JP3149320B2 - シリコン単結晶の引上げ方法 - Google Patents

シリコン単結晶の引上げ方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は欠陥発生の著しく少ない
シリコン(Si)単結晶インゴットの引上げ方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、一般にシリコン単結
晶インゴット1は、インゴット引上げ装置2内の下部に
回転軸3により支持された石英坩堝4内に保持されたシ
リコン融液7から引上げられる。同時にシリコン単結晶
インゴット1は保温体5と坩堝4の間に設けたヒータ6
により加熱されたシリコン融液7に、引上げ軸8の先端
に取付けた種結晶9を漬け、この引上げ軸8を回転させ
ながら、例えば1mm/分の速度で引上げることにより
製造されている。このため、引上げ直後のシリコン単結
晶インゴットは、その長さが例えば30cmの場合、下
端部の約1400℃から漸次上端部の約800℃までの
降下温度分布をもち、かつ引上げ速度が、上記の通り約
1mm/分であれば、その育成時間は約300分(約5
時間)を要するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、引上げられた
シリコン単結晶インゴットは、過飽和の酸素を含有する
ため、これには酸素析出物形成のもととなる多数の核が
存在し、このため半導体デバイス工程において、上記シ
リコン単結晶インゴットから製造したウェーハに種々の
高温処理が施されると、上記ウェーハには上記核を中心
にして酸素析出物が形成されるようになり、この酸素析
出物の形成は転位や積層欠陥(OSF:oxidation indu
ced stacking fault)などの欠陥発生の原因となり、し
かもこれらの欠陥は半導体デバイスの絶縁耐圧不良や、
キャリアのライフタイム減少などの重大な特性劣化を招
く。この点を解決するために、通常引上げ速度を0.4
mm/分程度に減速することにより、酸素析出物や積層
欠陥のもととなる核の発生を抑制している。しかし、こ
の0.4mm/分程度の引上げ速度でシリコン単結晶イ
ンゴットを引上げた場合には、生産性が悪い不具合があ
る。
【0004】本発明の目的は、半導体デバイス工程で熱
処理したときにシリコンウェーハに発現する積層欠陥及
び酸素析出物の要因をシリコン単結晶インゴットの引上
げ時に生じさせないシリコン単結晶の引上げ方法を提供
することにある。本発明の別の目的は、生産性の高いシ
リコン単結晶の引上げ方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】図7に示すように、本発
明は引上げ装置12内の坩堝4に保持されたシリコン融
液7からシリコン単結晶インゴット11を引上げる方法
の改良である。その特徴ある構成は、0.6〜2.0m
m/分の引上げ速度で引上げつつあるシリコン単結晶イ
ンゴット11の降下温度分布のうち1130〜1070
℃の温度範囲で降温速度を0〜0.3℃/分に減速して
この降温速度を少なくとも10分間保持することにより
引上げ後熱処理したときにシリコンウェーハに積層欠陥
及び酸素析出物を生じさせないようにすることにある。
【0006】以下、本発明を詳述する。本発明の降温速
度を減速させる手段としては、引上げ速度を遅くせずに
引上げつつあるシリコン単結晶インゴットの周囲を保温
材で被包するか、もしくは補助ヒータで加熱する方法な
どがある。降温速度を設定するための温度測定法は、本
発明の目的を達成されれば、特に限定されないが、この
方法には例えば実施例1に示されるようにシリコン単結
晶インゴットに取付けた熱電対の温度測定データに基づ
く方法や、或いは非接触型の赤外線温度センサによって
引上げつつあるシリコン単結晶インゴットの温度を測定
する方法等がある。
【0007】本発明の引上げ速度は0.6〜2.0mm
/分の範囲にある。0.6mm/分未満では生産性に劣
り、2.0mm/分を越えると単結晶での成長が困難と
なる等の問題がある。またシリコン単結晶インゴットの
