JP3142584B2 - コンベヤ仕分け機用の高速スマートダイバータ - Google Patents

コンベヤ仕分け機用の高速スマートダイバータ

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、荷物等の物品をコンベヤから目的地場所に
分流することによって仕分けるコンベヤダイバータに関
し、特に荷物を高速でコンベヤのいずれかの側へ斜めに
分流させるか、荷物を分流させずに直進させるダイバー
タ部を備えたそのようなコンベヤ仕分け機に関する。
背景技術 荷物配送業者は、広い地域全体に拡がった数千箇所か
ら１日に数百万個の荷物を集めて、主にトラックおよび
飛行機で、同様に分散した多数の目的地へ輸送する。厳
しいスケジュールに対処するとともに正確な配送を行う
ために、荷物配送業者は自動移送システムを用いて、受
け入れた荷物を荷物の目的地に向かう適当な出発輸送便
と組み合わせなければならない。配送では時間が問題に
なるため、仕分け機は非常に高速でありながら、荷物を
丁寧かつ正確に取り扱う必要がある。
荷物仕分けシステムでは多くの場合にベルトおよびロ
ーラコンベヤシステムを使用して、荷物を受け入れ積み
込みドックから出発輸送部へ移動させている。コンベヤ
に沿って移動中の荷物の最初の仕分けは、それらの目的
地に基づいて、またはそれらの寸法または他の特徴に基
づいて荷物を分流させることによって行うことができ
る。
コンベヤシステムでの物品の取り扱いを自動化するた
めに、様々な形式のコンベヤダイバータアセンブリが開
発されている。直角移送ベルトを使用したローラベッド
ダイバータが、リームクイル（Leemkuil）他の米国特許
第4,798,275号およびブルジョア（Bourgeois）の第4,17
4,774号に示されている。しかし、これらのダイバータ
システムは、荷物をコンベヤの主移動方向に対して直角
を成す方向に分流する。従って、荷物を低速にして、完
全に90度の方向転換を行うために、移送ベルトに摩擦係
合できるようにしなければならない。荷物が高速で移動
している場合、分流させる前に荷物がダイバータを滑り
抜けてしまい、制御することができない。このため、仕
分け処理の正確度を得るために、処理速度を犠牲にしな
ければならない。
物品を主コンベヤから斜めに分流させる他のダイバー
タシステムも開発されている。米国特許第3,219,166号
は、円錐形電動ローラを、その大径端部が左側および右
側に交互になるように配置して構成された主コンベヤを
開示している。左側に大径端部があるローラはすべて連
結されて共に降下することができ、右側に大径端部があ
るローラについても同様である。左右組が共に上昇して
いるとき、荷物に加えられる正味力は直進方向である。
一方の組を降下させたとき、他方の組が荷物に作用し
て、それを斜めに主コンベヤから分流させる。左右の両
方の組のローラが同時に荷物に作用することができる
が、各組は単独で、ローラがテーパ状であることによっ
て荷物を側方へ旋回させて滑らせる極わずかな傾向を有
している。主コンベヤに沿って配置された送り出しコン
ベヤの１つの方向に荷物を進める直接的な力がない。
米国特許第5,551,543号は、荷物を斜めに分流させる
ための傾斜ローラを有する仕分け機を示している。１つ
の実施例では、荷物はチェーン上を直進するか、あるい
は押されながら分流アイドラローラ上へ降下するかのい
ずれかである。別の例では、操縦可能なアイドラローラ
が荷物を直進方向または側方のいずれかへ案内する。別
の例では、傾斜アイドラローラが上昇して荷物に接触す
る。最後の例では、異なった角度に配置された２組のア
イドラホイールを設けており、そのうちの一方が上下に
移動可能である。主コンベヤ経路に沿った特定の出口場
所で、製品を経路に一方側だけに分流させることができ
る。
米国特許第3,608,713号は、チェーン駆動部とともに
移動するように取り付けられた傾斜電動ローラからなる
主コンベヤを有している。荷物をコンベヤで直進させよ
うとする場合、ローラは回転しない。荷物を分流させよ
うとする場合、電動ローラが作動して、チェーン駆動部
を低速化させないで荷物を分流させる。この装置は、ロ
ーラが傾斜している方向に分流させるだけであり、すべ
てのローラをチェーンコンベヤとともに搬送するために
は複雑な機構が必要である。
