JP3150646B2 - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

射出成形機の型締装置

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JP3150646B2
JP3150646B2 JP17254497A JP17254497A JP3150646B2 JP 3150646 B2 JP3150646 B2 JP 3150646B2 JP 17254497 A JP17254497 A JP 17254497A JP 17254497 A JP17254497 A JP 17254497A JP 3150646 B2 JP3150646 B2 JP 3150646B2
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克明 山田
和義 五十嵐
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株式会社新潟鉄工所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型締力を多段に変
えて成形を行う射出圧縮成形を可能とする射出成形機の
型締装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出圧縮成形機においては、金型キャビ
ティ内に射出された溶融樹脂材料を、可動盤を段階的に
前進させることにより、段階的に圧縮することが必要な
場合があるが、これを行う型締装置として、型締シリン
ダの型締側油室に油圧源を連絡した管路の途中に分岐管
を接続してその分岐管に電磁切換弁と圧力制御弁とを設
け、上記管路の分岐管の上流側(油圧源側)にサーボ弁
を設けるとともに、管路の分岐管の下流側(型締シリン
ダ側)にパイロットチェック弁を設け、サーボ弁と電磁
切換弁及びパイロットチェック弁の切換えで射出樹脂材
料の多段圧縮を行うものが提案されている(特開平6−
304985号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記射出成形機の型締
装置は、油圧回路及びその制御が複雑になり、また既存
の機械に後から追加できないという問題点がある。ま
た、サーボ弁を使用しているため、その安定した円滑な
作動を維持するために、作動油の管理及び運転調整が大
変である。
【0004】本発明の一つの目的は、油圧回路の構成が
簡単で制御が容易であり、かつ作動油の管理及び運転調
整も容易な射出成形機の型締装置を提供することであ
り、他の目的は、既存の型締装置の改良が容易な射出成
形機の型締装置を提供することである。また本発明の別
の目的は、金型を、パーテング位置から精密に微小量開
いた状態で停止させることができる射出成形機の型締装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の少なくとも一つの
目的を達成するために、本発明に係る射出成形機の型締
装置は、電磁切換弁を備えた主管路によって型締側油室
とロッド側油室とに油圧源が連絡された型締シリンダの
ピストンロッドの移動で可動盤を動かして該可動盤と固
定盤との間で金型を型締めする射出成形機の型締装置に
おいて、電動機によりねじ機構を介してピストンを移動
させられる補助シリンダを、その補助油室を上記の型締
シリンダの型締側油室に連絡管路で連絡して設けた構成
とした。
【0006】また本発明に係る他の射出成形機の型締装
置は、電磁切換弁を備えた主管路によって型締側油室と
ロッド側油室とに油圧源が連絡された型締シリンダのピ
ストンロッドの移動で可動盤を動かして該可動盤と固定
盤との間で金型を型締めする射出成形機の型締装置にお
いて、上記型締シリンダの型締側油室よりも大径とされ
たロッド側油室の型締側油室側に上記主管路を接続する
とともに、上記ロッド側油室の外側の端部に、補助電磁
切換弁を備えた補助管路によって油圧源を連絡し、また
上記ロッド側油室の外側の端部に、電動機によりねじ機
構を介してピストンを移動させられる補助シリンダの補
助油室を連絡管路を介して連絡し、上記ロッド側油室内
