JP3150278B2 - 太陽電池を使用する装置 - Google Patents

太陽電池を使用する装置

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JP3150278B2
JP3150278B2 JP30437395A JP30437395A JP3150278B2 JP 3150278 B2 JP3150278 B2 JP 3150278B2 JP 30437395 A JP30437395 A JP 30437395A JP 30437395 A JP30437395 A JP 30437395A JP 3150278 B2 JP3150278 B2 JP 3150278B2
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昌宏 藤田
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  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池を使用す
るように適用されるカメラ等の装置及び閃光発光装置を
有するカメラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、太陽電池の付いたパネル
と2次電池を内蔵した本体機器との間に空気層を形成
し、自然対流によって本体機器側を冷却する提案(特願
平5−140686号)の更なる改良型として、太陽電
池部がより高温になるような条件下でも、本体機器内に
ある2次電池やその他の熱に弱い部分を保護できること
を可能にした電子機器を提案(特願平5−349126
号)している。以下、これについて、図16〜図20に
より説明する。なお、ここでは電子機器として、カメラ
を例にしている。
【0003】図16はカメラをレリーズボタンが設けら
れた面とは反対から見た底面図で、更に詳述すれば、図
16(a)は携帯状態を、図16(b)は後述のレンズ
鏡筒1bが図16(a)の沈胴状態から撮影可能位置に
繰出されたスタンバイ状態を、図16(c)は直射日光
下にカメラを置いて後述の太陽電池セル2aに強い光を
当てて発電させる際の耐熱の為のポップアップ(以下、
この状態をポップアップ状態という)状態を、それぞれ
示している。また、図17は該カメラをレリーズボタン
が設けられた面が見える方向からの斜視図であり、図1
8及び図19は図16(c)のポップアップ状態を形成
するための安全機構を透視して示した斜視図である。
【0004】これらの図において、カメラ本体1は、図
16(b)に示すスタンバイ状態で沈胴位置から撮影可
能位置に繰出される撮影レンズ鏡筒1b及び詳細は後述
するストッパ部1c等を有し、各図中下方向に不図示の
アパーチャ部(フィルム)を有している。また、図17
の破線で示す位置にリチウムイオン2次電池1aを内蔵
している。
【0005】フロントカバー2はカメラ本体1の不図示
の穴と嵌合した回転軸2cを中心に回動可能に構成され
ており、常時図19に示すトーションバネ4により反時
計回りに付勢されているが、図16(a)等の携帯状態
では後述の第1ロック爪6の作用によりこの状態が保た
れている。また、フロントカバー2の外表面にはアモル
ファスの太陽電池セル2aが図17に示す様に5枚配設
されており、各太陽電池セル2aは図21に示す通り、
直列に接続されていて、太陽光が当るとここでの発電エ
ネルギーが逆流防止ダイオード21(図20参照)を介
してリチウムイオン2次電池1aにチャージされるよう
に構成されている。更にフロントカバー2には、後述の
操作ツマミ3bをスライド可能に案内する切欠き部2
b,レリーズボタン2d,外部操作によりポップアップ
状態を形成させる為のポップアップボタン2e,ストラ
ップ取付け部2f、及び、前記ストラップ取付け部2f
に取り付けられるストラップ2gが設けられている。更
には、図18及び図19に示す様に、内側のユーザーに
見えない部分に後述のメインスイッチレバー3をスライ
ド可能に案内する軸2hが具備されている。
【0006】メインスイッチレバー3は、上記軸2hに
その溝3aが嵌合して、図19の左右方向にスライド可
能に支持されており、腕部3cに一端が引っ掛けられた
バネ5によって常時図19中左方向に付勢され、不図示
のストッパによりこの状態で係止されている。そして、
このメインスイッチレバー3には、ユーザーが操作する
操作ツマミ3b及びフロントカバー2をロックする後述
の第1ロック爪6の解除部6cを押すテーパー凸部3
d、更には図16(b)の状態でカメラ本体1とフロン
トカバー2との関係を保持するロック部(不図示)が設
けられている。
【0007】第1ロック爪6はカメラ本体1の内部の不
図示の軸にその穴6aが嵌合して回動可能に支持されて
おり、図18及び図19に示す様に、腕部6dに一端が
引っ掛けられたバネ7により常時時計回りに付勢され、
図16(b)の状態時には不図示のストッパにより図1
9の状態に係止されている。そして、この第1ロック爪
6には後述の係止レバー8の長溝8bに対して進退可能
な係止部6bが設けられており、図16(a)等の携帯
状態では、上記の長溝8bに該係止部6bが進入(嵌
合)し、フロントカバー2をトーションバネ4の付勢力
に抗してこの状態を保持している。また、係止部6bと
反対側に設けられた解除部6cがメインスイッチレバー
3のテーパー凸部3dによって押されると、該第1ロッ
ク爪6はバネ7の付勢力に抗して反時計回りに回動する
ため、前記係止部6bが長溝8bから退避し、フロント
カバー2のロックが解除されて図16(a)等の携帯状
態から図16(b)のスタンバイ状態になる。
【0008】係止レバー8はフロントカバー2の不図示
の軸にその穴8aが嵌合して回動可能に支持されてお
り、前述の如く長溝8bが第1ロック爪6の係止部6b
と嵌合可能となっている。また、図16(a),図16
(b)及び図19の状態では、先端にある係止爪部8c
が後述の第2ロック爪9の係止爪部9bと係合してお
り、よって係止レバー8はフロントカバー2と一体の状
態を保持している。又、図16(c)のポップアップ状
態において、該係止レバー8の係止爪部8cのL部がカ
メラ本体1のストッパ部1cと当接するため、フロント
カバー2をユーザーが不用意に引っ張り上げても、第1
ロック爪6にダイレクトに力が及ばないように設計して
いる。
【0009】第2ロック爪9はフロントカバー2の不図
示の軸にその穴9aが嵌合して回動可能に支持されてお
り、腕部9dに一端が引っ掛けられたバネ10により常
時反時計回りに付勢されているが、不図示のストッパに
よって図18の状態に係止されている。そして、この第
2ロック爪9には前述の様に係止爪部9bが設けられて
おり、図19等の携帯状態時には上記の如く係止レバー
8の係止爪部8cと噛み合ってこれを係止している。ま
た、前記係止爪部9bとは反対側に、ニッケル・チタン
から成る形状記憶合金でできたワイヤ11が掛けられる
引掛部9cが備わっている。
【0010】上記形状記憶合金でできたワイヤ11は、
公知の偏心構造の軸で支持され、工程内で上記ワイヤ1
1の引っ張り具合を調整され、調整用プーリー12を介
してフロントカバー2の裏面に沿ってはわされ(図18
及び図19参照)、その端部11aにおいてフロントカ
バー2の不図示の軸と公知の手段にて結合されている。
そして、この状態でフロントカバー2の太陽電池セル2
aの面に強い太陽光が当り、該フロントカバー2の温度
が例えば65°を越えると、この形状記憶合金でできた
ワイヤ11が変態して縮み、前記バネ10の付勢力に抗
して第2ロック爪9を時計回りに回動させ、係止爪部9
bによる係止レバー8の係止爪部8cの係止を外すよう
に構成されている。
【0011】また、上記第2ロック爪9の係止爪部9b
による係止レバー8の係止爪部8cの係止は、図17に
示すポップアップボタン2eをユーザーが押すことによ
っても外すことが可能となっている。これは言うまでも
なくポップアップボタン2eの押圧力が第2ロック爪9
を時計回りに回動させる力として作用するからである。
【0012】図20は上記構成のカメラの電源部分であ
り、図20において、2aはフロントカバー2に配設さ