米国特許第3,926,298号は、多重（multiple）電動ホ
イールと、通常のコンベヤ表面の下方においてホイール
間に掛けられた斜行ベルトコンベヤとを有する主コンベ
ヤを提供している。駆動ローラの一部を降下できるよう
にすることによって、主経路に沿って移動中の物品の速
度を低下させることなく、荷物をベルトコンベヤ上に落
下させることができる。しかし、ベルトコンベヤは一方
向に分流できるだけである。
このため、当該分野では、直接的かつ強制的に荷物を
主コンベヤ経路のいずれかの側へ斜めに進めるか、荷物
を直進させてダイバータ位置を通過させることができ、
その間、主経路に沿って高い処理速度で作動しているダ
イバータが必要とされている。
発明の概要 本発明は、高いコンベヤ速度で作動できるとともに、
荷物を主コンベヤのいずれかの側へ、またはダイバータ
位置を通り抜ける直進方向に選択的に搬送することがで
きる改良型斜行コンベヤ分流システムの提供を目的とし
ている。
本発明によれば、この目的は、コンベヤの一方側から
離れる向きの第１分流方向に物品を搬送するように並べ
られた第１ダイバータと、コンベヤの他方側から離れる
向きの第２分流方向に物品を搬送するように並べられた
第２ダイバータと、（ａ）物品をコンベヤの一方側から
移送するように第１ダイバータを作動させる、（ｂ）物
品をコンベヤの他方側から移送するように第２ダイバー
タを作動させる、また（ｃ）物品をコンベヤに沿って真
っ直ぐに効果的に搬送するように十分に迅速に第１およ
び第２ダイバータを交互作動させるように選択的に作動
するコントローラとを備えて、コンベヤに沿って移動中
の荷物を移送するシステムおよび方法を提供することに
よって達成される。
コントローラは好ましくは、第１および第２ダイバー
タの動作のサイクルを調整することによって、荷物等の
物品を所望する任意の方向に移動させることができる。
しかし、好適な実施例では、第１ダイバータは荷物を主
コンベヤの左に45度の経路に沿って直接搬送し、第２ダ
イバータは荷物を主コンベヤの右に45度の経路に沿って
直接搬送する。本実施例では、第１ダイバータは、複数
の離隔配置された従動ローラにすることができ、ローラ
は、物品を第１分流方向に搬送できるように向きが定め
られたローラ軸線回りに回転可能に取り付けられてお
り、また、第２ダイバータは、ローラ間に配置されて選
択的にローラより上方に上昇可能である移送キャリヤを
有しており、キャリアは物品を第２分流方向に搬送する
ように作動する。ローラおよび移送キャリヤは、好まし
くは同一速度で作動する。
コントローラは、物品の目的地に関する入力情報を受
け取って、ダイバータを自動的に作動させて物品を仕分
けることができる。例えば、目的地情報をベルト上光学
記号またはOCR読み取り装置で読み取って、コントロー
ラに送ることができる。それから、コントローラは目的
地情報を主コンベヤに沿った目的地出口シュートまたは
コンベヤに関する記憶データと比較して、ダイバータを
作動させて物品を適当な出口場所に移動させる。
同一の主コンベヤに沿って多数のダイバータ部を間欠
的に、あるいは前後に続けて用いることができる。
本発明はまた、物品を移送する方法であって、物品を
主方向に搬送して分流機構に送り込むステップと、分流
機構において、選択的に（ａ）鋭角を成してコンベヤの
一方側から離れる向きの第１分流方向に物品を移動させ
るか、（ｂ）鋭角を成してコンベヤの他方側から離れる
向きの第２分流方向に物品を移動させるか、または
（ｃ）物品を主方向に効果的に搬送するように十分に速
いサイクル率で荷物を第１および第２分流方向に交互移
動させるステップとを含む方法を提供する。
図面の簡単な説明 図１は、本発明を具現したダイバータ部の上面図であ
る。
図２は、本発明を具現したダイバータ部を組み込んだ
仕分けシステムの概略上面図である。
図３は、図１のダイバータ部に見られる構造であるロ
ーラと並べて配置されたベルトダイバータの、上昇位置
にあるときの部分側面図である。
図４は、図３のベルトおよびローラの、ベルトが降下
位置にあるときの部分側面図である。
図５は、図１のダイバータ部の部分底面図であって、
ローラおよびベルト用の駆動機構を示している。
図６は、ベルトダイバータが上昇して荷物に係合した
状態にある、図１のダイバータ部の概略側面図である。
図７は、ベルトダイバータが降下してローラダイバー
