JP3144569U - 粒状物搬送機構及びこれを備えた燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粒状物を移送する水平搬送部と垂直搬送部との接続部における粒状物の粉化やこれに伴う閉塞などのトラブルが少なく搬送効率性に優れた粒状物搬送機構を提供する。
【解決手段】固形燃料、土砂、穀類などのペレット状や塊状の粒状物をその周面に旋回羽根3が設けられた搬送シャフト4の回転により略水平方向に押し出して搬送する略円筒状の水平搬送部2と、水平搬送部2の上面にその下端が連結して設けられ固形燃料などの粒状物を水平方向から垂直上向きに方向を変えて搬送する垂直搬送部5と、垂直搬送部5の下端中心直下より下流側となる搬送シャフト4の周面に旋回羽根3に対向して逆ねじに同軸形成された逆旋回羽根6とを有するように粒状物搬送機構1を構成する。
【選択図】図1

Description

本考案は、木材や石炭、プラスチック廃棄物などを破砕した固形燃料などの粒状物を搬送する粒状物搬送機構、及び固形燃料を搬送して燃焼させその燃焼熱により水や蒸気を加熱する粒状物搬送機構を備えた燃焼装置に関する。
従来、この種の粒状物搬送機構やこれを備えた燃焼装置は、固形燃料を粒状物搬送装置を介してロストル上に供給してロストル上で燃焼させている。この燃焼に伴って、固形燃料の灰や未燃物などがロストルに固着して、ロストルからの灰の落下や燃焼用空気の流通が阻害される。固形燃料を効果的に燃焼させるために、グレート式のロストルを上下又は前後に移動さるような方法がとられている。これによって、固形燃料の火層を攪拌して焼却残渣の分離を行い、またロストル下面からの通気をよくして焼却能力の向上を図っている。
このような固体燃料などの粒状物をその水平方向から供給して、ロストル上などに向けて垂直方向に押し上げる粒状物搬送機構に関して例えば特許文献1には、横置きスクリューフィーダと縦置きスクリューフィーダとの接続部に搬送路がL字状に形成された下部接続用ケーシングを設け、下部接続用ケーシング内で横置きスクリューフィーダの先端に遠心羽根を配置し、そのケーシング内で遠心羽根と縦置きスクリューフィーダの螺旋条の下端部とを対向して配置するようにした籾米や豆等の粒状物搬送装置が記載されている。
また、特許文献2には、木材チップなどの固形燃料を搬送する搬送機構の出口前方に、前方に至るに従って下方に傾斜した固定ロストルとその先端側に沿って摺動する移動ロストルとを配設しそのロストルの上面にて木材チップを燃焼させるようにした木材チップ燃焼装置が記載されている。
特開2000−287532号公報 特開昭58−78011号公報
しかしながら、前記従来の粒状物搬送装置や燃焼装置は下記のような問題点があった。
(a)特許文献1記載の粒状物搬送装置は、粒状物を搬送するための水平回転軸に対して直角方向に駆動される垂直回転軸を要するため、全体の機械構成が複雑となってメンテナンス性や経済性が悪くなる上に、これらの接合部では過度の破砕力が働いて粒状物が粉化して燃焼特性や搬送性にばらつきを生じ易いという課題があった。
(b)このような縦置きスクリューフィーダを省略することで粒状物を円筒状のスクリューフィーダで水平方向に搬送して、その基端部をL字状に曲げて上方にL押し出す場合には、このL字状の屈曲部に夏場などの湿度によって形がくずれて粉化した木質ペレットなどの固形燃料が押し固められて固着して固形燃料の流れが阻害される。そのため、燃料搬送部に過大な負荷がかかって、固形燃料を押し出す搬送スクリューなどが変形、破損し易いという課題があった。
(c)特許文献2記載の燃焼装置では、略矩形状のロストルが一方向に傾斜配置されているので、ロストル上に連続的に供給される固形燃料をそのロストルの伸延方向に沿って均一に燃焼させるのが困難な場合があり、燃焼処理効率が悪くなるという課題があった。
(d)燃焼後の未燃焼分や灰がロストルに一旦固着すると、移動ロストルを固定ロストルの全面に渡って摺動させないと、これらを確実に除去することが困難でしかも常時移動ロストルを作動させなければならずメンテナンス性や経済性に欠けるという課題があった。
