JP3147181B2 - 回路遮断器の可動接触子装置 - Google Patents

回路遮断器の可動接触子装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配線用遮断器や漏電
遮断器などに用いられる可動接触子装置に関し、特に中
形容量以上の回路遮断器に適した可動接触子装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記回路遮断器における可動接触子は一
般に絶縁物からなる開閉軸を介してケースに回動自在に
支持され、一端に可動接点が取り付けられるとともに、
他端はケースに固定された接続導体に可動的に接続され
ている。可動接触子導体は通常平板導体で構成されてい
るが、その場合に小容量の回路遮断器では平板導体は断
面が縦長になる向き、すなわち板厚が幅方向になる向き
で用いられている。
【0003】断面縦長の可動接触子導体は開閉方向の機
械的強度が高く、かつ回路遮断器の幅方向のスペースが
少なくて済むので合理的であるが、反面、可動接点の接
合面が平板導体の板厚寸法しか得られず通電容量に制約
が生じるという問題がある。そこで、中形以上、例えば
225Aフレーム以上の回路遮断器では可動接触子導体
は断面横長に構成され、平板導体の平坦面に可動接点が
接合されている。
【0004】図3及び図4はそのような従来の可動接触
子装置を示すもので、図3は3相を一括して示す斜視
図、図4はその内の1相の拡大縦断面図である。図3及
び図4 おいて、銅帯からプレス成形された可動接触子
導体1は、両側に側壁が折り曲げ形成された鋼板製の支
持金具2に前後2箇所でかしめにより固定され、支持金
具2はやはり鋼板製の二股状のホルダ3にピン4により
回動可能に支持されている。ホルダ3は各相に跨がる絶
縁物の開閉軸5に嵌め込まれ、両脚がこれにかしめ付け
られたU字形金具6で固定されている。
【0005】可動接触子導体1の下面前部には可動接点
7が接合され、後端部には編組銅線からなるリード線8
の一端が接合されている。リード線8の他端は回路遮断
器のケースに固定された図示しない接続導体に接合さ
れ、この接続導体は更に図示しない過電流引外し装置の
導体に接続されている。支持金具2とホルダ3との間に
は引張ばねからなる接触ばね9が掛け渡されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来構成には次のような問題がある。 (1) すでに述べたように可動接触子導体1を構成する平
板導体は断面横長に用いられているため幅方向に大きな
スペースを要し、回路遮断器の小形化が難しい。 (2) 可動接触子導体1の板厚方向の機械的強度を補い、
またピン4を通すために支持金具2を必要とするため構
造が複雑となる。 (3) 可動接触子導体1は図示しない接続導体とリード線
8を介して接続されているが、リード線8にはある程度
の剛性があり、しかもこの剛性はリード線8の屈曲状態
で変化するので、可動接点7と図示しない固定接点との
間の接触圧力や開閉速度にばらつきが生じやすい。 (4) リード線8は可動接触子の開閉運動に伴う屈曲の繰
り返しで疲労して断線する危険があり、またそれを防止
するために長さに余裕を持たせると回路遮断器の前後方
向の必要スペースが大きくなる。この発明はこのような
問題を解決し、所要スペースが小さく、構造が簡単で、
更にリード線が用いる必要のない回路遮断器の可動接触
子装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、断面縦長の
2枚の平板導体を左右に平行配置して1相分の可動接触
子導体を構成し、その一端に可動接点を設けるととも
に、他端において回路遮断器のケースに固定された接続
導体を前記平板導体で摺動自在に挟ませ、かつばねで前
記平板導体を前記接続導体に圧接させ、更に前記接続導
体近傍で前記平板導体間に圧縮ばねを挿入することによ
り上記目的を達成するものである。
【0008】
【作用】平板導体を断面縦長に2枚平行配置して1相分
の可動接触子導体を構成する。これにより、少容量回路
遮断器におけると同様に幅方向の寸法を縮小でき、かつ
開閉方向に大きな機械的強度が得られるとともに、広い
可動接点の接合面を得ることができる。また、その際、
2枚の平板導体で接続導体を挟み、その両側からばねで
これらを圧接して摺動接触で両者を電気的に接続する構
成とすることによりリード線が不要となる。
【0009】その場合、平行配置された2枚の平板導体
にはそれぞれ同方向に電流が流れる。従って、これらの
電流間には電磁吸引力が発生し、平板導体は接続導体に
押し付けられて良好な接触状態が得られる。ただし、短
絡電流遮断時などに電磁吸引力が過大となり摺動接触面
にかじりが生じるおそれがある。そこで、接続導体近傍
で平板導体間に圧縮ばねを挿入することにより、そのば
ね力で電磁吸引力を緩和して平板導体と接続導体との間
に必要以上の接触圧力が発生することを防止することが
できる。
【0010】
【実施例】以下、図1及び図2に基づいてこの発明の実
施例を説明する。なお、従来例と対応する部分には同一
の符号を用いるものとする。ここで、図1は3相を一括
して示す平面図、図2はそのII−II線に沿う断面図であ
る。図1及び図2において、各相の可動接触子導体1は
平行配置された断面縦長の左右2枚の平板導体1A及び
1Bで構成されている。平板導体1A及び1Bの一端下
面にはそれぞれ別々に可動接点7A及び7Bがろう付け
により接合されている。10は可動接点7A,7Bに共
通に接触する固定接点、11は固定接点10が接合され
