JP3146771B2 - フォントラスタライズ装置およびその方法 - Google Patents

フォントラスタライズ装置およびその方法

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JP3146771B2 JP17817593A JP17817593A JP3146771B2 JP 3146771 B2 JP3146771 B2 JP 3146771B2 JP 17817593 A JP17817593 A JP 17817593A JP 17817593 A JP17817593 A JP 17817593A JP 3146771 B2 JP3146771 B2 JP 3146771B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基準アウトライン情報
から任意の大きさのラスタ文字画像を形成するフォント
ラスタライズ装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デスクパブリッシングなどの分野
において、ラスタ文字画像を出力する場合、ドット・フ
ォントにかわり、座標で示すいくつかの点とそれを結ぶ
輪郭線すなわちアウトラインで表現された文字の形を定
義するフォントであるアウトライン・フォントが用いら
れるようになった。
【0003】このアウトライン・フォントを用いて文字
のラスタ文字画像を出力するには、基点となるいくつか
のドットの座標位置情報をアウトライン情報の一部とし
て保持し、文字出力の際、この基点を通って文字をかた
どる線(アウトライン)を算出し、アウトライン内を塗
りつぶす処理を行い、この結果のラスタ文字画像を出力
する。
【0004】このアウトライン・フォントが用いられる
ようになった背景には、アウトライン・フォントが、基
本的には、基点の座標データだけを保持すればよいの
で、ドット数の多いきめの細かいフォントを記憶する場
合には、ドット・フォントに比べて必要な記憶容量が大
幅に少なくて済むからである。また、大きさの異なる文
字を出力する場合、基本となるアウトライン・フォント
を計算により拡大/縮小するため、ドット・フォントの
ように文字の大きさごとにフォントをもつ必要がないか
らである。さらに、アウトライン・フォントでは、文字
の変形が比較的自由に行えるからである。すなわち、ア
ウトライン・フォント内のアウトライン文字情報を使用
すれば、ドット・フォント内のラスタ文字データを使用
する場合に比べて、任意サイズの文字や変形/修飾文字
を、低記憶データ量で、高品質の文字を得ることができ
るからである。
【0005】なお、このアウトライン情報を用いて高品
質な文字を出力する場合の関連技術として、特開平5−
006164号公報に記載された文字処理装置がある。
この文字処理装置は、アウトライン情報を用いて、拡大
/縮小処理する際に生じる、アウトラインで表される各
ストロークの幅が不均一になったり、ストロークとスト
ロークとの間のバランスが悪くなる場合の補正技術が開
示されている。これにより、文字の特性、例えば漢字文
字特有の性質を生かした高品位のラスタ文字画像を出力
することができる。
【0006】また、特願平3−292407号には、ア
ウトライン情報から文字を描画する際の、ラスタデータ
に展開する処理を効率的に行う描画装置が記載されてい
る。これは、アウトラインをいかにビットマッププレー
ン上に展開するかについての様々な処理を、ドットの位
置ずれの形態から適切な判断を行い、この結果を用いて
適切な処理を選択し処理を実行するものである。
【0007】さらに、特開平2−219094号公報に
は、特に縮小されたアウトライン文字データ(ベクトル
フォント文字データを含む)を用いてラスタ文字画像を
生成する際、余分なポイント(制御点)を使用してしま
うことによる文字の潰れや文字内での線幅のバラツキの
生成、およびポイント数が多いことによる処理時間がか
かるという問題点を解決するため、縮小倍率によって
は、削除すべきポイントデータに予め削除すべき縮小倍
率を示す識別子を付加しておき、縮小文字生成時に、こ
の縮小倍率に応じて各ポイントデータの該識別子により
削除すべきポイントデータを判別してそれを削除し、結
果として残りのポイントデータによって縮小文字を生成
するベクトルフォント文字縮小方式が記載されている。
【0008】一方、ドット・フォント内のラスタ文字デ
ータのうち、10ドットや12ドットのサイズのラスタ
文字には、人間の錯視を応用し、作為的に文字の中のス
トロークを省略して可読性をよくする技術、すなわち錯
視技術が使用されている。
【0009】例えば、図17は、10ドット×10ドッ
トの「負」のラスタ文字データを示す図であるが、図1
7において、文字「負」の中央の要素である「目」を4
本の横ストロークで表現すると、要素「目」がつぶれて
しまい、文字「負」の可読性が悪くなるので、要素
「目」の横ストロークを作為的に3本の横ストロークと
した要素「日」として表現している。このような文字
「負」の要素「目」を「日」とする錯視技術を用いるこ
とにより、低解像度の出力装置でも文字「負」の可読性
をよくすることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従
来、10ドット×10ドットのように1文字に対する解
像度が低い場合のラスタ文字データは、錯視技術を用い
て文字の可読性を良くしていた。
【0011】しかし、低記憶データ量で、高品質に、任
意サイズの文字や変形/修飾文字を得ることができるア
ウトライン情報を用いたフォントラスタライズ装置で
は、上述した錯視技術が用いられた文字を出力すること