れた前述の太陽電池セル、1aはカメラ本体1に内蔵さ
れる前述のリチウムイオン2次電池である。21は逆流
防止用のダイオード、22は公知の過充電防止回路、2
3はカメラ本体1内の各回路を制御するマイコン、24
はフロントカバー2を開くことによってオンするメイン
スイッチである。
【0013】上記構成のカメラは図16(a)等のよう
な状態でストラップ2gがユーザーの肩に掛けられ、持
ち運ばれる。このような状態時においても、外光が太陽
電池セル2aに当たることで、リチウムイオン2次電池
1aへの充電(チャージ)が可能である。
【0014】また、外出先で撮影をしようとしてユーザ
ーが図16(a)の状態からメインスイッチレバー3の
操作ツマミ3bを親指で図16右方向にスライドさせ
と、フロントカバー2がトーションバネ4の付勢力に従
って反時計回りに回動する。つまり、図19の状態から
メインスイッチレバー3が図中右方向にスライドさせら
れると、そのテーパー凸部3dが第1ロック爪6の解除
部6cを押圧し、バネ7の付勢力に抗して該第1ロック
爪6を図中反時計回りに回動させる。これにより、係止
部6bがフロントカバー2と一体的に保持されている係
止レバー8の長溝8bから退避し(従って、フロントカ
バー2の本体1に対する係止が解除され)、該フロント
カバー2はトーションバネ4の付勢力に従って反時計回
りに回動する(実際はフロントカバー2の方を手で持っ
ているので、カメラ本体1が反作用的に逆方向に回動す
るのであるが)。
【0015】上記の様にしてフロントカバー2が図16
(b)の位置まで回動すると(この際前述した様に不図
示のロック部材によりカメラ本体1とフロントカバー2
はこの状態に保持される)、図20に示したメインスイ
ッチ24がオンし、撮影レンズ鏡筒1bが繰出されてカ
メラは撮影可能(スタンバイ)状態となる。
【0016】その後、通常のカメラと同様、不図示のフ
ァインダを覗いて構図を決め、レリーズボタン2dを押
す作業を行うことにより、写真撮影を行うことができ
る。
【0017】次に、スタンバイ状態から携帯状態に戻す
場合について述べると、図16(b)の状態よりメイン
スイッチレバー3の操作ツマミ3bが図16(b)上方
にスライドさせられることにより、フロントカバー2と
カメラ本体1との不図示のロック部によるロック状態が
解除する。次いでカメラ本体1を反時計回りにトーショ
ンバネ4の付勢力に抗して回動させられると、第1ロッ
ク爪6の係止部6bと係止レバー8の下側の面が当接し
てこれを乗越え〔係止部6bの上部は図17(b)の様
にテーパー状に形成されており、係止レバー8の下側に
は不図示の面取りが施してあるので、スムーズに乗越え
ることができる〕、図19のように第1ロック爪6と係
止レバー8が係合して再び携帯可能な状態となる。この
状態ではメインスイッチ24はオフとなっているので、
レリーズボタン2dが不用意に押されてもカメラは動作
しない。
【0018】次に、直射日光下でユーザーがこのカメラ
の電池をチャージする場合について述べると、図16
(a)等の携帯可能な状態よりユーザーによってポップ
アップボタン2eが押圧されることにより、第2ロック
爪9がバネ10の付勢力に抗して時計回りに回動し、そ
の係止爪部9bと係止レバー8の係止爪部8cとの係合
が外れ、フロントカバー2はカメラ本体1との間に掛っ
ているトーションバネ4の付勢力に従って反時計回りに
回動する。この際、第1ロック爪6の係止部6bと係止
レバー8の長溝8bの係合は外れていないため、フロン
トカバー2の反時計回りの回動に伴って該係止レバー8
は穴8aを中心に回動することになる。
【0019】そして、やがて係止レバー8の係止部8c
がカメラ本体1のストッパ部1cに当接してスライドレ
バー8の回動及びフロントカバー2の回動が止り、図1
8,図16(c)に示されるようにフロントカバーが半
開したポップアップ状態となる。この状態で、例えば真
夏の駐車中の車の中などに放置されると、フロントカバ
ー2の太陽電池セル2a部の温度は90°近くまで上る
が、カメラ本体1とフロントカバー2との間には大きな
厚みの空気層Aが形成されるため、丁度パラソルの下に
カメラ本体1が隠れている様に該カメラ本体1の温度は
60°にも満たない。
【0020】従って、カメラ本体1の下部にレイアウト
されているリチウムイオン2次電池1aや不図示のフィ
ルムは50℃(車中の空気の温度と同程度の温度)足ら
ずで、上記条件で長時間(充電に十分な時間)置かれた
としても、該2次電池 1aやフィルムへのダメージは実
質的には無いに等しい。
【0021】次に、ユーザーが誤って前記車のダッシュ
ボード上等に置き忘れた場合等、すなわち携帯可能な状
態のまま高温の外気と高照度の直射日光下にさらされた
場合について述べるが、先ずこの効果を明確にするため
に、本安全機構が備わっていなかった場合について述べ
ると、本願発明者の実験によれば、赤道付近の地域(例
えばマレーシア)において晴天時の駐車中の車内温度は
ダッシュボードの面で約90℃、座席の直射日光の当た
っている所で85℃にも達するが、車中を対流している
空気温度は平均52℃程度である。この条件は直射日光
が当たり始めて約1〜2時間でこのような平衡状態とな
る。
【0022】この様な環境下に図19の状態で該カメラ
が置かれた場合、約1時間でフロントカバー2の太陽電
池セル2a部の温度は90℃を越え、又フロントカバー
2とカメラ本体1との間の僅かな空気層及びカメラ本体
1の前面の温度も約85℃と非常な高温になり(前記空
気層の幅は携帯性を考慮すると数ミリ程度の間隔しかと
れないので、フロントカバー2の裏面とカメラ本体1の
前面との粘性抵抗により外気と上記空気層との対流の速
度が数ミリ/秒程度で、フロントカバー2の裏面を冷却
する効果が低い為)、カメラ本体1内の各部にダメージ
を与えるばかりか、前述したリチウムイオン2次電池 1
aの温度が65℃を越え、又フィルムの温度も60℃を
越えるようなことになってしまい、これらにもダメージ
を与えることになる。
【0023】図19の状態で前記過酷な環境にさらされ
ると、前述の如くフロントカバー2の温度は20分位で
65℃以上となる。すると、前述した形状記憶合金より
成るワイヤ11が変態して縮み、第2ロック爪9を時計
回りに回動させる。従って、前記ポップアップボタン2
eが押圧された場合と同様、第2ロック爪9の係止爪部
9bと係止レバー8の係止爪部8cの係止を外すため、
前述した様にフロントカバー2は係止レバー8の穴8a
を中心とした反時計回り方向の回動に伴ってトーション
バネ4の付勢力に従って反時計回りに回動(ポップアッ
プ)し、図16(c),図18のポップアップ状態とな
る。
【0024】この状態であれば、フロントカバー2とカ
メラ本体1との空気層は(数ミリであったものが)十数
ミリ〜数十ミリと拡がるため、前述の外気(最大52
℃)との対流がはかられ、フロントカバー2及びカメラ
本体1の前面の冷却が行われ、特にカメラ本体1の前面
はポップアップ状態となったフロントカバー2の日陰の
中に入るので、ほぼ車中の空気温度と同程度に下がる。
また、フロントカバー2はさらに日光のエネルギーを吸
収して高温となるが、裏面が外気により冷却されている
ため、上述したような90℃を越えるような温度にはな
らない。
【0025】以上の様にして、太陽電池部がより高温に
なるような条件下でも、カメラ内にある2次電池やフィ
ルムの与えるダメージをなくすようにしている。
【0026】また、近年の小型カメラにおいては、非撮
影時に撮影レンズを覆う為の保護カバー(バリヤ)を有
すると共に、低輝度下においても撮影を可能とする為に
内蔵ストロボを具備しているものが殆どである。従っ
て、この種のカメラにおいては、上記の各機能を作用さ
せる為に多くの構成部品を内蔵しなくてはならず、小型
カメラといえどもある程度の大型化,高コスト化が避け
られないものであった。更には、デザイン面においても
制約を受けるものであった。
【0027】この点、米国特許第4557571号や同
じく米国特許第431981号に提案されているカメラ
は、バリアを成す部分にストロボ装置を組み込み、撮影
時には該バリアがストロボ装置を成す構造になってお
り、比較的兼用できる部材が多くなることから、上記の
欠点は軽減できるものと言える。
