JP3142994U - 暗視野照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便であり、かつ充分な光量を観察対象領域に照射して暗視野観察を可能とする暗視野照明装置を提供すること。
【解決手段】顕微鏡の対物レンズを収容するレンズ鏡筒12の外周に着脱可能に取り付けられ、照明光を観察対象物に照射して暗視野観察を可能とする暗視野照明装置10であって、レンズ鏡筒12の外側に該レンズ鏡筒12と同心円状に着脱可能に取り付けられるリング状の形態を有する外筒15と、外筒15の内部に配設され、照明光を放射する光源16と、外筒15に配設され、光源16から放射される照明光をメリジオナル面で平行光に変換して観察対象物に対して斜めに出射させる光学素子17と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、検査対象物に暗視野照明を施してその拡散あるいは回折光を対物レンズに取り込んで観察する暗視野観察用顕微鏡で用いられる暗視野照明装置に関する。
ICパターンや液晶用ガラスの傷やゴミの有無の検査は、暗視野照明による観察が適しており、暗視野照明による観察が行われる。この暗視野照明は、光軸上で観察対象に対して照明光を照射する明視野照明と異なり、観察対象物の横あるいは斜め方向から光を当て、観察対象からの回折光あるいは拡散光を対物レンズに取り込んで観察するものである。
この暗視野観察用の対物レンズ鏡筒は、観察対象物からの回折光あるいは拡散光を採り入れる対物レンズ系が収納された内筒と暗視野照明用の平行光を導く導光用の中空の外筒とからなるものである(特許文献1〜4参照)。
特開平7−281098号公報(要約書) 特開2000−121949号公報(要約書) 特開2006−039418号公報(要約書) 特開2001−154103号公報(要約書)
特許文献1のような、暗視野照明用の平行光を対物レンズ系の外側から導く方式の暗視野用対物レンズには次のような問題がある。
光源装置と光を平行光に変換するコリメート光学素子を備えた照明装置を顕微鏡の光学系とは別途に設け、そこから平行光にした光を顕微鏡の光学系に採り入れ、暗視野用対物レンズ鏡筒に導く光学系を備える必要があり、暗視野照明光の対物レンズ系から接眼レンズ系の光学系に漏れ込み(迷光)が発生するため、観察対象物からの回折光あるいは拡散光を見えにくくしてしまう。
暗視野用対物レンズ鏡筒の暗視野照明を導く外側の環状の空間には、外筒を支えるため内筒との間に少なくとも3本の腕が必要であり、その影が照明光として出てしまい、その影の部分により観察対象領域に照射する光量が少なくなる。またその影の影響を小さくするための光学素子として拡散板が必要となる。
照明光を対物レンズ系に導入しないように、円形のフィルタを設ける必要があり、そのため、暗視野観察領域に持ち込める光量が少なくなる。
また、特許文献2のように、LEDで直接に対象物を照明しても、これは明視野観察と同様であり、メリジオナル面で平行光を対象物に当てるものではないため、観察対象からの回折光や拡散光を観察する暗視野観察には向かない。
さらに、特許文献3は、LED照明を用いるが、LED光を平行光として撮影カメラ、対物レンズ系が収納された内筒の外側を導光するため、従来の暗視野照明用の対物レンズ鏡筒と同様の問題が生ずる。また、この特許文献3の技術では、鏡筒内にカメラも設けるため同じ対物レンズを用いて明視野観察も併用することはできない。また、倍率の異なった対物レンズを一つの顕微鏡に取り付けて異なる倍率で観察することもできない。
また、特許文献4は、暗視野用のリング状のLED照明を対物レンズ鏡筒とは別に設けているが、それらをどのようにメリジオナル面で平行光にして観察対象に照射するかについての提案はなく、顕微鏡内に設けられるため、対物レンズの倍率によって観察対象物への照射焦点距離が変化する場合を考慮したものではない。
本考案は、このような問題を解決するもので、簡便であり、かつ充分な光量を観察対象領域に照射して暗視野観察を可能とする暗視野照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は、顕微鏡の対物レンズを収容するレンズ鏡筒の外周に着脱可能に取り付けられ、照明光を観察対象物に照射して暗視野観察を可能とする暗視野照明装置であって、レンズ鏡筒の外側に該レンズ鏡筒と同心円状に着脱可能に取り付けられるリング状の形態を有する外筒と、外筒の内部に配設され、照明光を放射する光源と、外筒に配設され、光源から放射される照明光をメリジオナル面で平行光に変換して観察対象物に対して斜めに出射させる光学素子とを備えるものである。