タが荷物に係合できるようにした状態にある、図１のダ
イバータ部の概略的側面図である。
図８は、図１のダイバータ部によって荷物に与えるこ
とができる速度および方向を示すベクトル図である。
図９は、図１ないし図８に示されているような仕分け
システムのダイバータ部を作動させる制御回路のブロッ
ク図である。
詳細な説明 次に、図面をさらに詳細に参照しながら説明するが、
幾つかの図面を通して同一番号は同一部分を示してお
り、図１は、本発明を実施するダイバータ部10を示して
いる。図２に示されているように、コンベヤ仕分け機１
に１つまたは複数のダイバータ部10を、線形主コンベヤ
12のセクション間に組み込むことができる。主コンベヤ
は、荷物Ｐ等の物体を矢印13の方向に移動させる。各ダ
イバータ部10は、コンベヤ12のセクションの入口端部12
aから荷物Ｐを受け取って、その荷物を３方向のうちの
１つに、すなわち、左側で出口シュート14aに、右側で
出口シュート14bに、あるいは直進させてコンベヤ12の
次のセクションの入口端部12bに送る。出口目的地14aお
よび14bの一方または両方が、シュートではなく、コン
ベヤか容器等でもよいことは、理解されるであろう。
ダイバータ部10は、同じ場所に１対のダイバータを組
み合わせている。第１ダイバータは、一列に並んだ平行
な固定式電動ローラ20を有している。ローラ20は、ゴム
等の高摩擦被覆材で被覆されている。ローラ20は、好ま
しくは約１インチの間隔を置いて配置され、各々の回転
軸線は、コンベヤ12の移動方向13から45度の向きにあ
る。詳細に後述するように、荷物がローラ列に係合した
とき、ローラの回転によって荷物は直接コンベヤの移動
方向13に対して左に45度の経路に沿って進められて出口
シュート14aに送り込まれる。
第２ダイバータは、一例に並んだ平行な電動ベルト25
を有しており、各対の隣接ローラ20の間に１つずつ配置
されている。システムによっては、２つのローラ毎、ま
たはローラ群毎に１つのベルトにしても十分であろう。
ベルト25も、高摩擦の外表面を有している。ベルトは、
以下に説明するようにして、図３および図６に示されて
いるように、それらがローラ20から好ましくは約1/4イ
ンチ（約6mm）上方に位置する上昇位置と、図４および
図７に示されているように、それらがローラ20から好ま
しくはほぼ同じ距離だけ下方に位置する降下位置との間
を上下移動するように共にに取り付けられている。ベル
ト25は、ローラ20と平行に移動するように駆動され、従
って上昇したベルト列に載っている荷物は直接ローラ20
上の荷物の経路に直交する経路に沿って進められる。こ
のため、ベルトは荷物をコンベヤの移動方向13に対して
右に45度の角度で出口シュート14bに送り込む。
コンベヤ移動方向13から45度以外の角度をローラ20の
軸線およびベルト25の経路の取り付け向きに選択するこ
ともできることを理解されたい。
ローラ列20の大部分はコンベヤ12の左側より先に延出
して、図１に示されているように、それらの端部が整合
しているため、図５に最もわかりやすく示されているよ
うにして、それらを一緒に駆動することができる。ロー
ラ駆動軸29が各ローラ20の端部から延出して、支持ポス
ト27内に保持された軸受け（図示せず）内に軸支されて
いる。整合した端部において、ノッチ付きプーリ30が駆
動軸29に固定されており、歯付きベルトすなわちタイミ
ングベルト32がすべての整合プーリ30のノッチにはめ合
わされている。モータ35が作動可能に接続されて、駆動
軸29の１つを回転させることによって、残りのローラ20
がタイミングベルト32を介して同一速度で駆動される。
少数のローラ20がコンベヤ12の右側より先に延出し
て、第２モータ35によって駆動される第２タイミングベ
ルト32に整合している。２つのモータ35の速度は、当該
技術の専門家には既知の方法で電気式または機械式に調
整される。ローラ20およびベルト25がコンベヤの側部か
ら延出しているのは、共通駆動機構を設けるためである
ことを理解されたい。ローラおよびベルトのすべてをコ
ンベヤの側部と同じ位置で終了させて、やはり調整駆動
機構を設けることも可能であろう。
ダイバータベルト25は、ローラ20と同様にして左側お
よび右側に延出している。各連続ベルト25は、ベルトの
両端部の１対のシーブまたはプーリ40に掛けられてい
