JP2720867B2 - 閃光装置内蔵カメラ - Google Patents

閃光装置内蔵カメラ

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JP2720867B2
JP2720867B2 JP8013268A JP1326896A JP2720867B2 JP 2720867 B2 JP2720867 B2 JP 2720867B2 JP 8013268 A JP8013268 A JP 8013268A JP 1326896 A JP1326896 A JP 1326896A JP 2720867 B2 JP2720867 B2 JP 2720867B2
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gear
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light emitting
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信明 笹垣
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は閃光装置を内蔵した
カメラに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、カメラから離れた発光位置と
カメラに近接した収納位置との間でストロボ発光部を直
線移動可能としたカメラが知られている。例えば、特開
昭59-75232号公報に示すように、ストロボ発光部を突出
方向に付勢する第一バネを発光部の支持体に設け、第一
バネの付勢力よりも大きな付勢力を有する第二バネを駆
動レバーに設ける。そして、第二バネの付勢力により駆
動レバー介してストロボ発光部を格納方向に付勢する構
成のストロボ内蔵カメラが開示してある。この駆動レバ
ーは、モータによって回転するカム板によって駆動さ
れ、カム板の回転によって駆動レバーを回転して第二バ
ネの付勢力を制限し、第一バネの付勢力によって発光部
を突出させ、また、カム板のさらなる回転により駆動レ
バーを移動して第二バネの付勢力を回復し、発光部を格
納するものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来のカメ
ラでは、発光部の突出と格納を自動で行うことができる
が、そのための構成が複雑になり、装置の大型化とコス
トの上昇を招くことになっていた。特に、照射光束の照
射角を可変とする機構を閃光発光部に備える構成とした
場合には、より複雑な構成となることは避けられなかっ
た。 【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、コンパクト且つ低コストな機構で、閃光発光
部の収納を自動的に行うことができるカメラを提供する
ことを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明では、照射角が可変の閃光発光部(4)をアッ
プダウン可能に取り付けたカメラの閃光発光部駆動装置
において、所定の第一回転軸(36)に対して閃光発光
部を回動可能に保持するとともに、閃光発光部をカメラ
から離れた発光位置とカメラに近接した収納位置との間
で移動可能な保持部材(5)と、保持部材に設けられ、
照射角を変化させるために閃光発光部の一部を移動させ
る移動機構(3)と、モータ(10)と、所定の第二回
転軸に対して偏心して設けられた第一当接部(32a)
を有するとともに、該第一当接部を介してモータの回転
を保持部材に伝達する第一駆動伝達系(32)と、所定
の第三回転軸に対して偏心して設けられた第二当接部
(31a)を有するとともに、モータの回転を移動部材
に伝達する第二駆動伝達系(28,29,30,31)
と、モータの回転を第一、第二駆動伝達系に選択的に伝
達する切換部材(25,26,27)とを備え、第一当
接部は、モータの回転によって保持部材を駆動し、第二
当接部は、モータの回転によって移動機構を駆動するこ
ととした。また、保持部材(5)を発光位置に維持する
付勢手段(34)をさらに備え、第一当接部(32a)
は、モータ(10)の回転によって付勢手段の付勢力に
抗して保持部材を収納位置へ移動することとした。さら
に、第一駆動伝達系(32)はカメラのファインダー光
学系(2)の側方且つ近傍に設けられ、第二回転軸は第
一回転軸(36)と平行であることとした。 【0006】本発明によれば、閃光発光部を回動可能に
保持する保持部材を第一駆動系を介してモータの回転に
よって直接駆動するようにするとともに、閃光発光部の
照射角を変更するための移動部材を第二駆動系を介して
モータの回転によって直接駆動するようにし、これら第
一、第二駆動系を切り換える切り換え部材を備える構成
としたので、閃光発光部の駆動機構を極めて簡単な構成
で実現することが可能となる。また、保持部材を発光位
置に付勢する付勢手段を設けたので、閃光発光部のアッ
プ動作を簡単な構成で行うことのできる駆動機構を実現
できる。さらに、第一駆動伝達系をカメラのファインダ
ー光学系の側方且つ近傍に設けたので、カメラを小型化
することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。図1は本発明を適用した一眼レフ
カメラの駆動機構を示したものである。図1において、
1は交換レンズを装着するバヨネットマウント、2はペ