の、上記主管路と補助管路との間にシャトルヘッドを型
締シリンダのピストンロッドに嵌合して該ピストンロッ
ドとロッド側油室とに対して移動自在に装入した構成と
した。
【0007】更に本発明に係る別の射出成形機の型締装
置は、電磁切換弁を備えた主管路によって型締側油室と
ロッド側油室とに油圧源が連絡された型締シリンダのピ
ストンロッドの移動で可動盤を動かして該可動盤と固定
盤との間で金型を型締めした後、該金型のキャビティ内
に射出装置によって射出された樹脂を、上記金型に対す
る型締力を増すことにより圧縮する射出成形機の型締装
置において、電動機によりねじ機構を介してピストンを
移動させられる補助シリンダを、その補助油室を上記の
型締シリンダの型締側油室に連絡管路で連絡して設ける
と共に、上記樹脂の圧縮時に上記電動機の回転量に対応
する型締力を演算して、該型締力が設定値になるように
電動機を制御する制御装置を設けた構成とした。
【0008】型締シリンダのピストンロッドを、該ピス
トンロッドの移動力を可動盤に伝えるトグル機構のクロ
スヘッドに結合した構成とすることも、また電動機の回
転量を該電動機に設けた回転量センサにより検出する構
成とすることもできる。また、型締シリンダのピストン
ロッドを可動盤に結合した構成とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図1と図2は本発明に係る
射出成形機の型締装置の実施の形態を示す。図中符号1
は型締シリンダである。型締シリンダ1は、トグル機構
2を介して可動盤3をタイバー4に沿って移動させて可
動盤3と固定盤5との間で金型3a、5aを型締めする
ものであり、ピストンロッド1rをトグル機構2のクロ
スヘッド2aに結合してエンドプレート6に固定されて
いる。タイバー4はその両端を固定盤5とエンドプレー
ト6に固定して複数本設けられ(図には1本しか示され
ていない。)、可動盤3を摺動自在に支持している。
【0010】そして、型締シリンダ1の型締側油室1a
とロッド側油室1bには、電磁切換弁8を備えた主管路
9a、9bによって油圧源10が連絡されている。クロ
スヘッド2aには該クロスヘッド2aの移動位置を検出
する位置センサ11が付設されている。電磁切換弁8
は、中立位置で主管路9aと油圧源10の連絡を断つと
ともに他の主管路9bを油タンク12に連絡し、またソ
レノイドaが励磁されると、主管路9aを油圧源10に
連絡するとともに他の主管路9bを油タンク12に連絡
し、更にソレノイドbが励磁されると、主管路9aを油
タンク12に連絡するとともに他の主管路9bを油圧源
10に連絡する構造となっている。符号14は型締めさ
れた金型3a、5aに加熱筒のノズルを当接させて金型
キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出装置である。
【0011】また、符号20は型締シリンダ1より小さ
い内径を有する補助シリンダである。補助シリンダ20
は、そのピストンロッド20rをボールナット等のナッ
ト部材21に取り付けられた移動部材22に固定され、
ヘッド側の補助油室20aを型締シリンダ1の型締側油
室1aに連絡管路24で連絡して設けられている。そし
て、ナット部材21は、サーボモータ等の電動機25に
よって歯車等の伝動機構26を介して軸方向に固定され
て定位置で回転させられるボールねじ軸等のねじ軸27
に螺合されており、電動機25によるねじ軸27の回転
でねじ軸27の軸方向に動かされて、移動部材22、ピ
ストンロッド20rを介して補助シリンダ20のピスト
ン20bを移動させるようになっている。電動機25は
該電動機の回転量を検出して信号を出力するパルスエン
コーダ等の回転量センサ29を持つ。電動機25の回転
量は、ねじ軸27に回転量センサを取付けて伝動機構2
6の減速比を見込んで検出するようにしてもよい。ナッ
ト部材21とねじ軸27は回転運動を直線運動に変換す
るねじ機構を構成している。電動機25によりねじ機構
等を介して移動するピストン20bの移動量及び補助シ
リンダ20と連通する型締シリンダ1のピストンロッド
1r(クロスヘッド2a)の移動量は、ねじ軸27のリ
