JP3144610B2 - 記録計 - Google Patents

記録計

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JP3144610B2
JP3144610B2 JP23777993A JP23777993A JP3144610B2 JP 3144610 B2 JP3144610 B2 JP 3144610B2 JP 23777993 A JP23777993 A JP 23777993A JP 23777993 A JP23777993 A JP 23777993A JP 3144610 B2 JP3144610 B2 JP 3144610B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録計に関し、詳しく
は、ラスタスキャン形の記録計における記録位置でのキ
ャリッジの停止時間の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録計の一種に、ドット記録を行う記録
ヘッドが搭載されたキャリッジを記録紙の幅方向にラス
タスキャンさせながら記録ヘッドが記録位置に到達した
時点でキャリッジを停止させてアナログ入力信号の大き
さをドット記録するように構成されたものがある。
【0003】図4は従来のこのような記録計の一例の概
略構成説明図である。図4において、10は記録紙20
が巻き付けられたプラテンであり、例えばステップモー
タおよびギアにより所定の速度で回転駆動される。30
はキャリッジであり、例えばステップモータにより記録
紙20の送り方向と直交する方向に往復移動させられ
る。図5は、このようなキャリッジ30の具体例の要部
を示す構成説明図である。なお、キャリッジ30は本体
とカバーとで形成されているが、図5ではこれらを重ね
合わせて一体化したものとして2点鎖線で示している。
【0004】図5において、本体の一端近傍には軸受3
1が設けられてこの軸受31にはコイルばね32を介し
てワイヤハンマ33が垂直方向に変位可能に挿入され、
他端近傍にはヨーク34が配置されるとともにヨーク3
4の上にはコイル35およびアーマチュア36が積層配
置されて磁気回路が形成されている。37はカバーの内
面に取り付けられアーマチュア36の押えばねとして作
用する板ばねであり、自由端がアーマチュア36を介し
てヨーク34の端面にほぼ対向するようにして取り付け
られている。アーマチュア36は、途中部分がカバーの
内面の途中部分にアーマチュア36を垂直方向に変位可
能に案内するように形成されたガイド38に嵌め合い、
一端がワイヤハンマ33の端部を押圧し、他端が板ばね
37により押圧されてヨーク34およびコイル35に対
向するように形成されている。そして、カバーの板ばね
37の近傍の内面には板ばね37の自由端よりも突出す
るようにして突起39が設けられるとともにアーマチュ
ア36の板ばね37側の端部近傍には突起39に嵌め合
う穴40が設けられていて、カバーは板ばね37および
アーマチュア36を取り付けた状態で本体に重ね合わせ
るようにして取り付けられる。これにより、図5に示す
ようなキャリッジ30が構成されることになり、アーマ
チュア36はコイル35の励磁の有無に応じてヨーク3
4および板ばね37との接触部を回転中心にして回転変
位し、選択的にワイヤハンマ33をほぼ垂直方向に変位
させることになる。なお、41はキャリッジ30を記録
紙20の送り方向と直交する方向に案内する案内軸であ
る。
【0005】再び図4において、50は幅方向に複数色
に染め分けられたエンドレスのカラーインクリボンであ
り、記録紙20の有効記録幅に対向した状態で一定の方
向に移動可能にインクリボンカセット51に収納されて
いる。52はインクリボン50を手送りするためのつま
みである。このインクリボンカセット51は、図6に示
すように、カセットホルダ60に装置本体の前面から着
脱可能に取り付けられる。カセットホルダ60は、左右
の側面に植設された軸61,62を介して図示しない装
置本体の前面の左右の両側板間の上部に揺動可能に取り
付けられている。カセットホルダ60の上辺はL字形に
折り曲げられてインクリボンカセット51の上面と対向
するガイド63として形成され、下辺には図7に示すよ
うにインクリボンカセット51の前面下部に形成された
段付部53に嵌め合って弾性力で保持するための折曲部
が形成された板ばね64がガイド63と対向するように