ができなかった。
【0012】このため、たとえアウトライン情報を用い
たフォントラスタライズ装置であっても、1文字当たり
の解像度が低い場合、出力された文字は潰れてしまう場
合があり、可読性のよい文字を出力することができなか
った。
【0013】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、1文字当たりの解像度が低い場合、錯視技術を用い
た文字として、可読性のよい文字を出力することができ
るフォントラスタライズ装置およびその方法を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準アウトラ
イン情報をもとに任意サイズの文字のラスタデータを生
成するフォントラスタライズ装置において、前記基準ア
ウトライン情報から前記任意サイズの文字を構成するス
トロークに関するストローク情報を算出する算出手段
と、前記算出されたストローク情報が示すストロークの
各ストロークが前記基準アウトライン情報内の予め定め
られた省略可能なストロークか否かを判断する第1の判
断手段と、前記算出されたストローク情報が示すストロ
ークの各ストローク線幅が所定のしきい値以下であるか
否かを判断する第2の判断手段と、前記第1の判断手段
と前記第2の判断手段による判断結果を参照して、省略
が可能で、かつストローク線幅が所定のしきい値以下で
あるストロークを除外して前記算出されたストロークを
有した任意サイズの文字を描画する描画手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明は、基準アウトライン情報をもとに任意
サイズの文字のラスタデータを生成する際、算出手段
が、前記基準アウトライン情報から前記任意サイズの文
字を構成するストロークに関するストローク情報を算出
し、第1の判断手段が、前記算出されたストローク情報
が示すストロークの各ストロークが前記基準アウトライ
ン情報内の予め定められた省略可能なストロークか否か
を判断し、第2の判断手段が、前記算出されたストロー
ク情報が示すストロークの各ストローク線幅が所定のし
きい値以下であるか否かを判断し、描画手段が、前記判
断の結果、省略が可能で、かつストローク線幅が所定の
しきい値以下であるストロークを除外して前記算出され
たストロークを有した任意サイズの文字を描画する。
【0016】このため、特に縮小により解像度の低いビ
ットマップ上に文字が描画される場合においても、可読
性のよい文字を出力することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例であるフォント
ラスタライズ装置の構成を示す図である。
【0019】図1において、フォントラスタライズ装置
は、アウトライン文字情報11b,このアウトライン文
字情報11bから予め手動あるいは自動的に抽出されて
いる垂直/水平ストロークの境界位置情報11a,およ
びこの境界位置情報11aに対応して、このストローク
が削除可能であることを示す削除可能フラグ11cを含
むアウトライン情報が格納されている外部記憶部11、
この外部記憶部11から任意の文字に対する境界位置情
報11a,アウトライン文字情報11bおよび削除可能
フラグ11cを抽出する抽出部12、抽出されたあるい
は補正処理されたアウトライン情報を一時的に記憶する
記憶部13、この記憶部13に記憶されたアウトライン
情報を指定された任意サイズに拡大/縮小処理を行い、
あるいは任意の回転処理等の変換を行う変換部15、変
換部15により変換処理されたアウトライン情報のうち
の境界位置情報を補正するストローク補正部16、スト
ローク補正部16で補正された境界位置情報をもとにア
ウトライン文字情報を補正するアウトライン文字情報補
正部17、この補正されたアウトライン文字情報をビッ
トマップ上にラスタ展開する展開部14、および上述し
た抽出部12,記憶部13,展開部14,変換部15,
ストローク補正部16,アウトライン文字情報補正部1
7とをそれぞれ接続し、それぞれの処理を制御する制御
部18から構成される。
【0020】また、ストローク補正部16は、記憶部1
3に記憶されている削除可能フラグ11cを参照してス
トロークの削除が可能であるかを検出する削除フラグ検
出部16a、および変換部15により変換された境界位
置情報を参照して、ストロークの幅が所定のしきい値以
下であるか否かを判断する削除判断部16bとを有して
いる。この削除フラグ検出部16aが検出したストロー
クが、削除判断部16bによりストローク幅が所定のし
きい値以下である場合、このストロークが削除されるこ
とになる。
【0021】ここで、ストロークとは、アウトライン文
字情報により生成されるアウトラインにより確定される
文字の一筆であり、また境界位置情報とは、アウトライ
ン座標上の、ストロークの境界位置を示す座標情報であ
る。なお、ストロークと境界位置情報については、図面
を用いて後ほど詳述する。
【0022】図2は、図1のフォントラスタライズ装置
を組み込んだプリンタシステムの機能構成を示す図であ
る。
【0023】図2において、データ入力部21は、プリ
ンタ、CRT等の出力装置22により印刷あるいは表示
される入力データ23を受信し、データ28としてデー
タ解釈実行制御部27に供給する。
【0024】フォント処理部26は、フォントデータの
管理・検索を行う。そして、要求された文字についてラ
スタ文字データ29があれば、それをデータ解釈実行制
御部27に供給する。データ29がアウトライン文字を
指定する場合は、このフォント処理部26がアウトライ
ン情報の拡大/縮小処理、あるいは変形処理等を行い、