このように構成した場合には、観察対象物から拡散あるいは回折された光が対物レンズ系に取り込まれ、顕微鏡の接眼レンズ光学系に導かれる。このため、接眼レンズ系に導かれた光を目視観察することが可能となる。また、当該光をカメラ装置で撮影して画像処理を施すことによって、影像として観察できる。
また、他の考案は、上述の考案に加えて更に、光源は、照射域に向けて照明光が直進するように外筒内に配設され、斜めに出射させる光学素子は、トロイド面レンズであり、外筒の先端部分に取り付けられているものである。
このように構成した場合には、光源から照射された照明光をトロイド面レンズによりメリジオナル面で平行な光に変換して、観察対象物に照射することが可能となる。
また、他の考案は、上述の考案に加えて更に、光源は外筒の内部において、周方向に沿って等間隔で3つ以上の奇数個配設されていると共に、光学素子は光源と対応するように周方向に沿って光源と同数配設されているものである。このように構成した場合には、観察対象物を、その外側から全周に亘ってむらなく照明することができ、観察対象物に充分な光を照射することができる。その結果、観察対象物をより鮮明に観察することが可能となる。
また、他の考案は、上述の考案に加えて更に、斜めに出射させる光学素子は、対物レンズ系部分が円状にくり抜かれたリング状の形態を有するトロイド面レンズであり、外筒の先端部分に取り付けられているものである。このように構成した場合には、光源から照射された照明光をトロイド面レンズによりメリジオナル面で平行な光に変換して、観察対象物に照射することが可能となる。
また、他の考案は、上述の考案に加えて更に、リング状のトロイド面レンズと外筒との間に、光源から放射される照明光を反射させる非球面状のミラーを介在させたものである。このように構成した場合には、光源から放射される照明光をミラーにより所望の角度に反射させた後、観察対象物に照射することが可能となる。
本考案によると、単純な構成で、充分な光量を観察対象領域に照射できる。
(第1の実施の形態)
以下、本考案の第1の実施の形態に係る暗視野照明装置10について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案の第1の実施の形態に係る暗視野照明装置10を顕微鏡のレンズ鏡筒12に取り付けた状態の断面図である。図2は、図1中の暗視野照明装置10を右方向から見た側断面図であり、図4のII−II線で切断した断面図である。図3は、本考案の第1の実施の形態に係る暗視野照明装置10を右方向から見た側面図である。図4は、本考案の第1の実施の形態に係る暗視野照明装置10を図3中の矢示A方向から見た底面図である。
暗視野照明装置10は、顕微鏡により暗視野観察を行う際の暗視野照明手段である。図1および図2等に示すように、暗視野照明装置10は中央がくり抜かれたリング状の形態を有しており、顕微鏡のレンズ鏡筒12の外側に着脱可能に取り付けられる。レンズ鏡筒12は、対物レンズ(図示省略)等からなる対物レンズ系と、この対物レンズ系を収容する略筒形状の形態を有する筒体14と、から主に構成される。対物レンズは、筒体14に囲まれた空間13内に配置される。対物レンズを包み込んだ筒体14は、顕微鏡本体に取り付け取り外しが可能とされている。また、筒体14において周方向に沿って90度の間隔を隔てた3箇所の位置(図1における、左方、右方および紙面手前側)には、ネジ14aが螺入されている。このネジ14aによって暗視野照明装置10が筒体14に固定される。
図2および図4に示すように、暗視野照明装置10は、リング状の形態を有する外筒15と、外筒15の内部に周方向に一定の間隔を隔てて配設される光源となるLED(Light Emitting Diode)素子16と、外筒15の先端(開口端)部近傍にLED素子16と対応するように周方向に一定の間隔を隔てて配設される光学素子となるトロイド面レンズ17と、トロイド面レンズ17が保持されるリング状の保持板18(図4参照)とを有する。なお、この実施の形態では、LED素子16は等間隔にて計9個配置され、同一形状のトロイド面レンズ17も9個配置されている。トロイド面レンズ17は、それぞれが周方向に40度の幅となるような大きさで隣接するものが接するように配置されている。このように、LED素子16やトロイド面レンズ17を奇数個でかつ等間隔に配置すると、対称性がなくなり光の拡散の面で好ましいものとなる。