る。プーリ40は支持ポスト43によって支持されている。
ベルトの整合端部のプーリ40はすべて、図３および図４
に示されているように、共通の駆動軸42に取り付けられ
ている。歯車モータ44が軸42を駆動することによって、
すべてのベルト25が同一速度で作動する。やはり、二重
ベルト駆動機構がコンベヤの両側に見られ、それらの速
度は、互いに、またローラ20の周速に対して適当な関係
にある。
支持ポスト43はすべて、ダイバータ部10の下方の共通
の昇降機キャリッジまたはフレーム47に取り付けられて
いる。図６および図７に概略的に示されているように、
フレーム47は空気圧または電気アクチュエータ48によっ
て上下に移動することができる。アクチュエータ48が伸
長したときのベルト25の上昇位置が、図３および図６に
示されている。プーリ40から延びたベルト25の上側走行
部分が、固定ローラ列20の平面の上方に位置している。
軸42はローラ20の下側に延在しているため、フレーム47
および軸42が上昇したとき、軸42がローラに衝突するで
あろう。従って、図３および図４に最もわかりやすく示
されているように、環状ノッチ38がローラ20の軸42に対
応する位置に設けられている。軸42が上昇したとき、そ
れは図３に示されているようにノッチ38に嵌まり、ロー
ラ20に衝突しないため、ローラは回転し続ける。
代替例では、ローラ20およびベルト25の取り付けをほ
ぼ米国特許第4,798,275号または米国特許第4,174,774号
に示されているようにして行ってもよく、これらの両特
許は参考として本明細書に含まれる。
出口シュート14aおよび14bの各々において、荷物がダ
イバータローラ20またはベルト25から離れる位置付近に
排出確認光電池52が配置されている。光電池（photocel
l）52は、荷物が光電池上を通過する際に信号を発生す
る逆反射（retro−reflective）光電池である。さらな
る三角ビーム光電池54が、ダイバータ部10の入口のすぐ
上流側に入口コンベヤ端部12aにまたがるように設けら
れて、ダイバータ部10に入るときの荷物Ｐの横方向位置
を測定する。この測定は、後述する整合目的のためであ
る。光電池54からの信号は、荷物がダイバータ部に進入
中であることも表す。任意であるが、ダイバータ部10の
すぐ下流側に追加の光電池（図示せず）を設けて、荷物
がダイバータ部を出てコンベヤ12の次のセクションの出
口端部12bに進む際に信号を発生することもできる。
図９のブロック図を参照しながら説明すると、ダイバ
ータ部10の動作は、デジタルコントローラ、例えばプロ
グラマブルロジックコントローラ60（PLC）、または通
常適当なマイクロプロセッサを有する汎用コンピュータ
を使用して自動化されている。PLC60は、荷物Ｐ上のラ
ベルのバーコードまたは二次元信号（MaxiCode記号等）
を読み取る光学読み取り装置62から入力信号を受け取る
ことができる。そのような記号は、周知のようにしてど
の出口シュートが荷物を送り出すのに適正なシュートで
あるかをPLCが決定できるようにする住所情報を含むこ
とができる。PLC60はまた、スケールまたは荷物の寸法
を測定する装置等のセンサ64から直接荷物に関する情報
を受け取ることもできる。コンベヤ12の各セクションの
変位を測定するために、１組の回転ベルトエンコーダ56
が配置されており、これらのエンコーダの出力はPLC60
に入力される。荷物情報は、キーボード65で手動入力す
ることもできる。PLC60は、これらの入力信号に応答し
て、ダイバータ部の各々に個別に制御信号を送って、ロ
ーラ20を回転させるモータ35、ベルト25を駆動するモー
タ44およびベルト25を昇降させるアクチュエータ48を作
動させる。
複数のダイバータ部10を組み込んだ仕分けシステム１
の動作を説明すると、荷物Ｐをコンベヤ12に載せる。PL
Cは、コンベヤ12に関連した回転ベルトエンコーダ56か
ら、さらに光学読み取り装置62または別のラベル読み取
り装置または手動入力装置から入力を受け取る。光学読
み取り装置または他の入力装置を使用して、荷物が仕分
けシステムに載置されたときに各荷物に関する目的地デ
ータを取得する。荷物に付けられたバーコードまたは他
の記号を検出して解読する。目的地情報をちゅう密コー
ドに組み込むか、アドレスをバーコードに含めたデータ
ベース場所に記憶してもよい。さらに、OCR技術を使用