(e)従来の移動ロストルは固定ロストル上を往復摺動させるので、一旦ガラス化した灰がクリンカー状となって固着してしまうとその除去効率が低下する上に、駆動機構が複雑で小型化がしにくいという課題があった。
本考案は前記従来の課題を解決するためになされたもので、水平搬送部と垂直搬送部との略L字状などの接続部における粒状物の粉化やこれに伴う閉塞などのトラブルを生じることがなく搬送効率に優れた搬送機構を提供するとともに、このような搬送機構を介して固形燃料をロストル上に安定的に供給して均一燃焼させ燃焼性と制御性とメンテナンス性に優れた粒状物搬送機構を備えた燃焼装置を提供することを目的とする。
(1)前記課題を解決するためになされた本考案の粒状物搬送機構は、固形燃料、土砂、穀類などのペレット状や塊状の粒状物をその周面に旋回羽根が設けられた搬送シャフトの回転により略水平方向に押し出して搬送する略円筒状の水平搬送部と、前記水平搬送部の上面にその下端が連結して設けられ前記粒状物を水平方向から垂直上向きに方向を変えて搬送する垂直搬送部と、前記垂直搬送部の下端中心直下より下流側となる前記搬送シャフトの周面に前記旋回羽根に対向して逆ねじに同軸形成された逆旋回羽根とを有するように構成される。
(2)本考案の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置は、前記(1)の粒状物搬機構を用いて木質チップや石炭などの固形燃料からなる粒状物を搬送して燃焼させる燃焼装置であって、前記垂直搬送部の上端に設けられ前記固形燃料がそのロストル面に盛り上げられて燃焼されるロストル部を有することを特徴とする。
(3)本考案の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置は、前記(2)において、前記ロストル部を出し入れ可能に内蔵して前記固形燃料の燃焼ガスを発生させる燃焼室と、前記燃焼ガスがその円筒状ガス流路に供給され外周囲を流れるガスや水と熱交換されて外部に排出される煙管部と、を備えるようにできる。
(4)本考案の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置は、前記(2)又は(3)において、前記ロストル部が、前記垂直搬送部の上端側に取り付けられる略円錐状の固定ロストルと、前記固定ロストルの上部に隙間を有して回転自在に配設される回転ロストルと、前記回転ロストルを回転させるロストル回転機構と、を備えることもできる。
(5)本考案の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置は、前記(2)〜(4)において、前記ロストル部に供給される固形燃料及び、前記燃焼室に供給する燃焼用空気の各供給量を、前記燃焼室や前記粒状物搬送機構に設けたサーモセンサの検知信号に基づいて制御して、前記ロストル部上の固形燃料を燃焼状態に維持させる自動運転制御部を備えている。
本考案の粒状物搬送機構によれば、粒状物をその周面に旋回羽根が設けられた搬送シャフトの回転により略水平方向に押し出して搬送する略円筒状の水平搬送部と、前記水平搬送部の上面にその下端が連結して設けられ前記粒状物を水平方向から垂直上向きに方向を変えて搬送する垂直搬送部と、前記垂直搬送部の下端中心直下より下流側となる前記搬送シャフトの周面に前記旋回羽根に対向して逆ねじに同軸形成された逆旋回羽根とを有するので、水平搬送部と垂直搬送部の接続部で粒状物の流れを効率的に水平方向から垂直方向に変化させて搬送することができるとともに、粒状物の粉化やこのような粉化に伴う粉閉塞などを生じることがなくメンテナンス性にも優れた粒状物搬送機構を提供できる。