さらに展開処理を行った後、データ解釈実行制御部27
に供給する。また、フォント処理部26には、フォント
ファイル31が接続され、フォント処理部26は、この
フォントファイル31からフォントデータ32を抽出す
る。ここで、図1の外部記憶部11は、フォントファイ
ル31に相当し、図1のその他の構成要素は、フォント
処理部26に相当するものである。
【0025】画像処理部25は、データ解釈実行処理部
27で解釈されたデータを処理し、画像メモリ33上に
展開させる。この展開されたデータ34は、画像処理部
25およびデータ解釈実行処理部27を介してデータ出
力部24に供給され、このデータ出力部24に接続され
た出力装置22に出力データ36として送出される。こ
の場合、画像メモリ33に格納されるのは、画像処理部
25により展開された画像データの他に、フォント処理
26で展開された文字データを含む。
【0026】図3は、図2のプリンタシステムの回路構
成を示す図である。すなわち、図3は、実際のハードウ
ェア構成を示している。
【0027】図3において、CPU41は、バス42を
通じて以下の各部と接続されている。
【0028】(1)RAM43:これは、ランダムアク
セスメモリであり、文字データを一時的に蓄えるメモリ
領域やアウトライン情報の文字データを変形・展開する
ための作業領域として使用されるほか、プリンタシステ
ムの動作を制御するためのプログラムを一時的に格納
し、あるいはこのプログラムの実行のために処理される
各種データを一時的に格納するために使用される。ま
た、RAM43は、画像メモリ領域をもち、図2で示す
画像メモリ33としての役割も果たしている。
【0029】(2)磁気ディスク装置44:これは、プ
リンタシステムの制御を行うためのプログラムや、フォ
ントファイルを格納しているほか、必要に応じて保存用
のデータを格納する外部記憶装置である。
【0030】(3)通信制御部45:これは、ケーブル
46を介して、外部の電話通信網やローカルエリアネッ
トワーク等と接続される。そして、これらに接続される
ホストコンピュータ等の情報源から印刷のためのデータ
が入力される。このデータとは、例えばページ記述言語
等により記述されたデータである。
【0031】(4)キーボード47:これは、ポインテ
ィング・デバイスとしてのマウス48を接続することが
可能であり、プリンタシステムの操作を行うための各種
のデータを入力する装置である。このキーボード47か
ら印字のためのデータを直接入力することもできる。
【0032】(5)CRT制御部49:グラフィック・
ディスプレイとしてのCRT51と接続されており、こ
れに各種データを可視表示するための制御を行う。
【0033】(6)プリンタ制御部52:図2に示すデ
ータ出力部24として機能し、レーザプリンタ53の印
刷制御を行う。
【0034】次に、このフォントラスタライズ装置を含
むプリンタシステムの動作概要をフローチャートを参照
して説明する。
【0035】図4は、プリンタシステムの動作フローチ
ャートである。
【0036】図4において、まず印刷を行うための入力
データを読み込む(ステップ101)。この入力データ
は、コマンド形式になっており、CPU41は、データ
解釈実行制御部27でコマンドの解釈を行う。上述した
ように、このコマンドはページ記述言語で記載されてい
る。
【0037】そして、このコマンドがフォント処理用の
コマンドであるか否かの判断を行い(ステップ10
2)、フォント処理用のコマンドである場合は、フォン
ト処理部26でフォント処理を行う(ステップ10
3)。そして、ステップ107に移行する。一方、ステ
ップ102において、フォント処理用のコマンドでない
場合は、さらに、コマンドが画像処理用のコマンドであ
るか否かを判断し(ステップ104)、画像処理用のコ
マンドである場合は、画像処理部25で画像処理を行い
(ステップ105)、ステップ107に移行する。ステ
ップ104において、画像処理用のコマンドでない場
合、データ解釈実行制御部27は、このデータ解釈実行
制御部27内において、言語処理系等のその他のコマン
ド処理を行い(ステップ106)、ステップ107に移
行する。
【0038】ステップ107において、データ解釈実行
制御部27は、入力データが終了したか否かを判断し、
終了していない場合は、ステップ102に移行して、上
述した処理を繰り返す。一方、入力データが終了した場
合は、RAM43内の画像メモリ領域に展開された画像
内容がレーザプリンタ53に転送され、レーザプリンタ
53により印刷が行われる。
【0039】次に、ステップ103のフォント処理につ
いて説明する。
【0040】まず図5は、フォント処理に必要なフォン
トファイルの構成を示す図である。
【0041】図5において、フォントファイルは、1書
体1ファイルとなっており、ファイル内は、ラスタ文字
情報部61とアウトライン文字情報部62とから構成さ
れている。
【0042】ラスタ文字情報部61には、ラスタ文字情
報63と文字幅情報64とが含まれている。
【0043】アウトライン文字情報部62には、アウト
ライン文字情報65、文字幅情報66、ストローク境界
位置情報67、およびストローク削除可能フラグ68を
有している。
【0044】ここで、入力された文字情報は、ラスタ文
字情報部61とアウトライン文字情報部62のどちら
か、あるいは両方に対して定義されており、ラスタ文字
情報部61は、文字サイズと文字コード、アウトライン
文字情報部62は、文字コードにより、文字情報の文字
の検索が可能となっている。
【0045】図6は、フォント処理部26のフォント処
理手順を示すフローチャートである。
【0046】図6において、まず、フォントファイル内
