JP3146480B2 - 電子制御式刺繍ミシン - Google Patents

電子制御式刺繍ミシン

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JP3146480B2
JP3146480B2 JP31474098A JP31474098A JP3146480B2 JP 3146480 B2 JP3146480 B2 JP 3146480B2 JP 31474098 A JP31474098 A JP 31474098A JP 31474098 A JP31474098 A JP 31474098A JP 3146480 B2 JP3146480 B2 JP 3146480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子制御式刺繍ミシン
に関し、特に複数の刺繍模様をディスプレイに表示させ
て縫製しようとする1つを選択するとともに、刺繍中断
から再開する際に複数の模様部を表示させて所望の1つ
を指定するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子制御式刺繍ミシンは、加工布
を着脱自在に取付ける為の刺繍枠と、この刺繍枠をX方
向とY方向とに独立に移動駆動する駆動機構と、刺繍デ
ータに基いて駆動手段を駆動制御する制御装置と、多数
の刺繍模様の刺繍データを格納したROMカードなどを
備え、選択された刺繍模様の刺繍データを読み出し、こ
の刺繍データに基いて駆動機構を制御することにより、
選択した刺繍模様を刺繍縫いするように構成してある。
前記各刺繍模様は通常複数の単位模様部からなり、各単
位模様部(以下、模様部という)は同一の糸で同色に刺
繍される関係上、刺繍模様の刺繍データにおいて複数の
模様部の縫製順序が予め設定されている。
【0003】例えば、図11に図示のように、象のマー
クの刺繍模様は、顔の部分100、耳101、帽子10
2、帽子の頂部103、目・眉・輪郭線104、の5つ
の模様部からなり、この刺繍模様の刺繍データは、前記
各部100〜104のデータからなり、その縫製順序は
顔の部分100から順に図の右側の模様部101、10
2、103、104を刺繍縫いするようになっており、
刺繍模様の場合、大形の模様では刺繍縫いに30〜60
分もの時間がかかる。ここで、刺繍ミシンで縫製中に針
糸が破断すると、糸切れ検出器が作動して、ミシンが自
動的に停止するが、このミシン停止までの間に10針程
度の縫製が進行してしまうことから、針糸の掛け替え後
に縫製を再開した場合、ミシン停止時点から所定針数
(例えば、約100針)戻った刺繍データから刺繍縫い
が再開されるように構成したものが多い。
【0004】また、糸の色の間違いや下糸の使いきりに
気付いて起動・停止スイッチの操作によりミシンを停止
させ、その後縫製を再開する場合、前記同様に所定針数
戻った刺繍データから再開するか或いは頭出しキーを操
作することにより刺繍模様の先頭から縫製を再開するよ
うに構成してある。一方、特昭60−19271号公
報には、電子制御式模様縫いミシンにおいて、縫製中断
時の模様選択操作を省くために、模様単位を指定するワ
ンポイント信号とミシン停止を表す停止中信号と起動指
令信号とに応じて縫製中断した模様の先頭から縫製を再
開するように構成したものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の刺繍ミシンで
は、針糸の破断などによる縫製中断後の縫製再開時に所
定針数だけ戻った刺繍データから刺繍縫いを再開しても
概ね問題がないが、下糸の使いきりを数分間看過した場
合などは、不完全な縫製が100針以上に亙って進行し
てしまうため、前記頭出しキーを操作して刺繍模様の先
頭から刺繍縫製を再開しなければならないため、その中
断までに縫製した刺繍縫いが全く無駄になってしまう。
特に、刺繍模様の刺繍縫いが半ば以上進行後に中断した
場合のロスは多大である。尚、前記公報の模様縫いミシ
ンにおいては、模様縫いの中断後の再開時に縫製中の模
様単位の先頭又は連続模様の先頭から縫製を再開し得る
だけであって、前記刺繍ミシンにおける前記の課題に対
する対策となり得ない。本発明の目的は、複数の刺繍模
様から縫製対象の1つをディスプレイを介して選択で
き、その後刺繍縫いの中断後に所望の模様部から刺繍縫