本考案の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置によれば、木質チップや石炭などの固形燃料からなる粒状物を粒状物搬機構を用いて搬送して、粒状物搬送機構の垂直搬送部の上端に設けられ固形燃料がそのロストル面に盛り上げられて燃焼されるロストル部を有するようにすることもできるので、固形燃料をロストル上に安定に供給して均一燃焼させることができ、その燃焼性と制御性に優れ燃焼装置とすることができる。すなわち、この搬送機構の搬送シャフトを回転させて固形燃料をロストル部の裏面側から押し上げることによって、固形燃料をロストル上面に盛り上げるようにしているので、ロストル部の開口部を通過する固形燃料の流れによって、この開口部に灰や未燃焼分、ガラス化した灰などが付着して閉塞されることがなく燃焼性を常時一定に保持させることができる。こうして、ロストルの清掃などにかかるメンテナンスを省略できる。また、ロストル部や燃料搬送部を燃焼室とは独立した構成とすることもできるので、ボイラなどのさまざまタイプの燃焼装置にロストル部を挿入して固形燃料を燃焼させることができ、汎用性にも優れている。
また、本考案の搬送機構を備えた燃焼装置によれば、ロストル部を出し入れ可能に内蔵して前記固形燃料の燃焼ガスを発生させる燃焼室と、前記燃焼ガスがその円筒状ガス流路に供給され外周囲を流れるガスや水と熱交換されて外部に排出される煙管部と、を備えるようにすることもできるので、ロストル部における燃焼熱を効率的に回収でき熱回収性に優れると共に、ロストル部を燃焼室から引き出して広いスペースのもとで容易に清掃や整備を行うことができメンテナンス性に優れている。
さらに、本考案の搬送機構を備えた燃焼装置によれば、前記ロストル部が前記垂直搬送部の上端側に取り付けられる略円錐状の固定ロストルと、前記固定ロストルの上部に隙間を有して回転自在に配設される回転ロストルと、前記回転ロストルを回転させるロストル回転機構と備えるようにすることもでき、ロストル部上に燃焼灰が一定以上の大きさにクリンカー状に成長して固着するのを防止して、ロストル部上で燃焼される固形燃料を常時安定的かつ適正に維持させることができる。
本考案の搬送機構を備えた燃焼装置によれば、前記ロストル部上の固形燃料を所定の燃焼状態に維持させる自動運転制御部を備えるようにすることもできるので、木質ペレット燃料の効率的な連続運転を可能として、中期運転開始明けなどの連続運転が容易かつ安全に行うことができ、その稼働効率を大幅に向上させることができる。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の粒状物搬送機構の模式説明図である。
図1(a)において、1は実施の形態1の粒状物搬送機構、2はその粒状物供給口2aを介して供給されるペレット状や塊状の粒状物をその周面に旋回羽根3が設けられた搬送シャフト4の回転により略水平方向に押し出して搬送する略円筒状に形成された水平搬送部、5は水平搬送部2の基端側上面にその下端が略L字状に連結して設けられ固形燃料などの粒状物を水平方向から垂直上向きに方向を変えて搬送するための略円筒状に形成された垂直搬送部、6は垂直搬送部5の下端中心直下より下流側となる搬送シャフト4の周面に旋回羽根3に対向して逆ねじに同軸形成された逆旋回羽根、7は搬送シャフト4を所定回転速度で回転駆動させるための電動モータや変速機などを備えたシャフト駆動部である。
水平搬送部2は図示するようにステンレススチールやスチールなどの金属材によりその全体が略円筒状に形成され、電動モータなどを備えたシャフト駆動部7を介して回転される搬送シャフト4がその中心に設けられている。水平搬送部2基端側の粒状物供給口2aから投入された粒状物が搬送シャフト4の旋回羽根3によって水平方向に圧送されるようになっている。その搬送シャフト4下流の略L字状などに形成された垂直搬送部5との接合部では、旋回羽根3に対して逆ねじ状となる逆旋回羽根6が搬送シャフト4の周面に形成されている。このような搬送シャフト4の回転に伴って、旋回羽根3が形成された部分と逆旋回羽根6が形成された部分とでは、それぞれ内部の粒状物が互いに水平方向に対向して移動する粒状物のフローが形成される。これらの粒状物はフロー合流点の上方にその下端が接続して配置された垂直搬送部5を介して上方に向けて押し上げられるようにしている。なお、螺旋状に形成される逆旋回羽根6と旋回羽根3とは互いに逆ねじの関係となるようになっていればよく、それぞれのピッチ間隔やこの羽根の大きさ、搬送シャフト上の長さなどはL状や湾曲状などに形成される接続部の形状や大きさによって異なるようにしてもよい。
