JP3147379U - 産業車両のフロア構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】リアフレームと遮蔽部材の間に異物が噛み込み、フロアが浮き上がらなくなることを防止する産業車両のフロア構造を提供する。
【解決手段】立席型の運転席が備えられ、運転者の昇降口からの乗降によりフロアが上下動するリーチ式フォークリフトにおいて、フロアが上がった状態でリアフレーム15とフロアの間からフロア下の空間がみえることを防ぐ遮蔽部34が設けられている。この遮蔽部34は、遮蔽部34とリアフレーム15の間に異物Fが入り込んだ場合に弾性変形可能なゴム製である。
【選択図】図3
【解決手段】立席型の運転席が備えられ、運転者の昇降口からの乗降によりフロアが上下動するリーチ式フォークリフトにおいて、フロアが上がった状態でリアフレーム15とフロアの間からフロア下の空間がみえることを防ぐ遮蔽部34が設けられている。この遮蔽部34は、遮蔽部34とリアフレーム15の間に異物Fが入り込んだ場合に弾性変形可能なゴム製である。
【選択図】図3
Description
本考案は、産業車両のフロア構造に係り、特に作業者が立った状態で運転を行う立席型の産業車両のフロア構造に関する。
近年、産業車両において、産業車両を運転している作業者が運転席から離れた場合や、正しい運転操作位置にいない場合には、走行の停止及び荷役操作の禁止をするOPS(Operator Presence Sensing)の機能が備えられている。
例えば、産業車両の一種である、リーチ式フォークリフトでは、作業者が立った状態で運転操作を行うが、作業者が運転席から離れたかどうかや、正しい運転操作位置にいるかどうかの判断は、作業者の体重を利用して運転席のフロアを上下動させることよるフロア変位を利用して行われている。
具体的には、作業者が運転席にいない場合には、図4(a)に示すように、フロア50は、フロア50下に設けられた板ばね部材(図示せず)に支えられ、浮き上がった状態となっている。一方、作業者が運転席に乗った場合には、図4(b)のように、フロア50は作業者の体重が板バネの弾性力に打ち勝つことにより沈み込み、水平の状態となる。
そして、OPSは、このようなフロア50の浮き上がり、沈み込みをさせることによる上下動の変位を検出する検出用のスイッチ部材(図示せず)を備えている。
OPSは、スイッチ部材の検出信号の有無により、作業者が運転席にいるかどうかを判断している(例えば、特許文献1を参照)。
例えば、産業車両の一種である、リーチ式フォークリフトでは、作業者が立った状態で運転操作を行うが、作業者が運転席から離れたかどうかや、正しい運転操作位置にいるかどうかの判断は、作業者の体重を利用して運転席のフロアを上下動させることよるフロア変位を利用して行われている。
具体的には、作業者が運転席にいない場合には、図4(a)に示すように、フロア50は、フロア50下に設けられた板ばね部材(図示せず)に支えられ、浮き上がった状態となっている。一方、作業者が運転席に乗った場合には、図4(b)のように、フロア50は作業者の体重が板バネの弾性力に打ち勝つことにより沈み込み、水平の状態となる。
そして、OPSは、このようなフロア50の浮き上がり、沈み込みをさせることによる上下動の変位を検出する検出用のスイッチ部材(図示せず)を備えている。
OPSは、スイッチ部材の検出信号の有無により、作業者が運転席にいるかどうかを判断している(例えば、特許文献1を参照)。
このようなOPSを備えたリーチ式フォークリフトにおいて、フロア50が浮き上がった状態では、従来はフロア50が平板のみであったため、リアフレーム51(下部フレーム)とフロア50の間から、フロア50下の空間の内部構造Sが見えてしまう問題があった。
そのため、図4(a)のように遮蔽板52をフロア50の下面の端部に溶接し、遮蔽板52は、フロア50が浮き上がったときにフロア50下の内部の構造を隠していた。
特開2007−269438号公報
そのため、図4(a)のように遮蔽板52をフロア50の下面の端部に溶接し、遮蔽板52は、フロア50が浮き上がったときにフロア50下の内部の構造を隠していた。
しかしながら、リーチ式フォークリフトは、工場内の様々な場所を走行するため、図4(C)に示すような小石や、金属の切り屑などの硬い異物Fが、遮蔽板52とリアフレーム51との間に入り込んでしまうことがある。すると、異物Fはリアフレーム51と遮蔽板52との間で噛み込まれた状態となってしまい、作業者が運転席から降りたとしても、フロア50が浮き上がらなくなってしまうことがある。