いを再開し得るような電子制御式刺繍ミシンを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子制御式刺
繍ミシンは、上下駆動される縫い針とこの縫い針と協働
する針糸捕捉器とを含む縫目形成手段とを備え、夫々複
数の模様部からなる複数の刺繍模様の刺繍データを刺繍
模様別及び模様部別に区別して所定の順序で格納した刺
繍データ記憶手段に記憶された情報に基づき動作して、
布に刺繍を施す電子制御式刺繍ミシンにおいて、前記複
数の刺繍模様を表示可能であると共に各刺繍模様とその
刺繍模様を構成する複数の模様部を表示可能なディスプ
レイを含む表示手段と、複数の刺繍模様をディスプレイ
に表示させ、それら刺繍模様から縫製しようとする刺繍
模様を選択可能な模様選択手段と、前記模様選択手段で
選択された刺繍模様を縫製中に一旦停止した後の縫製再
開時に縫製を再開する模様部を指定する為に、ディスプ
レイに表示させた複数の模様部を介してそれらの任意の
1つを指定可能な頭出し指定手段と、前記刺繍データ記
憶手段に格納されかつ前記縫製中の刺繍模様の刺繍デー
タのうち、前記頭出し指定手段で指定された模様部の刺
繍データを、縫製開始指令に応答して読み出すデータ読
み出し手段とを備えたものである。
【0007】刺繍縫製する際には、先ず模様選択手段に
より、複数の刺繍模様をディスプレイに表示させ、それ
らから縫製しようとする刺繍模様を選択する。その刺繍
模様を刺繍縫いしているとき何らかの理由で刺繍が中断
したときには、頭出し指定手段によりディスプレイに表
示させた複数の模様部を介してそれらの任意の1つを指
定する。すると、データ読み出し手段が、指定された模
様部の刺繍データを、縫製開始指令に応答して読み出す
ため、その指定した模様部から後続の模様部に向かって
刺繍縫いを再開することができる。
【0008】請求項2の電子制御式刺繍ミシンは、請求
項1の発明において、前記模様選択手段により複数の刺
繍模様を表示させるディスプレイ上の領域は、前記頭出
し指定手段により複数の模様部を表示させるディスプレ
イ上の領域と共通であることを特徴とするものである。
それ故、刺繍模様の選択に用いるディスプレイ上の領域
を有効活用して、複数の模様部を表示させ模様部の指定
を行うことができるから、ディスプレイの小型化を図る
ことができる。
【0009】請求項3の電子制御式刺繍ミシンは、請求
項1又は2の発明において、何れかの刺繍模様の縫製中
に一旦停止した後の縫製再開時に縫製を再開する模様部
の指定に際して、前記表示手段に刺繍模様の模様部を表
示させる為に操作される操作手段を備えたことを特徴と
するものである。刺繍が中断した状態から縫製再開する
とき、縫製を再開する模様部の指定に際して、表示手段
に刺繍模様の模様部を表示させる為に操作手段を操作
し、その後、操作手段の操作に応じて複数の模様の模様
部をディスプレイに表示させてそれらの任意の1つが指
定される。
【0010】請求項4の電子制御式刺繍ミシンは、請求
項1〜3の何れかの発明において、前記模様選択手段と
頭出し指定手段は、前記ディスプレイに重ねて設けられ
たタッチパネルにより刺繍模様や模様部を指定すること
を特徴とするものである。それ故、表示中の刺繍模様や
模様部を押圧するという簡単な操作で、刺繍模様や模様
部を指定できる。
【0011】請求項5の電子制御式刺繍ミシンは、請求
項1〜4の何れかの発明において、前記表示手段は、縫
製中の模様部を識別可能に表示することを特徴とするも
のである。それ故、刺繍中の模様部を確認し易くなる。
請求項6の電子制御式刺繍ミシンは、請求項1〜5の何
れかの発明において、前記表示手段は、複数の色を表示
可能なカラーディスプレイを有し、各模様部に設定され
た色で模様部を表示することを特徴とするものである。
それ故、模様部を刺繍した状態の色を把握し易くなる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、表示手段、模
様選択手段、頭出し指定手段、データ読み出し手段、な
どを設けたので、複数の刺繍模様のうちの縫製しようと
する刺繍模様をディスプレイへの表示を介して簡単に選
択することができる。そして、刺繍縫製の中断時には、
頭出し指定手段によりディスプレイに表示された複数の
模様部の形象を介して所望の模様部を指定し、その指定
