JP2001210154A - 電線自動交換装置 - Google Patents

電線自動交換装置

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JP2001210154A
JP2001210154A JP2000022050A JP2000022050A JP2001210154A JP 2001210154 A JP2001210154 A JP 2001210154A JP 2000022050 A JP2000022050 A JP 2000022050A JP 2000022050 A JP2000022050 A JP 2000022050A JP 2001210154 A JP2001210154 A JP 2001210154A
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Japan
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electric wire
wire
length
supply
electric
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JP2000022050A
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English (en)
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Yasumasa Ishizuka
安正 石塚
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給される電線の引き戻し動作をなくした電
線自動交換装置を提供する。 【解決手段】 複数の電線10が水平方向に並列状に保
持されると共に、各電線10が電線供給位置に選択的に
移動操作自在とされた交換電線ホルダー機構14を備え
る。交換電線ホルダー機構14の移動操作により選択さ
れた電線10が、その下流側のプレフィーダ機構15、
橋渡しガイド機構等から構成される電線案内経路を通じ
て、端子圧着装置に備えられた測長ユニットに供給され
る。交換電線ホルダー機構14とプレフィーダ機構15
の伸線ローラ部43との間に、供給される電線10を切
断するための電線カッター機構17が備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予めセットされた
複数種類の電線から加工処理する電線を適宜選択して電
線加工機に供給する電線自動交換装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電線加工機として、例えば、電線供給リ
ールから供給された電線を測長して所定長さに切断する
と共に、電線端部の被覆部を剥取処理して端子を圧着す
る端子圧着装置等がある。
【0003】また、電線供給リールに巻き付けられた電
線終了による電線供給リールの交換作業や電線の線種変
更による電線供給リールの交換作業の容易化を図って、
加工効率の向上を図るべく、端子圧着装置等の電線加工
機の電線供給方向上流側に、複数種類の電線を横方向に
所定間隔を有して予め、並列状に保持し、その横方向の
移動操作により電線供給位置に所望の電線を選択して移
動させ、その選択された電線を電線供給方向下流側に位
置する電線加工機側に供給し、電線に所望の加工処理を
施すことを可能とした電線自動交換装置があった。
【0004】例えば、特開昭60−180014号公報
等に開示の如くである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして、上記公報に開
示のような従来の電線自動交換装置によれば、選択され
た電線を電線供給方向下流側の電線加工機側に順次供給
し、加工処理の作業終了後においては、その電線端部を
供給開始初期の位置まで引き戻す方式とされていた。
【0006】しかしながら、作業終了後において、電線
端部を供給開始初期の位置まで引き戻すことにより、上
流側に電線のたるみが生じ、各電線供給リール等から供
給される各電線相互間で絡みが発生するおそれがあっ
た。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、供給
される電線の引き戻し動作をなくした電線自動交換装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段は、複数の電線が並列状に保持されると共
に、前記各電線が電線供給位置に選択的に移動操作自在
とされた交換電線ホルダー機構が備えられ、該交換電線
ホルダー機構の前記移動操作により選択された電線が、
その下流側の電線案内経路を通じて、電線加工機に備え
られた加工処理される電線の加工電線長を計測する測長
機構に供給される電線自動交換装置において、前記交換
電線ホルダー機構とその下流側の前記電線案内経路との
間で、前記測長機構に供給される前記電線を切断するた
めの電線カッター機構が備えられてなる点にある。
【0009】また、前記交換電線ホルダー機構の電線供
給位置に選択された電線の電線供給開始位置から前記電
線案内経路を通じて前記測長機構の計測部に至る電線供
給経路長が予め入力され、前記電線加工機に入力された
加工処理される電線の加工電線長および加工処理数に基
づき前記電線供給開始位置から供給される電線の必要供
給長が演算されて残りの必要供給長が監視され、前記加
工処理数に至る以前に前記電線供給開始位置からの残り
の必要供給長が終了したことを検出した段階で、前記電
線カッター機構を駆動して電線を切断する制御部を備え
てなる構造としてもよい。
【0010】さらに、前記電線カッター機構の電線を切