このように、フロア50が浮き上がらなくなってしまうと、正確に運転席に作業者がいるかどうかの判断ができなくなってしまうという問題がある。
このように、フロア50が浮き上がらなくなってしまうと、正確に運転席に作業者がいるかどうかの判断ができなくなってしまうという問題がある。
本考案はこのような問題に省みてなされたもので、リアフレームと遮蔽板の間に異物が噛み込んでフロアが浮き上がらなくなることを防止する産業車両のフロア構造を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、請求項1記載の考案は、車体に立席型の運転席を備え、前記運転席は、前記車体における下部フレームの上部に配置される乗降口と、荷重の有無に応じて上下動するフロアを備え、前記フロアの乗降口側端部には、前記フロアが上がった状態でフロア下の空間を隠す遮蔽部材を備えた産業車両におけるフロア構造であって、前記遮蔽部材はゴム製であることを特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、遮蔽部材が弾性変形可能なゴム製である。したがって、異物が下部フレームと遮蔽部材の間に入り込んだとしても、遮蔽部材が弾性変形することにより、異物が噛み込まれることがないため、フロアが浮き上がらなくなることを防止することができる。
ここで、異物が噛み込むとは、相対移動可能な2つの部材の間に異物が入り込み、この異物が2つの部材の間で挟まった状態をいう。この異物の噛み込みにより、2つの部材の相対移動が阻害される。この状態は、2つの部材及び異物のすべてが鉄や石など硬い物質であり、弾性変形などによって力を逃がすことができないために起こる。
したがって、従来技術の場合においては、リアフレームと遮蔽板は硬い鉄板であり、その間に石や金属の切り屑などの硬い異物が入り込んでしまい、遮蔽板(フロア)がリアフレームに対して相対移動(浮き上がり)ができなくなっている。
請求項1記載の考案によれば、遮蔽部材が弾性変形可能なゴム製である。したがって、異物が下部フレームと遮蔽部材の間に入り込んだとしても、遮蔽部材が弾性変形することにより、異物が噛み込まれることがないため、フロアが浮き上がらなくなることを防止することができる。
ここで、異物が噛み込むとは、相対移動可能な2つの部材の間に異物が入り込み、この異物が2つの部材の間で挟まった状態をいう。この異物の噛み込みにより、2つの部材の相対移動が阻害される。この状態は、2つの部材及び異物のすべてが鉄や石など硬い物質であり、弾性変形などによって力を逃がすことができないために起こる。
したがって、従来技術の場合においては、リアフレームと遮蔽板は硬い鉄板であり、その間に石や金属の切り屑などの硬い異物が入り込んでしまい、遮蔽板(フロア)がリアフレームに対して相対移動(浮き上がり)ができなくなっている。
請求項2記載の考案は、請求項1記載の産業車両のフロア構造であって、前記フロアは、金属製のトーボードと、トーボードの上面に置かれるゴム製のフロアマットと、からなり、前記遮蔽部材はフロアマットと一体で形成されることを特徴とする。
請求項2記載の考案によれば、遮蔽部材とフロアマットはともにゴム製であり、一体で形成される。したがって、フロアマットの一部として遮蔽部材も同時に成型することができるため、遮蔽部材を容易に製造することができる。
また、一体で形成されるため、遮蔽部材を別途トーボードに接着する作業が不要となる。
請求項2記載の考案によれば、遮蔽部材とフロアマットはともにゴム製であり、一体で形成される。したがって、フロアマットの一部として遮蔽部材も同時に成型することができるため、遮蔽部材を容易に製造することができる。
また、一体で形成されるため、遮蔽部材を別途トーボードに接着する作業が不要となる。
本件考案によれば、下部フレームと遮蔽部材の間での異物の噛み込みによって、フロアが浮き上がらなくなることを防止することができる。
以下、本件考案の実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。
この実施形態は、産業車両の一つであるリーチ式フォークリフト(以下、単に「フォークリフト」と言う)のフロア構造に適用した例である。以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」は、フォークリフトの運転する作業者がフォークリフトの前方(前進方向)を向いた状態を基準とした場合の「前」「後」「左」「右」「上」「下」を示すものとする。