ード、伝動機構26の減速比によって定まる一定の関係
をもって電動機25の回転量に比例し、回転量センサ2
9によって検出することができる。
【0012】上記装置を制御する制御装置31は、型締
力制御器31a、型締用シリンダ位置制御器31b、電
磁弁制御器31c、スクリュ制御器31dを備え、前記
電動機25、回転量センサ29、可動盤位置センサ1
1、電磁切換弁8及びスクリュ位置センサ35が接続さ
れると共に、制御に必要な各種数値を設定する設定器3
0が接続されている。
【0013】型締力制御器31aは、サーボアンプ33
を介して電動機25に接続されており、回転量センサ2
9の検出する回転量信号rを受け、設定器30の諸デー
タ設定器30cに予め設定された型締力とトグル機構2
のクロスヘッド2aの位置との関係を示すデータ、ねじ
軸27のリード、伝動機構の減速比やクロスヘッド2a
の位置と電動機25の回転量との関係を示すデータか
ら、電動機25の回転量に対応する型締力を演算し、該
型締力が型締力設定器30aに多段に設定された設定値
の所定の設定値になるように制御信号(回転量信号)を
サーボアンプ33に出力して電動機25を回転させた
後、多段設定可能な型締力保持タイマ30bに設定され
た所定の設定時間だけ電動機25を停止させて上記型締
力が保持されるように作動させるものである。
【0014】型締用シリンダ位置制御器31bは、可動
盤位置センサ11が検出した位置信号を受けて、可動盤
3aが所定位置に達したことを検知して、電磁弁制御器
31cに制御信号を送り、該電磁切換弁制御器31cが
出力部34を介して電磁切換弁8を切換えたり、射出装
置14の射出シリンダ用の電磁切換弁(図示せず)を切
換えると共に、型締力制御器31aに制御信号を送り、
可動盤3の型締終端位置で電動機25が停止するように
なっている。スクリュ制御器31dはスクリュ位置セン
サ35から位置信号yを受け、射出装置14のスクリュ
がスクリュ位置設定器30eに設定された設定値に達し
たときは、型締遅延時間設定器30dに設定された時間
後に型締力制御器31aに制御信号を送り、電動機25
を回転させる。
【0015】ところで、クロスヘッド2aの位置と型締
力とは、例えば図4のような関係にあり、またクロスヘ
ッド2aの位置と電動機25の回転量とは、例えば図5
のように比例する。したがって制御装置31は、図4と
図5に基づいてクロスヘッド2aの位置と電動機25の
回転量とを演算する。図4でP1 は金型3a、5aのパ
ーテング合せ位置であり、PE は型締シリンダ1のスト
ロークエンド(型締完了)位置である。
【0016】また、サーボアンプ33の比較回路32
は、制御装置31の型締力制御器31aからの制御信号
と、回転量センサ29の検出信号とを比較し、型締力制
御器31aの制御信号に回転量センサ29の検出信号が
一致したところで、駆動指令部33aへの出力を止めて
電動機25を停止させるものである。このようなフィー
ドバック制御により補助シリンダ20のピストン20
b、したがってクロスヘッド2aが正確に設定位置に停
止される。
【0017】次に、上記の構成とされた射出成形機の型
締装置の作用を説明する。型開き状態において、型閉指
令により電磁切換弁8のソレノイドaを励磁すると、油
圧源10の作動油は、型締力設定器30aにより設定さ
れた低圧の型閉圧力で主管路9aを通って型締シリンダ
1の型締側油室1aに流れ、ピストンロッド1rを図で
右に伸長移動させるので、トグル機構2を介して可動盤
3が右に移動し、その金型3aと固定盤5の金型5aと
がパーティング面で合わせられる型閉動作が行われる
(SP1)。
【0018】この際、可動盤位置センサ11によりクロ
スヘッド2aの位置が検出されており、該クロスヘッド
2aが上記のように金型3a、5aのパーティング面が
合う位置(パーティング位置(図4のP1参照))に達
すると、型締力がほとんどかからない状態で可動盤3が
停止する。この型閉状態に達すると、可動盤位置センサ
11からの位置信号xを型締用シリンダ位置制御器31
bが受けて電磁弁制御器31dに該信号を送るので、該
電磁弁制御器31dが出力部34に指令して電磁切換弁
