JP3145420B2 - ロボットおよびこのロボットを用いた被処理部材の処理方法 - Google Patents

ロボットおよびこのロボットを用いた被処理部材の処理方法

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JP3145420B2
JP3145420B2 JP5717691A JP5717691A JP3145420B2 JP 3145420 B2 JP3145420 B2 JP 3145420B2 JP 5717691 A JP5717691 A JP 5717691A JP 5717691 A JP5717691 A JP 5717691A JP 3145420 B2 JP3145420 B2 JP 3145420B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高真空中で使用するロ
ボットと、このロボットを用いた半導体ウェハなどの被
処理部材の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体のプロセス装置は、ウエハに対し
て化学エッチング、化学付着、物理的スパッタリング
等、真空中で処理するものが多い。そのために、真空中
で連続的に処理するマルチチャンバ形の半導体ウエハ処
理装置が増えている。
【0003】このマルチチャンバ形の半導体ウエハ処理
装置は、装置の中央部に搬送室を設け、その外側に複数
の処理室を円形に配置した構造である。処理室の真空度
が処理内容によって異なるため、搬送室と各処理室間を
ゲートバルブで仕切り、ウエハの出し入れはゲートバル
ブを開閉して行う。
【0004】前記ウエハの搬送室には、真空対応の搬送
装置を設け、処理室からのウエハの出し入れを行う。搬
送装置は通常、真空ロボットと呼ばれ、本体が真空チャ
ンバに固定され、アーム部が真空中で可動する構造とな
っている。この構造においては、関節構造、直動構造と
もに軸受の摩耗がはやく、発塵,発ガスが問題となって
いる。
【0005】そのために、摺動面を封止するか、摺動面
を持たない構造が提案されており、その一例として特開
昭63−92205号公報に記載されている技術があ
る。しかし、従来技術ではどの方式においても、機構が
大掛かりとなり、大きな搬送室、大きなマルチチャンバ
が必要となり、膨大な設備投資が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に摺動面における
真空中の摩擦係数は、大気中の数倍となる。そのため
に、真空ロボットの関節部において、例えころがり軸受
であっても、大気中以上の摩耗,発塵,発ガスが避けら
れない。このことは、ウエハ上に塵が付着し、また発生
したガスによりウエハ表面を化学変化させ、半導体の品
質を低下させるとともに、関節部の摩耗により真空ロボ
ットの信頼性を低下させる。また、ころがり軸受に真空
グリスを使用しても、耐真空度は10のマイナス7乗程
度であり、しかも多少のガスは発生する。さらに、将来
ウルトラクリーン対応として必要となる10のマイナス
8乗以上の真空度には対応できない。
【0007】本発明の第1の目的は、摩耗による発塵、
発ガスのおそれがなく、高真空下で使用して信頼性の大
いロボットを提供することにある。また、本発明の第
2の目的は、予め設定した位置に、ワークを正確に搬送
し得るロボットを提供することにある。
【0008】さらに、本発明の第3の目的は、剛性が大
きくかつ搬送距離を大きく取ることが可能なロボットを
提供することにある。
【0009】また、本発明の第4の目的は、弾性アーム
の振動を防止し、より一層信頼性の大きいロボットを提
供することにある。
【0010】さらに、本発明の第5の目的は、小さい駆
動トルクで駆動し得るロボットを提供することにある。
【0011】また、本発明の第6の目的は、三次元方向
にワークを搬送し得るロボットを提供することにある。
【0012】さらに、本発明の第7の目的は、前記各ロ
ボットを用い、半導体ウェハの処理を行う半導体ウェハ
の処理方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本出願の請求項1に記載の発明は、可逆回転する一
対の回転駆動部と、各回転駆動部によって駆動され、互
いに反対方向に回転する一対の回転軸と、ばね材で形成
され、一端が前記回転軸に固定され互いに対向するよう
に配置された第1および第2の一対の弾性アームと、両
弾性アームの他端を連結するように固定されたワーク用
のハンドとを設けた
【0014】また、本出願の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の発明において、前記各弾性アームに、
前記ハンド側の端部から回転軸側の端部に向いその剛性
を漸増させた弾性アームを用いた。また、本出願の請求
項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記弾性アームが、一端が前記各回転軸に固定された一
対のリンクと、ばね材で形成され、一端が前記リンクの
他端に固定され互いに対向するように配置された一対の
弾性アームとで構成され、両弾性アームの他端にワーク
用のハンドを固定した
【0015】また、本出願の請求項4に記載の発明は、
請求項1に記載の発明において、前記弾性アームが、側
面から見て倒U字状に形成され、それぞれ前記各回転軸
に固定された一対のリンクと、一端が前記リンクの上片
および下片に固定された各一対のねじりばねと、帯状の
ばね材で形成され、前記各ねじりばねの他端に固定され
た上下各一対の弾性アーム片とで構成され、前記各弾性
アーム片の他端にワーク用のハンドを固定した
【0016】また、本出願の請求項5に記載の発明は、
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発明におい
て、前記回転駆動部と回転軸を支持する回転ドラムと、
この回転ドラムを回転駆動する旋回駆動部とを設けた
また、本出願の請求項6に記載の発明は、請求項1に記
載の発明において、前記回転ドラム上に水平方向に配置
され、回転駆動部により回転駆動される回転軸と、前記
第1および第2の弾性アームに囲まれた空間と直角な垂
直面内に、一端が前記回転軸に固定され、かつ、他端が
前記ワーク用ハンドに固定され、側面から見て上方に向
かって凸円弧状に形成された第3の弾性アームを設け
【0017】また、本出願の請求項7に記載の発明は、
請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の発明におい
て、前記ワーク用のハンドの位置を検出する位置検出手
段と、この位置検出手段により検出されたワーク用のハ
ンドの位置に基づいて、少なくとも前記回転軸の回転速
度もしくは回転量のいずれか一つを決定し、前記回転駆
動部を制御する制御回路とを設けた
【0018】また、本出願の請求項8に記載の発明は、
請求項7に記載の発明において、前記位置検出手段によ
り検出されたハンドの位置に基づいて、前記回転軸の回
転速度および回転量と、前記回転ドラムの回転方向およ
び回転量を決定し、前記回転駆動部と旋回駆動部を制御
する制御回路を設けた
【0019】また、本出願の請求項9に記載の発明は、
請求項7もしくは請求項8に記載の発明において、前記
位置検出手段を、前記各回転軸に連結された回転量計測
手段もしくは、前記各弾性アームに設けられたひずみゲ
ージおよび温度センサもしくは、前記ハンドを停止させ
るべき位置に対応させて配置された位置センサのうち少
なくとも一つ以上を備えて構成した
【0020】また、本出願の請求項10に記載の発明
は、請求項7もしくは請求項8に記載の発明において、
前記位置検出手段を、前記ハンドの幅方向に所定の間隔
でスリットが形成され、かつ、前記ハンドに固定された
ターゲットと、前記回転ドラムに配置され前記ターゲッ
トに向けて照射した光の反射光を受光する一対の変位計
と、これらの変位計を前記ハンドの幅方向に移動させる
駆動部とにより構成した
【0021】また、本出願の請求項11に記載の発明
は、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の発明
において、前記各弾性アームの振動特性を検出する振動
検出手段と、この振動検出手段で検出された振動特性に
基づき、各弾性アームに適正な力を適正なタイミングで
加える防振手段とを設けた
【0022】また、本出願の請求項12に記載の発明
は、請求項11に記載の発明において、前記振動検出手
段を、各弾性アームに対応させて配置された変位センサ
で構成し、前記防振手段を、電磁石で構成したまた、
本出願の請求項13に記載の発明は、請求項11に記載
の発明において、前記振動検出手段を、各弾性アームに
対応させて配置された変位センサで構成し、前記防振手
段を、バイモルフ形のピエゾ素子と、このピエゾ素子に
電力を供給する電源とで構成した
【0023】また、本出願の請求項14に記載の発明
は、可逆回転する一対の回転駆動部と、各回転駆動部に
よって駆動され、互いに反対方向に回転する一対の回転
軸と、ばね材で形成され、一端が前記回転軸に固定され
互いに対向するように配置された第1および第2の一対
の弾性アームと、両弾性アームの他端を連結するように
固定され、被処理部材を保持するワーク用のハンドと、
前記被処理部材の位置決め位置、振動、温度を検出する
各検出手段のうち少なくとも一つ以上をもち、前記検出