降下温度分布のうち1130〜1070℃の温度範囲で
降温速度を0〜0.3℃/分に減速するのは、種々の実
験結果から経験的に定めたものであり、1130〜10
70℃での降温速度が0.3℃/分を越えても、また降
温速度を0〜0.3℃/分に減速する温度範囲が113
0℃を越えても、1070℃未満であっても、シリコン
単結晶インゴットを引上げ後熱処理したときにシリコン
ウェーハ中の積層欠陥及び酸素析出物の発生を十分に抑
制することができない。上記温度範囲は1120〜10
80℃がより好ましい。また降温速度0℃/分は該当す
る温度で降温を停止し、保持することを意味する。更に
降温速度の保持時間は少なくとも10分間、好ましくは
10分間以上15時間である。生産性の向上とエネルギ
消費の観点から10分間以上3時間未満がより好まし
く、1時間以上2時間以下が更に好ましい。
【0008】
【作用】0.6〜2.0mm/分の引上げ速度で引上げ
つつあるシリコン単結晶インゴットの降下温度分布のう
ち1130〜1070℃の温度範囲で降温速度を0〜
0.3℃/分に減速して上記降温速度を少なくとも10
分間保持することにより、欠陥発生が著しく抑制される
技術的理由は未だ十分に解明されていないが、次のよう
に推定される。一般に引上げ中のバルク内の微小欠陥
(BMD:bulk micro defect)の核の形成には、格子
間シリコンや空孔などの点欠陥が関与していると考えら
れている。これらの点欠陥は引上げ中に1300℃の高
温で2時間程度保持されると結晶外への拡散と格子間シ
リコンと空孔との対消滅が起こる。これにより点欠陥は
減少し、BMDは形成されなくなると考えられている。
反面これより低温になるほど、これらの点欠陥の拡散は
遅くなるのに加えて過飽和な酸素により複合体が作ら
れ、結果として点欠陥は比較的安定な状態になると考え
られる。本発明の特徴ある1130〜1070℃で降温
を停止するか、或いは極低速で降温することにより11
00℃近傍で保持すると、上記複合体が不安定になり、
格子間シリコンと空孔が結合する対消滅が再び起こって
点欠陥が減少し、その後の低温の熱履歴によっても安定
な核が形成されなくなると考えられる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。 <実施例1>引上げ中のシリコン単結晶インゴットをど
の位の温度領域でその降温速度を遅くすると積層欠陥や
酸素析出物の要因が消滅するか否か調べるために、先
ず、図8に示されるインゴット引上げ装置2で引上げ中
のシリコン単結晶インゴット自体の温度分布を調べた。
このためにこの装置2で育成の終了した直径5インチの
長さ800mmのシリコン単結晶インゴットにその中心
軸と平行に深さ400mmの穴をあけ、穴の中に等間隔
に複数の熱電対を取付けた。この熱電対を取付けたイン
ゴットを引上げ装置2内にセットし、通常の引上げ時の
加熱条件でヒータ6によりシリコン融液を保持したまま
インゴットを加熱した。その後シリコン単結晶インゴッ
トを段階的に下降溶解させながら熱電対で温度を測定し
た。複数の熱電対の検出結果から得られた図8の引上げ
装置2におけるシリコン単結晶インゴット1の温度分布
を図4に示す。図4において、横軸はインゴット1のボ
トム(0mm)からトップ(800mm)に至るまでの
長さ、換言するとシリコン融液表面からの距離を示し、
縦軸はそれぞれの距離に対応するインゴット自体の温度
を示す。
【0010】図8に示されるインゴット引上げ装置2を
用いて0.6〜0.8mm/分程度の等速で引上げた場
合、シリコンウェーハにしたときにリング状の積層欠陥
が高密度に発生することが分かっているため、この実施
例1及び次の比較例1では0.65mm/分の等速で、
インゴット引上げ装置2を用いて新たにシリコン単結晶
インゴットを引上げたときにリング状の積層欠陥が消滅
するか或いは発生しているかを調べた。即ち、この例で
は装置2で直径5インチのシリコン単結晶インゴットを
0.65mm/分で引上げ、インゴットの定径部の長さ
が450mmとなったところで、ヒータで加熱を続けな
がら引上げを停止し、そこで2時間保持した。その後再