8のソレノイドaが消磁され(SP2)、金型3a、5
aのキャビティに射出装置14から射出スクリュの前進
移動によって溶融樹脂が射出される(SP3)。そし
て、キャビティに溶融樹脂が充満すると、該樹脂の圧力
によりタイバーが伸びて金型3a、5aのパーティング
面が開き、樹脂の圧縮代が生ずる。
【0019】射出スクリュがスクリュ位置設定器30e
に予め設定された位置に前進したことをスクリュ制御器
31dがスクリュ位置センサ35からの位置信号によ
り検出してから、型締遅延時間設定器30dに設定した
所定時間がカウントアップする(SP4)と、スクリュ
制御器31dから型締力制御器31aに信号が送られ、
電動機25が回転され、電動機25の作動でねじ軸27
が回転して、ナット部材21と一緒に補助シリンダ20
のピストンロッド20r及びピストン20bは、可動盤
の型閉動作時に主管路9a内の油圧で図1で左端に後退
されていた位置から右に前進移動される(SP5)。こ
れにより、補助シリンダ20の補助油室20aの作動油
は、連絡管路24と主管路9aを通って型締シリンダ1
の型締側油室1aに圧送され、ピストンロッド1rを右
に移動させるので、圧縮代分パーティング面が開いてい
た金型3a、5aが強められた型締力で型締めされる。
このとき可動盤位置センサ11からの位置信号xにより
クロスヘッドの位置を型締用シリンダ位置制御器31b
が検出して型締力制御器31aに指令するので、型締力
制御器31aが電動機25の回転量センサ29からの信
号を読み込み(SP6)、図4、図5に示す関係にもと
づいて回転量rに対応する型締力を演算し、この型締力
が型締力設定器30bに設定した第1段目の型締力に達
したか否か判断し(SP7)、達していれば、その型締
力が最終段の設定のものであるか否かが判断され(SP
8)、最終段のものでないときは、前記第1段目の型締
力を、型締力保持タイマ設定器30bに設定した時間だ
け電動機25を停止して保持させ(SP9)、しかる
後、次段の型締力設定値を読み込み、金型の再型締めを
指令する(SP10)。
【0020】このようにして複数段階に金型3a、5a
が型締めされて樹脂が圧縮される。最終段階の型締力が
設定値に達すると、可動盤位置センサ11からの位置信
号xを受けて、型締用シリンダ位置制御器31bが型締
力制御器31aと電磁弁制御器31cとに指令信号を送
り、型締力制御器31aがサーボアンプ33を介して電
動機25が停止させるので、射出圧縮成形における多段
の型締動作が終了する。上記型締動作が終了してから所
定時間が経過すると、電磁弁制御器31cから出力部3
4に指令iが出されて、電磁切換弁8のソレノイドbが
励磁され、型締シリンダ1のロッド側室1bに圧油が送
られ、可動盤3が型開きされた後、成形品が取出され
る。
【0021】電動機25で補助シリンダ20を作動させ
るため、補助シリンダ20のピストンロッド20r(ピ
ストン20b)を精度よく制御し所定位置に正確に停止
させることが容易である。このため、型締シリンダ1の
型締側油室1aへの送油量を正確に制御できるので、ク
ロスヘッド2aの位置を多段に制御でき、射出圧縮にお
ける型締力の多段制御が可能となる。
【0022】補助シリンダ20は、圧縮代分の樹脂によ
りパーティング面の開いた金型を、型締力を多段に高め
て型締めする上記の使い方以外に、金型3a、5aをパ
ーテング合せして電磁切換弁8のソレノイドaをオフと
した後、電動機25を逆方向に回転させて補助シリンダ
20のピストンロッド20rを伸長方向に移動させ、ピ
ストン20bを前進位置より後退させることにより、ク
ロスヘッド2aを図1で左に移動させて金型3a、5a
のパーテング面を開いて圧縮代分を設定し、この状態で
金型キャビティに樹脂を射出した後、型締力を多段に制
御して該樹脂を圧縮するようにすることができる。この
ため、射出圧縮成形条件に幅広く対処することが可能と
なる。なお、この場合も制御装置31によって電動機2
5の停止を含む作動が制御される。
【0023】図6は本発明に係る射出成形機の型締装置
の他の実施の形態を示す。この型締装置においては、型
締シリンダ1の型締側油室1aよりもロッド側油室1b
が大径とされ、そのロッド側油室1bの型締油室1a側