ンタプリズムである。3はフラッシュ装置の発光部を収
納したフラッシュケースであり、その内部に発光管4が
配される。 【0008】5はフラッシュケース3を保持する基板で
あり、カメラ本体に対して軸36により回動可能に設け
られている。基板5の反対側5c部にも軸36は同軸に
設けられている(不図示)。この基板5はカメラ本体に
植設されたピン35に掛けられたバネ34により、図中
時計方向に付勢されている。フラッシュケース3の一部
3bには軸6が嵌挿されており、フラッシュケース3は
軸6によってガイドされ軸6の軸方向に移動可能となっ
ている。軸6は基板5の腕部5a及び5bによって両端
を固着されている。また、腕部5aとフラッシュケース
の一部3bとの間には圧縮バネ7が設けられており、フ
ラッシュケース3を基板5に対して図中右方向へ付勢し
ている。 【0009】フラッシュケース3の前方には発光管4か
らの照射光を拡散させる拡散板(不図示)が基板5に固
設されている。従って、前述の如くフラッシュケース3
が軸6の軸方向に移動することにより、発光管4と拡散
板との間隔が変化し、これによりフラッシュ照射角を変
化させる、所謂ズームフラッシュ機能が達成される。カ
メラのフィルム巻戻部前側(図中右下)にはモータ10
が設けられており、その出力はピニオンギヤ11から減
速ギヤ列12、13、14を介して、ギヤ14と一体に
回転するギヤ15に伝達される。ギヤ15はギヤ14の
回転を伝えると共に上下方向へ移動可能となっており、
この移動に伴いギヤ15が下方の位置にあるときはギヤ
18へ、上方の位置にあるときはギヤ40へ、それぞれ
回転を伝達する。 【0010】ギヤ15はカメラ本体に固定された基板1
6上に設けられた圧縮バネ17により上方へ付勢されて
いる。図1の状態ではキヤ15の上面が後述する操作部
材42の下面に設けられたカム面42aと当接し、ギヤ
15は下側、すなわちギヤ18と噛み合った位置となっ
ている。ギヤ18へ伝達された回転は、さらにギヤ1
9、ギヤ19と一体に設けられた笠歯車20から笠歯車
22、23を介してギヤ24に伝達される。ギヤ24と
一体に設けられたギヤ25にはギヤ27が噛み合ってお
り、このギヤ25、27及びアーム26により切換手段
として遊星ギヤ機構を構成している。上述したギヤ12
〜15、18〜25の軸は、全てカメラ本体、またはカ
メラ本体と一体に設けられた基板上に固設される。ま
た、ギヤ27の軸はアーム26に固設されている。 【0011】ギヤ27と噛合可能なギヤ28は、ギヤ2
9と一体となって回転するように基板5上に設けられて
おり、該ギヤ29はさらにギヤ30を介してギヤ31に
回転を伝達する。これらのギヤ30、31も基板5上に
設けられた軸(不図示)に回動可能に嵌挿されている。
ギヤ31上には後述するピン31aが植設されており、
フラッシュケース3の一端に設けられたツバ3aと係合
可能になっている。ギヤ31の回転位置はギヤ31上に
設けられた位置検出パターン31bと、基板5に設けら
れたブラシ8との電気的接続状態により検知可能となっ
ている。このパターン31bとブラシ8とにより位置検
出手段51が構成される。 【0012】前述のギヤ27が図中(27)で示す位置
にあるときに係合するギヤ32はカメラ本体に回動可能
に軸支されており、その一面には前述の基板5の腕部5
dと係合可能なピン32aが植設されている。また、他
の一面には位置検出パターン32bが設けられており、
カメラ本体に設けられたブラシ33と該パターン32b
との電気的接続状態によりギヤ32の回転位置が検出可
能になっている。このパターン32bとブラシ33とに
より位置検出手段52が構成される。 【0013】37は前記基板5を覆うカバーであり、そ
の一端をピン39によってカメラ本体に軸支され、他端
がカメラ本体から離間しフラッシュの使用が可能となる
離間位置と、他端がカメラ本体に近接しフラッシュの使
用が不可となる近接位置との間を揺動可能となってい
る。また、カバー37はカメラ本体に設けられたピン3
9に掛けられたバネ38により図中反時計方向、すなわ
ちカバーが閉じる方向に付勢されている。該カバー37
の内面には後述する凸部37bが設けられている。 【0014】42はカメラ外面に設けられたフィルムを
巻戻す為の操作スイッチであり、42をスライドさせて
指標42bをカメラ外面上の指標43及び44に合わせ
ることにより巻戻動作の可否を切り換える。前述の如く
指標42bが指標43と対応している図1の状態では、
操作スイッチ42の下面に設けられたカム面42aはギ
ヤ15を下方へ押し下げギヤ18と噛み合っている。指
標42bを指標44に合わせるとスイッチ45がONす
ると共に、前述のカム面42aとギヤ15上面との係合
が解かれ、ギヤ15はバネ17の作用により上方へ移動
しギヤ40と噛み合う。ギヤ40はさらにギヤ41と噛
み合い、ギヤ41上に設けられたフォーク部41aを回
転させる。このフォーク部41aは35mmフィルムのパ
トローネ内のスプール端部のハブと係合し、撮影終了時
にフィルムをパトローネ内に巻戻す。46は前述の基板
5がポップダウンした状態でONするスイッチである。 【0015】次に図1の実施例の各機構部分の動作を個
別に説明する。図1はフラッシュケース3がポップアッ
プした状態、すなわちカバー37がカメラ本体から離間
しフラッシュの使用が可能な状態を示している。この状
態で先ずモータ10を反時計方向に回転させると、その
回転はギヤ11〜15、18〜24を介してギヤ25を
右旋させる。これに伴い、アーム26もギヤ25の軸と
