JP3142051B2 - 深礎掘削用建設機械の多段伸縮アーム - Google Patents

深礎掘削用建設機械の多段伸縮アーム

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JP3142051B2 JP08114328A JP11432896A JP3142051B2 JP 3142051 B2 JP3142051 B2 JP 3142051B2 JP 08114328 A JP08114328 A JP 08114328A JP 11432896 A JP11432896 A JP 11432896A JP 3142051 B2 JP3142051 B2 JP 3142051B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の多段伸
縮アーム、特には深礎掘削用建設機械の多段伸縮アーム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、深礎掘削用の建設機械は、例えば
図33に示すような多段伸縮アームを備えているものが
多い。このような建設機械の構成を図33に基づいて説
明すると、建設機械1は下部走行体8上に旋回自在に上
部旋回体9を設け、またこの上部旋回体9上に上下方向
に揺動可能なブーム2を有し、その先端に同じく上下方
向に揺動可能な多段伸縮アームを備えている。例えば3
段伸縮アームの場合の上記多段伸縮アームは、基段アー
ム3、2段目アーム4及び3段目アーム5にて構成され
ている。また、3段目アーム5の先端には例えば油圧式
のクラムバケット7等の掘削用バケットが設けられてお
り、このクラムバケット7は図示していない油圧シリン
ダで開閉駆動されている。
【0003】掘削作業時は、建設機械1は地上面G.L
上に設置され、ブーム2及び多段伸縮アームは掘削姿勢
に揺動される。そして基段アーム3、2段目アーム4及
び3段目アーム5がそれぞれ伸長して油圧式クラムバケ
ット7が掘削している深さに達したら、クラムバケット
7が操作されて土砂等がクラムバケット7内に取り込ま
れる。この後、各アームを縮小してクラムバケット7は
地上面G.Lの近くまで持ち上げられ、さらにブーム2
はブーム2a位置まで揺動されると共に、基段アーム3
は基段アーム3aの位置まで引き上げられる。次に、建
設機械1の上部旋回体9が所定の位置まで旋回させられ
ると共に、基段アーム3は基段アーム3bの位置に揺動
され、ダンプ等の搬出用車両にクラムバケット7内の土
砂が積載される。掘削溝が所望の掘削深さになるまで、
上記作業が繰り返される。
【0004】このような多段伸縮アームを伸縮するため
に、例えば図34に示されるような駆動装置が一般に使
用されている。以下、従来の駆動装置の構成及び作動に
ついて図34に従って説明する。図34には駆動装置と
して油圧シリンダ10を用いた例を示しており、かつ油
圧シリンダ10は基段アーム3、2段目アーム4及び3
段目アーム5の内部に設けている。油圧シリンダ10の
ロッド側端部10aは基段アーム3の上端に固着され、
一方油圧シリンダ10のチューブのロッド側端部10b
は2段目アーム4の上端に固着され、いわゆるトラニオ
ン型の取り付けになっている。シーブ11は2段目アー
ム4の上端で、かつ基段アーム3内部に内蔵されるよう
に設けられ、またシーブ12は2段目アーム4の下端に
設けられる。そして、一端を基段アーム3の内部下端1
3aにて固定されたワイヤロープ13は、上記固定シー
ブ11を介して3段目アーム5に導かれ、そのワイヤロ
ープ13の他端を3段目アーム5の上端部13bにて固
定される。また、一端を基段アーム3の外部下端14a
にて固定されたワイヤロープ14は、上記固定シーブ1
2を介して3段目アーム5に導かれ、そのワイヤロープ
14の他端を3段目アーム5の上端部14bにて固定さ
れる。
【0005】油圧シリンダ10が伸長すると、2段目ア
ーム4がその駆動力によって下降し、それに伴って固定
シーブ12は下方へ移動する。この移動によってワイヤ
ロープ14の一端14bが下方へ押し下げられ、3段目
アーム5は下方へ駆動される。また、油圧シリンダ10
が縮小すると、2段目アーム4が上方へ引き上げられ、
固定シーブ11は上方へ移動する。この移動によってワ
イヤロープ13の一端13bが上方へ引き上げられ、3
段目アーム5は上方へ駆動される。このとき、上方へ引
き上げる駆動力は、油圧シリンダ10、2段目アーム
4、固定シーブ11、ワイヤロープ13、3段目アーム
5、そしてクラムバケット7の順に伝達される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
多段伸縮アームの駆動装置において、多段伸縮アームを
上方へ引き上げる駆動力がワイヤロープ13に作用する
ため、ワイヤロープ13が使用期間中に徐々に疲労し、
寿命になって破断することがある。ワイヤロープ13が
破断すると、3段目アーム5及びクラムバケット7の落
下事故を招き、非常に危険である。また、ワイヤロープ
13が基段アーム3及び2段目アーム4の内部に入って
いるために、破断したワイヤロープ13の交換作業に大
変時間がかかり、交換時の作業性が余り良くない。した
がって、ワイヤロープ13の寿命を長期化することが求
められており、従来はワイヤロープ径を大きくすること
によって対応している。
【0007】一方、ワイヤロープ径の大きさは固定シー
ブ11の直径の大きさによって制限されている。すなわ
ち、ワイヤロープ径の大きさに従って曲率半径に制約が
あり、固定シーブ11の直径をこの最小曲率半径よりも
大きくする必要がある。したがって、ワイヤロープ径を
大きくするのに伴って固定シーブ11の直径も大きくし
なければならない。しかしながら、上述したような従来
の多段伸縮アームの駆動装置においては、固定シーブ1
1が基段アーム3内部に内蔵されており、またワイヤロ
ープ13を3段目アーム5の上端部13bに導くという
固定シーブ11の機能上の制約がある。この結果、固定
シーブ11の直径を図34に示す長さL1より大きくは
できないという問題を生じている。
【0008】また、ワイヤロープの寿命を予知すること
も上記寿命の向上と同様に強く求められている。この予
知を行なう方法として、従来から固定シーブ11、12
の回転数をカウントして所定回転数に達すると寿命と判
断する方法があり、寿命と判断したときワイヤロープ1
3を交換するようにアラームや指示を出力するものがあ
る。しかしながら、この方法では、ワイヤロープ13の
寿命に大きな影響を与える負荷の大きさや外傷等の要因
を考慮に入れることができない。よって、いたずらに安
全を見込んで寿命を予知するのでワイヤロープ13の交
換頻度が高くなったり、あるいは、突発的な原因で思わ
ぬ切断を招くという問題がしばしば生じている。また前
述のように、油圧シリンダ10、固定シーブ11、12
及びワイヤロープ13、14等が各アーム内に内蔵され
ている。このために、ワイヤロープ13、14が寿命に
達したときのワイヤロープ交換時の作業性や、油圧シリ
ンダ10及び固定シーブ11、12等への給脂、油圧シ
リンダ10及びクラムバケット7への圧油供給ホースの
点検等の整備性が損なわれている。よって、上記のよう
な構造において保守性や整備性を向上できる多段伸縮ア
ームの駆動装置が望まれている。
【0009】さらに、作業能率を上げて生産性を良くす
るために、掘削時の作業性及び運土量の向上も求められ
ている。すなわち、掘削作業時にオペレータは、油圧式
クラムバケット7が掘削深さに達するまで基段アーム
3、2段目アーム4及び3段目アーム5をそれぞれ伸長
する。このとき、オペレータは運転席から掘削溝の底を
覗き込みながら油圧式クラムバケット7の下降位置を確
認し、掘削溝の底近傍に来たら各アームの下降速度を減
速して油圧式クラムバケット7を着地させるようにして
いる。また、油圧式クラムバケット7を地上面G.Lま
で持ち上げるときは、同じくオペレータは運転席から掘
削溝の底を覗き込みながらクラムバケットの上昇位置を
確認し、高速にて各アームを縮小させる。そして、地上
面G.Lに近くなったら各アームの上昇速度を減速し、
アーム最縮状態になったらブーム2及び上部旋回体9等
を操作する。このような操作はオペレータにとって大変
煩わしい作業であり、掘削作業の効率を損なっているこ
とが多い。さらに、一回当たりの掘削時の運土量を増大
させるために、バケット容量を大きくすることが望まれ
ているが、バケット容量をむやみに大きくすると作業機
全体の重量が重くなり、バランスを崩して建設機械の転
倒の危険性が大きくなるので、バケット容量を大きくす
るには限界がある。
【0010】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
てなされたもので、その目的とするところは、クラムバ
ケットやアーム等の荷重を支えるワイヤロープの寿命を
長期化し、またその寿命を予知してワイヤロープの保守
性を向上し、さらにアーム内に内蔵されているワイヤロ