して荷物ラベル上の文字住所情報を分析することもでき
る。
本発明は、供給機構を使用することができるが、荷物
を手動でコンベヤ12に載置することもできることを理解
されたい。
荷物が読み取り装置62で映し出されたとき、第１エン
コーダ56の現在カウントを取得する。回転エンコーダ装
置56は、ある荷物がコンベヤ12のセクションに入ってか
らそのセクションがどれだけ移動したかをPLCが追跡で
きるようにする。さらに、荷物がどのコンベヤセクショ
ンに到着しているかを監視することによって、PLCはコ
ンベヤ12に沿って移動してダイバータ部10を通過する際
に各荷物の位置を追跡することができる。さらに具体的
に言うと、光電池54は、荷物がコンベヤセクションを離
れてダイバータ部に進入するときをPLCに知らせる。荷
物がそのダイバータ部から送り出される予定でなけれ
ば、PLCはダイバータ部を横切るために必要な時間をエ
ンコーダカウントに加算して、次のコンベヤセクション
に関連した次のエンコーダで監視を再開することができ
る。あるいは、次のコンベヤセクションの入口に光電池
を配置して、荷物の進入を監視することもできる。
ラベルを映し出す適当な光学読み取り装置が、米国特
許第5,291,564号、第5,308,960号、第5,327,171号およ
び第5,430,282号に示されており、これらは参考として
本明細書に含まれる。バーコードおよびMaxiCodeちゅう
密コード記号表示の検出および解読を行う装置が、米国
特許第4,874,936号、第4,896,029号、第5,438,188号、
第5,412,196号、第5,412,197号、第5,343,028号、第5,3
52,878号、第5,404,003号、第5,384,451号およびPCT公
報第WO95/34043号に記載されており、これらはすべて参
考として本明細書に含まれる。
PLCメモリに記憶されている各荷物の記録は、荷物識
別番号、目的地住所、および荷物特徴を含むことができ
る。荷物の内容物、寸法および重量の記載、または内容
物が壊れやすいか危険物であること、または他の何らか
の特別な状態を有することを表すコードを記憶してもよ
い。
仕分けシステムの初期またはデフォルト状態では、ダ
イバータ部10はすべて荷物を分流さずに直進させるよう
に作動する。好ましくは、ローラモータ35およびベルト
モータ44は、システムの使用中は連続的に作動してお
り、ほぼ同一の周速で動くように調整されている。これ
は、例えば約500フィート／分（約150m/分）にすること
ができるコンベヤ12の速度でもよいが、コンベヤより高
速でもよい。荷物を直進させるために、PLCは、半分の
時間だけベルト25を上昇させるようにベルトアクチュエ
ータ48をサイクル動作させる信号を送る。ベクトル図で
ある図８を参照すると、ローラ20は左に45度の方向で荷
物に速度DLを与える一方、ベルト25は右に45度の方向で
荷物に速度DRを与える。これらのベクトルは、コンベヤ
を横切るＸ方向に同一であるが逆方向の成分を、Ｙ方向
には共にコンベヤの移動方向であって同一の成分を有し
ている。
荷物を分流させずに直進させるために、ローラおよび
ベルトは一般的に同一で反復的なサイクル動作を行う。
好ましいサイクルは、１秒の上昇と１秒の降下とを交互
するが、荷物の重量または寸法に応じてサイクル時間を
変更することができる。すると、ローラ20とベルト25と
が荷物をそれぞれ方向DLに、次に方向DRに移動させる。
各ダイバータが作動するとき、直進方向に加えられる速
度はYLまたはYRであり、本実施例ではこれらは共に、 Dx cos（45度） である。直進速度は所望通りに設定しても、変更しても
よい。コンベヤ速度とローラおよびベルト速度とが500
フィート／分（約150m/分）である場合、ダイバータ部
を直進する速度は約350フィート／分（約107m/分）にな
るであろう。例えば、PLCによって直進動作の場合のロ
ーラおよびベルトの速度を増加させて、有効直進速度を
コンベヤ速度と同一になるまで高めてもよい。また、ロ
ーラおよびベルトの速度は、分流させる荷物の性質また
は質量に基づいて設定または変更することができる。荷
物を分流させるためのローラおよびベルト速度が同じダ
イバータ部での直進のためのローラおよびベルト速度と
異なるように、PLCをプログラムしてもよい。