【0028】また、米国特許第4897680号に示さ
れるカメラにおいては、ストロボ装置のリフレクタ(集
光作用を持つ反射鏡部)が必要に応じてカメラ上方に開
く構造のものが提案されている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特願平5−349126号の提案の機器においては、以
下のような問題点を有していた。
【0030】1)バリア(フロントカバー2)の開閉操
作はマニュアルにより行う構造であった為、例えばユー
ザーがカメラを構えただけで自動的に撮影状態になる
(バリアが開いて、適正な焦点距離の倍率が設定され
る)ようなオートスタンバイ式のカメラへの展開が難し
い(非撮影状態への復帰をも含めて)。また、バリアを
閉じる際には、該バリアを開き方向に付勢するトーショ
ンバネをチャージしながら閉じる必要があるため、操作
性が悪いものであった。
【0031】2)温度が上がると自動的にバリアはポッ
プアップ状態となるが、その後温度が下がったとして
も、元の状態に自動的に復帰する構造にはなっていな
い。
【0032】3)上記1)の点を考慮してバリアの開閉
を自動的に行える構造にするために、ポップアップ用の
アクチュエータに加え、独自のアクチュエータを具備し
た場合、高価となる。
【0033】また、上記の米国特許第4319818号
や米国特許第4557571号の従来例においては、ス
トロボ装置を撮影光軸から離間することで人物撮影の場
合の赤目現象の緩和を達成しているが、バリア側に光源
を具備した構造である為、該光源側とカメラ本体との電
気的接続部分が複雑になってコストアップを招いたり、
更には光源とそれを焦光する為の焦光作用部(フルネル
レンズ等)の距離が必然的に近くなり、効率の良い焦光
ができないという問題点があった。
【0034】また、上記の米国特許第4897680号
の従来例においては、リフレクタのみがポップアップし
てストロボ装置を成す構造である為、上記の米国特許出
願が持つような問題点は生じないが、撮影レンズやファ
インダ部の保護カバーが別途必要となり、結果としてコ
ストアップになったり、デザイン面で拘束を受けるもの
であった。
【0035】本発明の第1の目的は、前記太陽電池に照
射される照射光の熱によって前記装置に悪影響が生じる
のを防止するために使用される駆動力を、他の目的のた
めにも使用するようにして、小型化、低コスト化が図れ
る太陽電池を使用する装置を提供しようとするものであ
る。
【0036】
【0037】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を解決す
るために本発明は、太陽電池を備えるとともに、装置を
保護するために開閉可能で閉、半開き、全開の状態を取
り得るバリアと、前記バリアを閉状態から開方向に駆動
する駆動手段と、バリアを開状態から閉状態に自動的に
復帰させる復帰手段とを有し、前記太陽電池に照射され
る照射熱によって前記装置に悪影響が生じるの防止す
るために前記駆動手段によって、前記バリアを閉状態か
ら閉状態と開状態との間の半開き状態にし、装置の使用
時には前記駆動手段によって前記バリアを開状態にし、
前記装置の不使用時には前記復帰手段によって自動的に
前記バリアを閉状態にするようにしたものである。特
に、前記駆動手段は熱を感知することによって変形する
形状記憶合金であり、前記形状記憶合金は、所定温度以
上になったら前記バリアを前記半開き状態にしたもので
ある。更に、前記形状記憶合金に通電することによっ
て、前記形状記憶合金は前記バリアを全開状態にするよ
うにしたことにある。あるいまた、太陽電池を備える
とともに、装置を保護するために開閉可能なバリアと、
前記太陽電池が発電した発電エネルギーを充電する二次
電池と、前記二次電池の充電量が所定値以上にあること
を検知する過充電検出回路と、前記バリアを閉状態から
開状態に駆動する駆動手段と、バリアを開状態から閉状
態に自動的に復帰させる復帰手段とを有し、前記過充電
検出回路が前記二次電池の充電量が前記所定値以上にな
ったことを検知したことに応答して、前記駆動手段は前
記太陽電池に照射される照射熱によって前記装置に悪影
響が生じるの防止するために前記バリアを閉状態から閉
状態と開状態との間の半開き状態にし、装置の使用時に
は前記駆動手段は前記バリアを開状態にし、前記装置の
不使用時には前記復帰手段は前記バリアを自動的に閉状
態にするようにしたものである。
【0038】
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0040】図1〜図7は本発明の第1の実施の形態に
おける携帯型電子機器(カメラに適用した場合を想定し
ている)の機械的構成を示す図であり、更に詳しくは、
図1はバリア(保護カバー)を閉じた携帯状態を、図2
はバリアが全開した撮影状態を、図3は図2の撮影状態
において内部構造が見えるように一部を透視した状態
を、図4はバリア内に配線した形状記憶合金より成るワ
イヤの配線状態を、図5はバリアを閉じた携帯状態にお
けるポップアップ機構を示した断面を、図6は形状記憶
合金より成るワイヤが外部温度の上昇によって作用して
バリアが耐熱の為に半開したポップアップ状態を示した
断面を、図7はバリアの全開した撮影状態を示した断面
を、それぞれ示している。
【0041】図1において、101はカメラ本体、10
2は携帯時、ズームレンズ鏡筒106の前面をおおう開
閉可能なバリア(保護カバー)、103はレリーズボタ
ン、104はファインダ接眼部、105は5枚の太陽電
池セルが直列につながって成る太陽電池である。
【0042】前記カメラ本体101には、形状記憶合金
より成るワイヤ114の端部114bが引っ掛けられる
フック部101a(図4参照),前記バリア102の回
転軸102aを支持する軸部101d(図3,図5〜図
7参照),図5〜図7に示す後述のストップ爪117を
回動可能に支持する軸部101b、及び、該ストップ爪
117に外力(バリア102を外から押す力)が加わっ
た際に支えとして機能するストッパ部101c(図5〜
図7参照)が備わっている。
【0043】前記バリア102はその回転軸102aが
カメラ本体101の軸部101cに回動可能に支持さ
れ、図1から図2の状態まで回転可能となっている。そ
して、該バリア102の裏面には、後述するストロボ装
置からのストロボ光を集光して被写界へ投射する働きを
持つ反射鏡部102c(図2等参照)が形成され、この
反射鏡部102cは図示の様に凹面形状となっており、
バリア2を閉じた時、カメラ前面の凸面とこの凹面がぴ
ったり合さってスペース効率の向上が図れるようになっ
ている。この反射鏡部102cと前記回転軸102aと
はつなぎ部102bによって一体化されている。
【0044】更に上記バリア102には、図3或いは図
5〜図7に示す様に、回転軸102aに一体に形成され
て後述のストップ爪117を所定の位置に保持する為の
カム部102d、形状記憶合金より成るワイヤ114の
他方の端部114aが引っ掛けられるフック部102
e、後述のバリアスイッチ113をオン,オフさせる突
起部102fを有している。
【0045】図2に示すズームレンズ鏡筒106は、撮
影時には公知のモータ駆動手段により図1から図2の撮
影位置まで自動的に突出され、携帯時には、バリア10
2を図1の状態に閉じることが可能な状態まで沈胴させ
られる。
【0046】上記のズームレンズ鏡筒106に収納され
た撮影レンズ106aの光軸から前記バリア102の反
射鏡102cの中心位置までは図2に示す様に寸法Lに
規定されており、この様な構造のカメラにおいては、こ
の寸法Lは通常のストロボ内蔵カメラにおける、ストロ
ボ装置から撮影レンズの光軸までの間の寸法よりも格段
に大きくとれるため(バリア102、つまり反射鏡部1
02cの面積は図1から明らかな様にカメラ前側の略全
面を覆う位の大きさを持つ故)、後述する人物撮影の時
の赤目現象を抑えることができ、良好な写真撮影が可能
となる。
【0047】図2において、107は公知のAFシステ
ムの光学系を保護する為の保護ガラス、108は前記フ
ァインダ接眼部104へ光路を導く不図示のファインダ
ユニットの対物保護ガラスで、これらも携帯時にバリア
102におおわれる。また、109はストロボ発光を行