この実施形態は、産業車両の一つであるリーチ式フォークリフト(以下、単に「フォークリフト」と言う)のフロア構造に適用した例である。以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」は、フォークリフトの運転する作業者がフォークリフトの前方(前進方向)を向いた状態を基準とした場合の「前」「後」「左」「右」「上」「下」を示すものとする。
図1はフォークリフト1を右後方から見た斜視図である。
フォークリフトの車体2の前方には、一対のリーチレッグ3(図1において、一方のリーチレッグ3のみ図示されている。)に沿って前後移動するマスト4が備えられている。マスト4にはリフトシリンダ5の作用によりマスト4に沿って昇降するフォーク6がリフトブラケット(図示せず)を介して設けられている。
また、リーチレッグ3の前方には、前輪7が設けられ、車体2の後部には操舵輪と駆動輪とを兼ねた後輪8と、後輪8の横にはキャスター輪9が設けられている。
フォークリフトの車体2の前方には、一対のリーチレッグ3(図1において、一方のリーチレッグ3のみ図示されている。)に沿って前後移動するマスト4が備えられている。マスト4にはリフトシリンダ5の作用によりマスト4に沿って昇降するフォーク6がリフトブラケット(図示せず)を介して設けられている。
また、リーチレッグ3の前方には、前輪7が設けられ、車体2の後部には操舵輪と駆動輪とを兼ねた後輪8と、後輪8の横にはキャスター輪9が設けられている。
車体2の後部右側には、作業者が立った状態で運転としての走行や荷役などの操作を行う立席型の運転席10が設けられている。運転席10は、前方のフロントフレーム11と駆動モータやステアリング装置を囲んでいる左側の箱型フレーム12と、右側のサイドフレーム13より囲まれており、運転席10の後方には作業者が乗降するための開放された乗降口14が設けられている。また、車体2には箱型フレーム12とサイドフレーム13とを繋ぐ下部フレームとしてのリアフレーム15が設けられ、乗降口14はリアフレーム15の上部に位置している。
また、運転席10の床面には、作業者の乗降による荷重の有無に応じて上下動するフロア17が備えられている。
一方、運転席10には、作業者がリフト操作やティルト操作などの荷役操作をするための複数のレバー18とフォークリフト1の操舵をするためのステアリングホイール19と、前後進を切替えるためのディレクションレバー20が設けられている。
そして、運転席10の作業者の足元にはブレーキペダル21が設けられている。ブレーキペダル21は踏み込むことによりブレーキが解除されるデットマン式のブレーキである。
また、運転席10の床面には、作業者の乗降による荷重の有無に応じて上下動するフロア17が備えられている。
一方、運転席10には、作業者がリフト操作やティルト操作などの荷役操作をするための複数のレバー18とフォークリフト1の操舵をするためのステアリングホイール19と、前後進を切替えるためのディレクションレバー20が設けられている。
そして、運転席10の作業者の足元にはブレーキペダル21が設けられている。ブレーキペダル21は踏み込むことによりブレーキが解除されるデットマン式のブレーキである。
次に、フロア17の構造について説明する。
図2は図1のA−Aにおける断面図を示している。
まず、作業者検出機構16について説明し、その後にフロア17の構成について説明する。
作業者検出機構16は、OPSの機能の一部であり、作業者が運転席10にいるかどうかや、正しい運転操作位置にいるかどうかの検出をおこなうための機構である。
作業者検出機構16は、作業者が運転席10にいない時にフロア17を浮き上がった状態とするフロア変位機構22と、フロア17を上下動させることによる変位を検出するスイッチ機構23から構成されている。この作業者検出機構16とスイッチ機構23は共にフロア17下の車体2内部に設けられている。
フロア変位機構22は、車体2側に固定され弾性力を有するばね鋼からなる板状の板ばね部材24と、フロア17側に固定され、高さ調整部材25を介してフロア17からの力を板ばね部材24へ伝達する支持部材26から構成されている。
スイッチ機構23は、先端がフロア17に接しており、フロア17の上下動に応じて回動する回動レバー27と、回動レバー27の先端を常時フロア17に接するように付勢するねじりばね28と、回動レバー27の回動に応じて、スイッチをオン、オフするスイッチ部29から構成されている。OPSの機能を制御するコントローラ(図示せず)はこのスイッチ部29からの信号を受けて、走行の停止及び荷役操作の禁止をすべきかを判断する。