図2および図4に示すように、外筒15は、中央がくり抜かれたリング状の形態を有している。具体的には、外筒15は、その天面側を覆う図2における上から見てリング状の形態を有する天面壁20と、光軸方向に伸びその内周側を覆う周状の内周壁21と、天面壁20に連続するように設けられ、外周側面を覆う周状の外周壁22とから構成されている。このため、外筒15は、円周状に沿って図2における上方に向かって略凹形状に凹んだ導光部23を有する。すなわち、導光部23は、外筒15において円周状に沿って図2における下側に開口している。この導口部23は周方向に繋がっておりドーナッツ形状となっている。図2に示すように、内周壁21は、天面壁20の内周端から図2における下方に向かって延出した後、外筒15の中心軸線M方向に向かって斜めに傾斜している。なお、この中心軸線Mは光軸に相当する。また、内周壁21の開口端21aは、外周壁22の開口端22aよりも図2における上方に位置している。また、天面壁20において周方向に90度の間隔を隔てた3箇所の位置(図2における、左方、中央および紙面手前側)には、図2における上方に向かって略平板状の形態で突出する係合部25が設けられている。これら各係合部25には、横方向に向かって切り欠かれた切欠部25aが形成されている。なお、切欠部25aは、すべて周方向で同一方向に切り欠かれているが、いずれか1つを周方向で逆方向に切り欠いて形成しても良い。
図2に示すように、LED素子16は、天面壁20に固定される形で、外筒15の内側に円周方向に沿って一定の間隔を隔てて合計9個配設されている。天面壁20は外周側に向かうにつれて図2における下方に傾斜するように形成されているため、LED素子16は外筒15に対して内側に向かって斜めに傾いた状態で固定されている。
図2および図4に示すように、トロイド面レンズ17は、外筒15の開口端近傍に、LED素子16と対応するように円周方向に沿って一定の間隔を隔てて合計9個配設されている。また、これらトロイド面レンズ17は、内側に向かって斜めに傾いた状態で配設されている。具体的には、トロイド面レンズ17は、リング状の保持板18に周方向に向かって一定の間隔を隔てて固定されている(図4参照)。トロイド面レンズ17は、トロイド面を有する円形のレンズである。また、トロイド面レンズ17において、LED素子16と対向する面は平坦な面に形成されている。保持板18は、内周側から外周側に向かって図2における下方に向かって傾斜するように配置されている。すなわち、中央がくり抜かれた傘状の形態を有している。この保持板18は、トロイド面レンズ17を固定した状態で、導光部23を閉塞するように外筒15の開口端部分に固定されている。
暗視野照明装置10は、外筒15における内周壁21の内側にレンズ鏡筒12を挿入し、外筒15を周方向に回転させて、各係合部25に形成される切欠部25aをネジ14aの軸部分に係合させ、係合状態でネジ14aを締めることによって、レンズ鏡筒12に取り付けられる。暗視野照明装置10がレンズ鏡筒12に取り付けられた状態では、該レンズ鏡筒12の先端部分に配置される対物レンズが暗視野照明装置10の高さ方向における略中央部分まで挿入された状態となる(図1参照)。また、暗視野照明装置10がレンズ鏡筒12に取り付けられた状態では、暗視野照明装置10はレンズ鏡筒12の外側に、該レンズ鏡筒12の光軸を中心として同心円状に配置される。すなわち、レンズ鏡筒12の光軸と暗視野照明装置10の中心軸線Mとが一致した状態となる。
図1に示すように、暗視野照明装置10は、各LED素子16からの照明光をトロイド面レンズ17のメリジオナル面で平行な光に変換して、照射域となる暗視野領域Sに向かって斜めに出射させる。このため、暗視野照明装置10の電源スイッチ26をONにして、各LED素子16からの照明光を暗視野領域Sに斜めに照射させることで、観察対象物によって回折あるいは散乱した光を、対物レンズ系を介して顕微鏡観察することができる。すなわち、対物レンズ系を通過した光は、接眼光学レンズ系に導かれ、人の目に入ることで観察対象物を観察することができる。
ここで、図1に示す、トロイド面レンズ17の出射角α、暗視野領域(照射領域)S、レンズ鏡筒12の外径d、対物レンズの作動距離(観察対象物と対物レンズとの距離)WD、トロイド面レンズ17の幅b、LED素子16とトロイド面レンズ17との距離L、メリジナル面でのトロイド面レンズ17のバックフォーカスfbとの関係を、
α≧tan-1[(S+d)/2WD]
b≧S×Cosα、
L=fb、
とするのが好ましい。
このような関係とすると、LED素子16からの照明光はメリジオナル面で平行な光に変換されて暗視野領域Sに斜めに出射される。
以上のように構成された暗視野照明装置10では、各LED素子16からの照明光を平行光に変換して暗視野領域Sに向かって斜めに照射させることができる。このため、暗視野領域Sに配置された観察対象物によって回折あるいは散乱した光を、レンズ鏡筒12に収容された対物レンズ系を介して顕微鏡において目視観察することができる。また、当該光をカメラ装置で撮影して画像処理を施すことによって、影像として観察できる。