断する一対のカッター刃が、電線を切断する閉姿勢の切
断位置と、前記交換電線ホルダー機構に保持された電線
の切断位置の移動軌跡から退避した開姿勢の退避位置と
に開閉操作自在に備えられてなる構造としてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明すると、図1において、1は電線加工機の
一例としての端子圧着装置で、従来の装置と同様、測長
機構としての測長ユニット2と、フロントクランプ3
と、カッターユニット4と、リアクランプ5と、フロン
ト端子圧着ユニット6と、リア端子圧着ユニット7と、
フロント移動手段8と、リア移動手段9とから主構成さ
れている。
【0012】前記測長ユニット2は、電線導入口2aか
ら供給された電線10を解除自在に挟持する計測部とし
ての対の測長ローラ2bを備え、各測長ローラ2bは張
設された引張バネ等により互いに接近する方向に弾発付
勢状とされている。そして、電線10を前記挟持した状
態で各測長ローラ2bが所定方向に回転駆動され、その
測長ローラ2bの回転量を制御することによって電線1
0を加工電線長に対応する所定長さ計測して所定方向に
送り出すように構成されている。なお、2cは電線導入
口2aから供給された電線10を測長ローラ2b間に案
内するガイド筒である。
【0013】前記フロントクランプ3およびリアクラン
プ5は、電線10を解除自在に把持可能な構成とされ、
前記カッターユニット4は電線10の切断処理や被覆部
の剥取処理が行えるように構成されている。
【0014】前記フロント移動手段8は、測長ユニット
2およびフロントクランプ3をカッターユニット4位置
とフロント端子圧着ユニット6位置との相互間で、移動
操作自在に支持すると共に、カッターユニット4位置や
フロント端子圧着ユニット6位置で、カッターユニット
4方向やフロント端子圧着ユニット6方向に移動操作自
在に支持している。
【0015】また、前記リア移動手段9は、リアクラン
プ5をカッターユニット4位置とリア端子圧着ユニット
7位置との相互間で、移動操作自在に支持すると共に、
カッターユニット4位置やリア端子圧着ユニット7位置
で、カッターユニット4方向やリア端子圧着ユニット7
方向に移動操作自在に支持している。
【0016】そして、測長ユニット2によって、電線供
給方向Pに沿って所定長さ供給された電線10が、フロ
ントクランプ3およびリアクランプ5によりそれぞれ把
持され、その状態でカッターユニット4により切断処理
されて、フロントクランプ3により把持された電線10
と、リアクランプ5により把持された電線10とに分離
され、その後、各クランプ3、5に把持された電線10
端末部は、カッターユニット4によりその被覆部が剥取
処理される。
【0017】フロントクランプ3に把持された電線10
は、その後、フロント端子圧着ユニット6位置に移動操
作され、フロント端子圧着ユニット6によりその被覆剥
取部分に端子が圧着される。そして、端子の圧着処理
後、フロントクランプ3に把持された電線10はカッタ
ーユニット4と対向する初期位置に戻される。
【0018】一方、フロントクランプ3側の電線10に
端子の圧着処理が行われる間に、リアクランプ5側の電
線10もリア端子圧着ユニット7位置に移動操作され、
リア端子圧着ユニット7によりその被覆剥取部分に端子
が圧着され、その後、電線10は所定の電線排出部に排
出され、リアクランプ5はカッターユニット4と対向す
る初期位置に戻される。
【0019】そして、前述同様、測長ユニット2の作動
により、電線供給方向Pに沿って電線10が所定長さ供
給され、同様の動作の繰り返しにより、両端部に端子が
圧着された所定の電線長を有するハーネスが順次製造さ
れる。
【0020】前記電線供給方向Pの上流側に対応して、
電線自動交換装置12が配設されており、電線自動交換
装置12は、複数の電線供給リール13から供給される
複数種類の電線10を並列状に保持する交換電線ホルダ
ー機構14と、交換電線ホルダー機構14から選択され
た電線10を端子圧着装置1方向に供給案内するプレフ
ィーダ機構15と、プレフィーダ機構15から送り出さ
れた電線10を端子圧着装置1の電線導入口2aに案内
する橋渡しガイド機構16と、交換電線ホルダー機構1
4から下流側のプレフィーダ機構15に供給される電線
10を切断する電線カッター機構17とを備える。
【0021】前記交換電線ホルダー機構14は、図2な
いし図7に示される如く、架台18上に取付固定された
基板19上に設置されており、複数(例えば30本)の
電線10を水平方向に所定間隔を有して並列状に保持す
る電線ホルダー体20を備えている。
【0022】また、電線ホルダー体20の下部に前記水
平方向に離隔して一対のナット体21が取付固定される
と共に、各ナット体21が前記水平方向の軸心回りに回
転自在に軸支されたネジ軸体22に進退自在に螺合され
ている。この際、ネジ軸体22と各ナット体21とはボ
ールネジ構造とされている。
【0023】そして、サーボモータ23の正逆駆動によ
り、タイミングプーリ24、25、タイミングベルト2
6等からなる連動機構を介して、前記ネジ軸体22が正
逆回転駆動され、このネジ軸体22の正逆駆動により各
ナット体21が上下のガイド板間に構成されたガイド路
27に沿ってネジ軸体22の軸心方向、即ち、図1およ
び図4に示される如く、前記電線供給方向Pに直交する
水平方向に移動操作自在に構成されている。
【0024】なお、電線ホルダー体20の水平方向の移
動量や移動限界を検出する検出器が適宜設けられてお
り、所望の電線10が電線供給方向Pのライン上、即
ち、電線供給位置に選択的に位置されるように、サーボ
モータ23を駆動制御するように構成されている。
【0025】前記電線ホルダー体20の上部には、図6
および図7に示される如く、各電線10が電線供給方向