に主管路9bが接続されるとともに、ロッド側油室1b
の外側の端部(可動盤3側の端部)に、補助電磁切換弁
41を備えた補助管路42によって油圧源43が連絡さ
れている。
【0024】補助電磁切換弁41は、中立位置で補助管
路42と油圧源43の連絡を断ち、またソレノイドaが
励磁されると、補助管路42を油タンク44に連絡し、
更にソレノイドbが励磁されると、補助管路42を油圧
源43に連絡する構造となっている。
【0025】また、ロッド側油室1bの外側の端部に、
補助シリンダ20の補助油室20aが連絡管路46を介
して連絡されている。また、ロッド側油室1b内の、主
管路9bと補助管路42との間にシャトルヘッド47が
型締シリンダ1のピストンロッド1rに嵌合して装入さ
れている。シャトルヘッド47は、ピストンロッド1r
及びロッド側油室1bとに対して移動自在である。な
お、他の構造は図1の型締装置と同一であるので、同一
の符号を付して詳しい説明は省略する。
【0026】次に、上記の構成とされた射出成形機の型
締装置の作用を説明する。型開き完了状態において、補
助電磁切換弁41のソレノイドbを励磁して油圧源43
の作動油を型締シリンダ1のロッド側油室1bのシャト
ルヘッド47外側(図6で右側)に補助管路42を介し
て送り、シャトルヘッド47を図5で左端位置に移動さ
せる。この際、電動機25を作動させて補助シリンダ2
0のピストンロッド20rを図6で左端位置に移動させ
る。
【0027】次いで、補助電磁切換弁41のソレノイド
bを消磁し、電磁切換弁8のソレノイドaを励磁して型
締シリンダ1のピストンロッド1rを図6で右に移動さ
せ、ピストン1pをシャトルヘッド47に当接させて停
止させる。このとき、可動盤3は金型3a、5aのパー
ティング面が接合する位置から、所定距離だけ離れた位
置にある。なお、電磁切換弁8のソレノイドaは励磁状
態を保っている。この状態で電動機25を作動させて補
助シリンダ20のピストンロッド20rを右に移動さ
せ、設定位置で停止させる。
【0028】上記の作動により、型締シリンダ1のロッ
ド側油室1bのシャトルヘッド47外側の作動油が補助
管路42と連絡管路46を通って補助シリンダ20の補
助油室20aに流れるので、作動油の流量に見合ってシ
ャトルヘッド47が図6で右に移動し、型締シリンダ1
のピストン1pがシャトルヘッド47と一緒に右に移動
し、ピストンロッド1rを介して可動盤3が金型3a、
5aのパーティング面を樹脂の圧縮代分に相当する距離
だけ開いている設定位置に移動した型閉状態にする。
【0029】上記の型閉状態で、射出装置14から射出
スクリュの前進移動によって溶融樹脂が金型3a、5a
のキャビティに射出される。そして、射出スクリュが予
め設定された位置に前進し、しかる後、型締遅延設定器
30dが設定時間をカウントアップすると、電動機25
の作動で補助シリンダ20のピストンロッド20rを再
度設定量だけ右に動かす。これにより、型締シリンダ1
が作動してピストンロッド1rが設定位置まで移動し、
1段目の設定型締力による型締めが完了する。
【0030】その後、型締力保持タイマ30bに設定さ
れた時間停止し、そのタイムアップで電動機25を更に
作動させて2段目の設定型締力による型締めを行う。こ
れを必要段繰り返して多段射出圧縮成形を行い、型締シ
リンダ1のピストンロッド1rが圧縮代分だけ型締め移
動した後、最終段の設定型締力に達してストロークエン
ドで型締完了となる。図6の型締装置においても、電動
機25、電磁切換弁8、補助電磁切換弁41は、制御装
置31によって、設定器30の各種設定値や、回転量セ
ンサ29、可動盤位置センサ11、スクリュ位置センサ
35からの検出信号にもとづき、図1に示す実施の形態
のものとほぼ同様にして制御されることは言うまでもな
い。
【0031】図6の型締装置においても図1の型締装置
と同一の効果を期待することができる。
【0032】図1と図6の型締装置は、いずれも型締シ
リンダ1でトグル機構2を介して可動盤3を移動させる
構造となっているが、ピストンロッド1rを可動盤3に
結合して型締シリンダ1で可動盤3を直接移動させる直