粒状物搬送機構1は搬送シャフト4に同軸形成された旋回羽根3と逆旋回羽根6とを有するので、搬送シャフト4を駆動させるだけで、水平搬送部2と垂直搬送部5とでL字状や湾曲状に形成される接続部で粒状物の流れを停滞させることなく水平方向から垂直方向にそのフローを変化させて、固形燃料、土砂、穀類などのペレット状や塊状の粒状物を効率的に搬送することができる。
図1(b)は実施の形態1の粒状物搬送機構における変容例1を示している。図示するように変容例1の粒状物搬送機構1’は、水平搬送部2の搬送シャフト4上に形成される逆旋回羽根6をその下流側に突出させるとともに、旋回羽根3と逆旋回羽根6との境界部分が垂直搬送部5の下端中心直下に位置するようにしている。これによって、前記L状に形成した接合部などに比べて、逆旋回羽根6などの形状を単純化することができ、経済性やメンテナンス性にも優れた粒状物搬送機構とすることができる。
図1(c)は実施の形態1の粒状物搬送機構における変容例2を示している。変容例2の粒状物搬送機構1”では、粒状物を供給する粒状物供給口を水平搬送部2の左右にそれぞれ設け、搬送シャフト4上に対向して形成された旋回羽根3と逆旋回羽根6との境界部の上方に垂直搬送部5の基端側が配置されるようにしている。これによって、水平搬送部2の左右両側から供給される粒状物を垂直搬送部5との接合部において粒状物で停滞又は閉塞せることなく維持して、均一かつ安定に粒状物を搬送することができる。
本実施の形態の粒状物搬送機構1は以上説明したように水平搬送部内の搬送シャフト上に互いに逆ねじ関係となる旋回羽根を対向して配置して、この左右正逆の旋回羽根の境界上部に垂直搬送部との接続部が形成されるようにしたことを要旨としたものである。これによって、水平搬送部から垂直搬送部に粒状物をその方向を変えて簡単な機械的構成により効率的かつ安定的に供給することができ、木材や石炭、プラスチック廃棄物などを破砕した固形燃料のみならず、土砂や穀類などの粒状物を搬送する搬送機として広く適用することができる。
(実施の形態2)
図2は本考案の実施の形態2に係る粒状物搬送機構を備えた燃焼装置の断面図であり、図3はそのロストル部及び粒状物搬送機構の拡大断面図であり、図4はロストル部の分解斜視図である。
図2〜図4において、10は本実施の形態1の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置、11は粒状物である木質ペレット燃料を水平搬送部2の搬送シャフト4の回転により水平方向に搬送してその基端側に設けられた垂直搬送部5で垂直上向きに押し出すための粒状物搬送機構、12は搬送シャフト4先端部側から垂直上向きに開口して形成された垂直搬送部5の燃料排出部、13は燃料排出部12に取り付けられ木質ペレット燃料がその開口部13aを介して押し上げられそのロストル面13bに盛り上げられて燃焼されるロストル部、14はロストル部13を内蔵して木質ペレット燃料の燃焼ガスを発生させるための燃焼室、15は燃焼ガスがその円筒状ガス流路をなすパイプ配管15aに供給されパイプ配管15aの外周囲を流れる水と熱交換されて下部の灰溜まり部15bを経由して煙突部16に排出される煙管部、17は燃料搬送部11に連設され木質ペレット燃料を貯留する燃料ホッパ、18はロストル部13の下部に固形燃料を燃焼させる燃焼用空気を送り込むための送風機である。なお、実施の形態2の粒状物搬送機構11は、実施の形態1の粒状物搬送機構1と略同様にその搬送シャフト4上に形成された旋回羽根3とこの旋回羽根3の終端に対向して形成された逆旋回羽根6とを備えている。