ープや駆動装置等の保守性や整備性を向上すると共に、
大容量のバケットを装着可能にして作業性能を上げ、か
つ掘削作業時にオペレータのアームの操作性を向上して
作業性の向上を図れる深礎掘削用建設機械の多段伸縮ア
ームを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、深礎掘削用建設機械の多段伸縮アームに
おいて、最終段アームとその一つ手前のアームとの間を
伸縮駆動し、かつこれらのアームに内蔵された駆動装置
60と、少なくとも最終段一つ手前のアームの下部に設
けられ、かつ最終段一つ手前のアームの内幅以上の直径
を有する引上げ用シーブ21、22とを備えた構成とし
ている。
【0012】また、上下方向に揺動自在なブーム2の先
端部にブーム装着部3gを介して装着された基段アーム
3を有する深礎掘削用建設機械の多段伸縮アームにおい
て、2段目以降の相隣り合うアームの間を伸縮駆動し、
かつこれらのアームに内蔵された駆動装置60と、駆動
装置60が内蔵された上記アームの下部に少なくとも設
けられ、かつこれらのアームの内幅以上の直径を有する
引上げ用シーブ21、22と、ブーム装着部3gより上
部のアーム本体部3cが削除された基段アーム3とを備
えた構成としている。
【0013】また、上記の深礎掘削用建設機械の多段伸
縮アームにおいて、少なくとも2個の前記引上げ用シー
ブ21,21、22,22と、一端はアームに固定さ
れ、他端は前記2個の引上げ用シーブ21,21、2
2,22によって導かれた2本のワイヤロープ25,2
5、26,26と、アーム3、4に取り付けられ、かつ
回動中心により振り分けられた両端部に前記2本のワイ
ヤロープ25,25、26,26の他端が固定されると
共に、この2本のワイヤロープ25,25、26,26
にかかる荷重を均等にするイコライザバー40と、イコ
ライザバー40が所定角度だけ回動したとき、イコライ
ザバー40の回動を停止させるストッパ42とを備えて
いるほうが好ましい。
【0014】また、上記の深礎掘削用建設機械の多段伸
縮アームにおいて、アーム縮小時に、そのアーム上部3
cから2段目アーム4の上部が突出する基段アーム3
と、アーム側面に掘削深さの目安となる印、文字又は数
字の少なくともいずれかを付けた、あるいは表示した2
段目アーム4とを備えている方が良い。
【0015】上記の深礎掘削用建設機械の多段伸縮アー
ムにおいて、前記駆動装置60は、チューブ取着端10
bが3段目アーム5の内部に取着された油圧シリンダ1
0であって、前記多段伸縮アームは、回転中心軸方向に
離間して平行に設けられた円周上に複数本の圧油供給ホ
ースやワイヤロープを同時にガイドできる外周溝を有
し、かつ少なくとも油圧シリンダ10への圧油供給ホー
ス50b、50cと、及びアーム押下げ用のワイヤロー
プ28とクラムバケット7への圧油供給ホース50aの
少なくともいずれか一方とを、基段アーム3から3段目
アーム3の内部へ導くシーブ24A、24a〜24dを
備えていても良い。
【0016】上記の深礎掘削用建設機械の多段伸縮アー
ムにおいて、多段伸縮アームは3段伸縮アームであっ
て、かつ前記駆動装置60はトラニオン型の油圧シリン
ダ10とした方が好ましい。
【0017】上記の深礎掘削用建設機械の多段伸縮アー
ムにおいて、基段アーム3の一面に段差を設け、かつア
ームの内側の外面3d上に、ワイヤロープ28及び/又
は圧油供給ホース50a、50b、50cの接続端を設
けた方が望ましい。
【0018】また、前請求項に記載の深礎掘削用建設機
械の多段伸縮アームにおいて、アームの伸長時に2段目
アーム4の上端部が下方内部にまで入り込む基段アーム
3を備え、かつ基段アーム3の内面に、2段目アーム4
の外面と当接するように、アーム最伸長時の2段目アー
ム4の上端部より下方の位置から基段アーム3の上端ま
で連続的に設けられたパッド78と、基段アーム3の上
端に設けられたパッド77とを備えた方が望ましい。
【0019】さらに、上記の深礎掘削用建設機械の多段
伸縮アームにおいて、多段伸縮アームは4段以上の伸縮
アームであって、基段アーム3に設けられたホースリー
ル52と、ホースリール52からのホースを受けて4段
目以降のアームに導く、2段目アーム4に設けられたホ
ースシーブとを備えた構成としている。
【0020】
【作用】最終段アームとその一つ手前のアームとの間を
これらのアームに内蔵された駆動装置によって伸縮駆動
し、また、少なくとも最終段一つ手前のアームの下部に
引上げ用シーブを設けたので、引上げ用ワイヤロープの
寿命に係わる引上げ用シーブの直径はアームの内幅の大
きさに制約を受けなくなる。これによって、引上げ用シ
ーブの直径の大きさを任意にできるので、引上げ用ワイ
ヤロープの断面径及び曲率半径を大きくできる。従っ
て、引上げ用ワイヤロープの寿命は従来に比して飛躍的
に向上する。
【0021】さらに、2段目以降の相隣り合うアームの
間を伸縮駆動し、かつこれらのアームに内蔵された駆動
装置60を設け、駆動装置60が内蔵されたこれらのア
ームの下部に引上げ用シーブを設ける。そして、これら
の引上げ用シーブの直径を上記アームの内幅以上に
る。これにより、基段アームの内の前記ブーム装着部よ
り上部のアーム本体部が削除できると共に、引上げ用シ
ーブにかかるワイヤロープの寿命を従来に比して飛躍的
に向上できる。この結果、多段伸縮アーム部の重量を軽
くすることができるので、伸縮アーム及びバケットの全
体重量を一定に保持したまま、このアーム部重量を軽量
化した分だけバケット容量を大きくできる。
【0022】所定のアームの下部にそれぞれ前記引上げ
用シーブを2個設けた場合、それに伴い引上げ用ワイヤ
ロープを2本ずつ使用することになる。このとき、対と
なる引上げ用ワイヤロープの一端側をイコライザバーを
介してアームに固定すると、この対となる引上げ用ワイ
ヤロープには荷重が均等に掛かることになる。そして、
一方の引上げ用ワイヤロープが他方に比べて弱い(引っ
張り荷重に対してロープが伸び易い)とすると、弱い方
のワイヤロープが徐々に伸びて行き、これに伴いイコラ
イザバーの傾斜角度が徐々に大きくなる。また、弱い方
のワイヤロープの寿命が他のワイヤロープに比べて一方
的に短くなるので、ますます弱い方が破断し易くなる。
そして、寿命が近づくとイコライザバーの傾斜角度が所
定角度に近づくので、目視によって寿命の予測等が可能
となり、破断する前にワイヤロープの交換ができる。ま
た、もし破断したときはイコライザバーがストッパに当
たり、残りの強いワイヤロープが支えるので、バケット
の落下等の危険性は無くなる。
【0023】伸縮アームが縮小状態のときに、2段目ア
ームの上部が基段アームの上部から突出するようにす
る。このとき、2段目アームの側面に掘削深さの目安と
なるような印、文字又は数字の少なくともいずれかを付
けておけば、あるいは表示すれば、この印等を目視して
大体のバケットの位置を判断できる。これによって、掘
削作業時にオペレータは掘削溝を覗き込まなくても、バ
ケットを下降させたり上昇させたりするときにバケット
位置を推定できる。この結果、オペレータの疲労が少な
くなり作業性が良くなる。
【0024】前記駆動装置として油圧シリンダを使用
し、この油圧シリンダのチューブ側の取り付け端部を3
段目アームの内部に取着する。このようにすると、基段
アームから3段目アームへ圧油供給ホースやワイヤロー
プを導く本数がまとまり、多くなる。よって、これらの
ホースやワイヤロープを省スペースで処理する必要が生
じて来る。このとき、複数のホースやワイヤロープを同
時に同軸のシーブ上でガイドすることが可能な単一シー
ブ24A、又はシーブアッシー24a〜24dを使用す
るので、これらの処理スペースをコンパクトにできる。
また、多段伸縮アームが3段伸縮アームのとき、前記駆
動装置としてトラニオン型の油圧シリンダを使用する
と、この油圧シリンダの取り付け位置やワイヤロープの
固定端位置等がアームの上部付近に集中する。したがっ
て、アーム最縮状態において一箇所で保守や整備等を行
なうことが可能となり、非常に作業性が良くなる。
【0025】基段アームの一面に段差を設けて外面を2
段構造にし、この2段の外面の内でアーム内側に近いほ
うの外面上に、ワイヤロープや圧油供給ホースを取着又
は接続する接続端を設ける。このようにすると、点検箇
所をまとめることができ、またアーム外部から点検、整
備等が容易にできるので、整備性が向上する。
【0026】また、アーム伸長時に2段目アームの上端
部が基段アームの下方内部にまで入り込むようにする。
このとき、基段アームの内面には最伸長した状態の2段
目アームの上端部より下方の位置から基段アームの上端
の位置まで連続的にパッドを設け、さらに、基段アーム
の内面の下端にもパッドを設けている。これにより、ア
ームを縮小したとき、2段目アームが基段アームの中で
揺動するのを抑えることができるので、アームの伸縮動
作が安定する。
【0027】多段伸縮アームが4段以上のときに、基段
アームにホースリールを設けると共に、2段目アームに
ホースシーブを設け、圧油供給ホースを上記ホースリー