た固定接触子導体である。
【0011】12は板材からなる接続導体で、L形に立
ち上げられた支持部材12aと、その前面に接合された
L形の接続片12bとで構成されている。可動接触子導
体1は平板導体1A,1Bの他端で接続片12bを挟
み、これと電気的に接続されている。4は平板導体1
A,1B及び接続片12bを貫通するピンでホルダ3に
支持されており、可動接触子導体1はピン4を支点に回
動して接続片12bに対して摺動する。13は可動接触
子導体1の両側でホルダ3との間にそれぞれ挿入された
圧縮ばねでピン4に装着され、平板導体1A,1Bを接
続片12bに圧接し、これらの間に必要な接触圧力を発
生させる。
【0012】ホルダ3はモールド樹脂からなっており、
各相のホルダ3を互いに連結する開閉軸5と一体に成形
されている。開閉軸5は図示しないケースの相間隔壁に
設けられた軸受溝で支持され、ホルダ3は開閉軸5を軸
として回動する。9は圧縮ばねからなる接触ばねで、こ
の場合は回路遮断器のケースに固定されたばね受け14
と可動接触子導体1の末端部との間に挿入されており、
可動接触子導体1をピン4の回りに図2の反時計方向に
付勢して可動接点7A,7Bを固定接点10に押圧し、
これらの間に必要な接触圧力を生じさせる。
【0013】上記構成において、電流は固定接触子導体
11から固定接点10及び可動接点7A,7Bを介して
可動接触子導体1に流れ、更にこれと摺動接触している
接続導体12に流れる。図1に矢印で示したように、互
いに平行な平板導体1A,1Bには同方向に電流が流れ
るので、これらの電流間には電磁吸引力が働き、平板導
体1A,1Bはこの電磁吸引力によって接続片12bに
押し付けられ、接触圧力が高められる。回路遮断器の開
極動作時には図示しない開閉機構のトグルリンクに連結
されたホルダ3が図2の時計方向に駆動され、これに応
じて可動接触子導体1が引き上げられる。その際、平板
導体1A,1Bは圧縮ばね13で圧接されながら接続片
12bに対して摺動する。
【0014】図示実施例によれば、平板導体1A,1B
を縦長断面として可動接触子導体1を構成したことによ
り、幅方向のスペースが小さくて済み、開閉方向の機械
的強度が高く、かつピン4を平板導体1A,1Bに直接
挿通することが可能なので、従来におけるような支持金
具2(図4)が不要となる。また、平板導体1A,1B
を2枚平行配置したことにより、中型容量以上の回路遮
断器にあっても可動接点7A,7Bの接合スペース及び
可動接触子導体1の通電面積を必要十分に得ることがで
き、かつ放熱も良好となる。可動接点7A,7Bは平板
導体1A,1Bに跨がるように一体に設けてもよいが、
図示の通り各平板導体1A、1Bごとに分けて設ける方
が固定接点10との接触状態が良くなる。更に、2枚の
平板導体1A,1Bで接続導体12を挟み、摺動接触に
よりこれらを電気的に接続したことにより、従来のリー
ド線8(図4)が不要となり、接触圧力のばらつきや断
線の危険が解消される。
【0015】また、図1及び図2において、接続導体1
2の近傍で、平板導体1A,1B間に圧縮ばね16が挿
入されている。この圧縮ばね16は平板導体1A,1B
に跨がって挿入されたピン17に装着され、ピン17の
両端には抜け止めのリング18が嵌め込まれている。こ
のような構成によれば、平板導体1A,1B間に働く電
磁吸引力が圧縮ばね16で緩和され、過大な電磁吸引力
による摺動接触面のかじりが防止される。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、断面縦長の2枚の平
板導体を左右に平行配置して可動接触子導体を構成し、
接続導体を平板導体で摺動自在に挟ませてばねで圧接さ
せたことにより、幅方向のスペースが縮小して回路遮断
器の小形化が図れ、可動接触子導体とホルダとの間の支
持金具が不要となって構造が簡単となり、更に可動接触
子導体と接続導体との間のリード線が不要になって開閉
動作が安定し、かつ断線の心配がなくなる。また、接続
導体の近傍で平板導体間に圧縮ばねを挿入したことによ
り、平板導体間の過大な電磁吸引力による摺動接触面の
かじりが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】従来例の斜視図である。
【図4】図3の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 可動接触子導体 1A 平板導体 1B 平板導体 7A 可動接点 7B 可動接点 12 接続導体 16 圧縮ばね 19 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−23429(JP,A) 実開 昭62−48723(JP,U) 実公 昭13−12778(JP,Y1) 実公 昭18−10889(JP,Y1) 実公 昭35−11949(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面縦長の2枚の平板導体を左右に平行配
    置して1相分の可動接触子導体を構成し、その一端に可
    動接点を設けるとともに、他端において回路遮断器のケ
    ースに固定された接続導体を前記平板導体で摺動自在に
    挟ませ、かつばねで前記平板導体を前記接続導体に圧接
    させ、更に前記接続導体近傍で前記平板導体間に圧縮ば
    ねを挿入したことを特徴とする回路遮断器の可動接触子
    装置。
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