もちろん、ローラおよびベルトの角度がコンベヤ移動
方向に対して45度でない場合、荷物を直進させるときに
正味力がコンベヤの移動経路に沿うように、タイミング
を調節する。
ダイバータ部10は、通過する荷物を中央位置合わせす
ることができる。光電池54は、コンベヤ12の各側部から
荷物それぞれの側部までの距離を測定するように配置さ
れている。これらの距離の違いが所定量より大きい、例
えば10％を超える場合、PLCはサイクル時間を調節し
て、荷物がダイバータ部10を出るときに中央位置合わせ
されるようにする。例えば、荷物の中心が左側にずれて
いる場合、荷物の中心がどの程度ずれているかに応じ
て、PLCは各サイクルでベルト25の上昇時間を降下時間
よりわずかに長くする。これによって、荷物の正味移動
が右方向になるであろう。荷物の中心が右側にずれてい
る場合、ベルトの降下時間を上昇時間より長くする。
荷物の目的地情報がわかれば、PLC60はメモリの適当
な部分で、その荷物の目的地に対応した適当な出口シュ
ート14aまたは14bと、その出口シュートに対応したダイ
バータ部10とともに、そのダイバータ部に先行するコン
ベヤセクションの識別番号（identity）を調べる。好ま
しくは、この情報は、その荷物用にすでに作成されてい
る記録欄に記憶される。
周知の方法で、PLC60は、荷物を送り出すべきダイバ
ータ部10に荷物が接近しているときを決定する。そのと
き、PLCは、ベルト25を上昇作動位置に対していかに進
入退出させるかをアクチュエータ48に命令する制御信号
を提供する。荷物が移動する際、PLCはエンコーダカウ
ントおよび光電池54の信号を読み取って、この位置情報
をメモリに記憶されている送り出し位置情報と比較す
る。荷物を送り出すべきダイバータ部10の直前のコンベ
ヤセクションに荷物が到着したことを表す信号をPLCが
受け取ると、PLCはそのダイバータ部のアクチュエータ4
8に制御信号を送る。荷物を左側の出口シュート14aに進
めなければならない場合、PLCはベルト25を降下させた
ままにする。ローラ20だけが荷物を力DLで出口シュート
14aに送り込む。同様に、荷物を右側の出口シュート14b
に進めなければならない場合、PLCはベルト25を上昇さ
せたままにする。ベルト25だけが荷物を力DRで出口シュ
ート14bに送り込む。アクチュエータ48がPLCからコマン
ド信号を受け取った後、変更が必要になるまで、アクチ
ュエータ48の状態は保持される。
本明細書に記載したプログラム、処理、方法等は、特
定のコンピュータまたは装置に関するものでも、それに
限定されるものでもないことは、当該技術の専門家には
理解されるであろう。上記教示に従って構成されたプロ
グラムに様々な形式の汎用機を使用することができる。
同様に、ハード配線ロジックまたはプログラムを読み取
り専用メモリ等の不揮発性メモリに記憶した専用コンピ
ュータシステムによって以上に記載した方法段階を実行
するための専用装置を構築することが好都合であること
がわかるであろう。
図示しない代替実施例では、ダイバータ部を互いに隣
接させて、コンベヤベルトセクションを間に設けないよ
うにしてもよい。この実施例では、荷物は１つのダイバ
ータ部から次のものへ、それらが送り出されるまで直接
移動し、ダイバータ部の間の境界に光電池54が配置され
る。
以上の説明から、本発明は、直接的かつ強制的に荷物
を主コンベヤ経路のいずれかの側へ斜めに送り出すか、
荷物を直進させてダイバータ部を通過させることがで
き、その間、主経路に沿って高い処理速度で作動してい
るコンベヤ仕分けシステム用のダイバータを提供してい
ることが、当該技術の専門家には理解されるであろう。
これは、２つのダイバータを同一空間に互い違いに、す
なわち重ね合わせて設けるとともに、コンベヤの両側に
向かう分流力を与えることによって達成される。これら
のダイバータは、サイクル動作することによって直進方
向にダイバータを通り抜ける正味移動を与えるか、個別
に作動して荷物をコンベヤの所定側に送り出すことがで
きる。
以上に本発明を特にその好適な実施例について詳細に
説明してきたが、添付の請求の範囲に定義されている本
発明の範囲から逸脱せずに変更および変化を加えること
