷等とを電気的に接続するための複数のコネク
タ端子がケースの下面又は側面に臨むように複数列配置
されてなるスイッチ装置において、複数列のコネクタ端
子の内の一方の列の端子群とスイッチが電気結線される
配線パターンとを一枚の金属プレス部品から構成し、ま
た、他方の列の端子群を金属プレス部品とは別部品で構
成すると共に、この端子群を配線パターンと電気的に接
続可能に設け、かつ、金属プレス部品と別部品をケース
内に収容したものである。また、請求項２の発明のスイ
ッチ装置は、上記請求項１に記載の構成において、一方
の列の端子群を大電流用端子として一枚の金属プレス部
品から構成し、他方の列の端子群を微電流用端子として
別部品で構成したものである。また、請求項３の発明の
スイッチ装置は、上記請求項１又は請求項２に記載の構
成において、一枚の金属プレス部品から構成された端子
群をインサート成形し、他方の端子群をインサート成形
品に圧入したものである。また、請求項４の発明のスイ
ッチ装置は、上記請求項１乃至請求項３のいずれかに記
載の構成において、外部負荷の少なくとも一つが、車両
の窓を開閉するためのモータであり、他の一つがドアロ
ック機構であるものである。
【０００６】
【作用】上記構成を有する請求項１のスイッチ装置にお
いては、複数列のコネクタ端子の内の一方の列の端子群
が配線パターンと共に一枚の金属プレス部品から構成さ
れ、他方の列の端子群が別部品で構成され、この後者の
端子群は前者の金属プレス部品の配線パターンと電気的
に接続可能に設けられる。こうして、２つの部品でもっ
て複数列の端子群が構成されるので、一枚の金属プレス
部品から複数列の端子群を構成する場合に比し、金属プ
レス部品の曲げ工程が少なく、同部品を簡素なプレス用
金型を用いて製造できる。また、請求項２のスイッチ装
置においては、一枚の金属プレス部品から構成した一方
の列の端子群を大電流用端子とし、別部品で構成した他
方の列の端子群を微電流用端子としているので、微電流
用端子を必要としない場合は別部品を用いないことで、
常に一枚の金属プレス部品は共用化し得る。また、請求
項３のスイッチ装置においては、一枚の金属プレス部品
から構成された端子群をインサート成形し、他方の端子
群はインサート成形品に圧入するので、インサート成形
用金型は簡素なものを使用できる。また、請求項４のス
イッチ装置においては、パワーウインド操作用として機
能させることができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図１はスイッチ装置を構
成するインサート成形品の内部にインサートされる金属
プレス部品の平面図、図２は同部品の斜視図、図３はイ
ンサート成形品及びこれに圧入される別部品の斜視図、
図４はインサート成形品に形成されたコネクタ端子部の
下面図である。図１、図２に示した金属プレス部品１
は、一枚の金属板から、複数列のコネクタ端子の内の一
方の列の端子群２，３，４，５，６と後述のスイッチが
電気結線される配線パターン７とをプレス成形したもの
であり、これらの端子群は大電流用端子としている。こ
のプレス部品１は長尺状の金属板から連続的に打ち抜か
れる。
【０００８】図３に示すインサート成形品１０は、樹脂
モールドを行うインサート成形用金型によりプレス部品
１をインサート成形して得られたものであり、金属の別
部品１１，１２，１３はＵ字状に形成され、その長辺側
端部が他方の列の端子群１１´，１２´，１３´を構成
するものであり、これら端子群１１´，１２´，１３´
は、微電流用端子とされており、インサート成形品１０
に形成された孔１４，１５，１６に圧入される。別部品
１１，１２，１３の短辺側端部は、孔１７，１８，１９
に圧入され、配線パターン７又はその他の回路基板に電
気的接続される。本実施例では、短辺側端部はインサー
ト成形品１０の下面に取り付けられる回路基板２０（図
５）の端子部に電気接続される。
【０００９】また、孔１４，１５，１６に圧入される別
部品１１，１２，１３の端子群１１´，１２´，１３´
は、図２で示したａ，ｂ，ｃの部分を挿通し、また、孔
１７，１８，１９に圧入される別部品１１，１２，１３
の短辺側端部は、図２で示したｄ，ｅ，ｆの部分を挿通
する。図３において、インサート成形品１０の下面側に
は、コネクタ端子部の周囲壁部２１が突出して形成され
ており、インサート成形品１０の上面側には、スイッチ
が装填される区画２２が設けられている。また、インサ
ート成形時に連結状態にあるプレス部品１の分離必要部
（図１の２３）を打ち抜いた跡の複数の孔２３ａが開け
