JP3149563B2 - 振り分け装置および硬貨処理装置 - Google Patents

振り分け装置および硬貨処理装置

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JP3149563B2 JP25783092A JP25783092A JP3149563B2 JP 3149563 B2 JP3149563 B2 JP 3149563B2 JP 25783092 A JP25783092 A JP 25783092A JP 25783092 A JP25783092 A JP 25783092A JP 3149563 B2 JP3149563 B2 JP 3149563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数種の硬貨を金種別
に選別して収納、あるいは払出しする硬貨処理装置に適
した円形物体の振り分け装置に関し、特に、1種類の硬
貨を複数の収納部に収納可能とするのに適した装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の硬貨処理装置の概略を示し
てある。本装置は、円形の硬貨を、その径によって金種
別に振り分け、収納し、さらに収納された硬貨を払い出
す機能を有するものである。この硬貨処理装置は、硬貨
が投入される投入部10を備え、投入部10は投入され
た硬貨を回転円盤を用いて整列させる。さらに、投入さ
れた硬貨は、投入部10の回転円盤に接する硬貨選別路
21からなる選別部20に導かれる。硬貨選別路21の
底面には、本装置においてはスリット22.1〜22.
6で実現されている各種硬貨に対応した第1〜第6の
孔、例えば1円硬貨(最小径の硬貨)の直径に応じた第
1のスリット22.1から、500円硬貨(最大径の硬
貨)の直径に応じた第6のスリット22.6が選別され
る硬貨の移動方向に沿って、径の小さいスリットから昇
順に設けられる。そして、各スリット22.1〜22.
6の径に対応した金種の硬貨は、該当するスリット22
から落下し、導入路23.1〜23.6を通って、収納
部30.1〜30.6に収納される。
【0003】一般に収納部30.1〜30.6は、収納
される金種の硬貨が重なって収納可能な筒状の形状であ
り、図7に示す装置には、その底部には、収納された硬
貨を払い出す機能を有する払出し機構40.1〜40.
6が設置される。従って、収納された硬貨は、払出し機
構40.1〜40.6が必要な枚数に応じた回数駆動さ
れることによって、設定された金額として払い出され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の硬貨
処理装置は、金種ごとにそれぞれ対応した収納部を備
え、選別部によって振り分けられた硬貨を収納し、さら
に収納された硬貨を払い出す機能を有している。従っ
て、硬貨の収納、払出しが頻繁に行なわれるような業務
の省力化を目的をして採用されることも多い。頻繁に硬
貨の払出しが行なわれるような業務、例えばスーパーマ
ーケットのレジ業務等においては、釣銭に不足を来さな
いため、十分な硬貨を収納しておく必要がある。従っ
て、収納部として容量の大きなものが必要となるが、従
来の筒状の収納部では、その高さが問題となる。すなわ
ち、上述したような硬貨処理装置においては、選別部か
ら収納部、収納部から硬貨を払い出す払出し部への硬貨
の流出は重力を用いて行なわれるのが最も簡単で、か
つ、信頼性に富む方法である。しかし、このためには、
収納部の上に選別部を設定し、収納部の下に払出し部を
設定する必要がある。従って、収納部の高さが高くなる
と、必然的に選別部の高さが高くなり、硬貨の投入が困
難となる。また、払出し部の位置は低くなり、払い出さ
れた硬貨の取り扱いが困難となる。
【0005】このような問題は、硬貨に限らず、円形の
断面を有する部品等を選別し、収納し、さらに払い出す
装置において共通の問題である。
【0006】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑みて、高さの低く、同時に収納容量の大きな収納部
を有する硬貨処理装置および円形の断面を有する円形物
体の振り分け装置を実現することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、同じ種類の円形物体、硬貨の
場合であれば同じ金種の硬貨を収納可能な複数の収納部
