JP3144821B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JP3144821B2 JP09916091A JP9916091A JP3144821B2 JP 3144821 B2 JP3144821 B2 JP 3144821B2 JP 09916091 A JP09916091 A JP 09916091A JP 9916091 A JP9916091 A JP 9916091A JP 3144821 B2 JP3144821 B2 JP 3144821B2
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正季 岡島
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体材料を用
いた半導体レーザに係わり、特に活性層にInGaAl
Pを用いた半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、0.6μm帯に発振波長を持つI
nGaAlP系材料を用いた赤色半導体レーザが製品化
され、高密度ディスク装置,レーザビームプリンタ用光
源,バーコードリーダ及び光計測器等の光源として期待
されている。
【0003】図8は、この種のレーザの一例を示す断面
図である(平成2年春季第37回応用物理学関係連合講
演会,29a-SA-4)。図8において、100はn−GaA
s基板、101はn−InGaAlPクラッド層、10
2はInGaP活性層、103はp−InGaAlPク
ラッド層、104はn−GaAs電流ブロック層、10
5はp−GaAsコンタクト層、106,107は電
極、108は不純物拡散領域を示しており、クラッド層
103でストライプ状のリッジ部が形成されている。
【0004】このレーザにおいて、不純物を拡散した領
域108では、InGaP活性層に形成された自然超格
子が消滅し、無秩序化層となる。無秩序化層のバンドギ
ャップは、元の超格子のそれよりも大きいので、元の自
然超格子領域で励起されたレーザ光に対して無秩序化層
は透明となる。このように出射端面近傍を透明にするこ
とは、半導体レーザの高出力動作時の端面破壊の原因と
なる出射端面近傍の活性層での光吸収を無くすことに極
めて有効であり、最大光出力レベルの向上がはかれる。
【0005】しかしながら、この種のレーザにあっては
次のような問題があった。即ち、不純物拡散領域108
を形成した後に、拡散領域108の上部に電流ブロック
層104を形成するため、プロセスが複雑になる。さら
に、不純物拡散は深さ方向と同時に横方向にも行われ、
この横方向拡散の拡散距離の制御は困難である。従っ
て、拡散領域108上部の電流ブロック層104を形成
するときには、横方向拡散も考慮して製作する必要があ
り、マスク合せ等のプロセスが複雑になる問題があっ
た。また、拡散領域(窓領域)108では光導波機構が
なく、レーザ光の波面が乱れ、窓領域が形成されていな
い従来の構造に比べ、非点隔差が大きい問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、In
GaP等からなる活性層を持つ半導体レーザにおいて、
レーザ光の出射端面近傍における光吸収に起因して、連
続動作における最大光出力が低下する問題があった。ま
た、最大光出力を上げるために窓構造を適用すると、製
造プロセスが極めて複雑になる問題があった。
【0007】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、レーザ光の出射端面近
傍における光吸収をなくすことができ、連続動作におけ
る最大光出力の向上をはかり得るInGaAlP系半導
体レーザ装置を提供することにある。[発明の構成]
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、InG
aAlP系材料等からなる活性層を有する半導体レーザ
において、活性層の光出射近傍での光吸収を避けるため
に、活性層の光出射端面部のバンドギャップを活性層の
主たる発光部より大きくすることにあり、さらにクラッ
ド層上に形成された電流狭窄層の形状により、活性層の
バンドギャップ差を作ることにある。
【0009】即ち本発明(請求項1)は、InGaAl
P系半導体材料等からなる半導体レーザ装置において、
化合物半導体基板上に形成され、In1-x-y Gay Al
x P(0≦x<1,0≦y<1)等からなる活性層をク
ラッド層で挟んだダブルヘテロ構造部と、このダブルヘ
テロ構造部上に形成され、且つレーザ光の出射端面部上
を除いてストライプ状の開口が設けられたn型半導体層