Pに沿って挿通される挿通孔28a、28bが、前記水
平方向に沿って所定間隔を有して複数形成されている。
【0026】また、電線供給方向P下流側の挿通孔28
aの途中に位置して、挿通孔28aと連通して電線10
が挿通される連通孔29を有するロック杆30が上下方
向に摺動自在でかつその軸心回りに回動不能に保持さ
れ、圧縮状に介在されたコイルバネ等からなる付勢体3
1の弾発付勢力により、常時、下方付勢状とされてい
る。
【0027】前記電線供給方向Pのライン上に位置する
前記ロック杆30の下方位置には、電線ホルダー体20
より下方に突出するロック杆30の突出部を上方に押動
すべく、エアシリンダ等からなる解除シリンダ32が備
えられており、解除シリンダ32のピストンロッドの上
方進出作動により、図7に示される如く、ロック杆30
が付勢体31の弾発付勢力に抗して所定距離上方に押動
され、挿通孔28aと連通孔29が互いに連通状とされ
て電線10を挟持状に保持するロック状態を解除するロ
ック解除状態となるように構成されている。
【0028】また、解除シリンダ32のピストンロッド
の下方退避作動により、図6に示される如く、付勢体3
1に蓄勢された弾発付勢力によって下方に押動され、挿
通孔28aと連通孔29との位置ズレ状態により、電線
10を付勢体31の弾発付勢力により挟持状に保持する
ロック状態となるように構成されている。
【0029】前記電線供給方向P下流側と上流側との各
挿通孔28a、28b相互間には、前記水平方向に所定
間隔を有した細長状の開口部33が備えられており、前
記電線供給方向Pのライン上に位置する挿通孔28a、
28bにわたって保持されている電線10の下方に送給
ローラ34が配置されると共に該電線10の上方にガイ
ドローラ35が配置されている。
【0030】前記送給ローラ34は、サーボモータ36
の正逆駆動により、タイミングプーリ37、38、タイ
ミングベルト39等からなる連動機構を介して、正逆駆
動自在に支持されており、エアシリンダ等からなる昇降
シリンダ40の昇降作動により、図6に示される如く、
前記電線10下方に位置する退避位置と、図7に示され
る如く、前記電線10下面側に圧接状とされる送給位置
とに移動操作自在に構成されている。
【0031】前記ガイドローラ35は、架台18側に支
持されたエアシリンダ等の昇降シリンダ41のピストン
ロッド下端部に転動自在に支持されており、昇降シリン
ダ41の昇降作動により、図6に示される如く、前記電
線10上方に位置する退避位置と、図7に示される如
く、前記電線10上面側に圧接状とされる送給位置とに
移動操作自在に構成されている。
【0032】そして、送給ローラ34およびガイドロー
ラ35は、同期して退避位置と送給位置とに移動操作自
在とされ、図7に示される如く、各ローラ34、35の
送給位置においては、電線10を上下より挟持状とさ
れ、送給ローラ34の正逆駆動により、電線10が電線
供給方向Pに沿って送給操作もしくは戻し操作自在に構
成されている。
【0033】また、電線ホルダー体20の電線供給方向
P上流側には、各電線10が載置状に保持されるガイド
杆42が前記水平方向に軸心を有して適宜数、架設され
ている。
【0034】前記プレフィーダ機構15は、図2、図
3、図8ないし図10に示される如く、前記交換電線ホ
ルダー機構14の下流側に配置され、交換電線ホルダー
機構14から電線供給方向Pに沿って送り出された電線
10を、蛇行状に案内して巻き癖等を解消する伸線ロー
ラ部43と、伸線ローラ部43から送り出された電線1
0を前記橋渡しガイド機構16方向に送り出すフィード
ローラ部44とを備えている。
【0035】そして、前記伸線ローラ部43は、転動自
在に支持されると共に、互いに位置ズレ配置された固定
ローラ群45aと可動ローラ群45bとを備えた複数の
伸線体45からなる。
【0036】各伸線体45はエアシリンダ等からなる作
動シリンダ46の進退作動により、前記可動ローラ群4
5bが固定ローラ群45aに対して接近離隔操作自在と
され、各ローラ群45a、45bの接近状態で各ローラ
群45a、45b間を電線10が蛇行状に案内されるよ
うに構成されている。
【0037】また、各伸線体45の各ローラ群45a、
45bの回転軸心は、互いに位置ズレ配置されており、
本実施形態では、電線供給方向P上流側に位置する第1
の伸線体45と下流側に位置する第2の伸線体45の各
ローラ群45a、45bの回転軸心は、互いに90度、
位置ズレ配置された構造とされている。
【0038】前記フィードローラ部44は、伸線体45
から送り出された電線10を、挟持する駆動ローラ47
と従動ローラ48を備え、駆動ローラ47はその下面側
に従動ギア47aを備え、該従動ギア47aはサーボモ
ータ49の駆動軸に固定の駆動ギア50に噛合され、サ
ーボモータ49の回転駆動に連動して駆動ローラ47が
回転駆動されるように構成されている。
【0039】前記従動ローラ48は、支持板51に支軸
52を介して揺動自在に支持された揺動アーム53に転
動自在に支持されており、エアシリンダ等からなる作動
シリンダ54の進退作動により、揺動アーム53が支軸
52に周りに揺動操作自在とされ、この揺動アーム53
の揺動により、従動ローラ48は駆動ローラ47との協
働で電線10を挟持する挟持姿勢と、電線10の挟持を
解除する解除姿勢とに姿勢変更自在とされている。
【0040】また、図9および図10において、55は
ガイド筒で、伸線体45から送り出された電線10を駆
動ローラ47と従動ローラ48との間に案内すべく構成
されている。
【0041】前記橋渡しガイド機構16は、図2、図1
1ないし図13に示される如く、前記プレフィーダ機構
15の電線供給方向P下流側に配置され、プレフィーダ
機構15のフィードローラ部44から電線供給方向Pに