手段の検出結果に基づいて前記部材の位置決め位置、振
動などを制御して搬送するようにした。
【0024】また、本出願の請求項15に記載の発明
は、ばね材で形成された一対の弾性アームを互いに対向
させて配置し、両弾性アームの一方の端部にワーク用の
ハンドを固定し、各弾性アームの他方の端部に該弾性ア
ームに曲げモーメントを加える回転軸に取付け、各回転
軸を可逆回転する回転駆動部に連結したロボットによ
り、半導体ウェハを処理プロセスの受け入れ位置から排
出位置まで順次搬送する間に、半導体ウェハに所定のプ
ロセス処理を行うようにした。
【0025】また、本出願の請求項16に記載の発明
は、ばね材で形成された一対の弾性アームを互いに対向
させて配置し、両弾性アームの一方の端部にワーク用の
ハンドを固定し、各弾性アームの他方の端部に該弾性ア
ームに曲げモーメントを加える回転軸に取付け、各回転
軸を可逆回転する回転駆動部に連結し、前記回転軸と回
転駆動部とを回転ドラムに取り付け、該回転ドラムを旋
回駆動部に連結したロボットにより、半導体ウェハを処
理プロセスの受け入れ位置から排出位置まで順次搬送す
る間に、半導体ウェハに所定のプロセス処理を行うよう
にした。
【0026】
【作用】前記請求項1記載のロボットでは、2本の回
転軸を回転駆動部により互いに反対方向に回転させ、弾
性アームに曲げモーメントを加え、両弾性アームを例え
ば縮小させる方向に変形させると、ワーク用のハンドが
前記2本の回転軸を結ぶ直線に近接する方向に移動す
る。また、2本の回転軸を前述した方向と逆方向に回転
させ、両弾性アームを伸長させる方向に変形させると、
ワーク用のハンドが前記2本の回転軸を結ぶ直線から離
れる方向に移動する。
【0027】これにより、請求項1に記載の発明では、
無関節のロボットで一直線状にワークを搬送することが
できる。したがって、摺動またはころがり摩耗による発
塵、発ガスを防止することができる。また、真空グリス
を使用する必要もないので、耐真空度も向上させること
ができ、その結果高真空中で使用した場合であっても、
信頼性を向上させることができる。
【0028】また、請求項2に記載の発明では、弾性ア
ームの強度を増大させ、搬送距離を長くすることができ
る。また、請求項3に記載の発明では、回転軸の回転力
がリンクを介して弾性アームに伝えられるため、弾性ア
ームの変形に必要な曲げモーメントを発生させる回転軸
の回転トルクを小さくすることができる。
【0029】また、請求項4に記載の発明では、回転軸
の回転力がリンクを介して弾性アームに伝えられるた
め、弾性アームの変形に必要な曲げモーメントを発生さ
せる回転軸の回転トルクを小さくすることができる。ま
た、上下各一対の弾性アーム片により弾性アームの上下
方向の剛性を高めることができる。
【0030】また、請求項5に記載の発明では、回転ド
ラムを回転させることによりワーク用のハンドを旋回さ
せることができ、ワークを直線方向だけでなく旋回方向
にも搬送することができる。
【0031】また、請求項6に記載の発明では、第3の
弾性アームを設け、この第3の弾性アームを上下方向に
変形させることにより、ワーク用のハンドを上下方向に
移動させることができる。
【0032】また、請求項7に記載の発明では、制御回
路が、ワーク用のハンドの位置を検出する位置検出手段
により検出されたハンドの位置に基づいて、回転軸の回
転速度および回転量を決定し、回転駆動部を制御するこ
とにより、ハンドを直進方向の予め定められた位置に正
確に位置決めし、ワークを所定の位置に正確に搬送する
ことができる。
【0033】また、請求項8に記載の発明では、制御回
路が、ワーク用のハンドの位置を検出する位置検出手段
により検出されたハンドの位置に基づいて、回転軸の回
転速度および回転量と、回転ドラムの回転方向および回
転量を決定し、回転駆動部と旋回駆動部を制御すること
により、ハンドを直進方向および旋回方向の予め定めら
れた位置に正確に位置決めし、ワークを所定の位置に正
確に搬送することができる。
【0034】また、請求項9に記載の発明では、前記ワ
ーク用のハンドの位置を検出する位置検出手段を、前記
各回転軸に連結された回転量計測手段もしくは、前記各
弾性アームに設けられたひずみゲージおよび温度センサ
もしくは、前記ハンドを停止させるべき位置に対応させ
て配置された位置センサのうち少なくとも一つ以上を備
えて構成し、請求項10に記載の発明では、前記位置検
出手段を、前記ハンドの幅方向に所定の間隔でスリット
が形成され、かつ、前記ハンドに固定されたターゲット
と、前記回転ドラムに配置され前記ターゲットに向けて
照射した光の反射光を受光する一対の変位計と、これら
の変位計を前記ハンドの幅方向に移動させる駆動部とに
より構成したので、それぞれハンドおよびハンドで支持
したワークを予め定められた位置に正確に位置決めする
ことができる。
【0035】また、請求項11に記載の発明では、前記
各弾性アームの振動特性を検出する振動検出手段と、こ
の振動検出手段で検出された振動特性に基づき、防振手
段で各弾性アームに適正な力を適正なタイミングで加え
ることにより、振動によるトラブルを解消することがで
きる。
【0036】また、請求項12に記載の発明では、前記
振動検出手段を、各弾性アームに対応させて配置された
変位センサで構成し、前記防振手段を電磁石で構成し
また、請求項13に記載の発明では、前記振動検出手段
を、各弾性アームに対応させて配置された変位センサで
構成し、前記防振手段を、バイモルフ形のピエゾ素子
と、このピエゾ素子に電力を供給する電源とで構成した
ので、それぞれ弾性アームの振動をよりよく防止するこ
とができる。
【0037】また、請求項14に記載の発明では、ワー
ク用のハンドに支持された部材を複数の搬送位置に順次
搬送して位置決めするロボットにおいて、前記部材の位
置決め位置、振動、温度を検出する各検出手段のうち少
なくとも一つ以上をもち、前記検出手段の検出結果に基
づいて前記部材の位置決め位置、振動などを制御して搬
送するようにしたので、それぞれハンドおよびハンドで
支持したワークを予め定められた位置に正確に位置決め
することができる。
【0038】また、請求項15に記載の発明では、ばね
材で形成された一対の弾性アームを互いに対向させて配
置し、両弾性アームの一方の端部にワーク用のハンドを
固定し、各弾性アームの他方の端部に該弾性アームに曲
げモーメントを加える回転軸に取付け、各回転軸を可逆
回転する回転駆動部に連結したロボットにより、半導体
ウェハを処理プロセスの受け入れ位置から排出位置まで
順次搬送する間に、半導体ウェハなどの被処理物に所定
のプロセス処理を行うようにしたので、被処理物を確実
に搬送し、かつ、正確に位置決めして処理することがで
きる。
【0039】さらに、請求項15に記載の発明では、ば
ね材で形成された一対の弾性アームを互いに対向させて
配置し、両弾性アームの一方の端部にワーク用のハンド
を固定し、各弾性アームの他方の端部に該弾性アームに
曲げモーメントを加える回転軸に取付け、各回転軸を可
逆回転する回転駆動部に連結し、前記回転軸と回転駆動
部とを回転ドラムに取り付け、該回転ドラムを旋回駆動
部に連結したロボットにより、半導体ウェハなどの被処
理物を処理プロセスの受け入れ位置から排出位置まで順
次搬送する間に、被処理物に所定のプロセス処理を行う
ようにしたので、被処理物の品質の向上を図ることがで
きる。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0049】図2はマルチチャンバ形の半導体ウエハ処
理装置と、この半導体ウエハ処理装置に、ウエハ搬送装
置として配備された無関節真空ロボットとを示す一部横
断平面図、図3は図2のA−A線切断拡大断面図であ
る。
【0050】これらの図に示す半導体ウエハ処理装置
は、装置中央部に設けられた搬送室31と、この搬送室
31の外側にほぼ90度の間隔をおいて設置された処理
室32,33,34およびロードロック室35とを備え
て構成されている。
【0051】前記搬送室31と処理室32,33,34
とロードロック室35とは、ステンレスもしくはアルミ
合金などの金属により円筒形に形成されている。また、
搬送室31と処理室32,33,34とロードロック室
35の上下部は、上板36および下板37により密閉さ
れている。さらに、搬送室31と処理室32,33,3
4とロードロック室35は、複数本の支柱38の上部に
支持されている。
【0052】前記各処理室32,33,34には、処理
の種類に対応した処理ユニット39,40,41と、真
空吸引手段(図示せず)とが設けられている。また、ロ
ードロック室35にはウエハ用の出入口42が設けられ
ている。この出入口42には、開閉蓋43が取り付けら
れている。
【0053】前記搬送室31と各処理室32,33,3
4間、および搬送室31とロードロック室35間には、
それぞれゲートバルブ44が設けられている。
【0054】前記各処理室32,33,34およびロー
ドロック室35には、ウエハ用のリフタ45が設けられ
ている。このリフタ45の上面には、ウエハ1を支持す
るための複数本の支持ピン46が植設されている。
【0055】前記搬送室31には、半導体ウエハ搬送装
置として、無関節真空ロボットが配備されている。この
無関節真空ロボットは、搬送室31と各処理室32,3
3,34間、および搬送室31とロードロック室35間
にウエハ1を搬送すべく設けられている。