ここで、フロア17に作業者がいない状態では、フロア17上の荷重は存在せず、フロア変位機構22の板ばね部材24による弾性力の作用によりフロア17は浮き上がっている。この状態では、スイッチ機構23のスイッチ部29はオフとなっている。ちなみに、このとき、フロア17の一番高くなっている位置とリアフレーム15上端の位置との距離Hは作業者の乗りやすさを考えて20mm程度となるように高さ調整部材25によって調整されている。
図2は図1のA−Aにおける断面図を示している。
まず、作業者検出機構16について説明し、その後にフロア17の構成について説明する。
作業者検出機構16は、OPSの機能の一部であり、作業者が運転席10にいるかどうかや、正しい運転操作位置にいるかどうかの検出をおこなうための機構である。
作業者検出機構16は、作業者が運転席10にいない時にフロア17を浮き上がった状態とするフロア変位機構22と、フロア17を上下動させることによる変位を検出するスイッチ機構23から構成されている。この作業者検出機構16とスイッチ機構23は共にフロア17下の車体2内部に設けられている。
フロア変位機構22は、車体2側に固定され弾性力を有するばね鋼からなる板状の板ばね部材24と、フロア17側に固定され、高さ調整部材25を介してフロア17からの力を板ばね部材24へ伝達する支持部材26から構成されている。
スイッチ機構23は、先端がフロア17に接しており、フロア17の上下動に応じて回動する回動レバー27と、回動レバー27の先端を常時フロア17に接するように付勢するねじりばね28と、回動レバー27の回動に応じて、スイッチをオン、オフするスイッチ部29から構成されている。OPSの機能を制御するコントローラ(図示せず)はこのスイッチ部29からの信号を受けて、走行の停止及び荷役操作の禁止をすべきかを判断する。
ここで、フロア17に作業者がいない状態では、フロア17上の荷重は存在せず、フロア変位機構22の板ばね部材24による弾性力の作用によりフロア17は浮き上がっている。この状態では、スイッチ機構23のスイッチ部29はオフとなっている。ちなみに、このとき、フロア17の一番高くなっている位置とリアフレーム15上端の位置との距離Hは作業者の乗りやすさを考えて20mm程度となるように高さ調整部材25によって調整されている。
そして、作業者が運転席10に乗ると、作業者の体重により荷重を受けるフロア17は、フロア変位機構22の板ばね部材24の弾性力に打ち勝って、下方に沈み込む。同時に、スイッチ機構23の回動レバー27も下方へ回動する。回動レバー27が下方に向けてある一定の角度まで回動するとスイッチ部29がオンとなり、スイッチ部29からのオン信号をOPSコントローラから受信する。これにより作業者が運転席10にいると判断され、フォークリフト1は、走行や荷役操作が可能となる。
一方、作業者が運転席10から降りると、フロア17は板ばね部材24の弾性力の作用により、作業者が乗る前の位置まで浮き上がる。それにより、回動レバー27もねじりばね28の弾性力により元の位置に戻り、スイッチ部29はオフとなり、OPSコントローラは、フォークリフト1を走行の停止及び荷役操作の禁止の状態とする。
一方、作業者が運転席10から降りると、フロア17は板ばね部材24の弾性力の作用により、作業者が乗る前の位置まで浮き上がる。それにより、回動レバー27もねじりばね28の弾性力により元の位置に戻り、スイッチ部29はオフとなり、OPSコントローラは、フォークリフト1を走行の停止及び荷役操作の禁止の状態とする。
次に、フロア17の構造について詳細に説明する。
図2に示すように、フロア17は、金属製のトーボード30とトーボード30の上面に置かれるゴム製のフロアマット31から構成されている。
トーボード30の前縁にはヒンジ部材32が設けられており、トーボード30はこのヒンジ部材32により車体2に対して回動可能に支持されている。したがって、フロア17の上下動はヒンジ部材32を回動中心として、乗降口14側の上下動の変位が大きくなるようになっている。
また、トーボード30は、フロア17が水平になった際において、トーボード30の乗降口14側端部と、リアフレーム15の間の距離が15mm程度になるように設定している。
一方、フロアマット31は、トーボード30に倣った形状の本体部33と、本体部33の乗降口側の端部に相当する後縁に一体的に設けられ、本体部33に対して垂直に下方に向けて屈曲する遮蔽部材としての、遮蔽部34が設けられている。
本体部33の表面は、滑り止めのための凹凸が規則正しく設けられており、裏面は、トーボード30に接着剤にて固定されている。
遮蔽部34は、本体部33と同じ弾力性のあるゴム製であり、フロア17が浮き上がったときに、フォークリフト1の後方から見た際に、浮き上がったフロア17とリアフレーム15の間からフロア17下の空間の内部構造が見えてしまうのを隠すものである。