して例えばリベットで固定され、裏面には取付板65を
介してインクリボン50を移動させるためのモータ66
が取り付けられている。このモータ66の回転出力は、
図示しない歯車列を介してつまみ52の端部が着脱可能
に嵌め合わされる駆動軸67に伝達される。なお、カセ
ットホルダ60は、例えばモータとセクタギアにより往
復方向に回転駆動される。これにより、インクリボン5
0はカセットホルダ60の揺動軸61,62を中心にし
て記録紙20の送り方向に沿って揺動されることにな
る。
【0006】このように構成された装置の記録動作につ
いて説明する。まず、電源を投入することにより、キャ
リッジ30は一旦0%側(左方向)に移動し、例えばレ
バーとフォトセンサとで構成された図示しない基準位置
信号発生手段を駆動して基準位置信号を発生させるとと
もに基準位置で停止する。一方、カセットホルダも基準
位置まで回転して図示しない同様な基準位置信号発生手
段を駆動して基準位置信号を発生させるとともに基準位
置で停止する。これにより、キャリッジ30およびイン
クリボン50の初期化が行われることになる。
【0007】次に、第1チャンネルに割り当てられたイ
ンクリボン50の色帯がワイヤハンマ51と正対するよ
うに、カセットホルダが基準位置から所定の角度回転駆
動される。このようにしてカセットホルダを基準位置か
ら所定の角度回転駆動させた後、キャリッジ30を基準
位置(0%)から100%側に向かって一定の速度で移
動させる。そして、キャリッジ30が移動の途中で第1
チャンネルの記録位置に到達することによりキャリッジ
30は停止し、コイル35が選択的に励磁されてワイヤ
ハンマ33による打点記録動作が行われる。これによ
り、記録紙20には第1チャンネルに割り当てられた所
定の色で第1チャンネルの測定信号の大きさがドット記
録されることになる。打点記録が終わると、キャリッジ
30は100%位置まで移動して停止する。
【0008】キャリッジ30が100%位置で停止して
いる状態で、第2チャンネルに割り当てられているイン
クリボン50の色帯がワイヤハンマ33と正対するよう
にカセットホルダを第1チャンネルの位置から所定の角
度回転駆動させる。このようにしてカセットホルダを第
1チャンネルに割り当てられている所定の位置から所定
の角度回転駆動させた後、キャリッジ30を100%位
置から0%側に向かって一定の速度で移動させる。そし
て、キャリッジ30が移動の途中で第2チャンネルの記
録位置に到達することによりキャリッジ30は停止し、
コイル35が選択的に励磁されてワイヤハンマ33によ
る打点記録動作が行われる。これにより、記録紙20に
は第2チャンネルに割り当てられた所定の色で第2チャ
ンネルの測定信号の大きさがドット記録されることにな
る。打点記録が終わると、キャリッジ30は0%位置ま
で移動して停止する。
【0009】以下、同様な動作をインクリボン50の色
帯の数だけ繰り返して複数チャンネルの測定信号の大き
さを各チャンネルに割り当てられた所定の色のドットパ
ターンでアナログ的に記録する。このように構成するこ
とにより、キャリッジ30には1本のワイヤハンマ33
が設けられるのみであり、部品点数を大幅に削減でき、
キャリッジ30の小型軽量化が図れ、コストも低くでき
る。
【0010】また、キャリッジ30の小型化が図れるこ
とから、相対的に記録紙20の有効記録幅が広くなり、
一定の有効記録幅を確保するために必要な装置の幅を従
来に比べて狭くできる。また、キャリッジ30が軽くな
ることから、比較的小型のモータでキャリッジ30を高
速に移動させることができ、消費電力が節約でき、発熱
量も小さくできる。
【0011】また、駆動用の繰り糸の剛性不足や駆動用
モータのトルク不足による不感帯などに起因する記録品
質の低下を軽減することができる。さらに、インクリボ
ンカセット51の交換を装置の前面から行うことがで
き、交換作業が容易になる。ところが、このような従来
の構成によれば、キャリッジ30が一端から他端に走行
する過程では1チャンネルの記録が行われるのみであ
り、例えば6色で6チャンネルの記録を行うためにはキ
ャリッジ30を6回走行させなければならず、各チャン
ネルの記録周期が長くなって高速記録が行えない。具体
的には、キャリッジ30の1回の走行に5秒かかるとす
ると、6色6チャンネルの記録には30秒かかってしま
い、各チャンネルの記録周期は30秒になる。
【0012】そこで、本発明の出願人は、このような構
