JP3149247U - グリーンカーテン - Google Patents

Abstract

【課題】簡単に組み立てて建物に立て掛けられ、緑化システムを構築できるグリーンカーテンを提供する。【解決手段】プランターあるいは植木鉢を設置する基台には、その両側に立設する棒材が固定できる貫通穴が設けられてあり、各棒材はその先端部を屋根の庇や壁面に預けられるようにした固着手段をもって設置され、さらに棒材間に適宜大きさの網目からなるネットが張られ、プランターあるいは植木鉢内につる状に繁殖する植物が植えられてある事を特徴とするグリーンカーテンである。【選択図】図１

Description

本考案は夏季における室内温度の低減を図る為のグリーンカーテンに関する。

従来は、窓際や壁面をつる状植物で被い遮光や遮熱をし、夏季における室内温度を 低減させたいという要望はあった。それらは窓際につる状植物を栽培する場合は、植 物を鉢やプランターなどに植え込み、つるを誘引するために棒をたてたり紐やネット 、網等をはるなどしていた。また繁殖した植物の重みに耐えるためには棒や紐、ネッ ト等を支持するためのフレームが必要となり、これらを組み立て転倒防止のために建 物の窓際や壁面、屋根等に固定する必要があった。
なお関連技術に下記の物件がある。
実用新案登録第３１１５６９９号（Ｕ３１１５６９９） 上記文献１は、倒伏防止用重石を横長に形成し、その底面の一方の端に回転 台を形成し他方の端にはキャスターを装着し、倒伏防止用重石の上部に同じく横長に 形成したプランターを載せ、伸縮パイプをプランターと倒伏防止用重石に形成された 支柱孔に挿し込んでそれらを接続する。伸縮パイプは、上側先端部に緩衝材が装着さ れ、垂直方向両端に嵌め込み用パイプを形成したネットが挿し込まれ、中ほどに捩れ 防止および押し引き用の横材が固定される。さらにこれに、つる性植物などを植栽 して窓面緑化をし、蒸散作用と遮光による室温の上昇の抑制から省エネ効果をもたら し、簡単な操作性と設置・収納の省スペース化を実現するための緑化エコ・プランタ ー装置を作製する記載があった。

以上に述べた従来の窓際や壁面をつる状植物で被い遮光や遮熱をし、夏季における 室内温度を低減させたいという要望があった。窓際につる状植物を栽培する場合は、 植物を鉢やプランターなどに植え込み、つるを誘引するために棒をたてたり紐やネッ ト、網等をはるなどしていた。また繁殖した植物の重みに耐えるためには棒や紐、ネ ット等を支持するためのフレームが必要となり、そのためこれらを組み立て転倒防止 のために建物の窓際や壁面、屋根等に固定する必要があった。前述の準備と作業は大 変面倒で手間も掛り、室内温度の低減には苦労していた。

また、上記特許文献１の緑化エコ・プランターは、支柱及びネットが直立しており 、支柱及びネットの角度が替えられないうえに、下部のみを固定し上部は固定されて いないので風による転倒がおきやすく、転倒すれば人や建築物に被害を及ぼす可能性 が
高く危険である。またプランター部分はそれ自体が重石を兼ねているため、キャスタ
ー並びに回転台を底部に設けてあっても設置や移動の際には、相当の労力を要し不便
である。
さらに自立型にする為には、より部材に相応の強度が必要となり製作コストも高く なる。

本考案では上記問題を解決する為に、いつでもどこでも簡単に組み立て、建物に立 て掛けられる軽便な緑化システムを構築し、ネットにつる状植物を繁殖させることで 窓際や壁面での植物による蒸散作用と遮光効果により室内温度を低下させることを目 的とする。

本考案は上記課題を解決するために、プランターあるいは植木鉢を設置する基台に は、その両側に立設する棒材が固定できる貫通穴が設けられてあり、核棒材はその先 端部を屋根の庇や壁面に預けられるようにした固着手段をもって設置され、さらに棒 材間を適宜大きさの網目からなるネットが張られ、プランターあるいは植木鉢内につ る状に繁殖する植物が植えられてある事を特徴とするグリーンカーテン。

