JP3142921B2 - トーチ工法用断熱パネル - Google Patents

トーチ工法用断熱パネル

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JP3142921B2 JP03295764A JP29576491A JP3142921B2 JP 3142921 B2 JP3142921 B2 JP 3142921B2 JP 03295764 A JP03295764 A JP 03295764A JP 29576491 A JP29576491 A JP 29576491A JP 3142921 B2 JP3142921 B2 JP 3142921B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築物の屋根等のトーチ
工法に使用されるフェノールフォーム断熱パネルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トーチ工法に使用される断熱材と
して、改質アスファルトシート防水トーチ工法施工指針
・同解説(日本建築学会編集発行 1990年6月5
日)に記載されているように、ポリスチレンフォームや
硬質ウレタンフォームが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の断熱材を使用したトーチ工法は、次のような問題があ
った。ポリスチレンフォームや硬質ウレンタンフォーム
等の断熱材は耐熱性が小さく、直接これらの断熱材にト
ーチバーナーをあてて防水シートを融着させようとする
と、断熱材が2次発泡を起こしたり、あるいは軟化点以
上の温度に達して大きく変形してしまったり、燃焼して
しまい断熱性能、防水性能が低下するので施工すること
ができない。そこで、前記の改質アスファルトシート防
水トーチ工法施工・同解説に記載されているように、断
熱材をセットしてから厚さ2mm以上の粘着層付シート
を断熱材の表面に接着させて、防水シートを融着させる
時にトーチバーナーの炎を間接的にうけるような工程を
とるようにしている。その為に断熱材を使用するトーチ
工法は工程数が多くなり施工性が悪いという問題があっ
た。また粘着層付シートと断熱材の接着は粘着層付シー
トの粘着剤によるもので接着力が小さく改善が望まれて
いた。
【0004】本発明の目的は上記問題点に鑑み、耐熱性
が優れ防水シートをトーチバーナーにより直接融着する
ことが可能で、かつ、防水シートとの接着力が大きくズ
レや剥離が生じないトーチ工法用断熱パネルを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェノールフ
ォームのすくなくとも片面にアスファルト含浸ガラス繊
維シートが積層されていることを特徴とするトーチ工法
用断熱パネルである。本発明で言うフェノールフォーム
とは、フェノール類とアルデヒド類の反応によって生成
するフェノール樹脂の発泡体のことである。フェノール
フォームは、ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォ
ーム等と比べ、耐熱性、難熱性が格段に優れており、ア
スファルト含浸ガラス繊維シートをすくなくとも片面に
積層することにより、防水シートをトーチバーナーで直
接融着することが可能となる。フェノールフォームの厚
さは、屋根等に要求される断熱性能により定まるが、通
常、10〜100mmの範囲が好ましい。
【0006】本発明で言うアスファルトを含浸したガラ
ス繊維シートとは、ガラス繊維の織布もしくは不織布に
アスファルトを含浸したものである。アスファルト含浸
ガラス繊維シートは、シートの骨格をなしている繊維部
分の耐熱性が良好であり、トーチバーナーの火が当たっ
てもめくれや著しい変形がなく、溶融するアスファルト
により防水シートと一体化するので大きな接着力が得ら
れる。また、アスファルトを含浸させることにより、ガ
ラス繊維による皮膚への刺激もなく、取扱い性にも優れ
る。
【0007】アスファルト含浸ガラス繊維シートは、原
反であるガラス繊維の織布もしくは不織布に熱溶融した
アスファルトを浸漬や片面塗工あるいは両面塗工等の方
法により含浸させて製造することができる。アスファル
トは、ストレートアスファルト、ブローンアスファル
ト、防水工事用アスファルト、ポリマー改質アスファル
ト等種々なものが使用できるが、軟化点が50℃以上の
ものが好ましい。軟化点が50℃以下ではトーチバーナ
ー等で加熱しなくても軟化する場合があり、取扱い性が
悪く好ましくない。本発明のアスファルト含浸ガラス繊
維シートを製造するための量は、シートの強度をたもた
せることとアスファルトの含浸性が良好なことから、2
0g/m2 から200g/m2 の範囲が好ましい。ま
た、アスファルト含浸ガラス繊維シートの坪量は、ガラ
ス繊維織布もしくは不織布の坪量の2倍から10倍程度
にすることが好ましい。2倍以下ではアスファルトの含
浸量が少なすぎて防水シートとの接着性が小さくなり、
10倍以上ではアスファルトの含浸量が多すぎてシート
の表面に厚いアスファルト層が生じ、耐ブロッキング性
能が悪くなり製造や運搬時の取扱いに支障をきたした
り、また、シートの屈曲性が低下し取扱い中に折れやす
くなる。アスファルト含浸ガラス繊維シートの坪量と厚
さは、パネルの切断加工性の点から、各々、40g/m
2 から2000g/m2 の範囲が、厚さは0.1mmか
ら2mmの範囲が好ましい。
【0008】以上詳述した本発明で使用するアスファル
ト含浸ガラス繊維シートをフェノールフォーム以外の断
熱材、例えばポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォ
ームあるいはイソシアヌレートフォーム等に積層して
も、これらの断熱材はフェノールフォームに比べ耐熱
性、難燃性が小さく、トーチバーナーの火が当たると変
形や燃焼が起こるので施工できなくなる。また、厚さの
大きいシートをこれらの断熱材に積層するとシートによ
り保護された部分の変形、燃焼は防ぐことはできるが、