【0056】図1は無関節真空ロボットの第1の実施例
を示す図、図4は図1の無関節真空ロボットの動作説明
図、図5は図1の無関節真空ロボットの弾性アームの形
状変化を示す図、図6は図5の弾性アームの形状変化と
曲げ応力の変化を示す図、図7,図8および図9は図2
に対応させて示した無関節真空ロボットの動作を示す図
である。
【0057】これらの図に示す無関節真空ロボットの第
1の実施例では、ウエハ1を授受するハンド2と、2個
一対の弾性アーム3,4と、弾性アーム3,4の回転軸
5,6と、一方の回転軸5に設けられた磁性流体シール
7とトルクメータ9とモータ11とエンコーダ13と、
他方の回転軸6に設けられた磁性流体シール7とトルク
メータ10とモータ12とエンコーダ14と、回転ドラ
ム15と、この回転ドラム15の旋回駆動部16と、前
記回転ドラム15と旋回駆動部16間に設けられた磁性
流体シール17と、一方の弾性アーム3に取り付けられ
たひずみゲージ19と温度センサ21と、他方の弾性ア
ーム4に取り付けられたひずみゲージ20と温度センサ
22と、前記ハンド2に対応させて設置された変位セン
サ23,24と、前記モータ11,12および旋回駆動
部16の制御回路とを備えて構成されている。
【0058】前記ハンド2は、ほぼフォーク状に形成さ
れ、かつ弾性アーム3,4の一方の端部にわたって固定
されている。
【0059】前記弾性アーム3,4は、ステンレス、り
ん青銅等のばね材により帯状に形成され、互いに同一水
平面上に線対称に配置されている。また、弾性アーム
3,4は互いに凸円弧状をなす形状に形成されている。
さらに、弾性アーム3,4の他方の端部は、それぞれ回
転軸5,6に連結されている。
【0060】前記回転軸5,6は、当該モータ11,1
2に連結され、回転操作される。
【0061】前記磁性流体シール7,8は、回転軸5,
6と回転ドラム15間をシールするようになっている。
【0062】前記トルクメータ9,10は、回転軸5,
6に加わるトルク量を計測し、その計測値を後述の制御
回路のデータ入力部25(図1参照)に送信するように
なっている。
【0063】前記モータ11,12は、互いに反対方向
に同時にしかも可逆回転し、当該回転軸5,6を互いに
反対方向に回転させ、回転軸5,6の回転を介して弾性
アーム3,4を伸縮させるようになっている。
【0064】前記エンコーダ13,14は、モータ1
1,12による回転軸5,6の回転量を計測し、その計
測値を制御回路のデータ入力部25に送信するようにな
っている。
【0065】前記回転ドラム15は、ハンド2からエン
コーダ13,14に至る部材を図1の中心軸O−Oの回
りに旋回させるようになっている。
【0066】前記旋回駆動部16は、回転ドラム15を
旋回動作させるようになっている。
【0067】前記ハンド2から回転ドラム15に至る部
材は、図2および図3から分かるように、半導体ウエハ
処理装置内に配置され、旋回駆動部16は大気側に配置
されている。そして、前記磁性流体シール17は半導体
ウエハ処理装置と旋回駆動部間をシールするように取り
付けられている。
【0068】前記ひずみゲージ19,20は、当該弾性
アーム3,4がたわむことによるひずみ量を計測し、そ
の計測値を制御回路のデータ入力部25に送信するよう
になっている。
【0069】前記温度センサ21,22は、当該弾性ア
ーム3,4の温度変化を計測し、その計測値を制御回路
のデータ入力部25に送信するようになっている。
【0070】前記変位センサ23,24は、図2から分
かるように、半導体ウエハ処理装置の処理室内に設置さ
れ、この処理室内でのハンド2の水平面内における縦,
横方向の位置を計測し、その計測値を後述の制御回路の
推論制御部26の弾性アーム形状・ウエハ位置推論部2
7に送信するようになっている。
【0071】この第1の実施例では、トルクメータ9,
10と、前記エンコーダ13,14と、ひずみゲージ1
9,20と、温度センサ21,22と、変位センサ2
3,24とにより、ハンド2の位置検出手段が構成され
ている。
【0072】前記制御回路は、図1に示すように、デー
タ入力部25と、推論制御部26と、速度・回転量制御
部29と、ドライバ30とを備えて構成されている。前
記推論制御部26は、弾性アーム形状・ウエハ位置推論
部27と、速度・回転量モード決定部28とを有してい
る。前記データ入力部25では、トルクメータ9,10
から回転軸5,6に加わるトルク量の計測値を受信し、
エンコーダ13,14から回転軸5,6の回転量の計測
値を受信し、またひずみケージ19,20から弾性アー
ム3,4のたわみによるひずみ量の計測値を受信し、さ
らに温度センサ21,22から弾性アーム3,4の温度
変化の計測値を受信し、これらのデータを推論制御部2
6の弾性アーム形状・ウエハ位置推論部27に送信す
る。前記弾性アーム形状・ウエハ位置推論部27は、変
位センサ23,24から半導体ウエハ処理装置の処理室
内におけるハンド2の縦,横方向の位置の計測値を受信
し、データ入力部25から前述のデータを受信し、これ
らのデータと、予めデータベースに蓄積されているデー
タに基づいて、弾性アーム3,4の形状およびウエハ2
の位置とを推論し、その推論結果を速度・回転量モード
決定部28に送信する。前記速度・回転量モード決定部
28は、弾性アーム形状・ウエハ位置推論部27から弾
性アーム3,4の形状とウエハ2の位置に関する推論結
果を受信し、回転軸5,6のモータ11,12および旋
回駆動部16の回転速度・回転量を決定し、速度・回転
量制御部29に送信する。前記速度・回転量制御部29
は、速度・回転量モード決定部28から回転軸5,6の
モータ11,12および旋回駆動部16の速度・回転量
を受信し、回転軸5,6のモータ11,12および旋回
駆動部16の制御量を決定し、ドライバ30に送信す
る。前記ドライバ30は、速度・回転量制御部29から
回転軸5,6のモータ11,12および旋回駆動部16
の制御量を受信し、その制御量に基づいて回転軸5,6
のモータ11,12および旋回駆動部16を制御する。
【0073】次に、前記第1の実施例の無関節真空ロボ
ットの動作を説明する。
【0074】いま、図1および図4の(b)に示す状態
を基準状態とすると、この状態では弾性アーム3,4と
も互いに外側に弓形に膨んだ形状となっており、二つの
弾性アーム3,4は同一水平面内で線対称をなしてい
る。
【0075】前記図1,図4の(b)の基準状態から図
4において、モータ11により回転軸5を反時計回り
に、モータ12により回転軸6を時計回りに同時にほぼ
90度回転させると、回転軸5,6から当該弾性アーム
3,4に回転トルクが負荷され、弾性アーム3,4に曲
げモーメントが作用し曲率半径が大きくなり、図4の
(a)に示すように、回転軸5,6を結ぶ直線とハンド
2間の距離が長くなる。
【0076】前記図4の(a)の状態からモータ11に
より回転軸5を時計回りに、モータ12により回転軸6
を反時計回りに同時にほぼ90度回転させると、図4の
(b)の状態に戻る。
【0077】さらに、前記図4の(b)の状態からモー
タ11により回転軸5を時計回りに、モータ12により
回転軸6を反時計回りに同時にほぼ90度回転させる
と、弾性アーム3,4の曲率半径がより一層小さくな
り、弾性アーム3,4がほぼだ円形を形造る図4の
(c)の状態になる。この状態では、図4の(b)の状
態に比較して、回転軸5,6を結ぶ直線とハンド2間の
距離が短くなる。
【0078】前記図4の(c)の状態から引き続きモー
タ11により回転軸5を時計回りに、モータ12により
回転軸6を反時計回りに同時にほぼ90度回転させる
と、弾性アーム3,4ともほぼ釣り針形に巻き込まれ、
回転軸5,6を結ぶ直線とハンド2間の距離がより一層
短くなる。このように、モータ11,12を順方向およ
び逆方向に駆動し、回転軸5,6を回転させ、弾性アー
ム3,4に回転トルクを負荷することにより、回転軸
5,6を結ぶ直線とハンド2間の距離を伸縮させること
ができ、ハンド2上のウエハ1を例えば図4の(a)か
ら(d)のストロークの範囲内で直線的に搬送すること
ができ、これに図1に示す旋回駆動部16により、回転
ドラム15の中心軸O−O回りの旋回運動とを加えるこ
とにより、回転ドラム15の中心軸O−Oの回りに旋回
移動させることが可能となる。なお、図4において、基
準状態を(b)の状態に限らず、(a),(c)または
(d)のいずれの状態でもよい。
【0079】ところで、回転軸5,6を回転させ、弾性
アーム3,4を実際に変形させたときの、弾性アーム
3,4の変形の軌跡は、概略図5に示すようになる。試
料として用いた弾性アーム3,4は、ばね用ステンレス
鋼帯で、厚さが0.3mm、幅が100mm、長さが765
mmである。回転軸5と回転軸6間の間隔は、100mmと
した。回転軸5,6を図5において弾性アーム3,4が
3a,4aの状態から3d,4dの状態になるまで回転
させた。このとき、ハンド2を2aの位置から2dの位
置に移動させることができ、ハンド2上のウエハ1を1
aの位置から1dの位置まで搬送することができた。
【0080】ここで、回転軸5,6を結ぶ直線とウエハ
1までの最短距離をR、弾性アーム3,4に加わる曲げ
応力をσとすると、最短距離Rと曲げ応力σの関係は、
図6に示すようになる。図6の横軸は図5に示す回転軸
5,6とウエハ1までの距離Rで、単位はmmで示してお
り、縦軸は弾性アーム3,4に加わる曲げ応力σを示し
ている。
【0081】前記曲げ応力σの計算には、材料力学の基