ルからこのホースシーブを介して4段目以降のアームに
導く。これにより、4段目以降のアームに装着されたク
ラムバケット7の開閉用の前記油圧シリンダ等の油圧機
器に導くホースの長さを、従来のようにホースリールの
みを2段目アームに設けた場合に比べて非常に短くする
ことができ。この結果、ホースリールの小型化、アーム
の軽量化を可能にする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、第一実施例を図1〜図1
3を参照して詳細に説明する。図1及び図2はそれぞれ
4段伸縮アームの例の側面図及びそのX視図を示してお
り、まず同図に基づいて説明する。4段伸縮アームの基
段アーム3の下部は、建設機械等の上下方向に揺動自在
なブーム2の先端部に揺動自在にブーム装着部3gを介
して装着されている。ここでは、アーム伸縮の駆動装置
60の一例として油圧シリンダ10を使用しており、こ
の油圧シリンダ10は最終段の4段目アーム6及びその
手前の3段目アーム5に内蔵されている。油圧シリンダ
10のロッド取着端10aは3段目アーム5の上端に取
着され、一方油圧シリンダ10のチューブ取着端10b
は4段目アーム6の上端に取着されている。また、引き
上げ用の固定シーブ21、22を、それぞれ3段目アー
ム5の下端部及び2段目アーム4の下端部に設けてい
る。本実施例では、図2で分かるように、固定シーブ2
1、22をそれぞれ2個ずつ備え、この固定シーブ2
1、21はブーム2から見て4段目アーム6をはさむよ
うに左右両側に、また固定シーブ22、22はブーム2
から見て3段目アーム5をはさむように左右両側にそれ
ぞれ配設されている。
【0029】一端を2段目アーム4の外部下端の接続端
25aにて接続された、3段目アーム5の引上げ用のワ
イヤロープ25は、固定シーブ21を介して3段目アー
ム5の内部を通って4段目アーム6に導かれ、そのワイ
ヤロープ25の他端を4段目アーム6の外部上端の接続
端25bにて接続される。また、一端を基段アーム3の
外部下端の接続端26aにて接続された、2段目アーム
4の引上げ用のワイヤロープ26は、固定シーブ22を
介して2段目アーム4の内部を通って3段目アーム5に
導かれ、そのワイヤロープ26の他端を3段目アーム5
の外部上端の接続端26bにて接続される。
【0030】押下げ用の固定シーブ23、24は、それ
ぞれ3段目アーム5の上端部及び2段目アーム4の上端
部に設けられる。本実施例では、固定シーブ23、24
をそれぞれ2個ずつ備えている例を示している。この2
個ずつの固定シーブ23、23及び固定シーブ24、2
4はブーム2から見て左右に、かつ3段目アーム5及び
2段目アーム4が持ち上げられてアーム全体が最縮状態
になったときにお互いに干渉しない位置に配設してい
る。
【0031】一端を2段目アーム4の内部下端の接続端
27aにて接続された、3段目アーム5の押下げ用のワ
イヤロープ27は、固定シーブ23を介して3段目アー
ム5の内部を通って4段目アーム6に導かれ、そのワイ
ヤロープ27の他端を4段目アーム6の外部上端の接続
端27bにて接続される。また、一端を基段アーム3の
内部下端の接続端28aにて接続された、2段目アーム
4押下げ用のワイヤロープ28は、固定シーブ24を介
して2段目アーム4の内部を通って3段目アーム5に導
かれ、そのワイヤロープ28の他端を3段目アーム5の
外部上端の接続端28bにて接続される。
【0032】さて、上記構成における作動を説明する。
まず、油圧シリンダ10が伸長するとこの駆動力によっ
て、4段目アーム6が3段目アーム5の下部から突き出
るようにして下方へ押し下げられる。それに伴い、4段
目アーム6の上端の接続端27bに接続されたワイヤロ
ープ27は下方へ引っ張られる。このとき固定シーブ2
3が下方へ押し下げられるので、3段目アーム5は2段
目アーム4の下部から突き出るようにして下方へ押し下
げられる。さらにこれに伴い、3段目アーム5の上端の
接続端28bに接続されたワイヤロープ28は下方へ引
っ張られる。そして、固定シーブ24が下方へ押し下げ
られるので、2段目アーム4は基段アーム3の下部から
突き出るようにして下方へ押し下げられる。
【0033】また油圧シリンダ10が縮小すると、4段
目アーム6は上方へ引き上げられて3段目アーム5の内
部に引き込まれる。これに伴い、4段目アーム6の上端
の接続端25bに接続されたワイヤロープ25は上方へ
引っ張られる。このとき固定シーブ21が上方へ引き上
げられるので、3段目アーム5の下端部は2段目アーム
4の下端部に近づくようになり、この結果3段目アーム
5は2段目アーム4の内部に引き込まれる。さらにこれ
に伴い、3段目アーム5の上端の接続端26bに接続さ
れたワイヤロープ26は上方へ引っ張られる。このとき
固定シーブ22が上方へ引き上げられるので、2段目ア
ーム4の下端部は基段アーム3の下端部に近づくように
なり、この結果2段目アーム4は基段アーム3の内部に
引き込まれる。
【0034】上記構成によると、上方へ引き上げる駆動
力及び2段目以降のアームやクラムバケット7の荷重
は、ワイヤロープ25及びワイヤロープ26に作用す
る。したがって、このワイヤロープ25及びワイヤロー
プ26の寿命を向上させるために、ワイヤロープ径を大
きくするのに伴って固定シーブ21、22の直径も大き
くする必要がある。上述のように固定シーブ21、22
は3段目アーム5及び2段目アームの外部に設けている
ので、その直径はアームの内幅等に制約を受けることな
く任意の大きさにできる。これによって、従来に比較し
てワイヤロープ径を大きくできると共に、ワイヤロープ
の曲率半径を大きくできるので、ワイヤロープの寿命を
非常に向上させることができる。また、この結果ワイヤ
ロープの交換回数が減少するので、保守性も改善され
る。
【0035】尚、本実施例では固定シーブ21、22、
23、24をそれぞれ左右に2個ずつ配設した例を示し
ているが、本発明はこれに限定されず、上記固定シーブ
を所定の位置に各1個ずつ配設しても、その作用及び効
果は同じである。また、油圧シリンダ10はトラニオン
型の取り付け構造となっているが、その他の取り付け構
造にしても良い。
【0036】次に、本実施例における他のシーブ位置の
例を説明する。図3及び図4は、それぞれ他の例の4段
伸縮アームの側面図及びそのU視図を表しており、以下
同図に基づいて説明する。なお、ここでは、図1及び図
2の構成と同じものには同一の符号を付して説明を省
く。2段目アーム4の引き上げ用の固定シーブ22は、
2段目アーム4の下部に回動自在に装着されている。一
端を基段アーム3の外部下端の接続端26aにて接続さ
れた、2段目アーム4の引き上げ用のワイヤロープ26
は、固定シーブ22を介して2段目アーム4の内部を通
って3段目アーム5に導かれ、そのワイヤロープ26の
他端を3段目アーム5の外部上端の接続端26bにて接
続されている。また、3段目アーム5の引き上げ用の固
定シーブ21は、3段目アーム5の下部に回動自在に装
着されている。一端を2段目アーム4の外部下端の接続
端25aにて接続された、3段目アーム5の引き上げ用
のワイヤロープ25は、固定シーブ21を介して3段目
アーム5の内部を通って4段目アーム6に導かれ、その
ワイヤロープ25の他端を4段目アーム6の外部上端の
接続端25bにて接続されている。本例では、前例と同
様に、ブーム2から見て2段目アーム4の左右に2個の
固定シーブ22、22を備え、また3段目アーム5の左
右に2個の固定シーブ21、21を備えており、各固定
シーブ22、22及び固定シーブ21、21がそれぞれ
2段目アーム4及び3段目アーム5から外部に出る箇所
には孔4a、4a及び孔5a、5aが設けられている。
そして、各固定シーブ22、22及び固定シーブ21、
21の下部は、それぞれ2段目アーム4及び3段目アー
ム5の下部外部に設けられたガード72、72及びガー
ド71、71によって外部との干渉から防護されてい
る。
【0037】また、2段目アーム4の内面下端部にはパ
ッド75が装着されている。図5は図3のC−C断面図
を表しており、このパッド75の装着状態を示してい
る。2段目アーム4の内面下端部にはパッド75が設け
られており、このパッド75は2段目アーム4の下端部
と3段目アーム5との間にガタが無いように3段目アー
ム5の外面に均一に当接している。さらに、同様にし
て、3段目アーム5の外面上端部にはパッド76が装着
されており、このパッド76は3段目アーム5の上端部
と2段目アーム4との間にガタが無いように2段目アー
ム4の内面に均一に当接して設けられている。これらの
パッド75、76はネジ等で取着されており、パッドが
磨耗した場合のメンテナンス時に着脱容易になってい
る。また、同じく、3段目アーム5の内面下端部にはパ
ッド73が設けられており、このパッド75は4段目ア
ーム6の外面に均一に当接している。そして、4段目ア
ーム6の外面上端部にはパッド74が装着されており、
このパッド74は3段目アーム5の内面に均一に当接し
て設けられている。