ができることは理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−183521（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−305712（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−13509（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−40229（ＪＰ，Ｕ) 米国特許3926298（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65G 47/64 - 47/72 B65G 47/53 - 47/54

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】長手軸線方向に物品Ｐを搬送するように配
    置されたコンベヤ12を含む物品移送装置であって、 前記コンベヤが、ダイバータ部10を含み、該ダイバータ
    部が、 前記コンベヤの一方側から離れる向きの第１分流方向に
    前記コンベヤの前記長手方向軸線に対して第１鋭角を成
    して前記物品を搬送するように並べられた第１ダイバー
    タ20と、 前記コンベヤの他方側から離れる向きの第２分流方向に
    前記コンベヤの前記長手方向軸線に対して第２鋭角を成
    して前記物品を搬送するように並べられた第２ダイバー
    タ25と、 （ａ）物品を前記コンベヤの一方の側から移送するよう
    に前記第１ダイバータを操作し、（ｂ）物品を前記コン
    ベヤの他方の側から移送するように前記第２ダイバータ
    を操作し、および（ｃ）前記物品を前記コンベヤの前記
    長手方向軸線に沿って効果的に搬送するように十分に迅
    速に前記第１および第２ダイバータの操作を切り換え
    る、ように選択的に作動するコントローラと、 を特徴とする物品移送装置。
  2. 【請求項２】前記第１ダイバータが、複数の離隔配置さ
    れた従動ローラ20を含み、該ローラが、前記物品を前記
    第１分流方向に搬送できるように向きが定められたロー
    ラ軸線回りに回転するように取り付けられたものであ
    り、前記第２ダイバータが、前記ローラ間に配置され、
    選択的に前記ローラより上方に上昇可能である移送キャ
    リヤ25を含み、該キャリヤが前記物品を前記第２分流方
    向に搬送するように作動するものである請求の範囲第１
    項に記載の装置。
  3. 【請求項３】前記第１および第２角が互いに直角を成す
    ものである請求の範囲第２項に記載の装置。
  4. 【請求項４】前記第１および第２角が共に約45度である
    請求の範囲第３項に記載の装置。
  5. 【請求項５】前記移送キャリヤが、上下移動可能なキャ
    リッジ47に取り付けられた移送ベルト25を含むものであ
    る請求の範囲第２項に記載の装置。
  6. 【請求項６】前記ローラ20および前記移送ベルト25が同
    一速度で作動するものである請求の範囲第５項に記載の
    装置。
  7. 【請求項７】前記コントローラ60が、各物品について目
    的地情報を受け取りように作動し、該目的地情報に応じ
    て前記ダイバータを操作するように作動するものである
    請求の範囲第１項に記載の装置。
  8. 【請求項８】さらに、前記物品上のラベルに印刷された
    目的地情報を読み取るために配置された光学読み取り装
    置62を含む請求の範囲第７項に記載の装置。
  9. 【請求項９】さらに、前記ダイバータ部10に進入する前
    記物品の横方向位置を決定する手段54を含み、前記コン
    トローラ60が、前記物品を中心に合わせるために前記第
    １および第２ダイバータ20,25を操作するものである請
    求の範囲第８項に記載の装置。
  10. 【請求項１０】初期移動方向に進入してくる物品Ｐを分
    流する装置であって、 第１出口目的地14aに向かう第１分流方向に前記初期移
    動方向に対して第１鋭角を成して前記物品を搬送するよ
    うに並べられた第１ダイバータ20を含み、 第２出口目的地14bに向かう第２分流方向に前記初期移
    動方向に対して第２鋭角を成して前記物品を搬送するよ
    うに並べられた第２ダイバータ25と、 （ａ）物品を前記第１出口目的地14aに移送するように
