JP3145300B2 - クリップ付きワイヤーハーネス及びその製造方法 - Google Patents

クリップ付きワイヤーハーネス及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂シートを真空
成形することで電線束を包み込んだ構造のワイヤーハー
ネスに係り、特に車体等への固定のためのクリップを一
体化したクリップ付きワイヤーハーネス及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂シートに電線束を一体化さ
せ、一定の形態に固形化することで、車体等への組付性
の向上を図ったワイヤーハーネス及びその製造方法が、
特開平5−314833号公報等において知られてい
る。
【0003】図7、図8は同公報に記載されたワイヤー
ハーネス及びその製造方法の説明図である。この方法で
は、まず図7に示すように、平坦な真空引き台1の上面
に、電線やコネクタ等の部品を載設するフラットな樹脂
シート2を載置する。樹脂シート2には、多数の真空引
き孔2aがあいている。
【0004】次いで、この樹脂シート2上に電線束4を
載設し、その上から樹脂シート2上にカバーフィルム
(樹脂シート)3を被せる。そして、真空引き台1の吸
引孔5を通して、真空引き孔2aから樹脂シート2とカ
バーフィルム3との間の空気を吸引して、樹脂シート2
と電線束4とカバーフィルム3とを相互に密着させる。
カバーフィルム3の下面には予めホットメルト接着剤6
が塗布してあり、ヒータでカバーフィルム3を加熱軟化
させると共にホットメルト接着剤6を溶融させた状態
で、前記吸引を行う。
【0005】これにより、樹脂シート2とカバーフィル
ム3の間の空気が吸引されて、カバーフィルム3が樹脂
シート2に対して確実に密着する。その際、軟化したカ
バーフィルム3は、電線束4の配索形状に沿って変形密
着し、同時に、溶融したホットメルト接着剤6によりカ
バーフィルム3が樹脂シート2に接合され、図8に示す
ような一体構造のフラットな形態のワイヤーハーネス7
が完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のワ
イヤーハーネス7を車体に取り付ける場合、一般的に、
クリップを予めワイヤーハーネスに一体化させておい
て、このクリップを車体側のパネルの貫通孔に嵌合する
ことで、ワイヤーハーネスを車体に固定することが考え
られる。その場合、クリップを樹脂シートに取り付ける
に当たっては、樹脂シートに予め貫通孔をあけておき、
その貫通孔に樹脂シートの内側から外側に向けてクリッ
プの先端係合部を挿通させ、その状態で樹脂シートを真
空成形することにより、クリップをワイヤーハーネスに
一体化させることが考えられる。
【0007】ところが、樹脂シートに形成した貫通孔か
らクリップの先端係合部を突き出す形にすると、貫通孔
とクリップの隙間から水が内部の電線部に侵入するおそ
れがある。
【0008】本発明は、上記事情を考慮し、クリップ取
付部の防水性を確保したクリップ付きワイヤーハーネス
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のクリッ
プ付きワイヤーハーネスは、電線束と、該電線束を包む
ように真空成形された樹脂シートと、該樹脂シートに形
成された貫通孔と、該貫通孔に樹脂シートの内側から外
側に向かって先端係合部を挿通させ、且つ基板部を貫通
孔の周縁の樹脂シートの内側に位置させたクリップと、
該クリップの基板部と前記貫通孔の周縁の樹脂シートの
内面との間に配され、加熱溶融させられることで前記基
板部と樹脂シートとを接合したリング状の熱可塑性樹脂
材とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項1の発明では、貫通孔の周縁の樹脂
シートとクリップの基板部とを、それらの間に挟んで加
熱溶融させた環状の熱可塑性樹脂材によって接合してい
る。従って、貫通孔とクリップの隙間を確実にシールす
ることができる。
【0011】請求項2の発明のクリップ付きワイヤーハ
ーネスの製造方法は、電線束を包み込む樹脂シートの内
側に、基板部と先端係合部とを有したクリップを、前記
先端係合部を外側に向けた姿勢で収容すると共に、クリ
ップの基板部の先端側の面に沿わせてリング状の熱可塑
性樹脂材を収容し、その状態で、前記電線束を包み込む