【0038】このような構成の多段伸縮アームにおい
て、伸縮時の作動は前述の場合と同様である。すなわ
ち、駆動装置60としての油圧シリンダ10が縮小する
と、ワイヤロープ25及び固定シーブ21を介して3段
目アーム5は上昇し、これに伴い、ワイヤロープ26及
び固定シーブ22を介して2段目アーム4は上昇する。
油圧シリンダ10が伸長すると、ワイヤロープ27及び
固定シーブ23を介して3段目アーム5は下降し、これ
に伴い、ワイヤロープ28及び固定シーブ24を介して
2段目アーム4は下降する。
【0039】この場合にも、上方へ引き上げる駆動力及
び2段目以降のアームやクラムバケット7の荷重は、前
例同様に、ワイヤロープ25及びワイヤロープ26に作
用する。固定シーブ21、22の直径はアームの内幅等
に制約を受けることなく任意の大きさにできるので、固
定シーブ21、22の直径も大きくすることが可能とな
る。これにより、従来に比較してワイヤロープ25及び
ワイヤロープ26のロープ径を大きくできると共に、ワ
イヤロープの曲率半径も大きくできるので、寿ワイヤロ
ープの寿命を非常に向上させることができる。また、こ
の結果ワイヤロープの交換回数が減少するので、保守性
も改善される。なお、図3に示すように、ワイヤロープ
25、26は各アームの長手方向軸線に必ずしも平行で
ある必要はない。また、固定シーブ21、21及び固定
シーブ22、22を3段目アーム5及び2段目アーム4
の下端部より上部に設けたので、パッド73やパッド7
5の交換が容易にでき、メンテナンス作業性が良い。さ
らに、ガード72、72及びガード71、71も設けて
いるので、固定シーブ21、21及び固定シーブ22、
22が各アームの下方からの外部障害物等と接触して損
傷を受けることを無くすことができる。
【0040】次に、他の多段伸縮アーム例として3段伸
縮アームの場合を、図6及び図7に基づいて説明する。
図6及び図7はそれぞれその側面図及び図6のY視図を
示しており、ここでも図1と同じ構成部品には同一符号
を付して説明を省く。アーム伸縮の駆動装置60の一例
として前例と同じく油圧シリンダ10を使用している
が、この油圧シリンダ10は最終段の3段目アーム5及
びその手前の2段目アーム4に内蔵されている。油圧シ
リンダ10のロッド取着端10aは2段目アーム4の上
端に取着され、一方油圧シリンダ10のチューブ取着端
10bは3段目アーム5の上端に取着されている。
【0041】また、引き上げ用の固定シーブ22は2段
目アーム4の下端部に設けられている。なお、図3で示
したのと同様に固定シーブ22は2段目アーム4の下部
に設けてもよい。本例でも、前例と同様に固定シーブ2
2を2個備え、この固定シーブ22、22はブーム2か
ら見て3段目アーム5をはさむように左右両側に配設さ
れている。一端を基段アーム3の外部下端の接続端26
aにて接続された、2段目アーム4引上げ用のワイヤロ
ープ26は固定シーブ22を介して2段目アーム4の内
部を通って3段目アーム5に導かれ、そのワイヤロープ
26の他端は3段目アーム5の外部上端の接続端26b
にて接続される。
【0042】押下げ用の固定シーブ24は、2段目アー
ム4の上端部に設けられる。前例と同様に固定シーブ2
4を2個備え、この固定シーブ24はブーム2から見て
左右に配設されている。一端を基段アーム3の内部下端
の接続端28aにて接続された、2段目アーム4押下げ
用のワイヤロープ28は固定シーブ24を介して2段目
アーム4の内部を通って3段目アーム5に導かれ、その
ワイヤロープ28の他端は3段目アーム5の外部上端の
接続端28bにて接続される。
【0043】本例の作動は図1の例とほとんど同様であ
るが、簡単に以下に説明する。油圧シリンダ10が伸長
するとこの駆動力によって、3段目アーム5は2段目ア
ーム4の下部から突き出るようにして下降する。これに
伴い、3段目アーム5の上端の接続端28bに接続され
たワイヤロープ28は下方へ引っ張られ、固定シーブ2
4が下方へ押し下げられるので、2段目アーム4は基段
アーム3の下部から突き出るようにして下降する。ま
た、油圧シリンダ10が縮小すると、3段目アーム5は
上昇して2段目アーム4の内部に引き込まれ、これに伴
い3段目アーム5の上端の接続端26bに接続されたワ
イヤロープ26は上方へ引っ張られる。このとき固定シ
ーブ22が上方へ引き上げられるので、2段目アーム4
の下部は基段アーム3の下端部に近づくようになり、こ
の結果2段目アーム4は基段アーム3の内部に引き込ま
れて上昇する。
【0044】このような構成にしたので、前例同様にワ
イヤロープ26の寿命向上に係わる固定シーブ22の直
径はアームの内幅等に制約を受けることなく任意の大き
さにできる。よって、従来に比してワイヤロープの寿命
を非常に向上させることができ、この結果ワイヤロープ
の保守性も改善される。なお、固定シーブ22、24を
所定の位置にそれぞれ1個ずつ配設しても、油圧シリン
ダ10を上述のトラニオン型と異なる他の取り付け構造
にしても、その作用及び効果が変わらないことは同様で
ある。
【0045】次に、アームの駆動装置60として油圧シ
リンダ以外のものを使用した他の実施例を説明する。ま
ず、図8及び図9は、ラック及びピニオンを設けて駆動
モータによってピニオンを回転させる例を表している。
図8はそのアームの概要側面図、図9はラック及びピニ
オン部の詳細を表した図8のA−A断面図である。これ
らの図において図1と同じ構成には同一符号を付してお
り、これまでの説明と同様なので、ここでは駆動装置6
0について説明を加える。最終段の4段目アーム6の上
端部に駆動モータ32を装着し、その駆動モータ32の
回転軸にピニオン31を装着する。駆動モータ32の回
転軸の方向は4段目アーム6の移動方向と直交してお
り、また駆動モータ32及びピニオン31の外形の大き
さは3段目アーム5の断面内幅よりも小さいものであ
る。最終段の手前の3段目アーム5の内面に、4段目ア
ーム6の移動方向と平行にラック30を設け、ピニオン
31と噛み合うようにしてラック30を装着する。尚、
駆動モータ32には例えば油圧モータや電動モータ等を
用いることができる。また、アーム駆動用の固定シーブ
配設位置及びワイヤロープ接続位置等は前述までの実施
例と同様なので、図では省略してあり、ここでの説明も
省く。
【0046】上記構成における作動は、次のようにな
る。駆動モータ32が回転してラック30及びピニオン
31によって4段目アーム6が下方へ突き出すように移
動したときは、前述の油圧シリンダの場合において油圧
シリンダが伸長したときと同じ作動となる。また、駆動
モータ32が回転して4段目アーム6が3段目アーム5
の内部に引き込まれるように上昇したときは、油圧シリ
ンダが縮小したときと同じ作動となる。
【0047】また、図10及び図11は、チェーン及び
スプロケットを設けて駆動モータによってスプロケット
を回転させる例を表している。図10はそのアームの概
要側面図、図11はチェーン及びスプロケット部の詳細
を表した図10のB−B断面図である。同図において、
図1と同じ構成には同一の符号を付して説明を省き、以
下には駆動装置60について説明する。最終段の4段目
アーム6の上端部に駆動モータ35を装着し、その駆動
モータ35の回転軸にスプロケット34を装着する。駆
動モータ35の回転軸の方向は4段目アーム6の移動方
向と直交しており、また駆動モータ35及びスプロケッ
ト34の外形の大きさは3段目アーム5の断面内幅より
も小さいものである。最終段の手前の3段目アーム5の
内面に、4段目アーム6の移動方向と平行にチェーン3
3を設け、スプロケット34と噛み合うようにしてチェ
ーン33を装着する。アーム駆動用の固定シーブ配設位
置及びワイヤロープ接続位置等は、前述までの実施例と
同様なので、図示及び説明を省略している。
【0048】上記構成における作動も、前述同様であ
る。駆動モータ32が回転するとスプロケット34はチ
ェーン33に沿って下方又は上方へ移動し、これによっ
て多段伸縮アームが伸長又は縮小する。
【0049】さらに、図12及び図13は、ワイヤロー
プ及びウインチを設け、駆動モータによってウインチを
回転させる例を表している。図12はそのアームの概要
側面図、図13はワイヤロープ及びウインチ部の詳細を
表した図12のZ視図である。同図において図1と同じ
構成には同一の符号を付してここでの説明を省き、以下
に駆動装置60に説明を加える。最終段の4段目アーム
6の上端部に、駆動モータ39が内蔵されているウイン
チ38を装着する。駆動モータ39及びウインチ38の
回転軸の方向は4段目アーム6の移動方向と直交してお
り、またウインチ38の外形の大きさは3段目アーム5
の断面内幅よりも小さいものである。ワイヤロープ36
は、その一端をウインチ38に接続され、所定回数だけ
ウインチ38に巻かれ、その他端を3段目アーム5の内
部上端に接続される。また、ワイヤロープ37は、その
一端をウインチ38に接続され、ワイヤロープ36と反
対方向に所定回数だけウインチ38に巻かれ、その他端
を3段目アーム5の内部下端に接続される。アーム駆動