(電流ブロック層)とからなり、活性層のn型半導体層
直下の部分を、活性層のストライプ状開口直下の部分よ
りもバンドギャップが大きい領域とするようにしたもの
である。
【0010】また本発明(請求項2)は、InGaAl
P系半導体材料等からなる半導体レーザ装置において、
化合物半導体基板上に形成され、In1-x-y Gay Al
x P(0≦x<1,0≦y<1)等からなる活性層を第
1及び第2のクラッド層で挟んだダブルヘテロ構造部
と、このダブルヘテロ構造部上に形成され、且つレーザ
光の出射端面部上を除いてストライプ状の開口が設けら
れた第3クラッド層と、この第3のクラッド層上に形成
されたn型半導体層(電流ブロック層)とからなり、活
性層のn型半導体層直下の部分を、活性層のストライプ
状開口直下の部分よりもバンドギャップが大きい領域と
するようにしたものである。
【0011】また本発明(請求項3)は、InGaAl
P系半導体材料等からなる半導体レーザ装置において、
化合物半導体基板上に形成され、In1-x-y Gay Al
x P(0≦x<1,0≦y<1)等からなる活性層をク
ラッド層で挟んだダブルヘテロ構造部と、このダブルヘ
テロ構造部上に形成され、且つレーザ光の出射端面部上
を除いてストライプ状の開口が設けられた活性層よりバ
ンドギャップの大きなn型電流狭窄層と、このn型電流
狭窄層上のレーザ光の出射端面部上に形成されたn型半
導体層とからなり、活性層のn型半導体層直下の部分
を、活性層のストライプ状開口直下の部分よりもバンド
ギャップが大きい領域とするようにしたものである。
【0012】また、本発明の望ましい実施態様として、
基板として主面が{100}面から[011]方向に1
5°以内に傾斜した面を有するn型GaAsを用い、ダ
ブルヘテロ構造部の下側のクラッド層をn型,上側のク
ラッド層をp型にし、各クラッド層としてIn1-z-w
w AlzP(0≦z<1,0≦z<1,z>x)、或
いはGa1-t Alt As(0≦t<1)を用い、またn
型半導体層としてn型GaAsを用いる。さらに、スト
ライプ状の開口において、ストライプ方向の端部でその
幅を狭く形成したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、n型半導体層のストライプを
レーザ光の出射端面まで延長するのではなく、ストライ
プ開口をレーザ光の出射端面を除く領域に形成している
ので、活性層の光出射端面付近とn型半導体層開口部に
相当する、活性層の主たる発光部のバンドギャップに差
を設けることができる。そのメカニズムは明確に解明さ
れていないが、以下のことが想定される。
【0014】半導体レーザ素子を製造する場合、半導体
基板は、例えば高周波加熱したサセプタ上に設置され、
半導体層が形成される。そして、サセプタ等からの熱伝
導と共に、放射光をこれら半導体基板,半導体層が吸収
することで加熱される。ここで、n型半導体層は自由キ
ャリアの吸収が多いため放射光を吸収し易く、成長過程
で、このn型半導体層が他の層より高温になると考えら
れる。その結果、n型半導体層が形成された領域に応じ
た下方のp型クラッド層領域から不純物が活性層中に拡
散し、活性層のバンドギャップに差が生じるものと考え
られる。
【0015】なお、p型クラッド層の不純物がZnであ
る場合、拡散係数が大きく良好に拡散を行うことができ
る。このようにして、光出射端面付近を発光部よりバン
ドギャップが大きい領域とすることができ、出射端面付
近における発熱、光吸収を抑制することが可能となる。
【0016】また、n型半導体層の開口部を光出射端面
付近で狭くすれば、活性層の横方向(ストライプ方向と
直交する方向)において、n型半導体層直下と開口部直
下のバンドギャップに差を設けることができる。このた
め、光は横方向に閉じ込められ、光導波路がない端面付
近でも良好に光が導波され、波面の乱れが少なく、非点
隔差を小さくすることが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。
【0018】図1及び図2は、本発明の第1の実施例に
係わる半導体レーザの概略構成を説明するためのもの
で、図1は全体構成を示す斜視図、図2(a)は電流ブ
ロック層パターンを示す平面図、図2(b)は(a)の
矢視A−A断面に相当するレーザ素子の断面図、図2
(c)は(a)の矢視B−B断面に相当するレーザ素子
の断面図を示している。 図中10はn−GaAs基板であり、この基板10上