ように前記樹脂シートを真空成形することにより、クリ
ップの基板部の先端側の面に、間に前記リング状の熱可
塑性樹脂材を挟んだ状態で樹脂シートを密着させ、次
に、前記リング状の熱可塑性樹脂材の内周側において前
記樹脂シートを加熱しながら環状にカットすることによ
り、貫通孔を形成して、該貫通孔よりクリップの先端係
合部を樹脂シートの外部に突出させると共に、前記熱可
塑性樹脂材を溶融させて、該熱可塑性樹脂材によって樹
脂シートとクリップの基板部とを接合することを特徴と
する。
【0012】請求項2の発明では、真空成形する際に、
樹脂シートで電線束とクリップを共に包み込んだ状態で
成形してしまうので、クリップ取付部には孔がなく、真
空引き性が良好になる。また、成形後は、熱可塑性樹脂
材の内周側において樹脂シートを加熱しながら環状にカ
ットすることで、貫通孔を形成してクリップの先端係合
部を露出させ、同時に、熱可塑性樹脂材を溶融させて熱
可塑性樹脂により貫通孔の周縁の樹脂シートをクリップ
の基板部に接合させるので、簡単な工程で請求項1のク
リップ付きワイヤーハーネスを得ることができる。
【0013】請求項3の発明のクリップ付きワイヤーハ
ーネスは、電線束と、該電線束を包むように真空成形さ
れた樹脂シートと、該樹脂シートに形成された貫通孔
と、該貫通孔に樹脂シートの内側から外側に向かって先
端係合部を挿通させ、且つ基板部を貫通孔の周縁の樹脂
シートの内側に位置させたクリップと、樹脂シートの真
空成形によって、前記貫通孔の周縁に形成され且つ前記
クリップの基板部の外周エッジに嵌合させられた環状屈
曲部と、該環状屈曲部とクリップの基板部の外周エッジ
との間に密着して挟まれることにより、樹脂シートと基
板部との隙間をシールするリング状の軟質シール材とを
備えたことを特徴とする。
【0014】請求項3の発明では、真空成形によって形
成される環状屈曲部が、軟質シール材を介してクリップ
の基板部の外周エッジに嵌合しているので、クリップの
突出する貫通孔を軟質シール材で確実にシールすること
ができる。
【0015】請求項4の発明のクリップ付きワイヤーハ
ーネスの製造方法は、電線束を包み込む樹脂シートの内
側に、基板部と先端係合部とを有したクリップを、前記
先端係合部を外側に向けた姿勢で収容すると共に、該ク
リップの基板部の外周エッジにリング状の軟質シール材
を嵌合し、その状態で、前記電線束を包み込むように前
記樹脂シートを真空成形することにより、クリップの基
板部の外周エッジに軟質シール材を介して圧接嵌合する
環状屈曲部を形成し、次に、前記環状屈曲部の内周側に
おいて樹脂シートを環状にカットすることにより、貫通
孔を形成して、該貫通孔より前記クリップの先端係合部
を樹脂シートの外部に突出させることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明では、真空成形する際に、
樹脂シートで電線束とクリップを共に包み込んだ状態で
成形してしまうので、クリップ取付部には孔がなく、真
空引き性が良好になる。また、樹脂シートを真空成形す
ることで、環状屈曲部を形成すると同時に該環状屈曲部
をクリップの基板部の外周エッジに嵌合させるので、環
状屈曲部と外周エッジとの間に挟んだ軟質シール材を圧
縮することができ、その力で樹脂シートとクリップの基
板部との間の隙間を確実にシールすることができる。従
って、真空形成後にクリップの周囲を環状にカットする
だけで請求項3のクリップ付きワイヤーハーネスを得る
ことができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項4記載のクリッ
プ付きワイヤーハーネスの製造方法であって、前記クリ
ップの基板部が先端方向に凹面状に湾曲していることを
特徴とする。
【0018】請求項5の発明では、クリップの基板部が
凹面状になっているので、外周エッジが外方に突き出し
た形になり、その突き出した外周エッジに、真空成形に
よって形成される環状屈曲部が包み込むように嵌合する
ことになって、軟質シール材に大きな圧縮力が作用し、
シール性が高まる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0020】図1、図2は第1実施形態のクリップ付き
ワイヤーハーネス(以下、単にワイヤーハーネスとい
う)の製造方法の説明図である。