用の固定シーブ配設位置及びワイヤロープ接続位置等は
前述までの例と同様であるので、図示及び説明を省いて
いる。
【0050】上記構成における作動も、前述同様であ
る。駆動モータ39によってウインチ38が回転する
と、ワイヤロープ36及びワイヤロープ37はお互いに
一方のロープがウインチ38に巻き取られて他方のロー
プがウインチ38から繰り出される。ウインチ38はワ
イヤロープに沿って下方又は上方へ移動し、4段目アー
ム6を駆動する。これによって、多段伸縮アームが伸長
又は縮小する。
【0051】上述したように、駆動装置60の上記他の
三つの例においても、油圧シリンダを用いた例と同じよ
うに作動する。よって、前述の図1にて説明した実施例
と同様に、引上げ用のワイヤロープ25、26の寿命に
係わる固定シーブ21、22の直径を任意の大きさにで
き、この結果ワイヤロープ25、26の寿命を向上する
ことが可能となる。
【0052】さて次に、第二実施例について図14及び
図15に基づいて説明する。本実施例は、第一実施例で
示してあるような引上げ用固定シーブ21、22及びこ
れに対応する引上げ用ワイヤロープ25、26をそれぞ
れ1対ずつ使用する場合において、ワイヤロープ25、
26の寿命が近くなっていることを容易に判断できるよ
うな構造としている。以下に3段伸縮ア−ムの場合を説
明するが、これに限定されるものではなく、例えば4段
伸縮ア−ム等の他の多段伸縮アームの場合でも作用及び
効果は同様である。
【0053】図14は、そのアームの概要側面図を示し
ている。同図において、前実施例と同じ構成部品には同
一符号を付してここでの説明を省き、また、アーム駆動
用の固定シーブ配設位置及びワイヤロープ接続位置等は
前実施例と同様であるので、図示していない。前実施例
同様に、固定シーブ22を2段目アーム4の下端部に2
個設け、かつ3段目アーム5をはさむようにブーム2か
ら見て左右に配設している。2本の引上げ用ワイヤロー
プ26、26の一端はそれぞれ3段目アーム5の上端外
側の接続端26bに接続され、他端は2段目アーム4の
内部を通り、2個の固定シーブ22、22を介して基段
アーム3の外側下端部に導かれる。そして、基段アーム
3の外側下端部にはイコライザバー40が設けられてお
り、上記ワイヤロープ26、26の他端はイコライザバ
ー40の左右両端部の接続端26a、26aに接続され
る。
【0054】イコライザバー40部のW視図を図15に
示しており、図15に基づいて以下イコライザバー40
部を詳細に説明する。基段アーム3の外側下端部に各ア
ームの移動方向に対して略直角な支軸43を設け、イコ
ライザバー40は支軸43を支点として回動自在に設け
られている。ワイヤロープ26、26の他端は、ブーム
2から見てイコライザバー40の左右両端の接続端26
a、26aに接続される。イコライザバー40が所定角
度だけ回動したらイコライザバー40の回動が停止する
ように、イコライザバー40の下方左右両側にストッパ
41、41を設ける。さらに本実施例では、左右それぞ
れのストッパ41の側面に検出器42、42を取着して
いる。この検出器42は、イコライザバー40がある所
定の角度だけ回動したことを検出するものであり、例え
ばリミットスイッチや近接スイッチ等で構成される。な
お、この検出器42は、イコライザバー40が回動して
ストッパ41に当たったことを検出してもよい。
【0055】次に、このような構成における作動につい
て説明する。まず、2本のワイヤロープ26、26に所
定の荷重が掛かっているときに、イコライザバー40が
略水平状態になるようにワイヤロープ26の接続端26
a、26aのネジ等で調整する。多段伸縮アームで作業
中は2本のワイヤロープ26、26に均等に荷重が掛か
るので、使用開始初期の頃はイコライザバー40は略水
平状態を保つ。使用頻度が多くなると、2本のワイヤロ
ープ26、26の内でより寿命に近い方のロープは、引
っ張り荷重に対して弱いので徐々に伸びて行き、その断
面が細くなる。片方のワイヤロープ26が少し伸びる
と、2本のワイヤロープ26、26に均等に荷重が掛か
るようにイコライザバー40は少しだけ傾き、その角度
でバランスする。しかし、断面が細くなったために、伸
びた方のワイヤロープ26は前よりも引っ張り荷重に対
して弱くなるので、それだけ伸び易くなる。このように
して、片方のワイヤロープ26は他のワイヤロープ26
に比べて、ますます断面が細くなって行き劣化が進む。
これに伴い、イコライザバー40の傾斜角度も徐々に大
きくなる。
【0056】従って、イコライザバー40の傾斜角度を
目視することによって、ワイヤロープ26の寿命が近づ
いたことを容易に判断できる。よって、寿命が近づいた
とき、破断する前にワイヤロープ26を交換することが
可能となる。そして、交換前の古いワイヤロープ26と
新品のワイヤロープ26を接続して古いワイヤロープ2
6を手繰り寄せる等の作業方法を取ることができるの
で、アーム内に新品のワイヤロープ26を通す交換作業
が容易に実施できる。このため、ワイヤロープ26の保
守性及び整備性が向上される。
【0057】そして、片方のワイヤロープ26が寿命に
なって破断したときは、イコライザバー40はストッパ
41に当たるまで回転し停止する。このとき、他のワイ
ヤロープ26が全荷重を支えることになるが、このワイ
ヤロープ26の方は殆ど当初の強度が保持されているの
でこの1本で支えても破断することが無い。よって、ク
ラムバケット7の落下等の危険性が無く、非常に安全で
ある。
【0058】また、寿命に達してワイヤロープ26が破
断する前にイコライザバー40が左右いずれかのストッ
パ41に当たるように、ストッパ41、41の取り付け
位置を設定すると、左右の検出器42、42によってワ
イヤロープ26の寿命が近くなったことを検出できる。
このような検出器42、42を使用して、例えばランプ
やブザー等を作動したり、例えばマイクロコンピュータ
等を使用した制御器(図示せず)に入力してメッセージ
等を表示又は送信したりすることによって、オペレータ
や他の外部制御装置等に自動的にワイヤロープの交換時
期を知らせることが可能となる。尚、検出器42、42
にリミットスイッチや近接スイッチ等を使用すると、こ
の出力接点信号によって上記ランプやブザー等を作動さ
せることができる回路を簡単に構成可能となる。例え
ば、回路図を図示していないが、左右のリミットスイッ
チのa接点を並列接続し、この並列回路と電源とランプ
(又はブザー等)とを直列に接続すると、左又は右のリ
ミットスイッチが作動することによってランプ(又はブ
ザー等)が作動する。
【0059】次に、第三実施例を図16〜図25に基づ
いて説明する。本実施例は、基段アーム3の上部を無く
して上部から2段目アーム4の上部が突出するような構
造にした例を示している。この構造によって、アーム部
全体の軽量化が図れると共に、2段目アーム4の外部側
面に掘削溝深さの目安となる印等を付けて作業性を向上
できるようになっている。尚、ここでは3段伸縮アーム
の場合について説明するが、4段伸縮アームの場合も以
下の作用及び効果は変わらない。図16は本実施例に係
わる3段伸縮アームの側面図であり、これまでの例と同
じ構成部品には同一符号を付して説明を省く。本実施例
では、基本的な構成は第一実施例の図6で説明した3段
伸縮アームと同様であるが、これまで説明したような基
段アーム3におけるブーム装着部3gより上方の上部3
cを無くした構造にしている。基段アーム3の下部3h
のブーム装着部3gはブーム2の先端部に揺動自在に取
り付けられている。また、駆動装置60の一例として油
圧シリンダ10を最終段の3段目アーム5とその手前の
2段目アーム4との間に取着した例を図示している。
【0060】図17は、本実施例に係わる伸縮アームの
最縮状態に近い状態を表している。このように、基段ア
ーム3の上部3cを無くしたので、基段アーム3の上部
から2段目アーム4の上部を突出させることができる。
この2段目アーム4の外部側面に、掘削溝深さの目安と
なる印等を付ける。図18にはこの目安となる印等の実
施例を示しており、例えば図18(a)では、アームの
長手方向に対して直角な平行線を所定間隔M毎に書いて
いる。このとき、伸縮アームの最縮状態で掘削開始する
直前の様子を図19に表し、また、伸縮アームの伸長状
態で掘削作業をしている様子を図20に表している。掘
削開始時には、オペレータは、図19のように基段アー
ム3の上部から突出している2段目アーム4の側面に付
けられた印45の数(N1とする)を予め数えて記憶し
ておく。次に、オペレータは、図20のように掘削作業
でクラムバケット7が掘削溝深さに達した時の基段アー
ム3の下部から突出している2段目アーム4の側面の印
45の数(N2とする)を記憶する。
【0061】そして、掘削した土砂等を地上面G.Lま
で持ち上げるために伸縮アームを縮小するとき、オペレ
ータは基段アーム3の上部から突出して来る2段目アー
ム4の側面の印45を数える。その数が記憶している数
N1に近づいて来たら、クラムバケット7が地上面G.