成の利点を生かしながら1回のラスタースキャンで複数
チャンネルの測定データのドット記録が行える高速記録
化を実現するものとして、特願平3−175545号
「カラードットレコーダ」を出願した。図8はこのよう
なカラードットレコーダの一実施例を示すブロック図で
あり、図4,図5と同一の部分には同一符号をつけてい
る。70は複数チャンネルの入力端子であり、入力切換
機構71に接続されている。入力切換機構71の出力信
号はプリアンプ72を介してA/D変換器73に加えら
れ、A/D変換器73の出力データはバス74に加えら
れる。これら入力切換機構71,プリアンプ72および
A/D変換器73はバス74を介してマイクロプロセッ
サ75で制御される。マイクロプロセッサ75にはRO
M76およびRAM77が接続されている。なお、RO
M76には動作プログラムや固定データが格納されてい
る。RAM77には測定データや演算データが格納され
る。78はキーボード、79は表示器であり、インタフ
ェース80を介してバス74に接続されている。バス7
4には、キャリッジ30を移動させるモータ81を駆動
するドライバ82、インクリボン50が収納されたイン
クリボンカセット51を揺動させて色を選択するモータ
83を駆動するドライバ84、記録紙20を走行させる
モータ85を駆動するドライバ86、インクリボン50
を移動させるモータ87を駆動するドライバ88、ワイ
ヤハンマ33を選択的に駆動するドライバ89なども接
続されている。
【0013】このような構成におけるデータの処理につ
いて説明する。RAM77の一部には記録データ格納エ
リアが割り当てられ、記録紙20の有効記録幅にわたっ
てキャリッジ30の最小移動ステップのそれぞれの位置
に1バイトが割り当てられて記録データが格納される。
例えば記録紙20の有効記録幅を100mmとし、キャ
リッジ30の移動分解能を0.1mmとすると、図9に
示すように1000+α(バイト)が割り当てられる。
ここで、αバイトは、記録紙20の有効記録幅の左右の
余白長さに相当する部分である。
【0014】そして、各バイトの各ビット位置b0〜b
7には図10に示すように記録すべき色(本実施例で
は、b0には紫、b1には黒、b2には緑、b3には
青、b4には茶、b5には赤、b6,b7はブランク)
が割り当てられていて、記録する場合には該当する色の
ビット位置に“1”が格納され、記録しない場合には各
ビット位置に“0”が格納される。図10に示されてい
るバイトの例では「紫」色でドット記録されることにな
る。
【0015】記録データ格納エリアに格納される記録デ
ータは、A/D変換器73から変換出力される各チャン
ネル毎の測定データと、各チャンネル毎に予め割り当て
られている色指定データに基づいて生成される。すなわ
ち、RAM77の一部には測定データ格納エリアが割り
当てられ、A/D変換器73で変換された各チャンネル
の測定データに対して設定された記録スパンデータ,記
録ゾーンデータ,部分圧縮データ,0%位置や100%
位置の校正データに基づく記録位置の校正演算,記録色
補正演算などが施された演算結果が、ホームポジション
を基準にした記録分解能(本実施例では0.1mm)の
記録紙20上での位置データに変換されて格納される。
【0016】また、ROM76の一部またはRAM77
の一部には色指定データ格納エリアが設けられ、各測定
チャンネル毎に割り当てられた色指定データが格納され
る。ここで、ROM76に格納されている場合には各チ
ャンネルと記録色の割り当て関係は固定化され、RAM
77に格納されている場合には適宜変更できる。そし
て、マイクロプロセッサ75は、これら測定データ格納
エリアに格納される測定データおよび色指定データ格納
エリアに格納される色指定データに基づいて各測定デー
タ毎に図10のような記録データを生成し、記録データ
格納エリアの対応するアドレスに転送格納する。
【0017】さらに、RAM77の一部には、キャリッ
ジ30の現在位置データを格納するエリアや、記録デー
タ格納エリアのアドレスを示すポイントデータを格納す
るエリアも設けられている。これらRAM77に設けら
れているエリアをまとめると図11のようになる。図1
2は図8のドット記録動作の流れを示すフローチャート
である。
【0018】まず、RAM77の記録データ格納エリア
に記録位置順に図10に示すような記録データをセット
する(ステップ)。なお、この状態では、キャリッジ