    前記第１ダイバータ20を操作し、（ｂ）物品を前記第２
    目的地14bに移送するように前記第２ダイバータ25を操
    作し、および（ｃ）前記物品を前記初期方向に効果的に
    搬送するように十分に迅速に前記第１および第２ダイバ
    ータ20,25の操作を切り換える、ように選択的に作動す
    るコントローラ60と、 を特徴とする装置。
  11. 【請求項１１】前記第１ダイバータが、複数の離隔配置
    された従動ローラ20を含み、該ローラが前記物品を前記
    第１分流方向に搬送するために取り付けらたものであ
    り、前記第２ダイバータが、前記ローラ間に配置されて
    選択的に前記ローラより上方に上昇可能である移送キャ
    リヤ25を含み、該キャリヤが前記物品を前記第２分流方
    向に搬送するように作動するものである請求の範囲第10
    項に記載の装置。
  12. 【請求項１２】長手軸線方向に物品Ｐを搬送するように
    配置され、鋭角を成して前記コンベヤの一方の側から離
    れる向きの第１分流方向に前記物品を選択的に搬送する
    第１ダイバータ手段20含むダイバータ部を含むコンベヤ
    12を含む物品移送装置であって、 鋭角を成して前記コンベヤの他方の側から離れる向きの
    第２分流方向に前記物品を選択的に搬送する第２ダイバ
    ータ手段25と、 前記物品を前記コンベヤの前記長手方向軸線に沿って効
    果的に搬送するように十分に迅速に前記第１および第２
    ダイバータ手段の作動を選択的に交互に変える制御手段
    60と、 を特徴とする物品移送装置。
  13. 【請求項１３】物品Ｐを主方向にコンベヤ12に沿って分
    流機構10に搬送するステップと、前記物品を前記主方向
    から分流するステップと、を含み、 前記分流機構において、選択的に（ａ）鋭角を成して前
    記コンベヤの一方の側から離れる向きの第１分流方向に
    前記物品を移動させるか、（ｂ）鋭角を成して前記コン
    ベヤの他方の側から離れる向きの第２分流方向に前記物
    品を移動させるか、または（ｃ）前記物品を前記主方向
    に効果的に搬送するように十分に速いサイクル率で前記
    物品を前記第１および第２分流方向に交互に移動させる
    ステップ、 を特徴とする物品移送方法。
  14. 【請求項１４】前記第１および第２分流方向が、前記主
    方向からほぼ標準的鋭角（normal acute angle）を成す
    ものである請求の範囲第13項に記載の方法。
  15. 【請求項１５】前記第１および第２分流方向が、前記主
    方向からほぼ45度を成すものである請求の範囲第14項に
    記載の方法。
  16. 【請求項１６】前記物品を前記第１および第２分流方向
    に交互に移動する前記ステップが、前記物品を前記第１
    および第２分流方向の両方に交互に同一速度で移動させ
    るステップを含むものである請求の範囲第13項に記載の
    方法。
  17. 【請求項１７】各物品について目的地情報を受け取るス
    テップを含み、前記分流機構において前記物品を選択的
    に移動させる前記ステップが、該目的地情報に応じて前
    記物品の移動方を選択するステップをさらに含むもので
    ある請求の範囲第13項に記載の方法。
  18. 【請求項１８】前記分流機構に進入する物品の横方向位
    置を決定するステップと、 ステップ（ｃ）において、前記物品の交互移動を調節し
    て前記物品を中央に合わせるステップとを、さらに含む
    請求の範囲第13項に記載の方法。
  19. 【請求項１９】ステップ（ａ）およびステップ（ｂ）に
    おける前記物品を、前記分流機構に送り込む速度と異な
    る速度で移動させるステップをさらに含む請求の範囲第
    13項に記載の方法。
  20. 【請求項２０】ステップ（ｃ）における前記主方向の前
    記物品を、ステップ（ａ）およびステップ（ｂ）におけ
    る前記物品を移動させる速度と異なる速度で移動させる
    ステップをさらに、含む請求の範囲第13項に記載の方
    法。
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