沿って送り出された電線10を、測長ユニット2の電線
導入口2aに案内するように構成されている。
【0042】即ち、橋渡しガイド機構16は、電線供給
方向Pに電線10を送り出すフィードローラ部44の電
線送出部56と測長ユニット2の電線導入口2aとにわ
たって電線10を直線状に遊挿案内する遊挿ガイド孔5
8aを構成する橋渡し杆58を備え、該橋渡し杆58は
遊挿ガイド孔58aの軸心方向に沿って上下に二分割状
とされた上下一対の半割りパイプ体58b、58cより
構成されている。
【0043】そして、上側の半割りパイプ体58bは支
持台59側に固定状に取付け支持され、下側の半割りパ
イプ体58cは支持台59側に支軸60を介して、前記
遊挿ガイド孔58aの軸心に平行な軸周りに回動自在に
取付け支持されている。
【0044】また、支持台59上にはエア駆動方式のロ
ータリアクチュエータ61が取付け固定されており、タ
イミングプーリ62、63、タイミングベルト64等か
らなる連動機構を介して、前記支軸60を正逆駆動する
ように構成されている。
【0045】そして、ロータリアクチュエータ61の正
逆駆動により支軸60が正逆駆動され、この支軸60の
正逆駆動により下側半割りパイプ体58cが正逆回動さ
れ、下側半割りパイプ体58cの正逆回動により、図1
3に実線で示される如く、上下の半割りパイプ体58
b、58cの当接状態で遊挿ガイド孔58aが構成され
る閉姿勢と、図13に仮想線で示される如く、上下の半
割りパイプ体58b、58cの離隔状態で遊挿ガイド孔
58aが開状態とされる開姿勢とに姿勢変更操作自在に
構成されている。
【0046】また、橋渡し杆58やロータリアクチュエ
ータ61等が取り付けられた支持台59は、架台18側
に支持ブラケット65を介して取付け固定されたエアシ
リンダ等からなる作動シリンダ66の進退作動により、
図12および図13に実線で示される如く、電線10の
電線供給方向Pのライン上に位置する橋渡し姿勢と、図
12および図13に仮想線で示される如く、電線10の
電線供給方向Pのライン上から水平方向に退避した退避
姿勢とに姿勢変更操作自在に構成されている。
【0047】そして、橋渡しガイド機構16の橋渡し姿
勢で、フィードローラ部44の電線送出部56から送り
出された電線10を、遊挿ガイド孔58aを通じて測長
ユニット2の電線導入口2aに案内し、その後、橋渡し
杆58を開姿勢として電線10の遊挿案内を解除した
後、退避位置に退避するように制御される。
【0048】前記フィードローラ部44の電線送出部5
6近傍位置には、図2、図9、図10、図12に示され
る如く、フィードローラ部44からの電線10の送り出
し量を制御するための電線供給制御機構67が備えられ
ており、該電線供給制御機構67は、電線送出部56か
ら送り出された電線10を所定の方向に沿ってガイドす
べく、電線送出部56の電線供給方向P下流側位置に配
置された適宜形状に構成された電線ガイド体68と、電
線ガイド体68を昇降操作するエアシリンダ等からなる
昇降シリンダ69と、電線送出部56と電線導入口2a
間の電線10のたるみ量が所定値以下になったことを検
出すべく、揺動自在に支持されたセンサ杆70と、セン
サ杆70を揺動自在に支持すると共にセンサ杆70の揺
動姿勢を検出してサーボモータ49の回転速度を制御す
る供給制御部71を備える。
【0049】また、電線送出部56から電線導入口2a
に至る電線10の供給経路の途中には、図2、図10、
図13および図14に示される如く、電線供給方向Pに
直交する方向に所定間隔を有して上下方向に配置される
と共に架台18に取付固定された対の電線ガイド杆72
が備えられており、一方の電線ガイド杆72が橋渡しガ
イド機構16の橋渡し姿勢における橋渡し杆58よりも
低く形成されると共に、他方の電線ガイド杆72が橋渡
しガイド機構16の橋渡し姿勢における橋渡し杆58よ
りも高く形成されている。
【0050】そして、前記橋渡しガイド機構16の橋渡
し杆58は、低い側の電線ガイド杆72上方を通じて出
退操作されることにより、橋渡し杆58の遊挿ガイド孔
58aが両電線ガイド杆72間に位置する前記橋渡し姿
勢と、両電線ガイド杆72間より一側方に退避した前記
退避姿勢とに姿勢変更操作されるように構成されてい
る。
【0051】従って、橋渡し杆58によって遊挿案内さ
れる電線10は両電線ガイド杆72間に位置されるよう
に構成されている。
【0052】また、前記センサ杆70の遊端部側には、
揺動自在に支持された揺動杆部70aを有しており、そ
の揺動杆部70aの先端部には、両電線ガイド杆72に
またがって遊挿されるリング状のセンサ部70bが備え
られている。
【0053】そして、図2および図10に示される如
く、昇降シリンダ69の上昇操作により、電線ガイド体
68が上昇操作された際、電線ガイド体68の一側に設
けられたセンサ杆係止部68aに下側よりセンサ杆70
の途中が係止されて、仮想線で示される如く、センサ杆
70が上方に引き上げ操作され、この引き上げ姿勢で、
図13および図14に示される如く、橋渡しガイド機構
16が退避姿勢より橋渡し姿勢に姿勢変更され、電線1
0をフィードローラ部44の電線送出部56から測長ユ
ニット2の電線導入口2aに案内した後、橋渡しガイド
機構16が退避姿勢に戻され、その後、昇降シリンダ6
9の下降操作によって電線ガイド体68が下降操作さ
れ、この電線ガイド体68の下降に伴ってセンサ杆70
も下降操作される。
【0054】このセンサ杆70の上下揺動において、そ
の上昇位置にあっては、センサ部70bが高い方の電線
ガイド杆72に遊嵌状に係止され、下降位置にあっては
両電線ガイド杆72にまたがって遊嵌状に係止されるよ
うに構成されている。
【0055】そして、橋渡しガイド機構16によって電
線10が電線導入口2a側に供給されて、橋渡しガイド