う放電管であるところのキセノン(Xe)管、110は
キセノン管109にて発せられた光をバリア2の裏面に
具備された前述の反射鏡102cに導く反射笠で、これ
らは、カメラ本体101に固定されている。
【0048】図3において、111は前記バリア2を閉
じ方向に付勢するバイアススプリング、112は前記バ
リア102と同軸(のカメラ本体101の軸部101
d)に回動可能に支持され、かつ、バリア102の回転
軸102aとは独立に回動可能なメインプーリー、11
4はNi−Tiを材料とした形状記憶合金より成るワイ
ヤである。
【0049】前記形状記憶合金より成るワイヤ114
は、図4に示す様に、各プーリー115a〜15gによ
り方向を変えられてバリア102の内部に配線されてお
り、後述の通電による加熱以外に、バリア102の局部
的な温度上昇によっても反応する(変形する)ように構
成されている。そして、このワイヤ114の一方の端部
114aは、同じく図4に示す様に、パイプ119aの
カシメによってループ部を作られて前述した様にバリア
102内のフック部102eに所定のテンションを持っ
て引っ掛けられている。又、他方の端部114bも同様
に、パイプ119bのカシメによってループ部を作ら
れ、所定のテンションを持ってカメラ本体101のフッ
ク部101aに引っ掛けられている。
【0050】又、両方の端部114a,114b共、リ
ード線120a,120bを介して後述するカメラの電
気回路に接続されており、該リード線120a,120
bを介して通電される構成になっている。
【0051】再び図3において、113はカメラ本体1
01の内部に支持されたバリアスイッチであり、図3の
状態、つまりバリア102の開状態にて該バリア102
の回転軸102a上にある突起部102fに押されてオ
ンしており、該バリア102が開状態であることを後述
のバリアスイッチ検出回路を介してマイコンに伝達され
る。
【0052】図5〜図7において、116は後述のマイ
コン及びプランジャ駆動回路によって駆動されるプラン
ジャであり、後述のストップ爪117のアマーチャ部1
17cを吸着する働きを持ち、不図示の支持機構により
カメラ本体101の内部に支持されている。117は軸
部117aがカメラ本体1の軸部101bに回転可能に
支持されたストップ爪であり、その爪部117bと前述
のプランジャ116に吸着されるアマーチャ部117c
を有していて、バネ118により図中反時計回り(以
下、CCW方向と記す)に付勢されている。
【0053】ここで、ストップ爪117の爪部117b
と前述のバリア102のカム部102dとの関係につい
て述べる。
【0054】図5〜図7の状態では、カム部102dの
回動軌跡内に爪部117bが位置し、バリア102の回
動を阻害するような構造になっている。従って、直射日
光下にカメラを置いて太陽電池105に強い光を当て
て、太陽電池を発電させて2次電池を充電するチャージ
状態において、該カメラの周辺温度が所定温度以上にな
ると、ワイヤ114が反応して図6の様にバリア102
は耐熱の為に半開きしたポップアップ状態となり、この
際ストップ爪117は、その爪部117bの一端にカム
部102dが当接し、放熱可能な状態を形成する保持部
材を成している。
【0055】一方、後述の様にプランジャ116が通電
され、これにアマーチャ部117cが吸着されると、該
爪部117bはバリア102の回動軌跡外に退避し(不
図示)、バリア102の回動がフリーとなる。従って、
爪部117bがバリア102の回動軌跡外に退避した状
態において、バリア102を時計回り(以下、CW方向
と記す)に、つまり図5の状態から図7の状態へ回動す
べく上記のワイヤ114に通電を行うと、該ワイヤ11
4が発熱して反応し、これによる引っ張り力が図3に示
したスプリング111の付勢に打ち勝ってバリア102
は時計回り(以下、CW方向という)に回動して図7の
全開状態となる。
【0056】そして、この状態になるとバリアスイッチ
113がバリア102の突起部102fの押圧によって
オンとなる為、上記のプランジャ116への通電が断た
れる。これにより、図7に示す様にストップ爪117の
爪部117bは再びバリア102のカム部102dの回
動軌跡内に入り込み、この際上記ワイヤ114への通電
も断たれ、該ワイヤ114は縮んだ状態から元の状態に
戻る。この様にワイヤ114への通電が断たれたとして
も、上記の様にストップ爪117の爪部117bがカム
部102dの回動軌跡内に入り込んでいる為、スプリン
グ111の付勢力によってバリア102が図中CCW方
向に回動してしまうことはなくなる。即ち、この状態に
おいて、上記ストップ爪117は、その爪部117bの
他端がバリア102を全開状態(撮影可能状態)に保持
する保持部材を成している。
【0057】尚、図5〜図7の各状態おいて、バリア1
02に外力が加わったとしても、爪部117bを介して
すぐ近くのカメラ本体101のストッパ部101cに力
がかかるだけで、ストップ爪機構を成すステップ爪11
7等そのものにダメージを与えることのない構成となっ
ている。
【0058】又、図7に示すδは、ファインダ接眼部1
04がカメラ後方にこの寸法だけ出っ張っていることを
示しており、これによりバリア102が撮影時に撮影者
の頭に当ることを防いでいる。
【0059】図8は上記の様な機械的構成を持つ電子機
器(カメラ)の要部回路構成を示すブロック図である。
【0060】図8において、251は図1の太陽電池1
05に相当する太陽電池、252は逆流防止ダイオー
ド、253はリチウムイオン等の2次電池254の過充
電を防止する為の過充電保護回路、255は該カメラの
各種回路の制御を行うマイコン、256はレンズ鏡筒2
58(図2の106に相当する)の現在位置を検出する
鏡筒位置検出回路である。257は前記鏡筒位置検出回
路256の位置情報に基づいてマイコン255によって
制御され、前記レンズ鏡筒258を駆動する鏡筒駆動回
路である。
【0061】260はワイヤ261(図2等の114に
相当する)を通電するワイヤ駆動回路、262はプラン
ジャ263(図3等の116に相当する)を駆動するプ
ランジャ駆動回路、264は前述のバリア102の開閉
によって状態変化するバリアスイッチ265(図3の1
13に相当する)の状態を検出するバリアスイッチ検出
回路、267は電源スイッチ、268は電源スイッチ2
67の状態を検出する電源スイッチ検出回路である。
【0062】以上の様な構成において、先ず、感熱によ
りバリア102が自動的にポップアップ状態となる場合
の動作について説明する。
【0063】バリア102の表面に配された太陽電池2
51(105)に太陽光が当たると、ここでの発電エネ
ルギーが逆流防止ダイオード252を介してリチウムイ
オン等の二次電池254にチャージされる。そして、こ
のような環境の下に放置されることによりバリア102
の表面温度が80℃に達すると、カメラ本体101内の
各部にダメージを与えるばかりか、内在するフィルムの
温度も60℃を越えることになり、該フィルムにダメー
ジを与えてしまう。
【0064】そこで本実施例では、この様な際にはバリ
ア102の裏面に配線された形状記憶合金より成るワイ
ヤ251(114)が熱を感知し、変形(縮む)する
(該ワイヤ114は55℃で変形するよう設計されてい
る)。すると、バリア102はスプリング111の付勢
に抗して図5の閉じ状態からストップ爪117の爪部1
17bの一端にカム部102dが当接するまでCW方向
に回動し、自動的に図6のポップアップ状態となる。し
たがって、カメラ本体101とバリア102との間に大
きな厚みの空気層が形成され、カメラ内部の温度上昇を
抑えることが可能となり、熱による悪影響を防ぐことが
できる。
【0065】また、バリア102の表面温度が下がる
と、変形していた上記ワイヤ261(114)が元の状
態まで伸び、バリア102は閉じ方向に付勢しているス
プリング111に従って図6から図5の状態に閉じられ
ることになる。
【0066】次に、図9(a)に示すマイコン255の
フローチャートに従って、バリア102を撮影状態に全
開させる動作について説明をする。
【0067】先ずマイコン255はステップ301にお
いて、電源スイッチ検出回路266が電源スイッチ26