本式である、次の数1,数2,数3,数4を用いた。
【0082】
【数1】
【0083】
【数2】
【0084】
【数3】
【0085】
【数4】
【0086】また、弾性アーム3,4は曲げ応力σに対
して塑性変形しないようにしなければならない。したが
って、弾性変形範囲内で使用する必要があり、ばね用ス
テンレス鋼の場合、40kg/mm2である。このことか
ら、弾性アーム3,4の曲げることが可能な範囲も決ま
り、図6に示すe点からf点までの範囲となり、ストロ
ークが124mmの範囲でウエハ1を搬送することができ
る。
【0087】さらに、弾性アーム3,4が曲げ応力σを
強く受けるのは、回転軸5,6に近い部分である。この
ことは、図5に示した弾性アームの曲率半径と、数1,
数2,数3,数4から分かる。よって、弾性アーム3,
4を回転軸5,6に近づくに従い、剛性を漸増すること
により、ウエハ1の搬送距離(ストローク)を長くする
ことができる。
【0088】ついで、半導体ウエハ処理装置と、前記第
1の実施例の無関節真空ロボットとの関連動作につい
て、図1,図2,図4,図7,図8および図9を用いて
説明する。
【0089】いま、図2,図7,図8および図9に示す
処理室32で、処理ユニット39により所定の処理を施
したウエハ1を、無関節真空ロボットにより図2に示す
ごとく搬送室31から処理室33に搬入し、処理を施す
ものとする。
【0090】この場合には、搬送室31と処理室33間
に設けられたゲートバルブ44のみを開け、他のゲート
バルブ44を閉めておく。また、処理室33に設けられ
たリフタ45によりウエハ用の支持ピン46を下降させ
ておく。
【0091】この状態から、図2において、無関節真空
ロボットのモータ11により回転軸5を反時計回りに、
モータ12により回転軸6を時計回りにほぼ180度回
転させる。これにより、弾性アーム3,4が図4の
(c)の状態から(b)の状態を経て(a)の状態に伸
長し、図7に示すように、ウエハ1を乗せたハンド2が
搬送室31から処理室33内の所定位置に移動し、この
処理室33内にウエハ1を搬入する。
【0092】前記無関節真空ロボットの動作時、回転軸
5,6に設けられたトルクメータ9,10により、回転
軸5,6に加わるトルク量を計測し、その計測値を制御
回路のデータ入力部25に送信する。また、回転軸5,
6に設けられたエンコーダ13,14により、回転軸
5,6の回転量を計測し、その計測値も前記データ入力
部25に送信する。さらに、弾性アーム3,4に設けら
れたひずみゲージ19,20により、弾性アーム3,4
のひずみ量を計測し、その計測値も前記データ入力部2
5に送信する。そして、弾性アーム3,4に設けられた
温度センサ21,22により、使用雰囲気下での弾性ア
ーム3,4の温度変化を計測し、その計測値も前記デー
タ入力部25に送信する。前記データ入力部25では、
受信した前記計測値を制御回路の推論制御部26の弾性
アーム形状・ウエハ位置推論部27に送信する。しか
も、処理室33内に、ウエハ1を乗せたハンド2が入っ
て来ると、処理室33に設置された変位センサ23,2
4により、ハンド2の縦,横方向の位置を計測し、その
計測値を前記弾性アーム形状・ウエハ位置推論部27に
送信する。前記弾性アーム形状・ウエハ位置推論部27
は、前記データ入力部25および変位センサ23,24
からデータを受信し、これらのデータと、予めデータベ
ースに蓄積されているデータにより、弾性アーム3,4
の形状およびウエハ1の位置とを推論し、その推論結果
を推論制御部26の速度・回転量モード決定部28に送
信する。前記速度・回転量モード決定部28では、前記
弾性アーム形状・ウエハ位置推論部27から受信した推
論結果に基づいて、モータ11,12および旋回駆動部
16の回転速度・回転量を決定して速度・回転量制御部
29に送信し、この速度・回転量制御部29ではモータ
11,12および旋回駆動部16の制御量を決定してド
ライバ30に送信し、このドライバ30は前記速度・回
転量制御部29により決定された制御量に従って前記モ
ータ11,12および旋回駆動部16を制御する。これ
により、回転軸5,6および弾性アーム3,4を適正な
速度で駆動し、ハンド2を処理室33内に正確に位置決
めし、ウエハ1を同処理室33内の所定位置に正確に位
置決めすることが可能となる。
【0093】前記処理室33内にハンド2を介してウエ
ハ1を位置決めしたのち、リフタ45により支持ピン4
6を上昇させ、ハンド2からウエハ1を受け取る。前記
支持ピン46にウエハ1を引き渡したのち、無関節真空
ロボットのモータ11により回転軸5を反時計回りに、
モータ12により回転軸6を時計回りに同時にほぼ18
0度回転させる。これにより、弾性アーム3,4が図4
の(a)の状態から(b)の状態を経て(c)の状態に
縮小し、空の状態のハンド2と弾性アーム3,4は搬送
室31内に戻る。
【0094】前記無関節真空ロボットのハンド2と弾性
アーム3,4が搬送室31内に戻ったのち、搬送室31
と処理室33間のゲートバルブ44が閉じられ、支持ピ
ン46で支持されているウエハ1に処理ユニット40に
より所定の処理が施される。
【0095】前記処理室33内で処理ユニット40によ
りウエハ1に所定の処理を施したのち、ゲートバルブ4
4を開け、弾性アーム3,4を伸長させ、支持ピン46
により支持されているウエハ1の下方にハンド2を挿入
し、リフタ45により支持ピン46を下降させ、処理室
33で処理されたウエハ1をハンド2に引き渡す。
【0096】ついで、弾性アーム3,4を縮小させ、ウ
エハ1を乗せたハンド2を搬送室31内に引き戻し、搬
送室31と処理室33間に設けられたゲートバルブ44
を閉じる。
【0097】続いて、無関節真空ロボットの旋回駆動部
16により回転ドラム15とこれに取り付けられている
部材を、回転ドラム15の中心軸O−Oを回転中心とし
て、図2において、反時計回りにほぼ90度旋回させ、
弾性アーム3,4と、ウエハ1を乗せたハンド2とを処
理室33に対向する位置から、図8に示すように、次の
処理室34に対向する位置に移動させる。
【0098】そして、この位置でも、搬送室31と処理
室34間に設けられたゲートバルブ44を開き、弾性ア
ーム3,4を伸長させ、図9に示すように、ハンド2を
介して処理室34内にウエハ1を入れ、このウエハ1を
所定の位置に位置決めし、リフタ45により支持ピン4
6を上昇させ、この支持ピン46にウエハ1を引き渡
し、弾性アーム3,4を縮小させ、空のハンド2を搬送
室31内に引き戻し、搬送室31と処理室34間に設け
られたゲートバルブ44を閉じ、処理室34に設けられ
た処理ユニット41により、支持ピン46に支持されて
いるウエハ1に所定の処理を施す。
【0099】前述のごとく、処理室34でウエハ1に所
定の処理を施したのち、搬送室31と処理室34間に設
けられたゲートバルブ44を開け、弾性アーム3,4を
伸長させ、ハンド2を支持ピン46により支持されてい
るウエハ1の下方に挿入し、リフタ45により支持ピン
46を下降させ、ウエハ1をハンド2に引き渡し、弾性
アーム3,4を縮小させ、ウエハ1を乗せたハンド2を
搬送室31内に引き戻し、搬送室31と処理室34間に
設けられたゲートバルブ44を閉じる。
【0100】ここで、ウエハ1に対する処理室34内で
の処理が最終処理とすると、無関節真空ロボットの回転
ドラム15とこれに取り付けられている部材とを、旋回
駆動部16により回転ドラム15の中心軸O−Oを回転
中心として、図9において反時計回りにほぼ90度旋回
させ、弾性アーム3,4とウエハ1を乗せたハンド2と
をロードロック室35に対向する位置に移動させる。
【0101】ついで、搬送室31とロードロック室35
間に設けられたゲートバルブ44を開け、弾性アーム
3,4を伸長させ、ウエハ1を乗せたハンド2をロード
ロック室35内の所定位置に移動させ、このロードロッ
ク室35に設けられたリフタ45により支持ピン46を
上昇させ、ハンド2から支持ピン46にウエハ1を引き
渡し、弾性アーム3,4を縮小させ、空のハンド2を搬
送室31内に引き戻し、搬送室31とロードロック室3
5間に設けられたゲートバルブ44を閉じる。
【0102】その後、ロードロック室35に設けられた
開閉蓋43を開け、最終処理が施されたウエハ1を半導
体ウエハ処理装置の外部に取り出し、次工程に送り、開
閉蓋43を閉じる。
【0103】前記半導体ウエハ処理装置と、これに組み
込まれたウエハ搬送装置である無関節真空ロボットの順
序動作により、半導体ウエハ処理装置の搬送室31から
各処理室32,33,34に、ウエハ1を確実に搬送
し、かつ正確に位置決めし、処理することが可能とな
る。
【0104】しかも、この第1の実施例の無関節真空ロ
ボットでは、ロボットのアームに関節部がないので、摺
動,ころがり摩擦等が発生せず、したがって半導体の品
質を低下させる塵,ガス等が発生しない。また、真空グ
リス等も不要であるため、ロボットのアームの耐真空度
も向上するので、ウエハ1の処理室32,33,34を
高真空度にすることができ、したがって半導体の品質の
向上を図ることが可能となる。
【0105】続いて、図10は本発明の第2の実施例を
示すもので、弾性アーム部分の斜視図である。
【0106】この図10に示す第2の実施例では、弾性
アーム3,4がハンド2側の端部から回転軸5,6の端
部側に向かうに従い、帯状のばね材の厚さbを漸増さ
せ、かつ帯状のばね材の高さhを漸増させている。
【0107】その結果、弾性アーム3,4の帯状のばね