30は移動範囲の左端または右端のホームポジションに
位置し、インクリボン50の揺動位置も記録結果が一番
読み取り易いホームポジション角度に位置しているもの
とする。記録データに従って、記録位置までキャリッジ
30を移動させる(ステップ)。キャリッジ30が記
録位置に到達したら、記録データに従ってインクリボン
50を揺動させ、ワイヤハンマ33に所定の色帯を対向
させる(ステップ)。ワイヤハンマ33にインクリボ
ン50の所定の色帯を対向させた状態でワイヤハンマ3
3を駆動し、ドット記録を行う(ステップ)。ドット
記録を行った後は、インクリボン50をホームポジショ
ンに戻す(ステップ)。ステップからステップま
でを、記録データ格納エリアに格納されているすべての
記録データについて順次繰り返して実行する(ステップ
)。そして、すべての記録データについてドット記録
が完了したら、キャリッジ30を移動方向の他端まで移
動させ(ステップ)、1周期のドット記録を終了す
る。
【0019】図13は図12の動作に関連した各部のタ
イミングチャートであり、(a)はキャリッジモータ8
1によるキャリッジ30の移動,停止を示し、(b)は
リボンシフトモータ83によるインクリボン50の揺動
シフトを示し、(c)はワイヤハンマドライバ89によ
るワイヤハンマ33の駆動タイミングを示している。こ
れら図13から明らかなように、キャリッジ30が記録
紙20上の所定の記録位置に停止している間にインクリ
ボン50のホームポジションからの揺動シフトによる色
の選択とホームポジションへの復帰が行われ、インクリ
ボン50の色選択が行われて停止している間にワイヤハ
ンマドライバ89によりワイヤハンマ33が選択的に駆
動されて記録紙20に対して所定の色でのドット記録が
行われることになる。
【0020】図14は図8のデータ処理のタイミングチ
ャートである。例えば有効記録幅100mmに6打点の
ドット記録を行う場合、測定周期を2.5秒とすると、
(a)に示すように2.5秒毎に6打点の測定データの
A/D変換動作と変換データに対する各種の演算処理が
行われ、今回のキャリッジ30の移動で記録すべき測定
データが測定データ格納エリアに格納される。そして、
これら測定データおよび色指定データに基づいて記録デ
ータが生成され、記録データ格納エリアに格納される。
【0021】一方、ドット記録動作は、(b)に示すよ
うに、第1測定周期で記録データ格納エリアに記録デー
タが格納された後に開始される。ここで、記録動作は、
前述のように、キャリッジ30の移動,停止、インクリ
ボン50の揺動シフト、ワイヤハンマ33の駆動という
機械的な動作シーケンスで行われるので、測定動作にく
らべて時間がかかる。そこで、本実施例では、少なくと
も4測定周期で1回の記録動作を行うように設定してい
る。すなわち、図14の場合には、斜線をつけた測定周
期の測定データがドット記録されることになる。なお、
その他の測定周期の測定データはドット記録されないも
のの、表示器での測定データなどの表示やアラーム検出
動作などは実行される。また、ドット記録にあたって
は、記録周期間に測定される複数測定周期の平均値,最
大値,最小値を適宜組み合わせるようにしてもよい。
【0022】キャリッジ30を例えば左端から右端に向
かって移動させながらドット記録を行う場合、キャリッ
ジ30を1ステップずつ移動させ、ホームポジションを
よぎった時点で図9に示す記録データ格納エリアの先頭
アドレスの内容を読み出し、記録するかしないかを判断
する。以下同様に、キャリッジ30を右端まで1ステッ
プ移動させる毎に次のアドレスの内容を読み出して記録
の有無を判断することを繰り返す。
【0023】このような動作の流れを図15のフローチ
ャートに示す。最初は、現在位置データ格納エリアに格
納される現在位置データは0、ポイントデータエリアに
格納されるポイントデータは記録データ格納エリアの先
頭アドレスである(ステップ)。この状態から、キャ
リッジ30を1ステップ移動させる(ステップ)。こ
れに伴って、現在位置データ格納エリアに格納される現
在位置データは+1される(ステップ)。逐次、キャ
リッジ30がホームポジションを通過したか否かを判断
し(ステップ)、ホームポジションを通過したらポイ
ントデータを+1する(ステップ)。このポイントデ
ータに基づいて記録データ格納エリアの該当するアドレ
スから記録データの読み出しを行い(ステップ)、記
録データの有無を判断する(ステップ)。そして、記