同軸で右旋し、ギヤ27と28とが噛み合い28が右旋
する。したがって、ギヤ29も右旋しギヤ30を介して
ギヤ31も右旋する。 【0016】モータ10が時計方向に回転すると、同様
にギヤ25が左旋し、これによりアーム26がギヤ25
の軸と同軸で左旋し、ギヤ27と28との係合が解かれ
ギヤ27はギヤ32と噛み合う。したがってギヤ32は
左旋する。次に図2を用いてフラッシュケース3とギヤ
31との関係を詳述する。図2(a)〜(c)はギヤ3
1の回転に伴うフラッシュケース3の移動を示すもので
ある。図中符号は図1と一致しているので説明は省略す
る。但し、50は拡散板を示している。 【0017】図2において、ギヤ31はモータ10によ
り時計方向に駆動される。これにより植設されたピン3
1aも円周方向に移動する。先ず、図2(a)の状態は
ピン31aが最も拡散板50から離れた位置にある。こ
のとき、フラッシュケース3はバネ7により右方向へ付
勢されているので、ツバ部3aがピン31aに当接して
その位置が決定されている。この状態では発光管4と拡
散板50との位置が最も離れており、フラッシュの照射
角は狭くなる。これをテレズーム状態と呼ぶ。このと
き、位置検出手段51からはテレズーム状態を示す信号
(仮にテレ信号と呼ぶ)が出力される。 【0018】次にギヤ31が約90゜右旋した状態を示
すのが図2(b)である。ギヤ31の右旋に伴い、ピン
31aはツバ部3aを左方向に押し、バネ7の付勢力に
抗してフラッシュケース3を左方へ移動させる。図2
(b)の位置はテレズーム状態と後述するワイドズーム
状態のほぼ中間位置にあたり、これをノーマルズーム状
態と呼ぶ。このとき、前述の位置検出手段51からはノ
ーマル信号が出力される。 【0019】さらにギヤ31が右旋し、ピン31aが最
も拡散板50に近接した状態が図2(c)である。この
とき、発光管4と拡散板50との位置が最も近接しフラ
ッシュの照射角は広くなる。これをワイドズーム状態と
呼ぶ。このとき、前述の位置検出手段51からはワイド
信号が出力される。さらにギヤ31が右旋すると、フラ
ッシュケース3はバネ7の力で右方向へ移動し、図2
(a)の状態へ戻る。つまり、ギヤ31が一回転するこ
とによりフラッシュケース3はテレズーム位置とワイド
ズーム位置との間を往復動することになる。この過程に
おいて、ピン31aが図2中上端にきたとき、フラッシ
ュケース3は図2(b)と同じ位置になるが、このとき
は前述の位置検出手段51からは信号が出力されない。 【0020】次に図1及び図3(a)〜(b)を用いて
さらに全体の動きを詳述する。図3では図1におけるモ
ータ10からギヤ24迄の伝達系は省略してある。先
ず、図3(a)はフラッシュケース3がポップアップし
た状態を示している。このとき、ギヤ32に植設された
ピン32aは後述する如く図示の位置にある。図中47
はカメラの上カバー、48は他のフラッシュ装置を用い
るときに装着を行なう為のアクセサリーシューであり、
49はカメラ本体に植設されたピンである。 【0021】図3(a)の状態では基板5は図1のバネ
34の作用により軸36を中心に時計方向、すなわちフ
ラッシュケース3が上昇する方向に付勢されている。こ
の付勢による揺動は基板5の一端部5dがカメラ本体に
植設されたピン49に当接することにより規制され、図
示のポップアップ状態を形成する。このとき、カバー3
7はその下面37cが基板5の上部5eにより持ち上げ
られ、軸37aを中心に右旋し図示の如くその先端37
dが基板5の端部5fとlだけずれた位置に移動する。
この距離lは前述のフラッシュケース3のテレズーム状
態〜ワイドズーム状態までの移動量l′とほぼ同じにな
っており、これによりポップアップした状態では図3に
(3)で示す如く、基板5とカバー37の凸部37bと
の間にフラッシュケース3がテレズーム状態まで移動し
得る空間が形成される。ここで、図1に38として示す
カバー37を反時計方向に付勢するバネは、前述の基板
5を時計方向に付勢するバネ34よりも十分弱くなって
おり基板5の右旋を妨げない。このポップアップ状態に
おいてはスイッチ46はOFF状態にある。また、この
ままの状態においては図1の位置検出手段52からはポ
ップアップを示す信号(アップ信号)が出力される。 【0022】さてここで、モータ10によりギヤ25が
右旋すると、前述の如くアーム26も右旋しギヤ27と
28とが噛み合う。そして、ギヤ28が右旋することに
よりフラッシュケース3が図中左右方向に移動し、ズー
ミングが行なわれる。ここで、ズーミングがワイド状
態、すなわち図3(a)に3として示す状態にあってモ
ータ10が反転したときを考える。モータ10の反転に
伴いギヤ25は左旋し、これによりアーム26も左旋し
ギヤ27と28との噛み合いが解かれる。このとき、図
2(c)に示す如くギヤ31の中心とピン31aの中心
及びピン31aとフラッシュケース3のツバ部3aの接
触点Pとは一直線上にある為、バネ7によるフラッシュ
ケース3の右方向への移動は不能となり、フラッシュケ
ース3はワイドズーム状態に保持される。
さて、アーム26が左旋を続けるとギヤ27はギヤ3
2と噛み合いギヤ32を左旋させる。よってギヤ32に
植設されたピン32aも移動し、基板5の一端部5dと
当接し、一端部5dを図3(a)で右方向へ押圧する。
この押圧により基板5は軸36を中心として図1のバネ
34に抗して左旋を開始し、図3(b)の状態、すなわ
ちポップダウン状態に至る。 【0023】この過程において、カバー37は図1のバ