パネルとパネルの継ぎ目やパラペット、役物との取り合
い等の隙間からトーチバーナーの火が小口にまわり、や
はり変形、燃焼が起こり施工できなくなる。フェノール
フォームの場合には耐熱性、難燃性が優れているので、
トーチバーナーの火が小口に当たっても表面が多少炭化
するだけであり、断熱性能、防水性能はなんら問題なく
施工することができる。
【0009】フェノールフォームとアスファルト含浸ガ
ラス繊維シートは、フェノールフォームの発泡硬化時に
アスファルト含浸ガラス繊維シートをフェノールフォー
ムに接触させフェノールフォームの自己接着力により積
層することができる。また、あらかじめフェノールフォ
ーム発泡体を成型しておき、その後にアスファルト含浸
ガラス繊維シートを加熱しながら圧着し、アスファルト
の接着力により積層することもできる。また、接着剤に
よりフェノールフォームとアスファルト含浸ガラス繊維
シートを積層することもできる。この場合、使用する接
着剤は耐熱性のすぐれた無機系接着剤やフェノール系、
レゾルシノール系接着剤が好ましい。
【0010】アスファルト含浸ガラス繊維シートはフェ
ノールフォームの片面に積層してもよく、両面に積層し
てもよい。前者の場合、もう一方の片面は防水、防湿性
の高いシート例えば、ポリエチレンコート紙やポリマー
ラテックスコート紙等を積層することが好ましい。次に
本発明を図面により説明する。図1は、フェノールフォ
ーム層1とアスファルト含浸ガラス繊維シート2が積層
された本発明のトーチ工法用断熱パネルの断面図であ
る。図2は、本発明のトーチ工法用断熱パネルを用いた
屋根等の断熱防水の施工図である。まず屋根のコンクリ
ート4の上に、接着剤3を用いて本発明のトーチ工法用
断熱パネルを接着する。接着剤は、エポキシ系、ウレタ
ン系、合成ゴム系等のものが用いられる。次に、その上
にロール状に巻いた改質アスファルトからなる防水シー
ト5を巻き戻しながら、改質アスファルトからなる防水
シート5および本発明のトーチ工法用断熱パネルの表層
部のアスファルト含浸ガラス繊維シート2をトーチバー
ナー6であぶり、アスファルトを溶融し両者を押しつけ
て接着一体化させる。以下、実施例を挙げて、本発明を
更に具体的に説明する。
【0011】
【実施例】単位面積あたりの重量が50g/m2 である
ガラス繊維不織布にアスファルト(防水工事用アスファ
ルト 軟化点100℃)を溶融浸漬により含浸させ、単
位面積あたり280g/m2 のアスファルト含浸ガラス
繊維シート(厚さ0.3mm)を得た。これを50×5
0×2cmのステンレス製モールドの底部にセットし
た。そして、この中にレゾール樹脂、フロン系発泡剤、
硬化剤、整泡剤等の混合物を注入し、ただちに70℃の
雰囲気中で30分間養生して片面にアスファルト含浸ガ
ラス繊維シートが積層された断熱パネルを得た。
【0012】
【比較例1】実施例で用いた単位面積あたりの重量が5
0g/m2 であるガラス繊維不織布をそのままの状態で
実施例と同じ方法によりフェノールフォームの片面に積
層した。
【0013】
【比較例2】単位面積あたりの重量が420g/m2
市販のアスファルトフェルトを実施例と同じ方法により
フェノールフォームの片面に積層した。
【0014】
【比較例3】市販押出し発泡ポリスチレンの片面に、実
施例と同様な方法で製造した単位面積あたりの重量が2
80g/m2 のアスファルト含浸ガラス繊維シートを市
販フェノール系接着剤で積層した。以上の方法により得
た断熱パネルの耐熱性および改質アスファルト防水シー
トとの接着強度を次に示す方法により調べた。結果を表
1に示す。
【0015】耐熱性;トーチ工法で用いるLPガスバー
ナーで断熱パネルのシート面を10cm離れた位置から
約10秒間あぶった。断熱パネルのフォームおよびシー
トの劣化状態を観察した。 接着強度;断熱パネルのシート面の上に、市販の改質ア
スファルト防水シートをLPガスバーナーで両者をあぶ
り接着させた。この試験体の中央部から10×10×2
cmのサイズの供試体を切り出し、フォーム面と改質ア
スファルト防水シート面にエポキシ系の接着剤で鋼製引
っ張り治具を取付け、引っ張り強度を測定した。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明の断熱パネルは、上記のとうりの
構成とすることにより優れた耐熱性を有し、屋根等のト
ーチ工法において、トーチバーナーにより直接防水シー
トを融着することが可能であり、施工性が大幅に向上す
る。また、本発明の断熱パネルは、改質アスファルト防
水シートとの接着力が優れ、長期にわたりズレ、剥離等
の問題を生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトーチ工法用断熱パネルの断面図。
【図2】本発明のトーチ工法用断熱パネルを用いた屋根
等の断熱防水の施工図。
【符号の説明】
1 フェノールフォーム 2 アスファルト含浸ガラス繊維シート 3 接着剤 4 コンクリート 5 改質アスファルト防水シート 6 トーチバナー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さが10〜100mmであるフェノー
    ルフォームのすくなくとも片面に、軟化点が50℃以上
    のアスファルトを含浸させたアスファルト含浸ガラス繊
    維シート(厚さ0.1mm〜2mm、坪量40g/m 2
    2000g/m 2 、該シート中のガラス繊維の重量20g
    /m 2 〜200g/m 2 が積層されていることを特徴とす
    るトーチ工法用断熱パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の断熱パネルを屋根部材の
    上に接着し、断熱パネルのアスファルト含浸ガラス繊維
    シート上に、防水シートをトーチバーナーにより直接融
    着させることを特徴とする防水トーチ工法。
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