び0.65mm/分の等速で引上げ、直径5インチの長
さ800mmのシリコン単結晶インゴット1を育成し
た。育成の終了したリコン単結晶インゴットを装置2か
ら取出し、インゴット中心でその引上げ方向に平行にス
ライスし、そのスライスしたサンプルの半分を湿潤酸素
(wetO2)雰囲気中、1100℃で1時間熱処理し
てサンプルA1を得た。また残りの半分を乾燥酸素(d
ryO2)雰囲気中、1000℃で40時間熱処理して
別のサンプルB1を得た。
【0011】<比較例1>実施例1と同じ図8に示され
る引上げ装置2を用いて、シリコン単結晶インゴットを
途中で引上げを停止せずに、0.65mm/分の等速で
引上げた。育成の終了した直径5インチの長さ800m
mのシリコン単結晶インゴット1を装置2より取出し、
以下実施例1と同様にインゴット中心でその引上げ方向
に平行にスライスし、そのスライスしたサンプルの半分
を湿潤酸素(wetO2)雰囲気中、1100℃で1時
間熱処理してサンプルA1’を得た。また残り半分を実
施例1と同様に乾燥酸素(dryO2)雰囲気中、10
00℃で40時間熱処理して別のサンプルB1’を得
た。このインゴット全体を0.65mm/分の等速で引
上げたときのインゴットが受ける熱履歴を図6に示す。
図6は図4の横軸の距離を引上げ速度0.65mm/分
で除算し、引上げ時間を横軸としたものである。
【0012】<比較試験1及びその評価> 積層欠陥の発生状況の観察 実施例1のサンプルA1と、比較例1のサンプルA1’の
スライス面を積層欠陥に選択性のあるエッチング液で処
理した後、目視及び光学顕微鏡により観察した。実施例
1の接写写真図を図1の(a-1)に、比較例1の接写写
真図を図2の(a-2)にそれぞれ示す。図1に示す温度
は引上げを停止し、2時間保持したときのインゴットの
部位別の温度である。両図において白く筋状に現れた部
分が積層欠陥である。比較例1では積層欠陥がインゴッ
トの周縁近傍にインゴットのほぼ全長にわたって現れて
いた。これはシリコンウェーハの形状で観察するとリン
グ状に分布しているので、リング状の積層欠陥(リング
OSF)と呼ばれている。この比較例1に対して、実施
例1では1100℃近傍の領域で積層欠陥が消滅し、他
の温度領域では積層欠陥が現れていた。
【0013】 酸素析出物の発生状況の観察 実施例1のサンプルB1と、比較例1のサンプルB1’の
スライス面を酸素析出物に選択性のあるエッチング液で
スライス面を処理した後、目視及び光学顕微鏡により観
察した。実施例1の接写写真図を図1の(b-1)に、比
較例1の接写写真図を図2の(b-2)にそれぞれ示す。
両図において白い部分が酸素析出物が高密度に発生して
いる領域である。比較例1では酸素析出物がインゴット
の全長にわたって現れていたのに対して、実施例1では
1100℃近傍の領域で酸素析出物が消滅し、他の温度
領域では酸素析出物が現れていた。
【0014】<実施例2〜10>実施例1及び比較例1
の結果から、1100℃近傍の温度領域で積層欠陥及び
酸素析出物が消滅することが判ったので、図7に示され
るインゴット引上げ装置12を用いて直径5インチの長
さ800mmのシリコン単結晶インゴット11を0.6
5mm/分の等速の引上げ速度で引上げた。図7におい
て、図8に示した構成要素と同一の構成要素には同一の
符号を付している。図7に示される引上げ装置12の特
徴ある構成は、引上げつつあるシリコン単結晶インゴッ
ト11の温度が1130℃、1100℃、1070℃と
なる位置から上方の所定の帯域に温度制御装置として補
助ヒータ10をそれぞれ設けたことにある。この補助ヒ
ータ10によって降温速度を制御した。この例では、1
130℃、1100℃、1070℃でそれぞれ降温速度
0℃/分となって降温を停止するように、またそれぞれ
の温度での停止時間が10分間、1時間又は2時間とそ
れぞれなる(保持時間が10分間、1時間又は2時間に
なる)ように、補助ヒータ10の加熱量及びその長さL
を調整して設けた。具体的には停止時間が10分間のと
きには補助ヒータ10の長さLを最短にし、2時間のと
きには最長にした。また保持温度が1130℃のときに
は補助ヒータ10の加熱量を最大にし、1070℃のと