7の投入を検知すると、ステップ302において、カメ
ラ本体101に具備されている二次電池254のバッテ
リーチェックを行い、もし所定の容量に達していなけれ
ばステップ303へ移行し、例えば表示等によって警告
を行って使用者にバッテリーが充分でないことの旨を知
らせる等の異常モード状態に入る。
【0068】一方、二次電池254の容量が所定値以上
であればステップ304へ移行し、ここでプランジシャ
駆動回路262を介してプランジャ263(116)を
起動すると同時に、次のステップ305において、ワイ
ヤ261(114)へワイヤ駆動回路260を介して通
電する。
【0069】これにより、前述した様に、ストップ爪1
17のアマーチャ部117cがプランジャ263(11
6)に吸着され、該ストップ爪117の爪部117bが
バリア102の回動軌跡外に退避してバリア102の回
動がフリーな状態となり、かつ、ワイヤ261(11
4)が通電により発熱して変形する(縮む)ことから、
バリヤ102は図5(図1)から図7(図3)へと全開
する。
【0070】次のステップ306においては、上記バリ
ア102が全開したか否かをバリアスイッチ検出回路2
64を介してバリアスイッチ265(113)の状態か
ら調べ、全開していなければ(加熱が充分でない状態
時)ステップ304へ戻り、同様のステップを繰り返
す。そして、その後バリヤ102が全開したことを検知
したら、ステップ306からステップ307へ進み、プ
ランジャ263(116)への通電を断ち、次のステッ
プ308において形状記憶合金より成るワイヤ251
(114)への通電を停止し、ステップ309へと進ん
で待機状態に入る。
【0071】なお、上記の様にバリア102が全開した
後は直ちにワイヤ261(114)への通電を断つこと
で、該ワイヤは元の状態に戻り、この際、同時にプラン
ジャ263(116)への通電を断つ為にストップ爪1
17がバネ118の付勢に従って反時計方向に回動する
ため、図7に示す様に、バリア102の回転軸102a
に設けられたカム部102dの他端と当接し、前述の様
にこれがストッパとなってバリア102の全開状態が保
たれる。この様に、バリア102を全開した状態でワイ
ヤ261(114)とプランジャ263(116)への
通電を断つ事ができるので、無駄な電力の消費を防ぐこ
とができる。
【0072】次に、図9(b)に示すマイコン255の
フローチャートに従って、バリア102の全開状態から
の閉じ動作について説明をする。
【0073】先ずマイコン255は、ステップ351に
おいて、電源スイッチ検出回路266が、電源スイッチ
267のオフを検知すると、ステップ352において、
レンズ鏡筒258(106)が沈胴しているかを鏡筒位
置検出回路256の出力信号より判別し、沈胴していな
ければステップ353へ進み、ここで鏡筒駆動回路25
7を介してレンズ鏡筒258(106)沈胴状態に設定
する(鏡筒位置検出回路256の出力を監視しなが
ら)。そして、ステップ354において、プランジャ2
63(116)への通電を開始し、次のステップ355
において、通電からバリア102のカム部102dがス
トップ爪117の爪部117bを通過するのに十分な所
定時間待ち、その後ステップ356においてプランジャ
263(116)への通電を停止する。これにより、ス
トップ爪117の爪部117bがバリヤ102の回動軌
跡外に一旦退避し、前記所定時間内にバリヤ102はス
プリング111の付勢に従って図5(図1)の状態へ戻
り、その後前記ストップ爪117の爪部117bはバリ
ヤ102の回動軌跡内に侵入する。
【0074】その後、ステップ357において、他のス
イッチ入力等がなされるまで待機状態に入る。
【0075】以上の第1の実施の形態によれば、以下の
ような効果を有する。
【0076】1)保護カバーであるバリアに太陽電池が
付いたような構成のカメラにおいて、該カメラのフィル
ム等の耐熱の為のアクチュエータと電源投入等によりバ
リアを自動的に開くのに用いるアクチュエータを共通の
アクチュエータ(形状記憶合金より成るワイヤ)とし、
かつ、降温時のバリヤ閉部材と電源が切られた際等にバ
リアを自動的に閉じる為の部材を共通の部材(スプリン
グ111)としている為、カメラのコンパクト化,シン
プル化、更には低コスト化を達成することができる。
【0077】2)形状記憶合金より成るワイヤを感熱と
通電による加熱の両方に反応させる構造にしている為、
この面においてもカメラのコンパクト化,シンプル化、
更には低コスト化を達成可能となる。
【0078】3)バリアの全開状態を保持する部材と感
熱によりワイヤが反応して所定量開いた状態に該バリア
を保持する部材を同一部材(バリアの回転軸に設けられ
たカム部102d,ストップ爪117,ブランジャ11
6)にて兼用するようにしている為、この面においても
カメラのコンパクト化,シンプル化、更には低コスト化
を達成可能となる。
【0079】4)図7の寸法δにて示す様に、バリア全
開時に、該バリアがファインダ接眼部を覗く撮影者の頭
に当たらない様に、図7の寸法δにて示す距離だけファ
インダ接眼部を後方に配している為、良好な操作性を得
ることが出来た。
【0080】また、カメラに適用した際の特有の効果と
しては、以下の様なものがある。
【0081】5)カメラの保護カバーとして、比較的大
きな面積を有するバリア102を配し、その表面に太陽
電池105を、裏面に集光作用を有する反射鏡部102
cを、それぞれ配する構成にしている為、該カメラ本体
をコンパクトなまま、それぞれの持つ機能を最大限に引
き出すことが可能となった。
【0082】6)上記の集光作用を有する反射鏡部10
2cをカメラの上方に配する構成にしている為(バリア
全開時において、図2の寸法Lを長くとれるの)、人物
撮影の照明装置として赤目現象を低減でき、上方からの
照明故に自然な人物像が撮影できる良好なものとなっ
た。
【0083】7)太陽電池105をなくした構造にした
場合、ポップアップ部は反射鏡部102cを具備したバ
リアのみとなる為、実装の為の連結がなく、カメラのコ
ンパクト化,シンプル化、更には低コスト化を達成可能
となる。
【0084】8)バリアに具備された反射鏡部102c
の形状とカメラの前面の形状がそれぞれ凹凸状を成し、
図5から明らかな様に、バリアを閉じた時に丁度合さる
ようになっている為、携帯性が増すと共にデザイン面の
自由度が増すことになる。
【0085】(第2の実施の形態)図10〜図13は本
発明の第2の実施の形態に関わる図で、図10はカメラ
の主要部分のみを示す斜視図であり、前記第1の実施の
形態と同じ機能を持つ部分は同一符号を付してある。
又、不図示のその他の構成は、第1の実施の形態と同じ
である。
【0086】図10において、102はバリアの一部で
あって、回転軸102aにより回動可能にカメラ本体に
支持されているのは第1の実施例と同様であるが、異な
るのは、回転軸102aの内部が空洞化して、後述のモ
ータユニット121〜123を内蔵しており、一体にイ
ンナーギア102hを有している点等である。
【0087】121はモータであり、公知の手段で回転
軸102a内に支持され、その出力軸121aにはピニ
オン122が圧入され、該ピニオン122は遊星ギア1
23と噛み合い、不図示のレバーによりピニオン122
と同軸にガイドされ、ピニオン122と遊星ギア123
とで公知の遊星機構を構成している。遊星ギア123は
2段ギアとなっていて一端(大きい方)のギアはカメラ
本体に固着されたインナー地板124のインナーギア部
124aと噛み合い、もう一端(小さい方)のギアは前
述のバリア102の回転軸102a内のインナーギア1
02hと噛み合っていて、公知の遊星減速機構を構成し
ている。(インナーギア124aと102hとの歯数の
差分だけ、遊星機構の一回転で回転軸102aが回転す
る。すなわち、大きな減速比を持つ機構を成している)
【0088】従って、該モータ121に図10上CCW
方向又はCW方向に回転する通電が行われると、大きな
減速比(大トルクで)でバリア102は開又は閉方向の
回動することになる。
【0089】102iは前記バリア102の回転軸10
2aに一体に具備されたカム部であり、図10の状態
(バリア102を閉じた状態)では、バリア閉スイッチ