した模様部の先頭から刺繍縫いを再開してその模様部を
刺繍縫いすることができる。しかも、刺繍縫いの中断時
に、不完全な縫目をほどいて再縫製する必要のある模様
部を指定することが可能になり、刺繍縫いの中断に伴う
ロスを最小限に抑えることができ、刺繍縫いの作業能率
を格段に高めることができる。特に、頭出し指定手段
は、ディスプレイに表示された複数の模様部を介して指
定するように構成してあるため、模様部を指定する操作
が簡単で、指定ミスを起こしにくくなる。
【0013】請求項2の発明によれば、模様選択手段に
より複数の刺繍模様を表示させるディスプレイ上の領域
は、頭出し指定手段により複数の模様部を表示させるデ
ィスプレイ上の領域と共通であるので、刺繍模様の選択
に用いるディスプレイ上の領域を有効活用して、複数の
模様部を表示させ模様部の指定を行うことができるか
ら、ディスプレイの小型化を図ることができる。その他
請求項1と同様の効果を奏する。
【0014】請求項3の発明によれば、縫製再開すると
き、縫製を再開する模様部の指定に際して、表示手段に
刺繍模様の模様部を表示させる為に操作手段を操作し、
その後、操作手段の操作に応じて複数の模様の模様部の
形象をディスプレイに表示させてそれらの任意の1つを
指定することができる。その他請求項1又は2の発明と
同様の効果を奏する。請求項4の発明によれば、前記模
様選択手段と頭出し指定手段は、ディスプレイに重ねて
設けられたタッチパネルにより刺繍模様や模様部を指定
するため、表示中の刺繍模様や模様部を押圧するという
簡単な操作で、刺繍模様や模様部を指定できる。その他
請求項1〜3の何れかの発明と同様の効果を奏する。
【0015】請求項5の発明によれば、前記表示手段
は、縫製中の模様部を識別可能に表示するため、刺繍中
の模様部を確認し易くなる。その他請求項1〜4の何れ
かの発明と同様の効果を奏する。請求項6の発明によれ
ば、前記表示手段は、複数の色を表示可能なカラーディ
スプレイを有し、各模様部に設定された色で模様部を表
示するため、模様部を刺繍した状態の色を把握し易くな
る。その他請求項1〜5の何れかの発明と同様の効果を
奏する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、種々の刺繍模様縫いが可能な刺
繍装置を着脱可能に装着し得る刺繍装置付き電子制御式
刺繍ミシンに本発明を適用した場合のものである。電子
制御式刺繍ミシンMは、図1に示すように、ミシンベッ
ド部1と、そのベッド部1の右端部から立設された脚柱
部2と、その脚柱部2の上端からベッド部1に対向する
ように左方へ延びるアーム部3とを備え、ベッド部1に
は、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示略)
及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)及び下糸
ボビンを収容し縫針6と協働する針糸捕捉器(例えば、
水平釜)などが設けられ、アーム部3には、縫針6を下
端に装着可能な針棒5を上下動させる針棒駆動機構と針
棒5を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動
機構、天秤7を針棒5の上下動に調時して上下動させる
天秤駆動機構(図示略)などが設けられている。尚、送
り歯上下動機構と針棒駆動機構と天秤駆動機構とはミシ
ンモータ17で駆動され、また送り歯前後動機構は送り
歯駆動用ステッピングモータ19で駆動され、針棒揺動
機構は針棒揺動用ステッピングモータ18で駆動され
る。
【0017】前記アーム部3の前面には大型の液晶ディ
スプレイ10が設けられ、このディスプレイ10には、
実用模様や刺繍模様など種々の縫目模様や形象などの図
形や各種のメッセージが表示される。このディスプレイ
10の前面には、複数の縫目模様やその他の表示項目の
各々に対応して透明電極からなる30個のタッチキー1
1が設けられ、所望の縫目模様をこの模様に対応するタ
ッチキー11を押圧操作することで選択可能になってい
る。
【0018】頭部4には、縫製作業の起動と停止を指令
する起動・停止スイッチ12が設けられている。脚柱部
2には、種々の具象模様や文字やマークやワンポイント
マークなどの刺繍縫いの為の複数の刺繍模様の刺繍デー