したがって、遮蔽部34の幅は、乗降口14の幅とほぼ同じであり、高さは、フロア17が浮き上がった際でも隠すことができるように設定されており、20mm程度となっている。
ちなみに、このフロア17下の内部には、上述の作業者検出機構16や、キャスター輪9を支えるためのサスペンション装置などの配置されている。
また、遮蔽部34は先端に向けて先細りの形状となっている。
図2に示すように、フロア17は、金属製のトーボード30とトーボード30の上面に置かれるゴム製のフロアマット31から構成されている。
トーボード30の前縁にはヒンジ部材32が設けられており、トーボード30はこのヒンジ部材32により車体2に対して回動可能に支持されている。したがって、フロア17の上下動はヒンジ部材32を回動中心として、乗降口14側の上下動の変位が大きくなるようになっている。
また、トーボード30は、フロア17が水平になった際において、トーボード30の乗降口14側端部と、リアフレーム15の間の距離が15mm程度になるように設定している。
一方、フロアマット31は、トーボード30に倣った形状の本体部33と、本体部33の乗降口側の端部に相当する後縁に一体的に設けられ、本体部33に対して垂直に下方に向けて屈曲する遮蔽部材としての、遮蔽部34が設けられている。
本体部33の表面は、滑り止めのための凹凸が規則正しく設けられており、裏面は、トーボード30に接着剤にて固定されている。
遮蔽部34は、本体部33と同じ弾力性のあるゴム製であり、フロア17が浮き上がったときに、フォークリフト1の後方から見た際に、浮き上がったフロア17とリアフレーム15の間からフロア17下の空間の内部構造が見えてしまうのを隠すものである。
したがって、遮蔽部34の幅は、乗降口14の幅とほぼ同じであり、高さは、フロア17が浮き上がった際でも隠すことができるように設定されており、20mm程度となっている。
ちなみに、このフロア17下の内部には、上述の作業者検出機構16や、キャスター輪9を支えるためのサスペンション装置などの配置されている。
また、遮蔽部34は先端に向けて先細りの形状となっている。
次に、遮蔽部34とリアフレーム15との間に、異物Fが入り込んだ場合における作用について説明する。
まず、図3(a)に示すように、作業者が運転席10に乗り、フロア17が水平になった状態において、遮蔽部とリアフレーム15との間に異物Fが入りこんでしまうことがある。これは、運転席10に作業者が乗り込む際に靴に付着していた異物Fや、乗降口14近傍に存在していた異物Fが、作業者が運転席10に乗り込むことによるよって入り込んでしまうがことを原因とする。
そして、作業者が運転席10を降りると、フロア17は板ばね部材24の働きにより上方に浮き上がろうとする。この時、従来の場合では、リアフレーム15と遮蔽部34、異物Fがすべて硬い物質であったため、噛み込んだ状態となってしまい、フロア17が浮き上がらなくなってしまっていた。
しかし、本件実施形態では、遮蔽部34は弾性変形可能であるゴム製であるため、図3(b)の示すように、遮蔽部34が矢印のように弾性変形をし、力を逃がすことができる。そのため異物Fは噛み込みを起こすことなく、フロア17は浮き上がることができる。そして、フロア17がある一定の高さまで浮き上がると、異物Fは、遮蔽部34との接触がなくなるため車体2の下へ落下する。
まず、図3(a)に示すように、作業者が運転席10に乗り、フロア17が水平になった状態において、遮蔽部とリアフレーム15との間に異物Fが入りこんでしまうことがある。これは、運転席10に作業者が乗り込む際に靴に付着していた異物Fや、乗降口14近傍に存在していた異物Fが、作業者が運転席10に乗り込むことによるよって入り込んでしまうがことを原因とする。
そして、作業者が運転席10を降りると、フロア17は板ばね部材24の働きにより上方に浮き上がろうとする。この時、従来の場合では、リアフレーム15と遮蔽部34、異物Fがすべて硬い物質であったため、噛み込んだ状態となってしまい、フロア17が浮き上がらなくなってしまっていた。
しかし、本件実施形態では、遮蔽部34は弾性変形可能であるゴム製であるため、図3(b)の示すように、遮蔽部34が矢印のように弾性変形をし、力を逃がすことができる。そのため異物Fは噛み込みを起こすことなく、フロア17は浮き上がることができる。そして、フロア17がある一定の高さまで浮き上がると、異物Fは、遮蔽部34との接触がなくなるため車体2の下へ落下する。
この実施形態に係る産業車両のフロア構造によれば以下の効果を奏する。