ネ38の作用により軸37aを中心として左旋し、ポッ
プダウン状態ではその端部37dと基板5の端部5fと
ほぼ一致する。これは基板の揺動中心36とカバーの揺
動中心37aとが異なっているために生じる結果であ
り、これによりポップダウン状態でのカメラ外形を小さ
くする効果を果たしている。 【0024】図3(b)のポップダウン状態ではスイッ
チ46がONし、また図1の位置検出手段52からはポ
ップダウンを示す信号(ダウン信号)が出力される。こ
の後、またモータ10を右旋させるとギヤ32は同様に
左旋し、ピン32aの移動に伴い基板5はバネ34の作
用により右旋して、再び図3(a)のポップアップ状態
へと移行する。つまり、ギヤ32が一回転することによ
りカバー37はポップアップ位置とポップダウン位置と
の間を往復動することになる。 【0025】図4は本発明を適用したカメラを背面から
見た図である。図中37、42、47、48は既に説明
した部材であるので説明は省略する。60はレリーズ釦
であり、押圧するとそのストロークの中間で第1のスイ
ッチがONし(これを半押スイッチと呼ぶ)、さらに押
圧すると第2のスイッチがONする(これをレリーズス
イッチと呼ぶ)。カメラ上面には液晶等を用いた外部表
示部材61が設けられ、この表示部材61にはシャッタ
スピード、絞り値等や後述するフラッシュ装置の状態表
示等が表示される。62はファインダ観察窓であり、こ
のファインダ内にも表示装置が設けられている。63は
フラッシュ撮影のモードを選択する釦であり詳細は後述
する。 【0026】図5(a)〜(f)は前述の表示部材の表
示形態を示した図である。図5(a)〜(f)の各上段
は外部表示部材61を、下段はファインダ内の表示部材
の表示形態をそれぞれ示している。先ず図5(a)を用
いて各表示の意味について説明する。図5(a)は説明
のためにフラッシュ関係の表示セグメントを全て出した
ときを示しており、実際の使用状態における表示とは異
なる。また、図5においては、シャッタスピード等、本
発明に直接関係しない他の表示は省略してある。 【0027】先ず、図5(a)において、70はフラッ
シュ撮影のモードが後述する“オート”の状態にあるこ
とを示すセグメントであり、オート以外のモードでは表
示が消える。71と72とはフラッシュ発光を行なうか
否かを表示するセグメントで、71のみ表示され72が
消えているときにはフラッシュの発光が行なわれる。7
1、72が共に表示されているときにはフラッシュの発
光は行なわれない。71、72は外部表示とファインダ
内表示の双方に表示される。73はフラッシュ装置の充
電状態を示すセグメントであり、フラッシュ発光を行な
う状態、すなわち表示71が表示され72が消えている
状態で、この73が表示されているときは充電が完了さ
れていることを示し、73が表示されていないときは充
電中であることを示す。73は後述する如く、フラッシ
ュ発光を行わない状態で点滅表示を行なうことがある。
これは撮影者にフラッシュ使用を推奨する表示である
(尚、この点滅表示は図5中破線で示す)。図5(b)
〜(f)に示す各表示状態については後述する。 【0028】次に図6を用いて本実施例の電気回路ブロ
ックを説明する。この図6においては、本発明に直接関
係しない巻上制御回路等は省略してある。図6におい
て、100はマイコンである。マイコン100には前述
のスイッチ45、46、63及び位置検出手段51、5
2、半押スイッチ101、レリーズスイッチ102が接
続されている。半押スイッチ101とマイコン100と
の間に設けられたタイマー103は、半押スイッチがO
FFしても一定時間カメラの電源をONさせておく、所
謂半押タイマーを形成するものである。このタイマー1
03には前述の半押スイッチ101と共にマイコンから
出力されるレリーズ完了を示す信号を入力するライン1
11も接続されている。 【0029】タイマー103の動作を説明する。先ずカ
メラのレリーズ釦(図4の60)を半押して、半押スイ
ッチ101をONさせるとタイマー103は常時リセッ
トされ、113のラインにはHレベルの信号が出力され
る。このままレリーズスイッチ102をONさせずに半
押スイッチ101をOFFにした場合(すなわち、レリ
ーズ釦から指を離した場合)は、そのOFFなった時点
から数秒間(例えば、7秒程度)ライン111をHレベ
ルに保持し、その後Lレベルに落とす。 【0030】また、レリーズスイッチ102がONとな
り、カメラの撮影動作が行われた場合は、その撮影動作
完了時に111へ出力される信号を受け、その時点で半
押スイッチ101がOFFであれば111から信号を受
け、111から信号を受けた時点から1秒程度ライン1
13をHレベルに保持し、その後Lレベルに落とす。1
11から信号を受けた時点で半押スイッチ101がON
となっていたときは、前述の如く半押スイッチがOFF
した時点から7秒程度でライン113がLレベルとな
る。 【0031】104は表示駆動回路であり、マイコンか
らの指令を受けて前述の外部表示装置61及びファイン
ダ内表示装置105を駆動する。106はモード駆動回
路であり、前述のモータ10をマイコンの指令に基づき
駆動する。ファインダ制御回路107は、前述のフラッ
シュ発光部4の発光を制御する回路であり、マイコンか
らフラッシュ制御回路へは充電の開始等を支持する信号
が送られる。また、フラッシュ制御回路からマイコンへ
は充電の完了を示す信号が送られる。 【0032】109はフラッシュ使用判定回路であり、