材の断面積が回転軸5,6に近づくに従って大きくな
り、曲げ応力σに対する剛性を増大させることができ
る。これにより、前記図5に示す弾性アームの曲率半径
と、数1〜数4から分かるように、弾性アーム3,4を
弾性変形の範囲内で使用して、ウエハ1の搬送距離を長
くすることが可能となる。
【0108】なお、この第2の実施例において、弾性ア
ーム3,4の帯状のばね材の厚さbと高さhのいずれか
一方を、ハンド2側の端部から回転軸5,6側の端部に
向かうに従って漸増させてもよい。
【0109】この第2の実施例の他の構成,作用は、前
記第1の実施例と同様である。
【0110】次に、図11は本発明の第3の実施例を示
す斜視図である。
【0111】この図11に示す第3の実施例では、回転
ドラム15の上部に、帯状のばね材で形成された第1,
第2,第3の弾性アーム47,48,49が設けられて
いる。
【0112】前記第1,第2の弾性アーム47,48
は、前記第1の実施例の弾性アーム3,4と同様、水平
面内で互いに対向させて配置されている。前記第3の弾
性アーム49は、上方に向かって凸円弧に形成され、第
1,第2の弾性アーム47,48に対して垂直に配置さ
れている。
【0113】前記第1,第2,第3の弾性アーム47,
48,49の一方の端部には、ウエハ1を乗せるハンド
50が取り付けられている。また、第1,第2の弾性ア
ーム47,48の他方の端部は、回転軸51,52に連
結されている。前記回転軸51,52は、回転ドラム1
5内に支持された図1〜図5,図7〜図9に示される前
記第1の実施例の回転軸5,6(ただし、図11中では
回転軸5は表されていない。)に、コイルばね53,5
4を介して連結されている。そして、第3の弾性アーム
49の他方の端部は、他の回転軸55を介して磁性流体
シール56に回転可能に支持されている。前記回転軸5
5は、モータ(図示せず)に連結されている。
【0114】この第3の実施例においても、回転ドラム
15内に収納されたモータにより回転軸(図1参照)を
図11において反時計回りに回転させるとコイルばね5
3を介して回転軸51が同じく反時計回りに回転し、こ
れと同時にモータにより回転軸6を時計回りに回転させ
るとコイルばね54を介して回転軸52が同じく時計回
りに回転し、第1,第2の弾性アーム47,48が水平
面内で曲率半径が小さくなる方向に変形し、これにつら
れて第3の弾性アーム49は垂直面内で曲率半径が小さ
くなる方向に変形して行き、第1,第2,第3の弾性ア
ーム47,48,49が一緒に縮小し、ハンド50が回
転軸51,52を結ぶ直線に接近する方向に移動する。
また、図11において、回転軸51を時計回りに、回転
軸52を反時計回りに同時に回転させると、第1,第2
の弾性アーム47,48が水平面内で曲率半径が大きく
なる方向に変形し、これにつられて第3の弾性アーム4
9は垂直面内で曲率半径が大きくなる方向に変形し、第
1,第2,第3の弾性アーム47,48,49が一緒に
伸長し、ハンド50が回転軸51,52を結ぶ直線から
遠ざかる方向に移動する。
【0115】そして、第3の弾性アーム49の回転軸5
5を図11に示す矢印a方向に回転させると、第3の弾
性アーム49がハンド50を持ち上げる方向に回転し、
第1,第2の弾性アーム47,48もコイルばね53,
54を介して同じ方向に回転し、ハンド50が上昇す
る。前記第3の弾性アーム49の回転軸55を前記矢印
aと逆方向に回転させると、第1,第2,第3の弾性ア
ーム47,48,49が一緒にハンド50を引き下げる
方向に回転し、ハンド50が下降する。
【0116】したがって、この第3の実施例ではハンド
50に乗せたウエハ1を三次元方向に移動させることが
できる外は、前記第1の実施例と同様である。
【0117】ついで、図12〜図14は本発明の第4の
実施例を示すもので、図12は弾性アームとハンドのユ
ニットの一方の側面図、図13は同ユニットの平面図、
図14は同ユニットの他方の側面図である。
【0118】これら図12〜図14に示す第4の実施例
では、水平面内に第1,第2の弾性アーム57,58が
対向させて配置されている。
【0119】前記第1の弾性アーム57は、図12,図
13に示すように、上片59aおよび下片59bを有し
かつ側面から見て倒U字形に形成されたリンク59と、
リンク59の上片59aにねじりばねであるコイルばね
61aをはさんで連結された上部弾性アーム片63a
と、リンク59の下片59bにねじりばねであるコイル
ばね61bをはさんで連結された下部弾性アーム片63
bとを組み合わせて構成されている。また、第1の弾性
アーム57はリンク59の根元部分を介して回転軸5に
連結されている。
【0120】前記第2の弾性アーム58は、図13,図
14に示すように、上片60aおよび下片60bを有し
かつ側面から見て倒U字形に形成されたリンク60と、
リンク60の上片60aにねじりばねであるコイルばね
62aをはさんで連結された上部弾性アーム片64a
と、リンク60の下片60bにねじりばねであるコイル
ばね62bをはさんで連結された下部弾性アーム片64
bとを組み合わせて構成されている。また、第1の弾性
アーム58はリンク60の根元部分を介して回転軸6に
連結されている。
【0121】前記第1の弾性アーム57の上,下部弾性
アーム片63a,63bの端部と、第2の弾性アーム5
8の上,下部弾性アーム片64a,64bの端部とにわ
たって、側面から見て倒L字形のハンド65が固定され
ている。
【0122】この第4の実施例では、図13において、
回転軸5により第1の弾性アーム57のリンク59を時
計回りに、回転軸6により第2の弾性アーム58のリン
ク60を反時計回りに同時に回転させると、第1の弾性
アーム57のコイルばね61a,61bおよび上,下部
弾性アーム片63a,63bがリンク59の回転方向に
沿って外側に膨む形状に変形し、第2の弾性アーム58
のコイルばね62a,62bおよび上,下部弾性アーム
片64a,64bがリンク60の回転方向に沿って外側
に膨む形状に変形する。その結果、回転軸5,6を結ぶ
直線からハンド65までの距離が縮小し、ハンド65が
回転軸5,6を結ぶ直線に接近する方向に移動する。
【0123】前述のごとく、第1,第2の弾性アーム5
7,58の上,下部弾性アーム片63a,63bおよび
64a,64bが外側に膨んだ状態から、図13におい
て、回転軸5により第1の弾性アーム57のリンク59
を反時計回りに、回転軸6により第2の弾性アーム58
のリンク60を時計回りに同時に回転させると、第1,
第2の弾性アーム57,58の上,下部弾性アーム片6
3a,63bおよび64a,64bが内側に向かって変
形し、回転軸5,6を結ぶ直線からハンド65までの距
離が伸長し、ハンド65が回転軸5,6を結ぶ直線から
遠ざかる方向に移動する。
【0124】この第4の実施例では、リンク59,60
の作用により、回転軸5,6に加えるトルクを小さくし
て、第1,第2の弾性アーム57,58に必要な曲げモ
ーメントを加えることができる。しかも、第1,第2の
弾性アーム57,58に上下方向の負荷が作用すると、
上,下部弾性アーム片63a,63bおよび64a,6
4bが変形し、負荷を吸収緩和するので、第1,第2の
弾性アーム57,58の剛性を高めることができる。
【0125】この第4の実施例の他の構成,作用は、前
記第1の実施例と同様である。
【0126】続いて、図15および図16は本発明の第
5の実施例を示すもので、図15は弾性アームを伸ばし
た状態の平面図、図16は弾性アームを巻き込んだ状態
の平面図である。
【0127】これらの図に示す第5の実施例では、水平
面内に互いに対向させて配置された弾性アーム67,6
8を有している。
【0128】各弾性アーム67,68は、互いに凹円弧
状に形成されており、弾性アーム67,68の一方の端
部にはハンド2が固定され、弾性アーム67の他方の端
部は回転軸5に連結され、弾性アーム68の他方の端部
は回転軸6に連結されている。この第5の実施例では、
図15において、回転軸5を反時計回りに、回転軸6を
時計回りに同時に回転させると、弾性アーム67,68
が図16に示すように、回転軸5,6の回転方向に巻き
込まれるように変形し、回転軸5,6を結ぶ直線からハ
ンド2までの距離が縮小し、ハンド2が回転軸5,6を
結ぶ直線に接近する方向に移動する。
【0129】また、図16の状態から回転軸5を時計回
りに、回転軸6を反時計回りに同時に回転させると、弾
性アーム67,68が回転方向に繰り出されるように変
形し、これによりハンド2が回転軸5,6を結ぶ直線か
ら遠ざかる方向に移動する。
【0130】この第5の実施例の他の構成,作用は、前
記第1の実施例と同様である。
【0131】さらに、図17は本発明の第6の実施例を
示す平面図である。
【0132】この図17に示す第6の実施例では、回転
ドラム15の上面に、電磁石69,70と、変位センサ
71,72とが取り付けられている。
【0133】一方の電磁石69は弾性アーム3の振動を
防止するために設けられ、他方の電磁石70は弾性アー
ム4の振動を防止するために設けられている。
【0134】一方の変位センサ71は弾性アーム3の振
動特性を検出するために設けられ、他方の変位センサ7
2は弾性アーム4の振動特性を検出するために設けられ
ている。
【0135】前記電磁石69,70および変位センサ7
1,72は、制御回路(図17では省略)に接続されて
いる。
【0136】この第6の実施例では、変位センサ71,