タを格納したROMカード(模様カード)27を内部の
カード用コネクタ13に装着する為のカード用スロット
が形成されている。更に、脚柱部2の上端部前面には操
作パネル9が設けられ、この操作パネル9には9個の機
能キー(実用模様を表示させる為の実用縫いキー、文字
模様を表示させる為の文字縫いキー、刺繍模様縫いを開
始する為のカードキー、操作手段としての頭出しキー9
a、等々)が設けられている。
【0019】前記ベッド部1の左端部分にはフリーアー
ム部1aが形成され、このフリーアーム部1aに刺繍装
置30が着脱可能に装着されている。この刺繍装置30
には、刺繍テーブル31が布送り方向(前後方向)に平
行なY方向とこのY方向に直交するX方向(左右方向)
とに移動可能に設けられ、この刺繍テーブル31には、
加工布を着脱自在に装着する為の刺繍枠(図示略)が着
脱可能に装着されている。この刺繍装置30の本体フレ
ーム内には、刺繍テーブル31をX方向に駆動する為の
第1ステッピングモータ32(図2参照)とY方向に駆
動する為の第2ステッピングモータ33(図2参照)と
が配設されている。従って、コネクタ14を介してミシ
ンMから供給される駆動信号による両ステッピングモー
タ32・33の駆動と針棒5の上下動との協働により、
刺繍枠に装着された加工布に種々の刺繍模様が形成され
るようになっている。
【0020】次に、ミシンMの制御系の概要について、
図2に基いて説明する。起動・停止スイッチ12と、タ
ッチキー11と、操作パネル9と、タイミング信号発生
器16とは制御装置Cの入力インターフェース21に夫
々接続されている。制御装置Cの出力インターフェース
26には、ミシンモータ17、針棒揺動用ステッピング
モータ18、送り歯駆動用ステッピングモータ19、デ
ィスプレイ(LCD)10の為のディスプレイコントロ
ーラ(LCDC)20が夫々接続されている。更に、出
力インターフェース26には、刺繍装置30の第1ステ
ッピングモータ32及び第2ステッピングモータ33が
コネクタ14を介して夫々接続されている。
【0021】制御装置Cは、CPU23と、このCPU
23にデータバスなどのバス22を介して接続された入
力インターフェース21、出力インターフェース26、
ROM24とRAM25などを備えている。前記ROM
カード27のROM28は、コネクタ13を介してバス
22に接続されている。
【0022】前記ROMカード27のROM28には、
前記複数の刺繍模様の各々の刺繍データが模様の種類毎
に分類して模様コード番号と対応づけて格納されてい
る。この各刺繍模様は複数の模様部からなり、各刺繍模
様の刺繍データにおいては、図6に図示のように、所定
の順序の配列により、第1模様部、第2模様部、第3模
様部、・・・の順で刺繍データが格納され、各模様部の
刺繍データは、刺繍枠を移動する位置を指示する複数の
座標データと模様部の終了を指定するストップコードと
からなる。
【0023】ROM24には、モータ17〜19を駆動
する駆動制御プログラム、ディスプレイ10に種々の表
示項目を表示する表示制御プログラム、刺繍データに基
いて第1、第2ステッピングモータ32、33を制御す
る刺繍縫製制御の制御プログラム、この刺繍縫製制御の
制御プログラムに付随する本願特有の後述の模様部指定
制御の制御プログラムなどが格納されている。但し、本
願特有の模様部指定制御以外の制御は、一般的な制御で
あるためその説明は省略する。RAM25には、CPU
23で演算した演算結果を一時的に格納するポインタや
カウンタやバッファなどが設けられている。
【0024】次に、ミシンMの制御装置Cで実行する模
様部指定制御について説明する。先ず、ミシンMの電源
を投入し、多数の刺繍模様の刺繍データを格納したRO
Mカード27をセットした状態において、操作パネル9
のカードキーを操作すると、図3のように先頭の5つの
刺繍模様がディスプレイ10に表示されるので、「次ペ
ージ」や「前ページ」の所のタッチキー11を操作する
ことで表示内容を切り換え、所望の刺繍模様が表示され
たときに、その所望の刺繍模様の所のタッチキー11を
操作することでその刺繍模様を選択することができる。
次に、図3の表示状態において例えば象を表す刺繍模様
40を選択したものとすると、図4に図示のように、刺
繍模様40を構成する5つの模様部(顔41、耳42、
帽子43、帽子の頂部44、目・眉・輪郭線45)が表