録データがある場合には図12のステップ〜の処理
が実行されてドット記録が行われ(ステップ)、記録
データがない場合にはステップはスキップする。この
ような手順を右端に到達するまで繰り返して実行する。
なお、ステップにおいてホームポジションを通過して
いない場合にはステップまでスキップする。ステップ
で右端に到達した後、記録紙の送り動作などを実行す
る。
【0024】以上の説明では、複数チャンネルの測定デ
ータの大きさをアナログ的にドット記録する例を説明し
たが、文字記号などをデジタル記録することもできる。
デジタル記録にあたっては、RAM77の一部に図16
に示すようなデータ形態の印字データ格納エリアを設け
て印字データを格納し、この印字データ格納エリアに格
納された印字データを例えば図17に示すように記録デ
ータ格納エリアに展開格納する。図17では5×7ドッ
トで表現される「A」の文字パターンを格納する例を示
している。この場合、キャリッジ30を7回走行させる
ことにより文字パターンをドット記録できる。なお、ド
ットの中の数字は矢印方向に記録紙20を走行させる場
合の記録順序を表している。
【0025】具体的には、指定の色がワイヤハンマ33
と対向するようにインクリボン50をシフトさせた後、
キャリッジ30を移動させるとともにポイントデータを
+1ずつ増加させ、読み出される記録データの内容に応
じて記録すべき位置に到達した時点でワイヤハンマ33
を選択的に駆動する。なお、このときインクリボン50
のシフトは不要なのでキャリッジ30は停止させない。
インクリボン50のホームポジションへの復帰はキャリ
ッジ30が端の位置に到達したときに行う。ここで、デ
ジタル印字のための1列のドット記録に要する時間は、
キャリッジ30の移動途中でのインクリボン50のシフ
トがないことから約2秒になる。
【0026】ここで、キャリッジ30を800PPSで
100mm移動させるものとし、インクリボン50の色
選択とホームポジションへの戻りにそれぞれ0.8秒か
かるものとし、1回の記録周期で1行分のデジタル印字
を見込むものとすると、6色で6点のドット記録を行い
1行分のデジタル印字を行うために必要な最少時間はキ
ャリッジの移動時間が1.3秒、記録位置におけるキャ
リッジの停止時間の総和が4.8秒、デジタル印字時間
が2秒の合計8.1秒になる。そして、記録周期は測定
周期の整数倍の関係を満たすものとすると、測定周期
2.5秒の4倍の10秒になって従来の半分以下に短縮
できる。
【0027】このように、図8のカラードットレコーダ
によれば、1回のラスタースキャンで複数チャンネルの
アナログ入力信号の大きさを各チャンネルに割り当てら
れた所定の色でドット記録できる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
1回のラスタースキャンで複数チャンネルのアナログ入
力信号の大きさを各チャンネルに割り当てられた所定の
色でドット記録するように構成された従来の記録計で
は、アナログ入力信号の大きさを記録するための各記録
位置におけるキャリッジの停止時間を含む記録に要する
時間は図18に示すように記録周期とは無関係に常に一
定になるように制御されていた。
【0029】このために、例えば前述の具体例のように
記録周期が10秒の場合、キャリッジが左端(右端)か
ら右端(左端)にラスタースキャンして右端(左端)で
停止するものとすると、キャリッジの右端(左端)での
停止時間はデジタル印字がある時は約2秒になり、各記
録位置でのキャリッジの停止時間に比べて長くなる。こ
の傾向は記録周期が長くなるのに従って顕著になり、例
えば記録周期が90秒の場合のキャリッジの右端(左
端)での停止時間はデジタル印字がある時は約82秒に
なってしまう。
【0030】この結果、キャリッジにスケール板上に位
置するようにフラグ(指標)を取り付けておいてスケー
ル板上のフラグの位置から測定データの大きさを読み取
るように構成した場合、キャリッジの右端(左端)での
停止時間が長いと測定データが振り切れていると見誤る
おそれがある。また、キャリッジの右端(左端)での停
止時間に比べて各記録位置におけるキャリッジの停止時
間が短いことから、スケール板上のフラグの位置から測
定データの大きさを読み取りにくいという問題もある。
【0031】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであって、その目的は、キャリッジの停止位置