本考案は上記構成から成るので以下に示す効果が期待できる。
１．夏季における充分な室内温度の低減が図られる。
２．冷房の使用や設置温度を抑制することが出来る。
３．ヒートアイランド現象を抑制することが出来る。
４．植物が室内の目隠しとなり防犯効果が期待できる。
５．植物が室内の目隠しとなりプライバシーが保てる。
６．植物が室内の目隠しになり窓を開けることが出来る。
７．各部材がセットになっていて設置が容易である。
８．作業性が高いため、移設や不要時の解体、収納が容易である。
９．風による転倒の心配がない。
１０．植物に親しむことで心身が安定する。
１１．植物の成長及び温暖化への関心が環境教育となる。

以下、本考案の実施形態を図面を参照して説明する。
図１ないし図４に示すように、プランターあるいは植木鉢１を設置する基台２には 、その両側に立設する棒材３を固定する為の貫通穴４、５がそれぞれ明けられてあり 、核棒材３はその先端部６、７を建物の庇１４や壁面１５に固着部材１６、１７、１ ８を介して立て掛け止められるように設けられてある。

さらに棒材３は、適宜の間隔をもって棒材間を継ぎ材８、９、１０で接合し一体型
にさせる。

このような形で構築されたフレームには網目の大きさが１０ｃｍ〜１５ｃｍのネッ ト１１が張られてあって、前記プランターあるいは植木鉢１内にはアサガオ、サツマ イモ、ネナシカズラなどのひるがお科の多年性草木１２が植えられてあり、繁殖させ た植物で窓際や壁面には日が当らない様ににすることと、植物の蒸散作用により夏季 の室内温度の低減が図られる。

また植物が室内の目隠しとなり、窓を開けることができ、さらなる室内温度の低減 が図られる。よって冷房の為の電力の使用を抑えたり、温度設定を低く抑える事にも つながりヒートアイランド現象の抑制が図られる。

ここで、基台２はコンクリートや化学樹脂・木製等からなり、潅水時の水抜き穴を 設けても良い。

また、核棒材３及び継ぎ材ジョイント８、エルボジョイント９、チーズジョイント １０はアルミや鉄・炭素繊維等からなり、継ぎ材を使い棒材を連結することで合成強 度を増す。棒材にはネットを固定する為のフック１３が設けられている。
基台を貫通させた棒材は、基台に固定されていないため、角度を自由に調整できる ので屋根の庇や壁面にしっかり預けられるよう固定出来る。

さらに、ネット１１は化学繊維や植物繊維、金属等からなり、これらに植物自身の 繁殖力を活用し最盛時にはネット面全体に植物を繁殖させて室内温度を充分に下げる 事が出来る。さらにプランターや鉢１は、化学樹脂や木製・陶器等からなるものを使 用する。

また、固定する場合は建物に預けるだけでなく、状況に応じて建物の庇等のあげ裏 など水平部に固定する場合は平型の固着部材１６を使用し、庇と壁コーナーに固定す る場合は楔型の固着部材１７を使用し、また破風板の下部に差し込む場合には溝型の 固着部材１８を使用して、張力をあたえ支持できるように考える。また必要な場合端 部は、簡単な固着材を使って固定する事もある。さらに、フレームを複数隣接する場 合には、少なくとも底部と上部には繋ぎ合わせる工夫は当然行っておく。

さらに植物を、ゴーヤ、はやと瓜、へちま等のつる状野菜にする事で、室内温度の 低減を図りながら、野菜を収穫する事も出来る。

本考案は、窓面の緑化、壁面緑化に限らず屋上に基台を対峙して設置し、これにフ レームを組み規定の大きさの網目からなるネットを張り付け、この上に本考案と同様
に植物を繁殖させることで建物の最上階の室内温度を低減することも出来る。

グリーンカーテンの正面図 グリーンカーテンの側面図 グリーンカーテンの側面図 グリーンカーテンの側面図

符号の説明

１． プランター・植木鉢
２． 基台
３． 棒材
４．５ 貫通穴
６．７棒材先端部
８．ジョイント
９．エルボジョイント
１０．チーズジョイント
１１．ネット
１２．多年生植物
１３． フック
１４． 建物の庇
１５． 建物の壁面
１６． 平型固着部材
１７． 楔型固着部材
１８． 溝型固着部材

Claims (1)

1. プランターあるいは植木鉢を設置する基台には、その両側に立設する棒材が固定できる貫通穴が設けられてあり、核棒材はその先端部を屋根の庇や壁面に預けられるようにした固着手段をもって設置され、さらに棒材間を適宜大きさの網目からなるネットが張られ、プランターあるいは植木鉢内につる状に繁殖する植物が植えられてある事を特徴とするグリーンカーテン。
   
   
   
   
   
   
   

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