(1)フロアマット31の遮蔽部34が弾性変形可能なゴム製であるため、リアフレーム15と遮蔽部34の間に異物Fが入り込んだとしても、フロア17が浮き上がる際に遮蔽部34が弾性変形するため異物Fが噛み込むことがない。したがって、フロア17が浮き上がらなくなることを防ぐことができる。
(2)遮蔽部34が乗降口14側に設けられているため、作業者が乗車する時に遮蔽部34に足を当ててしまったとしても、ゴム製であるため、足への衝撃を緩和することができる。
(3)フロアマット31の本体部33と遮蔽部34が一体で形成されているため、フロアマット31を製作する際に、本体部33と遮蔽部34を一体成型することができる。これにより、遮蔽部34を本体部33若しくは、トーボード30に接着する工程を削減することができる。
(4)リアフレーム15とトーボード30の間を15mm程度に広げたため、遮蔽部34材が弾性変形しやすくなり、確実に異物Fを車体2の下に落とすことができる。
(1)フロアマット31の遮蔽部34が弾性変形可能なゴム製であるため、リアフレーム15と遮蔽部34の間に異物Fが入り込んだとしても、フロア17が浮き上がる際に遮蔽部34が弾性変形するため異物Fが噛み込むことがない。したがって、フロア17が浮き上がらなくなることを防ぐことができる。
(2)遮蔽部34が乗降口14側に設けられているため、作業者が乗車する時に遮蔽部34に足を当ててしまったとしても、ゴム製であるため、足への衝撃を緩和することができる。
(3)フロアマット31の本体部33と遮蔽部34が一体で形成されているため、フロアマット31を製作する際に、本体部33と遮蔽部34を一体成型することができる。これにより、遮蔽部34を本体部33若しくは、トーボード30に接着する工程を削減することができる。
(4)リアフレーム15とトーボード30の間を15mm程度に広げたため、遮蔽部34材が弾性変形しやすくなり、確実に異物Fを車体2の下に落とすことができる。
上記実施形態は前記に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
本件実施形態では、フロアマット31の本体部33と遮蔽部34が一体で形成されている例で説明したが、遮蔽部34はフロアマット31と別体であっても良い。この場合には、既にフロアマット31が設けられている既存のフォークリフトにも、遮蔽部34を接着することで適用することができる。
本件実施形態では、車体2の後部に乗降口14のあるリーチ式フォークリフト1の例を示したが、乗降口14は車体2の側面であってもよい。また、リーチ式フォークリフトでなくても、牽引車やピッキングリフトなど、立席型の運転席10を備えた産業車両に適用することができる。
本件実施形態では、フロアマット31の本体部33と遮蔽部34が一体で形成されている例で説明したが、遮蔽部34はフロアマット31と別体であっても良い。この場合には、既にフロアマット31が設けられている既存のフォークリフトにも、遮蔽部34を接着することで適用することができる。
本件実施形態では、車体2の後部に乗降口14のあるリーチ式フォークリフト1の例を示したが、乗降口14は車体2の側面であってもよい。また、リーチ式フォークリフトでなくても、牽引車やピッキングリフトなど、立席型の運転席10を備えた産業車両に適用することができる。
1 リーチ式フォークリフト
2 車体
10 運転席
14 乗降口
15 リアフレーム
17 フロア
30 トーボード
31 フロアマット
34 遮蔽部
F 異物
2 車体
10 運転席
14 乗降口
15 リアフレーム
17 フロア
30 トーボード
31 フロアマット
34 遮蔽部
F 異物
Claims (2)
- 車体に立席型の運転席を備え、
前記運転席は、前記車体における下部フレームの上部に配置される乗降口と、
荷重の有無に応じて上下動するフロアを備え、
前記フロアの乗降口側端部には、前記フロアが上がった状態でフロア下の空間を隠す遮蔽部材を備えた産業車両におけるフロア構造であって、
前記遮蔽部材はゴム製であることを特徴とする産業車両のフロア構造。 - 前記フロアは、金属製のトーボードと、
トーボードの上面に置かれるゴム製のフロアマットと、からなり、
前記遮蔽部材はフロアマットと一体で形成されることを特徴とする請求項1記載の産業車両のフロア構造。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3147379U true JP3147379U (ja) | 2008-12-25 |
Family
ID=
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