を設けるようにしている。しかし、単に複数の収納部を
設けたのでは、選別部に同じ金種が投入された場合に、
均等に、あるいは所定の枚数毎に複数の収納部に選別収
納することが不可能である。そこで本発明においては、
複数の収納部を有効に活用するために、選別部におい
て、その選択孔の径を縮小可能な孔調整手段を設けるよ
うにしている。すなわち、本発明に係る円形の断面を有
する2種以上の円形物体を、この2種以上の円形物体の
径に対応した寸法の選別孔が上流から昇順に配置された
選別路によって振り分ける振り分け装置においては、選
別路に、円形物体の少なくとも1種に対応した2以上の
選別孔を設け、この2以上の選別孔の内、上流に配置さ
れた少なくとも1つの選別孔には、その選別孔の径を縮
小可能な孔調整手段を設置し、さらに、2以上の選別孔
のそれぞれに対応して円形物体を収納可能な収納部を設
けるようにしている。
【0008】また、2種以上の硬貨を、各金種の硬貨径
に対応した選別孔が上流から昇順に配置された選別路に
よって振り分ける選別部を有する硬貨処理装置において
は、選別路に、硬貨の少なくとも1種に対応した2以上
の選別孔を設け、この2以上の選別孔の内、上流に配置
された少なくとも1つの選別孔に、その選別孔の径を縮
小可能な孔調整手段を設置し、さらに、2以上の選別孔
のそれぞれに対応して硬貨を収納可能な2以上の収納部
を設けるようにしている。
【0009】また、収納部には、各収納部に収納された
硬貨を払い出す払出手段を設置することが望ましい。
【0010】さらに、選別部に供給される硬貨の金種を
判別する鑑別部を有する硬貨処理装置においては、鑑別
部の鑑別結果および収納部の収納状況から孔調整手段の
制御が可能な制御手段を設けることが有効である。ま
た、各収納部に収納された硬貨を計数する計数手段を備
えている硬貨処理装置においては、この計数手段の計数
結果から孔調整手段の制御が可能な制御手段を設けるこ
とが有効である。
【0011】
【作用】上記のような1種の円形物体、あるいは金種に
対応して2以上の選別孔を設け、その選別孔のそれぞれ
に収納部を設けることによって、その金種の収納量を増
加させることができる。また、同じ金種に対し2以上の
収納部が設定されるので、各収納部の高さを高くするこ
となく、収納量を増加することができ、振り分け装置、
あるいは硬貨処理装置においては、収納量に対し小形化
を図ることができる。
【0012】そして、2以上の選別孔の上流側にその選
別孔の径を縮小可能な孔調整手段を設置することによ
り、2以上の収納部に選別・収納される円形物体、ある
いは硬貨を調整でき、2以上の収納部を有効に活用する
ことが可能となる。
【0013】この孔調整手段を制御する方法としては、
もちろん手動にて切り換え制御することも可能である
が、鑑別部を有する場合は、選別路に導入される金種の
鑑別結果と、収納部の収納状況から、収納された硬貨の
量が相対的に減少した収納部に優先的に硬貨を収納する
等の制御を行なうことができる。また、計数手段を備え
ている場合は、2以上の収納部に相互に硬貨を収納する
などの制御が可能となる。
【0014】また、同種の硬貨を2以上の収納部に収納
し、そのそれぞれに払出し手段を設置する場合は、その
金種の硬貨を同時に2以上払い出すことが可能となり、
払出しにかかる時間が大幅に短縮される。
【0015】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
【0016】図1に、本実施例に係る硬貨処理装置の概
要を示してある。本例の硬貨処理装置は、先に図7に基
づき説明した硬貨処理装置と略同様であるので、共通す
る箇所においては、同じ番号を付して説明を省略する。
【0017】本例の硬貨処理装置において着目すべき点
は、先ず、投入部10から選別部20に硬貨を導く際
に、金種鑑別部15を通過して、選別部20の選別路2
1に入る硬貨の金種が事前に判断できるようになってい
ることである。次に、導入された硬貨をその径によって
選別する選別路21に、2つの1円硬貨を選別する選別
孔であるスリット22.1aおよび22.1b、2つの
100円硬貨を選別するスリット22.4aおよび2
2.4b、さらに2つの10円硬貨を選別するスリット
22.5aおよび22.5bが設けられていることであ
る。これらの2つのスリットのうち、選別路21の上流
側にあたるスリット22.1a、22.4a、22.5
aには、切り換え可能なガイドレール50.1、50.