示される。
【0025】次に、第1模様部(顔41)の色と同色の
針糸を掛けてから起動・停止スイッチ12の操作により
第1模様部の刺繍縫いが開始され、その刺繍縫いの完了
時にはストップコードに基いて刺繍ミシンMが停止する
ため、針糸の色替えを行い、以下同様に第2模様部以降
の刺繍縫いが実行される。ここで、刺繍縫いの実行中
に、針糸の破断や、下糸の使いきりなどのトラブルが発
生により刺繍縫いを中断した時には、頭出しキー9aを
操作すると、図5のように縫製中の刺繍模様の全部の模
様部と「頭出し」の表示とがディスプレイ10に表示さ
れ、その状態において刺繍縫いをやり直したい所望の模
様部の所のタッチキー11を操作することで所望の模様
部を指定し、その所望の模様部の先頭から刺繍縫いを再
開するようになっている。
【0026】次に、以上説明した模様部指定制御のルー
チンについて図8、図9のフローチャートに基いて説明
する。但し、図中符号Si(i=10、11、12、・
・・)は各ステップを示し、前記RAM25には、図7
に図示のような先頭アドレスメモリ25aと、そのメモ
リ25aのアドレスを指示するポインタPと、ROMカ
ード27の刺繍データのアドレスを指示するポインタI
とが設けられている。前記のように、操作パネル9のカ
ードキーの操作により制御が開始され、次に前記刺繍模
様の選択に応じた刺繍模様の選択処理がなされる(S1
0)と、選択された刺繍模様の全部の模様部がディスプ
レイ10に表示され(S11)、次に前記ROMカード
27の刺繍データのうち選択された刺繍模様の刺繍デー
タから全部の模様部の先頭アドレスを読み込み、図7に
図示のように、それら先頭アドレスが先頭アドレスメモ
リ25aに格納され(S12)、次にポインタPにアド
レスAd(メモリ25aの先頭アドレス)が設定される
(S13)。
【0027】次に、起動・停止スイッチ12が操作され
ると(S14、Yes)、ミシンモータ17が駆動され
(S15)、次にポインタIにポインタPで指示する先
頭アドレス(最初は、AD1である)が設定され(S1
6)、次にポインタIで指示する刺繍データがOMカ
ード27から読み込まれ(S17)、次に起動・停止ス
イッチ12から停止指令が入力されないときには(S1
9、No)、前記読み込んだ刺繍データに基いて第1、
第2ステッピングモータ32、33を駆動制御すること
で刺繍縫製処理が実行され(S19)、ストップコード
でないとき(S20、No)には、ポインタIが1つイ
ンクリメントされてから(S21)、S17へ戻り、S
17〜S21が繰り返され、このようにして順次刺繍縫
いが進行し、第1模様部の刺繍縫いが終了して、ストッ
プコードが読み出されると(S20、Yes)、S20
からS22へ移行してミシンモータ17が停止され(S
22)、次にポインタPが1つインクリメントされ
(S23)。
【0028】次にS24においてはポインタPで指示す
る先頭アドレス(AD1〜AD5)が有るか否か判定さ
れ、全部の模様部の刺繍縫いが終了しないうちはS24
の判定がYesとなって、S24からS14へ移行し、
S14以降が繰り返されるが、ポインタPがインクリメ
ントされポインタPがメモリ25aのアドレス(Ad+
1)を指示するため、前記と同様にして第2模様部の刺
繍縫いが実行され、以上のように順次繰り返すことによ
り、全部の模様部の刺繍縫いが終了すると、S24の判
定がNoとなって制御が終了する。尚、ディスプレイ1
0の表示に関して、刺繍縫製中には図4のような表示が
でるが、縫製中の模様部が最左側に位置するように第1
模様部以下の模様部が順次スクロールする。
【0029】ところで、針糸の破断や下糸の使いきりな
どのトラブルが発生したときには、糸切れ検出器からの
停止指令や起動・停止スイッチ12からの停止指令が入
力されると、S18の判定がYesとなって、S18か
らS25へ移行し、ミシンモータ17が停止される(S
25)。そこで、オペレータがトラブルの原因を解消
し、不完全な刺繍縫目をほどいてから、頭出しキー9a
を操作すると(S26、Yes)図5に図示のように、
選択されている全部の模様部がディスプレイ10に表示
されるとともにディスプレイ10の上段に「頭出し」の
メッセージが表示される(S27)。尚、この表示用デ
ータは表示制御プログラムに格納されているものとす
る。