カメラの測光回路108からの出力に対して予め決めら
れた分析を行ない、フラッシュが必要か否かを判断して
その結果をマイコンに送る。110は交換レンズL内に
設けられた焦点距離情報出力回路であり、そのレンズの
焦点距離を示すfmm信号をライン114によりマイコン
に送る。 【0033】次に図6、図7〜図14のフローチャート
を用いて前述のマイコン100により統括制御される本
実施例全体の動作を詳述する。先ず、半押スイッチ10
1がONすると、図7のステップS1から動作が開始さ
れる。ステップS2では充電開始信号をフラッシュ制御
回路107に対して出力する。この充電完了信号は充電
が完了された時点で出力が停止される。ステップS3で
は現在のフラッシュモードの確認を行なう。そしてステ
ップS4、ステップS5により現在のフラッシュモード
に応じた制御ルーチンへとそれぞれ分岐を行なう。 【0034】ここで、フラッシュモードについて説明す
る。本実施例におけるカメラでは、フラッシュを発光さ
せるモードとしてオート、ON、OFFの三つのモード
を有する。オートモードとは、例えば被写体の輝度に応
じてフラッシュの発光を行なうか否かをカメラが自動的
に判断するモードであり、ONモードとは被写体の輝度
によらずフラッシュを強制的に発光させるモードで、O
FFモードとはフラッシュの発光を一律に禁止するモー
ドである。 【0035】これらのモードの切換はスイッチ63によ
り行なわれる。スイッチ63がONするとマイコンの処
理は図8に示すモード割込に移行する。このルーチンに
おいては現在のフラッシュモードがオートならONへ、
ONならOFFへ、OFFならオートへと変更される。
すなわち、スイッチ63を一回押圧する毎にフラッシュ
モードがオート→ON→OFF→・・・というように順
次切り替わっていく。この後、ステップS108で通常
処理に戻される。 【0036】以下にオートモードの処理について説明す
る。図9はオートモードにおける処理を示したものであ
る。このオートモードでは被写体の低輝度時に発光部が
ポップアップするのは前述した通りであるが、一度ポッ
プアップするとこの状態を維持するように構成されてい
る。ステップS6でオートモードの処理が開始される
と、ステップS9でフラッシュ使用判定回路109から
の入力に基づきフラッシュが必要か否かが判定される。
ここでフラッシュが不要のときはステップS10へ処理
が移り、フラッシュ制御回路107に対して発光禁止の
指令が送られる。そして、ステップS11で表示セグメ
ント、すなわち図5(a)における70、71、72の
表示を行なう。この状態を示したのが図5(c)であ
る。この後、処理はステップS9へ戻る。 【0037】ステップS9でフラッシュが必要と判定さ
れるとステップS12で位置検出手段52の状態が読み
込まれる。そしてステップS13でギヤ32がポップア
ップの位置にあるか否かが判断される。ギヤ32がアッ
プの位置にない場合はステップS14へ進み、モータ1
0が右旋し前述の如くギヤ32が回転し基板5をアップ
させる。アップが完了したときはステップS15へと進
み、フラッシュ制御回路107へフラッシュの発光を許
可する信号を送る。 【0038】次にステップS16でレンズL内の焦点距
離情報出力回路110から焦点距離を示すfmm信号を読
み込み、またステップS17で位置検出手段51からフ
ラッシュケース3がどの位置にあるかを読み込む。そし
て、ステップS18で両者を比較し、両者が一致してい
ないときはステップS19でモータを左旋させ、前述の
如くフラッシュケース3をズーミングさせる。 【0039】ステップS18で両者が一致するとステッ
プS20でフラッシュ制御回路107から充電完了を示
す信号を出力されているか否かを判定する。充電完了の
場合はステップS21で表示セグメント70、71、7
3を表示させる。この状態が図5(b)である。充電が
完了していないときはステップS22でセグメント73
を消灯し、ステップS21、22何れの場合もステップ
S9へと処理が戻される。 【0040】以上述べた如く、オートモードにおける動
作ではフラッシュの必要な被写体の場合のみ、自動的に
発光部のポップアップが行なわれ、また装着している撮
影レンズの焦点距離に応じて発光部のズーミングが行な
われる。また、一度ポップアップした後は被写体が変わ
ってフラッシュが不要と判定されても、フラッシュを発
光禁止にするのみでポップダウンは行われないためフラ
ッシュが要、不要の限界付近の被写体に対してもポップ
アップ、ポップダウンが頻繁に行なわれることがない。 【0041】さらに、発光するか否かは表示部材により
撮影者に表示されるので使い勝手の良いシステムとなっ
ている。次にONモード処理について説明する。図10
はONモードにおける処理を示している。図10におい
てステップS7でONモードの処理が開始されるが、ス
テップS23からステップS31までは図9のステップ
S12からステップS20までと同じである。すなわち
ONモードでは被写体の輝度によらずポップアップ、発
光部のズーミングを行ないレリーズ毎にフラッシュ発光
を行なう。ステップS32の表示状態を示したのが図5
(d)である。ステップS32あるいはステップS33
の次のステップではステップS27に処理が戻される。 【0042】図16には、オートモードにおける処理の
本発明に係る実施例を示している。図16において、ス
テップS51で半押スイッチがONしているか否かが判