また、暗視野照明装置10では、LED素子16からの照明光をトロイド面レンズ17を介して、暗視野領域Sに照射させている。このため、LED素子16から放射された照明光をトロイド面レンズ17によりメリジオナル面で平行な光に変換して、暗視野領域Sに配置された観察対象物に照射することが可能となる。また、トロイド面レンズ17が円周状に複数配置されているため、観察対象物を、その外側から全周に亘って照明することができ、観察対象物に充分な光を照射することができる。その結果、観察対象物をより鮮明に観察することが可能となる。
(第2の実施の形態)
以下、本考案の第2の実施の形態に係る暗視野照明装置30について、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施の形態に係る暗視野照明装置30において、第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図5は、本考案の第2の実施の形態に係る暗視野照明装置30の断面図であり、図2に相当するものである。
図5に示すように、暗視野照明装置30は中央がくり抜かれたリング状の形態を有しており、顕微鏡のレンズ鏡筒12の外側に着脱可能に取り付けられる。
図5に示すように、暗視野照明装置30は、リング状の形態を有する外筒32と、外筒32の内部に周方向に一定の間隔を隔てて配設される光源となるLED素子16と、外筒32の開口端部近傍に配設される光学素子となるリング状の形態を有するリング状レンズ33と、リング状レンズ33に入射した照明光を反射させるミラー34とを有する。
図5に示すように、外筒32は、中央がくり抜かれたリング状の形態を有している。また、外筒32には、円周状に沿って図5における上方に向かって略凹形状に凹んだ導光部35がドーナッツ状に形成されている。図5に示すように、外筒32の外側を覆う外周壁36の開口端部近傍は、外筒32の中心軸線N方向に向かって斜めに傾斜する傾斜部37とされている。また、外筒32の内側を覆う内周壁38の開口端38aは、傾斜部37の開口端37aよりも図5における上方に位置している。また、外筒32の上部には3つの係合部25が設けられている。
図5に示すように、LED素子16は、導光部35の天面に固定される形で、外筒15の内側に円周方向に沿って一定の間隔を隔てて、例えば、合計9個配設されている。リング状レンズ33は、中央がくり抜かれたリング状の形態を有しており、その内周側に全周に亘って形成されたトロイド面33aを有している。また、リング状レンズ33の外周側には、中心軸線N方向に向かって斜めに傾斜するテーパ部33bが形成されている。このリング状レンズ33は、外筒32の開口端部近傍に、導光部35を塞ぐように配設されている。
また、リング状レンズ33のテーパ部33bと外筒32の傾斜部37との間には、中央がくり抜かれたリング状の形態を有する非球面状のミラー34が介在されている。このミラー34はテーパ部33bに固定されている。しかしながら、ミラー34をテーパ部33bではなく、傾斜部37に固定するようにしても良い。このミラー34の反射面は平坦な面に形成されている。なお、ミラー34の反射面を平坦な面ではなく曲面状等の他の形態の面に形成しても良い。
暗視野照明装置30は、第1の実施に形態に係る暗視野照明装置10と同様の方法でレンズ鏡筒12に取り付けられる。暗視野照明装置30がレンズ鏡筒12に取り付けられた状態では、レンズ鏡筒12の光軸と暗視野照明装置30の中心軸線Nとが一致する。
暗視野照明装置30は、各LED素子16からの照明光をミラー34で反射させて、その反射光をリング状レンズ33のメリジオナル面となるトロイド面33aで平行な光に変換して、照射域となる暗視野領域Sに向かって斜めに出射させる。このため、暗視野照明装置30の電源をONにして、各LED素子16からの照明光を暗視野領域Sに斜めに照射させることで、観察対象物によって回折あるいは散乱した光を、対物レンズ系を介して顕微鏡観察することができる。
以上のように構成された暗視野照明装置30では、各LED素子16からの照明光をミラー34で反射させ、その反射光を平行光に変換して暗視野領域Sに向かって斜めに照射させることが可能となる。このため、暗視野領域Sに配置された観察対象物によって回折あるいは散乱した光を、レンズ鏡筒12に収容された対物レンズ系を介して顕微鏡において目視観察することができる。また、照明光をミラー34において反射させているため、ミラー34の角度や大きさ等を調節することによって照射領域を容易に変えることが可能となる。