のラスタ文字情報部61に要求された文字情報の文字サ
イズと文字コードに対する検索を行う(ステップ20
1)。そして、その検索結果から、ラスタ文字情報部6
1内に要求された文字情報の文字サイズと文字コードが
存在するか否かを判断する(ステップ202)。この要
求された文字サイズと文字コードの文字情報がラスタ文
字情報部61内に存在する場合は、要求されたラスタ文
字情報63、文字幅情報64等の全ての情報をラスタ文
字情報部61からRAM43に転送し(ステップ20
3)、本処理を終了する。
【0047】一方、ステップ202において、要求され
た文字情報がラスタ文字情報部61内に存在しない場合
は、さらにアウトライン文字情報部62内で、要求され
た文字コードの文字情報の検索を行う(ステップ20
4)。そして、この検索結果から要求された文字情報が
存在しない場合は、エラー処理を行って(ステップ20
6)、本処理を終了する。一方、ステップ206におい
て、要求された文字情報が存在する場合は、さらにステ
ップ207に移行する。
【0048】ステップ207においては、アウトライン
文字情報部62内に存在する要求された文字情報のアウ
トライン文字情報65、文字幅情報66、ストローク境
界位置情報67、ストローク削除可能フラグ68等をR
AM43に転送する。
【0049】そして、このRAM43に一時格納された
アウトライン文字情報65、文字幅情報66、ストロー
ク境界位置情報67を、変換部15が、一律に要求サイ
ズとする拡大/縮小処理を行う(ステップ208)。も
ちろん、拡大/縮小処理のみならず、変形等の処理も行
われる。
【0050】さらに、ステップ208で拡大/縮小処理
されたストローク境界位置情報の補正処理をストローク
補正部16が行う(ステップ209)。この補正処理
は、変換部15により一律に変換されたアウトライン情
報のうちのストロークに関する情報を重視して補正しよ
うとするもので、ストローク境界位置情報の値をビット
マップ展開する場合に適した値に補正する。すなわち、
整数化によるまるめ込み処理を行う。そして、削除フラ
グ検出部16aが削除可能なストロークを検出し、かつ
この検出したストロークの幅が所定のしきい値以下であ
る場合は、このストロークを削除する補正処理を行う。
このようなストロークを削除する補正は、多くは縮小変
換の場合に生じることになる。
【0051】次に、ストローク補正部16によるストロ
ーク境界位置情報の補正が終了すると、この補正したス
トローク境界位置情報をもとに、アウトライン文字情報
補正部17は、最終的なアウトライン文字情報の補正処
理を行う(ステップ210)。この補正処理は、ステッ
プ209により補正されたストローク境界位置情報をも
とに、このストローク境界位置以外の位置を適切な値に
補正するものである。すなわち、優先処理されたストロ
ーク境界位置の補正値と、この補正前のストローク境界
位置の値とに基づいて、この値を含んだ、その他の位置
の連続変換関係を求め、この連続変換関係に基づいて、
全てのアウトライン文字情報が補正処理される。これに
より、補正されたストロークは、その補正された値を維
持しつつ、その他の部分のアウトライン文字情報は、そ
の補正されたストロークに対応する上述した連続変換関
係により適切な値に補正される。
【0052】このように補正処理され、RAM43に一
時格納されたアウトライン文字情報は、展開部14によ
り所定の方法でラスタ展開され、ラスタ文字を形成する
(ステップ211)。これにより、フォント処理を終了
する。
【0053】次に、ステップ208〜211におけるフ
ォント処理を具体例をもとに説明する。
【0054】図7は、「目」の文字の基準のアウトライ
ン文字情報部の構成を示す図であり、図8は、この
「目」の文字の基準アウトライン情報のアウトラインを
アウトライン描画座標上に示した図である。
【0055】図7において、「目」の文字の基準アウト
ライン情報は、第1段階として、ポインタ格納領域71
をもち、この格納領域71には、先頭アドレスA1から
順次、アウトライン文字情報74の格納アドレスを示す
ポインタP1、縦のストローク境界位置情報75の格納
アドレスを示すポインタP2、横のストローク境界位置
情報76の格納アドレスを示すポインタP3、縦のスト
ローク削除可能フラグ77の格納アドレスを示すポイン
タP4、横のストローク削除可能フラグ78の格納アド
レスを示すポインタP5、および文字幅情報79の格納
アドレスを示すポインタP6が格納されている。
【0056】ポインタP1が示すアウトライン文字情報
74は、アウトライン線種72と制御点73とが対とな
って格納されている。そして、アウトライン線種「0」
は、閉合するアウトラインの開始点を意味し、これに対
となる制御点は、アウトライン描画座標上の座標を示し
ている。また、アウトライン線種「1」は、アウトライ
ンが直線であることを意味し、これに対となる座標まで
直線のアウトラインであることを示している。なお、そ
の他の円や高次曲線等のアウトライン線種は予め用意さ
れているが、「目」の文字の基準アウトライン文字情報
には用いられていない。
【0057】例えば、アウトライン文字情報74の第1
番目のアウトライン線種は「0」で、これに対応する制
御点は(20,57)であり、この制御点は、図8の制
御点SP1に対応している。次の第2番目に格納されて
いるアウトライン線種は「1」で、これに対応する制御
点は(20,8)であり、これにより、座標(20,5
7)から座標(20,8)まで直線が描かれることにな
る。すなわち、縦のストロークのアウトラインの一部が
描かれる。ここで、この描かれた制御点間の直線は、セ
グメントといい、閉合するアウトラインはこのセグメン