Lに近いと見なして伸縮アームの縮小速度を遅くする。
上記数えた数がN1になったら、ブーム2を上方へ揺動
すると共に上部旋回体9を旋回し、所定の位置又は積載
用トラック等にクラムバケット7内の土砂等を排出す
る。また、クラムバケット7を掘削溝深さまで下降させ
るときは、オペレータは基段アーム3の下部3hから突
出する2段目アーム4の側面の印45を数える。その数
が記憶している数N2に近づいて来たら、クラムバケッ
ト7がまもなく掘削溝深さに達すると見なして伸縮アー
ムの伸長速度を遅くする。そして、数えた数がN2にな
ったら、掘削作業を開始する。
【0062】以上のように、基段アーム3の上部3cを
無くしてこの上部から2段目アーム4の上部が突出する
ような構造にし、2段目アーム4の外部側面に掘削溝深
さの目安となる印等を付けたので、掘削時の作業性を向
上できる。また、上部3cを無くしたことにより基段ア
ーム4を軽量化でき、よって多段伸縮アーム全体を軽量
化できる。この軽量化された重量分だけクラムバケット
7のバケット容量を増加することができるので、これに
伴って掘削作業の能率向上が可能となる。
【0063】なお、以上の説明において、駆動装置60
を前実施例のように油圧シリンダ10以外の同等の機能
を持つものに変えても、又は引上げ用の固定シーブ22
やワイヤロープ26を左右に一対設けてこのワイヤロー
プ26、26を前実施例と同様のイコライザバー40に
接続した構造にしても、本実施例の上記作用及び効果は
同様である。また、掘削溝深さの目安となる印等の他の
例を上げると、図18(b)に示すように数字や文字、
又は図形や模様、又はそれらの組み合わせで構成しても
よい。また、図18(c)のように所定間隔毎に各印の
色や図形を変えても、図18(d)のように所定間隔毎
に帯状の色を変えてもよい。
【0064】次に、図21に基づいて、本実施例におけ
る駆動装置60の他の駆動位置例を説明する。図21は
駆動装置60としての油圧シリンダ10が2段目アーム
4と3段目アーム5の間を伸縮駆動している4段伸縮ア
ームの側面図を表しており、同図では図1と同じ構成部
品には同一の符号を付し、ここでの説明を省く。本例で
も、基段アーム3の上部3cは削除されている。油圧シ
リンダ10は、2段目アーム4及び3段目アーム5に内
蔵されている。そして、油圧シリンダ10のロッド取着
端10aは2段目アーム4の上端に取着され、一方油圧
シリンダ10のチューブ取着端10bは3段目アーム5
の上端に取着されている。なお、油圧シリンダ10はト
ラニオン型の取り付け構造になっているが、前記同様に
これに限定されない。なお、固定シーブ21、22の位
置は図21に示すようにそれぞれ3段目アーム5及び2
段目アーム4の下端外部に設けられているが、この位置
に限定されず、例えば図3に示すように3段目アーム5
及び2段目アーム4の下部に設けてもよい。
【0065】このような構成における作動は、下記のよ
うになる。まず、油圧シリンダ10が伸長するとこの駆
動力によって、3段目アーム5が2段目アーム4の下部
から突き出るようにして下方へ押し下げられる。それに
伴い、3段目アーム5の上端の接続端28bに接続され
たワイヤロープ28は下方へ引っ張られる。そして、固
定シーブ24が下方へ押し下げられるので、2段目アー
ム4は基段アーム3の下部から突き出るようにして下方
へ押し下げられる。さらに、3段目アーム5が下降する
のに伴って3段目アーム5の下部の固定シーブ21が下
降し、固定シーブ21を介してワイヤロープ25の接続
端25bが下方に引下げられることによって、4段目ア
ーム6が下降する。また油圧シリンダ10が縮小する
と、3段目アーム5は2段目アーム4の内部に引き込ま
れて上昇する。これによって、3段目アーム5の上部の
固定シーブ23を介してワイヤロープ27により支持さ
れている4段目アーム6は上昇する。このとき、3段目
アーム5の上端の接続端26bに接続されたワイヤロー
プ26は上方へ引っ張られ、これに伴い、固定シーブ2
2が上方へ引き上げられるので、2段目アーム4の下部
は基段アーム3の下端部に近づくようになり、この結果
2段目アーム4は基段アーム3の内部に引き込まれて上
昇する。
【0066】上記のように、この構成の例においてはワ
イヤロープ26及び固定シーブ22が2段目アーム4の
引き上げ用に使用されている。この場合には、ワイヤロ
ープ26の寿命を向上することが可能となる。さらに、
前例と同様に、伸縮アーム全体の重量を軽量化できるの
でクラムバケット7のバケット容量を増加することがで
きる。よって、掘削作業の能率向上が可能となる。
【0067】つぎに、本実施例の他の例を図22〜図2
5に基づいて説明する。これは、アームが最伸長時に、
2段目アーム4の上端及び固定シーブ24が完全に基段
アーム3の下部3hの内部に入り込むようにした例であ
る。このように構成すると、アーム縮小時のアーム全長
を短くすることができる。図22はこの構成例を表す3
段伸縮アームの最伸長状態の側面図であり、図16と同
じ構成部品には同一符号を付して説明を省く。同図にお
いて、基段アーム3の上部3cは図16と同様に無くし
てあり、アームの最伸長状態では、2段目アーム4の上
端及び固定シーブ24が完全に基段アーム3の下部3h
の内部に入り込む構成になっている。
【0068】図23は図22のT視図(上面視)を表
し、また図24は図23のD−D断面図を表している。
同図において、パッド77、78は基段アーム3の下部
3hの内面に設けられており、2段目アーム4の外面と
当接している。これらのパッド77、78は前述の図3
の各パッド73、74、75、76等と同様に、2段目
アーム4の外面と基段アーム3の内面との間に隙間が無
いようにして、2段目アーム4の振動、ガタ等を防止し
ている。パッド77は下部3hの内面下端部に設けられ
ており、またパッド78は下部3hの内面で、かつアー
ム最伸長時の2段目アーム4の上端部より下方の位置か
ら下部3hの上端まで連続的に設けられている。これに
より、アーム最伸長時に2段目アーム4が基段アームの
下部3h内の入り込んでも、基段アーム3の下端部のパ
ッド77とこれより上方のパッド78との上下2か所の
パッドが2段目アーム4に当接して四方から押さえるこ
とができる。したがって、2段目アーム4が伸縮時に基
段アーム3内で振動したりガタついたりすることが無く
なる。
【0069】図25は、本例のアームの縮小時にアーム
全長がどれくらい短くなるかを示した概略側面図を表し
ている。図25(a)において、本例の場合の最伸長状
態を実線及び破線で表し、また最縮小状態を二点鎖線で
表している。同様に、図25(b)において、最伸長状
態で2段目アーム4の上端が基段アーム3の下部3hよ
り上方に突出しているアームの場合の最伸長状態を実線
及び破線で、また最縮小状態を二点鎖線で表している。
同図でも明らかなように、両者間の2段目アーム4の長
さの差をLとすると、最縮小状態でのアーム全長は本例
の方がLだけ短くなる。したがって、これによって、掘
削完了後にダンプトラック等に積載するためにアームを
最縮小状態で水平(図33の基段アーム位置3b相当)
にしてアームを旋回させる際の旋回半径を小さくでき
る。この結果、オペレータは旋回時のアームの干渉等を
気にせずに操作でき、操作性を向上できる。さらに、ア
ーム全体の軽量化ができるのでバケット容量を増加で
き、よって作業能率の向上が図れる。
【0070】次に、第四実施例として、ワイヤロープや
圧油供給ホースの整備性の向上を図った多段伸縮アーム
の例を図26〜図32を参照して説明する。まず、3段
伸縮アームの例を説明するが、図26は最縮状態に近い
状態のその側面図を表す。ここで、前述までの例と同じ
構成部品には同一符号を付しており、説明を省く。
【0071】油圧シリンダ10は、最終段の3段目アー
ム5及びその手前の2段目アーム4に内蔵されている。
油圧シリンダ10のロッド取着端10aは2段目アーム
4の上端に取着され、一方油圧シリンダ10のチューブ
取着端10bは3段目アーム5の上端に取着されてい
て、いわゆるトラニオン型の取り付け構造となってい
る。油圧シリンダ10の取り付け構造は上記に限るもの
ではなく、例えばロッド取着端10aを2段目アーム4
の上端部に取着し、チューブのロッドと反対側端部を3
段目アーム5の下端部に取着してもよい。どちらの場合
も油圧シリンダ10のチューブ側を3段目アーム5の内
部に固着するので、このための圧油供給ホース50b、
50cを基段アーム3から3段目アーム5へ導く必要が
ある。
【0072】また、最終段の3段目アーム5の先端には
油圧式のクラムバケット7を設けているので、この油圧
式のクラムバケット用の圧油供給ホース50aも上記同
様に基段アーム3から3段目アーム5へ導く必要があ
る。
【0073】よって、本実施例では、上記油圧式のクラ
ムバケット用及び油圧シリンダ10用の圧油供給ホース
50a、50b、50cは、2段目アーム4の上端部に
設けた固定シーブ24Aを介して3段目アーム5へ導か
れている。図27は、図26における固定シーブ24A
及び油圧シリンダ10の配設部分を建設機械の前方から
(ブーム2の反対側から)見た説明図である。以下、図
27を参照して固定シーブ24Aと上記圧油供給ホース
の接続方法を説明する。固定シーブ24Aは、複数本の
ワイヤロープや圧油供給ホースを同時にガイドすること
ができる単一のシーブであって、回転軸の軸方向に離間
して並べられた複数のガイド溝を有するものである。本
実施例の固定シーブ24Aは、ワイヤロープ28用に2
つ、クラムバケット7の圧油供給ホース50a用に2
つ、油圧シリンダ10の圧油供給ホース50b、50c
用に3つのガイド溝を有している。そして、これらのガ
イド溝は同じ回転半径を有しており、固定シーブ24A
は一体のシーブとして回転するようになっている。これ
により、ワイヤロープ28及び圧油供給ホース50a、
50b、50cを、基段アーム3から固定シーブ24A