に、 n−GaAsバッファ層11, n−In0.5 (Ga0.3 Al0.7 0.5 P第1クラッド層12, アンドープIn0.5 Ga0.5 P活性層13, p−In0.5 (Ga0.3 Al0.7 0.5 P第2クラッド層14, p−In0.5 Ga0.5 Pエッチングストップ層15, p−In0.5 (Ga0.3 Al0.7 0.5 P第3クラッド層16, p−In0.5 Ga0.5 Pキャップ層17, n−GaAs電流ブロック層18 が積層形成されている。
【0019】第3クラッド層16,キャップ層17及び
電流ブロック層18には、エッチングストップ層15に
達するストライプ状の開口部18aが設けられている。
この開口部18aは、出射光端面には達していない。電
流ブロック層18及び第3クラッド層16の開口に露出
したエッチングストップ層15の上、さらに第3クラッ
ド層16及び電流ブロック層18上には、 p−In0.5 (Ga0.5 Al0.5 0.5 P光ガイド層19 が成長形成されている。この光ガイド層19上には、 p−In0.5 (Ga0.3 Al0.7 0.5 P第4クラッド層20, p−In0.5 Ga0.5 P中間バンドギャップ層21, p−GaAsコンタクト層22
【0020】がそれぞれ成長形成されている。そして、
コンタクト層22上にp側電極23としてAuZnが形
成され、基板10の下面にn側電極24としてAuGe
が形成されている。
【0021】ここで、活性層13において、電流ブロッ
ク層18のストライプ状開口部18aの直下の部分(主
たる発光部)は低エネルギーギャップ領域13aとなっ
ており、その他の電流ブロック層領域下の部分(斜線で
示す)高エネルギーギャップ領域13bとなっている。
低エネルギーギャップ領域13aと高エネルギーギャッ
プ領域13bとのエネルギーギャップの違いを生じる原
因については、組成は等しいが結晶中の原子配列が異な
ることによると考えられる。実際、ホトルミネッセンス
の評価による低エネルギーギャップ領域13aのバンド
ギャップエネルギーは、高エネルギーギャップ領域13
bより約20〜90meV小さい。
【0022】この構造の素子の発振波長は、電流注入が
主に行われる活性層13の低エネルギーギャップ領域1
3aのバンドギャップによって決定される。この波長の
光に対する高エネルギーギャップ領域13bの吸収係数
は、低エネルギーギャップ領域13aに比べ小さく、均
一なエネルギーギャップの領域が出射光端面部まで形成
されている場合に比べ、出射光端面付近での自己吸収に
よる劣化モードを抑えることができ、これにより最高光
出力レベルの向上がはかれた。
【0023】なお、バッファ層11がInGaP、エッ
チングストップ層15がInGaAlP若しくはGaA
lAs、電流ブロック層18がn型若しくは半絶縁性の
InGaAlP又はn型若しくは半絶縁性のGaAlA
s、光ガイド層19がp−InGaAlP層若しくはp
−GsAlAs、中間バンドギャップ層21がp−Ga
AlAs、第3クラッド層16がn−InGaAlP層
の構造でも、上記と同じ効果が得られる。
【0024】図3及び図4は、本発明の第2の実施例に
係わる半導体レーザの概略構成を説明するためのもの
で、図3は全体構成を示す斜視図、図4(a)は電流ブ
ロック層パターンを示す平面図、図4(b)はキャップ
層パターンを示す平面図、図4(c)は(a)の矢視A
−A断面に相当するレーザ素子の断面図、図4(d)は
(a)の矢視B−B断面に相当するレーザ素子の断面図
を示している。 図中30はn−GaAs基板であり、この基板30上
に、 n−GaAsバッファ層31, n−In0.5 (Ga0.3 Al0.7 0.5 P第1クラッド層32, アンドープIn0.5 Ga0.5 P活性層33, p−In0.5 (Ga0.3 Al0.7 0.5 P第2クラッド層34, p−In0.5 Ga0.5 Pエッチングストップ層35, n−In0.5 (Ga0.3 Al0.7 0.5 P電流ブロック層36, n−GaAsキャップ層37 が積層形成されている。
【0025】電流ブロック層36には、エッチングスト
ップ層35に達するストライプ状の開口部36aが設け
られ、またキャップ層37には、電流ブロック層36に
達する開口部37aが設けられている。この開口部37
aは出射光端面には達していない。電流ブロック層36
の開口に露出したエッチングストップ層35上、さらに
電流ブロック層36及びキャップ層36及びキャップ層
35上には、 p−In0.5 (Ga0.5 Al0.5 0.5 P光ガイド層38 が成長形成されている。この光ガイド層38上には、 p−In0.5 (Ga0.3 Al0.7 0.5 P第3クラッド層39, p−In0.5 Ga0.5 P中間バンドギャップ層40, p−GaAsコンタクト層41
【0026】が成長形成されている。そして、コンタク