断される。半押スイッチがONしていればステップS5
2へ移る。このステップS52からステップS65まで
の処理は、図9のステップS9からステップS22まで
の処理と同一の物であるので説明は省略する。半押スイ
ッチがOFFの場合は処理が停止され、発光部のポップ
アップ及びポップダウン、照射角位置は、半押スイッチ
がOFFされる直前の状態に保たれる。 【0043】したがって、本実施例ではオートモードに
おいて、発光部のポップアップ及びポップダウン、発光
部のズーミングが為されるのは、半押スイッチがONし
ているときのみとなり、レリーズ釦から指を離している
のにも拘わらず、電源がONしているため必要以外の発
光部のポップアップ及びポップダウン、発光部のズーミ
ングが行なわれることを防止している。 【0044】続いてOFFモードの処理について説明す
る。図11はOFFモードにおける処理を示している。
ステップS8でOFFモードの処理が開始される。先ず
ステップS34、35でギヤ32がダウン位置にあるか
否かが判定される。ダウン位置にない場合、ステップS
36で位置検出手段51の信号が読み込まれ、ステップ
S37でワイドズーム位置か否かが判定される。 【0045】ワイドズーム状態でない場合は、ステップ
S38でモータが左旋しフラッシュケース3のズーミン
グが行なわれ、ステップS36へ戻るループによりワイ
ドズーム状態へと駆動制御される。これは収納状態にお
けるコンパクト化を図るための処理である。ワイドズー
ム状態にあるとステップS39でモータが右旋し、前述
の如く基板5のポップダウン動作が行なわれる。そし
て、ステップS34へ戻るループによりポップダウン位
置へと駆動される。ステップS35でポップダウンした
位置にあると判定されるとステップS40でフラッシュ
制御回路107ヘフラッシュの発光禁止を指示し、ステ
ップS41で先ず表示セグメントのうち71と72とを
表示させる。さらにステップS42でフラッシュ発光が
必要か否かを判定し、必要であるならばS43で撮影者
フラッシュ推奨の表示を為し、必要でないならばS44
で73の表示を消灯する。ステップS43での表示状態
を図5(e)、ステップS44での表示状態を図5
(f)に示す。この後、処理はステップS42に戻り、
その時点でフラッシュが必要か否かにより表示が図5
(e)と(f)との何れかに切り替わる。 【0046】以上のようにOFFモードにおける処理で
は、発光部がポップアップしていると先ずそれをダウン
させる。このとき、図3の説明で述べた如く、フラッシ
ュケース3をワイド位置へ駆動した後にダウン駆動を行
なうのでダウン状態でコンパクトな外形が達成される。
さらにダウン後は発光禁止となりその旨を表示すると共
に、フラッシュを使用した方が良いとフラッシュ使用判
定回路109が判定した際には、表示セグメント73を
点滅させ、撮影者にフラッシュの使用を促すので撮影ミ
スを防止できる。 【0047】以上、オート、ON、OFFそれぞれのモ
ードにおける動作を述べたが、各モードにおいてレリー
ズスイッチ102がONした場合には、処理はレリーズ
の割込動作へと移りレリーズ動作が行なわれる。モータ
10の駆動中やオートモード、ONモードにおいてフラ
ッシュが必要にも拘わらず充電が完了していない場合
等、レリーズを行なうに適さないときにはレリーズ割込
を禁止するようにしても良い。 【0048】次にタイマー103がOFFになった場合
の動作について説明する。前述の如く半押スイッチ10
1がOFFしてから7秒後、あるいはレリーズ動作完了
から1秒後にタイマー103の出力113はHレベルか
らLレベルに切り替わる。これを受けてマイコン100
は図12に示すタイマーOFF割込に処理が移る。ステ
ップS111でタイマーOFF割込処理が開始される。
先ずステップS112、ステップS113で現在のフラ
ッシュモードが確認され、オートモード以外ならそのま
ま通常の処理に戻る。ONモードの場合、発光部はポッ
プアップしたままで、OFFモードの場合は発光部はポ
ップダウンしたままの状態を保つ。 【0049】オートモードの場合にはステップS11
5、ステップS116でポップダウンした位置にあるか
否かが判定される。ここで、ポップダウン位置にあった
場合も処理は通常に戻る。ポップダウン位置にない場合
はステップS117からステップS120の処理が行な
われるが、これは前述の図11におけるステップS36
からステップS39と同じであり発光部をポップダウン
させる動作を行なう。ステップS120からステップS
115へ戻るステップによりポップダウンが完了する
と、ステップS116からステップS114へ処理が移
り通常の処理に復帰する。 【0050】以上の処理は、オートモードにおいて発光
部がポップアップした場合、カメラの半押タイマーOF
Fに伴い自動的にポップダウン動作が行なわれることを
示している。これによって、撮影を中断しているときに
は発光部が収納され、コンパクトになるので携帯性が向
上する。また、フラッシュモードがONモードのときに
は半押タイマーがOFFしても発光部とポップダウンし
ないので、撮影者のフラッシュ使用の意図による適切な
使い分けも可能となっている。 【0051】このタイマーは、本実施例ではカメラの給
電に用いるものと共用しているが、フラッシュのポップ
ダウン制御専用のタイマーを設けても良い。また、タイ
マーの動作時間を半押から7秒、あるいはレリーズ動作
完了から1秒としたが、この時間は任意に設定しても良
いし撮影者の好みによって可変とする構成としても良