を介して3段目アーム5へコンパクトに導くことができ
る。
【0074】上記構成において、油圧シリンダ10をト
ラニオン型の構造にしたときは、アームが最縮状態にな
ると、油圧シリンダ10の取り付け部(例えば、10
b)、3段目アーム上端部のワイヤロープの接続端(例
えば、26b、28b)及び2段目アーム上端部の固定
シーブ24A等がアーム上部に集まる。この結果、保守
点検作業範囲が一箇所に集中するので、保守性及び整備
性が非常に良くなる。
【0075】基段アーム3は、前述のようにその上部3
cを無くした構造にしてもよく、あるいは、その構造で
なくてもよい。ワイヤロープ28及び圧油供給ホース5
0a、50b、50cの接続部を基段アーム3の下部に
て整備し易くするために、基段アーム3のブーム装着部
3gの下部付近に段差を設けて2段構造にしている。す
なわち、基段アーム3の下部付近のブーム2側の外面
は、3d及び3fからなっている。
【0076】図28はこの2段構造を詳細に説明する図
であり、(a)は2段構造部を図26においてV視した
図、(b)はその側面図を表している。基段アーム3の
ブーム2側の外面で、かつブーム2に近い方の外面3f
にはブーム装着部3gが設けられる。また、基段アーム
3のブーム2側の他の外面3dには、ワイヤロープ28
の一端を接続する接続端28a、及び圧油供給ホース5
0a、50b、50cのそれぞれの接続端51を設け
る。これらのワイヤロープ28及び圧油供給ホース50
a、50b、50cは、固定シーブ24を介して基段ア
ーム3の内部を通り、外面3dと外面3fとの境目に位
置する開口部3gにて基段アーム3の内部から外面3d
へ導かれる。
【0077】上記のように複数本のワイヤロープや圧油
供給ホースを同時にガイドすることができる単一の固定
シーブ24Aを使用したので、ワイヤロープ28及び圧
油供給ホース50a、50b、50cを3段目アーム5
へコンパクトに導くことができる。また、基段アーム3
の下部付近を2段構造にし、ワイヤロープ28の接続端
28a及び圧油供給ホース50a、50b、50cの接
続端51を基段アーム3の外面3d部に一括して設ける
ことができるので、ワイヤロープや圧油供給ホースの交
換等の整備時に非常に作業がし易い。
【0078】次に、上記のような複数本のワイヤロープ
や圧油供給ホースを同時にガイドすることができる固定
シーブを別の実施例で示す。別の実施例の固定シーブを
使用した伸縮アームを図29に示し、同図に基づいて以
下に説明する。まず、クラムバケットの圧油供給ホース
50a用のシーブ24a、油圧シリンダ10の圧油供給
ホース50b、50c用のシーブ24b、シーブ24c
及びワイヤロープ28用のシーブ24dをそれぞれ所定
個数設け、個々のシーブ24a、24b、24c、24
dを同一回転軸上に隣接して並べる。このとき、シーブ
24aとシーブ24b、24cとシーブ24dとはそれ
ぞれ単独で回転可能になっており、回転半径を同一にし
ても、あるいは異なるようにしてもよい。この構成にす
ると、各圧油供給ホース及びワイヤロープは、前記図2
6及び図27の実施例と同様に基段アーム3から固定シ
ーブ24a、24b、24c、24dを介して3段目ア
ーム5へコンパクトに導くことができる。
【0079】次に、4段伸縮アームの場合のワイヤロー
プや圧油供給ホースの整備性を向上させる例を図30に
よって説明する。ここでは、本例の説明の目的とするワ
イヤロープや圧油供給ホースの整備性に係わる固定シー
ブ24A及び油圧シリンダ10の配設構成について説明
し、他の構成は図示及び説明を省く。固定シーブ24A
は、第四実施例の図26及び図27で示した複数本のワ
イヤロープや圧油供給ホースを同時にガイドすることが
できる単一の固定シーブ24Aと同様である。油圧シリ
ンダ10は、最終段の4段目アーム6及びその手前の3
段目アーム5に内蔵されている。油圧シリンダ10のロ
ッド取着端10aは4段目アーム6の下部に取着され、
一方油圧シリンダ10のロッドと反対側のチューブ取着
端10bは3段目アーム5の上端に取着されている。
【0080】本例の作用は、下記のようになる。油圧シ
リンダ10のチューブが3段目アーム5の内部に取着さ
れているので、油圧シリンダ10への圧油供給ホース5
0b、50cの処理は、前記3段伸縮アームの場合と同
じとなる。また、クラムバケット7への圧油供給ホース
50aの処理も同様にできる。従って、4段伸縮アーム
の場合でもワイヤロープ28や圧油供給ホース50a、
50b、50c、50dを、上記固定シーブ24Aによ
って基段アーム3から3段目アーム5へコンパクトに導
くことができる。尚、この実施例でも、前実施例と同様
にトラニオン型の取り付け構造にしても、作用及び効果
は変わらない。
【0081】また、4段以上の多段伸縮アームの場合に
は、4段目以降に配設された油圧機器(例えば、クラム
バケット7や伸縮駆動用油圧シリンダ等)に圧油を供給
するホース(例えば、圧油供給ホース50b、50c及
び圧油供給ホース50a等)はアームの伸縮に合わせて
伸縮させる必要がある。そこで、この4段目以降に圧油
を供給するホースを伸縮自在とするためにホースリール
を設ける必要がある。図31には、他の実施例として、
このためのホースリール52を基段アーム3の下部の外
面3dに設けた例の概略側面図を示している。従来は、
図32に示すように、このホースリール52を2段目ア
ーム4の上端部に設けていたので、2段目以降のアーム
の伸長に伴ってホースが最伸長時と最縮小時の全アーム
長の差に相当する長さだけ伸長することになる。したが
って、従来は、この長さに相当するホースを巻き取るこ
とができる大きさのホースリールを使用していた。これ
に対して、本例のようにホースリール52を基段アーム
3に設けると、4段目アーム以降の伸長時のストローク
長に相当するホースを巻き取るだけでよい。よって、ホ
ースリールを小型化でき、この結果ホース処理装置のコ
ンパクト化やアーム軽量化が図れるようになる。
【0082】
【発明の効果】最終段アームとその一つ手前のアーム間
をこれらのアームに内蔵している駆動装置によって伸縮
駆動し、少なくとも上記一つ手前のアームの下部にアー
ム内幅以上の径の引上げ用シーブを装着したので、従来
に比較してワイヤロープ径及びワイヤロープの曲率半径
を大きくできる。この結果、ワイヤロープの寿命が飛躍
的に伸びるので、破断によるワイヤロープの交換時期間
隔が伸び、保守性が改善される。
【0083】そして、基段アームのブーム装着部より上
部を削除したので、多段伸縮アーム部の重量を軽量化で
き、よってバケット容量を大きくできる。この結果、作
業能率が向上し、生産性を上げることが可能となる。
【0084】2本の引上げ用のワイヤロープを2個の引
上げ用シーブを介してイコライザバーに接続しているの
で、片方のワイヤロープの寿命が近くなるとイコライザ
バーの傾斜角度が大きくなり、この傾斜角度を目視した
り、あるいは検出器で検出できる。これによって、ワイ
ヤロープの寿命が近いことを判断でき、破断以前にワイ
ヤロープの交換を実施できる。従って、バケット等の落
下が無く安全であり、また破断してないワイヤロープを
使用してワイヤロープの交換時の作業性を向上できる。
【0085】また、基段アームの上部を無くして上部か
ら2段目アームが突出するような構造にし、2段目アー
ムの外部側面に掘削溝深さの目安となる印等を付けたの
で、掘削時の作業性を向上でき、オペレータの疲労度を
軽減できる。よって、生産性を向上できる。さらに、基
段アームの上部を無くしたので多段伸縮アーム部の重量
を軽量化でき、よってバケット容量を大きくできる。こ
の結果、作業能率が向上し、生産性を上げることが可能
となる。
【0086】上記の3段伸縮アーム又は4段伸縮アーム
において、駆動装置に油圧シリンダを使用する場合、油
圧シリンダのチューブを3段目アームに取着すると共
に、複数本のワイヤロープや圧油供給ホースを同時にガ
イドすることができる固定シーブを2段目アームの上端
に設けたので、ワイヤロープや圧油供給ホースを基段ア
ームから3段目アームへコンパクトに導くことができ
る。これによって、シーブ設置空間が縮小され、ワイヤ
ロープや圧油供給ホースの整備性、保守性が改善され
る。
【0087】上記3段伸縮アームにおいて、駆動装置に
トラニオン型の油圧シリンダを使用したときは、アーム
が最縮状態になると、油圧シリンダの取り付け部、3段
目アーム上端部のワイヤロープ接続部及び2段目アーム
上端部の固定シーブ等がアーム上部に集まる。この結
果、保守点検作業範囲が一箇所に集中するので、保守性
及び整備性が非常に良くなる。
【0088】さらに、基段アームの外面を2段構造に
し、かつこの2段の外面が重ならない部分を設け、この
部分の基段アーム外面上にワイヤロープや圧油供給ホー
スの接続端を設けたので、ワイヤロープや圧油供給ホー
スの整備性や保守性が向上できる。
【0089】アーム伸長時に2段目アームの上端部が基
段アームの下部内部にまで入り込むようにしたので、多
段伸縮アームの最縮小時のアーム長を短くできる。よっ
て、掘削土をダンプトラック等に積載する時に、アーム
の旋回半径が小さくなって旋回操作性が向上する。ま
た、このときに、基段アームの内面の上部と下端にパッ
ドを設け、2段目アームの上端部が基段アームの下部内
部にまで入り込んでも2段目アームが揺動しないように
した。これにより、アーム伸縮動作が安定して作業能率
を向上でき、生産性を向上できる。
【0090】また、4段以上の多段伸縮アームにおい
て、基段アームにホースリールを設けると共に、2段目
アームにホースシーブを設け、これによってホース長の
短小化やホースリールの小型化、アームの軽量化ができ
る。この結果、バケット容量を大きくでき、生産性を向
上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第一実施例を表す4段伸縮アー