きには最小にした。
【0015】実施例6の停止時間が1時間で保持温度が
1100℃となるように補助ヒータ10を調整したとき
の図7に示されるインゴット引上げ装置12におけるシ
リコン単結晶インゴットの温度分布を図3に示す。この
温度分布も図4と同様にして得られた。この実施例6の
インゴット全体を0.65mm/分の等速で引上げたと
きのインゴットの熱履歴を図5に示す。図5は図3の横
軸の距離を引上げ速度0.65mm/分で除算し、引上
げ時間を横軸としたものである。育成の終了したシリコ
ン単結晶インゴットを装置12から取出し、実施例1と
同様にインゴット中心でその引上げ方向に平行にスライ
スし、そのスライスしたサンプルの半分を湿潤酸素(w
etO2)雰囲気中、1100℃で1時間熱処理して9
枚のサンプルA2〜A10を得た。また残り半分を実施例
1と同様に乾燥酸素(dryO2)雰囲気中、1000
℃で40時間熱処理して別の9枚のサンプルB2〜B10
を得た。
【0016】<比較例2〜9>1000℃、1050
℃、1200℃でそれぞれ降温速度0℃/分となって降
温を停止するように、またそれぞれの温度での停止時間
が10分間、1時間又は2時間とそれぞれなる(保持時
間が10分間、1時間又は2時間になる)ように、図7
に示すインゴット引上げ装置12の補助ヒータ10の加
熱量及びその長さLを調整して設けた。この調整の仕方
は実施例2〜10と同様である。その他は実施例2と同
様に引上げてシリコン単結晶インゴットを得た。育成の
終了したシリコン単結晶インゴットを装置12から取出
し、実施例1と同様にインゴット中心でその引上げ方向
に平行にスライスし、そのスライスしたサンプルの半分
を湿潤酸素(wetO2)雰囲気中、1100℃で1時
間熱処理して8枚のサンプルA2’〜A9’を得た。また
残り半分を実施例1と同様に乾燥酸素(dryO2)雰
囲気中、1000℃で40時間熱処理して別の8枚のサ
ンプルB2’〜B9’を得た。
【0017】<比較試験2及びその評価> 積層欠陥密度の測定 実施例2〜10のサンプルA2〜A10と、比較例1のサ
ンプルA1’と、比較例2〜9のサンプルA2’〜A9’
を積層欠陥に選択性のあるエッチング液でそれぞれ処理
した後、任意の箇所を光学顕微鏡で観察して1cm3
りの積層欠陥数(積層欠陥密度)を測定した。その結果
を表1に示す。
【0018】 酸素析出物密度の測定 実施例2〜10のサンプルB2〜B10と、比較例1の
サンプルB1’と、比較例2〜9のサンプルB2’〜B
9’を酸素析出物に選択性のあるエッチング液で処理し
た後、任意の箇所を光学顕微鏡で観察して1cm当り
の酸素析出物数(酸素析出物密度)を測定した。その結
果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、比較例1〜9の
積層欠陥密度は15.0〜48.0×106/cm3であ
るのに対して、実施例2〜10の積層欠陥密度は0〜
1.6×106/cm3であり、極めて小さかった。更に
比較例1の酸素析出物密度が600〜900×106
cm3であって、比較例2〜9の酸素析出物密度が2
2.0〜360.0×106/cm3であるのに対して、
実施例2〜10の酸素析出物密度は0〜22.0×10
6/cm3であり、極めて小さかった。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のシリコン単
結晶の引上げ方法によれば、0.6〜2.0mm/分の
引上げ速度で引上げつつあるシリコン単結晶インゴット
の降下温度分布のうち1130〜1070℃の温度範囲
で降温速度を0〜0.3℃/分に減速して上記降温速度
を少なくとも10分間保持することにより、半導体デバ
イス工程で熱処理したときにシリコンウェーハに積層欠
陥及び酸素析出物を生じさせないようにすることができ
る。この結果、得られたシリコン単結晶インゴットから
製造されたシリコン単結晶ウェーハは、欠陥の発生が著
しく低くなり工業上の利用価値が極めて大きい優れた効
果を奏する。また、本発明の方法は、酸素析出物や積層
欠陥のもととなる核の発生を抑制する引上げ速度が0.