【0021】このワイヤーハーネス10Aを得るには、
まず、図1(a)、(b)に示すように、電線束4を挟
み込む2枚の樹脂シート(熱可塑性樹脂フィルムからな
る)12、13の間に、電線束4とクリップ15を収容
する。クリップ15は、支柱15aの先端に、パネルの
貫通孔に嵌合する2枚の羽根状の先端係合部15bを設
け、基端に、円板状の基板部15cを設けたものであ
り、先端係合部15bを外側に向けた姿勢で電線束4の
下側に収容する。そのとき同時に、クリップ15の基板
部15cの先端側の面に沿わせて、リング状の熱可塑性
樹脂材16を収容する。この熱可塑性樹脂材16は、ク
リップ15及び樹脂シート12よりも低融点のものであ
る。
【0022】そして、その状態で、電線束4を包み込む
ように樹脂シート12、13を真空成形する。これによ
り、図1(a)に示すように、クリップ15の先端係合
部15bを包み込むような形に樹脂シート12が収縮し
て、樹脂シート12が、クリップ15の基板部15cの
先端側の面に、間にリング状の熱可塑性樹脂材16を挟
んだ状態で密着する。この場合、クリップ15の先端係
合部15bを挿通させる貫通孔を最初から明けておかな
いので、真空成形時の真空引き性能が良く、樹脂シート
12、13の電線束4に対する密着性が高まる。なお、
2枚の樹脂シート12、13は、予め接合面にホットメ
ルト粘着剤を塗布しておくことで、真空吸引と同時に相
互に接合させることができる。
【0023】真空成形後は、図2(a)、(b)に示す
ように、リング状の熱可塑性樹脂材16の内周側におい
て、樹脂シート12を、加熱した刃物で環状にカットす
る。これにより、クリップ15の周囲に円形の貫通孔1
7を形成し、該貫通孔17より、クリップ15の先端係
合部15bを樹脂シート12の外部に突出させる。同時
に、刃物の熱により熱可塑性樹脂材16を溶融させて、
該熱可塑性樹脂材16によって、樹脂シート12とクリ
ップ15の基板部15cとを接合する。これにより、図
示のクリップ付きワイヤーハーネス10Aを得ることが
できる。
【0024】このワイヤーハーネス10Aのクリップ取
付部では、貫通孔17の周縁の樹脂シート12とクリッ
プ15の基板部15cとを、加熱溶融させられた環状の
熱可塑性樹脂材16によって接合しているので、貫通孔
17とクリップ15の隙間を確実にシールすることがで
き、クリップ取付部を通しての外部からの水の侵入を確
実に防ぐことができる。
【0025】なお、この実施形態のワイヤーハーネス1
0Aは、2枚の樹脂シート12、13で電線束4を挟む
タイプのものであったが、図3(a)、(b)に示す第
2実施形態のワイヤーハーネス10Bのように、1枚の
樹脂シート12で電線束4を包み込むタイプのものに
も、本発明は同様に適用することができる。
【0026】次に、本発明の第3実施形態のワイヤーハ
ーネス20A及びその製造方法について説明する。図
4、図5はその製造方法の説明図である。
【0027】このワイヤーハーネス20Aを得るには、
まず、図4(a)、(b)に示すように、電線束4を挟
み込む2枚の樹脂シート(熱可塑性樹脂フィルムからな
る)12、13の間に、電線束4とクリップ25を収容
する。クリップ25は、支柱15aの先端に、パネルの
貫通孔に嵌合する先端係合部15bを設け、基端に、先
端面側が凹となった円形凹面状の基板部25cを設けた
ものである。基板部25cの外周には、基板部25cが
凹面状に湾曲していることで、鋭角の外周エッジ25d
が、外方に突き出した形で形成されている。このクリッ
プ25を、先端係合部15bを外側に向けた姿勢で電線
束4の下側に収容する。そのとき、同時に、クリップ2
5の基板部25cの外周エッジ25dに、軟質シール材
として例えば環状の軟質ウレタン26を嵌着しておく。
【0028】そして、その状態で、電線束4を包み込む
ように樹脂シート12、13を真空成形する。これによ
り、図4(a)に示すように、クリップ25の先端係合
部15bを包み込むような形に樹脂シート12が収縮し
て、クリップ25の基板部25cの外周エッジ25d
に、樹脂シート12より成形された環状屈曲部27が、
軟質ウレタン26を介して圧接嵌合する。この場合も、
クリップ15の先端係合部15bを挿通させる貫通孔を
最初から明けておかないので、真空成形時の真空引き性
能が良く、樹脂シート12、13の電線束4に対する密
着性が高まる。また、2枚の樹脂シート12、13は、