ムの側面図である。
【図2】本発明に係わる第一実施例の図1のX視図を表
す。
【図3】第一実施例の他のシーブ位置例を表す4段伸縮
アームの側面図である。
【図4】第一実施例の図3のU視図を表す。
【図5】第一実施例の図3のC−C断面図を表す。
【図6】第一実施例の他の多段例を表す3段伸縮アーム
の側面図である。
【図7】第一実施例の図6のY視図である。
【図8】第一実施例の他の駆動装置例の側面図である。
【図9】第一実施例の図8のA−A断面図を表す。
【図10】第一実施例の他の駆動装置例の側面図であ
る。
【図11】第一実施例の図10のB−B断面図を表す。
【図12】第一実施例の他の駆動装置例の側面図であ
る。
【図13】第一実施例の図12のZ視図を表す。
【図14】本発明に係わる第二実施例を表す多段伸縮ア
ームの概要側面図である。
【図15】本発明に係わる第二実施例の図14のW視図
を表す。
【図16】本発明に係わる第三実施例を表す多段伸縮ア
ームの側面図である。
【図17】第三実施例を表す多段伸縮アームの側面図
(最縮状態に近い状態)である。
【図18】第三実施例における掘削深さ目安の印、文
字、数字等の例である。
【図19】第三実施例における掘削作業開始前の状態で
ある。
【図20】第三実施例における掘削深さに達した状態で
ある。
【図21】第一実施例の他の駆動位置例を表す4段伸縮
アームの側面図である。
【図22】第三実施例の他の例を表す3段伸縮アームの
側面図である。
【図23】第三実施例の図22のT視図を表す。
【図24】第三実施例の図23のD−D断面図を表す。
【図25】第三実施例の図22の例の作用を表す従来と
の比較図である。
【図26】本発明に係わる第四実施例を表す多段伸縮ア
ームの側面図(最縮状態に近い状態)である。
【図27】第四実施例の多段伸縮アームのシーブを説明
する図である。
【図28】第四実施例の図26のV視図及びその側面図
を表す。
【図29】第四実施例の他のシーブ例を説明する図であ
る。
【図30】第四実施例の4段伸縮アームの油圧シリンダ
を説明する図である。
【図31】第四実施例のホースシーブの取付け位置例の
説明図である。
【図32】第四実施例のホースシーブ取付け位置比較の
ための従来例の説明図である。
【図33】従来技術に係わる多段伸縮アームでの掘削作
業状態を説明する図である。
【図34】従来技術に係わる多段伸縮アームの側面図で
ある。
【符号の説明】
1…建設機械、2…ブーム、3…基段アーム、3c…上
部、3d…基段アーム2段構造外面(内側)、3f…基
段アーム2段構造外面(外側)、3g…ブーム装着部、
3h…下部、4…2段目アーム、4a,5a…孔、5…
3段目アーム、6…4段目アーム、7…バケット、8…
下部走行体、9…上部旋回体、10…油圧シリンダ、1
0a…ロッド取着端、10b…チューブ取着端、11,
12,21,22,23,24…固定シーブ、13,1
4,25,26,27,28,36,37…ワイヤロー
プ、24a,24b,24c,24d…シーブ、25
a,25b,26a,26b,27a,27b,28
a,28b,51…接続端、30…ラック、31…ピニ
オン、32,35,39…駆動モータ、33…チェー
ン、34…スプロケット、38…ウインチ、40…イコ
ライザバー、41…ストッパ、42…検出器、43…支
軸、45…印、50a,50b,50c…圧油供給ホー
ス、52…ホースリール、60…駆動装置、71,72
…ガード、73,74,75,76…パッド、G.L…
地上面。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 3/39 E02F 3/413 E02F 5/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 深礎掘削用建設機械の多段伸縮アームに
    おいて、 最終段アームとその一つ手前のアームとの間を伸縮駆動
    し、かつこれらのアームに内蔵された駆動装置(60)と、 少なくとも最終段一つ手前のアームの下部に設けられ、
    かつ最終段一つ手前のアームの内幅以上の直径を有する
    引上げ用シーブ(21)、(22)とを備えたことを特徴とする
    深礎掘削用建設機械の多段伸縮アーム。
  2. 【請求項2】 上下方向に揺動自在なブーム(2) の先端
    部にブーム装着部(3g)を介して装着された基段アーム
    (3) を有する深礎掘削用建設機械の多段伸縮アームにお
    いて、 2段目以降の相隣り合うアームの間を伸縮駆動し、かつ
    これらのアームに内蔵された駆動装置(60)と、 駆動装置(60)が内蔵された上記アームの下部に少なくと
    も設けられ、かつこれらのアームの内幅以上の直径を有
    する引上げ用シーブ(21)、(22)と、 ブーム装着部(3g)より上部のアーム本体部(3c)が削除さ
    れた基段アーム(3) とを備えたことを特徴とする深礎掘
    削用建設機械の多段伸縮アーム。
  3. 【請求項3】 少なくとも2個の前記引上げ用シーブ(2
    1,21) 、(22,22) と、一端はアームに固定され、他端は
    前記2個の引上げ用シーブ(21,21) 、(22,22) によって
    導かれた2本のワイヤロープ(25,25) 、(26,26) と、 アーム(3) 、(4) に取り付けられ、かつ回動中心により
    振り分けられた両端部に前記2本のワイヤロープ(25,2
    5) 、(26,26) の他端が固定されると共に、この2本の
    ワイヤロープ(25,25) 、(26,26) にかかる荷重を均等に
    するイコライザバー(40)と、 イコライザバー(40)が所定角度だけ回動したとき、イコ
    ライザバー(40)の回動を停止させるストッパ(42)とを備
    えたことを特徴とする請求項1又は2記載の深礎掘削用
    建設機械の多段伸縮アーム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の深礎掘削用建
    設機械の多段伸縮アームにおいて、 アーム縮小時に、そのアーム上部(3c)から2段目アーム
    (4) の上部が突出する基段アーム(3) と、 アーム側面に掘削深さの目安となる印、文字又は数字の
    少なくともいずれかを付けた、あるいは表示した2段目
    アーム(4) とを備えたことを特徴とする深礎掘削用建設
    機械の多段伸縮アーム。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の深礎掘削
    用建設機械の多段伸縮アームにおいて、 前記駆動装置(60)は、チューブ取着端(10b) が3段目ア
    ーム(5) の内部に取着された油圧シリンダ(10)であっ
    て、 前記多段伸縮アームは、 回転中心軸方向に離間して平行に設けられた円周上に複
    数本の圧油供給ホースやワイヤロープを同時にガイドで
    きる外周溝を有し、かつ少なくとも油圧シリンダ(10)へ
    の圧油供給ホース(50b)(50c)と、及びアーム押下げ用の
    ワイヤロープ(28)とクラムバケット(7) への圧油供給ホ
    ース(50a) の少なくともいずれか一方とを、基段アーム
    (3) から3段目アーム(5) の内部へ導くシーブ(24A) 、
    (24a〜24d)を備えたことを特徴とする深礎掘削用建設機
    械の多段伸縮アーム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の深礎掘削用建設機械の多
    段伸縮アームにおいて、多段伸縮アームは3段伸縮アー
    ムであって、かつ前記駆動装置(60)はトラニオン型の油
    圧シリンダ(10)としたことを特徴とする深礎掘削用建設
    機械の多段伸縮アーム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の深礎掘
    削用建設機械の多段伸縮アームにおいて、 基段アーム(3) の一面に段差を設け、かつアームの内側
    の外面(3d)上に、ワイヤロープ(28)及び/又は圧油供給
    ホース(50a)(50b)(50c) の接続端を設けたことを特徴と
    する深礎掘削用建設機械の多段伸縮アーム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の深礎掘削用建設機械の多
    段伸縮アームにおいて、 アームの伸長時に2段目アーム(4) の上端部が下方内部
    にまで入り込む基段アーム(3) を備え、かつ基段アーム
    (3) の内面に、2段目アーム(4) の外面と当接するよう
    に、アーム最伸長時の2段目アーム(4) の上端部より下
    方の位置から基段アーム(3) の上端まで連続的に設けら
    れたパッド(78)と、基段アーム(3) の上端に設けられた
    パッド(77)とを備えたことを特徴とする深礎掘削用建設
    機械の多段伸縮アーム。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の深礎掘
    削用建設機械の多段伸縮アームにおいて、多段伸縮アー
    ムは4段以上の伸縮アームであって、 基段アーム(3) に設けられたホースリール(52)と、 ホースリール(52)からのホースを受けて4段目以降のア
    ームに導く、2段目アーム(4) に設けられたホースシー
    ブとを備えたことを特徴とする深礎掘削用建設機械の多
    段伸縮アーム。
JP08114328A 1995-04-14 1996-04-12 深礎掘削用建設機械の多段伸縮アーム Expired - Fee Related JP3142051B2 (ja)

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