られている。複数列のコネクタ端子の一方の列の端子群
２，３，４，５，６（大電流用端子）と、他方の列の端
子群１１´，１２´，１３´（微電流用端子）との配置
は、図４に示すごとくであり、これらの端子群は、複数
の外部負荷等とその各々を制御するためのスイッチとを
電気的に接続するためのコネクタ端子の雄側部材を構成
している。
【００１０】図５は上記インサート成形品１０や回路基
板２０を内装して組み立てられるスイッチ装置３０の分
解斜視図である。図５において、スイッチ装置３０は、
インサート成形品１０が内装されるケース３１と、この
ケース３１の底面に被せられるカバー３２と、ケース３
１の上面に露出して配置され、各スイッチを操作するた
めの操作ノブ３３，３４とからなる。インサート成形品
１０及び回路基板２０には、スイッチ３５，３６が配置
され、その各々の操作片は操作ノブ３３，３４から垂設
された作動片と係合される。スイッチ３６の端子は回路
基板２０の背面に印刷された回路パターンに電気接続さ
れる。本実施例では、操作ノブ３３によって操作される
スイッチ３５のコネクタ端子は端子群２，３，４，５，
６が対応したものとなり、操作ノブ３４によって操作さ
れるスイッチ３６のコネクタ端子は端子群１１´，１２
´，１３´が対応したものとなる。
【００１１】上記操作ノブ３３，３４はケース３１の長
さ（前後）方向に直交する軸により回動自在に装着さ
れ、或る操作量だけ回動させた時点からは自動的にその
方向に回動する、いわゆるクリック感を付与するための
機構を備えている。この操作ノブ３３，３４を回動させ
ることによりスイッチ３５，３６がオン、オフ制御さ
れ、その信号はコネクタ端子を介して、不図示のモータ
等の制御回路に伝達されるようになっている。操作ノブ
３３は車両の窓を開閉するパワーウィンド用であり、操
作ノブ３４はドアロック機構のオン・オフ用である。な
お、カバー３２はケース３１にインサート成形品１０及
び回路基板２０と共にビス３７により固定される。ケー
ス３１は車両のドア内側面のアームレストに形成された
凹部に上面が露出する状態で取り付けられる。ケース３
１の下面に露出したコネクタ端子（周囲壁部２１の内側
に位置）には、不図示の雌側コネクタが連結され、ケー
ブルを介して外部負荷に接続される。
【００１２】図６は、図５に示したスイッチ装置３０の
電気回路図であり、スイッチ３５は窓を開閉するための
モータＭの電源回路に挿入され、ウィンドウをアップ・
ダウンさせ、スイッチ３６はドアロック機構の電源回路
に挿入され、ドアロックをオン・オフさせる。
【００１３】図７は、他の実施例によるスイッチ装置４
０の分解斜視図である。この例のスイッチ装置４０は、
ドアロック機構の操作ノブを有しておらず、パワーウィ
ンド用の操作ノブ３３のみを有している。この場合、イ
ンサート成形品１０としては、上記実施例と同じものを
用いるが、コネクタ端子は、インサート成形品１０にイ
ンサートされているプレス部品１の端子群２，３，４，
５，６があればよく、別部品１１，１２，１３による端
子群１１´，１２´，１３´（微電流用端子）は不要で
ある。すなわち、上記実施例と本実施例とはスイッチ機
種が異なるが、インサート成形品１０は共用化してお
り、本実施例ではドアロック機構の操作ノブを有してい
ないので、別部品１１，１２，１３をインサート成形品
１０に圧入しない状態で使用する。
【００１４】以上の各実施例に示したように、一枚の金
属プレス部品１から構成された端子群２，３，４，５，
６をインサート成形し、他方の端子群１１´，１２´，
１３´をインサート成形品１０に圧入することにより、
スイッチ装置の複数列のコネクタ端子を構成するように
しているので、プレス用金型及びインサート用金型の簡
素化が図れ、コスト低減が可能となる。また、コネクタ
端子を複数列にする必要のないスイッチ機種では、イン
サート成形品１０に別部品１１，１２，１３を圧入しな
いことで、部品の共用化が図れる。
【００１５】なお、本発明は上記実施例構成に限られず
種々の変形が可能である。例えば、上記実施例では、複
数のコネクタ端子がケース３１の下面に露出するタイプ
を示したが、ケース３１の前後方向側面から臨むような
配置構成のものでも、同様に実施し得る。
【００１６】
【発明の効果】以上のように請求項１の発明に係るスイ
ッチ装置によれば、複数列のコネクタ端子の内の一方の
列の端子群が一枚の金属プレス部品から構成され、他方
の列の端子群が別部品で構成されるので、一枚の金属プ
レス部品から複数列の端子群を構成する場合に比し、金
属プレス部品の曲げ工程が少なくて済み、同部品を簡素