予め接合面にホットメルト粘着剤を塗布しておくこと
で、真空吸引と同時に相互に接合させることができる。
【0029】真空成形後は、図5(a)、(b)に示す
ように、環状屈曲部27の内周側において樹脂シート1
2を環状にカットすることにより、貫通孔17を形成し
て該貫通孔17よりクリップ25の先端係合部15bを
外部に突出させる。
【0030】このワイヤーハーネス20Aのクリップ取
付部では、真空成形によって樹脂シート12に形成した
環状屈曲部27を、軟質ウレタン26を介してクリップ
25の基板部25cの外周エッジ25dに嵌合させてい
るので、貫通孔17とクリップ25の隙間を確実にシー
ルすることができ、クリップ取付部を通しての外部から
の水の侵入を確実に防ぐことができる。
【0031】また、真空成形後に、クリップ25の周囲
の樹脂シート12を環状にカットするだけでよいので、
加工が容易である。さらに、クリップ25の基板部25
cを凹面状に形成したので、樹脂シート12の真空成形
時に、環状屈曲部27と外周エッジ25dとの間の軟質
ウレタン26を大きく圧縮させることができ、クリップ
取付部のシール性をより高めることができる。
【0032】なお、この実施形態のワイヤーハーネス2
0Aは、2枚の樹脂シート12、13で電線束4を挟む
タイプのものであったが、図6(a)、(b)に示す第
4実施形態のワイヤーハーネス20Bのように、1枚の
樹脂シート12で電線束4を包み込むタイプのものに
も、本発明は同様に適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、樹脂シートの貫通孔の周縁とクリップの基板部
とを、それらの間に挟んで加熱溶融させた環状の熱可塑
性樹脂材によって接合しているので、貫通孔とクリップ
の隙間を確実にシールすることができ、クリップ取付部
から電線束を収容した空間への水の侵入を防止すること
ができる。
【0034】請求項2の発明によれば、クリップ取付部
に貫通孔がない状態で樹脂シートを真空成形することが
できるので、真空引きの性能が良くなる。また、真空成
形後は、クリップの周囲の樹脂シートを加熱しながら環
状にカットするだけで、請求項1のクリップ付きワイヤ
ーハーネスを容易に得ることができる。
【0035】請求項3の発明によれば、樹脂シートに形
成した環状屈曲部が、軟質シール材を介してクリップの
基板部の外周エッジに嵌合しているので、クリップの挿
通する貫通孔を軟質シール材で確実にシールすることが
できる。従って、クリップ取付部から電線束を収容した
空間への水の侵入を防止することができる。
【0036】請求項4の発明によれば、クリップ取付部
に貫通孔がない状態で樹脂シートを真空成形することが
できるので、真空引きの性能が良くなる。また、真空成
形後に、クリップの周囲の樹脂シートを環状にカットす
るだけで、請求項3のクリップ付きワイヤーハーネスを
容易に得ることができる。
【0037】請求項5の発明によれば、クリップの基板
部を凹面状に形成したので、樹脂シートの真空成形時
に、環状屈曲部と外周エッジとの間の軟質シール材を大
きく圧縮させることができ、クリップ取付部のシール性
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のワイヤーハーネスの製
造工程の説明図で、(a)は樹脂シートを真空成形した
段階の状態を示すクリップ取付部の部分拡大断面図、
(b)はその下面図である。
【図2】図1の次の工程及び同工程によって得られる完
成品の説明図で、(a)はクリップ取付部の部分拡大断
面図、(b)は図(a)の下面図である。
【図3】本発明の第2実施形態のワイヤーハーネスの説
明図で、(a)はクリップ取付部の部分拡大断面図、
(b)はその下面図である。
【図4】本発明の第3実施形態のワイヤーハーネスの製
造工程の説明図で、(a)は樹脂シートを真空成形した
段階の状態を示すクリップ取付部の部分拡大断面図、
(b)はその下面図である。
【図5】図5の次の工程及び同工程によって得られる完
成品の説明図で、(a)はクリップ取付部の部分拡大断
面図、(b)はその下面図である。
【図6】本発明の第4実施形態のワイヤーハーネスの説
明図で、(a)はクリップ取付部の部分拡大断面図、
(b)はその下面図である。
【図7】従来のこの種ワイヤーハーネスの製造方法の説
明に用いる部分断面図である。