72により当該弾性アーム3,4の振動特性を検出し、
その検出結果を制御回路に送信する。
【0137】前記制御回路では、変位センサ71,72
により検出された弾性アーム3,4の振動特性を基に、
弾性アーム3,4に加える力とタイミングを計算し、電
磁石69,70に送信する。
【0138】前記電磁石69,70は、制御回路からの
指令を受けて、当該弾性アーム3,4に適正な力を適正
なタイミングで加える。
【0139】実験の結果、回転軸5,6の回転速度の変
化によって、弾性アーム3,4に、回転軸5,6を中心
に横振動が発生しやすいことが確認されている。これに
対して、この第6の実施例では、前記回転軸5,6の回
転速度の変化によって発生する弾性アーム3,4の振動
を防止することができる。
【0140】また、図18は本発明の第7の実施例を示
す平面図である。
【0141】この図18に示す第7の実施例では、回転
ドラム15の上面に設けられた変位センサ71,72
と、弾性アーム3,4の根元側に1個宛設けられたバイ
モルフ形のピエゾ素子73,74と、このピエゾ素子7
3,74の電源75と、この電源75の制御回路とを備
えている。
【0142】前記変位センサ71,72は、当該弾性ア
ーム3,4の振動特性を検出し、その検出結果を制御回
路に送信する。
【0143】前記制御回路は、変位センサ71,72で
検出された弾性アーム3,4の振動特性を基に、弾性ア
ーム3,4に加える力とタイミングを計算し、電源75
に送信する。
【0144】前記電源75では、制御回路からの指令に
より、バイモルフ形のピエゾ素子73,74に適正な大
きさの電圧を適正なタイミングで印加し、前記ピエゾ素
子73,74は当該弾性アーム3,4に適正な力を適正
なタイミングで加える。
【0145】これにより、この第7の実施例によって
も、回転軸5,6の回転速度の変化によって発生する弾
性アーム3,4の振動を防止することができる。
【0146】なお、前記第6および第7の実施例の他の
構成,作用は、前記第1の実施例と同様である。
【0147】次に、図19は本発明の第8の実施例を示
す側面図である。
【0148】この図19に示す第8の実施例では、2個
一対をなす弾性アーム77,78と、前記弾性アーム7
7,78の一方の端部にわたって取り付けられたハンド
76と、前記弾性アーム77,78の回転軸79,80
と、回転ドラム83と、旋回駆動部85とを備えて構成
されている。
【0149】前記弾性アーム77,78は、帯状のばね
材により互いに凸円弧に形成されており、垂直面内で互
いに対向させて配置されている。
【0150】前記回転軸79,80は、当該弾性アーム
77,78の他方の端部に取り付けられ、かつ回転ドラ
ム83の上面に固定された磁性流体シール81,82に
支持されている。また、回転軸79,80は各別にモー
タ(図示せず)に連結されている。
【0151】前記回転ドラム83は、これの中心軸O−
Oの回りに回転し、回転ドラム83の上部の部材を中心
軸O−Oを回転中心として旋回させるようになってい
る。
【0152】前記旋回駆動部85は、回転ドラム83を
回転駆動するようになっている。
【0153】前記回転ドラム83と旋回駆動部85間に
は、磁性流体シール84が設けられている。この磁性流
体シール84は、旋回駆動部85が大気側に配置され、
また回転ドラム83とこれの上部の部材とが例えば半導
体ウエハ処理装置内に配置されている使用態様の場合、
大気側と半導体ウエハ処理装置間の気密を保持すべく設
けられている。
【0154】この第8の実施例では、図19において、
回転軸79を時計回りに、回転軸80を反時計回りに同
時に回転させると、弾性アーム77,78がそれぞれ曲
率半径が大きくなる方向に変形し、回転軸79,80を
結ぶ直線からハンド76までの距離が伸長し、ハンド7
6が上方に移動する。
【0155】また、図19において、回転軸79を反時
計回りに、回転軸80を時計回りに同時に回転させる
と、弾性アーム77,78がそれぞれ曲率半径を小さく
する方向に変形し、これにより回転軸79,80を結ぶ
直線からハンド76までの距離が縮小する。
【0156】したがって、モータにより回転軸79,8
0を回転操作することにより、弾性アーム77,78の
変形を介して、ハンド76に乗せたウエハ1を上下方向
に移動させることができる。
【0157】さらに、旋回駆動部85により回転ドラム
83をその中心軸O−Oの回りに回転させることによ
り、弾性アーム77,78を介してハンド76が回転ド
ラム83と同じ方向に旋回するので、ウエハ1を水平面
内で旋回移動させることができる。
【0158】ついで、図20および図21は本発明の第
9の実施例を示すもので、図20は弾性アームを伸ばし
た状態の平面図、図21は弾性アームを巻き込んだ状態
の平面図である。
【0159】これらの図に示す第9の実施例では、回転
軸5,6にそれぞれリンク87,88が連結されてい
る。
【0160】前記リンク87,88の一端部には、それ
ぞれ弾性アーム89,90が連結されている。前記弾性
アーム89,90は、帯状のばね材で形成され、かつ互
いに凹円弧に形成されており、また水平面内で互いに対
向させて配置されている。
【0161】前記弾性アーム89,90の端部にわたっ
て、ウエハ用のハンド2が取り付けられている。
【0162】この第9の実施例では、図20において、
回転軸5によりリンク87を反時計回りに、回転軸6に
よりリンク88を時計回りに同時に回転させると、図2
1に示すように、リンク87,88の回転方向に弾性ア
ーム89,90が巻き込まれるように変形し、回転軸
5,6を結ぶ直線からハンド2までの距離が縮小され、
ハンド2が回転軸5,6を結ぶ直線に接近する方向に移
動する。
【0163】前記図21の状態から、回転軸5によりリ
ンク87を時計回りに、回転軸6によりリンク88を反
時計回りに同時に回転させると、弾性アーム89,90
が繰り出されるように変形し、回転軸5,6を結ぶ直線
からハンド2までの距離が伸長し、ハンド2が回転軸
5,6を結ぶ直線から遠ざかる方向に移動する。
【0164】この第9の実施例では、リンク87,88
の作用により、弾性アーム89,90に加える曲げ応力
を小さくして、ハンド2の必要な移動量を確保すること
ができる外は、前記第1の実施例と同様である。
【0165】進んで、図22および図23は本発明の第
10の実施例を示すもので、図22は平面図、図23は
ウエハ用のハンドの位置検出手段の拡大平面図である。
【0166】これらの図に示す第10の実施例では、ウ
エハ用のハンドの位置検出手段に特徴を有している。
【0167】前記位置検出手段は、バイモルフ形の2個
一対のピエゾ素子91,92と、ピエゾ素子91,92
の電源95と、ピエゾ素子91,92に1個宛設けられ
たレーザ式変位計96,97と、スリット102,10
3を有するターゲット101とを備えて構成されてい
る。
【0168】なお、図22および図23では、水平面内
で回転軸5,6を結ぶ直線方向をX方向、これと直角を
なす方向をY方向としている。
【0169】前記ピエゾ素子91,92は、図22に示
すように、回転軸5,6を結ぶ直線の2等分線をはさん
で、その両側に等間隔をおいて配置され、かつ固定部9
3,94を介して回転ドラム15の上面に片持ち状に固
定されている。また、ピエゾ素子91,92に電源95
を通じて電圧を印加すると、ピエゾ素子91,92は固
定部93,94を中心として湾曲状に変形するようにな
っている。
【0170】前記レーザ式変位計96,97は、発光部
と受光部(いずれも図示せず)を有し、かつ前記ピエゾ
素子91,92の端部に固定されていて、ターゲット1
01に向かってレーザ光98,100を照射するように
なっている。なお、図23にレーザ光98の反射光を符
号99で示している。
【0171】前記ターゲット101は、レーザ式変位計
96,97に対向する表面が、レーザ光98,100を
よく反射し得るように光沢仕上げされている。このター
ゲット101には、図23に示すように、スリット10
2,103が設けられている。
【0172】前記スリット101,102は、X方向に
設定距離nをおいて設けられ、かつ垂直方向に長く形成
されている。また、前記ターゲット101はハンド2に
おけるレーザ式変位計96,97に対向する端面に固定
されている。
【0173】次に、前記ハンドの位置検出手段によるX
方向,Y方向およびθ方向の位置検出について説明す
る。
【0174】まず、Y方向に関してはレーザ式変位計9
6によりターゲット101までの距離を計測した結果を
1とし、レーザ式変位計97によりターゲット101
までの距離を計測した結果をm2とすると、ターゲット
101の位置mは、数5で決定できる。
【0175】
【数5】
【0176】前述のごとく、ターゲット101のY方向
の位置を計測することにより、Y方向のハンド2の位置
およびウエハ1の位置を検出することができる。
【0177】また、θ方向に関してはスリット102と
スリット103間の距離をnとすると、数6で決定でき
る。
【0178】
【数6】
【0179】さらに、X方向に関しては以下に述べる動
作でターゲット101の位置を計測する。
【0180】すなわち、バイモルフ形のピエゾ素子9
1,92は印加電圧を順次変えることによってたわみ、
ピエゾ素子91,92に固定されたレーザ式変位計9
6,97の位置が変化する。レーザ式変位計96,97
が変位すると、レーザ光98,100がターゲット10
1に照射される位置が変わって行く。そして、通常はレ