機構16が退避姿勢に移動した後、センサ部70bはそ
の電線10上に下降される。この橋渡しガイド機構16
によって電線10を電線導入口2a側に供給した直後に
おいては、電線10のたるみ量が所定値以下であるた
め、供給制御部71によるその検出によって、駆動ロー
ラ47による電線10の送り出し速度が、測長ローラ2
bによる送り出し速度より速くなるべく、所定の高速送
り出し速度で一定時間、電線10を送り出すようにサー
ボモータ49を駆動制御する。
【0056】そして、一定時間経過後は、測長ローラ2
bによる電線10の送り出し動作に連動して、駆動ロー
ラ47が送り出し動作を行うように制御されている。こ
の際の駆動ローラ47による電線10の送り出し速度
は、測長ローラ2bによる電線10の送り出し速度より
若干遅い低速送り出し速度となるように制御されてい
る。
【0057】従って、高速送り出し速度で電線10が送
り出された際に、電線送出部56と電線導入口2a間に
適宜長さの電線10がたるみ状に貯留され、その後はそ
の貯留された電線10が徐々に減少し、再度たるみ量が
所定値以下になった場合には、同様にして所定の長さ、
前記高速送り出し速度で電線10が送り出されて貯留さ
れるように制御され、所定範囲の長さの電線10が電線
送出部56と電線導入口2a間に貯留される。ここに、
電線送出部56と電線導入口2a間に電線10を貯留す
る電線貯留部73を構成する。
【0058】前記電線カッター機構17は、図1ないし
図3、図6および図7に示される如く、交換電線ホルダ
ー機構14から電線供給方向Pに沿ってプレフィーダ機
構15側に供給される電線10を切断すべく、交換電線
ホルダー機構14とプレフィーダ機構15との相互間に
位置して配置され、図15ないし図18にも示される如
く、電線10を切断するための一対のカッター刃75
と、各カッター刃75がそれぞれ取付支持される一対の
支持アーム76と、各支持アーム76をそれぞれ支軸7
7を介して回動自在に支持する支持板78と、該支持板
78に取り付けられたエアシリンダ等からなる操作シリ
ンダ79とを備えている。
【0059】前記各支持アーム76はそれぞれ略L字状
に屈曲された構造とされ、各支持アーム76の一端部に
各カッター刃75がそれぞれ取付固定され、他端部が支
持板78に回動自在に支持されている。そして、各支持
アーム76の互いに間隔を有して重合配置された屈曲部
分近傍にはそれぞれ細長状のスライド溝76aが形成さ
れており、各スライド溝76a間にわたって操作杆80
がスライド自在に嵌通状に装着されている。
【0060】また、操作杆80の両支持アーム76間に
位置した部分に、操作シリンダ79のピストンロッド先
端部が連動連結されている。
【0061】そして、操作シリンダ79の進出作動によ
り、操作杆80が下降操作され、各スライド溝76aと
操作杆80とのスライド案内下、各支持アーム76が各
支軸77回りに回動操作され、図15および図16に示
される如く、各カッター刃75の刃部75aが互いに閉
じた閉姿勢とされ、また、操作シリンダ79の退避作動
により、操作杆80が上昇操作され、各スライド溝76
aと操作杆80とのスライド案内下、各支持アーム76
が各支軸77回りに回動操作され、図18に示される如
く、各カッター刃75の刃部75aが互いに開いた開姿
勢とされるように開閉操作自在に構成されている。
【0062】この場合、各カッター刃75が閉姿勢とさ
れた際には、図6および図15に示される如く、交換電
線ホルダー機構14からプレフィーダ機構15の伸線ロ
ーラ部43に供給される電線10を伸線ローラ部43手
前で切断する切断位置とされ、各カッター刃75が開姿
勢とされた際には、図18に示される如く、交換電線ホ
ルダー機構14に保持された各電線10の水平方向の移
動軌跡から上方に退避した退避位置とされるように構成
されている。
【0063】そして、この電線カッター機構17は、適
宜、支持ブラケット等を介して基板19側に取付支持さ
れている。
【0064】また、プレフィーダ機構15の伸線ローラ
部43やフィードローラ部44、橋渡しガイド機構1
6、電線貯留部73等は、交換電線ホルダー機構14に
保持された電線10を測長ユニット2の測長ローラ2b
に電線10を案内する電線案内経路を構成し、交換電線
ホルダー機構14に保持された各カッター刃75で切断
された電線10の切断端部位置、即ち電線供給開始位置
から、この電線案内経路を通じて測長ユニット2の測長
ローラ2bに電線10が供給される。
【0065】そして、この電線供給開始位置から電線案
内経路を通じて測長ユニット2の測長ローラ2bに至る
電線供給経路長が予め計測されて装置全体を制御する制
御部82に入力設定されている。この場合、入力設定さ
れる電線供給経路長は電線貯留部73において所定のた
るみを有する状態の経路長であってもよく、たるみを有
していない状態の経路長であってもよい。
【0066】そして、制御部82によって、端子圧着装
置1に入力された加工処理される電線10の加工電線長
および加工処理数に基づき、電線供給開始位置から供給
される電線10の必要供給長が演算されて残りの必要供
給長が常に監視される。即ち、現時点の加工処理数から
残りの電線供給開始位置から供給される電線10の必要
供給長が演算される。例えば、電線10の加工電線長を
0、加工処理数をN0、電線供給経路長をS、電線供給
開始位置から供給される電線10の残りの必要供給長を
Tとした場合、端子圧着装置1による加工処理開始当初
における残りの必要供給長は、T=L0×N0−Sとな
る。そして、残りの加工処理数がN1になれば、その時
点での残りの必要供給長は、T=L0×N1−Sとなる。
【0067】そして、端子圧着装置1による加工処理が
設定された加工処理数に至る以前に前記残りの必要供給
長が終了(T=0)したことを検出した段階で、電線カ