4mm/分の従来の方法より速いため、生産性が高く、
エネルギ消費が少なくて済む利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1のシリコン単結晶インゴットを
引上げた後、熱処理したときの積層欠陥と酸素析出物の
発生状況を示すインゴットスライス面における結晶構造
を接写した写真図。
【図2】比較例1のシリコン単結晶インゴットを引上げ
た後、熱処理したときの積層欠陥と酸素析出物の発生状
況を示すインゴットスライス面における結晶構造を接写
した写真図。
【図3】図7に示されるインゴット引上げ装置における
本発明実施例6のシリコン単結晶インゴット引上げ時の
温度分布図。
【図4】図8に示されるインゴット引上げ装置における
比較例1のシリコン単結晶インゴット引上げ時の温度分
布図。
【図5】図7に示されるインゴット引上げ装置で0.6
5mm/分の等速で引上げたときの実施例6のシリコン
単結晶インゴットの温度分布図。
【図6】図8に示されるインゴット引上げ装置で0.6
5mm/分の等速で引上げたときの比較例1のシリコン
単結晶インゴットの温度分布図。
【図7】本発明実施例2〜10及び比較例2〜9のシリ
コン単結晶インゴットの育成に用いた引上げ装置の構成
図。
【図8】実施例1及び比較例1のシリコン単結晶インゴ
ットの育成に用いた引上げ装置の構成図。
【符号の説明】
1,11 シリコン単結晶インゴット 2,12 インゴット引上げ装置 4 石英坩堝 6 ヒータ 7 シリコン融液 10 補助ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 敏彦 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 降屋 久 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱マテリアル株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 平4−42893(JP,A) 特開 平5−70283(JP,A) 特開 平5−9096(JP,A) 特開 平1−313384(JP,A) 特公 平6−33236(JP,B2) 特公 平3−67994(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引上げ装置(12)内の坩堝(4)に保持され
    たシリコン融液(7)からシリコン単結晶インゴット(11)
    を引上げる方法において、 0.6〜2.0mm/分の引上げ速度で引上げつつある
    シリコン単結晶インゴット(11)の降下温度分布のうち1
    130〜1070℃の温度範囲で降温速度を0〜0.3
    ℃/分に減速して前記降温速度を少なくとも10分間保
    持することにより引上げ後熱処理したときにシリコンウ
    ェーハに積層欠陥及び酸素析出物を生じさせないように
    することを特徴とするシリコン単結晶の引上げ方法。
  2. 【請求項2】 1130〜1070℃の温度範囲での降
    温速度の保持時間が10分間以上3時間未満である請求
    項1記載のシリコン単結晶の引上げ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014172929A1 (zh) * 2013-04-25 2014-10-30 浙江晶盛机电股份有限公司 一种用于区熔炉的辅助加热装置及其单晶棒保温方法

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