ーザ光98の反射光99をレーザ式変位計96の受光部
で受け、レーザ光100の反射光はレーザ式変位計97
の受光部で受ける。しかし、レーザ光98,100がス
リット102,103の位置と一致したとき、反射光は
集光せず、散乱する。
【0181】よって、ターゲット101のX方向の位置
を計測し、ターゲット101のX方向の位置から、この
X方向のハンド2の位置およびウエハ1の位置を検出す
ることができる。
【0182】前記ターゲット101のX,Y方向の位置
を計測し、これよりハンド2およびウエハ1のX,Y方
向の位置を検出したのち、その検出結果を例えば図1に
示す制御回路の推論制御部26に送信し、データ処理
し、回転速度・回転量を決定し、例えば図1に示すモー
タ11,12や旋回駆動部16を制御することによっ
て、ハンド2とこれに乗せたウエハ1を正確に位置決め
することが可能となる。
【0183】なお、本発明ではハンドで取り扱う対象物
はウエハに限らず、ハンドの形状,構造を選定すること
により、ワーク全般について取り扱うことができる。
【0184】
【発明の効果】以上説明した本出願の請求項1記載の
発明によれば、可逆回転する一対の回転駆動部と、各回
転駆動部によって駆動され、互いに反対方向に回転する
一対の回転軸と、ばね材で形成され、一端が前記回転軸
に固定され互いに対向するように配置された第1および
第2の一対の弾性アームと、両弾性アームの他端を連結
するように固定されたワーク用のハンドとを設けたの
で、前記ハンドを同一面内直線上で移動させることが
でき、摺動またはころがり摩耗による発塵、発ガスをな
くすことができる。また、真空グリスが不要であり、
真空下で使用して信頼性の向上を図り得るなどの効果が
ある。
【0185】また、請求項2記載の発明によれば、
記各弾性アームに、前記ハンド側の端部から回転軸側の
端部に向いその剛性を漸増させた弾性アームを用いたの
で、弾性アームの剛性を向上させ、搬送距離を長くする
ことができる効果がある。 また、請求項3に記載の発明
によれば、前記弾性アームが、一端が前記各回転軸に固
定された一対のリンクと、ばね材で形成され、一端が前
記リンクの他端に固定され互いに対向するように配置さ
れた一対の弾性アームとで構成され、両弾性アームの他
端にワーク用のハンドを固定したので、回転軸に与える
トルクを小さくして、弾性アームに必要な曲げモーメン
トを加えることができるという効果がある。 さらに、請
求項4に記載の発明によれば、前記弾性アームが、側面
から見て倒U字状に形成され、それぞれ前記各回転軸に
固定された一対のリンクと、一端が前記リンクの上片お
よび下片に固定された各一対のねじりばねと、帯状のば
ね材で形成され、前記各ねじりばねの他端に固定された
上下各一対の弾性アーム片とで構成され、前記各弾性ア
ーム片の他端にワーク用のハンドを固定したので、上下
方向の負荷を吸収緩和できるので、弾性アームの剛性を
大きくして、搬送距離を長く取ることができるという効
果がある。
【0186】また、請求項5に記載の発明によれば、前
記回転駆動部と回転軸を支持する回転ドラムと、この回
転ドラムを回転駆動する旋回駆動部とを設けたので、ワ
ークを直線方向だけでなく旋回方向にも搬送することが
できる。 また、請求項6に記載の発明によれば、前記回
転ドラム上に水平方向に配置され、回転駆動部により回
転駆動される回転軸と、前記第1および第2の弾性アー
ムに囲まれた空間と直角な垂直面内に、一端が前記回転
軸に固定され、かつ、他端が前記ワーク用ハンドに固定
され、側面から見て上方に向かって凸円弧状に形成され
た第3の弾性アームを設けたので、ワークを3次元方向
に搬送することができる。
【0187】また、請求項7に記載の発明によれば、前
記ワーク用のハンドの位置を検出する位置検出手段と、
この位置検出手段により検出されたワーク用のハンドの
位置に基づいて、少なくとも前記回転軸の回転速度もし
くは回転量のいずれか一つを決定し、前記回転駆動部を
制御する制御回路とを設けたので、ハンドを直進方向の
予め定められた位置に正確に位置決めし、ワークを所定
の位置に正確に搬送することができる。 また、請求項8
に記載の発明によれば、前記位置検出手段により検出さ
れたハンドの位置に基づいて、前記回転軸の回転速度お
よび回転量と、前記回転ドラムの回転方向および回転量
を決定し、前記回転駆動部と旋回駆動部を制御する制御
回路を設けたので、ハンドを直進方向および旋回方向の
予め定められた位置に正確に位置決めし、ワークを所定
の位置に正確に搬送することができる。
【0188】また、請求項9に記載の発明によれば、前
記位置検出手段を、前記各回転軸に連結された回転量計
測手段もしくは、前記各弾性アームに設けられたひずみ
ゲージおよび温度センサもしくは、前記ハンドを停止さ
せるべき位置に対応させて配置された位置センサのうち
少なくとも一つ以上を備えて構成したので、ハンドおよ
びハンドで支持したワークを予め定められた位置に正確
に位置決めすることができる。 また、請求項10に記載
の発明によれば、前記位置検出手段を、前記ハンドの幅
方向に所定の間隔でスリットが形成され、かつ、前記ハ
ンドに固定されたターゲットと、前記回転ドラムに配置
され前記ターゲットに向けて照射した光の反射光を受光
する一対の変位計と、これらの変位計を前記ハンドの幅
方向に移動させる駆動部とにより構成したので、ハンド
およびハンドで支持したワークを予め定められた位置に
正確に位置決めすることができる。
【0189】また、請求項11に記載の発明によれば、
前記各弾性アームの振動特性を検出する振動検出手段
と、この振動検出手段で検出された振動特性に基づき、
各弾性アームに適正な力を適正なタイミングで加える防
振手段とを設けたので、弾性アームの振動によるトラブ
ルを解消することができる。 また、請求項12に記載の
発明によれば、前記振動検出手段を、各弾性アームに対
応させて配置された変位センサで構成し、前記防振手段
を、電磁石で構成したので、弾性アームの振動をよりよ
く防止し、振動によるトラブルを解消することができ
る。 また、請求項13に記載の発明によれば、前記振動
検出手段を、各弾性アームに対応させて配置された変位
センサで構成し、前記防振手段を、バイモルフ形のピエ
ゾ素子と、このピエゾ素子に電力を供給する電源とで構
成したので、弾性アームの振動をよりよく防止し、振動
によるトラブルを解消することができる。
【0190】また、本出願の請求項14に記載の発明に
よれば、可逆回転する一対の回転駆動部と、各回転駆動
部によって駆動され、互いに反対方向に回転する一対の
回転軸と、ばね材で形成され、一端が前記回転軸に固定
され互いに対向するように配置された第1および第2の
一対の弾性アームと、両弾性アームの他端を連結するよ
うに固定され、被処理部材を保持するワーク用のハンド
と、前記被処理部材の位置決め位置、振動、温度を検出
する各検出手段のうち少なくとも一つ以上をもち、前記
検出手段の検出結果に基づいて前記部材の位置決め位
置、振動などを制御して搬送するようにしたので、ハン
ドおよびハンドで支持したワークを予め定められた位置
に正確に位置決めすることができる。
【0191】また、請求項15に記載の発明によれば、
ばね材で形成された一対の弾性アームを互いに対向させ
て配置し、両弾性アームの一方の端部にワーク用のハン
ドを固定し、各弾性アームの他方の端部に該弾性アーム
に曲げモーメントを加える回転軸に取付け、各回転軸を
可逆回転する回転駆動部に連結したロボットにより、被
処理部材を処理プロセスの受け入れ位置から排出位置ま
で順次搬送する間に、被処理部材に所定のプロセス処理
を行うようにしたので、非処理物を確実に搬送し、か
つ、正確に位置決めして処理することができる。 また、
請求項15に記載の発明によれば、ばね材で形成された
一対の弾性アームを互いに対向させて配置し、両弾性ア
ームの一方の端部にワーク用のハンドを固定し、各弾性
アームの他方の端部に該弾性アームに曲げモーメントを
加える回転軸に取付け、各回転軸を可逆回転する回転駆
動部に連結し、前記回転軸と回転駆動部とを回転ドラム
に取り付け、該回転ドラムを旋回駆動部に連結したロボ
ットにより、被処理部材を処理プロセスの受け入れ位置
から排出位置まで順次搬送する間に、被処理部材に所定
のプロセス処理を行うようにしたので、被処理物の品質
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】図1に示す無関節真空ロボットの使用状態を示
す一部横断平面図である。
【図3】図2のA−A線切断拡大断面図である。
【図4】図1に示す無関節真空ロボットの動作説明図で
ある。
【図5】図1に示す無関節真空ロボットの弾性アームの
形状変化を示す図である。
【図6】図5の弾性アームの形状変化と曲げ応力の変化
を示す図である。
【図7】図2に対応させて示した無関節真空ロボットの
動作を示す図である。
【図8】図2に対応させて示した無関節真空ロボットの
動作を示す図である。
【図9】図2に対応させて示した無関節真空ロボットの
動作を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施例の一方の側面図であ
る。
【図13】図12の平面図である。
【図14】図13の他方の側面図である。
【図15】本発明の第5の実施例を示す平面図である。
【図16】図15の変化した状態を示す平面図である。
【図17】本発明の第6の実施例を示す平面図である。