い。 【0052】次に本実施例において、オートモードまた
はONモードで発光部がポップアップしているときに外
部からの手動力により発光部を強制的にポップダウンさ
せた場合の動作について説明する。図15(a)は図3
(a)のポップアップ状態の図を裏側から見たものであ
る。ギヤ29、30、31は省略してある。 【0053】図15(a)において71はアーム26に
植設されたギヤ27の軸であり、71aはその頭部であ
る。この頭部71aは図15(a)においてアーム26
が左旋し、ギヤ27と28とが噛み合う際に頭部71a
の外周と基板5の端部5gが当接し、ギヤ27と28と
の軸間距離を適正に保つ機能を果たしている。この端部
5gはギヤ28の軸を中心とする円弧になっている。 【0054】さて、ここでケース37を外部からの力で
強制的にダウン方向へ押した場合、すなわち軸37aを
中心に右旋させた場合を考える。ケース37の右旋に伴
いケース下面37cが基板5の上部5eを押し、基板5
もバネ34に抗して軸36を中心に右旋する。さらにこ
の基板5の右旋に伴い端部5gが71aを押すため、ア
ーム26はギヤ25の軸を中心に右旋する。 【0055】また、以上の過程において、フラッシュケ
ース3がワイドズーム以外の位置にあった場合は、ケー
ス37の凸部37bがフラッシュケースの後端部を押し
てバネ7に抗してフラッシュケース3をワイド方向へ移
動させる。このようにしてポップダウン位置まで強制的
に回動させた状態を図15(b)に示す。図3(b)に
示したモータ10によって発光部をポップダウンさせた
場合と比べると、ピン32aの位置がアップ位置にある
のとギヤ27がギヤ28に噛み合っている点が異なる。
この図15(b)の状態においても基板5の端部5gと
71aとの当接により、ギヤ27と28との軸間距離は
確保されているので、ギヤ25を左旋させるとギヤ28
へ回転を伝達し得る。 【0056】図15(b)の状態でスイッチ46がON
されると、マイコン100の処理は図13に示すダウン
割込処理に移る。この処理は発光部のポップダウンの完
了が、モータによる電動もしくは外部からの手動の何れ
によって行なわれたかを問わない。つまり、発光部のポ
ップダウンが電動と手動との何れによって行なわれて
も、ポップダウンが完了した時点でこの処理が行なわれ
る。 【0057】図13において、ステップS121でダウ
ン割込処理が開始される。先ずステップS122、ステ
ップS123でギヤ32の状態が判定される。ここで、
ギヤ32がダウンの状態、すなわち図3(b)の位置に
あるときはステップS124でフラッシュの発光禁止を
命じ、ステップS125で通常の処理に戻る。これは、
発光部のポップダウンがモータによって行われたことを
意味している。 【0058】ステップS123でギヤ32がダウン位置
にない場合、すなわち図15(b)のような状態の場合
は、ステップS126で先ずフラッシュモードが一律に
オートモードにセットされる。続いて、ステップS12
7からステップS130までの処理が行われるが、これ
は図11のステップS36からステップS39の処理と
同じである。ステップS128で発光部がワイドズーム
位置にあるか否かが判定され、ワイドズーム位置にある
ならば、ステップS130でモータ右旋の処理に入る。
これは位置検出手段52の検出結果によるギヤ32の状
態と基板5の状態とを整合させるためになされる処理で
ある。ワイドズーム位置にないならば、ステップS12
9でモータ左旋の処理を行なう。これは位置検出手段5
1の検出結果によるギヤ31の状態とフラッシュケース
3の状態とを整合させるためになされる処理である。こ
の後ステップS127へ戻り、ステップS130からス
テップS122へ戻ることにより最終的にステップS1
25へと処理が移る。 【0059】以上の構成のように、先ずモータ10によ
り発光部をポップダウンさせてスイッチ46がONした
場合は、ステップS123から即座にステップS124
に分岐し、この割込処理から抜ける。一方、外部からの
手動力でポップダウンさせてスイッチ46がONした場
合は、モータ10が作動し、通常のポップダウン動作を
行なう。従って、フラッシュをポップアップした状態か
らポップダウンさせたい場合、図4の釦63を押してモ
ードを変えなくてもカバー37を押し下げることにより
ポップダウンさせることができ、使い勝手が良い。 【0060】また、ONモードでポップアップしている
状態からカバー37を押し下げてポップダウン状態へと
変えた場合、ステップS126にてフラッシュモードが
オートも自動復帰するようにしたので、ONモードから
オートモードへのモードの戻し忘れによる無用のフラッ
シュ発光も防止できる。らに、ポップダウンの動作を全
てモータ10で行なうようにしたので、基板5をダウン
位置に保持する係止部材等も不要となり簡単な構成でコ
ストの低減も図れる。 【0061】最後に本実施例におけるフィルムの巻戻動
作について説明する。図1のレバー42をスライドさ
せ、指標42bと44とを一致させるとギヤ15と18
との噛み合いが解け、ギヤ15がギヤ40と噛み合うの
は既に述べた通りである。このとき、スイッチ45がO
Nするとマイコン100の処理は図14に示すリワイン
ド割込処理へと移る。この割込処理において、ステップ
S131でリワインド割込処理が開始される。そして、
ステップS132でモータ10を右旋させ、ギヤ41の
フォーク部41aに回転を伝達してフィルムの巻戻を行
なう。そして、ステップS133により何等かの方法で