4、50.5がそれぞれ設置されている。
【0018】図2にガイドレール50の断面を示してあ
る。本例のガイドレール50は、スリット22に向かっ
て突出する方向に駆動可能なレール51、このレール5
1を駆動するソレノイド等の駆動部52、レール51を
支持部55に連絡するバネ等の連絡部53から構成され
ている。また、駆動部52は、制御部60からの支持に
より動作する。本例のガイドレール50においては、ソ
レノイド52が励起されると図2(a)に示すようにレ
ール51が突出し、閉の状態となる。すると、スリット
22の幅が縮小され、本来、そのスリット22を通過す
る金種の硬貨が選別されない。逆に、ソレノイド52が
励起されないと、図2(b)に示すようにレール51が
突出していない開放状態となる。するとスリット22は
本来の幅となり、その金種の硬貨が選別される。
【0019】このため、10円硬貨を選別するスリット
22.5aにおいては、ガイドレール50が閉の状態で
あると、選別路21に導入された10円硬貨はスリット
22.5aを通過し、スリット22.5bによって選別
される。従って、その10円硬貨は、導入路23.5b
を通って収納部30.5bに収納される。逆に、ガイド
レール50が開放状態であると、選別路21に導入され
た10円硬貨はスリット22.5aに選別され、導入路
23.5aを通って収納部30.5aに収納される。
【0020】本例の硬貨処理装置は、同じ金種、本例に
おいては、1円、10円および100円硬貨を選別する
スリット22が2つづつ設けられ、それに対応して導入
路23、および収納部30が2つづつ設けられている。
そして、2つづつ設けられているスリットの上流側に
は、スリットの幅を縮小可能なガイドレール50が設置
されているので、同じ金種に対応した2つの収納部23
のそれぞれに選択的に硬貨を選別し、収納することが可
能である。なお、同じ金種について3以上のスリットお
よび収納部を設置することも可能である。この場合は、
最も上流のスリットのガイドレールを開放することによ
って、そのスリットに硬貨が選別され、最も上流のスリ
ットのガイドレールを閉じ、2番目のスリットのガイド
レールを開放すれば、2番目のスリットによって硬貨が
選別され、収納される。さらに、3番目のスリットによ
って硬貨を選別、収納する場合は、上流の2つのスリッ
トのガイドレールを両方とも閉じた状態とすれば良い。
【0021】本例の硬貨処理装置は、さらに、各収納部
30の下方に払出し機構40が設置されている。この払
出し機構は、同じ金種について2つの収納部、たとえ
ば、10円硬貨の収納部においては、収納部30.5a
および30.5bのそれぞれに、払出し機構40.5a
および40.5bが設置されている。
【0022】図3に、本例の硬貨処理装置に採用されて
いる払出し機構40の一例を示してある。本例の払出し
機構40は、筒状の収納部30に縦に積まれた硬貨の1
枚1枚を出金側に押し出すことが可能な押出部41と、
この押出部41を制御部60からの指示によって駆動す
る駆動部42から構成されている。従って、制御部60
から指示されると、駆動部42は押出部41をプッシュ
し、収納部30の最下層の硬貨を1枚、出金側に放出す
る。
【0023】払出し機構40において着目すべき点は、
同じ金種について用意された2つの収納部30のそれぞ
れに払出し機構40が設置されていることである。すな
わち、20円を払い出す場合に、従来の硬貨処理装置で
あれば、10円硬貨を払出す払出し機構を2回駆動する
必要があったが、本例の硬貨処理装置においては、払出
し機構40.5aおよび40.5bをそれぞれ1回駆動
すれば良く、硬貨処理装置としては1回の駆動時間で2
0円を払い出すことが可能となる。
【0024】図4に、制御部60のガイドレール50を
制御する制御動作を示してある。10円硬貨が本例の硬
貨処理装置に投入された場合を例として説明する。ま
ず、投入された10円硬貨は、投入部10から選別部2
0に向かう間に鑑別部15において金種が鑑別される。
ステップST1において500円硬貨か否かが鑑別さ
れ、次にステップST2で100円硬貨、さらにステッ
プST3において50円硬貨か否かが鑑別される。そし
て、ステップST4において10円硬貨であることが鑑
別されると、ステップST12に移行する。このステッ
プST12においては、10円硬貨に対し2つ用意され
ている収納部30.5aおよび30.5bの収納状況が
判定され、上流の収納部30.5aの硬貨の収納レベル
が適性かいなかが判定される。
【0025】ステップST12において、収納部30.