これら実施の形態1と同様の機能を有するものについては同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、粒状物搬送機構11は水平搬送部内部の搬送シャフト4先側に固定されその回転により燃料排出部12下部に凝集固着した固形燃料を旋回羽根3による移送方向とは逆方向に押し戻すための逆旋回羽根6とを備えているとともに、その前方が上向きに屈曲して形成された水平搬送部2の円筒状ケーシングから突出して配置された搬送シャフト4に取り付けられて回転されその先部が円筒状に形成されたロストル部周囲の突起部13cを間欠的に打撃してロストル部13に水平方向の回転力を付与するための棒状回転体21と、搬送シャフト4を回転駆動させるための電動モータ22と、ロストル部13及び搬送シャフト4、燃料ホッパ17、送風機18を一体に支持する基台部23と、基台部22の底部に設けられロストル部13を燃焼室14側壁の開口部を介して進退移動させるための車輪24、水平搬送部2内の温度を測定するためのサーモセンサ25とを備えている。
図5(a)はロストル部の断面図であり、図5(b)はその正面図である。
図3及び図5に示すように、ロストル部13は、垂直搬送部5の先側に上向きに開口した燃料排出部12に取り付けられた基盤12aと、基盤12a上に固定され固形燃料が押し上げられて通過する開口部13aを備えた略円錐状の固定ロストル13dと、固定ロストル13d上に回転自在に載置される回転ロストル13eとを備えている。
こうして、電動モータ22を作動させることにより、回転ロストル13eの下部に設けられた突起部13cが棒状回転体21の先部で打撃され、この回転ロストル13eを固定ロストル13dに対して衝撃的に回転させることができる。こうして、ロストル部13状の固形燃料の燃焼灰層と未燃焼層とを混合攪拌させながら燃焼用空気との接触通気状態を良好にして、固形燃料の燃焼を効率よく行わせることができるようになっている。
以上のように構成された本考案の実施の形態2の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置10の動作について図を参照しながら説明する。まず、燃料ホッパ17に予め所定量の木質ペレット燃料を貯留して、電動モータ22を起動して搬送シャフト4を回転させ、燃料ホッパ17の底部から供給される木質ペレット燃料を搬送シャフト4に沿う水平方向押し出す。これによって、ロストル部13から下部の垂直搬送部5が木質ペレット燃料で充填された状態に保持させると共に、燃焼用空気の送風機18を作動させ、ロストル部13の上部に押し上げられた木質ペレット燃料に着火して、燃焼装置10における燃焼操作を始動させる。
このようにして木質ペレット燃料をロストル部13上に所定の燃料供給速度で押し上げながらロストル部13上で回転ロストル13eを間欠的に回転させながら燃焼用空気に接触させて持続的に燃焼させる。そして、この燃焼室14で発生する燃焼ガスを煙管部15の円筒状ガス流路に供給して、その燃焼ガスの熱量を煙管部15に供給される水や蒸気に付加して加熱することができる。
図6(a)に示すように、木質ペレット燃料が水平搬送部2内を搬送される際には、木質ペレット燃料が搬送シャフト4で水平方向に押し出されると共に、粒状物搬送機構11の水平搬送部端部で上向きに流れの方向が変えられて垂直搬送部5に押し上げられる。このとき、旋回羽根に対向する逆旋回羽根が設けられていない場合は図6(b)に示すように、木質ペレット燃料が水平方向から垂直上向きに流れの方向を変えるその底隅部に搬送シャフト4の回転に伴って破砕された木質ペレット燃料が固着しやすくなる。本実施の形態2の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置10にはこの底隅部に逆旋回羽根6が配置され、搬送シャフト4上に旋回羽根3と同期して回転するので、この回転により底隅部に滞留もしくは固着しようとする木質ペレット燃料を掻き取って垂直搬送部5から上部の燃料排出部12に向けて排出させることができる。