125が上記カム部102iに押されてオンしており、
バリア102の閉じ状態が後述のマイコンへ伝達され
る。126はバリア102が全開状態になると上記カム
部102iに押されてオンするバリア全開スイッチであ
り、この状態信号も後述のマイコンへ伝達される。
【0090】図11は本発明の第2の実施の形態に関わ
るカメラの要部回路構成を示すブロック図であり、前記
第1の実施の形態と同様の部分は同一符号を付し、その
説明は省略する。
【0091】図11において、268は過充電防止回路
253が働いたか否かを検出する過充電検出回路、26
9はモータ駆動回路であり、これはマイコン255の指
示に従ってモータ270(図10の121に相当)の駆
動を制御する。259は耐熱の為にユーザが自分でバリ
ア102のポップアップを指示する為のマニュアルスイ
ッチ、271は図10に示した125に相当するバリア
閉スイッチであり、ここでの状態信号はバリアスイッチ
検出回路264を介してマイコン255に伝達される。
272は図10に示した126に相当するバリア全開ス
イッチであり、ここでの状態信号もバリアスイッチ検出
回路264を介してマイコン255に伝達される。
【0092】次に、図12(a)に示すマイコン255
のフローチャートに従って、第2の実施の形態における
バリア102がポップアップ状態になる動作を説明す
る。
【0093】マイコン255がステップ401でマニュ
アルスイッチ259のオンを検知するか、バリア102
の表面に配置された太陽電池251が発電を行って二次
電池254へのチャージが開始されその充電量が所定値
に達して過充電保護回路253が働き、これ以上の充電
が停止されたことをステップ402にて過充電検出回路
268を介して検知するとマイコン255はステップ4
03において、バリアスイッチ検出回路264を介して
バリア全開スイッチ272(126)の状態を調べ、オ
ンであれば、既にバリア102が全開して撮影状態にあ
るので、そのまま何もせずにステップ409の待機状態
に入る。一方、バリア全開スイッチ272(126)が
オフであればステップ404へ進み、バリア閉スイッチ
271(125)の状態を調べ、もしオンしていればバ
リア102は閉じているのでステップ405へ移行し、
バリア102がポップアップ状態になる所定時間に内部
タイマをセットし、続くステップ406において、モー
タ駆動回路269を介してモータ270(121)をバ
リア102を開くCCW方向に回転させるべく通電を開
始する。この通電は次のステップ407において上記タ
イマがカウントアップするまで、つまりバリア102が
カメラ本体との間に耐熱の為の空気層を形成するポップ
アップ状態となるまで継続される。
【0094】そして、ステップ407においてタイマが
カウントアップすると、ステップ408へ進み、ここで
上記モータ270(121)への通電を断ち、ステップ
409において、何らかのスイッチ入力がなされるまで
待機状態に入る。
【0095】この状態が、バリア102のポップアップ
状態である。
【0096】一方、上記バリア閉スイッチ271(12
5)がオンしていない場合は、ステップ404からステ
ップ410へ移行し、バリア102が閉じるのに十分な
所定時間に内部タイマをセットし、次のステップ411
において、モータ270(121)をバリア102を閉
じるCW方向に回転させるべく通電を開始する。そし
て、次のステップ412において、上記バリア閉スイッ
チ271(125)がオンしたか否かを調べ、オンして
いなければステップ413ヘ進み、上記のタイマがカウ
ントアップしたか否かを判別する。未だ該タイマがカウ
ントアップしていなければ再びステップ411へ戻り、
モータ270(121)のCW方向への通電を継続す
る。
【0097】また、上記のステップ413において、該
タイマがカウントアップしていれば、上記モータ270
(121)やその動力を伝達する機構に何らかの不具合
が生じたとしてステップ414の異常モード状態に入
る。
【0098】また、ステップ412において、上記タイ
マがカウントアップするまでの間にバリアスイッチ27
1(125)がオンした場合は、バリア102が閉じ状
態に復帰したので、次のステップ415において、上記
モータ270(121)のCW方向への通電を断ち、更
に次のステップ416において、上記タイマを一旦リセ
ットして、前述したステップ405〜409の動作を実
行する。
【0099】次に、図12(b)に示すマイコン255
のフローチャートに従ってバリアがポップアップ状態か
ら閉じる動作を説明する。
【0100】マイコン255は、ステップ451で、過
充電検出回路266により過充電保護回路253が作用
しなくなったことを検出し、ステップ452でマニュア
ルスイッチ259のオフを検出するとステップ453に
おいて、バリア全開スイッチ272(126)のオンが
検知されなければ、ステップ454にてバリア102が
閉じるのに十分な所定時間に内部タイマをセットし、ス
テップ455で、モータ駆動回路269によりモータ2
70(121)をバリアを閉じるCW方向に駆動させ
る。そして、ステップ456で、バリア102の閉じが
完了し、バリア閉スイッチ271(125)のオンを検
知するとステップ457でモータ270(121)を停
止し、ステップ458において、何らかのスイッチ入力
がされるまで待機状態に入る。
【0101】一方、ステップ459で上記タイマがカウ
ントアップするまでにバリア閉スイッチ271(12
5)のオンが検知されない場合は、何らかの異常が生じ
たとして、ステップ460の異常モードに入る。
【0102】以上の様に、2次電池254への充電量が
所定値に達すると、マイコン255を起動させてバリヤ
102を自動的にポップアップ状態にさせる構造にして
いる為、該カメラのフィルムを含む構成部品にダメージ
を与える程、温度上昇を招く事がなくなる。
【0103】つまり、例えば真夏の車中に放置された場
合、高温となって機器にダメージを与えてしまうのであ
り、本来この温度を検出して作用するような安全機構に
対して、「温度≒高照度⇒バイパス回路(過充電検出回
路)作用」というような割切りを入れることによって、
シンプルな系として製品に耐熱の為の安全機構を搭載し
たものである。更に詳しく述べると、例えば携帯電子機
器としてカメラの場合、高温に一番弱いのはフィルムで
あるが、代表的なカラーネガフィルム(ISO400)
の場合であっても、60℃の環境下に100時間ぐらい
の放置ではじめて写真に影響が出る程度のものである。
これに対して、本実施例のカメラは前記車中下であれ
ば、二次電池が未充電の状態からでもせいぜい10時間
程度で充電完了になってしまい、これによりマイコンが
起動して、耐熱の為の安全機構を働かせる訳である。従
って、前記割切りとはせいぜい10時間以内のものであ
り、実質的に製品に大きなダメージを残すものではな
い。
【0104】尚、上記実施例で、2次電池254の充電
量を検知する代りに照度センサにより照度を検知するよ
うにしたり、温度センサにより温度を検知するようにし
てもよい。
【0105】次に、この第2の実施例おいて、不図示の
電源スイッチが投入された際等の動作について、図13
(a)に示すマイコン255のフローチャートに従って
説明する。
【0106】先ずマイコン255は、ステップ501に
おいて、電源スイッチ検出回路266が電源スイッチ2
67の投入を検知するとステップ502において、カメ
ラ本体に具備されている二次電池254のバッテリーチ
ェックを行い、もし所定の容量に達していなければステ
ップ503へ移行し、例えば警告を行って使用者にバッ
テリーが充分でないことの旨を知らせる等の異常モード
状態に入る。
【0107】一方、二次電池254の容量が所定値以上
であればステップ504へ移行し、ここでバリア閉スイ
ッチ271(125)の状態を調べ、もしオンしていれ
ばバリア102は閉じているのでステップ505へ移行
し、バリア102が全開するのに十分な所定時間に内部
タイマをセットし、続くステップ506において、モー
タ制御回路268及びモータ駆動回路269を介してモ
ータ270(121)をバリア102を開くCCW方向
に回転させるべく通電を開始する。そして、次のステッ
プ507において、バリア全開スイッチ272(12