なプレス用金型を用いて製造でき、また、金属プレス部
品の展開時の材料の無駄が少なく、さらには、コネクタ
端子として１列のものと２列のものがある場合であって
もインサート成形品を共用化でき、低コスト化が図れ
る。また、請求項２の発明に係るスイッチ装置によれ
ば、上記の効果に加えて、微電流用端子群を用いる必要
のないスイッチ機種では、微電流用端子群をインサート
成形品に圧入しないことにより、インサート成形品の共
用化が図れる。また、請求項３の発明に係るスイッチ装
置によれば、上記の効果に加えて、インサート部品とし
ても簡単な構造となり、簡素なインサート用金型でよ
く、成形サイクルの短縮化も図れ、コスト低減が可能に
なる。また、請求項４の発明に係るスイッチ装置によれ
ば、上記の効果に加えて、複数の操作ノブを有したパワ
ーウィンド用として構造の簡素化と小形化が図れ、大幅
なコスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例によるスイッチ装置における
インサート成形品内にインサートされる金属プレス部品
の平面図である。
【図２】金属プレス部品の斜視図である。
【図３】インサート成形品及びこれに圧入される別部品
の斜視図である。
【図４】インサート成形品に形成されたコネクタ端子部
の下面図である。
【図５】インサート成形品が内装されるスイッチ装置の
分解斜視図である。
【図６】スイッチ装置の電気回路図である。
【図７】他の実施例によるスイッチ装置の分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
１ 金属プレス部品 ２，３，４，５，６ 一方の列の端子群 ７ 配線パターン １０ インサート成形品 １１，１２，１３ 別部品 １１´，１２´，１３´ 他方の列の端子群 ３０，４０ スイッチ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−98552（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−17506（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−249979（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−184414（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−150324（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01H 23/00 H01H 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数の外部負荷の各々を制御するための
    スイッチが１つのケース内に収納されると共に、該スイ
    ッチの各々を操作するための操作部材が該ケースの上面
    に露出されており、さらに、前記スイッチと前記外部負
    荷等とを電気的に接続するための複数のコネクタ端子が
    前記ケースの下面又は側面に臨むように複数列配置され
    てなるスイッチ装置において、 前記複数列のコネクタ端子の内の一方の列の端子群と前
    記スイッチが電気結線される配線パターンとを一枚の金
    属プレス部品から構成し、また、 他方の列の端子群を前記金属プレス部品とは別部品で構
    成すると共に、この端子群を前記配線パターンと電気的
    に接続可能に設け、かつ、前記金属プレス部品と別部品
    を前記ケース内に収容したことを特徴とするスイッチ装
    置。
  2. 【請求項２】 前記一方の列の端子群を大電流用端子と
    して一枚の金属プレス部品から構成し、他方の列の端子
    群を微電流用端子として別部品で構成したことを特徴と
    する請求項１に記載のスイッチ装置。
  3. 【請求項３】 前記一枚の金属プレス部品から構成され
    た端子群をインサート成形し、他方の端子群を該インサ
    ート成形品に圧入したことを特徴とする請求項１又は請
    求項２に記載のスイッチ装置。
  4. 【請求項４】 外部負荷の少なくとも一つは、車両の窓
    を開閉するためのモータであり、他の一つはドアロック
    機構であることを特徴とする請求項１乃至請求項３のい
    ずれかに記載のスイッチ装置。
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