5aのレベルが適性であれば、選別路21のスリット2
2.5aに設置されているガイドレール50.5のソレ
ノイド52.5はステップST14において励起され
ず、ガイドレール50.5は閉の状態となる。従って、
スリット22.5aは縮小された状態であり、投入され
た10円硬貨はスリット22.5aを通り過ぎ、次のス
リット22.5bによって選別され、収納部30.5b
に収納される。このため、ステップST16においては
収納部30.5bの収納枚数のカウントアップを行な
う。そして、ステップST1に戻り次の硬貨の鑑別を行
なう。
【0026】一方、収納部30.5aの収納レベルが適
性でない場合は、ステップST13においてソレノイド
52.5を励起する。これによって、ガイドレール5
0.5は開放状態となり、スリット22.5aは本来の
径となり、投入された10円硬貨はスリット22.5a
で選別され、収納部30.5aに収納される。このた
め、ステップST15において、収納部30.5aの収
納枚数のカウントアップを行なう。この動作は、2つの
スリットが用意されている1円硬貨、および100円硬
貨においても同様であるので、それぞれの硬貨に対する
説明は省略する。また、金種毎に2つ以上のスリットが
用意されていない500円、50円および5円硬貨につ
いては、ガイドレール50の切り換え以外の動作は共通
につき説明を省略する。
【0027】このようにして2つの収納部30.5aお
よび30.5bに収納された10円硬貨の払出しは次に
ように行なわれる。すなわち、2以上の10円硬貨を払
い出す場合は、2つの払出し機構40.5aおよび4
0.5bを同時に駆動するして払出しが行なわれる。例
えば以下の通りである。
【0028】560円の出金時 500円の払出し機
構40.6 ×1枚 50円の払出し機構40.2 ×1枚 10円の払出し機構40.5a×1枚 570円の出金時 500円の払出し機構40.6
×1枚 50円の払出し機構40.2 ×1枚 10円の払出し機構40.5a×1枚 10円の払出し機構40.5b×1枚 580円の出金時 500円の払出し機構40.6
×1枚 50円の払出し機構40.2 ×1枚 10円の払出し機構40.5a×2枚 10円の払出し機構40.5b×1枚 590円の出金時 500円の払出し機構40.6
×1枚 50円の払出し機構40.2 ×1枚 10円の払出し機構40.5a×2枚 10円の払出し機構40.5b×2枚 以上を金額で表示すると 560円の出金時 500円の払出し機構40.6か
ら500円 50円の払出し機構40.2から 50円 10円の払出し機構40.5aから10円 570円の出金時 500円の払出し機構40.6か
ら500円 50円の払出し機構40.2から 50円 10円の払出し機構40.5aから10円 10円の払出し機構40.5bから10円 580円の出金時 500円の払出し機構40.6か
ら500円 50円の払出し機構40.2から 50円 10円の払出し機構40.5aから20円 10円の払出し機構40.5bから10円 590円の出金時 500円の払出し機構40.6か
ら500円 50円の払出し機構40.2から 50円 10円の払出し機構40.5aから20円 10円の払出し機構40.5bから20円 となる。
【0029】ただし、収納部30.5aおよび30.5
bのいずれか一方の収納部が空となった場合は、その収
納レベルから判定して他方の収納部から払い出すことが
可能である。所定の金額を払い出した後は、各収納部の
収納枚数、あるいは金額を適宜減算する。このように、
本例の硬貨処理装置においては、20円硬貨を1時に払
い出す等の払出しに必要な時間を短縮することが可能で
ある。
【0030】図5および図6に、各収納部30に計数セ
ンサー35が設置されている場合を示してある。図5に
おいては、10円硬貨を選別するスリット22.5aお
よび22.5bを示し、他のスリットについては省略し
ているが、硬貨処理装置の全体の構成は、先に図1に基
づき説明したと同様である。図5に示す硬貨処理装置に
おいては、収納部30.6、30.5aおよび30.5
bのそれぞれに計数センサー35.6、35.5aおよ
び35.5bが設置されているため、各収納部30.
6、30.5aおよび30.5bに硬貨が収納されたか
否かを制御部60において判断することができる。
【0031】このような硬貨処理装置においては、1つ
の金種について2以上の収納部30を備えている場合
に、その1つの収納部30に硬貨が選別収納されると、
次の硬貨は他の収納部30に収納するような制御を行な
うことができる。図6にその概要を示してある。先ず、
ステップST31において上流の収納部30.5aに設
置されたセンサー35.5aが10円硬貨の収納を計数
すると、ステップST32に移行し、ガイドレール5
0.5のソレノイド52.5をオフとする。これによっ
て、ガイドレール50.5は閉状態となり、スリット2
2.5aの径は縮小される。従って、次に選別路21に
導入される10円硬貨は、スリット22.5aによって
は選別されず、スリット22.5bによって選別され、
収納部30.5bに収納される。
【0032】この際、ステップST33において、セン
サー35.5bが10円硬貨の収納を計数する。これに
よって、ステップST34においてソレノイド52.5
が励起される。従って、ガイドレール50.5は開放状
態となり、スリット22.5aの径は本来の径に戻る。
このため、次に選別路21に導入される10円硬貨はス
リット22.5aによって選別され、収納部30.5a
に収納される。
【0033】このように、本例の硬貨処理装置は、同じ
金種の硬貨を収納する複数の収納部を有しており、これ
により硬貨処理装置の高さを高くすることなく硬貨の収