こうして、燃焼装置10においては、ロストル部の開口部13aなどを通過する固形燃料の流れによって、この開口部13aや火格子に灰や未燃焼分、ガラス化した灰などが付着するのを防止でき良好な燃焼の保持性に優れると共に、逆旋回羽根6により多少粉化した燃料であってもこの凝集物を効率的に解砕して上方のロストル部13にスムースに押し上げることができ、この部分に過大な力がかかって搬送シャフト4が破断したり変形したりするのを防止できる。
(実施の形態3)
図7は実施の形態3における粒状物搬送機構を備えた燃焼装置に適用される自動運転プログラムを示したフローチャートである。なお、本実施の形態3における自動運転プログラムは、前記実施の形態2の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置10などに適用される。以下では燃焼装置10に適用した場合について説明する。
すなわち自動運転プログラムは、ロストル部13に供給される固形燃料及び、燃焼室14に供給する燃焼用空気の各供給量を、燃焼室14や粒状物搬送機構11内に設けたサーモセンサの検知信号に基づいて制御して、ロストル部13上の固形燃料を燃焼状態に維持させるようにしている。これによって、木質ペレット燃料の連続運転を容易かつ安全に行うことができると共に、燃焼装置10の稼働効率を向上させることができる。
この自動運転プログラムでは、ボイラなどの燃焼装置を制御する制御部からの消化信号により、粒状物搬送機構11の駆動モータと燃焼用空気の送風機が停止させる。こうして、固形燃料は消炎してロストル中央に種火が残され、所定時間経過後に点火信号が送られると、粒状物搬送機構11の駆動モータと燃焼用空気の送風機が作動して固形燃料と燃焼用空気がロストル部に供給されてこの種火によって固形燃料が点火される。この繰り返しによって燃焼装置10が運転されるようにしている。
以下、図7を参照しながら自動運転プログラムについてさらに具体的に説明する。
(a)まず電源スイッチ40を入れて、燃焼装置10の制御部に接続された水位レベラー41、カレントリミットター42、ボイラサーモスタット43、感震装置44、種火維持サイクルタイマー45、種火維持燃焼タイマー46、逆火サーモスタット47、未着火サーモスタット48、未着火検知タイマー49、及び各表示灯50やブザーを待機状態にする。なお、電源スイッチ40は燃焼装置10を長期間休止する場合以外は常時「入」とする。
(b)運転スイッチ40aを運転モード(オン)にして以下の「燃焼」、「消火」などの運転モードを切り換える自動運転を開始させる。
「燃焼」時:燃料送りモータ、送風機モータ、排風機モータが同時作動する。
「消火」時:燃料送りモータが停止し、3分後送風機モータ、排風機モータが停止する。
「5分間燃焼」時:種火維持燃焼タイマーの設定時間(5分)燃焼後に「消火」となり、種火維持サイクルタイマーの設定に戻る。
なお、感震装置44は地震発生時の振動を検知して、燃焼装置10の電源をオフにして作動を止めるための装置であり、これによってさらに安全性が高められるようにしている。
(実施の形態4)
以下、実施の形態2の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置10に適用され、燃焼装置10の制御部にロードされた逆火防止運転プログラムを介して制御される逆火防止部の作動方法について説明する。
本実施の形態3の燃焼装置10に適用される逆火防止部は、図2に示すように粒状物搬送機構11における搬送シャフト4の上流端側温度を検知するサーモセンサ25と、サーモセンサ25で検出される温度が規定温度(例えば50℃)以上になったときに搬送シャフト4を所定の回転速度で駆動させる電動モータ22、ロストル部13の下部に燃焼用空気を送るための送風機18、及びこれらを制御する制御部を有して構成されている。これによって、燃焼装置10の休止状態の時などにロストル部13上の種火が水平搬送部2内を移動したのをサーモセンサ25によって検知して、固形燃料をロストル部13側に押し上げて種火の移動を阻止でき、燃焼装置10の安全性をさらに高めらことができる。