から確度の高い情報が得られるラスタースキャン形の記
録計を実現することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドット記録を
行う記録ヘッドが搭載されたキャリッジを記録紙の幅方
向にラスタースキャンさせながら記録ヘッドが記録位置
に到達した時点でキャリッジを停止させてアナログ入力
信号の大きさをドット記録するラスタースキャン形の記
録計において、記録位置におけるキャリッジの停止時間
を記録周期および記録チャンネル数に応じて可変にした
ことを特徴とする。
【0033】
【作用】本発明の記録計では、各記録位置でのキャリッ
ジの停止時間は記録周期に比例して長くなって記録チャ
ンネル数が増えると短くなり、右端または左端における
キャリッジの停止時間は記録チャンネル数に応じて多少
変化するものの記録周期にはかかわらずほぼ一定の時間
になる。
【0034】これにより、従来の構成に比べて、各記録
位置におけるキャリッジの停止時間は長くなるとともに
右端または左端におけるキャリッジの停止時間は短くな
り、各記録位置におけるキャリッジの停止位置から測定
データを容易に読み取ることができ、右端または左端に
おけるキャリッジの停止状態を測定データの振り切れと
見誤ることも防止できる。
【0035】
【実施例】本発明は例えば図8の記録計にも適用できる
ものであり、以下、図8に基づいて本発明を説明する。
本発明で用いるRAM77の一部には、図11に示した
エリアの他に、各記録位置での待ち時間データを演算す
るために必要な記録周期データを格納するエリアと記録
紙の送り量データを格納するエリアと演算された1チャ
ンネル当たりの各記録位置での待ち時間データを格納す
るエリアも設けられる。ここで、記録周期は記録周期を
記録紙の送り速度にかかわらず一定に保つか記録紙の送
り速度に連動して変化させるかの記録モードと記録紙の
送り速度によって決まり、記録紙の送り量は記録周期と
記録紙の送り速度によって決まる。
【0036】RAM77に各記録位置での待ち時間デー
タを演算するために必要なデータを格納した後、次式に
基づいて1チャンネル当たりのキャリッジ30の各記録
位置での待ち時間WTを計算し、その計算結果をRAM
77の所定のエリアに格納する。 WT={記録周期−(キャリッジの走行時間+リボン選
択・記録時間+記録紙送り時間+余裕分)}/記録チャ
ンネル数 キャリッジの走行時間:キャリッジがフルスパンを移動
するのに要する時間で、フルスパン距離とキャリッジの
移動速度から求めることができる。
【0037】リボン選択・記録時間:チャンネルに割り
当てられているリボンの色の選択と、ワイヤハンマの駆
動によるドット記録と、リボンの色を基準の色に戻すの
に要する記録チャンネル数に応じた時間の和であり、リ
ボンのシフト量とシフト速度とプログラムされているワ
イヤハンマの駆動時間とから求めることができる。
【0038】記録紙送り時間:記録紙の送り量と記録紙
の送り速度とから求めることができる。 余裕分:適宜設定するマージン 本発明による記録動作の制御の流れは以下のようにな
る。 記録動作開始前に1チャンネル当たりのキャリッジ3
0の各記録位置での待ち時間WTを計算してRAM77
に格納する。
【0039】キャリッジ30を左端(右端)から最初
の記録位置まで移動させて停止させる。 その測定チャンネルに割り当てられているリボンの色
を選択してワイヤハンマ33と対向させる。 ワイヤハンマ33を駆動してドット記録を行わせる。
【0040】リボンの色を基準の色(基準位置)に戻
す。 RAM77に格納されている1チャンネル当たりのキ
ャリッジ30の各記録位置での待ち時間データだけキャ
リッジ30を停止させる。具体的には、ハードやソフト
によるタイマなどで実現できる。 からまでを記録すべき測定チャンネルの数だけ繰
り返す。
【0041】キャリッジ30を右端(左端)に移動さ
せて停止させる。 記録紙20を所定量間欠送りして、次の記録開始まで
待機する。これにより、各記録位置におけるキャリッジ
30の停止時間は記録周期,記録チャンネル数,記録紙
送り速度に関連して変化するものの従来に比べて長くな
り、各端におけるキャリッジ30の停止時間は記録周
期,記録チャンネル数,記録紙送り速度とは関係なく従
来に比べてかなり短い一定の時間になる。
【0042】図1はこれらの時間関係の説明図であり、
(A)は従来の関係を示し、(B)は本発明の関係を示