【図8】図7の製造方法により得られたワイヤーハーネ
スの部分断面図である。
【符号の説明】
4 電線束 10A,10B クリップ付きワイヤーハーネス 12,13 熱可塑性樹脂シート 15 クリップ 15b 先端係合部 15c 基板部 16 リング状の熱可塑性樹脂材 17 貫通孔 20A,20B クリップ付きワイヤーハーネス 25 クリップ 25c 基板部 25d 外周エッジ 26 軟質ウレタン(軟質シール材) 27 環状屈曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/00 301 H01B 7/00 307 H01B 13/00 513 H02G 3/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線束と、 該電線束を包むように真空成形された樹脂シートと、 該樹脂シートに形成された貫通孔と、 該貫通孔に樹脂シートの内側から外側に向かって先端係
    合部を挿通させ、且つ基板部を貫通孔の周縁の樹脂シー
    トの内側に位置させたクリップと、 該クリップの基板部と前記貫通孔の周縁の樹脂シートの
    内面との間に配され、加熱溶融させられることで前記基
    板部と樹脂シートとを接合したリング状の熱可塑性樹脂
    材とを備えたことを特徴とするクリップ付きワイヤーハ
    ーネス。
  2. 【請求項2】 電線束を包み込む樹脂シートの内側に、
    基板部と先端係合部とを有したクリップを、前記先端係
    合部を外側に向けた姿勢で収容すると共に、クリップの
    基板部の先端側の面に沿わせてリング状の熱可塑性樹脂
    材を収容し、その状態で、前記電線束を包み込むように
    前記樹脂シートを真空成形することにより、クリップの
    基板部の先端側の面に、間に前記リング状の熱可塑性樹
    脂材を挟んだ状態で樹脂シートを密着させ、 次に、前記リング状の熱可塑性樹脂材の内周側において
    前記樹脂シートを加熱しながら環状にカットすることに
    より、貫通孔を形成して、該貫通孔よりクリップの先端
    係合部を樹脂シートの外部に突出させると共に、前記熱
    可塑性樹脂材を溶融させて、該熱可塑性樹脂材によって
    樹脂シートとクリップの基板部とを接合することを特徴
    とするクリップ付きワイヤーハーネスの製造方法。
  3. 【請求項3】 電線束と、 該電線束を包むように真空成形された樹脂シートと、 該樹脂シートに形成された貫通孔と、 該貫通孔に樹脂シートの内側から外側に向かって先端係
    合部を挿通させ、且つ基板部を貫通孔の周縁の樹脂シー
    トの内側に位置させたクリップと、 樹脂シートの真空成形によって、前記貫通孔の周縁に形
    成され且つ前記クリップの基板部の外周エッジに嵌合さ
    せられた環状屈曲部と、 該環状屈曲部とクリップの基板部の外周エッジとの間に
    密着して挟まれることにより、樹脂シートと基板部との
    隙間をシールするリング状の軟質シール材とを備えたこ
    とを特徴とするクリップ付きワイヤーハーネス。
  4. 【請求項4】 電線束を包み込む樹脂シートの内側に、
    基板部と先端係合部とを有したクリップを、前記先端係
    合部を外側に向けた姿勢で収容すると共に、該クリップ
    の基板部の外周エッジにリング状の軟質シール材を嵌合
    し、その状態で、前記電線束を包み込むように前記樹脂
    シートを真空成形することにより、クリップの基板部の
    外周エッジに軟質シール材を介して圧接嵌合する環状屈
    曲部を形成し、 次に、前記環状屈曲部の内周側において樹脂シートを環
    状にカットすることにより、貫通孔を形成して、該貫通
    孔より前記クリップの先端係合部を樹脂シートの外部に
    突出させることを特徴とするクリップ付きワイヤーハー
    ネスの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のクリップ付きワイヤーハ
    ーネスの製造方法であって、 前記クリップの基板部が先端方向に凹面状に湾曲してい
    ることを特徴とするクリップ付きワイヤーハーネスの製
    造方法。
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