また、暗視野照明装置30では、LED素子16からの照明光をリング状のトロイド面33aを有するリング状レンズ33を介して、暗視野領域Sに照射させている。このため、LED素子16から照射された照明光をリング状レンズ33によりメリジオナル面で平行な光に変換して、暗視野領域Sに配置された観察対象物に照射させることが可能となる。また、リング状レンズ33はリング状の形態を有しているため、観察対象物を、その外側から全周に亘って照明することができ、観察対象物に充分な光を照射することができる。その結果、観察対象物をより鮮明に観察することが可能となる。
以上、本考案の各実施の形態について説明したが、本考案は上述の形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
上述の各実施の形態では、LED素子16は円周状にそれぞれ9個配設されているが、LED素子16の数は9個に限定されるものではなく、8個以下としてもよいし、10個以上としても良い。また、上述の第1の実施の形態における、トロイド面レンズ17の数も9個に限定されるものではなく、8個以下としてもよいし、10個以上としても良い。また、筒体14は顕微鏡本体に取り付け取り外し可能なものとしたが、筒体14が顕微鏡本体に固定され取り外しができないものとしても良い。
上述の各実施の形態では、光学素子としてトロイド面を有するレンズ17,33が採用されているが、光学素子として、フレネルレンズ等他の種類のレンズを採用しても良い。また、光学素子としてレンズを示したが、光学素子としては、レンズ以外にプリズム、フィルタ、回折格子、波長板、偏光素子、ライトガイド、反射鏡等が存在し、それらの光学素子をレンズの代わりに採用しても良い。
また、上述の各実施の形態では、光源として、LED素子16を用いた場合について説明したが、光源として、LED素子以外に、例えば、酸化亜鉛を用いた蛍光発光素子を用いても良く、同じく酸化亜鉛を利用する高精細な酸化亜鉛ナノピット発光アレイ、有機EL発光素子(特に白色発光有機EL素子)、カーボン・ナノチューブを利用した固体発光素子を用いても良い。
本考案は、検査装置など暗視野照明が必要となる分野すべてに適用することが可能となる。例えば、IC、液晶産業への応用に資することが可能である。また、ファインダや望遠鏡の十字線やチャートの確認にも利用できる。
本考案の第1の実施の形態に係る暗視野照明装置を顕微鏡のレンズ鏡筒に取り付けた状態の断面図である。 図1に示す暗視野照明装置を右方向から見た側断面図で、図4のII−II線で切断した断面図である。 図1に示す暗視野照明装置を右方向から見た側面図である。 図1に示す暗視野照明装置を図3中の矢示A方向から見た底面図である。 本考案の第2の実施の形態に係る暗視野照明装置の側断面図で図2に相当する図ある。
符号の説明
10,30…暗視野照明装置
12…レンズ鏡筒
13…対物レンズが配置される空間
15,32…外筒
16…LED素子(光源)
17…トロイド面レンズ(光学素子)
33…リング状レンズ(光学素子)
34…ミラー
S…暗視野領域(照射域)

Claims (5)

  1. 顕微鏡の対物レンズを収容するレンズ鏡筒の外周に着脱可能に取り付けられ、照明光を観察対象物に照射して暗視野観察を可能とする暗視野照明装置であって、
    上記レンズ鏡筒の外側に該レンズ鏡筒と同心円状に着脱可能に取り付けられるリング状の形態を有する外筒と、
    上記外筒の内部に配設され、照明光を放射する光源と、
    上記外筒に配設され、上記光源から放射される照明光をメリジオナル面で平行光に変換して観察対象物に対して斜めに出射させる光学素子と、
    を備えることを特徴とする暗視野照明装置。
  2. 前記光源は、照射域に向けて照明光が直進するように前記外筒内に配設され、前記斜めに出射させる光学素子は、トロイド面レンズであり、前記外筒の先端部分に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の暗視野照明装置。
  3. 前記光源は前記外筒の内部において、周方向に沿って等間隔で3つ以上の奇数個配設されていると共に、前記光学素子は前記光源と対応するように周方向に沿って前記光源と同数配設されていることを特徴とする請求項1または2記載の暗視野照明装置。
  4. 前記斜めに出射させる光学素子は、対物レンズ系部分が円状にくり抜かれたリング状の形態を有するトロイド面レンズであり、前記外筒の先端部分に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の暗視野照明装置。
  5. 前記リング状のトロイド面レンズと前記外筒との間には、前記光源から放射される照明光を反射させる非球面状のミラーが介在されていることを特徴とする請求項4記載の暗視野照明装置。
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