ッター機構17を駆動して電線10を切断するように制
御されている。なお、交換電線ホルダー機構14から供
給される電線10の供給長はサーボモータ49の駆動に
よる電線10の供給長によって検出され、従って、電線
供給経路長の増減や電線供給開始位置から残りの必要供
給長が供給されて、その供給が終了したことの検出はサ
ーボモータ49に備えられたエンコーダから検出され
る。
【0068】次に、本実施形態にかかる電線自動交換装
置12における電線10の線種交換時等の動作を説明す
る。
【0069】なお、各電線供給リール13から引き出さ
れた各電線10は、交換電線ホルダー機構14の電線ホ
ルダー体20における各挿通孔28a、28bに挿通さ
れると共に、図6に示される如く、端子圧着装置1で使
用されている電線10以外の各電線10は、ロック杆3
0によってロック状態に保持されており、使用中の電線
10のみが、図7に示される如く、解除シリンダ32の
上方進出作動によりロックが解除された状態とされてい
る。
【0070】そして、使用中の電線10は、プレフィー
ダ機構15の各伸線体45の各ローラ群45a、45b
間、およびフィードローラ部44のガイド筒55を通じ
て駆動ローラ47と従動ローラ48間に案内され、電線
貯留部73位置で所定範囲の長さが確保された状態で測
長ユニット2側に供給されている。
【0071】端子圧着装置1による加工処理数が入力設
定された加工処理数に近づき、交換電線ホルダー機構1
4側から供給される電線10の残りの必要供給長が
「0」、即ち終了したことを検出すると、電線カッター
機構17が作動されて各カッター刃75が閉姿勢とさ
れ、電線10が切断される。そして、電線10の切断
後、電線カッター機構17が再度作動されて各カッター
刃75が開姿勢とされ、電線10の水平方向の移動軌跡
から上方に退避する初期位置に戻される。この際、解除
シリンダ32の下方退避作動によりロック杆30によっ
て電線10が挟持状に保持されたロック状態が得られ
る。
【0072】また、切断されたプレフィーダ機構15側
の電線10は、引き続き、端子圧着装置1に供給されて
加工処理される。そして、加工処理が終了すると、測長
ローラ2bおよび駆動ローラ47の回転駆動が停止さ
れ、フィードローラ部44における作動シリンダ54の
作動により従動ローラ48が駆動ローラ47より離隔操
作される。
【0073】次に、端子圧着装置1に設定された加工処
理数が終了して、電線10の線種を別の電線10に交換
する際には、サーボモータ23が駆動され、次に使用す
る電線10が電線供給方向Pのライン上、即ち電線供給
位置に位置するように、電線ホルダー体20が水平方向
に所定距離移動操作される。そして、電線供給方向Pの
ライン上に次に使用する電線10が到着すると、図7に
示される如く、解除シリンダ32の上方進出作動により
ロック杆30によるロック状態が解除されると共に、昇
降シリンダ40および昇降シリンダ41の作動により電
線10が送給ローラ34とガイドローラ35によって挟
持された状態が得られる。この際、伸線ローラ部43に
おける各ローラ群45a、45bが作動シリンダ46の
作動により互いに離隔操作される。
【0074】一方、橋渡しガイド機構16位置において
は、図10に示される如く、昇降シリンダ69の上昇操
作により電線ガイド体68が上昇操作され、この電線ガ
イド体68の上昇に伴ってセンサ杆70も上方回動され
る。このセンサ杆70の上方回動を検出すると、ロータ
リアクチュエータ61の駆動により両半割りパイプ体5
8b、58cが閉姿勢とされた橋渡し杆58が、作動シ
リンダ66の進出作動により電線送出部56と電線導入
口2aとの間に位置する橋渡し姿勢に姿勢変更される。
【0075】そしてこの状態で、サーボモータ36の駆
動により、電線10を挟持する前記送給ローラ34とガ
イドローラ35の送給ローラ34が送給方向に回転駆動
されると、両ローラ34、35で挟持状とされている電
線10は電線供給方向P下流側に順次送給される。
【0076】電線ホルダー体20側から順次送り出され
た電線10は、プレフィーダ機構15における各伸線体
45の互いに離隔状態とされている各ローラ群45a、
45b間を通じてフィードローラ部44のガイド筒55
内に案内され、その後、互いに離隔された駆動ローラ4
7と従動ローラ48間を通過案内される。
【0077】そして、駆動ローラ47と従動ローラ48
間の電線10の通過を検出すると、作動シリンダ54の
進出作動により、従動ローラ48が駆動ローラ47側に
移動操作され、駆動ローラ47と従動ローラ48とで電
線10が挟持された挟持状態とされる。
【0078】この際、交換電線ホルダー機構14におけ
る送給ローラ34の回転駆動が停止されると共に、送給
ローラ34およびガイドローラ35は昇降シリンダ40
および昇降シリンダ41の作動により、図6に示される
如く、それぞれ上下方向に離隔した初期位置に退避され
る。また、伸線ローラ部43における各伸線体45の各
作動シリンダ46の進出作動により各ローラ群45a、
45bが互いに接近状態とされる。
【0079】その後、サーボモータ49の駆動により駆
動ローラ47が回転駆動され、駆動ローラ47と従動ロ
ーラ48とで挟持状とされている電線10が電線供給方
向Pに沿って順次送給される。またこの際、駆動ローラ
47の回転と同期して各測長ローラ2bも送給方向に回
転駆動される。そして、電線送出部56から送り出され
た電線10は、橋渡し姿勢とされている橋渡しガイド機
構16における橋渡し杆58の遊挿ガイド孔58a内に
案内され、遊挿ガイド孔58aによる遊挿案内を通じて
端子圧着装置1における測長ユニット2の電線導入口2
aに案内される。
【0080】電線導入口2aに案内された電線10は、
その後、ガイド筒2cを通じて対の測長ローラ2b間に