トの集合として描かれる。同様にして、次の第3番目に
格納されているアウトライン線種は「1」で、これに対
応する制御点は(84,8)であり、これにより、第2
番目の制御点座標(20,8)から、この第3番目の制
御点座標(84,8)まで直線のセグメントが描かれ
る。同様にして、アウトライン線種「1」、制御点座標
(84,57)の第4番目のアウトライン文字情報によ
り、座標(84,8)から座標(84,57)まで直線
のセグメントが描かれ、アウトライン線種「1」、制御
点座標(20,57)の第5番目のアウトライン文字情
報により、座標(84,57)から座標(20,57)
まで直線のセグメントが描かれる。そして、これにより
閉合するアウトラインCL1が描かれたことになる。
【0058】同様にして、第6番目から第10番目まで
のアウトライン文字情報により、アウトラインCL2
が、第11番目から第15番目までのアウトライン文字
情報により、アウトラインCL3が、そして第16番目
から第20番目までのアウトライン文字情報によりアウ
トラインCL4が描かれる。
【0059】次に、ポインタP2,P3が示すストロー
ク境界位置情報75,76について説明すると、このス
トローク境界位置情報は、「目」を構成するストローク
に対するアウトライン描画座標上のストローク境界位置
を示し、ストローク境界はこのアウトライン描画エリア
の[外側,内側]の組で示されている。
【0060】例えば、縦のストローク境界位置情報75
は、第1番目と第2番目との組による[20,28]お
よび第3番目と第4番目との組による[84,76]に
より、文字「目」の縦の2つのストロークの境界位置が
示されることになる。また、横のストローク境界位置情
報76は、第1番目と第2番目との組による[8,1
5]、第3番目と第4番目との組による[22,2
9]、第5番目と第6番目との組による[43,3
6]、および第7番目と第8番目との組による[57,
50]により、文字「目」の横の4つのストロークの境
界位置が示されることになる(図8を参照)。
【0061】次に、ポインタ P4,P5が示すストロ
ーク削除可能フラグ77,78について説明すると、こ
の縦および横のストローク削除可能フラグ77,78
は、上述した 縦および横のストローク境界位置情報7
5,76の境界位置の組にそれぞれ対応して格納されて
おり、フラグが「1」のときは、対応するストロークの
削除が可能であることを示し、フラグが「0」のとき
は、対応するストロークの削除は不可能であることを示
している。この場合、横のストローク削除可能フラグが
「1」になっているので、これに対応する横のストロー
ク境界位置情報76の[22,29]の組が示すストロ
ークが削除可能であることを示している。
【0062】また、ポインタP6が示す文字幅情報79
は、文字が描画されるエリアの大きさを示している。こ
の場合、文字幅情報79は「100」となっている。従
って、図8に示したアウトライン描画座標面は、X軸お
よびY軸が共に正の第1象限における100×100の
描画エリアとなる。
【0063】なお、制御点(X1,Y1)の、X1、Y
1は、それぞれアウトライン描画座標上のX座標および
Y座標を示している。また、このアウトライン描画座標
面は、処理における仮想的なものであり、実際に描画さ
れることがないのはいうまでもない。
【0064】次に、ステップ208における変換部15
の拡大/縮小処理について説明する。なお、ここでは基
準のアウトライン情報を1/10に縮小処理する場合に
ついて説明する。
【0065】図9は、1/10に縮小変換されたアウト
ライン情報の結果を示す図である。図9において、変換
部15は、図7に示す基準のアウトライン情報のうちの
アウトライン文字情報74の制御点情報73、縦および
横のストローク境界位置情報75,76、縦および横の
ストローク削除可能フラグ77,78、および文字幅情
報79の値を一律に1/10とする、アウトライン文字
情報74aの制御点情報73a、縦および横のストロー
ク境界位置情報75a,76a、縦および横のストロー
ク削除可能フラグ77a,78a、および文字幅情報7
9aに縮小変換する。
【0066】次に、この変換部15により縮小変換され
たストローク境界位置情報の補正処理について説明す
る。この処理はステップ209に対応する。
【0067】図10は、ストローク境界位置情報の補正
処理過程を示す図である。
【0068】まず、図10(a)に示す、変換部15に
より一律に縮小変換されたストローク境界位置情報のう
ちの外側のストローク境界位置情報をまるめ込む。すな
わち、整数化処理を行う。この結果、図10(b)に示
す縦および横のストローク境界位置情報75b,76b
のように補正される。次に、組となっている外側と内側
のストローク境界位置間の距離を算出し、この算出結果
をまるめ込み、このまるめ込んだ値を、既にまるめ込ま
れた外側のストローク境界位置の値を加算して、この値
を内側のストローク境界位置情報とする補正を行う。こ
の結果は、図10(c)に示すようになる。
【0069】すなわち、次式に示すようにして内側のス
トローク境界位置を算出する。
【0070】(内側のストローク境界位置)=(整数化
された外側のストローク境界位置)+FIX(外側のスト
ローク境界位置から内側のストローク境界位置までの距
離) ここで、FIX()は、整数化を行う関数である。また、
外側のストローク境界位置から内側のストローク境界位
置までの距離とは、実質的にストロークの線幅となる。
【0071】例えば、図10(a)の横のストローク境
界位置情報76aの第3番目と第4番目を例にとると、
第3番目の値は外側のストローク境界位置情報「2.