リワインドの完了が検出されたか否かが判定される。リ
ワインドの完了が検出されない場合はステップS132
へ戻り、検出された場合はステップS134として通常
の処理へと戻る。リワインド完了の検出についてはフィ
ルムのローディング状態を検出するスイッチを設ける
等、既に周知の方法が種々あるのでここでは特にその説
明は省略する。 【0062】以上のように、本実施例によれば発光部の
照射角変換及び発光部のポップアップ、ポップダウン共
にモータの回転力により被駆動部を直接駆動するのでは
なく、バネによる付勢力を利用するようにしたので、ポ
ップアップしている発光部を手によって押し下げたよう
な場合においても伝達系に無理な負荷を加えることな
く、安全性の高いカメラを提供できる。 【0063】さらに本実施例では、モータの一方向の回
転によりフラッシュケースをワイドズーム位置とテレズ
ーム位置との間で一往復させ、モータの他方向の回転に
より閃光発光部をポップダウン位置とポップアップ位置
との間で一往復させるので、例えばこの閃光発光部をポ
ップダウン位置からポップダウン位置へ変位させ、再び
ポップダウン位置に変位させるにあたっては、別のクラ
ッチを必要としない。 【0064】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、カメラ上
部に回動可能に取り付けられた閃光装置の保持部材を
ータの回転によって第一駆動伝達系を介して直接駆動す
るようにするとともに、照射角を変更するために閃光発
光部の一部を移動させる移動機構をモータの回転によっ
て第二駆動伝達系を介して直接駆動するようにし、さら
にモータの回転を切換部材によって第一駆動伝達系と第
二駆動伝達系とに選択的に伝達するようにしたので、
光装置内蔵カメラにおける閃光発光部の自動収納及び照
射角の変更を極めて簡単な構成で安価に実現できる。と
りわけ、従来のように発光部を上下に直線移動させるス
ペースのない一眼レフカメラに適用した場合に効果的で
ある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用した閃光装置内蔵カメラの駆動機
構の斜視図 【図2】照射角変換駆動系の拡大断面図 【図3】発光部駆動系の拡大断面図 【図4】閃光装置内蔵カメラの背面図 【図5】フラッシュモードの表示形態を示した図 【図6】本発明の実施例による閃光装置内蔵カメラの電
気ブロック図 【図7】本実施例の動作を示すフローチャート 【図8】本実施例の動作のモード割込処理を示すフロー
チャート 【図9】本実施例の動作のオートモードにおける処理を
示すフローチャート 【図10】本実施例の動作のONモードにおける処理を
示すフローチャート 【図11】本実施例の動作のOFFモードにおける処理
を示すフローチャート 【図12】本実施例の動作のタイマーOFFの割込処理
を示すフローチャート 【図13】本実施例の動作の発光部ポップダウンの割込
処理を示すフローチャート 【図14】本実施例の動作のリワインドの割込処理を示
すフローチャート 【図15】発光部駆動系の拡大断面図であり、発光部を
手動にて強制的にポップダウンさせた場合を示す図 【図16】本発明に係るオートモードの処理を示すフロ
ーチャート 【符号の説明】 3…フラッシュケース 4…閃光発光部 5…基板 7…バネ 10…モータ 25、27…ギヤ 26…アーム 31…ギヤ 31a…ピン 34…バネ 37…カバー 50…拡散板

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.照射角が可変の閃光発光部をアップダウン可能に取
    り付けたカメラの閃光発光部駆動装置において、 所定の第一回転軸に対して前記閃光発光部を回動可能に
    保持するとともに、前記閃光発光部を前記カメラから離
    れた発光位置と前記カメラに近接した収納位置との間で
    移動可能な保持部材と、前記保持部材に設けられ、前記照射角を変化させるため
    に前記閃光発光部の一部を移動させる移動機構と、 モータと、所定の第二回転軸に対して偏心して設けられた第一当接
    部を有するとともに、該第一当接部を介して前記モータ
    の回転を前記保持部材に伝達する第一駆動伝達系と、 所定の第三回転軸に対して偏心して設けられた第二当接
    部を有するとともに、該第二当接部を介して前記モータ
    の回転を前記移動機構に伝達する第二駆動伝達系と、 前記モータの回転を前記第一、第二駆動伝達系に選択的
    に伝達する切換部材とを備え、 前記第一当接部は、前記モータの回転によって前記保持
    部材を駆動し、前記第二当接部は、前記モータの回転に
    よって前記移動機構を駆動する ことを特徴とする閃光発
    光部駆動装置。 2.前記保持部材を前記発光位置に維持する付勢手段を
    さらに備え、前記第一当接部は、前記モータの回転によ
    って前記付勢手段の付勢力に抗して前記保持部材を収納
    位置へ移動することを特徴とする請求項1に記載の閃光
    発光部駆動装置。 3.前記第一駆動伝達系は前記カメラのファインダー光
    学系の側方且つ近傍に設けられ、前記第二回転軸は前記
    第一回転軸と平行であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の閃光発光部駆動装置。
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