(a)本考案の実施の形態1に係る粒状物搬送機構の模式断面図である。(b)同粒状物搬送機構における変容例1の模式断面図である。(c)同粒状物搬送機構における変容例2の模式断面図である。 本考案の実施の形態2に係る粒状物搬送機構を備えた燃焼装置の断面図である。 同燃焼装置のロストル部及び粒状物搬送機構の拡大断面図である。 同燃焼装置のロストル部の分解斜視図である。 (a)同燃焼装置ロストル部の断面図である。(b)その正面図である。 (a)固形燃料の供給状態を示す説明図である。(b)従来の燃焼装置における固形燃料の供給状態を示す説明図である。 実施の形態3に係る燃焼装置自動運転プログラムのフローチャートである。
符号の説明
1 実施の形態1の粒状物搬送機構
1’ 変容例1の粒状物搬送機構
1” 変容例2の粒状物搬送機構
2 水平搬送部
2a 粒状物供給口
3 旋回羽根
4 搬送シャフト
5 垂直搬送部
6 逆旋回羽根
7 シャフト駆動部
10 実施の形態2の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置
11 粒状物搬送機構
12 燃料排出部
12a 基盤
13 ロストル部
13a 開口部
13b ロストル面
13c 突起部
13d 固定ロストル
13e 回転ロストル
14 燃焼室
15 煙管部
15a パイプ配管
15b 灰溜まり部
16 煙突部
17 燃料ホッパ
18 送風機
21 棒状回転体
22 電動モータ
23 基台部
24 車輪
25 サーモセンサ
40 電源スイッチ
40a 運転スイッチ
41 水位レベラー
42 カレントリミットター
43 ボイラサーモスタット
44 感震装置
45 種火維持サイクルタイマー
46 種火維持燃焼タイマー
47 逆火サーモスタット
48 未着火サーモスタット
49 未着火検知タイマー
50 表示灯

Claims (5)

  1. 固形燃料、土砂、穀類などのペレット状や塊状の粒状物をその周面に旋回羽根が設けられた搬送シャフトの回転により略水平方向に押し出して搬送する略円筒状の水平搬送部と、前記水平搬送部の上面にその下端が連結して設けられ前記粒状物を水平方向から垂直上向きに方向を変えて搬送する垂直搬送部と、前記垂直搬送部の下端中心直下より下流側となる前記搬送シャフトの周面に前記旋回羽根に対向して逆ねじに同軸形成された逆旋回羽根とを有することを特徴とする粒状物搬送機構。
  2. 請求項1記載の粒状物搬送機構を用いて木質チップや石炭などの固形燃料からなる粒状物を搬送して燃焼させる粒状物搬送機構を備えた燃焼装置であって、前記垂直搬送部の上端に設けられ前記固形燃料がそのロストル面に盛り上げられて燃焼されるロストル部を有することを特徴とする粒状物搬送機構を備えた燃焼装置。
  3. 前記ロストル部を出し入れ可能に内蔵して前記固形燃料の燃焼ガスを発生させる燃焼室と、前記燃焼ガスがその円筒状ガス流路に供給され外周囲を流れるガスや水と熱交換されて外部に排出される煙管部と、を有することを特徴する請求項2記載の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置。
  4. 前記ロストル部が、前記垂直搬送部の上端側に取り付けられる略円錐状の固定ロストルと、前記固定ロストルの上部に隙間を有して回転自在に配設される回転ロストルと、前記回転ロストルを回転させるロストル回転機構と、を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置。
  5. 前記ロストル部に供給される固形燃料及び、前記燃焼室に供給する燃焼用空気の各供給量を、前記燃焼室や前記粒状物搬送機構に設けたサーモセンサの検知信号に基づいて制御して、前記ロストル部上の固形燃料を所定の燃焼状態に維持させる自動運転制御部を備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の粒状物搬送機構を備えた燃焼装置。
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