ト層41上にp側電極42としてAuZnが形成され、
基板30の下面にn側電極43としてAuGeが形成さ
れている。
【0027】本実施例によっても先の実施例と同様の作
用により、出射光端面付近での自己吸収による劣化モー
ドを抑えることができ、最高光出力レベルの向上をはか
ることができる。
【0028】図4及び図6は、本発明の第3の実施例に
係わる半導体レーザの概略構成を説明するためのもの
で、図5は全体構成を示す斜視図、図5(a)は電流ブ
ロック層パターンを示す平面図、図6(b)は(a)の
矢視A−A断面に相当するレーザ素子の断面図、図6
(c)は(a)の矢視B−B断面に相当するレーザ素子
の断面図を示している。なお、図1及び図2と同一部分
には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
【0029】図中10はn−GaAs基板であり、この
基板10上に第1の実施例と同様にn−GaAsバッフ
ァ層11,n−InGaAlP第1クラッド層12,ア
ンドープInGaP活性層13,p−InGaAlP第
2クラッド層14及びp−InGaPエッチングストッ
プ層15が積層形成され、さらにこの上にn−GaAs
電流ブロック層18が積層形成されている。
【0030】電流ブロック層18には、エッチングスト
ップ層15に達するストライプ状の開口部18aが設け
られている。この開口部18aは、出射光端面付近で狭
くなり、且つ出射光端面には達していない。電流ブロッ
ク層18の開口に露出したエッチングストップ層15の
上、さらに電流ブロック層18上には、p−GaAsコ
ンタクト層22が成長形成されている。そして、コンタ
クト層22上にp側電極23が形成され、基板10の下
面にn側電極24が形成されている。
【0031】ここで、活性層13においては第1の実施
例と同様に、電流ブロック層18のストライプ状開口部
18aの直下の部分(主たる発光部)は低エネルギーギ
ャップ領域13aとなっており、その他の電流ブロック
層18領域下の部分(斜線で示す)高エネルギーギャッ
プ領域13bとなっている。
【0032】このような構成であっても、第1の実施例
と同様に、活性層13の低エネルギーギャップ領域13
aのバンドギャップによって発振波長が決定され、また
出射光端面付近での自己吸収による劣化モードを抑える
ことができ、最高光出力レベルの向上をはかることがで
きる。
【0033】また、図6(c)に示すように、エネルギ
ーギャップの低い領域13aの外側にエネルギーギャッ
プの高い領域13bが形成されるため、光は良好に導波
される。さらに、導波機構がない窓領域に入射する開口
領域を狭くしているので、窓領域で光は集光される。従
って、光は窓領域で広がることなく導波されて波面の揃
ったものとなり、これにより非点隔差も小さくなる。
【0034】図7は、本発明の第4の実施例の要部構成
を説明するためのもので、電流ブロック層パターンを示
す平面図である。なお、図2と同一部分には同一符号を
付して、その詳しい説明は省略する。
【0035】この実施例は、第1の実施例における電流
ブロック層18に形成したストライプ状開口部18aの
形状を変更したもので、他の部分は第1の実施例と全く
同様である。開口部18aは、第3の実施例と同様に出
射光端面付近で狭くなっている。ここで、開口部18a
の各部において、中央部の幅M=5μm、端面の幅N=
2μm、テーパ部の長さL=10μmとした。光を集光
して窓領域で広がるのを防止するには、 L=5〜30 M=3〜10 N=1〜8 の範囲が望ましい。また、N=0として端部を尖った形
状としてもよい。
【0036】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、In1-y (Ga1-x
x y Pと表したときのAl組成を、活性層ではx=
0とし、クラッド層ではx=0.7としたが、このAl
組成はクラッド層のバンドギャップが活性層よりも十分
大きくなる範囲で適宜定めればよい。また、光ガイド層
のAl組成はx=0.5に限るものではなく、クラッド
層よりも小さく、活性層よりも大きい範囲で適宜変更可
能である。さらに、今回はy=0.5としたが、y=
0.5±0.12でも効果がある。その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、I
nGaAlP等からなる活性層を有する半導体レーザに
おいて、活性層の光出射端面部のバンドギャップを活性
層の主たる発光部より大きくしているので、活性層の光
出射付近での光吸収を防止することができ、これにより
連続動作における最大光出力の向上をはかることができ