【0030】次に、オペレータが刺繍縫いをやり直した
い所望の模様部を指定するために、その所望の模様部の
所のタッチキー11を操作すると(S28、Yes)、
模様部の指定に応じてポインタPが設定される(S2
9)。この場合、例えば、第3模様部を指定すると、ポ
インタPに(Ad+2)が設定される。次に、表示内容
の復帰切換え処理が実行され(S30)、S14へ戻
る。
【0031】ここで、頭出しキー9aを操作後模様部を
指定しない場合には、S28の判定がNoとなりS30
へ移行するため、ポインタPは変更されず、縫製が中断
した模様部に対応するアドレスを指示する。例えば、第
3模様部の縫製中に中断した場合には、ポインタPは
(Ad+2)に保持されることになる。更に、S25の
ミシンモータ17の停止後、頭出しキー9aを操作しな
い場合には、S26でNoと判定されてS13へ移行す
るため、次のS14においてポインタPはアドレスAd
に設定される。つまり、選択されている刺繍模様の先頭
(第1模様部の先頭)から刺繍縫製を再開することにな
る。
【0032】このように、ポインタPとメモリ25aと
を介して、刺繍縫いの中断時に、頭出しキー9aを操作
しないときには刺繍模様の第1模様部の先頭アドレスを
指示でき、また頭出しキー9aを操作後模様部を指定し
ないときには縫製が中断した模様部の先頭アドレスを指
示でき、また頭出しキー9aを操作後表示された模様部
の所のタッチキー11を操作することで縫製を再開した
い所望の模様部の先頭アドレスを指示することができる
ため、縫製中断時に所望の模様部から刺繍縫いを再開す
ることができるから、刺繍縫いの中断時に不完全な刺繍
縫いの模様部のみをほどいて、最小限必要な模様部から
刺繍縫いを再開することができる。それ故、刺繍縫いの
中断時のロスを最少限に抑え刺繍縫いの作業能率を格段
に高めることが出来る。特に、ディスプレイ10に表示
された模様部の所のタッチキー11を操作して所望の模
様部を指定できるため、模様部の指定が簡単化する。
【0033】次に、前記ステップS25〜S30の変形
例について説明すると、図10に示すように、停止指令
の入力に応じてミシンモータ17が停止され(S4
0)、次にオペレータが操作した頭出しキー9aの操作
回数Nがカウントされ(S41)、次にポインタPがP
−(N−1)に設定され、その後S14へ戻る。つま
り、頭出しキー9aを1回操作することで刺繍縫いが中
断した模様部の先頭アドレスを指示でき、また頭出しキ
ー9aをN回操作することで(N−1)だけ遡及した模
様部の先頭アドレスを指定することが出来る。但し、ポ
インタPはAd〜Ad+4の範囲をサイクリックに変化
するものとし、ディスプレイ10の表示は前記刺繍縫製
中と同様にポインタPで指示される模様部が最左側に位
置するように表示内容が切り換えられるものとする。
【0034】このように、頭出しキー9aを1ないし複
数回操作することで、ポインタPとメモリ25aとを介
して所望の模様部の先頭アドレスを指定し、その指定し
た模様部の先頭から刺繍縫いを再開することが出来る。
尚、頭出しキー9aに加えて、テンキーが設けられてい
る場合には、頭出しキー9aの操作後にテンキーにより
刺繍縫いを再開したい所望の模様部の模様部番号(1、
2、・・5)を指定することで、所望の模様部を指定す
るように構成してもよい。
【0035】尚、前記実施例では、刺繍模様の刺繍デー
タをROMカードに格納した場合を例として説明した
が、ROMカードの代わりに制御装置CのROM24又
は別のROMに格納することも有り得る。また、ディス
プレイ10をカラーディスプレイに構成し、各模様部の
色を入力設定してその色で模様部を表示するように構成
することも可能である。尚、前記実施例に係る模様部指
定制御は、一例を示すものにすぎず、本発明の技術思想
を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施し得ること
は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子制御式刺繍ミシン
の正面図である。
【図2】前記刺繍ミシンの制御系の構成図である。
【図3】刺繍模様選択時の表示例の説明図である。
【図4】選択した刺繍模様の複数の模様部の表示例の説
明図である。
【図5】頭出しキー操作時の複数の模様部の表示例の説
明図である。