2」で、第4番目の値は内側のストローク境界位置情報
「2.9」であり、まず外側のストローク境界位置情報
「2.2」が整数化補正され、図10(b)に示すよう
に「2.0」となる。次に、外側のストローク境界位置
情報「2.2」と内側のストローク境界位置情報「2.
9」との距離「0.7」が算出され、この距離「0.
7」は整数化されて距離「1.0」となる。そして、こ
の補正された距離「1.0」は、既に整数化補正された
外側のストローク境界位置情報「2.0」に加算され
て、図10(c)に示すように、内側のストローク境界
位置情報「3.0」が求められる。
【0072】次に、削除フラグ検出部16aは、ストロ
ーク削除可能フラグ77,78を検索し、フラグが
「1」のストロークを検出する。この場合、横のストロ
ーク削除可能フラグ78の第2番目のフラグが「1」に
なっていることを検出する。さらに、削除判断部16b
は、このフラグが「1」になっているストロークに対応
するストローク幅が予め定められたしきい値「1」以下
であるかを判断し、ストローク幅が「1」以下である場
合は、ストローク補正部16は、このフラグに対応する
ストロークの内側のストローク境界位置情報を、外側の
ストローク境界位置情報と同一の値に設定する。従っ
て、横のストローク境界位置情報の第4番目の値は、図
10(d)に示すように、第3番目の値「2.0」と同
じ値「2.0」に補正される。これにより、ストローク
削除可能フラグが「1」で、かつストローク幅がしきい
値「1」以下の場合は、そのストローク境界位置情報に
より示されるストローク幅が「0」になり、これによ
り、ストロークが削除されることになる。
【0073】ここで、図11は、ストローク境界位置情
報の補正によりイメージされるアウトラインを示す図で
ある。図11(a)は、図10(a)のストローク境界
位置情報からイメージされるアウトラインを示してお
り、基準のアウトライン情報を一律に縮小処理した状態
を示している。これに対し、図11(b)は、図10
(d)のストローク境界位置情報からイメージされるア
ウトラインを示しており、これにより、横ストロークが
1本削除されていることがわかる。なお、図11は、あ
くまでもイメージ図である。なぜなら、まだアウトライ
ン文字情報の補正を行っていないからであり、単に、ア
ウトライン文字情報の補正のためのストローク境界位置
情報の補正であるからである。
【0074】さて、図10に戻り、図10(e)におい
て、ストローク補正部16は、縦および横のストローク
境界位置情報のソートを行う。このソート処理は、それ
ぞれのストローク境界位置情報の値を小さな順で並び換
える。このソートは、上述した連続変換関係を求めるた
めに行う。このソート処理の結果は、図10(e)に示
すようになり、値が小さい順に並び換えられる。
【0075】次に、ストローク補正部16は、ソートさ
れた境界位置情報75f,76fをもとに、連続変換関
係を求めるための処理を行う。すなわち、補正の前後に
おけるストローク境界位置情報をもとに、次のような値
を次式によりストローク境界位置情報のそれぞれについ
て求める。すなわち、 (折れ線の増分)=(補正後のストローク境界位置の変
化量)/(補正前のストローク境界位置の変化量) (Y切片)=(補正後のストローク境界位置)−(補正
前のストローク境界位置)×(折れ線の増分) を求める。
【0076】図12は、連続変換関係を求めるための折
れ線の増分とY切片の結果を示す図である。図12にお
いて、例えば、折れ線の増分75gとY切片75hの第
1番目の値は次のようにして求められる。まず、折れ線
の増分は、 (折れ線の増分)=(3.0−2.0)/(2.8−2.0) =1.25 となり、また、Y切片は、 (Y切片)=2.0−1.0×1.25 =−0.5 となる。このようにして、全ての折れ線の増分およびY
切片を求める。ただし、次の情報が存在しない場合、例
えば縦のストローク境界位置情報のうちの第4番目の折
れ線の増分とY切片は、折れ線の増分を「1」とし、こ
の折れ線の増分「1」からY切片を求める。すなわち、 (折れ線の増分)=1.0 (Y切片)=8.0−8.4×1.0 =−0.4 となる。また、横のストローク境界位置情報の折れ線の
増分76gとY切片76hについても同様に求められ
る。
【0077】この求められた折れ線の増分とY切片の意
味について説明する。
【0078】図13は、制御点の補正前後の連続変換関
係を示す図である。図13において、図13(a)は、
制御点のX座標値の補正前後の連続変換関係を示し、図
13(b)は、制御点のY座標値の補正前後の連続変換
関係を示している。
【0079】図13(a)において、横軸は、補正前の
制御点のX座標位置データを示し、縦軸は、補正後の制
御点のX座標値位置データを示している。図13(a)
での変換点P1〜P4は、ストローク境界位置情報の補
正前後の変換点を示しており、上述した折れ線の増分と
Y切片を求めたのは、この変換点P1〜P4を通る直線
を定めるためである。例えば、変換点P1とP2との間