案内され、電線10の先端部が測長ローラ2b位置に到
着すると、両測長ローラ2bの回転に伴って電線10が
巻き込まれ、電線供給方向Pに沿って案内される。この
ように両測長ローラ2b間に電線10が巻き込まれる
と、電線10の太さのため、両測長ローラ2b間が広げ
られ、この測長ローラ2b間の広がりを検出して、サー
ボモータ49の駆動が停止される。
【0081】次に、橋渡しガイド機構16におけるロー
タリアクチュエータ61の駆動による下側半割りパイプ
体58cの下方回動により、上下の半割りパイプ体58
b、58cが互いに離隔した開姿勢とされ、遊挿ガイド
孔58aによる電線10の遊挿案内を解除した状態とさ
れる。その後、作動シリンダ66の退避作動により橋渡
し杆58が電線10の電線供給方向Pのライン上から退
避した退避姿勢とされる。
【0082】橋渡しガイド機構16が退避姿勢とされる
と、昇降シリンダ69の下降作動により電線ガイド体6
8が下降されると共にセンサ杆70も下方回動される。
またこの際、供給制御部71によるたるみ量が所定値以
下であるとの検出によって、サーボモータ49が駆動さ
れ、所定の高速送り出し速度で一定時間、電線10を送
り出す。ここに、電線送出部56と電線導入口2a間の
電線貯留部73に所定範囲の長さの電線10が貯留され
た状態が得られる。
【0083】そして、その後は端子圧着装置1の通常の
動作に連動して電線自動交換装置12側が駆動制御され
る。即ち、端子圧着装置1の測長ローラ2bによる電線
10の送り出し動作に連動して、駆動ローラ47が送り
出し動作を行うように制御される。この際の駆動ローラ
47による電線10の送り出し速度は、測長ローラ2b
による電線10の送り出し速度より若干遅い低速送り出
し速度に制御されているため、電線貯留部73に貯留さ
れる電線10が徐々に減少してくるが、貯留された電線
10のたるみ量が所定値以下になった場合には、センサ
杆70を通じての供給制御部71の検出により、前記高
速送り出し速度で一定時間、電線10が送り出されて貯
留されるように制御され、所定範囲の長さの電線10が
電線送出部56と電線導入口2a間に貯留される。
【0084】そして、前述のように、制御部82によっ
て、端子圧着装置1に入力された加工処理される電線1
0の加工電線長および加工処理数に基づき、電線供給開
始位置から供給される電線10の必要供給長が演算され
て残りの必要供給長が常に監視され、端子圧着装置1に
よる加工処理が設定された加工処理数に至る以前に前記
残りの必要供給長が終了したことを検出した段階で、電
線カッター機構17を駆動して電線10を切断するよう
に制御される。
【0085】本実施形態は以上のように構成されてお
り、プレフィーダ機構15側より送給された電線10を
電線貯留部73に貯留し、その貯留されている電線10
を測長ローラ2bの回転により電線長を計測しながら送
り出す方式であり、測長ローラ2bにより電線10を送
り出す際の負荷が軽減され、測長ローラ2bと電線10
との相互間の滑り発生が有効に防止でき、送り出される
電線10の電線長の測長精度向上が図れる。
【0086】また、橋渡しガイド機構16が、電線送出
部56と電線導入口2a間にわたって電線10を遊挿案
内する橋渡し姿勢と、電線供給方向Pのライン上、即ち
電線供給路から退避した退避姿勢とに姿勢変更操作自在
とされているため、電線送出部56から電線導入口2a
への電線10の供給がより確実になされると共に、供給
後は電線供給路から退避しているため、プレフィーダ機
構15の駆動ローラ47による電線10の送り出しによ
る電線貯留部73での電線10の貯留に何ら支障が生じ
ない。
【0087】さらに、一対の電線ガイド杆72間に、貯
留される電線10が保持される構造であり、貯留される
電線10の移動範囲が規制され、貯留される電線10と
他の部材との相互干渉も有効に防止できる。
【0088】また、両電線ガイド杆72間にまたがって
遊挿されたセンサ部70bによって電線10の貯留量を
検出する方式であり、所定範囲の長さの電線10を安定
して貯留させることができ、この点からも安定して高い
測長精度が確保できる。
【0089】さらに、制御部82によって、端子圧着装
置1に入力された加工処理される電線10の加工電線長
および加工処理数に基づき、電線供給開始位置から供給
される電線10の必要供給長が演算されて残りの必要供
給長が常に監視され、端子圧着装置1による加工処理が
設定された加工処理数に至る以前に前記残りの必要供給
長が終了したことを検出した段階で、電線カッター機構
17を駆動して電線10を切断する方式であり、加工処
理数が入力設定された値に達した段階で供給された電線
10が丁度終了し、電線10の無駄もなく、電線10を
交換電線ホルダー機構14の電線供給開始位置まで引き
戻す必要がなく、交換電線ホルダー機構14における電
線供給方向P上流側での電線10のたるみ発生が有効に
防止でき、各電線10のたるみから招く相互間の絡みが
有効に防止でき、しかも、引き戻し動作に基づく動作時
間も削減でき、効率化が図れる利点もある。
【0090】また、電線10を引き戻す必要がなく、電
線供給方向Pに供給するだけでよいため、機構の簡素化
も図れる。
【0091】さらに、電線カッター機構17のカッター
刃75が、電線10を切断しない開姿勢において、交換
電線ホルダー機構14による各電線10の切断位置の移
動軌跡から上方に退避した退避位置に位置するため、交
換電線ホルダー機構14の水平方向移動に際して、保持
された各電線10と各カッター刃75との相互間の干渉
も有効に防止できる。
【0092】なお、電線カッター機構17の各カッター
刃75による電線10の切断後、送給ローラ34の逆転
によりカッター刃75の肉厚分、電線10を引き戻し、
交換電線ホルダー機構14の水平方向移動時における各