【図6】ROMカードの刺繍データのデータ構造の説明
図表である。
【図7】RAMの先頭アドレスメモリの説明図表であ
る。
【図8】模様部指定制御のルーチンのフローチャートの
一部である。
【図9】模様部指定制御のルーチンのフローチャートの
残部である。
【図10】変形例に係る図9相当図である。
【図11】従来技術に係る刺繍模様の模様部の説明図で
ある。
【符号の説明】
M 電子制御式刺繍ミシン C 制御装置 9 操作パネル 9a 頭出しキー 10 ディスプレイ 11 タッチキー 12 起動・停止スイッチ 27 ROMカード 30 刺繍装置 32 第1ステッピングモータ 33 第2ステッピングモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−75084(JP,A) 特開 平2−11195(JP,A) 特開 昭63−255093(JP,A) 特開 平2−31789(JP,A) 特開 平1−139855(JP,A) 特許3009754(JP,B2) 特許2838228(JP,B2) 特公 昭60−19271(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 19/00 - 21/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下駆動される縫い針とこの縫い針と協
    働する針糸捕捉器とを含む縫目形成手段とを備え、夫々
    複数の模様部からなる複数の刺繍模様の刺繍データを刺
    繍模様別及び模様部別に区別して所定の順序で格納した
    刺繍データ記憶手段に記憶された情報に基づき動作し
    て、布に刺繍を施す電子制御式刺繍ミシンにおいて、 前記複数の刺繍模様を表示可能であると共に各刺繍模様
    とその刺繍模様を構成する複数の模様部を表示可能なデ
    ィスプレイを含む表示手段と、 複数の刺繍模様をディスプレイに表示させ、それら刺繍
    模様から縫製しようとする刺繍模様を選択可能な模様選
    択手段と、 前記模様選択手段で選択された刺繍模様を縫製中に一旦
    停止した後の縫製再開時に縫製を再開する模様部を指定
    する為に、ディスプレイに表示させた複数の模様部を介
    してそれらの任意の1つを指定可能な頭出し指定手段
    と、 前記刺繍データ記憶手段に格納されかつ前記縫製中の刺
    繍模様の刺繍データのうち、前記頭出し指定手段で指定
    された模様部の刺繍データを、縫製開始指令に応答して
    読み出すデータ読み出し手段と、 を備えたことを特徴とする電子制御式刺繍ミシン。
  2. 【請求項2】 前記模様選択手段により複数の刺繍模様
    を表示させるディスプレイ上の領域は、前記頭出し指定
    手段により複数の模様部を表示させるディスプレイ上の
    領域と共通であることを特徴とする請求項1に記載の電
    子制御式刺繍ミシン。
  3. 【請求項3】 何れかの刺繍模様の縫製中に一旦停止し
    た後の縫製再開時に縫製を再開する模様部の指定に際し
    て、前記表示手段に縫製が中断した刺繍模様の全ての模
    様部を表示させる為に操作される操作手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電子制御式刺繍ミ
    シン。
  4. 【請求項4】 前記模様選択手段と頭出し指定手段は、
    前記ディスプレイに重ねて設けられたタッチパネルによ
    り刺繍模様や模様部を指定することを特徴とする請求項
    1〜3の何れかに記載の電子制御式刺繍ミシン。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は、縫製中の模様部を識別
    可能に表示することを特徴とする請求項1〜4の何れか
    に記載の電子制御式刺繍ミシン。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、複数の色を表示可能な
    カラーディスプレイを有し、各模様部に設定された色で
    模様部を表示することを特徴とする請求項1〜5の何れ
    かに記載の電子制御式刺繍ミシン。
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