圧式の型締装置にも本発明を実施することができる。ま
た図1と図6の型締装置は、クロスヘッド2aの位置を
位置センサ11で検出してその出力信号により電動機2
5の作動を制御しているが、油圧回路の圧力やタイバー
4の伸び量等から型締力を検出してその型締力で電動機
25の作動を制御することも可能である。
【0033】更に、図のねじ機構は、ねじ軸27の回転
でナット部材21を移動させる構造とされているが、電
動機25による定位置のナット部材21の回転で、非回
転のねじ軸27をその軸方向に移動させ、その移動と一
緒にピストンロッド20rを移動させる構造とすること
ができる。油圧源10、43には、従来同様に油圧ポン
プやアキュムレータ等が用いられるが、図6の型締装置
においては、油圧源10、43を一つに纏めることがで
きる。油圧回路には、リリーフ弁等の油圧機器が必要に
応じて設けられることは従来と同じである。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る射出
成形機の型締装置は、電磁切換弁を備えた主管路によっ
て型締側油室とロッド側油室とに油圧源が連絡された型
締シリンダのピストンロッドの移動で可動盤を動かして
該可動盤と固定盤との間で金型を型締めする射出成形機
の型締装置において、電動機によりねじ機構を介してピ
ストンを移動させられる補助シリンダが、その補助油室
を上記の型締シリンダの型締側油室に連絡管路で連絡し
て設けられた構成とされ、また他の型締装置は、上記型
締シリンダの型締側油室よりも大径とされたロッド側油
室の型締側油室側に上記主管路が接続されるとともに、
上記ロッド側油室の外側の端部に、補助電磁切換弁を備
えた補助管路によって油圧源が連絡され、また上記ロッ
ド側油室の外側の端部に、電動機によりねじ機構を介し
てピストンを移動させられる補助シリンダの補助油室が
連絡管路を介して連絡され、上記ロッド側油室内の、上
記主管路と補助管路との間にシャトルヘッドが型締シリ
ンダのピストンロッドに嵌合して該ピストンロッドとロ
ッド側油室とに対して移動自在に装入された構成とさ
れ、更に別の型締装置は、電磁切換弁を備えた主管路に
よって型締側油室とロッド側油室とに油圧源が連絡され
た型締シリンダのピストンロッドの移動で可動盤を動か
して該可動盤と固定盤との間で金型を型締めした後、該
金型のキャビティ内に射出装置によって射出された樹脂
を、上記金型に対する型締力を増すことにより圧縮する
射出成形機の型締装置において、電動機によりねじ機構
を介してピストンを移動させられる補助シリンダが、そ
の補助油室を上記の型締シリンダの型締側油室に連絡管
路で連絡して設けられると共に、上記樹脂の圧縮時に上
記電動機の回転量に対応する型締力を演算して、該型締
力が設定値になるように電動機を制御する制御装置が設
けられている構成とされているので、次の効果がある。
【0035】(1) 油圧回路にサーボ弁を設ける必要
がなく、その回路の構成も簡単であるので、作動油の管
理および運転調整が容易であり、しかも型締力を精度よ
く制御することが容易である。 (2) 基本的に、従来から使用されている型締装置の
油圧回路に、電動機によりねじ機構を介して作動させら
れる補助シリンダを接続するだけであるので、実施が容
易であり、また既存の型締装置を簡単に改良することが
できる。 (3) 金型を、パーテング位置から精密に微小量開い
た状態で停止させて行う樹脂の圧縮代の設定を正確にす
ることができ、したがって、射出圧縮成形を的確に実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る射出成形機の型締装置の一実施
例を示す図である。
【図2】 電動機の制御系の一例を示す図である。
【図3】 射出圧縮動作の一例を示すフロー図である。
【図4】 クロスヘッド位置と型締力の関係の一例を示
す図である。
【図5】 電動機回転量とクロスヘッド位置の関係を示
す図である。
【図6】 本発明に係る射出成形機の型締装置の他の実
施例を示す図である。
【符号の説明】
1 型締シリンダ 1a 型締側油
室 1b ロッド側油室 1r ピストン
ロッド 2 トグル機構 2a クロスヘ