【図18】本発明の第7の実施例を示す平面図である。
【図19】本発明の第8の実施例を示す側面図である。
【図20】本発明の第9の実施例を示す平面図である。
【図21】図20の変化した状態の平面図である。
【図22】本発明の第10の実施例を示す平面図であ
る。
【図23】図22の一部拡大平面図である。
【符号の説明】
1…ウエハ、2…ハンド、3,4…弾性アーム、5,6
…回転軸、9,10…トルクメータ、11,12…モー
タ、13,14…エンコーダ、15…回転ドラム、16
…旋回駆動部、19,20…ひずみゲージ、21,22
…温度センサ、23,24…変位センサ、25…制御回
路のデータ入力部、26…推論制御部、29…速度・回
転量制御部、30…ドライバ、47,48,49…第
1,第2,第3の弾性アーム、50…ハンド、51,5
2…回転軸、53,54…コイルばね、55…回転軸、
57,58…第1,第2の弾性アーム、59…リンク、
59a,59b…上片,下片、60…リンク、60a,
60b…上片,下片、61a,61b…コイルばね、6
2a,62b…コイルばね、63a,63b…上,下部
弾性アーム片、64a,64b…上,下部弾性アーム
片、67,68…弾性アーム、69,70…電磁石、7
1,72…変位センサ、73,74…バイモルフ形のピ
エゾ素子、75…電源、76…ハンド、77,78…弾
性アーム、79,80…回転軸、83…回転ドラム、8
5…旋回駆動部、87,88…リンク、89,90…弾
性アーム、91,92…バイモルフ形のピエゾ素子、9
5…電源、96,97…レーザ式変位計、98,100
…レーザ光、99…反射光、101…ターゲット、10
2,103…スリット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田島 均 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (72)発明者 鈴木 高道 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (72)発明者 千葉 淳 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 9/00 B25J 18/06

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可逆回転する一対の回転駆動部と、各回転
    駆動部によって駆動され、互いに反対方向に回転する一
    対の回転軸と、ばね材で形成され、一端が前記回転軸に
    固定され互いに対向するように配置された第1および第
    2の一対の弾性アームと、両弾性アームの他端を連結す
    るように固定されたワーク用のハンドとを設けたことを
    特徴とするロボット。
  2. 【請求項2】前記各弾性アームに、前記ハンド側の端部
    から回転軸側の端部に向いその剛性を漸増させた弾性ア
    ームを用いたことを特徴とする請求項1に記載のロボッ
    ト。
  3. 【請求項3】前記弾性アームが、一端が前記各回転軸に
    固定された一対のリンクと、ばね材で形成され、一端が
    前記リンクの他端に固定され互いに対向するように配置
    された一対の弾性アームとで構成され、両弾性アームの
    他端にワーク用のハンドを固定したことを特徴とする請
    求項1に記載のロボット。
  4. 【請求項4】前記弾性アームが、側面から見て倒U字状
    に形成され、それぞれ前記各回転軸に固定された一対の
    リンクと、一端が前記リンクの上片および下片に固定さ
    れた各一対のねじりばねと、帯状のばね材で形成され、
    前記各ねじりばねの他端に固定された上下各一対の弾性
    アーム片とで構成され、前記各弾性アーム片の他端にワ
    ーク用のハンドを固定したことを特徴とする請求項1に
    記載のロボット。
  5. 【請求項5】前記回転駆動部と回転軸を支持する回転ド
    ラムと、この回転ドラムを回転駆動する旋回駆動部とを
    設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載のロボット。
  6. 【請求項6】前記回転ドラム上に水平方向に配置され、
    回転駆動部により回転駆動される回転軸と、前記第1お
    よび第2の弾性アームに囲まれた空間と直角な垂直面内
    に、一端が前記回転軸に固定され、かつ、他端が前記ワ
    ーク用ハンドに固定され、側面から見て上方に向かっ
    て凸円弧状に形成された第3の弾性アームを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のロボット。
  7. 【請求項7】前記ワーク用のハンドの位置を検出する位
    置検出手段と、この位置検出手段により検出されたワー
    ク用のハンドの位置に基づいて、少なくとも前記回転軸
    の回転速度もしくは回転量のいずれか一つを決定し、前
    記回転駆動部を制御する制御回路とを設けたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のロボ
    ット。
  8. 【請求項8】前記位置検出手段により検出されたハンド
    の位置に基づいて、前記回転軸の回転速度および回転量
    と、前記回転ドラムの回転方向および回転量を決定し、
    前記回転駆動部と旋回駆動部を制御する制御回路を設け
    たことを特徴とする請求項7に記載のロボット。
  9. 【請求項9】前記位置検出手段を、前記各回転軸に連結
    された回転量計測手段もしくは、前記各弾性アームに設
    けられたひずみゲージおよび温度センサもしくは、前記
    ハンドを停止させるべき位置に対応させて配置された位
    置センサのうち少なくとも一つ以上を備えて構成したこ
    とを特徴とする請求項7もしくは請求項8のいずれかに
    記載のロボット。
  10. 【請求項10】前記位置検出手段を、前記ハンドの幅方
    向に所定の間隔でスリットが形成され、かつ、前記ハン
    ドに固定されたターゲットと、前記回転ドラムに配置さ
    前記ターゲットに向けて照射した光の反射光を受光
    する一対の変位計と、これらの変位計を前記ハンドの幅
    方向に移動させる駆動部とにより構成したことを特徴と
    する請求項7もしくは請求項8のいずれかに記載のロボ
    ット。
  11. 【請求項11】前記各弾性アームの振動特性を検出する
    振動検出手段と、この振動検出手段で検出された振動特
    性に基づき、各弾性アームに適正な力を適正なタイミン
    グで加える防振手段とを設けたことを特徴とする請求項
    1ないし請求項10のいずれかに記載のロボット。
  12. 【請求項12】前記振動検出手段を、各弾性アームに対
    応させて配置された変位センサで構成し、前記防振手段
    を、電磁石で構成したことを特徴とする請求項11に記
    載のロボット。
  13. 【請求項13】前記振動検出手段を、各弾性アームに対
    応させて配置された変位センサで構成し、前記防振手段
    を、バイモルフ形のピエゾ素子と、このピエゾ素子に電
    力を供給する電源とで構成したことを特徴とする請求項
    11に記載のロボット。
  14. 【請求項14】可逆回転する一対の回転駆動部と、各回
    転駆動部によって駆動され、互いに反対方向に回転する
    一対の回転軸と、ばね材で形成され、一端が前記回転軸
    に固定され互いに対向するように配置された第1および
    第2の一対の弾性アームと、両弾性アームの他端を連結
    するように固定され、被処理部材を保持するワーク用の
    ハンドと、前記被処理部材の位置決め位置、振動、温度
    を検出する各検出手段のうち少なくとも一つ以上をも
    ち、前記検出手段の検出結果に基づいて前記部材の位置
    決め位置、振動などを制御して搬送するようにしたこと
    を特徴とするロボット。
  15. 【請求項15】ばね材で形成された一対の弾性アームを
    互いに対向させて配置し、両弾性アームの一方の端部に
    ワーク用にハンドを固定し、各弾性アームの他方の端部
    該弾性アームに曲げモーメントを加える回転軸に取付
    け、各回転軸を可逆回転する回転駆動部に連結したロボ
    ットにより、被処理部材を処理プロセスの受け入れ位置
    から排出位置まで順次搬送する間に、被処理部材に所定
    のプロセス処理を行うことを特徴とする被処理部材の処
    理方法。
  16. 【請求項16】ばね材で形成された一対の弾性アームを
    互いに対向させて配置し、両弾性アームの一方の端部に
    ワーク用のハンドを固定し、各弾性アームの他方の端部
    該弾性アームに曲げモーメントを加える回転軸に取付
    け、各回転軸を可逆回転する回転駆動部に連結し、前記
    回転軸と回転駆動部とを回転ドラムに取付け、該回転ド
    ラムを旋回駆動部に連結したロボットにより、被処理部
    材を処理プロセスの受け入れ位置から排出位置まで順次
    搬送する間に、被処理部材に所定のプロセス処理を行う
    ことを特徴とする被処理部材の処理方法。
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