の直線は、図12の上欄に示す折れ線の増分75gとY
切片75hのうちの第1番目の折れ線の増分「1.2
5」とY切片「−0.5」とから定められる直線であ
る。従って、このような連続変換関係を求めることによ
り、変換点間に存在する制御点情報もストローク境界位
置との関係において適切な位置に配置されることにな
る。例えば、制御点のX座標が補正前「5.2」である
場合は、変換点P2と変換点P3との間の直線関係によ
り、補正後のX座標は、「5.0」となる。
【0080】これは、折れ線の増分が「0.83」で、
Y切片が「0.68」であることから、 補正後のX座標=0.83×5.2+0.68 =5.0 として決定される。
【0081】なお、変換点P1と原点との間は、変換点
P1と原点を結ぶ直線により変換関係を示し、変換点P
4以上の値については、上述したように、変換点P4を
通り、折れ線の増分を「1」とした直線で連続変換関係
を表している。もちろん、点(10,10)と点P4を
結ぶ直線となるようにしてもよい。
【0082】なお、各変換点の間を直線でなく、各変換
点を通る高次曲線等の特性曲線とした連続変換関係とし
てもよい。
【0083】また、図13(b)は、横軸に補正前の制
御点のY座標位置データを示し、縦軸に補正後の制御点
のY座標位置データを示しており、図13(a)と同様
に、横のストローク境界位置情報の補正前後の関係をも
とに求めた折れ線の増分76gとY切片76hによる連
続変換関係を示している。これにより、制御点のY座標
データの値が適切に変換され、不自然でないアウトライ
ンが描画される。
【0084】図14は、アウトライン文字情報の最終補
正データを示す図である。
【0085】この最終的なアウトライン文字情報の補正
データは、ステップ210において、アウトライン文字
情報補正部17が制御点情報73bに補正する。この補
正処理は、変換部15で変換処理されたアウトライン文
字情報が、図13で示した制御点のX座標およびY座標
のそれぞれの連続変換関係に基づいて補正変換されるこ
とになる。
【0086】図14の場合においては、ストローク境界
位置情報に関する制御点のみであるが、ストローク境界
位置情報に関係のない制御点がある場合も、上述した連
続変換関係に基づいて、制御点のX座標値およびY座標
値が変換補正される。
【0087】これは、例えば、文字「犬」の「大」に付
加される「`」など部分アウトライン情報や、境界位置
間に存在する制御点の位置を適切な位置に補正するため
である。
【0088】この結果、最終的に補正処理されたアウト
ライン情報のアウトライン描画座標上のアウトライン
は、図15のようになる。図15に示すように、縮小の
ため、文字「目」の所定の横のストロークが削除される
ことにより可読性のよい文字を生成することができるこ
とになる。
【0089】なお、削除判断部16bにおけるストロー
ク幅のしきい値の設定については、任意に変更すること
ができる。
【0090】最後に、ステップ211において、補正さ
れたアウトライン文字情報をもとにラスタ文字が生成さ
れる。
【0091】このアウトライン文字情報のラスタ文字へ
の展開処理は、例えばエッジフラグアルゴリズムのよう
に、幅が「0」である部分を塗りつぶさないようなスキ
ャンコンバーションアルゴリズムを用いて処理する。
【0092】図16は、アウトライン文字情報からラス
タ文字への展開処理の一例を示す図である。図16
(a)においては、アウトライン描画座標とビットマッ
プ描画座標とを重ね合わせたものであり、ビットマップ
の交点ごと、例えば交点PBにビットが描画されるもの
である。ここでは、アウトライン描画座標の「1」に対
して、ビットマップ描画座標の「1ドット」が対応して
いる。そして、図16(a)に示すように、アウトライ
ン文字情報をもとに、横ストロークのセグメントが抽出
され、この横セグメントにドットが配置される。さら
に、垂直方向下から上にスキャンされ、X軸方向に並ん
だビットを取り出し、1つ上のビットとの排他的論理和
をとり、再びドットを書き込む処理を行うことによっ
て、塗りつぶしが行われる。その結果、図16(b)に
示すようなラスタ文字が生成される。
【0093】なお、本実施例において、抽出部12が予
め定められた基本のストローク境界位置情報11aを抽
出し、このストローク境界位置情報をもとに任意サイズ
の補正されたアウトライン文字情報を算出するようにし
ていたが、アウトライン文字情報11b自体のみからス
トローク境界位置情報を自動抽出し、この自動抽出した
ストローク境界位置情報をもとに任意サイズの補正され
たアウトライン文字情報を算出するようにしてもよい。
この場合、自動抽出のための演算時間を要するが、逆
に、ストローク境界位置情報11aを外部記憶部11に
記憶する必要がないので記憶容量を少なくすることがで
きる。
【0094】このようにして、本実施例においては、縮
小処理を行って解像度の低い場合においても、所定のス
トロークを削除することにより、可読性のよい高品質の
文字を出力することができる。