ッド 3 可動盤 3a,5a 金
型 5 固定盤 8 電磁切換弁 9a、9b 主管路 10、43 油
圧源 11 位置センサ 20 補助シリ
ンダ 20a 補助油室 20r ピスト
ンロッド 21 ナット部材 24 連絡管路 25 電動機 27 ねじ軸 29 回転量センサ 31 制御装置 41 補助電磁切換弁 42 補助管路 46 連絡管路 47 シャトル
ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−164529(JP,A) 特開 平1−156029(JP,A) 特開 平1−146721(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/64 - 45/68 B29C 45/76 - 45/82 B29C 33/20 - 33/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁切換弁を備えた主管路によって型締
    側油室とロッド側油室とに油圧源が連絡された型締シリ
    ンダのピストンロッドの移動で可動盤を動かして該可動
    盤と固定盤との間で金型を型締めする射出成形機の型締
    装置において、 電動機によりねじ機構を介してピストンを移動させられ
    る補助シリンダが、その補助油室を上記の型締シリンダ
    の型締側油室に連絡管路で連絡して設けられたことを特
    徴とする射出成形機の型締装置。
  2. 【請求項2】 電磁切換弁を備えた主管路によって型締
    側油室とロッド側油室とに油圧源が連絡された型締シリ
    ンダのピストンロッドの移動で可動盤を動かして該可動
    盤と固定盤との間で金型を型締めする射出成形機の型締
    装置において、 上記型締シリンダの型締側油室よりも大径とされたロッ
    ド側油室の型締側油室側に上記主管路が接続されるとと
    もに、 上記ロッド側油室の外側の端部に、補助電磁切換弁を備
    えた補助管路によって油圧源が連絡され、 また上記ロッド側油室の外側の端部に、電動機によりね
    じ機構を介してピストンを移動させられる補助シリンダ
    の補助油室が連絡管路を介して連絡され、 上記ロッド側油室内の、上記主管路と補助管路との間に
    シャトルヘッドが型締シリンダのピストンロッドに嵌合
    して該ピストンロッドとロッド側油室とに対して移動自
    在に装入されたことを特徴とする射出成形機の型締装
    置。
  3. 【請求項3】 電磁切換弁を備えた主管路によって型締
    側油室とロッド側油室とに油圧源が連絡された型締シリ
    ンダのピストンロッドの移動で可動盤を動かして該可動
    盤と固定盤との間で金型を型締めした後、該金型のキャ
    ビティ内に射出装置によって射出された樹脂を、上記金
    型に対する型締力を増すことにより圧縮する射出成形機
    の型締装置において、 電動機によりねじ機構を介してピストンを移動させられ
    る補助シリンダが、その補助油室を上記の型締シリンダ
    の型締側油室に連絡管路で連絡して設けられると共に、
    上記樹脂の圧縮時に上記電動機の回転量に対応する型締
    力を演算して、該型締力が設定値になるように電動機を
    制御する制御装置が設けられていることを特徴とする射
    出成形機の型締装置。
  4. 【請求項4】 型締シリンダのピストンロッドは、該ピ
    ストンロッドの移動力を可動盤に伝えるトグル機構のク
    ロスヘッドに結合されたことを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の射出成形機の型締装置。
  5. 【請求項5】 電動機の回転量は該電動機に設けた回転
    量センサにより検出されることを特徴とする請求項3記
    載の射出成形機の型締装置。
  6. 【請求項6】 型締シリンダのピストンロッドは可動盤
    に結合されたことを特徴とする請求項1又は2記載の射
    出成形機の型締装置。
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