納量の増加を図ることができる。そして、この複数の収
納部への硬貨の選別は、千つ路に設けられた複数のスリ
ットの上流側のスリットに切り換え可能なガイドレール
を設置することにより調整することができ、複数の収納
部を有効に利用することができる。さらに、複数の収納
部のそれぞれに払出し機構を設置することにより、複数
の同じ金種の払出しに必要な時間を短縮することができ
るという機能も備えている。
【0034】なお、切り換え可能なガイドレールの切り
換えのタイミングは、鑑別部、または収納部に設けられ
た計数センサーの結果が制御部で演算された直後であっ
ても、1取引きが終了した後であっても良い。また、本
例の硬貨処理装置のように、複数の収納部を設ける場合
は、硬貨の搬送方向、すなわち、選別路に沿った寸法が
大きくなる。しかし、選別路を硬貨処理装置の対角線に
沿って設置したり、選別路を1直線にしないなどの対策
によって、寸法の削減を図ることは可能である。また、
本例の硬貨処理装置においては、ガイドレールを駆動す
る駆動部としてソレノイドを用いているが、このソレノ
イドとしては正逆駆動可能なロータリーソレノイドで
も、カムと組み合わせたモーター、圧電素子等を用いる
ことも勿論可能である。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る振
り分け装置および硬貨処理装置においては、同種の円形
物体あるいは金種に対し、それぞれに収納部が付随した
複数のスリット等の選別孔を設け、さらにその上流の選
別孔には、ガイドレール等の孔調整手段を設置するよう
にしている。従って、投入された硬貨は、孔調整手段に
よって選択された選別孔を通って、複数の収納部に効率
良く選別・収納され、振り分け装置あるいは硬貨処理装
置の高さを変えることなく、収納量の増加を図ることが
できる。さらに、複数の収納部のそれぞれに払出し機構
を設置することによって、硬貨を払い出す時間の短縮を
図ることも可能となる。
【0036】このように、本発明によって、多くの釣銭
を用意する必要がある業務に適した、小形で多量の硬貨
を収納可能であり、さらに、払出し時間が短い硬貨処理
装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の硬貨処理装置の概要を示す説明図で
ある。
【図2】図1に示す硬貨処理装置に採用されたガイドレ
ールの閉状態(a)および開放状態(b)を示す断面図
である。
【図3】図1に示す硬貨処理装置に採用された払出し機
構を示す説明図である。
【図4】図1に示す硬貨処理装置の選別動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】本実施例の硬貨処理装置において、計数センサ
ーを設置した硬貨処理装置を示す説明図である。
【図6】図5に示す硬貨処理装置の選別動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】従来の硬貨処理装置の概要を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10・・・投入部 15・・・鑑別部 20・・・選別部 21・・・選別路 22・・・選別孔 23・・・導入路 30・・・収納部 35・・・計数センサー 40・・・払出し機構 50・・・ガイドレール 60・・・制御部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形の断面を有する2種以上の円形物体
    を、この2種以上の円形物体の径に対応した寸法の選別
    孔が上流から昇順に配置された選別路によって振り分け
    る振り分け装置において、 前記選別路は、前記円形物体の少なくとも1種に対応し
    た2以上の選別孔を備え、この2以上の選別孔の内、前
    記上流に配置された少なくとも1つの選別孔に、当該選
    別孔の径を縮小可能な孔調整手段が設置され、 前記2以上の選別孔のそれぞれに対応して円形物体を収
    納可能な収納部を有することを特徴とする振り分け装
    置。
  2. 【請求項2】 2種以上の硬貨を、各金種の硬貨径に対
    応した選別孔が上流から昇順に配置された選別路によっ
    て振り分ける選別部を有する硬貨処理装置において、 前記選別路は、前記硬貨の少なくとも1種に対応した2
    以上の選別孔を備え、この2以上の選別孔の内、前記上
    流に配置された少なくとも1つの選別孔に、当該選別孔
    の径を縮小可能な孔調整手段が設置され、 前記2以上の選別孔のそれぞれに対応して硬貨を収納可
    能な2以上の収納部を有することを特徴とする硬貨処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記収納部は、前記
    各収納部に収納された硬貨を払い出す払出手段が設置さ
    れていることを特徴とする硬貨処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、前記選別部
    に供給される硬貨の金種を判別する鑑別部と、この鑑別
    部の鑑別結果および前記収納部の収納状況から前記孔調
    整手段の制御が可能な制御手段とを有することを特徴と
    する硬貨処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3において、前記各収納
    部は収納された硬貨を計数する計数手段を備え、この計
    数手段の計数結果から前記孔調整手段の制御が可能な制
    御手段を有することを特徴とする硬貨処理装置。
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