【0095】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、基準アウトライン情報をもとに任意サイズの文字の
ラスタデータを生成する際、前記基準アウトライン情報
から前記任意サイズの文字を構成するストロークに関す
るストローク情報を算出し、前記算出されたストローク
情報が示すストロークの各ストロークが前記基準アウト
ライン情報内の予め定められた省略可能なストロークか
否かを判断し、前記算出されたストローク情報が示すス
トロークの各ストローク線幅が所定のしきい値以下であ
るか否かを判断し、前記判断の結果、省略が可能で、か
つストローク線幅が所定のしきい値以下であるストロー
クを除外して前記算出されたストロークを有した任意サ
イズの文字を描画するようにしている。
【0096】このため、特に縮小により解像度の低いビ
ットマップ上に文字が描画される場合においても、アウ
トライン文字情報を補正することにより、文字のストロ
ーク幅を忠実に再現するとともに、所定のストロークが
削除され、可読性のよい高品質の文字を出力することが
できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるフォントラスタライズ
装置の構成を示す図。
【図2】図1のフォントラスタライズ装置を組み込んだ
プリンタシステムの機能構成を示す図。
【図3】図2のプリンタシステムの回路構成を示す図。
【図4】プリンタシステムの動作フローチャート。
【図5】フォント処理に必要なフォントファイルの構成
を示す図。
【図6】フォント処理部26のフォント処理手順を示す
フローチャート。
【図7】「目」の文字の基準のアウトライン文字情報部
の構成を示す図。
【図8】「目」の文字の基準アウトライン情報のアウト
ラインをアウトライン描画座標上に示した図。
【図9】1/10に縮小変換されたアウトライン情報の
結果を示す図。
【図10】ストローク境界位置情報の補正処理過程を示
す図。
【図11】ストローク境界位置情報の補正によりイメー
ジされるアウトラインを示す図。
【図12】連続変換関係を求めるための折れ線の増分と
Y切片の結果を示す図。
【図13】制御点の補正前後の連続変換関係を示す図。
【図14】アウトライン文字情報の最終補正データを示
す図。
【図15】最終的に補正処理されたアウトライン情報に
よるアウトライン描画座標上のアウトラインを示す図。
【図16】アウトライン文字情報からラスタ文字への展
開処理の一例を示す図。
【図17】錯視技術を用いた10ドット×10ドットの
「負」のラスタ文字データを示す図。
【符号の説明】
11 外部記憶装置 11a 境界位置情報 11b アウトライン文字情報 11c 削除可能フラ
グ 12 抽出部 13 記憶部 14 展開部 15 変換部 16 ス
トローク補正部 16a 削除フラグ検出部 16b 削除判断部 17 アウトライン文字情報補正部 18 制御部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準アウトライン情報をもとに任意サイ
    ズの文字のラスタデータを生成するフォントラスタライ
    ズ装置において、 前記基準アウトライン情報から前記任意サイズの文字を
    構成するストロークに関するストローク情報を算出する
    算出手段と、 前記算出されたストローク情報が示すストロークの各ス
    トロークが前記基準アウトライン情報内の予め定められ
    た省略可能なストロークか否かを判断する第1の判断手
    段と、 前記算出されたストローク情報が示すストロークの各ス
    トローク線幅が所定のしきい値以下であるか否かを判断
    する第2の判断手段と、 前記第1の判断手段と前記第2の判断手段による判断結
    果を参照して、省略が可能で、かつストローク線幅が所
    定のしきい値以下であるストロークを除外して前記算出
    されたストロークを有した任意サイズの文字を描画する
    描画手段とを具備したことを特徴とするフォントラスタ
    ライズ装置。
  2. 【請求項2】 基準アウトライン情報をもとに任意サイ
    ズの文字のラスタデータを生成するフォントラスタライ
    ズ方法において、 前記基準アウトライン情報から前記任意サイズの文字を
    構成するストロークに関するストローク情報を算出し、 前記算出されたストローク情報が示すストロークの各ス
    トロークが前記基準アウトライン情報内の予め定められ
    た省略可能なストロークか否かを判断し、 前記算出されたストローク情報が示すストロークの各ス
    トローク線幅が所定のしきい値以下であるか否かを判断
    し、 前記判断の結果、省略が可能で、かつストローク線幅が
    所定のしきい値以下であるストロークを除外して前記算
    出されたストロークを有した任意サイズの文字を描画す
    ることを特徴とするフォントラスタライズ方法。
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