カッター刃75と各電線10との相互間の干渉を防止す
る方式としてもよい。
【0093】また、上記実施形態において、電線加工機
の一例として端子圧着装置1を示しているが、その他の
電線加工機であってもよい。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明の電線自動交換装
置によれば、交換電線ホルダー機構とその下流側の電線
案内経路との間で、測長機構に供給される電線を切断す
るための電線カッター機構が備えられてなるものであ
り、電線を切断することによって電線加工機の作業終了
後に、交換電線ホルダー機構まで電線を引き戻す必要が
なく、交換電線ホルダー機構の電線供給方向上流側での
電線のたるみ発生が有効に防止でき、各電線のたるみに
よる相互間の絡みが有効に防止でき、しかも、引き戻し
動作に基づく動作時間も削減でき、効率化が図れるとい
う利点がある。
【0095】また、交換電線ホルダー機構の電線供給位
置に選択された電線の電線供給開始位置から電線案内経
路を通じて測長機構の計測部に至る電線供給経路長が予
め入力され、電線加工機に入力された加工処理される電
線の加工電線長および加工処理数に基づき電線供給開始
位置から供給される電線の必要供給長が演算されて残り
の必要供給長が監視され、加工処理数に至る以前に残り
の必要供給長が終了したことを検出した段階で、電線カ
ッター機構を駆動して電線を切断する制御部を備えてな
る構造とすれば、加工処理数が入力設定された値に達し
た段階で供給された電線が丁度終了し、電線の無駄もな
いという利点もある。
【0096】さらに、電線カッター機構の電線を切断す
る一対のカッター刃が、電線を切断する閉姿勢の切断位
置と、交換電線ホルダー機構に保持された電線の切断位
置の移動軌跡から退避した開姿勢の退避位置とに開閉操
作自在に備えられてなる構造とすれば、交換電線ホルダ
ー機構の移動操作に際して、交換電線ホルダー機構に保
持された各電線と各カッター刃との相互間の干渉も有効
に防止できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概略平面図である。
【図2】電線自動交換装置の側面図である。
【図3】図2における一部拡大図である。
【図4】交換電線ホルダー機構を示す平面図である。
【図5】図4のV−V線断面矢視図である。
【図6】交換電線ホルダー機構の要部における動作説明
図である。
【図7】交換電線ホルダー機構の要部における動作説明
図である。
【図8】伸線ローラ部の平面図である。
【図9】フィードローラ部の平面図である。
【図10】フィードローラ部および電線供給制御機構の
側面図である。
【図11】橋渡しガイド機構の側面図である。
【図12】同平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線矢視図である。
【図14】図2のXIV−XIV線矢視図である。
【図15】電線カッター機構の側面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線矢視図である。
【図17】図16のXVII−XVII線矢視図である。
【図18】電線カッター機構におけるカッター刃の開姿
勢を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 端子圧着装置 2 測長ユニット 2b 測長ローラ 10 電線 12 電線自動交換装置 13 電線供給リール 14 交換電線ホルダー機構 15 プレフィーダ機構 16 橋渡しガイド機構 17 電線カッター機構 43 伸線ローラ部 44 フィードローラ部 73 電線貯留部 75 カッター刃 82 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線が並列状に保持されると共
    に、前記各電線が電線供給位置に選択的に移動操作自在
    とされた交換電線ホルダー機構が備えられ、該交換電線
    ホルダー機構の前記移動操作により選択された電線が、
    その下流側の電線案内経路を通じて、電線加工機に備え
    られた加工処理される電線の加工電線長を計測する測長
    機構に供給される電線自動交換装置において、 前記交換電線ホルダー機構とその下流側の前記電線案内
    経路との間で、前記測長機構に供給される前記電線を切
    断するための電線カッター機構が備えられてなることを
    特徴とする電線自動交換装置。
  2. 【請求項2】 前記交換電線ホルダー機構の電線供給位
    置に選択された電線の電線供給開始位置から前記電線案
    内経路を通じて前記測長機構の計測部に至る電線供給経
    路長が予め入力され、前記電線加工機に入力された加工
    処理される電線の加工電線長および加工処理数に基づき
    前記電線供給開始位置から供給される電線の必要供給長
    が演算されて残りの必要供給長が監視され、前記加工処
    理数に至る以前に前記電線供給開始位置からの残りの必
    要供給長が終了したことを検出した段階で、前記電線カ
    ッター機構を駆動して電線を切断する制御部を備えてな
    ることを特徴とする請求項1記載の電線自動交換装置。
  3. 【請求項3】 前記電線カッター機構の電線を切断する
    一対のカッター刃が、電線を切断する閉姿勢の切断位置
    と、前記交換電線ホルダー機構に保持された電線の切断
    位置の移動軌跡から退避した開姿勢の退避位置とに開閉
    操作自在に備えられてなることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の電線自動交換装置。
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