6)がオンしたか否かを調べ、オンしていなければ次の
ステップ510において、上記タイマがカウントアップ
しているか否かを判別する。該タイマがカウントアップ
していなければ、上記モータ270(121)のCCW
方向への通電を継続させる為にステップ506に戻る。
【0108】また、上記ステップ510において、上記
バリア全開スイッチ272(126)がオンせずにタイ
マがカウントアップしてた場合は、ステップ511へ移
行し、異常である事の警告を行う異常モード状態に入
る。
【0109】また、上記ステップ507において、上記
タイマがカウントアップするまでの間にバリア102が
全開し、バリアスイッチ272(126)がオンした場
合には、ステップ508へ進み、ここで上記モータ27
0(121)への通電を断ち、ステップ509におい
て、何らかのスイッチ入力がなされるまで待機状態に入
る。
【0110】この状態が、バリア102の全開状態であ
る。
【0111】一方、上記バリア閉スイッチ271(12
5)がオンしていない場合は、ステップ504からステ
ップ512へ移行し、ここでバリア102を閉じるのに
十分な所定時間内部タイマをセットし、次のステップ5
13において、モータ270(121)をバリア102
を閉じるCW方向に回転させるべく通電を開始する。そ
して、次のステップ514において、上記バリア閉スイ
ッチ271(125)がオンしたか否かを調べ、オンし
ていなければステップ515ヘ進み、上記のタイマがカ
ウントアップしたか否かを判別する。未だ該タイマがカ
ウントアップしていなければ再びステップ513へ戻
り、モータ270(121)のCW方向への通電を継続
する。
【0112】また、上記のステップ515において、該
タイマがカウントアップしていれば、上記モータ270
(121)やその動力を伝達する機構に何らかの不具合
が生じたとしてステップ516の異常モード状態に入
る。
【0113】また、ステップ514において、上記タイ
マがカウントアップするまでの間にバリア閉スイッチ2
71(125)がオンした場合は、バリア102が閉じ
た状態に復帰したので、次のステップ517において、
上記モータ270(121)のCW方向への通電を断
ち、更に次のステップ518において、上記タイマを一
旦リセットして、前述したステップ505〜511の動
作を実行する。
【0114】次に、図13(b)に示すマイコン255
のフローチャートに従って、バリア102の全開状態か
らの閉じ動作について説明する。
【0115】マイコン255は、ステップ551におい
て、電源スイッチ検出回路266が電源スイッチ267
のオフを検知すると、ステップ552において、バリア
102が全開状態から閉じるのに十分な所定時間に内部
タイマをセットし、ステップ553にてモータ駆動回路
269によりモータ270(121)をバリアを閉じる
CW方向に駆動させる。そして、ステップ554で、バ
リア閉スイッチ271(125)のオンを検知するとス
テップ555でモータ270(121)を停止し、ステ
ップ556において、何らかのスイッチ入力がされるま
で待機状態に入る。
【0116】一方、ステップ557で上記タイマのカウ
ントアップを判定するまでにバリア閉スイッチ271
(125)のオンが検知されない場合は、何らかの異常
が生じたとして、ステップ558の異常モードに入る。
【0117】以上の第2の実施の形態によれば、以下の
様な効果を有している。
【0118】1)第1の実施の形態で示した形状記憶合
金より成るワイヤを用いる必要がない為、その配線の手
間を省くことができ、しかもその為のスペースも不要と
なり、ポップアップ部をシンプルなものにすることがで
きる。
【0119】2)外界の温度によってバリア102への
通電の仕方を変化させたりする必要なく、簡単な制御回
路で動作可能であり、更には、外界の温度により動作時
間が変化したりしない。
【0120】(第3の実施の形態)図14及び図15は
本発明の第3の実施の形態における太陽電池付電子機器
に係る図であり、この実施の形態では携帯電話に適用し
た場合を想定している。つまり、第1の実施の形態に示
した形状記憶合金より成るワイヤを、又は第2の実施の
形態に示したモータユニット等を、耐熱の為の安全機構
として携帯電話に組み込んだ場合を想定している。
【0121】図14(a)はカバーを本体から取外した
状態を、図14(b)はカバーを閉じた状態を示した上
面図である。また、図15(a)はカバーを閉じた状態
を、図15(b)はカバーを開けた状態を、図15
(c)はポップアップ状態を、それぞれ示す側面図であ
る。
【0122】なお、耐熱の為の安全機構については、上
記第1又は第2の実施の形態と同様であるので、ここで
は図示を省略してある。
【0123】箱状のカバー201はヒンジ軸201aに
より回動可能に、電子機器としての携帯電話である本体
202に支持されている。このカバー201の外側の面
には図14(b)に示す様に太陽電池セル93が配設さ
れており、各太陽電池セル93がカバー201内でそれ
ぞれ直列に配線され、リード部としてのヒンジ軸201
a及び逆流防止ダイオード(不図示)を介して本体20
2内のリチウムイオン2次電池94に接続されている。
【0124】本体202には凸部202cが形成され、
カバー201との間に空気層B(図15参照)が形成さ
れている。尚、カバー201の側面201bも該本体2
02との間に空気層Bが形成されている。また、本体2
02には図15(a)に示す様に通気孔201cが設け
られており、直射日光が太陽電池セル93に当って2次
電池94に発電エネルギーがチャージされている間にカ
バー201の温度が上昇して来ると、該カバー201の
裏側の空気層Bの温度も上昇する。この時、図16
(a)の矢印で示すような空気の対流が起る。つまり、
カバー201の側面201bと本体202との隙間より
外周囲の空気を吸込み、通気孔201cから逃すような
空気の流れを生じさせることにより、該カバー201の
裏面の空気層Bを周囲の空気の温度と同じ値程度に保
つ。
【0125】これにより、本体202の温度上昇は周囲
の空気温度と同程度に押えることができる。
【0126】また、前記本体202には、不図示の回路
部に接続されたマイク部202dや図14(a)の点線
にて示すようなプッシュボタン部202bが設けられて
いる。
【0127】スピーカー203はヒンジ軸203aによ
り本体202に対して回動可能に支持されており、発音
体を内蔵するスピーカー部203bを先端に有し、又反
射部(メッキ部)203cが、カバー201を閉じた図
14(b)及び図15(a)の状態で前述の通気孔20
1cに対向する位置に設けられており、これは、通気孔
201cに対して略平行な角度を持って入ってくる直射
太陽光を正反射して再びカバー201外に逃すことによ
って、スピーカー部203bに熱を伝えにくくする働き
を持っている。従って、この反射面203cは通気孔2
01cに対して略垂直な面として形成されている。
【0128】また、この反射部203cは、スピーカー
203の電装部、つまり耐熱性の最も高い部分に形成さ
れている同時に、複雑な機能部品やリチウムイオン2次
電池93を有する本体202とはやはりヒンジ軸203
aのみでつながっている為、該反射部203c自体が多
少高温になったとしても、本体202や2次電池94に
与える温度の影響は少ない。
【0129】この様に、携帯電話に適用した場合におい
ても、上記第1及び第2の実施の形態と同様な効果を得
ることができる。
【0130】つまり、第1の実施の形態と同様な耐熱の
為の安全機構を具備した場合、以下の効果がある。
【0131】1)カバー201に太陽電池が付いたよう
な構成の携帯電話において、該電話の各種構成部材の耐
熱の為のアクチュエータと電源投入等によりカバー20
1を開く際に用いるアクチュエータを共通のアクチュエ
ータ(形状記憶合金より成るワイヤ)とし、かつ、降温
時のカバー閉部材と電源が切られた際等にカバー201
を閉じるのに用いる部材を共通の部材(スプリング)と
している為、該携帯電話のコンパクト化,シンプル化、
更には低コスト化を達成することができる。
【0132】2)形状記憶合金より成るワイヤを感熱と
通電による加熱の両方に反応させる構造にしている為、