る。また、光導波機構がない窓領域に入射する開口領域
を狭くしているため、窓領域で光を集光して波面を揃す
ることができ、これにより非点隔差を小さくできる。さ
らに、バンドギャップエネルギー差を作るために結晶中
の原子配列の違いを利用することにより、上記半導体レ
ーザを容易なプロセスで作成することが可能であり、そ
の有用性は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる半導体レーザの概略構成
を示す斜視図、
【図2】第1の実施例の各部構成を示す平面図及び断面
図、
【図3】第2の実施例に係わる半導体レーザの概略構成
を示す斜視図、
【図4】第2の実施例の各部構成を示す平面図及び断面
図、
【図5】第3の実施例に係わる半導体レーザの概略構成
を示す斜視図、
【図6】第3の実施例の各部構成を示す平面図及び断面
図、
【図7】第4の実施例の要部構成を示す平面図、
【図8】従来の半導体レーザの概略構成を示す斜視図。
【符号の説明】
10,30…n−GaAs基板、12,32…n−In
GaAlP第1クラッド層、13,33…InGaP活
性層、13a…低エネルギーギャップ領域、13b…高
エネルギーギャップ領域、14,34…p−InGaA
lP第2クラッド層、16,39…p−InGaAlP
第3クラッド層、17…p−InGaPキャップ層、1
8…n−GaAs電流ブロック層、18a,36a,3
7a…開口部、19,38…p−InGaAlP光ガイ
ド層、20…p−InGaAlP第4クラッド層、2
1,40…p−InGaP中間バンドギャップ層、2
2,41…p−GaAsコンタクト層、23,24,4
2,43…電極、36…n−InGaAlP電流ブロッ
ク層、37…n−GaAsキャップ層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板谷 和彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 波多腰 玄一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 平2−159783(JP,A) 特開 昭63−62292(JP,A) 特開 昭63−124490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性層をクラッド層で挟んだダブルヘテロ
    構造部と、このダブルヘテロ構造部の基板と反対側のp
    型のクラッド層上に形成され、且つレーザ光の出射端面
    部上を除いてストライプ状の開口が設けられたn型半導
    体層とからなり、前記ストライプ状の開口は、ストライプ方向の端部でそ
    の幅が狭く形成され、 前記n型半導体層領域下の活性層
    領域のバンドギャップを他の活性層領域のバンドギャッ
    プより大きくしてなることを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】活性層を第1及び第2のクラッド層で挟ん
    だダブルヘテロ構造部と、このダブルヘテロ構造部の基
    板と反対側のp型の第2のクラッド層上に形成され、且
    つレーザ光の出射端面部上を除いてストライプ状の開口
    が設けられた第3のクラッド層と、この第3のクラッド
    層上に形成されたn型半導体層とからなり、 前記n型半導体層領域下の活性層領域のバンドギャップ
    を他の活性層領域のバンドギャップより大きくしてなる
    ことを特徴とする半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】活性層をクラッド層で挟んだダブルヘテロ
    構造部と、このダブルヘテロ構造部の基板と反対側のp
    型クラッド層上に形成され、且つレーザ光の出射端面部
    上を除いてストライプ状の開口が設けられた前記活性層
    よりバンドギャップの大きなn型電流狭窄層と、このn
    型電流狭窄層上のレーザ光の出射端面部上に形成された
    n型半導体層とからなり、 前記n型半導体層領域下の活性層領域のバンドギャップ
    を他の活性層領域のバンドギャップより大きくしてなる
    ことを特徴とする半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】前記ストライプ状の開口は、ストライプ方
    向の端部でその幅が狭く形成されていることを特徴とす
    請求項2又は3記載の半導体レーザ装置。
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