している。図1から明らかなように、本発明におけるキ
ャリッジ30の移動とワイヤハンマ33による記録動作
そのものは従来と全く同様であり、記録品質が従来より
も低下することはない。そして、本発明のような構成に
よれば、従来に比べて、各記録位置におけるキャリッジ
30の停止時間が長くなるとともに両端におけるキャリ
ッジ30の停止時間は短くなり、各記録位置におけるキ
ャリッジ30の停止位置から測定データを容易に読み取
ることができ、右端または左端におけるキャリッジ30
の停止状態を測定データの振り切れと見誤ることも防止
できる。
【0043】なお、表示器79の表示については、例え
ば図2に示すように記録動作と同期させて現在記録中の
測定チャンネル番号とその測定データ値を組み合わせて
表示させることにより、測定データの監視が容易にな
る。この場合、キャリッジ30の移動開始にあたって次
に記録すべき測定チャンネル番号などを表示させるよう
にする。そして、最終チャンネルの記録が終了した後
は、例えば記録動作中であることを「rcd on」な
どで表示させればよい。
【0044】また、記録周期の中にデジタル印字を含む
場合には、図3に示すように記録に関する処理時間の中
にデジタル印字に必要な時間を含めることにより、アナ
ログ記録動作中における各記録位置でのキャリッジ30
の停止時間を図1(B)と同様に制御できる。また、上
記実施例では記録紙の幅方向に沿って対向配置されてい
るインクリボンを揺動させてラスタースキャンされるキ
ャリッジに搭載されたワイヤハンマと対向させることに
よりドット記録を行う構造の記録計の例について説明し
たが、ラスタースキャンされるキャリッジに複数のワイ
ヤハンマと各ワイヤハンマと対向するように複数の色帯
に染め分けられ記録紙の送り方向に沿って送られるイン
クリボンとが搭載された構造の記録計や、記録ヘッドと
してインクジェットを用いたものなど、各種のラスター
スキャン形の記録計に適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリッジの停止位置から確度の高い情報が得られるラ
スタースキャン形の記録計を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作説明図である。
【図2】本発明の応用例の動作説明図である。
【図3】本発明の応用例の動作説明図である。
【図4】従来のカラー記録装置の要部の一例を示す構成
説明図である。
【図5】図4の装置で用いるキャリッジの具体例を示す
要部の構成説明図である。
【図6】図4におけるインクリボンカセットの装着説明
図である。
【図7】図4におけるインクリボンカセットの装着断面
図である。
【図8】従来のカラー記録装置の他の例を示す構成説明
図である。
【図9】図8で用いる記録データ格納エリアの説明図で
ある。
【図10】記録データ格納エリアに格納される記録デー
タの説明図である。
【図11】図8のRAMのエリア割当て例図である。
【図12】図8の動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【図13】図8の動作を説明するタイミングチャートで
ある。
【図14】図8の動作を説明するタイミングチャートで
ある。
【図15】図8の動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【図16】デジタル印字データ格納エリアの説明図であ
る。
【図17】デジタル印字パターン例図である。
【図18】図8の動作説明図である。
【符号の説明】
10 プラテン 20 記録紙 30 キャリッジ 50 インクリボン 51 インクリボンカセット 76 マイクロプロセッサ 77 RAM

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドット記録を行う記録ヘッドが搭載された
    キャリッジを記録紙の幅方向にラスタースキャンさせな
    がら記録ヘッドが記録位置に到達した時点でキャリッジ
    を停止させてアナログ入力信号の大きさをドット記録す
    るラスタースキャン形の記録計において、 記録位置におけるキャリッジの停止時間を記録周期およ
    び記録チャンネル数に応じて可変にしたことを特徴とす
    る記録計。
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