この面においても該携帯電話のコンパクト化,シンプル
化、更には低コスト化を達成可能となる。
【0133】3)カバー201の全開状態を保持する部
材と感熱によりワイヤが反応して所定量開いた状態に該
カバー201を保持する部材を同一部材(カバーの回転
軸に設けられたカム部)にて兼用するようにしている
為、この面においても該携帯電話のコンパクト化,シン
プル化、更には低コスト化を達成可能となる。
【0134】一方、第2の実施の形態と同様な耐熱の為
の安全機構を具備した場合、以下の効果がある。
【0135】4)上記の形状記憶合金より成るワイヤを
用いる必要がない為、その配線の手間を省くことがで
き、しかもその為のスペースも不要となり、ポップアッ
プ部をシンプルなものにすることができる。
【0136】5)外界の温度によってカバー201への
通電の仕方を変化させたりする必要なく、簡単な制御回
路で動作可能であり、更には、外界の温度により動作時
間が変化したりしない。
【0137】以上まとめると、以上の各実施の形態によ
れば、熱による内部構成部品へのダメージを未然に防ぐ
と共に、省電化,低コスト,コンパクト化、更には被作
用部材の各位置への自動化を達成することができる。
【0138】また、以上の実施の形態においては、比較
的大きな面積を持つ保護バリアの裏面を反射鏡部のみ
(実装部を含まない構造)にし、これを撮影時に上方に
位置させてストロボ装置のリフレクタとして利用するよ
うにしているので、シンプルであり、かつ、撮影時にお
いて、良好な照明光を得ることができる。
【0139】更に、以上の実施の形態では、二次電池の
充電量が所定値に達する状態時には、内部機器へダメー
ジを与える一歩手前位に高熱なっていることが想定され
る為、バイパス回路の捨て去る電流を利用してこの際に
は自動的に保護バリアを初期位置から第1の位置に自動
的に変移させ、機器本体と保護バリアの間に空気層を形
成して放熱するようにしているので、確実に内部構成部
品への熱によるダメージを防ぐことができる。
【0140】
【0141】
【0142】
【0143】
【0144】
【0145】
【0146】
【0147】
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小型化、低コスト化の図れる太陽電池を使用する装置を
提供できるものである。
【0149】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカメラを示す
斜視図である。
【図2】図1のバリアを全開した状態を示す斜視図であ
る。
【図3】図1のカメラの主要部分を透視して示す斜視図
である。
【図4】図1のバリアの裏面に具備された形状記憶合金
より成るワイヤに配線状態を示す図である。
【図5】図1のカメラのバリア閉じ時の要部のみを示す
断面図である。
【図6】図5の状態から感熱作用によりバリアがポップ
アップした状態を示す断面図である。
【図7】図1の状態からカメラの使用時の状態(バリア
全開状態)を示す断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの要部
回路構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの電源
投入及び投入解除時の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの要
部機構を示す斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るカメラの要
部回路構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るカメラの安
全機構が作用及び不作用となる場合の動作を示すフロー
チャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るカメラの電
源投入及び投入解除時の動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話の
カバーを外した時とカバーを閉めた時の平面図である。
【図15】図14の携帯電話の各状態時における断面図
である。
【図16】従来の電子機器をカメラに適用した場合の各
状態を示す底面図である。
【図17】図16のカメラの斜視図である。
【図18】図17の状態より形状記憶合金より成るワイ
ヤが作用したポップアップ状態時の内部構成を示す斜視
図である。
【図19】図18の状態よりカバーを閉じた時の内部構
成を示す斜視図である。
【図20】図16のカメラに具備される要部回路構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
102 バリア 102c 反射鏡部 102d カム部 104 ファインダ接眼部 105,251,93 太陽電池 109 キセノン管 110 反射笠 111 スプリング 113,265 バリアスイッチ 114 形状記憶合金より成るワイヤ 116,263 プランジシャ 117 ストップ爪 121,270 モータ 122,123 遊星機構 124 インナー地板 125,126 バリアスイッチ 201 カバー 253 過充電保護回路 255 マイコン 266 電源スイッチ検出回路 267 電源スイッチ 268 過充電検出回路 269 モータ駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05K 7/20 H04B 7/26 L (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/02 G03B 11/04 H04B 7/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池を備えるとともに、装置を保護
    するために開閉可能で閉、半開き、全開の状態を取り得
    バリアと、前記バリアを閉状態から開方向に駆動する
    駆動手段と、バリアを開状態から閉状態に自動的に復帰
    させる復帰手段とを有し、前記太陽電池に照射される照
    射熱によって前記装置に悪影響が生じるの防止するた
    めに前記駆動手段によって、前記バリアを閉状態から閉
    状態と開状態との間の半開き状態にし、装置の使用時に
    は前記駆動手段によって前記バリアを開状態にし、前記
    装置の不使用時には前記復帰手段によって自動的に前記
    バリアを閉状態にすることを特徴とする太陽電池を使用
    する装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は熱を感知することによっ
    て変形する形状記憶合金であり、前記形状記憶合金は、
    所定温度以上になったら前記バリアを前記半開き状態に
    することを特徴とする請求項1の太陽電池を使用する装
    置。
  3. 【請求項3】 前記形状記憶合金に通電することによっ
    て、前記形状記憶合金は前記バリアを全開状態にするこ
    とを特徴とする請求項2の太陽電池を使用する装置。
  4. 【請求項4】 太陽電池を備えるとともに、装置を保護
    するために開閉可能なバリアと、前記太陽電池が発電し
    た発電エネルギーを充電する二次電池と、前記二次電池
    の充電量が所定値以上にあることを検知する過充電検出
    回路と、前記バリアを閉状態から開状態に駆動する駆動
    手段と、バリアを開状態から閉状態に自動的に復帰させ
    る復帰手段とを有し、前記過充電検出回路が前記二次電
    池の充電量が前記所定値以上になったことを検知したこ
    とに応答して、前記駆動手段は前記太陽電池に照射され
    る照射熱によって前記装置に悪影響が生じるの防止する
    ために前記バリアを閉状態から閉状態と開状態との間の
    半開き状態にし、装置の使用時には前記駆動手段は前記
    バリアを開状態にし、前記装置の不使用時には前記復帰
    手段は前記バリアを自動的に閉状態にすることを特徴と
    する太陽電池を使用する装置。
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